目次
- 後悔しないために内定辞退の判断は慎重におこなおう
- 内定辞退をして後悔する人は実は多い
- 内定辞退をして後悔をする理由
- 内定承諾した他企業の条件が悪かった
- 内定をもらえそうだった企業からお断りされた
- 自分の都合ではない理由で辞退することになった
- 内定辞退をして後悔をした時の対処法
- ポジティブに考えて就活をやり直す
- 視野を広げて企業にエントリーする
- いったん就活から離れる
- 自分が理想とする企業を明確にする
- 内定辞退で後悔しないための未然防止策
- あらかじめ志望企業に優先順位をつける
- 内定承諾までの期間を確保する
- 職場環境や先輩社員の様子もチェックしておく
- 条件面をノートに書き出す
- 将来の夢や目標を叶えられるのはどちらかを考える
- 入社後に仕事を楽しめるのはどちらかを考える
- 内定辞退に関するよくある疑問
- ①内定辞退をした後に取り消すことは可能なのか
- ②内定辞退後の再応募は可能か
- ③内定辞退は電話かメールのどちらでするべきか
- 後悔のない就活をするために視野を広くしよう!
後悔しないために内定辞退の判断は慎重におこなおう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「内定辞退を後悔しているから撤回したいのですが、可能でしょうか?」
「後悔を払拭する方法が知りたいです」
といった質問を受けます。すでに内定辞退をしたけれど、「辞退した企業にやっぱり行きたい」「辞退しなければ良かった……」と後悔している人も多いでしょう。
この記事では、内定辞退を取り消すことは可能なのか、内定辞退の後悔を克服する方法をお伝えしていきます。今後同じ失敗を繰り返さないために内定承諾の判断基準についても解説します。
記事を読むことで、内定辞退への後悔を払拭し、次なるアクションを踏み出すことができるようになるでしょう。
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内定辞退をして後悔する人は実は多い
内定辞退をして後悔する人は多くいるものです。内定辞退をするときはベストな決断をしたとどれだけ考えていても、いざ内定辞退をすると後悔をしてしまうこともあるでしょう。それだけ自分の納得する企業を1社決めることは難しいことなのです。
就職先の選択だけに限った話ではありませんが、ある一方を選択するということは他の選択肢を捨てることになります。つまりどの選択肢を選んでも機会損失を被ることは避けられません。
選択肢の中から1つしか選択できない場合、自分の選択以外を確かめることはできません。したがって、どの選択肢を選んでも「他の選択肢を選んでいたらどうなっていたんだろう……」という思いが浮き彫りになるのです。
内定辞退を後悔しないためにも納得のできる選択が大事ですね。
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内定辞退をして後悔をする理由
内定承諾をするかどうか、辞退をするかどうかは自分が選択するものです。そのため、適切に選択し、その選択を受け止めることができれば後悔はしないはずです。ただ、そのときは最善の選択に思えても、就活を進めるなかで後悔することは出てきます。
内定辞退を後悔する学生は具体的にどんな理由で後悔するのか詳しく解説します。
内定承諾した他企業の条件が悪かった
内定辞退をした企業よりも内定承諾した企業の方が何かしらの点で良いと思ったため、後者の企業を承諾するという決断に至ったはずです。両者の比較をして最適な決断をするために、多くの人は情報収集を欠かさずにおこうことでしょう。
しかし入社してはじめて、企業の実情や自分との相性についてわかることがあるのも事実です。人によっては情報収集が甘く、決断をした後によくよく調べてみると「内定を承諾をした企業よりも辞退した企業の条件の方が良かった……」と後悔してしまう場合もあります。
入社後にしかわからないことは仕方がない部分でもありますが、自分の情報収集不足が原因だと後悔の気持ちも大きくなってしまいます。
内定をもらえそうだった企業からお断りされた
就活では、多くの人が1社だけではなく複数の企業の選考を受けることでしょう。
現在、内定をもらった企業と選考中の企業があるとします。前者よりも後者の方が志望度は高く、内定がもらえそうだからと前者を辞退したとします。しかし、後者からはお断りの連絡が来て、辞退を後悔するという人もいます。
企業からの内定はそう簡単に出るものではありません。数十社も受けてやっと1社受かるということも例外なくありえるのです。その後、他の企業から内定がなかなか出ない場合や選考中の持ち駒がなくなり、新たに企業探しからおこなう場合、後悔の度合いも大きくなることでしょう。
キャリア
アドバイザー
軽い気持ちで辞退すると後悔することになってしまうので、注意が必要です。
自分の都合ではない理由で辞退することになった
内定を承諾するか辞退するかの選択は自分で決断することができると解説しました。しかし、自分の都合だけではない理由で辞退しなくてはならないケースもあります。
たとえば以下のような家庭の事情が挙げられます。
- 親や祖父母の急な病気やケガで介護をすることになった
- 家業を継がないといけない状況になった
- 内定をもらった企業に対して親からの反対を受けた
会社からすれば学生都合ですが、学生にとっては自分都合ではなく、内定辞退を迫られます。自分の意志で決めたことではないからこそ、後悔しやすいです。
また、その後悔を自分以外の他人に押しつけることになり、周囲の人とのトラブルを招き、人生の満足感まで低下させてしまうことも簡単に想像ができるでしょう。
内定辞退をして後悔をした時の対処法
就活生
内定辞退をして後悔をする人が多くいることやその理由を見ているとかなりつらいですね。今後前を向いて新たに就活を励むために内定辞退を後悔したときの対処法が知りたいです。
キャリア
アドバイザー
そうですよね。もう過ぎてしまった過去は変えられません。その後にどんなアクションを踏めるかが成功の鍵になります。内定辞退を後悔したときの対処法を詳しく解説します。
後悔しない決断をすることが大切ですが、たとえ後悔してしまったとしても対処法を理解しておくと心強いでしょう。ここで解説する対処法をチェックしておきましょうね。
ポジティブに考えて就活をやり直す
一度過ぎた事実を悔やみ続けていても時間の無駄です。就活の内定辞退に限った話ではなく、人生におけるあらゆることにおいて同じことが言えます。
これまでの人生の中、過ぎた過去について後悔してもその事実自体は変えられませんでしたよね。その後良い結果を出せた経験がある方は、きっと考え方を変えて何らかのアクションを起こしたのではないでしょうか。
今回、内定辞退した企業には他社と比較して何らかの劣った点や迷いがあったから辞退したはずです。自分で判断し決定したことを自己受容してあげましょう。
- 辞退した企業に入社をしていたときに起こるリスクを回避できた
- 今後より自分にマッチした企業に出会う選択肢を得た
視野を広げて企業にエントリーする
就活をやり直していく際に、視野を広げて企業探しおよびエントリーをしていきましょう。1つの業界・職種が本当に自分に合っているのか考え直すことが大切です。
たとえば、英語を使う仕事がしたくキャビンアテンダントを志望しているとします。
「英語を使う仕事がしたい」という理由以外にキャビンアテンダントになりたい理由を明確に答えられなければ、かなり視野が狭い状態にあります。英語を使う仕事がしたいのであれば、海外に事業を展開するメーカーや商社、旅行業界、英語を教える教育業界でも活躍することができます。
あらめて、偏った考えで就活をしていないか振り返り、視野を広げてさまざまな企業との接点を増やしましょう。
視野を広げるためにも今一度、仕事を選ぶ基準を明確にしておきましょう。
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いったん就活から離れる
いったん就活から離れてみるというのも1つの手です。決して就活から逃げるというわけではありません。
内定辞退を後悔している時、就活だけに取り組んでいても、辞退したことの後悔ばかりに目がいってしまいます。そのような状況は、次の企業への選考にまで悪影響を与えてしまうことがあります。
一度就活から離れてリフレッシュをしてみましょう。案外、就活以外のことに取り組むことで、固執した考えを払拭し、視野を広く持てるきっかけになることがあります。
就活から離れてリフレッシュする方法はこちらを参考にしてみてください。
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就活が続くと誰しも疲れたり辞めたいという気持ちになることがあります。就活に疲れて体や気持ちがボロボロになったときは無理をせずにリフレッシュすることが一番。 この記事では、就活で疲れる原因や疲れやすい人の特徴、疲れたときの対処法や疲れない方法を知ることができます。 また、キャリアアドバイザーが就職以外の進路と就活方法の変え方についても解説するので参考にしてください。
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自分が理想とする企業を明確にする
内定辞退を後悔してしまうのは、自分の中で理想とする企業が明確に定まっていない可能性があります。理想とする企業を明確化できれば、それに近い企業を選択することで後悔を最大限小さくすることができるでしょう。
理想とする企業の定義は人によって異なります。
- 少数精鋭で若いうちから責任のあることを任される環境が良い
- 成長心の強い人と働きたい
- ジョブローテーションでさまざまな部署の仕事がしたい
自分は「どんな仕事」で「どんな人」と「どんな環境」で「どんな働き方」をしたいのかさまざまな角度から、理想とする企業を明確化していきましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
内定辞退をして後悔した時の対処法として、まずは自分の選択を信じることが大切です。内定辞退にまで至るということは、入社した場合の方がより後悔する可能性が高いと感じたのではないでしょうか。また、内定辞退という人生をかけた大きな決断のために、時間をかけて悩んだのではないでしょうか。就活と真剣に向き合って出した結論は、決して間違いではありません。その決断を信じて次に進むことが重要です。
また、内定辞退により生じた後悔は、今だけの感情だと考えるようにしましょう。大きな決断を下した時には、不安や後悔が生じやすい状態になります。「内定ブルー」といった言葉もあるほどです。ですが、結果的に内定承諾して入社した企業で働いているうちに、不安や後悔は消化されていくことがほとんどです。今感じている後悔は今だけのものだと捉え、理想とする企業で働いた時の楽しさをイメージしながら就職活動を進めると、次第に前向きな気持ちに変わっていくでしょう。
仮に就職活動で理想とする企業に入社できなかったとしても、数年後に転職して理想とする働き方を手に入れる方法もあります。新卒で入社した企業がすべてでは決してありませんよ。
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内定辞退で後悔しないための未然防止策
就活生
自分はまだ内定をもらったことがないため、内定辞退も経験したことがありません。事前にどんな対策をしておけば後悔しないで済むでしょうか。
キャリア
アドバイザー
内定辞退で後悔しないための未然防止策を解説していきますね。すでに内定辞退を後悔している人も、今後同じような思いをしないためにぜひ参考にしてください。
複数企業に入社してどの選択が最適だったかということを確かめることはできないので、まったく後悔しないようにするのは難しいかもしれません。しかし内定をもらう前におこなうことで、内定辞退にともなう後悔を最小限に抑えるための方法がいくつかあります。就活対策と合わせておこないましょう。
あらかじめ志望企業に優先順位をつける
内定が出る前の選考段階から志望企業に優先順位をつけておきましょう。
事前に優先順位をつけておけば、限られた内定承諾期間に悩むことが少なくなります。優先順位をつけるときは、企業選びで自分が重きを置く点を明確化し、その点を多く満たす企業から優先度を高く設定していきます。
企業選びで自分が重きを置く点は人それぞれで複数ある人もいることでしょう。ノートに書き出して見える化することが大切です。
キャリア
アドバイザー
注意したいのは、選考で志望度について聞かれた際に、うっかり順位をつけたことをそのまま「第3志望です」と答えないようにしましょう。
会社選びの基準についてはこちらを参考にしてみてください。
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内定承諾までの期間を確保する
企業から内々定の連絡をもらった際に、内定承諾までの期間を提示されることが多いです。
それまでの間に、
- 現在選考中の企業
- これから選考予定のある企業
- 内定をもらっているほかの企業
と比較して、内定承諾するか辞退するかを決めます。
期間が短く十分に比較検討できない場合は、内定承諾までの期間を延ばすことができないか採用担当者に相談してみましょう。
十分な比較検討ができていないのに、時間に追われながら焦って選択すると、「あの時、もっと丁寧に考えておけば良かった」と後悔してしまいます。自分の将来を決める選択なので、慎重におこないましょう。
キャリア
アドバイザー
電話で真剣に悩んでいることを伝えれば、大抵受け入れてもらえることが多いですよ。
職場環境や先輩社員の様子もチェックしておく
実際働くことになると、一緒に働く人や職場環境がとても大切です。働いている人たちの特徴や社内の雰囲気をできるだけ多くの情報からチェックしましょう。
企業の口コミサイトでは、実際に働いている人の本音の声を知ることができます。匿名であるがゆえに、本音の意見でもありながら過大評価された意見もあることは頭の片隅に入れておきましょう。
採用担当者に先輩社員と面談をさせてもらえないか相談するのも1つの方法です。受け入れてもらえるかは企業にもよりますが、相談すること自体は悪いことではなく、むしろ熱意をアピールすることにもつながります。
条件面をノートに書き出す
内定をもらった企業について、選考前にも企業の情報を調べていることと思います。そのうえで内定が出た場合、入社しても良いと思える企業であったから選考を受けることを決意したんですよね。
しかし、選考前は内定獲得のために、企業への志望動機や自分の強みを企業でどう活かすことができるかということに視点があります。そのため、事業内容や他社と比べたその企業の強み、職種とそれらのキャリアプランなどはよく調べていることでしょう。
一方で、条件面において最低限気にするもの以外の細かい条件は見落としていることが多いです。改めて条件面をノートに書き出して、「この点はどうしても苦痛に感じるだろう」「他の企業にある住宅手当はないけど、自分にはそこまで重要ではないな」という自分が望む条件を洗い出していきましょう。
就活ノートの作り方はこちらを参考にしてみてください。
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複数社から内定をもらった場合は比較検討する
複数社から内定をもらえた場合は、どの企業が自分にとって最適なのかを導くために「比較検討」をおこないます。
複数社からの内定はとてもうれしいことですよね。しかし、そこで満足せず、いくつかの企業の内定を辞退したときに、自分の後悔を最小化させる選択をできるところまでが腕の見せ所です。
条件面を含め自分が特に重視するポイントについて比較し、自分が望む理想に近い企業を選択していきましょう。
将来の夢や目標を叶えられるのはどちらかを考える
選考対策の一貫として、5年後・10年後のキャリアプランについて考えた人も多くいるはずです。しかし、それらには選考を通過するための建前として伝えた内容もあるのではないでしょうか。
内定辞退をするかどうかの段階では、すでに内定を獲得しています。この段階では建前といった考えは捨て、自分の本当の将来の夢や目標は何かをじっくり考えてみることが大切です。
夢や目標に向かって歩むことができれば、多少つらいことがあっても乗り越えていくことができるでしょう。しかし、いくら頑張っても自分の夢や目標にたどり着くことができない企業では、働いていても楽しくありません。結果、入社後の早期離職につながってしまいます。
入社後の目標の考え方についてはこちらを参考にしてみてください。
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就活の軸やキャリアビジョンを明確にしておくことが大切
将来の夢や目標を持ち、それらが叶えられる企業を選択することが大切であると解説しました。しかし、就活で多くの学生が「将来の夢なんて正直わからない……」という悩みを抱えています。
確かに短期間で将来の夢という大きなことを決めるのは難しいです。そのため、就活対策中にさまざまな企業との出会いの中で自分の成し遂げたい目標を探していくことが良いでしょう。
入社後に仕事を楽しめるのはどちらかを考える
入社後に多くの時間、働いていくことになるのは紛れもなくあなた自身です。毎日働く中で、楽しいと思えるかどうかはとても大切です。仕事における「楽しい」の定義は人それぞれです。
- 仕事内容に興味や熱意が持てるかどうか
- 一緒に働きたい人たちかどうか
- 自分の夢や目標へ挑戦していけるかどうか
- 成長していることが実感できるかどうか
自分なりに仕事における「楽しい」と思える条件を明確化し、それを満たす企業かどうか判断基準の1つにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント辻 華菜子プロフィールをみる
内定辞退で後悔しないための防止策として特に重要なことは、志望企業の優先順位を常に考えておくことです。受けている企業数が多くなるほど膨大な情報量に追われ、どの企業が自分に合っているのかわからなくなってしまうことも多いでしょう。
また、選考がスタートする段階で企業選びの軸を考える学生が多いですが、就活初期だけでなく、選考中や就活終盤で再考することをおすすめします。さまざまな企業を受けていると価値観や考え方が変化し、企業に求める要素が変わることもあります。企業選びの軸を常にアップデートさせないと、いざ内定を獲得し決断を下す際に迷ってしまったり、どの企業を選ぶべきかわからなくなってしまうものです。
企業選びの軸や志望企業の優先順位を考える際は、頭で考えるだけでなくノートに書いて情報を整理することもおすすめです。たとえば、やりがいや福利厚生・条件面など企業選びの基準をノートに書き出し、企業ごとに○△×を用いて比較してみるのはいかがでしょうか。実際に文字にすることで何を優先したいか明確になりますし、自分に合っていそうな企業が可視化されるため、客観的な視点から決断を下しやすくなりますよ。
内定辞退に関するよくある疑問
最後に、学生からよくある内定辞退に関する質問について解説します。内定辞退をするのは不安なことですよね。内定辞退をするにあたってわからないことがあるとより不安が増してしまいます。
疑問や不安を払拭して、納得のいく内定辞退をおこないましょう。
①内定辞退をした後に取り消すことは可能なのか
内定辞退後に「やっぱり辞退しなければよかった……」と後悔する場合、内定辞退を取り消すことができればと思いますよね。
実際、内定辞退をした後に取り消すことは可能なのかを解説します。
基本的には取り消せない
内定辞退後、基本的には辞退を取り消すことはできません。企業側としては、学生から内定辞退をされた場合、採用枠が空いてしまうため、その枠を埋めるために採用活動をおこなう必要があります。
そのため、結果を保留にしていた学生に内定を出していきます。内定辞退をする決断は慎重におこないましょうね。
ただし、内定辞退を取り消せることもある
内定辞退直後に連絡した場合、まだ採用枠が埋まっていない可能性があり、企業によっては内定辞退の取り消しを受け入れてくれることがあります。
どうしても後悔が諦めきれない場合は、なるべく早く連絡して相談しましょう。そのときに注意したいことは以下の通りです。
- 失礼なことをしているという旨を伝える
- 本気でその企業で働きたい理由を伝える
キャリア
アドバイザー
決して、他社に落ちたからという理由はいけません。伝えたところで受け入れてもらえませんし、余計に失礼な人という印象を持たれてしまいます。
②内定辞退後の再応募は可能か
内定辞退後は、基本的に内定辞退の取り消しはできないということを解説しました。どうにかその企業に入社するための方法として、再度応募するという選択肢が思い浮かびますよね。
選考を受け直すことになりますが、どうしてもその企業で働きたい人は再応募の余地を考えてみても良いでしょう。内定辞退後の再応募は可能なのか解説していきます。
基本的には再応募はできない
企業の採用方針によりますが、基本的には再応募することはできないと思った方が良いでしょう。企業は採用枠を埋めるために他の学生へ内定を出していきます。そのため、再応募の連絡をしても断られる可能性が高いです。
しかし、通年採用をおこなう企業や一定期間を空けて再応募が可能な場合もあります。
再応募を希望する場合、まずは以下のことを調べます。
- 再応募可能かどうか
- 現在の採用状況でまだ募集をしているか
上記2点とも満たすようであれば、電話とメールの両方で再応募の依頼をします。
キャリア
アドバイザー
依頼する際は「内定辞退の謝罪」「無理なことを申し出ていること」を必ず伝えるようにしましょう。
できたとしても他の学生と比べて不利になりやすい
再応募した場合は、一度内定をもらっている企業であるからまた内定をもらえるのではないかと思いたいですよね。しかし、再応募ができたとしても他の学生と比べて不利になりやすいのです。
なぜなら一度内定を断っているため、会社に対して多かれ少なかれ何らかの欠点があると考えていて、かつ自己都合で再応募してきている学生という認識があるからです。
他の学生よりも不利な選考を突破するためには、内定辞退をしたのになぜ再応募したのかという理由を明確に伝えましょう。
③内定辞退は電話かメールのどちらでするべきか
内定辞退の連絡手段はどうするべきか迷いますよね。企業によって捉え方もことなる場合があるため決して正解はありませんが、1つのマナーとして押さえておきましょう。
内定辞退をするにはどんな連絡手段が適切なのか、詳しく解説します。
電話+メールが無難
内定辞退をする際は、電話とメール両方でおこないましょう。まずは電話で一刻も早く確実に伝えます。その後メールを送ることで、より丁寧な印象となり、かつ内定辞退をした証憑にもなります。
電話とメールでそれぞれ役割が異なるので、両方おこなうのが良いでしょう。特にメールだけはビジネスマナーとして失礼にあたるので、必ず避けなければなりません。
もうその企業とは辞退をしたら関係ないと思ってはいけません。他の企業に入社後、内定辞退した企業が取引先でかかわることもありえます。最後の最後まで気を抜かず、良い印象で終結させましょう。
内定辞退時の電話とメールの例文はこちらを参考にしてみてください。
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内々定を辞退するには|連絡する際に守りたいマナーと辞退の例文
内々定を辞退したい時は早めに行動しよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。内定をもらった就活生から 「内々定を辞退しても大丈夫なんですか?」 「どうすれば穏便に辞退できますか?」 という声を多く聞きます。最終面 […]
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電話は誠意が伝わる
電話で伝えることで、早く確実に伝えられるだけでなく、誠意を伝えることができます。内定を出してくれた相手の期待を断ることになるので、きちんと誠意を持って伝えることが大切です。
電話をする際は、以下のことを伝えます。
- 内定をもらったお礼
- 内定辞退をする旨とその理由
- 電話での連絡になってしまったことのお詫び
最初に大学名と名前を伝えることや先方の業務時間中に電話をするといった基本的なビジネスマナーも守りましょう。
電話のかけ方はこちらを参考にしてみてください。
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失敗しない就活時の企業への電話のかけ方|マナーとシーン別の例文
電話だけで企業からマイナスの印象を持たれることもある こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「企業への電話のかけ方がわかりません」「電話のマナーって何に気を付けたらいいんですか?」 という相談をよく受け […]
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メールは証憑になる
メールは、電話後にすることでより丁寧な印象を与え、かつ内定辞退の成立を証明する証憑になります。電話だけだと、電話で担当した人にしか伝わりません。担当者も仕事である以上、本来責任を持って仕事をおこなわなければなりません。
しかし人間なので、他の学生からの連絡対応に追われ、自分の内定辞退の連絡について漏れてしまうこともありえます。自分はきちんと伝えたのに企業から「伝わっていない」と言われてしまっては困りますよね。
そこでメールを送信しておけば、内定辞退の成立を証明する証憑になります。
後悔のない就活をするために視野を広くしよう!
内定辞退を後悔する気持ちは、とてもつらいものです。しかし、ずっと後悔をしたままでは良い方向へ進むことはできません。
内定辞退で誤った選択をしたからその地点で就活が失敗というわけでは決してありませんが、後悔しないためにも視野を広げて活動することが大切です。
「今後、自分にとってより良い企業と出会うことができる」「自分の強みを活かすことができる業界は他にもある」と視野を広げて、再度就活に取り組んでいきましょう。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
就職という人生を左右する大きな決断をする際は、どのような選択をしても何かしら後悔をすることが多いです。可能な限り最善の選択をしたいという気持ちが大きくなるため、不安を感じると、普段は気にならないようなことでも、大きな不安に感じられることもあります。自分が決断した当時は最善の選択だったと思っていても、時が経つと後悔に変わってしまうものなのです。
しかし、どの会社に就職することが正しいか、入社する前の段階では絶対にわかりません。どの会社にも良いところがあれば、悪いところもあり、完璧な企業はありません。また、たとえ他の人が「良い会社だ」と評価していても、自分には合わない可能性もあります。つまり、内定を辞退した会社に入社していたとしても、それが正しい選択だったかはわからないものです。
人は、自分の手に入ったものが手元から離れてしまった時に愛着や後悔の念が生じやすい傾向にあります。内定を辞退して後悔している時は、その会社を美化してしまっているかもしれません。どの選択をしても後悔をするものだということを覚えておき、それが本当に見過ごせないものなのかどうかを判断するようにしましょう。