目次
- 公務員試験の集団討論は念入りな対策が重要! コツや注意点を押さえて攻略を目指そう
- まずは基本のチェックから! 公務員試験の集団討論とは
- 概要:複数人で一つのテーマについて討論する試験
- 実施時期:公務員試験の二次試験でおこなわれる場合が多い
- 実施形式:面接官が見ている中で10名弱の学生で討論
- 時間:40〜60分程度で実施される
- 何を評価している? 公務員試験の集団討論で見られている5つの項目
- ①リーダーシップ:議論のリードやチームをまとめられるか
- ②協調性:周囲と協力して課題を解決を目指せるか
- ③貢献度:議論への積極性や課題解決に必要な情報を提供できるか
- ④論理性:物事を論理的に考えて発言できるか
- ⑤人柄:礼儀正しい態度や周囲への気配りができるか
- 本番をイメージしよう! 公務員試験の集団討論の流れ
- テーマ発表と試験について説明
- テーマに対する自分の意見を所定時間内に紙にまとめる
- 役割を決める
- 自分の意見を発表する
- テーマに関する討論をおこなう
- テーマに対するグループの結論をまとめる
- 選考突破が近づく! 公務員試験の集団討論を攻略するための6つのポイント
- ①議論の前に討論の構成やタイムテーブルを決める
- ②自分の意見は簡潔にわかりやすく伝える
- ③笑顔を意識して目を見ながら話す
- ④相手の意見に耳を傾けて適度に同調や補足を加える
- ⑤発言が少ない人に適度に意見を求める
- ⑥内容がずれたら軌道修正を適宜おこなう
- グループで回答を導くことが重要! 公務員試験の集団討論で注意すべき4つの点
- ①相手の意見を否定したり打ち負かそうとしない
- ②相手に合わせすぎず自分の意見を発言する
- ③話を被せずに人の話は最後まで聞く
- ④グループ全員が均等に発言できるようにする
- 事前準備が大事! 公務員試験の集団討論を突破するための対策方法
- ①過去に出題されたテーマを調べる
- ②予想されるテーマの資料・データの収集
- ③志望先の方針や政策を調べる
- ④新聞やニュースなどで時事問題を確認する
- ⑤自分の意見をまとめたノートを作る
- ⑥本番を想定した練習をおこなう
- 公務員試験の集団討論の頻出テーマ8選
- 【課題解決型】①少子高齢化対策
- 【課題解決型】②環境問題
- 【課題解決型】③経済問題
- 【課題解決型】④教育問題
- 【意見表明型】①人工知能(AI)の社会への影響
- 【意見表明型】②働き方改革
- 【意見表明型】③ジェンダー平等
- 【意見表明型】④外国人労働者の受け入れ
- 公務員試験の集団討論について学生からよくある質問に回答!
- 公務員の集団討論はチームで協力する姿勢が重要! 評価ポイントを押さえて突破を目指そう
公務員試験の集団討論は念入りな対策が重要! コツや注意点を押さえて攻略を目指そう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく
「公務員試験の集団討論では何が問われますか?」
「集団討論はどのように対策したら良いですか?」
といった質問を受けます。公務員試験での集団討論がどのようなものか知りたい学生や、対策方法を知りたい学生もいるでしょう。公務員試験の集団討論は押さえておくべきポイントがいくつかあるため、突破するためには念入りな対策が不可欠です。
この記事では、公務員試験の集団討論の対策方法や面接官が見ているポイント、注意点など、詳しく解説します。ぜひ最後まで読んで、集団討論を攻略してくださいね。
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まずは基本のチェックから! 公務員試験の集団討論とは
就活生
キャリアアドバイザー
集団討論は、公務員試験でおこなわれる討論形式の試験です。民間企業の採用試験でおこなわれる「グループ・ディスカッション」と同じ意味で使われます。
集団討論とは、複数人の受験生を一つのテーマについて討論させる形式の試験です。もともと民間企業の採用試験で導入された方式ですが、人物評価をするうえで有用性が認められ、近年国家公務員や多くの地方自治体の職員採用試験で、集団討論が取り入れられています。
まずは公務員の集団討論とはどういったものか、基本事項をチェックしていきましょう。
概要:複数人で一つのテーマについて討論する試験
公務員試験における集団討論は課題やテーマに対して複数人で討論をおこない、討論の様子を面接官が採点していく試験です。人数やテーマなどの試験の形式は自治体によってさまざまですが、おおむね以下の通りです。
- 実施時期:公務員試験の二次試験でおこなわれる場合が多い
- 実施形式:面接官が見ている中で10名弱の学生で討論をおこなう
- 実施時間:40〜60分程度
「集団討論」は民間企業で実施される「グループディスカッション」と近い形で実施されます。グループディスカッションについては以下の記事で詳しく説明しているので、参考にしてください。
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記事を読む
テーマは大きく課題解決型と意見表明型に分かれる
公務員試験における集団討論のテーマは、大きくわけて「課題解決型」と「意見表明型」の2つの型が存在します。
課題解決型はテーマに対して、グループ全体で最良の解決策を導き出す形式です。社会や自治体が抱える問題がテーマになることが多く、まず問題点を明確にしてそれに対して具体的な解決策を提案することがポイントになります。
- 少子化が深刻な問題となっているが、行政としてできる取組内容をひとつ挙げ、その問題点や解決策を提示しなさい
- みなさんが考えるA市の問題点とその解決案について議論しなさい
一方意見表明型はそれぞれのメンバーが自らの意見や立場を述べたうえで討論をし、グループとして一つの結論を出す形式です。それぞれの主張の意図を汲み取りながら議論を進めると、グループとしての最適の結論を導き出すことができますよ。
- AI(人工知能)が社会へ与える影響について、あなたの意見を述べなさい
- 外国人労働者の受け入れについて、あなたの考えを述べなさい
実施時期:公務員試験の二次試験でおこなわれる場合が多い
公務員の採用試験は通常、一次試験(筆記試験)と二次試験(面接・集団討論)に分かれています。一次試験は例年5〜6月頃からおこなわれ、合格者のみ二次試験に進みます。
その後、例年7〜8月頃に二次試験がおこなわれます。二次試験には、一般的に個別面接・集団面接・集団討論などの形式が用いられることが多いです。
キャリアアドバイザー
志望先の募集要項で集団討論があるかを必ず確認しておくようにしましょう。
実施形式:面接官が見ている中で10名弱の学生で討論
グループの人数は通常5〜10人ほどとなり、だれと同じグループになるかは面接官から当日発表されます。
面接官の人数は3人程度が一般的で、討論中にほとんど話すことはありません。常に学生をみて、評価シートなどを使ってチェックしています。
キャリアアドバイザー
討論中は常に面接官からチェックされていることを意識しておきましょう。
時間:40〜60分程度で実施される
討論の時間は、省庁や自治体によって違いますが、40〜60分程度が多いです。
この時間の中で自分の意見を考える時間が設けられることがあります。どういった時間配分で進むのか、面接官の説明をしっかり聞くようにしましょう。
キャリアアドバイザー
集団討論では時間配分も大事な要素なので、タイムキーパー以外でも時間管理は意識しておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
自分が受ける自治体によって集団討論を実施していたり、していなかったりするので、必ず集団討論があるわけではありません。そのため、受ける自治体の二次試験の内容を調べて、集団討論がある場合はしっかり対策をしていきましょう。
市民や国民のために働く公務員は、どんな意見やどんな質問に対しても相手を尊重し、真摯に対応していくことが求められます。だからこそ公務員試験では、集団討論が重視されており、メンバーのどんな意見に対しても同じように対応できるか、また周りとチームワークよく行動が取れるかが見られています。その点を踏まえて、メンバーを尊重し、協力して集団討論に参加するように心掛けましょう。
何を評価している? 公務員試験の集団討論で見られている5つの項目
就活生
集団討論についてはわかったのですが、具体的に何を見られているのでしょうか?
キャリアアドバイザー
学生同士で討論する集団討論では、面接の受け答えでは評価しきれない、さまざまな要素を見られることになります。
集団討論では、「リーダーシップ」「協調性」「貢献度」「論理性」「人柄」の5つの項目で評価されます。 相手の意見を論破するものではなく、グループメンバー全員が協力して質の高い討論をする必要があります。
では、具体的にどのようなところが見られているのか、以下で説明していきます。
①リーダーシップ:議論のリードやチームをまとめられるか
評価ポイントの1つ目は、議論のリードやチームをまとめられるリーダーシップです。リーダーシップは、すべてのメンバーの意見を引き出すこと、議論の方向性を示すこと、最終的にメンバーの意見をまとめてチームとしての解答を出すことなどで見られていますよ。
自分の意見を積極的に出せないメンバーに対して、発言できる機会を提供したり、討論の節目で整理するなど、議論をリードしチームをうまくまとめられると高評価につながります。
キャリアアドバイザー
リーダーシップは「円滑に議論が進むように働きかけているか」「グループの議論を活性化させることができているか」「チームをうまくまとめられているか」で判断されます。つまり、集団討論は自分だけが目立って、正しい意見を述べれば突破できるものではありません。いかにグループメンバーみんなで結論を導き出せているかが大切になります。
②協調性:周囲と協力して課題を解決を目指せるか
評価ポイントの2つ目は、協調性です。公務員試験の集団討論は、ディベートのように意見を戦わせて勝敗を決める場ではなく、グループ全員で協力してより良い解決策を導き出す場です。
そのため相手の意見を否定したり、相手の意見を論破しようとするとマイナスイメージにつながってしまう可能性があります。自分と違う意見であっても一度受け入れたあとに異なる意見について述べるなど、結論を導くうえで建設的な姿勢・態度を示していくことが協調性を示すうえで重要です。
また、自分一人が長く話したり、ほかの人の発言に被せるように自分の発言をしてしまうと、協調性に欠けると判断されてしまうため注意しましょう。
キャリアアドバイザー
集団討論で最も大切なことは「ほかのメンバーと協力して討論を進めようとしてるか」です。そのため、協調性は重要な評価ポイントになります。討論の際は、「議論の妨げになるようなことをしていないか」「周りがよく見えているか」を常に意識しておきましょう。
③貢献度:議論への積極性や課題解決に必要な情報を提供できるか
評価ポイントの3つ目は、議論に積極的に参加し、課題解決に必要な情報を提供することでチームに貢献できているかです。
また、グループメンバー全員が話しやすい環境作りができているかも重要なポイントとなります。討論の中で話せていない人に話を振り、積極的なコミュニケーションを促すことで、全体の討論が活発になります。
キャリアアドバイザー
「発言の内容や議論の進行、話題の軌道修正など議論を進めるうえでどの程度チームに貢献したか」「皆が話しやすい環境作りができているか」などチームにいかに貢献したかも評価されます。協調性とも共通するところがありますが、自分だけが良いのではなく、グループみんなで合格するという意識を持ちましょう。
④論理性:物事を論理的に考えて発言できるか
評価ポイントの4つ目は、物事を論理的に考えて発言できているかです。論理性は、結論ファーストで意見を言えているか、根拠が述べられているか、相手に伝わりやすい話し方ができているかで判断されますよ。
また、討論が進むにつれ、テーマから少しずつズレてくる場合もあります。適宜テーマを確認しながら、議論が正しい方向に進むように軌道修正をおこなうことも求められますよ。
キャリアアドバイザー
論理性は「発言をする際その根拠が述べられているか」「言っていることが矛盾していないか」「テーマからズレていないか」が見られています。論理性は集団討論や面接だけではなく、社会に出ても必要不可欠な能力です。常に意識して鍛えておきましょう。
⑤人柄:礼儀正しい態度や周囲への気配りができるか
評価ポイントの5つ目は、人柄です。礼儀正しい態度、笑顔で参加しているか、ほかの人の話を聞く姿勢は良いか、気配りができているか、落ち着きがあるかなど、討論にのぞむ態度も見られています。
自分が次に何を話すかだけに気を取られると、顔がこわばったり、相手の発言に耳を傾けられないこともあるので注意しましょう。
キャリアアドバイザー
討論中は、気配りや傾聴力だけではなく、表情の明るさや、ハキハキした話し方まで評価されるポイントです。「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるよう、態度や言動にも配慮しましょう。
本番をイメージしよう! 公務員試験の集団討論の流れ
次に本番のイメージがしやすくなるよう、公務員試験の集団討論の流れを確認しましょう。なお、自治体によって流れや形式は異なるため、あくまで参考としてみてください。
テーマ発表と試験について説明
まず、面接官から討論の流れ、制限時間、注意事項などについて説明があり、テーマが発表されます。自治体によっては事前にテーマが発表されることもありますが、試験当日に発表されることの方が多いです。
討論の手順や注意事項を守らない場合は減点対象となる可能性もあります。面接官の言葉にしっかりと耳を傾けて手順や注意点を守って取り組むようにしましょう。
自治体によっては事前にテーマが発表されることもある
上述の通り、自治体によって事前にテーマが発表されることがあります。その場合、事前準備も含めて評価がおこなわれることも少なくありません。テーマは時事問題や自治体の取り組みや課題など難しい内容が多く、そのテーマについて事前に勉強しておくと安心です。
またテーマに関する何らかの「体験」ができるものであれば、しておくのがベストです。体験談をもとに話せば説得力が増すだけでなく、何より自ら足を運んだり体験してリサーチをおこなったことをアピールすることができますよ。
また、自治体によっては、資料の持ち込み可能な場合も少なくありません。試験概要を確認し、事前準備をしっかりおこないましょう。
テーマに対する自分の意見を所定時間内に紙にまとめる
テーマが発表された後、自分の意見をまとめる時間が設けられます。考える時間は、おおよそ5〜10分程度です。箇条書きなどで自分の意見や根拠などをまとめたうえで、どのように発言するかまで考えておきましょう。
なお、試験当日ではなく事前にテーマが発表されている場合、当日自分の意見をまとめる時間がない場合もあるので、事前に発表できるよう話の流れまで準備しておく必要があります。
役割を決める
自治体によっては、「討論中の役割を決めてから始めなさい」という指示があります。指示がない場合も役割を決めておいたほうが議論をスムーズに進めることができ、意見の書き漏れなどを防ぐことができますよ。
- 司会
- 書記
- タイムキーパー
- 役割なし
ただし、面接官からの指示がない場合は、必ずしもすべての役職を設定する必要はありません。
司会
司会は討論を進行、活性化させる重要な役割です。上手く討論を回せた際には高評価につながりますが、その一方で、マイナス評価につながる恐れもあります。選考を有利に進めるためには、しっかり準備をおこない司会の役割に慣れておくことが重要です。
- 討論の流れをつくる
- 討論の節目で話を整理する
- メンバー全員の発言機会が均等になる配慮する
- 討論がズレたら流れを軌道修正する
書記
書記は討論の際に出た意見をわかりやすくまとめる役割です。メンバーが発表する意見をまとめるため、メモを取るのに集中してしまうと発言する機会が少なくなってしまう可能性もあります。討論のテーマに対する知識が少ない受験者からすると魅力的な役割に見えるかもしれませんが、面接官へのアピールが難しづらいケースがあることも覚えていきましょう。
一方で、グループの意見を正確に記録しながら、整理した内容を討論の節目でタイミングよくアナウンスするなど、書記として司会をうまくサポートすることができれば高評価を得ることもできる役割です。
- 意見をまとめながらメモをする
- 節目で意見を振り返る
タイムキーパー
時間を確認しつつ、討論の進捗管理をおこなうのがタイムキーパーの仕事です。時間を気にしなければいけない分どんどん意見を出す必要がない反面、司会に代わり討論の節目で発言することができますよ。
ただし時間を気にするあまり、討論のテーマに対する意見や考えをまったく出さないと消極的なイメージになってしまう可能性があります。
- 討論の道筋を管理し時間配分通りに討論が進んでいるかを確認する
- 時間通りに進んでいない場合軌道修正をおこなう
役割なし
司会や書記、タイムキーパーなどの役割がない人。通常5〜10人のグループで実施する集団討論では、受験者の多くが該当します。
役割に縛られていない分、自由に発言しやすく、場合によっては調整役となり積極的に意見するなど柔軟な姿勢で討論に参加することができます。
キャリアアドバイザー
集団討論では「役割を担当したほうが評価に有利」ということはありません。自分が得意な役割がもしあれば担当し、ない場合は無理に担当せずとも問題ありませんよ。それよりも、議論のテーマに沿った発言を積極的にする方が評価されます。
キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる
集団討論ではチームの中でその人がどのように立ち振る舞い、チームのために貢献しようと努力しているのかが見られています。そのため役割がなくても、気にする事はありません。周りの様子を見ながら、チームが良い方向に進むために自分が何をしたら良いかを常に考えながら行動することが重要ですよ。
たとえば、今までの話し合いの内容を簡単に要約して伝えたり、話が停滞して誰も意見を言わなくなった状況で積極的に提案するなど、役割がなくてもチームのためにできることはあります。何をしたら良いのかわからなくなってしまったときは、チームの今の状況を俯瞰して見てみましょう。
ただし、役割に立候補する事で積極性をアピールできたり、役割を通してリーダーシップや時間管理力など、自身の強みをアピールすることも事実です。そのため、あらかじめ得意なことやアピールしたい強みなどがある場合は、役割に立候補すると良いでしょう。大事なことは、チームのためにどう貢献しようと行動しているかです。その点を意識して集団討論に臨みましょう。
自分の意見を発表する
役割を決めた後、各々まとめた意見を一人1分程度で簡潔に発表していきます。この際長々と意見を述べるのではなく、簡潔に伝えることを意識しましょう。
たとえば、
就活生
テーマに対する解決策は3つあります。
1つ目は、⚪︎⚪︎です。なぜならば〜だからです。
2つ目は、⚪︎⚪︎です。なぜならば〜だからです。
3つ目は、⚪︎⚪︎です。なぜならば〜だからです。
以上です。
この程度で構いません。その後議論を重ねていくため、結論→理由の順序で、論理的かつ端的に話すようにしましょう。また、ほかのメンバーが意見を述べている際は、笑顔でうなずくなど、聞く姿勢も重要ですよ。
テーマに関する討論をおこなう
いよいよ討論を開始します。集団討論は、限られた時間の中で結論を出す必要があるため、話し合いを始める前に「どういう方向で考えるのか」という方向性・目的を明確にしましょう。目的を決めずに議論を進めてしまうと、考えが広がり過ぎてしまったり、ズレが生じる可能性が出てきます。
- 良かった点を話す
- 質問をする
- 話がずれていないか確認する
- 改善点を補足していく
グループ全体で協力して、さまざまなアイディアや意見を出し合い、最終的な解決策を見つけることを目指しましょう。
テーマに対するグループの結論をまとめる
討論の最後は、グループで出したテーマの結論をまとめます。
結論のまとめ方は、
- 結論(解決策)
- テーマの前提や方向性を示す
- それに対する具体的な根拠・エピソード
- 結論(解決策)
などとまとめるとわかりやすいです。
まとめた内容を代表者一人もしくは複数人で発表する場合もあります。この場合、ただ単に結論をまとめるだけでなく、聞き手に伝わりやすいように話を組み立てることも重要です。
また、代表者をしたからといってそのこと自体が選考に有利になるわけではありませんが、うまく発表できれば面接官の印象に残る可能性もあります。討論の中で目立てた自信がない場合には、発表者にチャレンジしてみても良いかもしれません。
そして、集団討論の最後に結論を出した後、「今日はありがとうございました」とにこやかに言って終えるようにしましょう。
選考突破が近づく! 公務員試験の集団討論を攻略するための6つのポイント
公務員試験を突破するためには集団討論の成功がカギを握っているといっても過言ではありません。
ここからは集団討論を攻略するための6つのポイントをお伝えします。これらを意識して集団討論を攻略していきましょう。
①議論の前に討論の構成やタイムテーブルを決める
討論が始まったら、まずは討論をどのように進めていくか、それぞれ時間の配分はどうするかについて手短に話し合いましょう。
- 解決策を一人で考える(10分)
- 考えた解決策を発表する(7分)
- 出た解決策について議論や質問をする(15分)
- 結論をまとめる(5分)
- 予備の時間(3分)
始めに議論の構成やスケジュールを決めておくと、話の方向性もずれにくく、時間管理もしやすいので議論の構成は一番初めに決めておきましょう。
キャリアアドバイザー
ただし、議論の構成を考えるのに時間を使いすぎてしまうと肝心の議論をする時間が減ってしまうので、時間をかけすぎないように注意してください。
②自分の意見は簡潔にわかりやすく伝える
集団討論では、自分の意見を論理的かつ簡潔に伝えられるかどうかも評価されます。まとまっていないまま話してしまうとマイナス評価につながってしまう恐れもあるため、ダラダラと話しすぎてしまわないよう注意しましょう。
基本的に一回の発言で主張する意見は一つにしておいた方が良いでしょう。自分だけが話すのではなく、ほかの人と話し合ってより良い解決策を考えるという意識を持つことが大切です。
③笑顔を意識して目を見ながら話す
集団討論では、笑顔を意識して目を見ながら明るい声と表情で話すことが大切です。
まず集団討論が始まった瞬間、「よろしくお願いします」と明るい声で挨拶しましょう。場が和やかになり、話しやすい雰囲気を作ることができます。
自分の意見を伝える際には、相手の目を見ながら話しましょう。そうすることで、話が伝わりやすくなります。
キャリアアドバイザー
チームの雰囲気づくりに貢献していれば、協調性があると思われて、それだけで高評価につながりますよ。
④相手の意見に耳を傾けて適度に同調や補足を加える
話を聞くときの姿勢も評価につながります。「傾聴」を意識し、発言者の顔をしっかりと見ながら話を聞いたり、ときおりうなずくことを心掛けましょう。
また、ほかの人の意見で良いと思うものがあったら、「Aさんの意見に私も賛成です。補足としてさらにこうしたことをおこなっていけばより良くなると思います」というふうに同調や補足を加えることも、議論の方向性が定まることにつながるのでおすすめです。
キャリアアドバイザー
面接官からも「ほかの人の意見をきちんと聞き、協調性がある」と評価を得ることができるでしょう。
⑤発言が少ない人に適度に意見を求める
集団討論では、たまにほとんど発言しない人がいます。自分の評価で頭がいっぱいになる気持ちはすごくよくわかりますが、できれば発言がない人にも適度に意見を求めるようにしましょう。そうすることで、「周囲の人を気遣えるタイプなんだな」と、あなた自身やグループ全体の評価が向上します。
もしそういう人がいた場合は、タイミングを見計らって名前を呼び、
就活生
Aさんは何か意見ありませんか?
就活生
Bさんは〜についてどう思いますか?
などと話を振りましょう。
適度に意見を求めることができれば、面接官から「周りへの配慮ができる」「冷静に場の空気を読める」といったプラスの評価を得ることができます。
⑥内容がずれたら軌道修正を適宜おこなう
討論の流れを踏まえ、適宜軌道修正をおこなうことも集団討論において必要なことです。
集団討論では、制限時間内にテーマに対するチームの結論を出さなくてはいけません。討論に夢中になり、結論をまとめる時間が足りなくなってしまうのはもっとも避けるべき事態です。
テーマから内容がずれたら、
就活生
内容が少しずれているので、〜の話に戻しましょう
就活生
非常に良い意見だと思うのですが、今回のテーマは〜なのでもう少しそちらを深掘りしませんか?
などといった形で、議論の流れを本来の方向に修正をするようにしましょう。
無事に議論の流れを軌道修正できれば、結論が出せない事態を妨げるだけでなく、「議論を正しい方向へ導いていく」リーダーシップ力や論理性を高く評価してもらえます。
キャリアアドバイザー
また、テーマから内容がずれないために、適宜テーマの確認をおこなうことも大切です。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
集団討論では、チームワークが成功のカギです。チームの中にクラッシャーがいた場合、どういうタイプのクラッシャーなのか分析し、迅速な対策が求められます。クラッシャーとは、討論の進行を妨げる人の事を指します。いろいろまったくタイプがありますが、代表的なのは「自己主張が強いタイプ」と「全く発言しないタイプ」です。
まず、「自己主張が強いタイプ」には意見を尊重し、話を一通り聞いてみましょう。このタイプは自分の意見を認めてほしいという欲求が強い場合が多く、しっかり意見を尊重して耳を傾けることが重要です。その後、ほかのメンバーにも発言を促すことで、全体のバランスを保つようにしましょう。また、「まったく発言しないタイプ」のクラッシャーに対しては、発言するタイミングが掴めないでいる場合が多いので、話を振る事で発言する機会を作りましょう。
クラッシャーがいると、チームの意見がまとまらないだけでなく、チーム全体としてマイナスな印象になってしまう可能性があります。クラッシャーのタイプを見極め、冷静に対処していきましょう。
グループで回答を導くことが重要! 公務員試験の集団討論で注意すべき4つの点
集団討論は、グループ全員で協力して結論を導き出すことが重要です。自分一人だけの合否を考えた行動をしたりほかの候補者を蹴落とそうとしたりすると、かえってマイナス評価につながる恐れがあります。
ここからは、公務員試験の集団討論で注意すべきポイントを4つ紹介していきます。集団討論を突破するために、ぜひ参考にしてくださいね。
①相手の意見を否定したり打ち負かそうとしない
集団討論はディベートではなく討論なので、相手の意見を尊重する姿勢が重要です。ディベートは互いに自分の意見を主張し、相手を自分の意見に従わせることを目的に議論するもので、集団討論とは議論の手法や目的が異なります。
また、集団討論では全員で協力して議論を進め、皆が納得できる内容で課題の結論をまとめることが求められます。自分と違う意見や反対意見が出たときも否定せず、「確かに一理ありますね」などと受け入れたあと、「こういう考え方もできると思うのですが、どうでしょうか?」というように誘導するよう心掛けてください。
キャリアアドバイザー
繰り返しになりますが、集団討論で大事なのは「協調性」です。グループで協力して一つの答えを導き出すチームワークが見られていることを意識しましょう。
②相手に合わせすぎず自分の意見を発言する
「相手の意見を否定しない」ということを意識するあまり、相手の意見に合わせすぎないように注意しましょう。
集団討論で意見が割れないようにするために、他人の意見に同調しすぎる人もいますが、自分の意見がないと判断されてしまう可能性がありますよ。
キャリアアドバイザー
適切なタイミングで話を切り出して、自分の言葉でしっかりと意見をアウトプットするようにしましょう。
③話を被せずに人の話は最後まで聞く
討論が白熱してくると、前の人の発言が終わっていないにもかかわらず、前の人の発言に被せるように自分の発言をしてしまうことがあります。そのような行動は、協調性に欠けると判断されてしまう可能性がありますよ。
誰かが話し始めたら、相手の言葉を途中で遮らずに、最後までちゃんと聞くことが大切です。その後、相手の意見を汲み上げ適切な意見を示すことで、建設的な討論を促進できます。
キャリアアドバイザー
ただし、自分が話そうと話が終わるのを待つのに必死になった結果、あいづちなどを忘れてしまわないように気をつけましょう。
④グループ全員が均等に発言できるようにする
集団討論では、グループメンバー全員が均等に議論をかわすことが大切です。メンバー全員が公平に話する時間がとれるよう、リーダーを中心とし、積極的に議論を回すようにしましょう。もし発言していない人がいる場合、「Aさんはどう思いますか?」などと話を振り、全員が発言できるように努めてください。
一方で、一人が話し過ぎるのもよくありません。討論の時間が40分で8人グループの場合、一人当たり40÷8=5分が適切です。ただし5分あるからといって、一人で一度に5分話してもいけません。1回当たり30秒〜1分程度とし、活発な討論をするようにしましょう。
キャリアアドバイザー
上記はあくまでも目安時間なので、「持ち時間を過ぎたからダメ」と自分を否定したり「持ち時間いっぱい話せなかった……」と落ち込んだりする必要はありませんよ。
事前準備が大事! 公務員試験の集団討論を突破するための対策方法
公務員の集団討論を突破するには、事前準備が大事です。事前準備をしっかりおこなうことで、採用担当者に自分の魅力をきちんとアピールできますよ。
ここからは、公務員試験の集団討論を突破するための対策方法を6つ紹介します。一つひとつ実践して、自信たっぷりの状態で当日を迎えましょう。
①過去に出題されたテーマを調べる
多くの自治体では過年度の集団討論のテーマが公表されています。調べ方は、インターネットで「集団討論 過去問」「⚪︎⚪︎市 集団討論 過去問」などと検索したり、志望先の採用ページなどを確認してみてください。
- 過去問題集を購入する
- SNSや口コミサイトをチェックする
- OB・OG訪問をおこなう
公表されている場合は、いくつかのテーマに対する結論を導き出す練習をすると良いでしょう。過去数年の過去問が掲載されている場合は、傾向を把握し対策することができます。
キャリアアドバイザー
志望する自治体の過去問が公表されていない場合は、ほかの自治体で過去出題されたテーマを確認して、参考にするようにしましょう。
②予想されるテーマの資料・データの収集
公務員の集団討論での出題テーマは、時事・社会問題のほか、その自治体独自の政策・問題に関する出題がされるなど、各自治体・官庁により多種多様です。
事前準備をしていないと答えづらい難しい内容も多いため、今世の中で何が起こっているのか、志望先はどの政策に力を入れているのかなどを考え、事前に予想されるテーマに関する資料やデータを収集することが大切です。
- ニュースメディアをチェックする
- 応募先のホームページをチェックする
- 応募先の人が出ているインタビュー記事を読む
新聞やニュース、官公庁の発表などをこまめにチェックし、社会や政治の最新情報をキャッチアップしたり、統計データや事例を収集するなど、具体的な根拠を持った発言ができるように準備しておきましょう。
キャリアアドバイザー
データ収集が十分にできれば、それだけ討論の内容を充実させられる可能性が高いです。
③志望先の方針や政策を調べる
集団討論では志望先の方針や政策に関する知識が問われることがあります。
- ホームページをチェックする
- 報道機関やニュースメディアをチェックする
- OB・OG訪問をおこなう
志望先のホームページや報道記事、公表されている資料を調査し、その組織や部局の目指す方向性や課題について理解を深めましょう。特に重要な政策やプロジェクトに焦点を当て、自分の意見を形成するための基礎知識をしっかり身につけることで、集団討論で的確な発言ができるようになります。
④新聞やニュースなどで時事問題を確認する
集団討論のテーマは時事問題から出題されることが多くあります。社会人として把握しておくべき知識や、ニュースへの関心があるかどうかが問われます。
- 情報元のメディアや報道機関は信頼できるか
- 特定の立場や意見に偏っていないか
- 事実だけでなく問題の背景まで把握できているか
日ごろからニュースや新聞を見る習慣をつけ、世間ではどのようなことが話題となっているのか把握しておくようにしましょう。また、それに対して自分の意見をまとめておく癖を付けておくと集団討論でも発言がしやすいですよ。
⑤自分の意見をまとめたノートを作る
集団討論のテーマは時事問題や国や地方自治体の政策など、難しい内容が多く出題されています。どのテーマにも対応できるよう日頃からアンテナを貼り、気になるニュースや政策に対しての自分の意見をノートなどにまとめておきましょう。
集団討論当日、自分の意見を短い時間でまとめることが求められます。日頃から練習しておくことで本番もスムーズに進めることができますよ。
⑥本番を想定した練習をおこなう
集団討論は日常生活で経験することが少ない試験です。そのため、模擬の集団討論の経験を積み、集団討論の形式に慣れることで、本番でも実力を発揮できるようになります。
- 公務員志望の知人同士で練習する
- 大学のキャリアセンターの対策講座に参加する
- 外部のセミナーを受ける
練習する際は、さまざまな役職を経験しておくと良いでしょう。自分がどの役職が合っているかを把握することができます。
公務員試験の集団討論の頻出テーマ8選
公務員試験の集団討論で出題される問題には、課題に対する解決策を考える「課題解決型」と、テーマについて自分の意見や立場を述べる「意見表明型」の大きくわけて2つのパターンがあります。
よく出題されるテーマは大きくわけて下記の通りです。
- 時事問題
- 社会問題・国の行政課題
- 地域行政の課題
- その自治体独自の政策
では、具体的にどういった問題が出題されるのでしょうか。頻出テーマを8つ紹介します。
【課題解決型】①少子高齢化対策
少子高齢化対策はさまざまな自治体で頻出テーマで、少子高齢化の改善するための策を考えるテーマや、少子高齢化にともなう労働力不足や社会保障の持続可能性など、少子高齢化問題から派生するテーマも出題されています。
さまざまな観点から意見を述べられるように準備しておきましょう。
- 少子高齢化の改善を図るため、行政が最優先に取り組むべき政策は何か。
- 地方自治体が人口減少に歯止めをかけ、地域の自立的かつ持続的な活性化を図るための対策について述べよ。
- 少子高齢化を解消するために行政ができる取り組みをひとつピックアップし、効果や問題点を述べよ。
【課題解決型】②環境問題
環境問題では、地球温暖化や持続可能な資源の供給などがテーマとなっています。食品ロスの削減、SDGsなど昨今話題になっているものは何かを考え、どういった対策が有効かを考えておきましょう。
- 地球温暖化が世界的な問題となっているが、今後、地球温暖化対策を推進するためにどのような施策が有効か食品ロスを減らすにはどうすれば良いか。
- 市民がSDGs の理念を理解し、自ら地域課題を解決するためには、行政としてどのような取組や支援が必要か。
- 持続可能な循環型社会を構築するためには、行政はどのような取組をすべきか。
【課題解決型】③経済問題
経済問題の中でも、経済格差や労働市場の不均衡が注目されています。解決策としては、所得再分配のための税制改革や社会保障の強化、働き方改革や教育の充実が考えられます。国や自治体の取り組みについて把握しておきましょう。
- 貧困連鎖の問題点を議論したうえで、市役所としてどのような対策を取るべきか。
- 子どもの貧困問題を解決する方法は何か。
【課題解決型】④教育問題
教育問題では、デジタル化や教育格差について問われることがあります。教育問題の現状を把握したうえで、さまざまな自治体の取り組みを調べておきましょう。
- 小学校でのデジタル化を進めるためにどのように取り組めば良いか。
- 教育格差をなくすために自治体のやるべきことは何か。
【意見表明型】①人工知能(AI)の社会への影響
人工知能(AI)化の進歩にともない、近年注目されているテーマとなります。人工知能が社会や職場に与える影響を考える際、メリット・デメリットも把握しておきましょう。
- 人工知能導入のメリット:
業務効率化で労働力不足を解消、生産性の向上、ミスや事故の減少、人件費などコストの削減、高精度なデータ分析・予測、遠隔コミュニケーションが可能 など - 人工知能導入のデメリット:
雇用の減少、情報漏洩のリスク、責任の所在が不明確、支出の増加 など
難しい内容でもあるため、きちんと勉強しておくようにしましょう。
- 人工知能が社会へ与える影響についてあなたの意見を述べよ。
- 生成AIを利用することのメリット、デメリットを述べよ。
- 人工知能やロボットが導入された職場において、職員に求められる能力や役割は何か述べよ。
【意見表明型】②働き方改革
働き方改革やワークライフバランスは、これからの社会において重要な考え方になっています。これらを推進するための具体的な取り組みとして、テレワークの導入、残業時間の上限設定、男女ともに育児休暇の取得促進、有給休暇の取得率を上げることなどが挙げられます。
働き方改革とは何かを理解し、それら取り組みに対する自分の考えをまとめておきましょう。
- 当市役所においてどのようにリモ ートワークを推進するべきか、グループで話し合い、意見をまとめなさい。
- 残業時間を減らすための方法は何か。
- 男性の産休制度を導入するにあたって男性の産後休業取得率を上げる方法は何か。
【意見表明型】③ジェンダー平等
だれもが平等な権利をもち、決して差別されるようなことがあってはならないことは社会の前提です。だからこそ、昨今においてはジェンダー平等についても盛んに議論が交わされています。
ジェンダー平等に関する日本の現状を把握し、志望する自治体などでおこなわれている取り組みについて把握しておきましょう。
- 日本の女性管理職の割合は諸外国と比較すると圧倒的に低いのが現状であるが、女性がより活躍するには何が必要と考えるか。
- 女性の活躍が求められるようになった社会的な背景を考え、市としてどのような取組を進めていくべきかを議論せよ。
【意見表明型】④外国人労働者の受け入れ
外国人労働者の受け入れに関する問題もよく出題されます。日本の外国人労働者の受け入れニーズや現状に関して把握したうえで、それに対する自治体などの状況についても確認しておくようにしましょう。
- 外国人労働者の受け入れを拡大することについて、効果と課題を踏まえて討論し、グループの意見としてまとめよ。
- 外国人労働者と彼らを受け入れる側、双方がストレスなく生活するためには、どんな取り組みが必要か述べよ。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
2023年は巨大IT企業が生成AIに力を入れるようになり、オープンAIのチャットGPTが発表され、多くの主要IT企業が似たような製品を発表した年でした。そのため集団討論でも、AIによって私たちの生活にどんな影響があるのか、メリットやデメリットを問われるようなテーマが出題されるのではないかと思われます。
また、2019年以降新型コロナウイルス感染症の影響で、リモートワークが増えるなど、働き方改革が推進されました。こういう背景からも、ワークライフバランスを問うようなテーマはここ最近よく出題されています。
公務員試験の集団討論では、幅広いテーマから出題されるため、新聞、官公庁発行の白書、各自治体の統計資料、日本の課題や問題点をまとめた書籍などを読んで、事前に情報収集をしておくと良いでしょう。また調べた内容を踏まえて、自分の意見をまとめておくことが重要です。まとめておくことでどんなテーマでもしっかり自分の意見を発表することができます。そして、実際にアウトプットとして模擬集団討論をおこない、形式に慣れておくといい結果に繋がりやすくなりますよ。
公務員試験の集団討論について学生からよくある質問に回答!
公務員の集団討論では何が見られているのか知りたい学生や対策方法を知りたい学生もいるでしょう。そういった学生からの質問にキャリアアドバイザーが回答します。
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公務員試験の集団討論では何が評価されるのでしょうか?
集団討論では、あなたが組織の中でどのように立ち振る舞えるのかを見ています。たとえば、「みんなが意見を言いやすい雰囲気を作っているか」「討論が活発になるように話を進められているか」「意見が脱線したときに話を戻すことができるか」などが見られていますよ。協調性や人柄を意識しつつ、グループメンバーが協力して結論に導く場を作ることが重要です。
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公務員試験の集団討論の対策を教えてください。
模擬の集団討論をおこなうなど集団討論の形式に慣れておくようにしましょう。その際、多くの自治体では過年度の集団討論のテーマが公表されているので、志望する自治体のテーマが公表されていないか確認し、公表されている場合はいくつかのテーマに対する結論を導き出す練習をするようにしてください。
さらに、新聞やニュースなどで時事・社会問題を確認したり、官公庁発行の白書、各自治体に関する統計資料で情報収集しておくと難しいテーマにも対応できるようになります。
ほかにも、自治体の問題についても問われることがあるので、志望する自治体のホームページやパンフレットなどで政策や自治体が抱える問題・課題について勉強することも大切です。
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集団討論では書記などの役割を積極的に担った方がいいですか?
結論、役割は担っても、担わなくても合否には影響しません。役割を担当するかではなく、いかにチームで協力して結論を導くのに貢献したかが問われるからです。ただしそれぞれの役割や向いている人は異なるので、自分の得意な役割がある場合は積極的に担当するのがおすすめです。
公務員の集団討論はチームで協力する姿勢が重要! 評価ポイントを押さえて突破を目指そう
公務員の集団討論において重要なことは、「グループメンバー全員が協力して結論を導き出すこと」です。自分一人だけの合否を意識したり、他人を蹴落とそうとする姿勢は面接官に伝わってしまうため、そうならないように注意しましょう。
そのためには、集団討論で評価されるポイントやコツについて予習したうえで、しっかり事前準備をおこなうことが重要です。十分に対策しておけば、試験当日の自信にもつながりますよ。
事前準備をしっかりおこない、集団討論を突破しましょう。
採用フローに「集団討論」があったのですが、これってなんですか?