目次
- 喋らない人がいても大丈夫! グループワークは落ち着いて対処することが重要
- 前提理解から! グループワークに参加前に知っておくべきポイント
- ポイント①喋らない人がいても評価が下がるわけではない
- ポイント②喋らない人へかかわりを持たないことは避ける
- 2つの視点から考える! グループワークで喋らない人がいる場合の対処法
- 企業視点:グループワークの評価基準から考える
- 学生視点:喋らない人の気持ちになって考える
- 知っておきたいグループワークの5つの評価基準
- ①コミュニケーション能力
- ②論理的思考力
- ➂議論展開力
- ④協調性
- ⑤積極性
- グループワークで喋らない人の状態・気持ち
- 緊張しすぎてしまっている
- 批判されることが怖い
- 話の内容を理解できていない
- 話に入るタイミングがつかめない
- 何も考えていない・自分の意見がない
- グループワークで喋らない人に対する3つの適切な対処法
- ①議論に関する話を振る
- ②優しく声掛けをする
- ➂何らかの役割を担当してもらう
- グループワークで遭遇するかもしれないトラブル例と適切な対処法
- 議論とまったく関係のない話をする人がいた場合
- どんな意見が出ても否定的な人がいた場合
- 自分の意見に必要以上に固執する人がいた場合
- 仕切りが苦手なのに無理に司会をしようとする人がいた場合
- これだけは避ける! グループワークで起きたトラブルに対するNG行動
- 高圧的な態度をとってしまう
- 感情的になってしまう
- 完全に無視をしてしまう
- やる気がなくなり自分が黙り込んでしまう
- 喋らない人がいても冷静にグループワークに取り組もう! 対処法の事前理解がカギ
喋らない人がいても大丈夫! グループワークは落ち着いて対処することが重要
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。本選考が始まると、
「グループワークで喋らない人には、どう接すれば良いのでしょうか? 」
「グループワークで喋らない人がいると評価が下がってしまうのでしょうか? 」
など、グループワークで喋らない人に関する疑問や不安の声が多く寄せられます。グループワークでは、グループの雰囲気や話し合いの盛り上がりを評価されているようで、喋らない人がいると不安に感じてしまいますよね。
しかし、喋らない人がいるからと言って、感情的になってしまったり、諦めてしまったりしてはいけません。グループワークでは落ち着いて取り組むことが何よりも重要であり、落ち着いて取り組むためには、グループワークについて正しい知識を得ることが大切になります。
ここでは、グループワークで喋らない人に対して適切な対応ができるよう、グループワークの評価基準や喋らない人に対する対処法について解説します。グループワークで役立つ情報が欲しいと思っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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前提理解から! グループワークに参加前に知っておくべきポイント
まずは、グループワークに参加する前に知っておいてほしいことを2つお伝えします。これからお伝えすることを知っているかどうかで、グループワークに参加する際の心構えやグループワークでの振る舞いが変わってくるので、ぜひ一度目を通してみてください。
また、ここで解説する内容を知っていれば、グループワークで喋らない人がいたとしても冷静に対応することができますよ。
ポイント①喋らない人がいても評価が下がるわけではない
1つ目は、喋らない人がいるからと言って評価が下がるわけではないということです。
後ほど詳しく解説しますが、グループワークではさまざまな評価基準に沿って学生1人ひとり丁寧に評価されています。つまり、なんとなくグループの雰囲気が悪い、話していない人がいるなどという理由だけで、そのグループの全員の評価が下がってしまうということはないのです。
そのため、グループワークで喋らない人がいるからと言って、焦ったり落ち込んだりする必要はなく、自分に集中することが大切になりますよ。
ポイント②喋らない人へかかわりを持たないことは避ける
グループワークにて喋らない人がいたとしても、自分の評価には影響ありません。ただし、自分のことばかりに集中しすぎてしまい、喋らない人に対してかかわりを持とうとしない行動は避けましょう。
なぜなら、喋らない人に対する接し方を見られている可能性があるからです。かかわりを持とうと努力する様子がまったくなければ、自己中心的・自分勝手、コミュニケーション能力がないなどの評価をされてしまう可能性があります。
つまり、グループワークで喋らない人がいた場合は自分に集中したうえで、喋らない人がグループに打ち解けられるように可能な限りかかわりを持つようにすることがベストなのです。
こちらの記事ではグループワークの特徴や練習方法について解説しています。ぜひ併せて読んでグループワークへの理解を深めてください。
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2つの視点から考える! グループワークで喋らない人がいる場合の対処法
グループワークで喋らない人が1人でもいると、どうしたら良いかわからず焦ってしまったり、感情的になってしまったりしてしまうこともあるでしょう。しかし、それでは自分の評価が下がってしまう可能性が高くなってしまいます。そうならないためには、しっかりと適切な対処法を知っておきましょう。
ここからは、グループワークで喋らない人がいた場合の適切な対処法を考え方について解説します。このあとに解説する内容にも深くかかわってくるので、しっかりと読み込んでくださいね。
企業視点:グループワークの評価基準から考える
グループワークの中で、自分自身の評価を下げないためには、グループワークの評価基準をもとに対応方法を考えることが必須です。
評価基準を知らないまま、なりふり構わず喋らない人に対してフォローをおこなってしまったり、喋らない人に対して怒ってしまったりすると、評価基準を満たすことができず不合格になってしまう可能性があります。
そのため、喋らない人をどうにかしたい、喋らない人がいてイライラするなどといった場合でも、まずは評価基準を満たせるかどうかを考えて行動することが大切なのです。
学生視点:喋らない人の気持ちになって考える
評価基準を満たすことは非常に重要ですが、だからといって喋らない人を完全に無視してしまったり、放置してしまったりしていては、印象が悪くなる可能性があります。
そのため、喋らない人の気持ちになってどのように対処すべきかについても考えるようにしましょう。自分はグループワークが得意だから喋らない人の気持ちは分からないと思う人もいるかもしれませんが、相手の気持ちを考えることは社会人としての必須のスキルなので、一度チャレンジしてみてくださいね。
知っておきたいグループワークの5つの評価基準
ここからはグループワークの評価基準について押さえておきましょう。評価基準を知ってさえいれば、グループ内に喋らない人がいたとしても、自分自身の評価を下げてしまうということは避けられます。
また、評価基準をもとに行動することができれば、高評価を狙うこともできるので、しっかりと覚えてグループワーク本番で意識してみてくださいね。
①コミュニケーション能力
1つ目の評価基準はコミュニケーション能力です。発言力と傾聴力の2つに分けて考えていきましょう。
発言力とは、自分の考えや意見を伝えられる力のことですが、グループワークでは発言の内容に納得してもらうことが重要です。そのため、とにかくたくさん発言すれば良いということではなく、メンバーに納得してもらえたり、議論を良い方向に導けたりする発言を心掛けましょう。
傾聴力は、ほかの人の意見に耳を傾けることができる力で、聞く姿勢から傾聴力があるかどうかを見られています。たとえば、発言している人の方に身体が向いているか、うなずいて話を聞いているかなどです。ほかの人が話している時は気が抜けやすいですが、そういった部分も見られているので注意しましょう。
コミュニケーション能力については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ併せて参考にしてくださいね。
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②論理的思考力
論理的思考も評価基準の1つです。論理的思考力とは、道筋を立てて物事を考えられることで、説得力のある結論を導き出すために最も重要な力と言っても過言ではありません。
グループワークでは、発言の内容から論理的思考力があるかどうか見られています。これまでの内容を受けて発言できているか、発言の根拠を示せているか、周りのメンバーが納得できているかなどがポイントとなります。
逆に、これまでの議論をまったく無視した発言、根拠がない思い付きの意見などを言ってしまうと、論理的思考力が低いと評価されてしまう可能性が高まります。
➂議論展開力
グループワークでは、議論展開力も見られています。議論展開力と言われても聞き馴染みがないかもしれませんが、その名前の通り議論を円滑に展開させるために必要な力です。
特に重要なポイントは、議論の冒頭で時間配分や議論におけるルール、議題に対する定義など、議論をするうえで基盤となる部分を決めるように促すことで、議論展開力をアピールできます。
また、議論の最中でも、議論が本題からそれてしまっていたり、時間が足りなくなってしまっていたりしたときに、一声かけられると良いでしょう。
④協調性
協調性もグループワークでは非常に重要な評価基準です。協調性とは、グループのメンバーと良好な関係を築き、協力できる状態を作り出すことができる力です。
具体的な方法としては、周りの人の意見を尊重することで、誰もが意見を言いやすく和気あいあいと議論を進められる雰囲気を作ることができれば理想的です。
また、グループワークが始まる前に、グループのメンバーと話せる時間があれば、話しかけておくとメンバーの緊張感がほぐれて、グループワークを和やかな雰囲気で始めることができるのでおすすめです。
協調性については、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せて読んで理解を深めてくださいね。
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⑤積極性
最後に解説する評価基準は積極性です。特にグループワークの冒頭では、緊張した雰囲気になりやすいので、積極的に発言をすることでグループ全体の緊張感をほぐすことができると好印象につながるでしょう。
また、議論の最中でも、積極的に発言する人がいるだけで、議論が進みやすくなります。さらに、積極性は発言力だけでなく、自分から率先して役割を担当したり、議論に入れていない人に話を振ったりすることでもアピールできます。
ただし、積極性の度が過ぎてしまうと自己中心的だと評価されてしまうことがあるので注意しましょう。自分ばかりが話しているなと感じたら、少し発言を控えたり、周りの人に話題を振ったりしてみてください。
積極性については、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せて読んで理解を深めてください。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
グループワークは相対評価でなく絶対評価でおこわれることが一般的です。グループごとにどんな学生がいるかは異なるので、グループによっては「全員通過させたい」と感じる場合もあるでしょう。
そのためグループワークでは学生の中で優劣をつけるのではなく、学生自身が企業のもとめる能力を持っているかどうかが見極められていますよ。また周囲の人とのやり取りを見る中で、コミュニケーション能力や協調性の有無もチェックされています。
同じグループの学生の話にうなづいたり、あまり話せていない人に話を振るなど「この学生が社内にいたら、ほかの社員ともうまくやっていけそうだな」と思ってもらえるような立ち振る舞いを心がけるようにしましょう。
グループワークで喋らない人の状態・気持ち
グループワークで喋らない人は、悪意を持って話すことを拒否しているということはほとんどなく、喋りたくても喋ることができないという場合が多いです。
そのため、周りの人がグループワークで喋れない人の状態や気持ちをきちんと把握し、適切な対応ができれば、喋らない人に喋ってもらえるようになるということがあります。
そこでここからは、グループワークで喋らない人の状態・気持ちを解説します。グループワークを円滑に進めることはもちろん、高評価を得るためにも必要なことなので、しっかりと押さえておきましょう。
緊張しすぎてしまっている
グループワークでは、緊張してしまう人が多いと思いますが、極度の緊張状態になってしまうと、喋れなくなってしまうということがあります。
特に、日常生活の中でも人見知りをしてしまう人やあがり症な人、グループワークに慣れていない人や自分に自信がない人という人は、緊張しすぎてしまい上手くしゃべれなくなってしまうのです。
こういった人は、基本的に喋りたいと思っているけど緊張のあまり喋れなくなってしまっているということが多いので、まずは緊張をほぐしてあげることが大切です。
批判されることが怖い
批判されることが怖いという思いから喋ることができなくなっている人もいます。
批判されることが怖いというのは個人の問題だと思う人もいるかもしれませんが、グループ内で少し工夫するだけで、喋らない人のサポートをしてあげることができます。
たとえば、グループワークが始まる前に「どんな意見も否定したり批判したりするのは禁止」「みんなの意見を尊重しよう」などのルールを決めておけば、批判を恐れる必要がなくなりますよね。
話の内容を理解できていない
議論についていくことができず、話の内容を理解できなくなってしまい、喋れなくなるという人もいます。話の内容が分からないと、何を言えばい良いかわからないですし、的外れなことを言ってしまったらどうしようという思いが出てきてしまうからです。
話の内容が理解できていないことで喋れなくなってしまう人を出さないためには、議論の節目ごとに共通認識を持てているか確認することが大切です。
「ここまでってこういう方向だよね? 」「ここの部分は〇〇で決まりでOKですか? 」などと、逐一確認するようにすると、グループ全員が共通認識を持って議論を進めることができます。
話に入るタイミングがつかめない
グループワークで喋らない人の中には、話に入るタイミングがつかめず、喋りたくても喋れないという人がいます。
こういう場合は、1人の発言量が極端に多かったり、特定のメンバーだけで議論が進んでいたりすることが多く、グループワークとしてもあまり良い状態とは言えません。
そのため、まずは全員が発言できるように改善しましょう。話しすぎている人に対しては、「〇〇さんの意見も聞いてみたいんだけど良い? 」と話を止めてみたり、話せていない人がいれば「〇〇さんはどう思う? 」と話を振ってみたりすることがおすすめです。
何も考えていない・自分の意見がない
あまり多くはありませんが、喋らない人の中には何も考えていない、自分の意見がないという人もいます。社会人になると自分の意見を持つことが大切になるので、個人が努力しないといけない部分ではありますが、グループワークではサポートすることが大切です。
ただ、こういった人は「どう思う? 」と聞いてもあまり効果がないことが多いです。そのため、「〇〇の方向に決まったけど、良いと思う? 」「結論は〇〇だけどどうかな? 」などと、「はい」か「いいえ」で答えられる質問やおおむね決まっていることに対して同意を得るために話を振ったりすることがおすすめです。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
グループワークで上手く話せない場合は、話している人の目を見てうなずいたり笑顔で相槌を打ったりすると議論に参加しやすくなりますよ。話している人の目をしっかり見て相槌を打ってると、話している人は「〇〇さんもそう思いますよね」「どう思います? 」などと話しを振ってくれることもあり、自分の意見をいいやすくなるでしょう。
また、会話にうなずきながら「いいですね」「私もそう思います」と感想を添えるのもおすすめです。共感してもらえると、話している人も話を振りやすくなるだけでなく、感想を伝えたタイミングで自分の意見をいうこともできますよ。
またグループワークでは「相手の話を聞く姿勢」も重要です。笑顔で相手の目を見て話を聞くことで、傾聴力もアピールすることもできますよ。グループワークで上手く話せない場合は、自分ができることからはじめましょう。
グループワークで喋らない人に対する3つの適切な対処法
ここからは、さきほど解説したグループワークの評価基準とグループワークで喋らない人の状態・気持ちを踏まえて3つの適切な対処法について解説します。
適切な対処法を知っていれば、グループワークを良い方向に導ける可能性が高く、良い評価を得られるきっかけになりますよ。また、グループワークで喋らない人がいたらどうしようと不安に感じている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
①議論に関する話を振る
1つ目の対処法は、議論に関する話題を振ることです。この対処法は、この人あまり喋らないな、発言量が少ないな、と気づいたらすぐに実践してみましょう。
「〇〇さんは、〇〇についてどう思いますか? 」「これってどっちの方が良いと思いますか? 」など、フランクに議論に関する話題を振ってみましょう。
喋らない人が、緊張しすぎていたり喋るタイミングが掴めていなかったりするなどの理由で喋れていなかったのであれば、この対処法で喋りだしてくれる場合が多いです。
また、この対処法をおこなえば、協調性がある、コミュニケーション力が高いなど高評価につながる可能性があるので、ぜひ実践してみてください。
②優しく声掛けをする
議論に関する話を振っても喋ってくれない場合は、優しく声掛けをしてみましょう。
たとえば「議論の中で分からないことがあれば遠慮なくいってくださいね」「顔色があまり良くないですが、体調大丈夫ですか?」などと声掛けをしてみてください。
批判されることが怖い、話の内容が理解できていないという理由で喋らない人は、こういった声掛けで本音を話してくれる場合があります。また、何も考えていない人や意見がない人についても、何らかのアクションを起こしてくれるかもしれません。
➂何らかの役割を担当してもらう
議論の話を振ったり、優しく声掛けをしたりしても喋ってくれない場合は、何らかの役割を担当してもらうようにしましょう。喋らないからと言って、完全にのけ者にしてしまうと、グループ全体の評価が下がってしまう可能性があるからです。
また、担当してもらう役割は、書記やタイムキーパーなどがおすすめです。これらの役割は、基本的に発言をしなくても良い役割なので、大きな負担をかけずにグループワークに参加してもらうことができます。
また、喋らないからと言って、その人に発表や司会など周りがやりたがらない役割を押し付けるのは絶対にいけません。喋らない人をさらに追い込んでしまうことになるのはもちろん、採用担当者の立場からは1人を攻撃しているように見えてしまうため、良い評価は得にくいでしょう。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
一般的に、グループワークの役割で評価が大きく変わることはありません。どの役割を担当しても、与えられた役割をどのようにこなすかで評価が変わります。ただし、たとえばリーダーシップがある学生をもとめている企業のグループワークで、リーダーを担当しグループをまとめることができたら高評価につながることはあるでしょう。
しかし、リーダーを担当したとしてもグループワークであまり発言せず、ほかの学生がグループをまとめた場合には、リーダーシップは評価されません。そのため、グループワークで評価されるためには「何を担当するか」ではなく、「どのように立ち振る舞うか」が重要です。
また、与えられた役割をしっかりやりきることも重要です。書記なら分かりやすく情報をまとめ、タイムキーパーなら時間配分をスムーズにおこなうことがもとめられますよ。「リーダーでないから不利だ」「タイムキーパーだから目立たない」と考えず、皆の議論を興味深く聞きながら、持てる力を最大限に発揮しましょう。
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グループワークで遭遇するかもしれないトラブル例と適切な対処法
- 議論とまったく関係のない話をする人がいた場合
- どんな意見が出ても否定的な人がいた場合
- 自分の意見に必要以上に固執する人がいた場合
- 仕切りが苦手なのに無理に司会をしようとする人がいた場合
グループワークでは、さまざまな就活生と出会うことになります。グループワークで喋らない人の対処法もとても難しいですが、さらに解決が難しいトラブルに遭遇することもあります。
そこでここからはグループワークで遭遇するかもしれないトラブル例と適切な対処法を解説します。グループワークに苦手意識を持っている人はもちろん、どうしても突破したいグループワークが控えているという人は、ぜひ一度目を通してみて下さい。
議論とまったく関係のない話をする人がいた場合
まず紹介するトラブル例は、議論とまったく関係のない話をする人がいた場合です。
グループワークのメンバーと仲良くなるためなのか、まったく議論と関係のない会話をしてしまう人が時々います。また、本人は議論について話しているつもりでも、周りからすると何の話をしているのか分からないという人もいます。
こういった人に対しては、「ここのことなんだけど」「これってどう思います?」などと軽い雰囲気で、話を議論に戻すようにしましょう。強引に話を戻してしまうと雰囲気が悪くなりますし、その人のやる気を削いでしまうかもしれないからです。
どんな意見が出ても否定的な人がいた場合
どんな意見が出ても否定的な反応ばかりをする人がいる場合もあります。意見を否定ばかりしていると議論は進みませんし、グループ全体の雰囲気も悪くなってしまうので、上手く対処することが必要です。
おすすめの対処法は、「どんな意見に対しても否定はしないようにしよう」というルールを決めることです。こういうルールを決めておくと、議論が前向きな方向に向かいやすくなります。
また、このルールも否定されてしまった場合は、「議論が進まないから否定するのであれば代案を出してほしい」と伝えると、安易に否定することができなくなるので、議論が進みやすくなります。
自分の意見に必要以上に固執する人がいた場合
グループワークで意見を出してくれることはとても有難いことですが、自分が出した意見に必要以上に固執する人がいる場合があります。
こういった人がいる場合は、「みんなの意見を反映させたいから多数決で決めよう」と、みんなで協力することを促すことがおすすめです。
反対に、頭ごなしに否定したり無理に意見を変えさせようとすると怒らせてしまいグループの雰囲気が悪くなってしまうということがあるので、まずは自分自身が落ち着いてから対処することが大切です。
仕切りが苦手なのに無理に司会をしようとする人がいた場合
仕切りが苦手なのに無理に司会をしようとする人がいた場合もかなり対応が難しくなります。
グループワークの中で、司会を申し出てくれるのはとても有難いことなのですが、司会をし慣れていない人が司会をしてしまうと、議論が上手く進まなくなってしまい、時間切れになってしまうということがあります。
グループ内にこういった人がいた場合は、自分が司会になることがおすすめです。具体的な方法としては「ここは○○だと思うのですがどうですか? 」「次は〇〇について考えましょうか! 」など、少しずつ発言量を増やしていき、結果的に司会のような役回りになるといった形が良いでしょう。
強引に司会を奪おうとすると、もともと司会をしてくれていた人の面目を潰してしまうことになりますし、悪い意味で強引な印象を持たれてしまう可能性があるからです。
これだけは避ける! グループワークで起きたトラブルに対するNG行動
グループワークでは、思ってもみないトラブルが起きてしまうことは多く、嫌な気分になってしまうこともあるでしょう。しかし、そういった時に不適切な行動を起こしてしまうと自分自身の評価が下がってしまう可能性が高まります。
そこでここからは、グループワークのトラブルに対するNG行動について解説します。グループワークに慣れていないという人や感情のコントロールが苦手な人はぜひ一度目を通しておいてくださいね。
高圧的な態度をとってしまう
1つ目のNG行動は、高圧的な行動をとってしまうことです。
グループの中に喋らない人や輪を乱す人などがいると、態度が高圧的になってしまったり、きついことを言ってしまいそうになるかもしれません。
しかし、高圧的な態度をとってしまうと、自己中心的、自分勝手、相手の立場に立てないなど、ネガティブな印象を持たれてしまう可能性が高まります。そのため、グループの中にどんな人がいたとしても、グループワーク中の口調や態度には気を付けるようにしましょう。
感情的になってしまう
感情的になるのもNG行動の1つです。喋らない人に対していろいろなアプローチをしても喋ってくれないと、怒りが湧いてきてしまうという人もいるでしょう。
しかし、グループワーク中に感情的になって怒ってしまうと、感情のコントロールができない学生だと思われてしまう可能性が高いです。どんなに感情が高ぶってしまったとしても、表には出さず冷静に落ち着いた態度でいるように心掛けましょう。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
グループワークにおいて感情的になってしまうと、「自分の気持ちを制御できない」と思われかねないので、冷静に立ち振る舞うことが重要ですよ。
グループワークで感情的にならないためには、同じグループの人は一緒に選考プロセスをくぐり抜ける仲間だと思うことがおすすめです。そうすることでグループのなかに否定的な発言をしたり輪を乱したりする人がいても、「ちょっと困った足をひっぱる仲間」と考え、割り切りやすくなるでしょう。相手を尊重し必要に応じてフォローしながら、自分の意見を伝えるようにしてくださいね。
また周囲を大切にする姿勢は、面接官から協調性が高いと評価されることもありますよ。フォローや手助けをしてあげながら、一緒に合格する意識で挑みましょうね。
完全に無視をしてしまう
グループの中に喋らない人がいたり、トラブルが起きてしまったりすると、目を背けてしまいたいと思うこともあるでしょう。しかし、選考の場において、そのような態度はNGです。無視してしまいたい気持ちは分かりますが、あからさまにそのような態度をとってしまうと、協調性がない、人付き合いが苦手など、評価が下がってしまうかもしれないからです。
そのため、どうしようもない状態になってしまったとしても、まずはその状態から少しでも良くなるように努力をしようとする姿勢を見せるようにしてください。そうすれば、評価が下がることを最低限に抑えることができますよ。
やる気がなくなり自分が黙り込んでしまう
最後に解説するのは、やる気がなくなり自分が黙り込んでしまうというNG行動です。
グル―プがどうしようもない状態になってしまうと、諦めてしまいたくなったり、やる気がなくなってしまったりすることもあると思います。しかし、その気持ちをあからさまに態度に出してしまうのは良くありません。
グループワーク中に諦めるような態度を見せてしまうと、諦め癖がある、志望度が低いなど、印象が悪くなってしまうのです。そのため、難しく感じるかもしれませんが、グループワーク中はどんな状態になってしまっていたとしても、前向きな姿勢を保つようにしましょう。
喋らない人がいても冷静にグループワークに取り組もう! 対処法の事前理解がカギ
グループワークで喋らない人がいると、焦ってしまったり、イライラしてしまったりすることもあるでしょう。しかし、社会人になれば、自分と性格が真逆の人や苦手に感じる人と一緒に仕事をすることになります。
そのため、グループワークはその練習だと考えて、しっかりと自分の感情をコントロールして、冷静に取り組むようにしましょう。また、適切な対応ができていれば好印象につながることもあるということを覚えておいてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
グループワークで企業が注視しているポイントは、学生がほかのメンバーとどのようにかかわるかという点です。学生が周囲の人とどのように接するかで、入社後の同僚とのかかわり方が推測できるからです。
グループワークにおいては「グループ内で積極的に発言するか」「異なる意見が出た時にどのように対応するか」「喋らない人に話題が振れるか」といった姿などが見られることも多いですね。
企業側にとって喋らない人がいることは、想定の範囲内です。喋らない人がいたとしてもグループの評価は下がりません。ほかの人とのかかわり方を測るきっかけになっているだけなので、落ち着いて自然に声をかけるようにしましょう。