グループディスカッション役割決めの秘訣|ありがちトラブルも紹介

この記事のアドバイザー

目次

  1. グループディスカッション(GD)の役割は成功の鍵を握る
  2. 役割を決めないと結論がまとまらない可能性もある
  3. まずは知っておきたい! GDの概要や基本の流れ
  4. GDの概要と目的
  5. GDの基本の流れ
  6. グループディスカッションの7つの役割と評価ポイントを理解しよう
  7. ①司会・ファシリテーター:話をまとめる進行役
  8. ②書記:要旨をわかりやすくまとめる役割
  9. ③タイムキーパー:時間読み上げだけでは不十分
  10. ④監視役:適切な指摘が重要
  11. ⑤アイデアマン:議論に刺激を与える役割
  12. ⑥発表者:読み上げでなくプレゼンスキルも必要
  13. ⑦役割なし:臨機応変な姿勢で臨もう
  14. 対策も解説! 役割別の注意点を確認して対策をしよう
  15. ①司会・ファシリテーターの注意点
  16. ②書記の注意点
  17. ③タイムキーパーの注意点
  18. ④監視役の注意点
  19. ⑤アイデアマンの注意点
  20. ⑥発表者の注意点
  21. ⑦役割なしの注意点
  22. スムーズな役割の決め方
  23. 指名制:司会者を最初に決めて役割を割り振る
  24. 立候補制:自己紹介で1番最後の人が提案すると良い
  25. 目線合わせが重要! 役割分担するときに意識したいこと
  26. こんなときどうする? グループディスカッションの役割トラブルの対処法
  27. ①役割を指名されたとき
  28. ②苦手な役割を任せられたとき
  29. ③役割分担でもめたとき
  30. どんな役割でもこなすために準備しておくと良いこと
  31. 自己分析をしてどの役割が自分に向いているか理解する
  32. 論理的に話せるように練習をする
  33. グループディスカッションの役割に悩む学生からよくある質問に回答!
  34. 自分の得意な役割や評価ポイントを理解してしっかり対策をしよう

グループディスカッション(GD)の役割は成功の鍵を握る

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

多くの企業で選考に取り入れられるグループディスカッション(GD)ですが、

「グループディスカッションが苦手です」
「役割でどれが向いているか分かりません」

といった相談が多数寄せられます。グループディスカッションで重要な対策ポイントして、「役割分担はしっかりおこないましょう」とお伝えしています。限られた時間の中で、初対面の人とスムーズに議論を進められるからです。

記事ではグループディスカッションの7つの役割について詳しく紹介。それぞれの人事の評価ポイントや注意点について解説します。

【GD対策】グループディスカッションは役割決めが鍵!評価ポイントも解説

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役割を決めないと結論がまとまらない可能性もある

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就活生

役割分担ってそんなに重要なんですか?

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キャリアアドバイザー

はい、それぞれの役割を明確化することで、話がまとまりやすくなります。

役割を決めずにグループディスカッションをはじめてしまうとどのようなことが起こるのでしょうか。自分の好きな場面や言いたいことを話すだけでは、限られた時間で話をまとめるのは難しいですよね。だらだらと議論が進んでしまう可能性があります。

行き当たりばったりで会話が進んでしまい、発表する内容がまとまらなかったり、せっかく話し合ったこともメモを取りそびれたりする場合もあるでしょう。時間内に全員の意見を聞いて結論を出し、スムーズに発表につなげるためには、最初に参加者の役割を決めることがとても重要なのです。

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まずは知っておきたい! GDの概要や基本の流れ

グループディスカッションの役割について理解を深めるために、まずグループディスカッションの概要や基本的な流れについておさらいしましょう。

GDの概要と目的

グループディスカッションとは、与えられたテーマに対して複数の学生で議論をおこない、時間内にチームとしての結論を導いて、発表をするグループ形式の選考です。チームワークや論理的思考力、テーマに対して考え抜く力などがあるかチェックする目的で実施されます

GDの基本の流れ

グループディスカッション の役割

グループディスカッションの役割分担は、自己紹介のあと、ディスカッションに入る前におこないます。

役割分担も含めた、さらに詳しい進め方についてはこちらの記事で解説しています。併せて読んで、さらにグループディスカッションの理解を深めていきましょう。

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グループディスカッションの7つの役割と評価ポイントを理解しよう

グループディスカッションの役割

それではグループディスカッションにはどのような役割があるのでしょうか。それぞれ求められる内容や評価ポイントを知ることで、「自分がどの役割に向いているのか」「役割を割り振られた時にどのようなふるまいをすればいいのか」が分かるはずです。

また、それぞれを尊重して議論を円滑に進めるためや、指名された場合に備えて、すべての役割の特徴もしっかり把握しておきましょう。ここではグループディスカッションでよく使われる7つの役割をピックアップして、解説します。

①司会・ファシリテーター:話をまとめる進行役

司会・ファシリテーターは、グループディスカッションの進行をおこない、参加者の意見をうまく引き出す役割です。司会は目立つので評価が高いと思う人もいますが、冷静な判断力や会話の流れを読む力も必要なため、やや難易度が高いポジションともいえます。

評価ポイント
  • どういう流れで議論を進めるかをわかりやすく示せるか
  • 論理的な思考力があるか
  • 自分以外の役割を理解し、それぞれの意見を引き出せているか
  • 意見をまとめられるか
  • 目立つことが目的になっていないか
求められるスキル
  • 全体を俯瞰する力
  • 傾聴する力
  • 臨機応変に判断するスキル
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キャリア
アドバイザー

グループディスカッション の中心的な存在です。積極性があることはもちろんですが、自分だけ目立とうとせず他人に気配りができる人が向いています。

②書記:要旨をわかりやすくまとめる役割

話し合いの要点を書き残し、最後の発表に向けてわかりやすくまとめていくのが書記の役割です。手書きの場合は、誰でも読み返せるよう丁寧な字で書いていくのはもちろんのこと、箇条書きなどを活用して構造的にまとめていく力が求められます

評価ポイント
  • 要点を取りこぼさずメモできているか
  • 発表がスムーズになるような内容でまとめられているか
  • 内容が理解できないときなどに適宜、会話に参加して確認できているか
求められるスキル
  • 聞き取り、文章化スキル
  • PCを使用する場合はタイピングスキル
  • 論理的思考力
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アドバイザー

意見をまとめるのがうまい人に特におすすめ。バラバラな意見の共通点や対立点を見つけたり、話の内容を体系的に理解して整理するのが得意な人は立候補しましょう!

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③タイムキーパー:時間読み上げだけでは不十分

時間内に議論を進め、発表内容をまとめるためにタイムコントロールをする役割です。議論が白熱してくるとつい時間を忘れてしまいがちですが、時間内に仕事を完了するスキルは社会人にとって重要なものです。

ただ時間を読み上げるだけでなく、ディスカッションの流れによって時間配分を変えて、臨機応変に対応できると評価が上がることも。なお、タイムキーパーはほかの役割と兼務することもあります。

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タイム
キーパー

〇〇の意見出しに予定より時間がかかってしまったので、発表内容をまとめるパートは△分減らして進行していきましょう。

評価ポイント
  • 時間内に問題なく議論が進むよう管理できているか
  • 議論の展開状況に合わせて、うまく時間配分を変えられているか
  • ・時間管理をしながら、ほかの役割のサポートや積極的な意見出しをしているか
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タイムキーパーは専任でなく、他の役割と兼務することを想定しましょう!

④監視役:適切な指摘が重要

ディスカッションの論点がずれないよう、進行を見張る役割です。司会のように前に立って進行はしませんが、全員の発言を聞きながら議論の流れをコントロールする必要があります。また、監視者はタイムキーパーと兼務することが特に多い役割です。

評価ポイント
  • 冷静に判断ができているか
  • 適正なタイミングで発言をして、必要な話を促すことができるか
  • 論点がずれないようコントロールできているか
求められるスキル
  • 傾聴スキル
  • 論理的思考力
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相手の意見を鵜呑みにせず客観的に物事を捉えることも大切ですが、同時に協調性に自信がある人はおすすめです。

⑤アイデアマン:議論に刺激を与える役割

アイデアマンは議論が活性化するように、さまざまな角度からアイデアを出す役割です。アイデアマンの役割がなくても、役割なしになった人がアイデアマンを意識して発言するのもよいでしょう

評価ポイント
  • 多角的な視点で意見を出せているか
  • 積極的に話を切り出して、場の空気をあたためているか
  • テーマからずれた発言をしていないか
求められるスキル
  • さまざまな角度から積極的に発言できる能力
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さまざまなアイデアを数多く、さらにテンポよく出せる人が向いています!

39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!

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⑥発表者:読み上げでなくプレゼンスキルも必要

グループディスカッションで話し合った内容を、採用担当者やほかのグループの前で発表する役割です。書記がまとめた内容をただ読み上げるだけでなく、自分なりの言葉で、抑揚をつけて話すスキルが求められます

評価ポイント
  • 立ち居ふるまい、話し方や表情など
  • 大勢の人の前で話す度胸があるか
求められるスキル
  • 積極性
  • プレゼンテーション能力
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アドバイザー

物怖じしない性格や、人前で話すことに慣れている人におすすめ。プレゼン慣れして、我こそはというひとはぜひ立候補をしましょう!

⑦役割なし:臨機応変な姿勢で臨もう

グループの人数によっては、役割なしになるケースもあります。役割なしのときは、積極的に会話に参加して意見を出すと同時に、役割があるメンバーのサポートをおこないます。臨機応変な姿勢も重要になってきますよ。

評価ポイント
  • 積極的に会話に参加して議論に貢献できているか
  • 役割のあるメンバーを補助できているか
求められるスキル
  • 協調性を持ちながらグループの議論に貢献する力
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アドバイザー

状況に応じた対応力のある人は役割なしでも存分に力を発揮できますよ!

キャリアアドバイザーコメント

高橋 宙

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チームで生かせるスキルかどうかも考えよう

役割を考える際に「グループディスカッションの中で、自分の適性やスキルが活かせるかどうか」という視点を持ってみましょう。当たり前のことに感じられるかかもしれないので、たとえ話をしますね。

ある一人の学生がいます。その学生は日頃から気になるニュースを要約してノートにまとめていたので、書記に向いていると考えて立候補しました。しかし、実際にグループディスカッションを進めると、速いスピードで進む中で複数人の異なる意見をまとめることが難しく、意見を取りこぼしてしまうこともありました。

一人だったら問題なくできることでも、短時間で意見をまとめるグループディスカッションで、複数人のチームでおこなうとなると難しくなる場合もありえます。大切なのは、グループディスカッション内で生かせるスキルから逆算して役割を考えられるかということ。普段ディスカッションをする機会がない方は、この視点も持って役割を考えてみてください。

対策も解説! 役割別の注意点を確認して対策をしよう

自分が向いている役割のイメージが付いたでしょうか。今度はもう少し踏み込んで、7つの役割を任されたときに注意すべき点と、それぞれの対策方法について解説していきます。自分が希望する役割に対して、しっかり進めるイメージを持ちながら読み進めてくださいね。

①司会・ファシリテーターの注意点

司会になったからといって、グループディスカッションの主導権をすべて握ったと勘違いしないよう注意が必要です。司会は先頭に立って話す立場なので目立ちやすいですが、単に目立ちたがり屋なだけで、グループをまとめる意識がない人は評価が低くなるでしょう

しっかり相づちを打ちながら、グループメンバーの目を見て話を聞くよう心がけましょう。また、明らかに会話量が少ないメンバーには声をかけて、全員が参加しやすい雰囲気づくりをするのもポイントです。

②書記の注意点

すべての会話をそのまま書き残しても、書いた内容が発表につながらなければ好評価には結び付きません。また、書記に徹しすぎて自分の発言するタイミングを忘れないことも大切です。

書記の役割を任されたときは、「会話の中から重要なキーワードだけを抽出する」「複数名の意見の共通項だけグルーピングしてまとめる」「イラストや簡単な図を用いる」など、工夫をするよう意識してみてください。

議論の途中で「ここまでの内容の要点を書き出したのですが、少し共有していいですか?」など、書記という立場を利用しながら意見を述べるのもおすすめです。

③タイムキーパーの注意点

タイムキーパーの役割は、時間を確認し、経過時間を伝えるだけではアピールが不十分なため、積極的にディスカッションに関与する必要があります。

時間を確認するだけでは手持ち無沙汰になるので、ほかの役割と兼務をしつつ、議論の流れを整えるため適切なタイミングで発言をしましょう。もしほかの役割が空いておらず、タイムキーパーだけ割り振られた場合は、「発言者」に徹して積極的にディスカッションに意見を出すよう意識してみてください。

④監視役の注意点

同じグループのメンバーが優秀で、スムーズに議論が進行した場合、監視役の出番がまったくないままタイムアップになる可能性があります。

監視役はただ無言で見張っていればいいわけではありません。グループディスカッションでどの役割になるかは関係なく、発言を1度もしないと評価につながりにくいことを理解しておきましょう。ディスカッションの進行具合を見て、特に指摘することがなければ、発言側にまわるのがおすすめです

⑤アイデアマンの注意点

アイデアマンは意見をたくさん出すのが役割であるものの、空気を読まずに発言しすぎるとクラッシャーとして扱われる可能性もあります。大前提として、チームワークを乱さないよう意識をしながら発言するようにしてください。

アイデアを出したらその都度、周りの意見を聞くようにする、または「少し極端な話ですが…」「もしかしたら皆さんの意見を否定する意見かもしれませんが…」などの枕詞を使うと、印象がやわらぎクラッシャーとして扱われにくくなるでしょう。

⑥発表者の注意点

発表者は司会と同じように、発表することで自分だけ目立とうとすると、本末転倒になるため注意しましょう。また、ディスカッション中は何も意見を言わず、グループのメンバーが懸命にまとめた内容をただ発表するだけでは評価につながりません。

まずは、どの役割になってもディスカッションに参加し、グループ全員で意見をまとめていくよう心がけてください。発表をする前に、発表内容に過不足がないか全員の意見を聞きながら確認することで協調性がある点をアピールしましょう

⑦役割なしの注意点

役割がないからといって聞き役に徹しすぎたり、適当に話しすぎたりしないようにしましょう。役割分担はあくまでもグループディスカッションをスムーズに進めるためにおこなうものです。どの役割になったとしても、議論内容をまとめてグループとしての結論を出すことがゴールなので、ゴールに向かって貢献する姿勢を忘れないようにしてください。

役割なしの人は、役割のあるほかのメンバーをサポートしながら、グループの足りないところを補い、積極的に議論に参加するよう心がけるとよいでしょう

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上原 正嵩

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選考に有利な役割はない

残念ながら、選考に有利になる役割というのはありません。目立ちやすい司会や発表者がよいと言われることもあります。しかし、複数人の前で話すことが苦手な人が司会などの発言機会が多い役割を担い、進行や発表が上手くできなかった場合は逆効果になってしまいます。それよりは、あなたの性格にあった役割を選び、長所を活かすことがベストです。

まずは自己分析を通してあなたの長所・短所を理解しましょう。その上で、役割ごとの特徴や求められるスキル、注意点に照らし合わせてあなたに合った役割を見つけてください。

しかし、自分の長所を活かせる役割を見つけても不安だという人もいるかと思います。グループディスカッションは経験値が必要でもあるので、志望度の高い企業の選考前に他社の選考を受けて場数を増やすこともおすすめです。

スムーズな役割の決め方

実際の選考本番にスムーズに役割を決められるかも大きなポイントです。まず役割分担は、自分のグループが決まって自己紹介をしたあとすぐにおこなう必要があります。役割を決めずにディスカッションが始まってしまうと、どういう順番で何を議論するのかわからず、まとまりがなくなってしまうためです。

役割の決め方は指名制か立候補制の2パターンなので、あまり時間をかけず、さくっと決めるよう心がけましょう。役割が早く決まれば、ディスカッションの時間をたっぷりとれるので安心ですよ。

指名制:司会者を最初に決めて役割を割り振る

グループディスカッションが始まったら、一番最初に司会者を決める方法です。司会者を決めたあと、司会の進行のもとでほかの役割の立候補を募っていくとスムーズに進行できますよ。

もし、参加者が控えめでなかなか立候補をしてくれないときは、司会者から役割を指名していくのもよいでしょう

ただし、司会者になったからといって一方的に役割を決めてしまうと「周囲の意見を聞かない人」とマイナス評価になってしまう可能性も。「この役割をやりたい方はいませんか?もしいない場合は、私から指名させていただいても良いでしょうか?」と、周りの意見を聞いた上で進めるよう注意してください。

立候補制:自己紹介で1番最後の人が提案すると良い

最初に司会者を決めるのではなく、はじめから立候補制で役割を決める方法もあります。立候補制で役割を決めるときは、一番最後に自己紹介をした人が立候補制を提案するとスムーズでしょう。

話の切り出し方は次の例文を参考にしてみてください。また、互いに希望する役割がかぶるときもありますが、「相手の意見を尊重する」「ほかに得意な役割がないか考える」といった視点が必要になります。

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就活生①

〇〇大学の△△です。本日はよろしくお願いします! さっそく役割を決めたいと思うのですが、役割の決め方は立候補制でもいいでしょうか?

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就活生②

〇〇大学の△△です。本日はよろしくお願いします! ディスカッションをはじめる前に、司会者と書記、発表者とタイムキーパーなどを決めるのはどうでしょうか。役割分担は立候補制でもいいですか?

目線合わせが重要! 役割分担するときに意識したいこと

グループディスカッションの役割分担をするときは、周囲と目線を合わせることを意識するのも大切です。就活生の中には、グループディスカッションの進め方や役割の重要性など、基礎知識がまったくない人もいるかもしれません。

役割分担の大切さを理解していない学生に配慮せずどんどん議論を進めてしまうと、「チームワークがない」と悪い評価をされる可能性もあります。役割分担のときから選考は始まっていると捉え、周囲のメンバーと目線合わせをするよう意識すると良いでしょう。

チームワークは自己PRでもアピールできます。チームワークをアピールしたい人はこちらを読んでおきましょう。

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こんなときどうする? グループディスカッションの役割トラブルの対処法

グループディスカッションの成功の鍵を握る役割ですが、不足な事態の対処法を間違えば、その後のディスカッションもぐだぐだになってしまうことも。以下ではグループディスカッションの役割に関するトラブル例を集めました。万が一のときに慌てないように、それぞれの対処法を押さえておきましょう。

①役割を指名されたとき

グループディスカッションの役割を企業から指名してくる場合があります。採用担当者は、学生全員の性格を把握して指名してくるわけではないので、自分の苦手な役割を指名してくることもあります。

そのため、どんな役割を指名されてもいいように、すべての役割の特徴や注意点を理解して準備しておくことで対処をしていきましょう

②苦手な役割を任せられたとき

どうしても苦手な役割を任せられたときは、正直に「自信がないので〇〇の役割と代わっていただけませんか?」と伝えても大丈夫です。ただし断ってばかりだと協調性がない印象を与えてしまうので、可能な限り、どの役割もこなせるよう事前に練習はしておきましょう。

③役割分担でもめたとき

グループディスカッションの役割を決めようとしても「誰も立候補をしない」「誰もしゃべらない」「役割を決めなくていいと言い張る」など、もめてしまうこともありますよね。このように、うまく話がまとまらないときの対処法を解説します。

誰も立候補しない

はじめて出会った人の前で勇気が出ずに、立候補できない方も多いはずです。なかなか立候補者が集まらなければ、役割ごとに適していそうな人を推薦する方法もあります

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就活生

私が書記をしながらサポートするので、〇〇さん司会をお願いできませんか?

誰もしゃべらない

立候補者が集まらないのと同じように、誰も何も切り出さないまま沈黙が続いてしまうケースです。最初の一言目は誰でも緊張しますが、沈黙のままだと貴重なディスカッション時間がなくなってしまいます。

沈黙を破るには勇気がいりますが、会話を切り出すことがマイナス評価になることはありません。ぜひ、第一声は自分から切り出すつもりで心の準備をしておきましょう

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役割を決めなくていいと言い張る人がいる

役割を決めずにグループディスカッションを進めると、発表内容がまとまりづらく、最悪の場合グループ全員の評価がマイナスになる可能性もあります。

役割分担をする目的を共有して、冷静に相手を説得していくとよいでしょう。敵対視すると空気が悪くなり逆効果なので、次の例文を参考にしてみてください。

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役割を決めたほうが、それぞれのやることが明確になって時間を有効に使えると思います。〇〇さんはどう思いますか?

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就活生

先日グループディスカッションの練習会で、役割を決めたらとても議論がスムーズに進んで講師からも高評価をもらえました。ぜひ役割分担してからディスカッションをはじめませんか?

グループディスカッションでのトラブルの対処法をもっと知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也

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役割被りも注意! 優先3位まで決めておこう

他に起こりうる役割トラブルとして、役割が他の人と被ってしまうケースです。グループディスカッションは選考なので、誰しも自分が一番得意な役割で乗り切りたいと考えるでしょう。しかし、頑なに自分の意思を優先しようとした場合、企業から柔軟性や協調性がないと考えられ不利になってしまいます。

このような状況に備えて、あなたが得意とする役割の順位を3位まで決めておくことをおすすめします。そうすれば役割が被ってしまった場合でも、他の役割にすぐ立候補できますし、企業からもチームワークがあると評価されやすいです。もし客観的に考えて、相手よりもあなたの方が明らかにその役割に適していると考えた場合、あなたがその役割を担うメリットを提示して説得すると良いでしょう。

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発表者を担いたい場合

所属しているゼミで毎週発表があるので、大勢の人の前でのプレゼンに慣れており力を発揮できると思います。ぜひ頑張らせていただけないでしょうか? ただ至らない点もあると思うので、一番良い発表ができるよう◯◯さんにもサポートしていただけると嬉しいです。

どんな役割でもこなすために準備しておくと良いこと

グループディスカッションの当日に、自分の得意な役割を割り振られるとは限りません。どんな役割でも柔軟にこなすために準備しておくとよいポイントを一緒に確認しましょう。

自己分析をしてどの役割が自分に向いているか理解する

「そもそも自分にはどんな役割が向いているかわかりますか」と相談されることがありますが、グループディスカッションの本番に臨む前に、まずは自己分析をすることが大切です。自己分析を通して、日頃から友達の中で自分がどのような立ち位置にいることが多いのか把握すると良いでしょう

自己分析が終わったら、友達や家族に他己分析をしてもらったり、「私はどんな役割に向いてると思う?」とたずねてみるのもおすすめです。

論理的に話せるように練習をする

グループディスカッションでどんな役割を任されたとしても、必ず1回は「発言」のタイミングがあります。それぞれの役割をこなすポイントを理解したら、論理的に話す練習もあわせておこなうとよいでしょう。

PREP法での話し方をマスターしよう

PREP法

論理的に話す方法のひとつに、PREP法という話し方があります。PREP法とは「Point(結論)、Reason(理由)、 Example(具体例)、Point(まとめ)」の流れで話す方法です。

PREP法はとても簡潔に相手に要点を伝える手法なので、時間が限られたグループディスカッションには最適な話し方です。次の例文を参考にしながら練習してみてください。

例文

Point(結論):私は、まずはじめに役割分担を決めたほうがいいと思います。

Reason(理由):役割分担をすれば、みんなのやることが明確になり、スムーズに話ができると思うためです。

Example(具体例):たとえば、先に発表者を決めておいたほうが、ディスカッション中も発表の準備や心構えができるので効率的ですよね。

Point(結論をくり返す):以上の点から、はじめに役割分担をするのはいかがでしょうか。

キャリアアドバイザーコメント

高橋 宙

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とにかく場数を踏むことが大切

グループディスカッションは、事前準備だけでなく実際の状況にも左右されます。毎回お題やチームメンバーが異なるため、自分の役割がうまく作用するチームもあれば、似たようなタイプのメンバーが集まり、全体的に偏ってしまうチームもあります。仮に組み合わせの相性が良いチームでも、いざディスカッションしてみると、うまく立ち回れなかったり発言しづらかったりするものです。

ですので、まずはグループディスカッションに慣れるために場数を踏むことをおすすめします。大学や就活サイトでグループディスカッション講座を定期的に開催しているので、選考前にそちらで経験を積みましょう。基本的に、1つの講座で2〜3チームローテーションする形になるので、一度参加するだけでも効果的です。

グループディスカッションの役割に悩む学生からよくある質問に回答!

グループディスカッションの役割に何があるのかわからなかったり、どの役割が自分に合っているかわからないと感じる学生もいるでしょう。そのような学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。

  • グループディスカッションの役職にはどのようなものがありますか?

    グループディスカッションの役割はさまざまです。代表的な役割だと、司会を務めるファシリテーター、意見や要点をまとめる書記、時間配分を考えるタイムキーバー、プレゼンを行う発表者が挙げられます。ほかにも議論が正しく進行するよう管理する監視役や、議論を活発化させるアイデアマンもあります。

    グループの人数によって役割の種類は増減しますが、大体の役割がこれらに集約されていることが多いですよ。

  • グループディスカッションの役割によって有利になったり不利になりますか?

    グループディスカッションの役割によって有利になったり不利になるか不安になる学生も多いですが、役割でだけで評価が変動することはありません。自分の役割をうまく果たすことができれば良い評価をもらうことができ、うまく立ち回ることができなければマイナスの評価となってしまうでしょう。

    そのため「有利そうだから」といった理由で役割を選ぶのではなく、自分のスキルがもっとも発揮できる役割を選び、力を出し切ることを意識してくださいね。

自分の得意な役割や評価ポイントを理解してしっかり対策をしよう

グループディスカッションをスムーズに進めるために、役割分担は欠かせません。初対面の学生同士が、限られた時間の中で効率的に議論を進めていくために、それぞれの役割を必ず最初に決めてからグループディスカッションをおこないましょう。

また、役割によって選考が有利・不利になることはありませんし、役割がなくても評価が下がるわけではありません。それぞれの役割のやるべきことや、人事担当者に見られているポイントを意識しつつ、うまく評価につなげていきましょう。

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