目次
- マインドマップを用いた自己分析の方法は実例から学ぼう!
- 作成前に前提を押さえよう! マインドマップってどんなもの?
- マインドマップとは
- 自己分析でマインドマップを使う4つのメリット
- 3ステップで簡単! 例に沿ってマインドマップを作ってみよう
- ステップ①テーマを設定する
- ステップ②主題に対しキーワードを派生させる
- ステップ③仕事との関連性や自分の強みなどを見つけ出す
- 例文つきで解説! マインドマップを自己分析に活用する5つの例
- ①自分の強み
- ②企業選びの軸
- ③キャリアプラン
- ④働くうえで大切なこと
- ⑤ガクチカ
- マインドマップを作るうえでの注意点
- 1枚にまとめる
- 書くことを目的にしない
- アイデアが出てこない……掘り下げがうまくいかない場合は?
- イラストやカラーペンで絵のように仕上げる
- テーマを見直す
- 5W1Hから発想のフックを作る
- マインドマップを使った自己分析で自分への理解を深めて魅力的にアピールしよう
マインドマップを用いた自己分析の方法は実例から学ぼう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活をはじめたばかりの学生から、
「マインドマップを用いた自己分析のやり方を教えてください」
「マインドマップを使って自己分析をしてみたものの、活用方法がわかりません」
という声を聞きます。ディスコ キャリタスリサーチが調査した「キャリタス就活2024 学生モニター調査結果(2023年10月発行)」によると、学生の55.1%が「就活で大変だったことは自己分析」だと回答しています。
そこでおすすめなのがマインドマップを用いた自己分析です。発想が広がりやすく情報をまとめやすいマインドマップを使えば、スムーズに自己分析ができますよ。
この記事では、マインドマップを使った自己分析のやり方、分析結果を就活に活用する方法、注意点などを解説します。一緒にマインドマップを使った自己分析の方法を確認し、自己理解を深めて就活をスムーズに進めて行きましょう。
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作成前に前提を押さえよう! マインドマップってどんなもの?
マインドマップとはどのようなものか、マインドマップを使って自己分析をするメリットは何があるかを理解することからはじめましょう。
意味やメリットを理解せずに自己分析をすると、マインドマップの活かし方がわからず「強みやアピールできる経験が見つからなかった」ということになりかねません。
自己分析の質を高めるためにも、マインドマップとは何か、どのようなメリットがあるのか、前提知識を理解しておきましょう。
マインドマップとは
マインドマップとは一人でできる自己分析の手法の一つであり、自分の考えを具現化・可視化する思考法です。連想ゲームのように、一つのキーワードから想像できる言葉をどんどんつなげていきます。
マインドマップは人間の思考回路に似ているとされているので、スムーズに考えやすいのが特徴です。
考えを一つずつつなげたり派生させたりすることで頭のなかを整理して、普段の自分が「何を考えて」「何を大切にして」「どんな思考性で行動しているのか」などが明確になります。
就活ではさまざまな場面において、自己分析の結果が志望企業の判断や受け答えの基準になります。マインドマップは自己分析を広く深く進めるためにうってつけの手法だといえるでしょう。
「マインドマップ以外の自己分析方法も知りたい」という人は、以下の記事もおすすめです。
簡単3ステップ! 自分史を使った自己分析で説得力をアップしよう
自己分析ノートの活用術を伝授! 基本の作り方から徹底解説
自己分析でマインドマップを使う4つのメリット
マインドマップを使った自己分析には、以下のような4つのメリットがあります。
- 発想を広げやすい
- 視覚的にわかりやすい
- 自分の特性がわかりやすくなる
- 情報が網羅される
マインドマップを使うと自分自身を多角的に見つめることができるので、自由な発想で自己分析ができるようになります。今まで気付かなかった自分の一面や思考のつながりを知れるでしょう。
文章や箇条書きで深掘りをする自己分析は一目で理解しづらいのがデメリットです。一方で枝葉のように線を伸ばして短い単語でつなげるマインドマップなら、視覚的に情報を理解しやすいですよ。
さらに、マインドマップは関連するキーワード同士をつなげて深掘りをしていくので、網羅的に自己分析ができるメリットもあります。「一度の自己分析で、強み、弱み、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)のエピソードを見つけたい」という人に最適な分析方法です。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
3ステップで簡単! 例に沿ってマインドマップを作ってみよう

それではここからは、マインドマップの作り方を説明していきます。「マインドマップを考えるのは、少し手間がかかりそう」と面倒に思う人もいるかもしれませんが、連想ゲームのような感覚で簡単に作成できますよ。
実際のマインドマップの画像つきで解説するので、ステップ①〜③に沿って実際に手を動かしてみてくださいね。
ステップ①テーマを設定する

まずは、マインドマップの中心に配置するテーマを決めます。このテーマから、キーワードを想像し枝のようにつなげていく流れです。
まずは画用紙やノートなどを用意して、紙の中央にテーマを書きましょう。そこから連想されるキーワードがどれくらい出てくるかは事前にはわからないので、紙はできるだけ大きいものを使うのがおすすめです。
マインドマップの中心に置くべきテーマがうまく思いつかない人は、以下から選んでみてください。
- 趣味・好きなこと
- 苦手なこと
- 頑張ったこと
- 一番悩んだこと
- 自分にとっての幸せ
- これからやりたいこと
- 過去にやってみたかったこと
- 性格(自分で思う性格・周囲からいわれる性格)
- コンプレックス
- モチベーションが高まる瞬間
- 怒りを感じたこと
- 絶対に譲れないこと
- 今の進路を選択した理由
- 中学生の頃の自分
- 高校生の頃の自分
- 大学生の頃の自分
- 失敗経験
- 成功体験
- 人生で一番力を入れたこと
- これまで最も継続できたこと
- 好きな教科
- 嫌いな教科
- 仲の良い友人
- アルバイト
- サークル

キャリアアドバイザー
テーマ選びに迷ったときは「見つけたいことは何か」に絞りましょう。強みを見つけるなら性格や趣味、自己PRの題材なら成功体験、人生で一番力を入れたことなどを選ぶと深掘りしやすいですよ。
「自己分析で強みや弱みを見つけたい」という人には、以下の記事もあわせて読んで見てください。
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ステップ②主題に対しキーワードを派生させる

マインドマップの中心に置くテーマが決まったら、そこから連想できるキーワードを書き出していきましょう。たとえば、テーマに「趣味・好きなこと」を選んだ場合、「映画鑑賞」「カフェ巡り」「飲み会」「ライブ」などが考えられますね。
無理に就活と関連するキーワードを書く必要はありません。自分に正直に、私生活やこれまでの経験から思いつくことをそのまま書いていきましょう。
そして、メインテーマから派生したキーワードから、さらに連想できるキーワードをどんどん書き足していきます。

キャリアアドバイザー
マインドマップを使った自己分析のコツは、質より量を優先してとにかく書き出すことです。「無理にまとめなくて良い」という気持ちで書き出していきましょう。
ステップ③仕事との関連性や自分の強みなどを見つけ出す
キーワードをできるだけ派生させたら、そのなかから仕事と関連性があるものや自分の強みなどを見つけましょう。
たとえば、「映画鑑賞」の「何回も行く」、「飲み会」の「ご褒美」、「カフェ巡り」の「プチ旅行」、「ライブ」の「地方」というキーワードから、アクティブでやりたいことをすぐ行動に移せる強みや人柄があるとわかります。
自分の特性がわかれば、どんな企業や仕事と相性が良いか考えるときに役立ちます。
- 強みがフットワークの軽さ:スピードや実績重視の企業
- 大切にしたいことがプライベート:転勤や異動がない企業
- 過程よりも成果にこだわる性格:結果重視のベンチャー企業
このように自分の性格や価値観とつながりがある企業や仕事は何か、考えてみましょう。
例文つきで解説! マインドマップを自己分析に活用する5つの例

「マインドマップでの自己分析のやり方はわかったけど、どうやって自己PRに落とし込めば良いの」などと悩んでいるのではないでしょうか。
ここからは、実際のマインドマップとその活用例を紹介します。上の見出しで作成したマインドマップをもとに、選考で頻出の質問の回答例を用意しました。参考にしながら、自分なりの回答や言語化ができないか考えてみましょう。
①自分の強み
私の強みは相手の立場に立って行動ができることです。
学生時代にはコールセンターでアルバイトをしていました。おもにクレーム対応を担当していましたが、気の立っているお客様から心ない言葉をかけられることが多くありました。私もつらい思いをしたうえ、仲の良い同期が辞めていく姿を何度も目にしたほどです。
そのため、私は「人が嫌な気持ちになる言動はしない」と心掛けるようにしました。コールセンターでの業務においても、相手の怒りの感情を汲み取り話を聞いたほうが良いか、ひたすら謝り続けるべきかなど、自分が取るべき行動を選ぶようにしました。
周囲との関係においても、相手の求めることを先回りしておこなったり、自分がされてうれしかったことには必ず感謝を述べるようにしていました。
その結果、かかわってくれる人からは、「あなたといるといつも居心地が良い」と言ってもらえることが増えました。また私自身も周囲との信頼関係をうまく構築できるようになってきたと感じています。
このスキルを活かして、相手の感情を察知し周りの人が過ごしやすい環境を作れるよう努力していきます。

キャリアアドバイザー
コールセンターのアルバイトから見えた自分の強みを、アルバイトでの経験はもちろん自分の考えや姿勢も交えながら説明できていますね。
また、例文のように相手の立場に立って考える姿勢を強みとしてアピールする際はこちらの記事が参考になりますよ。
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②企業選びの軸
私は「成果が目に見え、しっかり評価される企業かどうか」を企業選びの軸としています。
学生時代のアルバイトでは2年生のときからバイトリーダーを任せていただいておりました。
よくお客様から「あなたの接客がとても気持ちが良かった」「真摯に対応してくれた」などのお声を頂戴することが多く、また業務面においてもほかのアルバイトに比べ平均して1.2倍の売上を立てていました。そのような成果を認められてのリーダー着任だったと感じております。
このような経験から勤続年数や年齢にかかわらず、成果を出した人が認められ相応の評価や待遇を受ける環境のほうが、モチベーション高く働けると感じております。
御社は実力主義で実績次第では早いうちからマネジメント業務もおこなえると伺ったため、自分の軸と合っていると感じました。

キャリアアドバイザー
バイト経験をもとに、経験の内容を詳しく思い起こしながら企業選びの軸を考えられています。また志望企業とのつながりもきちんと述べられているのが良いですね。
企業選びの軸の答え方はこちらの記事で詳しく解説しています。
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③キャリアプラン
私は将来、この仕事のスペシャリストになりたいと思っています。
もともと、好きなことであればいつまでも没頭できる性格で、学生時代もアルバイトに4年間没頭してきました。その経験から、好きなことはできるだけ現場に近い環境でずっとやり続けたいと考えております。
まず入社後1~2年は基礎的なスキルを身に付け、長く現場で働き続けられる土台を築きます。そのうえで3~4年後には発展的なスキルや別業務から応用できる横断的なスキルを身に付けることで、現場に欠かせない人物になっていきたいです。

キャリアアドバイザー
「好きなことをやり続けたい」ことを、過去の経験を根拠にしてしっかり述べられています。具体的な年数ごとにかなえたいビジョンについても考えられており、とても好印象ですね。
キャリアプランの考え方や答え方はこちらの記事でも解説しているので、あわせて読んでみてください。
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④働くうえで大切なこと
働くうえで大切なのは、ともに働く仲間と楽しく仕事に取り組むことだと思います。
私はもともと飽き性な性格でしたが、大学時代のアルバイトは4年間継続できました。その要因の一つとして挙げられるのは、「楽しかったから」という仕事に対する前向きな気持ちです。
そしてその楽しさも、自分が落ち込んだときに叱咤激励をしてくれる先輩、同じ方向を向いて努力できる同期、まるで友人のような関係を築きながらもメリハリをつけて接してくれる後輩など、仲間に恵まれたからだと感じております。
このことから、私は働くうえでともに働く仲間と楽しく仕事に取り組むことが大切だと考えています。御社に入社後も同じ方向を向いて、同じ熱量で頑張れる仲間と高い成果に向かって励んでいきたいです。

キャリアアドバイザー
マインドマップで複数回出てきた「人」という言葉をきちんと拾い、働くうえで大切なこととして表現できています。
働くうえで大切なことの回答例はこちらの記事でより紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
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⑤ガクチカ
学生時代に力を入れたことは、趣味の音楽鑑賞です。大学生になりアルバイトをはじめたため、もともと好きだったアーティストのライブにはできるだけ参加しようと決めて、計画的にお金を貯めていました。
またライブ参加に向けてSNSで趣味についての発信をしたところ、住んでいる地域もバックグラウンドもまったく違う人たちとの出会いが多くありました。ライブそのものをともに楽しむだけでなくライブ後に感想を共有するなど、ライブ前後のプロセスも一緒に楽しむことができます。これによって、ライブの楽しさが何倍にも膨れ上がったと感じています。
この経験を通じて、私は物事をさらに充実させるためには、同じ方向性や熱量を持った人々とかかわることが大切だと学びました。
ガクチカはAI(人工知能)を使って効率的に作成することも可能です。AIを使ったガクチカの作成手順は、以下の記事で解説しています。
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マインドマップを作るうえでの注意点
マインドマップは手を動かしながら簡単に思考を整理することができますが、その簡単さゆえに作成時には注意してほしいことがいくつかあります。「時間をかけて考えたのに役に立たなかった」となってしまわないように、注意点を押さえておきましょう。
1枚にまとめる
マインドマップは中心に置いた一つのテーマからイメージを膨らませ、連想できるキーワードを書き連ねていきます。人によっては書き進めていくうちに、気付いたら紙が埋まってしまうことも考えられます。
そのような場合でも、思考の流れを体系的に見るために、マインドマップは一枚で完結させることをおすすめします。スペースが足りなくなることを防ぐため、キーワードは小さめに、つなげる枝は短めにしておくと良いでしょう。

キャリアアドバイザー
もし紙が足りなくなってしまった場合、いったんそこで連想を止め、現状から仕事への関連性や強みを考えてみると良いですよ。
書くことを目的にしない
マインドマップを書き進めていると、いつの間にか「マップを書くこと」が目的となってしまっている人をよく見かけます。
しかし、マインドマップは自分の思考を整理して仕事や企業との関連性や自分のアピールポイントを見つけるための手段にすぎません。最終的なゴールは「仕事との関連性や自分の強みなどを見つけ出す」ことです。
このような本来の目的を常に意識しながら、マインドマップを作るようにしてくださいね。
キャリアアドバイザーの体験談マインドマップを書くときのポイント
マインドマップを書く目的を明確にしよう
マインドマップを書くときは「何のために作成しているのか」を意識しなければ、作成そのものがムダになってしまうこともあります。実際に、目的を意識しないままマインドマップを書いたために価値観が見つけられないと悩んでいた学生もいました。
その学生は「飲食店のアルバイト」から枝分かれして、「人間関係が良い」「仕事内容が楽しい」などの要素を書いていました。しかしマップを作成することだけに意識を向けていたので、「どのような人と働くか」や「仕事の何が楽しいか」などの具体的なことまで考えられていなかったようです。
このように「とりあえず書こう」というだけでは、強み・価値観が見つからない自己分析になってしまいます。自分が書いたマップの要素に対し、「強みや価値観が見つかるか」を常に問いかけてマインドマップの作成ができると良いですね。
自己分析をするならツールを使って簡単に済ませましょう
自分の弱みは言語化できても、強みを言語化できない人も多いでしょう。
そんな時は「自己分析ツール」がおすすめです。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで選考で使えるあなたの強みを言語化できます。
自分の強みがわからない人は、今すぐ診断してみましょう。
アイデアが出てこない……掘り下げがうまくいかない場合は?

就活生
マインドマップでの自己分析をやってみようと思ったのですが、テーマを「自分の強み」にしてみたらそこからうまくアイディアが浮かびません……。

キャリアアドバイザー
そうなんですね。では、うまく掘り下げるコツをいくつかお伝えするのでぜひ試してみてください。
マインドマップを作成し手を動かすことで自分の思考をスムーズに書き表せる人もいれば、うまく連想や掘り下げができない人もいるでしょう。そのような人のために、キーワードから発想を膨らませてうまく掘り下げるヒントをお伝えします。
少し方向性を変えるだけで、誰でも簡単にできることなので気楽に取り組んでみてくださいね。
以下の記事では自己分析の質を高める方法を解説しているので、マインドマップの自己分析にも取り入れてみると精度が高まりますよ。
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実例付き|マインドマップで自己分析を進めるための3ステップ
マインドマップで広く深く自己分析を進めることで、自己理解を深めて効率的に自分をアピールすることができます! 今回はマインドマップでわかる自分の特性や、自己分析で使うメリットを紹介していきます。またマインドマップの作り方や活用例もキャリアアドバイザーが解説していくので参考にしてくださいね。
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イラストやカラーペンで絵のように仕上げる

以下のように、イラストやカラーペンで視覚的な要素を強めて一目で理解しやすいマインドマップに仕上げるのがおすすめです。
- 紙の中心から外側にかけてグラデーションを描く
- 単色のボールペンではなく、積極的に複数の色を使う
- 連想したキーワード一つひとつに小さなイラストを描く
- 枝の形を変えたり囲い線を使って、視覚的に見やすくする
- 枝を曲げたり回転させたりして、マインドマップを整理する
黒色の文字ばかりのマインドマップよりも、イラストがありカラフルなほうが、見返したときに理解しやすくなります。視覚的に見やすくするために、強み、弱み、価値観、経験など属性ごとで色分けして囲むのもおすすめです。
たとえば、画像では「映画鑑賞」の趣味では「友達と観る」があり、「ライブ」でも「友達と参加」というように、共通する要素があります。共通点を同じ色で囲っておけば、「友人と何かをするのが好き」という性格がみえてきます。

キャリアアドバイザー
マインドマップでの自己分析に正解はありません。せっかく思考を具現化・可視化できる優れた自己分析方法なので、自分の思考を引き出すことを優先して作成してみましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!マインドマップを長く活用する方法
常にアップデートしていくようにしよう
マインドマップは「ここまで考えて終わり」というように明確なゴールはあえて設定しないことがおすすめです。
書いているときには忘れているだけで、重要な経験や価値観が抜けている可能性もありますよね。そのため、就活中は常にマインドマップをアップデートしていくと思ったほうが、納得感を持って就活を終えられます。
いつでもアップデートできるように、マインドマップはできるだけスペースに余裕を持たせておきましょう。するといちいち書き直さずに加筆できるので、思いついたときに気軽に修正ができます。色分けを書き加えたタイミングで一度考えなおしてみるのも良いかもしれません。
テーマを見直す
うまく掘り下げができないのは、テーマの範囲が狭まりすぎていることが原因かもしれません。たとえば中心のテーマに「自分の強み」を置いた場合、自分の強みがわかっていなければそこからキーワードを派生させることはできませんよね。
強みとは基本的に過去の経験のなかから見つかるものです。その場合、テーマ例を「大学時代の経験」など別のものに変えてみましょう。
アルバイト、サークルなど、さまざまな経験がキーワードとして連想できるはずです。連想を繰り返すことで、自分の強みが見えてくることもあるでしょう。

キャリアアドバイザー
今のテーマから思うようにキーワードがつながらないときは、広がりのあるテーマを選択することをおすすめします。
5W1Hから発想のフックを作る
うまくキーワードを連想できない人は、連想ではなく5W1Hに沿って自分自身に問いかけをしてみましょう。
- Who(誰が)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
たとえば、「高校生の頃の思い出」というテーマに対し「部活動」を思い浮かべたとします。ここから5W1Hに沿って「なぜ?」と問いかけてみましょう。「仲間と熱く取り組めた」「目標に向かい突き進めた」などと枝が広がるはずです。
ここからさらに「なぜ?」「どのように?」「いつ?」などの問いかけを繰り返してみましょう。自然とマインドマップが広く大きくなっていますよ。5W1Hをフックとして、発想を広げていきましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!マインドマップを掘り下げて考えるコツ
人とのコミュニケーションを意識してみよう
掘り下げるときには「会話」を意識すると、スムーズに自分を分析することができますよ。普段、友達と会話をするときには自然と質問をしますよね。この会話を自分とおこなうことで、スムーズに経験を深掘りすることができます。
たとえば、友達が「昨日行ったレストランの料理がすごく美味しかった!」と言ったら何を質問するでしょうか。「何を食べたの?」や「どこで食べたの?」などと質問しますよね。つまり意識していないだけで、5W1Hを使いこなしているのです。マインドマップを作るときも、こういった会話を自分自身とおこなうと良いでしょう。
このように質問を想定して回答を書くことは、面接のリハーサルにもなります。時間がかかってもマインドマップに取り組む価値はあるので、ぜひ会話を意識してチャレンジしてみてください。
自己分析がある程度完了したあとにやるべきことは、自己PRの作成です。以下の記事では、マインドマップの自己分析で見つけた強み、経験が魅力的に伝わる自己PRの伝え方を解説しているので目を通しておいてくださいね。
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面接で上手に自己PRするには こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。最近、学生から自己PRに対するこんな悩みをよく聞きます。 「どのように話せばいいのか分からない」「その場で思ったことを言えばいいのでは」 自己PR […]
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マインドマップを使った自己分析で自分への理解を深めて魅力的にアピールしよう
マインドマップを使った自己分析のメリットは、発想を広げて網羅的に自分を知れることです。今までは知らなかった強み、弱み、面接官からの評価につながるエピソードが見つかります。
視覚的に情報を整理しやすいという特徴もあるので、自己PRやガクチカなどに落とし込みやすいのもうれしいポイントです。
この記事で紹介したマインドマップでの自己分析ができていれば、ほかの就活生よりも一段階も二段階も深く自分を理解できるようになります。面接官からの質問や深掘りにも対応できる土台が出来上がるので、選考対策を楽に進められますよ。
マインドマップを使った自己分析で自己理解を深めて、自分を魅力的にアピールできるように対策しておきましょう。
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キャリアアドバイザーが読み解く!マインドマップの優れたポイント
キャリアアドバイザー
酒井 栞里
プロフィールをみるマインドマップは就活を一歩リードするための最強の武器になる
マインドマップは「自分の強みや価値観」がイメージできていない人には大変おすすめのツールです。自己分析を頭で考えたり箇条書きをしたりするときに比べ、マインドマップで可視化・網羅をすると深い分析にもつながります。
経験上、この分析を怠って就活に望むと、「エントリーシートを完成させること」や「面接の攻略」が目的になってしまいかねません。強みや価値観がうまく表現できないまま就活を進めることになってしまうので注意が必要です。
マインドマップなら修正や見直しをするときに、文章のように書き直す必要もありません。書き足すことも簡単にできるので、ムダな時間を使わずに済みますね。