目次
- 仕事を辞めたいときは原因の解明が重要! 自分に合った次の一手を見極めよう
- 自分を追い詰めない! 仕事を辞めたいときに忘れないでほしい3つの事実
- 仕事を辞めたいときは誰にでもある
- 何よりも自分の身を守る決断をすることが大切
- 衝動的に判断せず冷静な視点で整理することが最重要
- 仕事を辞めたいときは原因解明×状況に合ったネクストアクションが重要!
- 行動指針を立てよう! 仕事を辞めたい理由別のネクストアクション9選
- ①今の仕事内容に不満がある
- ②人間関係がうまくいっていない
- ③待遇に不満がある
- ④労働時間が長くプライベートを圧迫している
- ⑤社風になじめない
- ⑥企業の将来性に不安がある
- ⑦企業で働き続ける未来が見えない
- ⑧ただ漠然と辞めたいと感じる
- ⑨ほかにやりたいことがある
- 本当に今の仕事を辞める? 悩んだときに参考になる6つの問い
- Q1.今の仕事をしていて前向きになれる瞬間はない?
- Q2.辞める以外の改善策はない?
- Q3.今の仕事を続けるメリットはない?
- Q4.働き始めてから1年以上経過してる?
- Q5.辞めた後の明確なビジョンはある?
- Q6.一時の感情で辞めようと思っていない?
- 仕事を辞めることで状況が好転する可能性がある4つのケース
- ①問題改善の余地がまったくない
- ②仕事のストレスから体調に不調が出ている
- ③企業の経営状況に不安がある
- ④明確にやりたいことがある
- 辞めると決めたら即行動! 確実に希望をかなえる3ステップ
- ステップ①仕事を辞めたい理由を整理する
- ステップ②今の企業の良いところを書き出す
- ステップ③次の職場に求める条件を明確にする
- 辞めずに続けるなら実践しよう! ストレスを溜めず働くための4つの方法
- ①問題解決のために今できることをする
- ②勤務時間外では仕事のことを忘れリフレッシュする
- ③つらいときは溜め込まずに周囲に相談する
- ④場合によっては通院や休職を検討する
- これだけは避けよう! 仕事を辞めたいときこそ避けたい3つの行動
- ①辞めたい気持ちを我慢して働き続ける
- ②無断遅刻・欠勤をする
- ③後先考えずに辞める
- 仕事を辞めたいときは原因解明&行動指針の明確化で自分の身を守る決断をしよう
仕事を辞めたいときは原因の解明が重要! 自分に合った次の一手を見極めよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
仕事を辞めたいと考えている人から、よくこんな相談をもらいます。
仕事を辞めたいときは、本当に今辞めるべきなのか、辞めたい気持ちを改善するために何かできることはないかを慎重に考えることが大切です。勢いのままに辞めてしまうと、ミスマッチな選択につながる可能性もありますよ。
この記事では、仕事を辞めたいときに考えることや今本当に仕事を辞めるべきか見極める方法について解説しています。ここで仕事を辞めたい自分の気持ちとしっかり向き合い、あなたにとってベストな選択肢を見極めましょう。
自分を追い詰めない! 仕事を辞めたいときに忘れないでほしい3つの事実
仕事を辞めたい時、「仕事を辞めたいなんて思うのは自分だけ?」「辞めたいと感じるのは甘えかな」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。しかしそのように考えて気持ちが落ち込んでいると、自分の気持ちと冷静に向き合うことが難しくなりますよ。
まずは自分を追い詰めるのをやめ、今後について落ち着いて考えるための気持ちを作りましょう。ここからは、仕事を辞めたいときに忘れないでほしい事実を解説します。
仕事を辞めたいときは誰にでもある
仕事を辞めたいときに覚えていてほしいのが、辞めたいと感じているのはあなただけではないということです。
日本労働調査組合が2021年に実施した、全国の20歳以上、かつ会社員の男女が対象のアンケート「仕事の退職動機に関するアンケート調査」によると、会社員の35.8%が退職・転職を考えていると回答しています。
仕事をしていればうまくいかないことや不満もあり、それによって辞めたいと感じるのは誰しもあることです。あなただけが悩みを抱えているのではないこと、甘えだと考える必要はないことを覚えておきましょう。
松下 建都
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
誰しも仕事を辞めたいと考える場面があることは理解できるものの、どうしても仕事を辞めるのは甘えだと感じてしまう人もいると思います。特に責任感が強く、仕事に真摯に向き合っている人ほど、自分に厳しくしてしまいがちです。
ただ、仕事を辞めたいと感じる原因が、自分の努力だけではどうしようもないケースも多々あることは知っておいてください。
たとえば、成果に対する適正な評価が受けられない、どうしても苦手な上司や同僚がいる、慢性的な人手不足で業務負荷が大きいなどの原因で仕事を辞めたい場合、自分自身では改善できることに限界があり、会社や周囲が改善しなければならない部分もたくさんあります。
自分の努力だけでは改善のしようがないことが原因で、仕事を辞めたいと感じてしまうのは決して甘えではありませんよ。やるべきことをやったうえで、それでも仕事を辞めたいと感じる自分自身を必要以上に責めないようにしてくださいね。
何よりも自分の身を守る決断をすることが大切
仕事を辞めたい時、「仕事を辞めるなんて甘え」「今辞めるべきではない」といった意見が聞こえてくることもあるでしょう。しかし、そのような言葉に影響される必要はありません。
あなたがその意見に納得したうえで決断をするなら問題ありませんが、単に周囲の意見に流されて仕事を辞めたい気持ちを我慢してしまうと、知らないうちにストレスが溜まり体調を崩すことにつながる可能性があります。
何よりも大切なのは、あなたの身を守る決断をすることです。周囲の意見に流されず、今の自分にとってベストな選択をすることを意識してくださいね。
米田 有希
なかにはあなたのためを思っての意見もあるでしょう。その意見は素直に受け取りながらも、無理なく実行に移せるかどうかは慎重に検討することが重要です。
衝動的に判断せず冷静な視点で整理することが最重要
仕事を辞めたい時、その気持ちのまま衝動的に決断してしまいそうになることもあるかもしれません。しかし、後先を考えない行動は将来的に自分自身を追い詰める可能性があることを覚えておきましょう。
仮に勢いのまま仕事を辞めてしまった場合、収入が途絶えたり再就職先がなかなか見つからずに今以上にストレスを溜め込んでしまう可能性がありますよ。そのような事態を避けるためにも、仕事を辞めたい気持ちが大きいときこそ冷静になることが大切です。
本田 百合香
仕事を辞めたい気持ちから衝動的な行動に出てしまいそうになったときは、まず誰かに相談するのがおすすめです。悩みを口に出すことで、落ち着いて現状を整理しやすくなりますよ。
仕事を辞めたいときは原因解明×状況に合ったネクストアクションが重要!
仕事を辞めたいときは、まず辞めたいと思う原因を見極めましょう。なぜ仕事を辞めたいのかを理解することで、その気持ちを解消するためにするべきことは何か、対策の方向性が見えてきますよ。
そのうえで、今本当に辞めるべきなのか、辞めないとしたら何をするべきなのかを判断する必要があります。ネクストアクションにつなげることで、モヤモヤを抱えている現状を打開できますよ。
この先で仕事を辞めたいときに役立つ対処法を解説していくので、一緒にあなたが今どのような理由で仕事を辞めたいと感じているのかを解明し、それに合わせた対策法を見つけましょう。
行動指針を立てよう! 仕事を辞めたい理由別のネクストアクション9選
仕事を辞めたいときは、まず辞めたいと思う原因を明確にすることが重要です。ここからはよくある仕事を辞めたいと感じる理由と、理由別の対処法を解説します。
自分の場合はどの理由に当てはまるのかを考えながら、それに合わせた対処法を探してみましょう。
①今の仕事内容に不満がある
●不満な点を整理して上司に相談しよう
今の仕事内容が好きでなかったり、納得のいかない部分があって仕事に前向きになれない……。そのような考えが、仕事を辞めたい気持ちにつながっている場合もあると思います。
これに該当する場合は、まず具体的に何が不満なのかを明確にしてから上司に相談しましょう。
- もっと責任ある仕事がしたい
- より自分のスキルを活かせる仕事がしたい
- 単調な仕事ばかりでやりがいを見出せない
今の仕事に対してどのような不満を抱えているのかを具体的にすることで、上司もどのような解決策を打ち出すべきかを検討しやすくなります。場合によっては希望にかなう仕事を用意してもらえる可能性もありますよ。
松下 建都
ただし、必ずしも希望がかなうとは限りません。特に仕事を始めて1年も経っていない場合は、将来のレベルアップに向けた土台作りの期間とも考えられますよ。
もし今の仕事にやりがいを感じられない場合には、こちらの記事がおすすめです。
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②人間関係がうまくいっていない
●人間関係に悩まされにくい環境を探そう
職場の人間関係は、仕事をするうえでのモチベーションに大きくかかわるものです。それがうまくいっていないとなると、仕事を辞めたいときがあっても仕方がありません。そのようなときは、できるだけ人間関係に悩まされない方法を考えてみましょう。
- 在宅勤務をする
- ほかの人と距離を置いた場所で仕事をする
人間関係に悩んでいる場合は、できるだけ一人で黙々と仕事ができる環境を作ることである程度状況を改善できる可能性があります。ストレスの少ない環境で仕事をする方法はないかを考えてみてくださいね。
米田 有希
とはいえ仕事上でのコミュニケーションは発生するものなので、改善のため行動も大切です。相互理解の場を設けるなど、できることをやってから転職などを検討しても遅くはないですよね。
解決策を考えた結果一人で黙々とできる仕事がしたいと思ったときは、こちらの記事を参考に自分にぴったりな仕事を探してみましょう。
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③待遇に不満がある
●出した成果を明確にしたうえで上司に待遇アップを打診する
今の待遇や評価制度に不満があると、仕事へのモチベーションが上がらず仕事を辞めたいときもあるでしょう。そのようなときは、まず自分がこれまでに仕事で上げた成果を整理し、それに今の待遇が見合っていないことを上司に伝えてみてください。
- 6カ月連続で目標に対し10%以上の売上を出している
- 自身の取り組みにより顧客満足度を20%上昇させた
この時、数値のような客観的なデータを用意しておくことが重要です。ただ自己評価が高いだけでは待遇の改善にはつながらないので、待遇への不満が正当なものであることを根拠づけるためにも、数値をふまえて伝えましょう。
④労働時間が長くプライベートを圧迫している
●労働時間の長さによって起きているマイナス影響を整理して上司に掛け合おう
労働時間が長く、プライベートの時間を確保できない不満が募って仕事を辞めたいときもあるでしょう。そのような場合は、労働時間が長いことによるマイナスの影響を整理したうえで上司に改善を打診するのが一番の解決法です。
- 休日に十分な休みがとれず仕事のパフォーマンスが落ちている
- ストレスから仕事への意欲がわかず思うように成果を出せない
特に業務を進めるうえでどのような影響が出ているのかを上司に伝えることで、解決に向けて動いてもらえる可能性が高くなりますよ。
松下 建都
労働時間が長引く原因が、あなたの仕事の進め方にある場合もあります。そのようなときでも上司であれば適切なアドバイスをくれるため、積極的に相談しましょう。
⑤社風になじめない
●どのように悩んでいるのかを明確にして上司に相談しよう
企業にはそれぞれその企業ならではの社風や職場の雰囲気があり、それが自分になじまないとなると大きなストレスにつながることがあります。そのような環境では、仕事を辞めたいときがあるのも当然ですよね。
社風になじめずに仕事を辞めたいと感じる場合は、なぜなじめないと感じているのかを明確にしたうえで上司に相談するのがおすすめです。
- 自分はチームワークを大切にしたいのに個人主義な雰囲気があるから
- 仕事の品質を大切にしたいのに、スピードを求められるから
社風になじめていないと感じる原因が明確であれば、対策を打つことができます。場合によっては仕事内容を変えたり、比較的あなたに合った部署に異動させてもらうなどの対応をしてくれる可能性があるので、原因を明確にしたうえで相談しましょう。
米田 有希
あなたの希望が社風とどうしても合わず、解決の手段がないなら転職を検討するのも一つの手段です。働きやすい環境で、あなたの能力を十分に発揮できる方法を探しましょう。
⑥企業の将来性に不安がある
●実際の経営状況についてリサーチし企業を離れるべきか検討しよう
企業の将来性に不安があり、仕事を辞めたいと感じることもあるかもしれません。「経営状態が悪いのでは」と不安を抱いたままでは、仕事のモチベーションを維持することもできませんよね。そのようなときは、まず企業の経営状況をリサーチしましょう。
- 直近5年間の売上成績が下がっていないか確認する
- 企業の主力事業を推進している業界が衰退傾向にないか確認する
- 人手不足や離職率の高い状態が続いていないか確認する
経営状態を見た時、売上成績が大きく下がっていたり離職率が上がっている場合は、将来性を考慮して企業から離れた方が良いケースもあります。突然リストラされるとなると生活が困窮してしまうので、よくリサーチして早めに行動を起こしましょう。
本田 百合香
企業の将来性について、あなたの主観だけで判断するのは避けましょう。正確な判断をするためにもしっかりと根拠のあるデータを見て、事実に基づいた決断をしてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
企業の将来性を調べるには、新しい分野に積極的に事業展開しているかどうかを見るのがおすすめです。既存事業だけに頼っていたり、事業の柱が1つしかない企業の場合、その事業が傾けば経営自体が傾いてしまう可能性も0とは言えません。
実際に新型コロナウイルス感染症で社会情勢が大きく変化した際、飲食業など単独事業しかなかった企業は大きなダメージを受けた一方、複数事業を展開していた企業は経営にそこまで大きなダメージを受けなかったという事例がありました。
また、業界全体の将来性を把握することも重要です。AI(人工知能)技術やDX(デジタルトランスフォーメーション)化を担うIT業界、少子高齢化で需要が高まる福祉業界など、社会情勢の変化にともない業界ごとに将来性も変化するため、業界全体の動向を知っておくことでより正確に将来性を把握することができますよ。
このほか、売上高や営業利益などを確認するのも一つの方法です。特に営業利益は企業がどの程度の利益を上げているかがわかるので、将来性を調べるうえで不可欠なデータとなります。
⑦企業で働き続ける未来が見えない
●社内で働いている人たちのキャリアパスを調べてみよう
仕事を辞めたい時、「この企業で働いていても希望のキャリアが築けない気がする」といった悩みを抱えていることもあるのではないでしょうか。どれだけ働いても希望がかなえられる見込みがないのでは、辞めたいと感じても仕方がありません。
このようなときは、社内で働いている人たちのキャリアパスについて調べてみるのがおすすめです。
- 上司や先輩にほかの人のキャリアの積み方を聞く
- 企業のホームページや公式SNSからキャリアについての記載を確認する
もしほかの人のキャリアパスを見て興味がわいたり、「自分もこうなりたい」と思えるようなものがあれば、そこを目指してみるのも良いでしょう。上司に掛け合い、そのためのアドバイスをもらうのもおすすめです。
松下 建都
もし調べたり上司に相談しても自分が目指すようなキャリアを築けない可能性が高いなら、希望をかなえるために転職を検討した方が良いケースもありますよ。
⑧ただ漠然と辞めたいと感じる
●第三者に相談し客観的な視点で自分を見てみよう
仕事を辞めたい時、どんなに考えても明確な理由が見つからず、ただ「仕事を辞めたいな」と感じる場合は、一人で考えるのではなく誰かに相談しましょう。
自分一人では辞めたい理由がわからなくても、周囲から見れば「これが理由なのでは?」と思える点があるかもしれません。
- 家族や友人:あなたの人柄をふまえて親身に考えてくれる
- 職場の人:職場でのあなたの様子をふまえてアドバイスをくれる
- 社内の相談窓口:客観的な視点で相談に乗ってくれる
仕事を辞めたい気持ちを口に出して誰かに相談するだけでも、頭のなかが整理できて辞めたいと感じる理由を見つけやすくなります。悩んだときは積極的に周囲を頼りましょう。
⑨ほかにやりたいことがある
●仕事を辞めないとできないことなのかを整理しよう
今の仕事のほかに明確にやりたいことがある場合、仕事を辞めたいと感じることもあるでしょう。しかしすぐに決断してしまうのではなく、本当に仕事を辞めなければ実現できないのかをよく考えてみてください。
- 仕事が終わった後や休日に好きなことをする
- 部署異動をする
たとえば部署異動をするだけでも、仕事内容や周囲の環境は大きく変わります。場合によってはそれで希望をかなえられることもあるので、あなたがどのような仕事がしたいのかを明確にしたうえで解決策がないか検討してみてくださいね。
米田 有希
仕事を辞めるのは非常に大きな決断であり、一度辞めてしまえばまた戻るのは難しくなります。その分失ってしまうものも多いので、判断は慎重にする必要がありますよ。
本当に今の仕事を辞める? 悩んだときに参考になる6つの問い
仕事を辞めたい理由別の対処法を見てもピンと来るものがなかったり、悩みを解決できそうにない場合は、本当に今仕事を辞めるべきなのかを慎重に検討する必要がありますよ。
ここからは、仕事を辞めたいときに確認したい6つの問いについて解説します。質問に答えながら、今が仕事を辞めるタイミングなのかどうかをよく考えてみてください。
Q1.今の仕事をしていて前向きになれる瞬間はない?
仕事を辞めたいときにまず考えてほしいのが、今の仕事をしていて前向きになれる瞬間があるかどうかです。
もしすぐに思い当たることがあるなら、その前向きになれる瞬間にどのような仕事をしていたか、その仕事を突き詰めていく方法はないかを考えることで悩みを解決できるかもしれません。
- 前向きになれる瞬間:顧客に直接感謝の気持ちを伝えられた時
- そのときにしていた仕事:接客対応
- 働き方:数値を追うような裏方仕事ではなく、接客業務に積極的に取り組む
前向きになれる瞬間が少しでも多い仕事をしていれば、次第に仕事を辞めたいと思うときも少なくなっていく可能性がありますよ。
本田 百合香
仮に前向きになれる瞬間がないと感じる場合は、一度モチベーショングラフを使ってこれまでの経験を整理してみるのもおすすめです。
モチベーショングラフの作成法はこちらの記事で解説しているので、参考にしながら就職してからの出来事を振り返ってみましょう。
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Q2.辞める以外の改善策はない?
仕事を辞めたいときは、辞める以外の改善策が本当にないのかをよく考えてみることが重要です。このとき辞めるかどうかばかりを考えてしまい視野が狭まっている可能性があるので、できるだけ第三者に相談するのがおすすめですよ。
特に職場の上司は、あなた以上に仕事と向き合っている時間が長く、仕事を辞めたいと感じている人もたくさん見てきた可能性があります。そのような人たちがどのように乗り越えたのかを聞くことで、あなたにはなかった視点でのアドバイスをもらえる可能性がありますよ。
松下 建都
仕事を辞めてしまってから「辞めなくても良かったかもしれない」と後悔しないためにも、今の職場で解決できる方法がないかはよく考えてみましょう。
Q3.今の仕事を続けるメリットはない?
仕事を辞めたいときは、改めて今の仕事を続けるメリットはないかを考えてみましょう。もし思い当たるメリットがあるなら、今仕事を辞めてしまうのはもったいないかもしれません。
- 昇進の可能性がある
- 大きなプロジェクトを任される可能性がある
- 仕事をすることでスキルを身に付けられる
仕事を続けるメリットを知ることで、それがモチベーションとなる場合もあります。結果として仕事を辞めたい気持ちが和らぎ、前向きになれる可能性もありますよ。見落としているメリットはないかをよく考えてみましょう。
米田 有希
とはいえ、仕事を辞めたい気持ちを我慢するのは得策ではありません。仕事を続けるメリットと仕事を辞めたい気持ちを我慢するデメリットを整理し、今の自分に合った判断をしましょう。
Q4.働き始めてから1年以上経過してる?
仮に働き始めてから1年も経っていないとすると、まだできることが少なくこれから多くのことを覚えていかないとならない段階ですよね。そのような状況でつらさを感じたり、仕事を辞めたいと思うのはよくあることです。
今を乗り越えればできることが増え、仕事を楽しむ余裕も生まれる可能性があります。まだ仕事のことをほとんど知らない段階で見切りをつけてしまわず、少し様子見してみるのもおすすめですよ。
本田 百合香
早いうちに仕事を辞めてしまうと、次の職場でも仕事が長続きしなかったり、そもそも短期離職の経歴に警戒され転職先が見つからない可能性もあります。それらのデメリットも考慮しておきましょう。
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Q5.辞めた後の明確なビジョンはある?
仕事を辞めたい時、辞めた後の明確なビジョンがない状態で後先考えずに辞めてしまうと、収入が途絶えたり次の就職先が見つかりにくくなる可能性があります。もし確固としたビジョンが浮かんでいないなら、仕事を辞めるかどうかは慎重に検討しましょう。
仕事を辞めるとしても、ベストなのは転職先を見つけた状態で辞めることです。将来のビジョンを持っていることで目標ができ、行動を起こす際のモチベーションも上がるので、納得のいく結果につながりやすくなりますよ。
松下 建都
改めて今後のビジョンについて考えることで、今本当に仕事を辞めても良いのかが判断しやすくなります。悩んだときは今よりも少し先の未来について考えてみてください。
とはいえ、働きながら転職活動をするのはハードルが高いものですよね。そのようなときは、こちらの記事で効率的な転職活動の方法を確認してみましょう。
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Q6.一時の感情で辞めようと思っていない?
仕事を辞めたいときに注意したいのが、一時的な衝動で辞めたいと思っていないかどうかです。「よく考えれば辞める以外の解決策があったのに、感情に任せて辞めてしまった……」そのような状況に陥らないためにも、一度落ち着いて考えてみましょう。
- 「辞めたい」と思ってから時間を置いて再度考える
- 仕事を辞める動機が「仕事が苦手」「人間関係が悪い」などのマイナスなものばかりでないか考える
特に仕事を辞めたいときは視野が狭まりやすく、「辞めるしかない」といったように考えてしまうことも少なくありません。誰かに相談するなど、あなたの状況を冷静に見つめ直せる状態で改めて考えてみましょう。
米田 有希
日頃から辞めたいと考えていたり、辞めることで自分にとってプラスとなることがあるなら思い切って仕事を辞めるのも一つの手ですよ。慎重に検討してみてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
上記の問いについてしっかり考えた結果辞める決断をしたものの、今の企業になかなか辞めたいと言い出せずに悩んでいる人もいるでしょう。退職は一大決心であり、少なからず周囲にも影響を与えるため、悩んでしまうのも無理はありません。
このようなケースで最も効果的な対処法は転職先を先に決めてしまうことです。退職の意思を職場に伝える前に転職先を決めてしまえば、必然的に転職先への入社日も決まるため、退職を切り出さなければならない状況になります。
また、転職先が事前に決まることで退職への不安が払拭されるだけでなく、退職の意思も固まるため、もし今の会社から引き留められたとしても、ぶれることなく、自信を持って退職の意思を伝えられるでしょう。
なお、転職先が決まっていない状態で退職の意思を伝えた場合、会社に強く引き留められるケースも多くなるため、これから自分が本当にやりたいことをしっかりと考え、キャリアアップなど前向きな理由を用意しておくことで、退職の意思も伝えやすくなりますよ。
ここまでの内容を確認し、改めて転職をしたいと思ったときはこちらの記事を確認してみてください。転職を成功させる極意がわかります。
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仕事を辞めたいときはまず原因を解明! 理由別の対処法9選を紹介
仕事を辞めたいときにどうすれば良いのか、今辞めるべきなのかと悩んでしまうことがありますよね。この記事では、仕事を辞めたくなる理由とその対処法、仕事をやめたいときに取るべき行動についてキャリアアドバイザーが解説します。
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仕事を辞めることで状況が好転する可能性がある4つのケース
仕事を辞めたいときは慎重に判断することが重要ですが、なかには仕事を辞めた方が状況が良くなるケースもあります。仕事を辞めたい気持ちを押し殺して無理に続けるのではなく、状況の改善に向けて早めに動き出すことがベストな場合もあることを知っておきましょう。
ここからは、仕事を辞めることで状況が好転する可能性がある4つのケースを解説します。該当する場合に早めに行動の指針を立てられるよう、この先の内容もしっかりチェックしてくださいね。
①問題改善の余地がまったくない
仕事を辞めたいときに、その状況を改善する余地がまったくない場合は早めに職場を離れるのも一つの手です。
仕事を辞めたい理由のなかには、あなた自身の努力ではどうにもできないこともあるでしょう。それに無理に立ち向かおうとすると余計に心身の負担となる場合があるので、自分自身の身を守るためにも仕事を辞めることを検討しても良いかもしれません。
本田 百合香
可能であれば、改善に向けて行動を起こしたうえで判断しましょう。何もせずに見切りをつけてしまうと、その決断を後悔する可能性がありますよ。
②仕事のストレスから体調に不調が出ている
もし仕事に対するストレスから体調が悪いと感じるときは、自分の身を守るためにも早めに今の環境から離れた方が良い場合があります。
体調が悪くなるのは、それだけあなたの心身に負担がかかっているということです。その状態を放置していると症状が悪化し、場合によっては働けなくなってしまう可能性がありますよ。何よりも自分の健康を最優先に考え、今取るべき行動を見極めましょう。
米田 有希
仕事を辞める決断は慎重にするにしても、第三者に相談したり通院することを視野に入れてください。体に不調が現れているときは、一刻も早い対応が必要です。
③企業の経営状況に不安がある
今の企業の経営状況に不安があって仕事を辞めたいときは、一度企業の経営が本当に傾き始めているのかを確認してみましょう。そのうえで将来性がないと感じた場合は、仕事を辞めた方が良い可能性もあります。
企業の将来性について確認する方法はこちらでも解説しているので、参考にしてまずは入念な情報収集から始めてください。
本田 百合香
企業が倒産してしまうと、突然無職になることも考えられます。本当に企業の経営が不安定なのかは慎重に判断する必要がありますが、もし事実なら早めに行動を起こすのが良いですよ。
企業の将来性を把握するうえでは、こちらの記事で優良企業の基準を知っておくことも一つの判断材料になります。あわせて参考にしてください。
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優良企業の特徴を押さえ、何を重視して働きたいか把握しておくと納得のいく企業選びができますよ。 この記事では優良企業の特徴、見つける方法、新卒定着率の高い企業などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に自分にとっての優良企業を見つけましょう。
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④明確にやりたいことがある
もしあなたのなかに明確にやりたいことがあって仕事を辞めたいと考えているなら、その希望を実現するために早めに動き出すのがおすすめです。
ただし、「夢があるから」だけでは後先考えずに辞めるのとほとんど変わりありませんよ。その夢を実現するための具体的な道筋が見えており、明確なキャリアビジョンが描けるかどうかはしっかりと考えてみてくださいね。
松下 建都
辞める決断をする前に、やりたいことが今の企業で本当にできないのかはしっかりと確認しておきましょう。場合によっては部署異動などで環境を変えることでかなえられる場合もありますよ。
辞めると決めたら即行動! 確実に希望をかなえる3ステップ
ここまでの内容をふまえ、辞めることが今の自分にとってベストな選択だと思えた場合は、早めに行動を起こすことが大切です。
ここからは、仕事を辞めた後に確実に希望をかなえる方法を解説します。この先の内容にもしっかりと目をとおし、あなたの希望を実現する可能性を上げるための準備を固めておきましょう。
ステップ①仕事を辞めたい理由を整理する
仕事を辞める決断をしたら、仕事を辞めたい理由を整理してみましょう。改めて言語化することで、今後どのような方向性で転職活動を進めるべきなのかが明確になります。
- 給料が業務量に見合っておらず仕事へのモチベーションが上がらない
- 今の企業では自分の希望のキャリアプランを実現することができない
この時、仕事を辞めたい理由はできるだけ具体的に言語化しましょう。ただ「給料が安い」「仕事内容が不満」というだけでは、改善策を打ち出しにくくなりますよ。
米田 有希
仕事を辞めたい理由は、転職活動をするうえでも面接でほぼ必ず聞かれます。はっきりと回答できるようにするためにも、仕事を辞めたい理由の整理が重要です。
ステップ②今の企業の良いところを書き出す
次に、今の企業から変えたくない点がないかを考えてみてください。抱えている不満にだけ注目すると、転職先で「不満は解消できたけど、また新しい不満ができた」「比較したら前の企業の方が良かったかも」といったミスマッチにつながる可能性がありますよ。
- 通勤時間は長くなっても良い→でも住宅補助はほしい
- 連休が取りづらくても良い→でも希望休が出せる環境が良い
特に補助制度やボーナスといった収入にかかわる部分は、見落としていると転職先で大きく収入が下がってしまい生活が苦しくなる可能性もあります。労働条件の面は慎重に検討しましょう。
本田 百合香
ただし今の企業の良いところをすべてキープしようとするとなかなか条件に当てはまる企業が見つからない可能性もあるので、優先順位をつけておくのがおすすめです。
ステップ③次の職場に求める条件を明確にする
今の企業に対して抱えている不満と良い点が整理できたら、最後に次の職場に求める条件を明確にしましょう。この点が定まっていないとせっかく転職をしても同じようなストレスを抱えることになりかねないので、きちんと整理しておいてくださいね。
- 給料と業務量が釣り合っていない→残業代が1分単位で支給される、評価制度が整備されている
- 希望のキャリアプランを実現できない→自分が思い描いたようなキャリアを積んでいる社員がいる
次の職場に求める条件を明確にすることで、スムーズに企業選びをすることができます。また転職先のミスマッチを防ぐこともできるため、ここでしっかりと次の職場にどのような環境を求めているのか言語化しておきましょう。
松下 建都
次の職場に求める条件が複数ある場合は、5つ程度に絞っておくのがおすすめです。また優先順位をつけて企業探しをすることで、希望の企業を見つけやすくなりますよ。
自分に合った企業を見つけるポイントとして、企業選びの軸を明確にしておくことも挙げられます。こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
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仕事を辞める際のネクストアクションについてはこちらの記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみましょう。
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キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
今の仕事を辞めると決心したのであれば、転職へのモチベーションが高まっている間に次のアクションを起こすべきですが、辞めると決めたときには身体的・精神的に疲弊しており、次の行動になかなかふみ出せない人もいると思います。
転職に向けたアクションを起こせないほどに疲れているのであれば、まずはしっかりと心身を休めることに専念しましょう。それでも事態が良くならないなら、専門機関に相談するのも一つの手です。
また、通院しても症状が改善しない場合は、仕事を一定期間休むことも検討してみてください。周りに迷惑を掛けるからと休まない人もいますが、万全ではない状態で仕事をする方が迷惑を掛けてしまいます。自分自身を守るためにも、そして周りのことを考えても、ときには休むことが必要なのです。
それに、心身が疲弊している状態では、負荷の大きい転職活動を乗り越えることはできません。転職を焦る気持ちも十分理解できますが、冷静な判断ができないことで、転職を後悔してしまうリスクもともなうため、心身の状態を整えることを最優先に考えてくださいね。
辞めずに続けるなら実践しよう! ストレスを溜めず働くための4つの方法
自分の将来について慎重に考えた結果、仕事を辞めない決断をした人もいるでしょう。そのような場合には、状況改善のための行動を起こすだけでなくできるだけストレスなく働くための工夫も必要です。
ここからは、今の職場でストレスを溜めずに働く方法について解説します。自分に負担をかけず、無理なく働いていくためにも、この先で紹介する方法を実践してみてください。
①問題解決のために今できることをする
仕事を辞めない決断をしたら、まずは今抱えている問題を解決するためにどのように行動するべきか、その指標を定める必要があります。詳しい解決法はこちらで解説しているので、参考にしてください。
今の環境で働き続けていくうえでは、状況を改善しなければあなたの悩みが大きくなる一方です。なかには時間が解決してくれる悩みもあるかもしれませんが、それが見込めない場合はしっかりと対策を打ち出し解決に向けて一歩踏み出しましょう。
松下 建都
自分一人で解決のために行動するのはハードルが高いですよね。できるだけ誰かに相談し、周囲の協力を得るのがおすすめです。
②勤務時間外では仕事のことを忘れリフレッシュする
仕事を辞めたいときにできるだけストレスなく仕事を続けていくためには、勤務時間外のタイミングでしっかりとリフレッシュをすることが重要です。仕事をしていない間は、できるだけ仕事のことを忘れて過ごす意識をしましょう。
- 始業前:早く起きて本を読む、ゆっくり朝食をとる、散歩をする
- 終業後:外食をする、誰かとの予定を入れる、映画を見る、ゆっくりと入浴する
- 休日:旅行に行く、リラクゼーションで疲れを癒す、運動をする
ただぼうっとするだけでもリラックスできますが、もし仕事のことを考えてしまうなら予定を入れるのがおすすめです。予定を詰め過ぎると余計に疲れが溜まる場合があるので、休日のどちらかは何も予定を入れない日にするなど工夫をしましょう。
米田 有希
仕事とプライベートの時間にメリハリをつける意識をすることで、業務効率化への意欲が上がる場合があります。リフレッシュすることは、仕事をするうえでも良い影響につながりますよ。
③つらいときは溜め込まずに周囲に相談する
仕事を辞めたいときはもちろん、何か仕事をするうえで嫌なことがあったり落ち込んだときは、自分一人で抱え込まずに積極的に周囲を頼りましょう。誰かに相談することで気持ちが楽になることもありますよ。
つらい気持ちを一人で抱え込んでしまうと、視野が狭まり自分を責めるような考えに陥りやすくなります。結果として仕事を辞めたい気持ちが大きくなる可能性がありますよ。
本田 百合香
悩みを誰かに相談することで、解決策が見えてくることがあります。職場やプライベートで一人、何でも相談できる相手がいると良いですね。
④場合によっては通院や休職を検討する
仕事を辞めない決断をした場合は、自分の心と体の調子にしっかりと意識を傾けておくことが重要です。もし少しでも体調が悪いと感じることがあったり、気持ちが落ち込んでいる状態が長期的に続いているなら、通院や休職を検討してください。
よく考えたうえで辞めないと決めたとしても、その後の状況の変化によってこれまで以上のストレスを感じるようになったり、我慢していたストレスが突然体調に影響を及ぼす可能性は十分にありますよ。そのときどきで自分の身を一番に考えた決断をしましょう。
松下 建都
万が一のときに備え、企業に休職制度があるのかどうか調べておくのがおすすめです。
こちらの記事では、休職期間中の給与について詳しく解説していますよ。休職を考えている人はあわせて参考にしてみてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
仕事のストレスが溜まっている自覚はあるものの、「通院や休職は大げさ」と考えてしまい、なかなか動き出せない人もいると思います。特にこれまで休むことなく、健康に過ごしてきた人ほど、通院や休職に抵抗を感じてしまいがちです。
しかし精神的に追い詰められている際の対処法の一つとして通院や休職をすることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ勢いで仕事を辞めたり我慢のし過ぎで体調を崩すよりは、自分自身の現在の状態を冷静に見極め、休職などの相談をしたほうが企業にも負担がかからないでしょう。
一度心身を壊してしまえば、完全に回復するまでに長い時間がかかってしまいます。周りに迷惑を掛けてしまうだけでなく、自分の人生やキャリアにも大きな影響を与えてしまうので、場合によっては勇気を持って通院や休職を検討してみてください。
これだけは避けよう! 仕事を辞めたいときこそ避けたい3つの行動
仕事を辞めたいときに忘れないでほしいのが、自分をよりいっそう追い詰めるような行動を起こさないことです。ひたすら仕事を辞めたい気持ちを我慢し続けたり、衝動的に動くことは事態を悪化させることにつながりますよ。
ここからは、仕事を辞めたいときに最低限避けたい3つの行動を解説します。未来の自分を追い詰めないためにも、この先で解説する行動には注意しましょう。
①辞めたい気持ちを我慢して働き続ける
仕事を辞めたい時、その気持ちをひたすら我慢して働き続けるのは避けましょう。ある日突然ストレスに耐えられなくなり、仕事ができなくなったり体調を崩してしまう可能性があります。
場合によっては我慢をすることで乗り切れることもありますが、我慢をする日々に終わりが見えなかったり、大きなストレスを感じている場合は早いうちに対策をすることが重要です。
米田 有希
我慢して働いた結果モチベーションが下がり、思うように成果を出せない可能性があります。それでは企業にとってもマイナスとなるので、お互いのためにもベストな選択をしましょう。
②無断遅刻・欠勤をする
仕事を辞めたいときに注意したいのが、無断で遅刻や欠勤をすることです。無断遅刻や欠勤によって罪悪感が募り、よりいっそう負担がかかる可能性がありますよ。
また職場にも迷惑をかけてしまうので、職場の人との関係性が悪くなることも考えられます。どんなに仕事を辞めたいと思っても、突発的に無断で遅刻したり休んだりせず、出勤できないと思ったときは必ず連絡をしましょう。
本田 百合香
遅刻や欠勤は決して悪いことではありません。それが今の自分の身を守るために必要だと思うなら、早めに決断して連絡をしましょう。
③後先考えずに辞める
仕事を辞めたいときに、その感情のまま後先考えずに辞めるのは避けてください。仕事がないという状況は大きな不安や焦りにつながりやすく、場合によっては仕事を辞める前よりも追い詰められてしまう可能性があります。
仕事を辞めるにしても、将来についてしっかりと考え計画を立てたうえで行動を起こすことが重要です。負担をなくして自分の心身を健康な状態にするためにも、衝動的に仕事を辞めるのは避けましょう。
松下 建都
どうしても辞めたくなったときは、まず誰かに今の状況を相談してみてください。周囲の協力を得ることで、冷静な判断がしやすくなりますよ。
仕事を辞めたいときは原因解明&行動指針の明確化で自分の身を守る決断をしよう
ここまで、仕事を辞めたいときの対処法や本当に仕事を辞めるのがベストな選択なのかを見極める方法について解説してきました。
仕事を辞めたいときに大切なのは、まず落ち着いて自分の状況を把握することです。視野が狭まっていることも考えられるので、必要に応じて周囲の力を借りながらなぜ仕事を辞めたいと感じるのかを明確にしましょう。
仕事を辞めたい理由がわかれば、解決策はないか、仕事を辞めるのが一番の解決策なのかを考えられるようになります。ここで一緒に仕事に行きたくないと感じる原因を明確にし、次に取るべき行動を見極めましょう。
とはいえ、その気持ちを放置するのは心身に負担となる可能性があります。我慢して働き続けるのではなく、しっかりと対策をすることが重要ですよ。