優良企業の特徴とは|新卒の定着率が高い企業5社を紹介

この記事のアドバイザー

目次

  1. 優良企業に就職したいと考える就活生は多い
  2. 優良企業の3 つの特徴
  3. ①職場環境が快適
  4. ②財務状況が安定している
  5. ③定着率が高い
  6. 優良企業を見つける3つの方法
  7. ①就職支援課で情報を集める
  8. ②OB・OG訪問をする
  9. ③求人情報を確認する
  10. 新卒の定着率が高い企業
  11. 島津製作所
  12. 三井不動産
  13. 栗田工業
  14. 三菱地所
  15. アルバック
  16. 優良企業を見つけよう
  17. 優良企業について疑問を感じている学生からよくある質問に回答!
  18. 優良企業の特徴を押さえて企業選びの参考にしよう

優良企業に就職したいと考える就活生は多い

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就職先選びは、この先の人生に大きく影響する大切なことですよね。多くの就活生が、優良企業で働きたいと考えています。

しかし、そもそもどんな企業を優良企業というのかわからないという就活生は少なくありません。もちろん就活生個人によって優良企業は異なることもあります。一般的にいわれている優良企業の特徴や見つける方法などについて押さえて、自分にとっての「優良企業」を選ぶ参考にしましょう。

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優良企業の3 つの特徴

優良企業の特徴

優良企業に就職するには、まずそれらの特徴を理解しておく必要があります。優良企業を探す際は、社員として働く際の目線を大切にしましょう。利用者・消費者の立場から企業を見ても、いい部分しか目に入らない可能性が高いです。実際に企業で働いた場合、どのような待遇を受けるのかを想像してみましょう。

ここでは、優良企業の特徴を3つご紹介していきます。優良企業の特徴を把握しておくことで、ブラック企業への入社を防ぐことができます。入社した後に過酷な労働環境に直面しないためにも、優良企業について理解を深めておきましょう。

①職場環境が快適

優良企業の特徴は、快適に仕事ができるように職場環境が整備されていることです。職場環境とは評価の正当性や会社の雰囲気、人間関係などの職場において労働者が関わる事柄を指します。長時間働いても残業代が支払わられなかったり、会社の風通しが悪かったりする場合は、職場環境がいいとはいえません。

職場環境が快適だと社員のモチベーションが上がり、働く意欲も高まります。職場環境が整備されている企業は、社員を大切にしているといえるでしょう。近年は社員のメンタルケアに力を入れている企業も多く、社内相談窓口を設置しているケースもあります。仕事や人間関係の悩みを解消しようとする動きは、職場環境の改善に寄与するでしょう。

②財務状況が安定している

財務状況が安定しているということは、今後も成長を続ける可能性が高いということです。職場環境が快適でも、財務状況が安定していなければ色々な面で不安が生じます。企業で働く上で、財務状況の確認はしておいて損はありません。財務状況がよければ、倒産のリスクも低くなるのです。倒産のリスクは働く上でのモチベーションにも関わります。

企業の財務状況は、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の3つで確認可能です。これらは、企業が公開している有価証券報告書内にあります。ひとつの企業の有価証券報告書を見るのではなく、競合他社と比較することがおすすめです。売上高利益率(売上総利益÷売上高)などを算出して、企業ごとの収益を比較しましょう。

③定着率が高い

定着率が高いことも優良企業の特徴です。離職する人が少ない企業は、それだけ社員にとって働きやすい環境が整っているといえます。一般的な退職理由としては、労働時間や環境の不備、人間関係、仕事内容への不満や、キャリアップや昇給が叶わなかったというものがあげられます。

離職者が多いと社員の入れ替わりが激しく、残った社員の負担も大きくなります。安定した職場環境を保つためには、社員の定着が大切なのです。社員の退職が目立つ企業では、その連鎖が続くことも珍しくありません。退職と入社を繰り返す企業では人間関係を1から築く必要があるため、ストレスを抱えることも考えられるでしょう。

まずはあなたが受けない方がいい職業を確認しましょう

自分に合った職業・合わない職業を見つけることは、就活の成功に不可欠です。しかし、見つけることが難しいと感じる人も多いでしょう。

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格が分析され、向いている職業・向いていない職業が診断できます

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塩田 健斗

キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる

企業選びの際は「3年後定着率」を参考にするのがおすすめ

個人によって優良企業の定義は異なりますが、企業選びのひとつの視点として「3年後定着率」などを参考にするといいです。会社四季報などでは、新卒入社数と3年後の在籍者数などを記載しています。
直近の新卒採用者がどれくらいその会社に残っているか分かるので、働きやすさの客観的指標として確認するといいです。新卒を大切にする会社には、制度を含めた働く現場でのさまざまなサポートがあります。働く人を大切にする会社は伸びる会社であるとも言えますので、参考にしてみるといいかと思います。

このほかの優良企業やホワイト企業の特徴について、こちらの記事でも詳しく解説しています。

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優良企業を見つける3つの方法

優良企業で働きたいという場合、どのような方法で見つければいいのでしょうか。就活に使える時間が限られているという人がほとんどであるため、時短のためにも効率的に見つける方法を知っておきましょう。ここでは「就職支援課で情報を集める」「OB・OG訪問をする」「求人情報を確認する」の3つの方法をご紹介していきます。

①就職支援課で情報を集める

優良企業を見つけるには、大学の就職支援課を利用するのがおすすめです。就職支援課が設置してある大学では、常駐しているキャリアカウンセラーに進路や就職に関する相談をすることができます。自己分析や面接対策などのサポートもおこなうため、積極的な活用がおすすめです。

求人情報や企業情報も確認できるため、キャリアカウンセラーのアドバイスを受けながら優良企業を探すことができます。卒業生の就職先リストを公開しているケースも多いです。毎年同じ企業に卒業生が入社している場合は、大学との結びつきが強く、大学側にとっても学生を安心して送り出せる優良企業の可能性が高いです

②OB・OG訪問をする

実際に企業で働いている社員に質問することで、ネットや本では得られないリアルな情報を手に入れることができます。職場の雰囲気や人間関係などの職場環境の他にも、企業が新規事業開発に積極的かどうかなどを質問するといいでしょう。企業が今後も収益を得るためには、常に新しい挑戦を続けなければなりません。

企業が新しい挑戦を続けている場合、社員の働き方にも影響が出ているはずです。直接新規事業開発に着手していなくても、業務の節々に現状を打破して成長するための工夫や考え方がみられるでしょう。OB・OG訪問をする前に、優良企業かどうかを確かめる質問を考えておくことがおすすめです。

OB・OG訪問についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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優良企業であるかどうか判断できる質問例
  • 残業代は出ますか?
  • 今働いている環境に何か不満はありますか?
  • 社風や職場環境は自分に合っていると思いますか?
  • 入社前と後で企業に対するイメージに変化はありましたか?
  • 上司や先輩とはどのようなコミュニケーションを取っていますか?

吉川 智也

キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる

直感・雰囲気だけに頼ると入社後にギャップを感じやすい

OB・OG訪問はしておいて損はないです。学生からよく「直感・雰囲気で会社を見ている」とお話し頂くことがあるのですが「言葉で伝えられない=ご自身でも分かっていない」つまり、企業をみるポイントをご理解されていないことになります。
企業を見る、決めるポイントがあやふやですとギャップを感じやすいですよ。直感・雰囲気とよく言いがちだなー…と思った方もいるのではないでしょうか。ぜひHP上の情報だけでなく、足を動かして体感してみてくださいね!

③求人情報を確認する

就活では求人情報を確認しますが、求人情報も優良企業を見つける手がかりになります。求人情報では収入の他にも年間休日や福利厚生なども確認できます。福利厚生が充実している企業が社員を大切にしていると言え、特に金銭面での補助は生活の大きな支えになります。

住宅補助や家族手当、時短勤務、育児サポートなど、本人だけでなく家族のことも考えた福利厚生がある企業では、結婚後もゆとりを持って働くことができるでしょう。長く働く上で福利厚生によって助けられる部分は多いと言えるため、求人情報をチェックする際は収入だけでなく福利厚生のチェックが必須です。

あなたが受けない方がいい職業を診断しよう

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就活では、自分に合った仕事が見つからず悩むことも多いでしょう。

そんな時は「適職診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけあなたの性格や強みを分析し、適職・適さない職業を提案してくれます

自分の適職・適さない職業を知ることで、自信を持って就活を進めましょう。

福利厚生についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。

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また、求人情報を押さえたうえでプレエントリーを検討している学生はこちらも参考にしてみてくださいね。

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このほかに優良企業を見つける方法をこちらの記事で解説しています。併せて読んでおくと良いですね。

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新卒の定着率が高い企業

東洋経済オンラインの「新卒社員が辞めない会社」ランキングTOP300(2021年度)では、入社3年以内の離職者が少ない企業を紹介しています。マイナビニュースでは、大卒者の3割が入社して3年以内に離職していると報じています。中学卒、高校卒、短大卒と比較すると最も低い割合ですが、3割自体は決して低いとはいえません。そのような中、3年以内の離職者が0人の企業もあります。ここでは、東洋経済オンラインのランキングに沿って、3年以内の離職者が0人だった企業を新卒者が多かった順に5社紹介していきます。

島津製作所

島津製作所の2017年の入社者は98人でしたが、2020年も全員が在籍していました。島津製作所は分析・計測機器の大手であり、同社の製品は多くの産業分野で広く活用されています。「科学技術で社会に貢献する」ことを社是に掲げ、創業から150年が経った今でも人々の生活を豊かにする取り組みを続けています。

新卒の離職者の少なさには、社員の健康ケアやコミュニケーションの活発化に取り組んでいることが大きいと考えられます。特にノー残業デーを週3日設けて残業を減らす取り組みや総労働時間の削減など、働きやすい環境づくりが大きく寄与しているといえるでしょう。

三井不動産

三井不動産では44人の新入社員が離職せずに在籍していました。三井不動産は総合不動産の大手であり、不動産業を基盤にして新たな街づくりや価値創造、そして時代ごとの社会課題の解決に広く取り組んでいる企業です。

新卒に人気があり離職者も少ない理由は、新人の成長機会を多く提供していることが1つだと考えられます。同社の社員への取り組みとして、資格取得や語学習得などの支援に加え、若手の総合職員全員に海外語学研修を実施しています。さらに新規事業提案の機会などを設けることで、若手のモチベーションを維持しているといえるでしょう。

栗田工業

栗田工業の新卒の在籍者数は37人でした。栗田工業は総合水処理事業の大手であり、「”水”を究め、自然と人間が調和した豊かな環境を創造する」を企業理念に掲げて、水処理装置や水処理薬品、メンテナンスサービスに関わる製品や技術を多くの企業に提供しています。

栗田工業では勤務形態が柔軟であることが社員の定着率の高さを維持している理由の1つといえるでしょう。特にフレックスタイム制度の導入に加え、10時間以上の勤務がある場合はインターバル制度を設けるなど、柔軟な働き方を取り入れている企業です。

三菱地所

三菱地所では31人の新卒が在籍していました。三菱地所は三井不動産と同じく総合不動産の大手です。これまで丸の内エリアを中心にまちづくりをおこない、その知見を用いてさまざまな領域に事業を展開、そしてまた丸の内のまちづくりに還元するというサイクルで新たな価値を生み出し続けています。

デジタル技術の活用やグローバル展開もする同社では、業務時間の10%を業務外のチャレンジに充てることができる制度や、新規事業提案の制度を設けており、社員が主体的に事業を生み出す仕組みを取り入れています。一方で年間総労働時間は平均よりも短く、社員の健康を守りながら事業拡大できていることが、社員の定着率が高い要因の1つといえるでしょう。

アルバック

アルバックでは24人の新卒が在籍していました。アルバックは真空技術を中心にその周辺技術も組み合わせることで、産業と科学の発展に寄与している企業です。具体的には、FPD(フラットパネルディスプレイ)や半導体、電子部品などの製造装置を開発・提供しています。

アルバックは社員が生産性を高め、創造性を発揮できる職場環境づくりに力を入れています。時差出勤制度やフレックス制度といった勤務時間を社員自身で柔軟にコントロールできる取り組みに加え、「時間単位の年次有給休暇制度」も導入しコントロールできる幅を広げています。さらには、時短勤務の導入やサテライトオフィスの設置されており働く環境が整っているといえるでしょう。

吉川 智也

キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる

企業のキャリア形成に対するサポート体制を確認しておこう

早期離職を防ぐためには、自己キャリアについて考える視点で会社を見ていきましょう。キャリア形成のための支援制度はあるのか。チャレンジ環境はあるのか。実際のロールモデルはいるのか。ご自身がロールモデルになりたいのであれば、どんな試練が待っているのか。ないものを作りあげるのは会社側も手探りなので大変です…。挙げればきりがないのですが、自分が成長している実感、スキル向上を感じられる環境に身を置くことも素敵なキャリアに繋がります。

企業に求める要望と言うよりかは、どんなスキルを身につけたいのか、それはなぜなのか?を見失わずに、キャリア形成のチャンスがある会社が個人的には素敵な会社だと思いますよ!ご自身のキャリア形成について、上司と相談の時間が設けられている「コミュニケーション」を大事にしている会社もおすすめです。

こちらの記事では、新卒3年後の離職率が低いBtoB企業10社を紹介しています。BtoB企業には隠れた優良企業が多いので、ぜひ参考にしてみてください。

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あなたが受けない方がいい職業を確認しておこう

就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

そんな時におすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけあなたの強み・弱みを分析したうえで、合う仕事・合わない仕事を診断できます

早めに自分に合う仕事・合わない仕事を知って、就活を成功させましょう。

優良企業を見つけよう

これまで優良企業の特徴や具体的な企業をみてきましたが、最後に優良企業かを決めるのはあなた自身です。一般的に優良企業といわれている企業に就職しても、「やりがいを感じない」ということであれば、あなたにとって優良企業とはいえないはずです。

一般的な優良企業はどのようなものかを理解しつつ、自己分析や企業研究を進め、自分の価値観や就活の軸にあった企業を選ぶことが大切ということを忘れないようにしましょう。

自分の適性に合った業界を選ぶにはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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就職では業界の種類や特徴を知って、自分に合った業界を選ぶことが重要です。 この記事では、8業界の特徴、自分の適性を知る秘訣、業界選びのポイントなどをキャリアアドバイザーが解説します。 動画や業界選びの注意点も参考に、ミスマッチを防ぎましょう!

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優良企業について疑問を感じている学生からよくある質問に回答!

優良企業の特徴を知りたい学生や、優良企業を見極め方を知りたい学生もいるでしょう。そういった学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。

  • 優良企業にはどのような特徴がありますか?

    優良企業には職場環境の快適さ、財務状況の安定性、高い定着率などの特徴があります。快適な職場環境は社員のモチベーション向上に繋がり、生産性も高まることは想像しやすいのではないでしょうか。また、財務状況が安定していると業務にもゆとりができるため社員に安心感を与えることができます。これらの環境が整うと定着率も高まるため社員を大切にしている証となります。そのためこれら3つのポイントはそれぞれ関連性があるといえるでしょう。

  • 優良企業を見極めるには何をチェックすべきですか?

    優良企業を見つけるための手段として、まずは就職支援課で先輩の就職先の情報などを調査してみましょう。キャリアカウンセラーにアドバイスをもらうことで、各大学が推薦する優良企業を知ることができます。またOB・OG訪問をおこない、現役社員の意見や現場の雰囲気を直接聞いてみるのもおすすめです。もちろん、求人情報で企業の福利厚生や年間休日などを確認することも優良企業を見極める重要なポイントです。これらを総合的に考えて自分にとって働きやすい環境がある企業を見つけましょう。

優良企業の特徴を押さえて企業選びの参考にしよう

優良企業の特徴には「職場環境が快適」「財務状況が安定している」「定着率が高い」などがあります。就職先を選ぶ際、何を基準に企業を探せばいいのか悩みがちですが、「優良企業かどうか」はひとつの指標になります。就活は内定をもらえば終わりではなく、納得のいく企業で働けることがゴールといえるでしょう。

入社前に企業について詳しく調べないでいると、入社後に後悔する可能性が高いです。年収以外にも、働き方や人材育成、福利厚生などに目を向けて入社後をイメージしましょう。自分が何を重視して働きたいのかをある程度把握しておくと、納得のいく企業選びができるはずです。

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