目次
- パートから正社員になるには長期的なキャリアビジョンを描くことが大事!
- パートから正社員を目指す人に知ってほしい3つのこと
- ①パートから正社員にキャリアアップする人は多い
- ②若いほどパートから正社員になるチャンスがある
- ③多様な働き方のなかから自分に合う道を選ぶことが大事
- そもそもパートと正社員は何が違う? 8つの要素をチェック
- パートから正社員への転向はキャリアの軸を定めて進むことが重要!
- 自分に合った道を選ぼう! パートから正社員を目指す2つの方法
- ①現職から正社員登用制度を利用して転向する
- ②就職活動をして正社員として企業に入社する
- 正社員登用制度を利用してパートから正社員に転向する3ステップ
- ステップ①パート先で正社員登用制度が利用できるかを確認する
- ②正社員登用に必要な条件をチェックして対策する
- ③正社員登用制度に応募して試験を受ける
- パートから就職活動をして正社員として企業に入社する3つのルート
- ①求人サイトから正社員の採用に応募する
- ②エージェントに相談して正社員の募集を探す
- ③ハローワークで正社員の求人を探す
- 目指すと決めたら準備が大事! パートから正社員になるための3つの対策
- ①自分の強みを整理して自己PRを練る
- ②履歴書や職務経歴書を準備する
- ③面接でよく聞かれる質問を想定して練習する
- パートから正社員になるのが正解とは限らない! 自分に合うか見極めが大切
- 正社員がベストな選択? 自分に合った働き方を見極める自己分析4ステップ
- ステップ①なぜ正社員として働きたいのかを書き出す
- ステップ②正社員・パートそれぞれのメリットとデメリットを整理する
- ステップ③ライフスタイルも含めた長期的なキャリアビジョンを描く
- ステップ④整理した複数の軸から自分に合う働き方を絞り込む
- 事前にチェック! パートから正社員になるときに覚えておきたい3つの注意点
- ①パートと比べると時間的な自由度が下がる
- ②正社員ならではの責任をプレッシャーに感じる可能性もある
- ③副業や兼業をしている場合許可されないケースがある
- パートから正社員への転向は自分に合った働き方かを見極めて選ぼう!
パートから正社員になるには長期的なキャリアビジョンを描くことが大事!
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
パートから正社員になろうと思っているものの、キャリアについての不安を抱いている人から、
「パートと正社員って何が違うのでしょうか」
「パートから正社員になるのは無理ですか?」
といった相談を受けることがあります。パートから正社員になりたいと思っても、まず何が違うのか、どうすればなれるのかわからないことも多いですよね。
一般的には正社員のほうが安定しているというイメージもありますが、大切なのは長期的なキャリアビジョンを描きながら自分に合った働き方を選ぶことです。
この記事では、パートから正社員になるための具体的な方法や、どちらの働き方が合っているかの見極め方について解説していきます。自分に合う働き方を選べるように、一緒に進んでいきましょう。
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パートから正社員を目指す人に知ってほしい3つのこと

パートから正社員になりたいと考えるとき、給与をアップさせたい、できる仕事の幅を広くしたい、スキルアップにつなげたいなど、目的はいろいろありますよね。
正社員になれるかどうか不安な気持ちもあるかもしれませんが、具体的な方法がわかれば悩みは解消されるはずです。理想の自分になりたいという前向きな思いを大事にしてくださいね。
ここからは、パートから正社員を目指す人に知ってほしい3つのことについて解説していきます。正社員を目指すうえで前提として理解したいポイントなので、一緒に見ていきましょう。
①パートから正社員にキャリアアップする人は多い
「パートから正社員になれるのかな……」と不安になる気持ちはよくわかりますが、実際にパートから正社員にキャリアアップする人は多いです。
厚生労働省が2024年2月に実施した「労働経済動向調査」によると、パートを含む正社員以外の労働者から正社員への登用状況について、半数の50%の企業が「登用実績あり」と回答しています。前年同期は44%で、6ポイント上回りました。
また実際に正社員への登用制度があると回答した企業の割合は76%でした。
②若いほどパートから正社員になるチャンスがある
第二新卒世代や既卒の場合、将来の道を模索しながらパートとして働いているケースもあると思います。しかし、いずれ正社員になりたいと考えているのであれば、若いうちに動き出すのがおすすめと言えます。
若手は伸びしろも多く、仕事をどんどん覚えて成長していくことができるからです。たとえ今の自分にスキルが不足していると不安があったとしても、これから身に付けていけることがたくさんあるので心配することはないですよ。
日本経済全体を見ると、団塊世代の退職や労働力人口の減少などから若い世代の需要が高まっています。若手のほうがパートから正社員になるチャンスも大きいですよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!パートから正社員になるまでにどれくらいの期間が必要?
半年から1年程度を想定して動こう
企業が社員を採用した際、試用期間を設けることがありますが、その期間は3カ月〜半年程度が最も一般的です。このことから、企業が採用した人材を見極める期間として「最低でも」これくらいは必要と考えているということがわかります。
これをふまえ、正社員登用制度がある企業で、パートから正社員になるためにかかる期間としては半年から1年くらいを目安に考えておきましょう。
企業側に「正社員としての成果を上げられる能力のある人だ」「ほかの企業に移られるのはもったいない」という評価を得られれば正社員登用されます。そのような評価や信頼を得るためには、一定期間仕事に従事して、自分自身を知ってもらわなければなりません。その期間として半年から1年くらいは必要だろうということを理解しておいてくださいね。
③多様な働き方のなかから自分に合う道を選ぶことが大事
パートから正社員を目指すときには、少し冷静になって働き方の選択をすることも大事です。
パート勤務だとシフトの希望を出して、自分が働きたいときに働けることが多いですよね。一方で、正社員になると就業時間が決まっていて、拘束時間が長くなることも考えられます。
正社員のなかでも始業や終業の時間を自分で決められるフレックスタイム制や、週4日勤務など働き方の幅も広がってきているので、自分に合った道を選ぶことが大切ですよ。
働き方改革やリモートワークが普及した流れのなかで、企業が用意する働き方の選択肢が増えてきています。自分の希望を整理して選びましょう。
週4日勤務を実現しやすい仕事については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
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フレックスタイム制も、柔軟な働き方を実現する制度の一つです。興味がある人はこちらの記事を見てみてください。
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自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
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そもそもパートと正社員は何が違う? 8つの要素をチェック
- 雇用形態|パートは非正規で正社員は正規雇用
- 給与|収入は正社員のほうが高い傾向にある
- 労働時間|正社員のほうが働く時間は長い傾向にある
- 仕事内容|正社員のほうが裁量が大きい傾向にある
- 休暇制度|企業によってパートと正社員で異なる場合がある
- 福利厚生|正社員のほうが手厚いことが多い
- 社会的信用|一般的に正社員のほうが高いとされている
- キャリア|正社員のほうがスキルアップしやすい
パートから正社員を目指すとき、そもそも何が違うのか疑問に思うこともあるのではないでしょうか。
一番の違いは雇用形態であり、パートは非正規雇用、正社員は正規雇用となります。正規雇用はフルタイム勤務が基本で、期間に定めがなく定年まで働くことができます。一般的には正社員のほうが労働時間は長くなり裁量も大きく、収入も高くなる傾向にありますよ。
非正規雇用の場合は、雇用期間が有期のケースもあり、仕事の内容は正社員よりも任される裁量が小さくなりがち、給与は時給制といった傾向があります。
大きな買い物をするときにローンを組むこともありますが、正社員のほうが収入が安定していると判断されるなど社会的信用度が高いという違いもありますよ。
長期的に会社で働くことを前提として雇用されている点で、正社員のほうが社内で重要度が高い仕事を任されることが多く、スキルアップにもつながると言えますね。
キャリアアドバイザーが読み解く!パートと正社員の最も大きな差は何?
パートと正社員では雇用の安定性に大きな差がある
正社員とパート社員の違いはいろいろありますが、最も大きな違いは正規雇用か非正規雇用かという部分です。正規雇用は雇用期間に定めのない無期雇用契約で、非正規雇用は雇用期間に期限がある有期雇用契約が一般的です。
企業の業績が悪化したり、事業内容に変更があった場合、人員整理をすることがあります。その際、真っ先に対象になるのが非正規雇用契約の従業員です。逆に正社員になれば無期雇用契約なので、簡単に会社都合で解雇することができません。
このように、雇用の安定性という面では正社員である正規雇用とパートなどの非正規雇用では大きく違いがあるということをぜひ知っておいてください。
パートから正社員への転向はキャリアの軸を定めて進むことが重要!

パートから正社員を目指すときには、長期的なキャリアを考えて自分が何を目的に働くのか、将来どんな自分になりたいのかといった軸を定めることが大切ですよ。
やりたい仕事があるけどパートでは任せてもらえないから正社員になる、将来的に家庭を築くときに正社員として働いたほうが安定して暮らせそうというように、人生設計も含めて考えていきましょう。
キャリアの軸を定めるなかで「今はパートのほうが自分の希望に合っている」という答えがあってもかまいません。大切なことはあなたに合っているかどうかということですよ。
自分に合った道を選ぼう! パートから正社員を目指す2つの方法
パートから正社員を目指すとき、「どうすれば正社員になれるのだろう」と方法がわからないこともあるかもしれません。方法がわからなければ、そもそも動き出すことができませんよね。
ここからは、パートから正社員を目指す2つの方法を解説していきます。どちらが自分に向いているか考えながら検討してくださいね。
①現職から正社員登用制度を利用して転向する
パートから正社員になるよくある方法として、正社員登用制度を利用して転向することが挙げられます。
- 仕事の経験を活かせる
- 築いた人間関係が継続できる
- キャリアアップを狙える
- 正社員になると転勤や配置転換の可能性がある
- 職場の人間関係に問題があるとそれが続く可能性がある
- 必ずしも給与が上がるとは限らない
正社員登用制度は、パートや契約社員といった非正規雇用の労働者が、社内の試験や面接などの基準をクリアすることで正社員として採用される制度です。
厚労省が2024年2月に実施した「労働経済動向調査」でも、76%の企業がこの制度を導入しているので利用できる可能性は高いですよ。
正社員登用を利用して正社員になる方法については、この先の「正社員登用制度を利用してパートから正社員に転向する3ステップ」で詳しく解説しています。
②就職活動をして正社員として企業に入社する
パートから正社員になる方法として、正社員を募集している企業の採用試験を受けて入社するという道もあります。
- パート勤務の仕事内容を活かせる可能性がある
- パートとは違う新しい仕事にも挑戦できる
- パート勤務で築いた経験やキャリアが途絶えてしまう可能性がある
- 新しい職場で人間関係を一から築いていかなければならない
「パートの経験しかないから……」と不安になる気持ちもわかりますが、弱気になりすぎて「自信がなさそう」と評価されるのは避けたいですよね。パートで得たスキルや知識も十分強みになるため、自信を持って面接でアピールしましょう。
改めて就職活動をして正社員になることを目指すなら、この先の「パートから就職活動をして正社員として企業に入社する3つのルート」の内容がおすすめです。
これまで正社員経験のない、既卒の就職活動の進め方については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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正社員登用制度を利用してパートから正社員に転向する3ステップ

パートから正社員になろうと決めて、正社員登用制度を利用しようと思ってもどのように手続きを進めれば良いかわからないこともありますよね。
すべての企業が導入しているわけではなく、また企業によって基準が異なるのでしっかりと調べて準備することが大切ですよ。
ここからは、パートから正社員を目指すときに正社員登用制度を利用する流れについて3つのステップを解説していきます。自分の状況と照らし合わせながら、一つひとつ見ていきましょう。
ステップ①パート先で正社員登用制度が利用できるかを確認する
パートから正社員になりたいと思ったら、まずは今働いている企業で正社員登用制度が利用できるかを確認しましょう。
会社の人事部に問い合わせるのが早く確実な方法ですよ。企業によっては正社員登用制度を設けていても過去に採用した実績がなく、正社員になれる可能性が低いケースもあるので、採用実績も確認しておくのがおすすめです。
正社員登用制度がなかったとしてもパートの実績や正社員として働きたい熱意があれば企業は検討してくれるはずです。まずは希望を伝えることが大事ですよ。
②正社員登用に必要な条件をチェックして対策する
正社員登用制度がある場合は、必要な条件をチェックして対策を進めましょう。
パートで勤務して経験を積み、働きぶりが正社員と同程度か将来的にそのレベルまで達することが見込まれるのが採用されるポイントとなります。正社員登用されるためには一定の時間が必要なので、日々の仕事をしっかりとこなしていくことが大切ですよ。
- 勤務時間や日数を一定以上クリアする
- 仕事のスキルが企業が求めるレベルに達する
- 正社員登用制度の試験に合格する
企業によって応募するための条件は異なるため、対策前に必ず人事部に確認しましょう。勤務期間や仕事ぶりを見て、企業側から「正社員にならないか」と声をかけてくれるケースもありますよ。
③正社員登用制度に応募して試験を受ける
パートから正社員になろうと決めて正社員登用制度を利用するとき、多くの企業では試験を受けることになります。
書類選考、筆記試験、面接を実施することが多いですよ。3つすべておこなう企業もあれば、一部のところもあります。
過去に登用実績がある場合は、試験の形式や合格するために必要なことを事前に人事部に確認しておきましょう。筆記試験では文章読解や計算などの能力が問われる適性検査のSPIを取り入れている企業が多く、小論文で正社員になってからのビジョンを書くケースもあります。
パートとして勤務していると親しい正社員の先輩や同僚もできると思います。そのような人のなかで正社員登用制度を利用した人がいたら、対策を聞いてみるのも良いですよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!正社員登用の実態とは?
正社員登用がある企業は70%以上! 今後も広がる可能性大
厚生労働省が実施している労働経済動向調査(令和6年2月)の概況によると、「正社員への登用制度がある」企業は全体の76%を占めています。
しかし、実際に登用実績があったのは全体の50%で、その理由を見ると「募集したが応募がなかった」というのが最も多い理由でした。
今後は正社員登用を希望する人にとって追い風が吹く可能性もある
このことから、多くの企業が正社員登用を前向きに考えているものの、実際に非正規雇用として働いている人が必ずしも正社員になることを求めているわけではないという実態が見えます。
今後はますます雇用の確保が厳しい社会になります。企業としては、正社員登用を人材戦略の選択肢の一つとして一層活用していくことが考えられます。現在非正規雇用だとしても、正社員登用を望むのであれば可能性が大いにあると考えていいでしょう。
正社員登用に関してより詳しく知りたい人は、こちらの記事が参考になります。あわせて読み進めながら、必要な対策を重ねていきましょう。
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自己分析をするならツールを使って簡単に済ませましょう
自分の弱みは言語化できても、強みを言語化できない人も多いでしょう。
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パートから就職活動をして正社員として企業に入社する3つのルート

パートから正社員になるには、就職活動をして正社員として企業に入社する方法もあります。
しかし正社員の就職活動をしたことがない場合、そもそもどう就職活動を進めたら良いのかなど、わからないことが多くて不安になりますよね。でも、一人ではなく就職のためのサービスも活用しながら進めることができるので心配いりませんよ。
ここからは、パートから就職活動をして企業に入社するための3つのルートについて解説していきます。自分にどれが合っていそうか探しながら進めていきましょう。
①求人サイトから正社員の採用に応募する
1つ目は、求人サイトから正社員の採用に応募するという方法です。
- 求人の数が豊富
- 希望の条件を細かく設定して選べる
- 自分のペースで進められる
求人サイトや転職サイトは連絡がメールで来るので、多く登録すると送られてくるメールの量が多すぎて目を通しきれないこともあります。そのようなときは検索条件や配信設定を調節するようにしましょう。
求人サイトのメール管理は送られてきたときにすべてチェックするのではなく、時間を決めてまとめて見るほうが効率的ですよ。
②エージェントに相談して正社員の募集を探す
パートから正社員になるには、エージェントに相談して募集を探すというのも一つの手段です。
- 適性や希望に応じた求人を紹介してもらえる
- 強みやアピールポイントの客観的視点を得られる
「転職エージェントは正社員から正社員への転職の場合に使うのでは?」と思うかもしれませんが、実はパートから正社員を目指すときにも利用できます。
エージェントはあなたのパートとしての実績に合わせて企業を提案してくれます。わからないことが多いときにはエージェントの存在は心強いですね。
エージェントはサポートを受けられますが、頻繁に連絡を取るのは苦手という人もいるかもしれません。求人サイトと併用して合う方を使うのもおすすめですよ。
③ハローワークで正社員の求人を探す
パートから正社員を目指す方法で、ハローワークを利用するという手もあります。
- 職員に就職全般の相談ができる
- 書類作成のアドバイスを受けたり面接対策ができる
ハローワーク(公共職業安定所)は、厚労省が運営する仕事を探す人のために求人の紹介などさまざまなサービスを提供している機関です。全国各地にあり、無料で利用することができますよ。
ハローワークには、おおむね35歳未満の若者で正社員を目指す人を支援する「わかものハローワーク」もあり、マンツーマンで就職支援が受けられますよ。
ハローワークについては、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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ハローワークとは? 使い方や就活に役立つ8つのサービスを徹底解説
仕事探しにハローワークを使ってみたいけど、利用のハードルが高く感じてしまう人もいますよね。この記事では、そんなあなたのためにハローワークでできることや上手な使い方、初めてハローワークに行くときに必要なものを専門家のアドバイスを交えて解説。私たちと一緒にハローワークについて学んでみましょう。
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目指すと決めたら準備が大事! パートから正社員になるための3つの対策

パートから正社員を目指すと決めたら、具体的な対策に取り掛かりましょう。
正社員登用制度を利用する場合と、就職活動をして企業に応募する場合のどちらにも共通する対策があります。自己PRをまとめることや書類にこれまでの実績を整理すること、面接での正社員になってやりたい仕事の答え方など、しっかりと準備しておきましょう。
ここからは、パートから正社員になるための3つの対策を解説していきます。正社員になる可能性を高めるためにも丁寧に進めていきましょう。
①自分の強みを整理して自己PRを練る
- 自分の強みだと思うことを書き出す
- 自分の強みとこれまでの仕事がどう結びついているかを考える
- 強みと職歴をこれからの仕事にどう活かせるかをまとめる
パートから正社員を目指すときには、自分の何が強みでどのような特徴があるのかという自己PRを練ることが大切になります。
根気強く仕事を進めることができる、丁寧さが持ち味、仲間と協力して仕事をするチームワークがあるなど、自分の強みを一つずつ見つけていくことがポイントですよ。
パートの仕事が同じ作業の繰り返しだったから、強みになるかわからないといったこともあるかもしれませんが、それは「正確に仕事を続けることができる」という強みにもなり得ますよね。
小さなことでも自分の良い部分に焦点をあてて、企業のプラスになることができると自己PRを作っていくことが大事です。
②履歴書や職務経歴書を準備する
パートから正社員を目指すためには、履歴書や職務経歴書といった選考にかかわる書類も準備する必要があります。
履歴書は学歴や職歴、資格や志望動機など基本的な情報を記載するもので、職務経歴書はこれまで携わってきた仕事の期間や業務内容をより詳しく説明するためのものです。どちらにもパートで勤めてきた仕事を正確に記入しましょう。
書類にはパートでどんな仕事をしてきて、どのようなスキルを身に付けたのか、そしてそれを正社員になったらどのように生かすことができるかを整理して書くことが大切です。
正社員登用制度を利用する場合はその企業独自のフォーマットがあることもありますが、いずれにしても記載する情報は共通することが多いので履歴書や職務経歴書は一度書いてみるのがおすすめですよ。
職務経歴書のポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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③面接でよく聞かれる質問を想定して練習する
パートから正社員になるときには、ほぼすべての企業で面接に合格しなければなりません。よく聞かれる質問もあるので、事前に想定して練習することが大事です。
「なぜ正社員になりたいのですか」「正社員になったらどのように企業に貢献できますか」という質問は必ずと言って良いほど聞かれます。頭のなかで考えていることをスムーズに答えられるようにしておきたいですね。
- 自己PRをお願いします
- 志望動機は何ですか
- なぜ正社員になりたいのですか
- これまでの仕事の内容を教えてください
- 正社員になってどのような点で貢献できますか
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!新卒採用と中途採用の最も大きな違いは?
過去と将来の両方について説明できる準備をしておこう
新卒採用の面接と中途採用や正社員登用の面接とで決定的に異なる点は、「これまでどのように仕事をしてきたか」という視点があることです。新卒にはない、これまでの経歴をアピールすることで「うちでも活躍できそう」と思ってもらうことができます。
しかし、これだけでは十分とは言えません。特にパートから正社員を目指すときに大切なのは、なぜわざわざ正社員になろうと思ったのかということの理由です。そこで「こういうことをやっていきたい」という、パートの立場ではできないことを具体的に説明しましょう。
特に第二新卒や既卒などの若手の場合、将来性を期待されて内定が決まるケースも少なくありません。これまでどんな経験をしてきたか、そしてこれからどんなキャリアを築いていきたいのか、両方の視点が大事になることを理解しておいてくださいね。
パートから正社員になるのが正解とは限らない! 自分に合うか見極めが大切
インターネットやSNSを見ていると、正社員=良いというイメージを持ちがちですが、必ずしもすべての人にとって正社員が向いている働き方だとは限りません。働き方が多様化しているなかで、どんな働き方が自分に合っているかを見極めることが大切ですよ。
正社員になるのはメリットもありますが、デメリットもあります。その両方を理解したうえで、長期的なキャリアビジョンやライフプランも含めて判断しましょう。
正社員になりたいという勢いも大事ですが、自分に合った働き方で仕事や人生をより充実させることが目的ということを意識してくださいね。
正社員がベストな選択? 自分に合った働き方を見極める自己分析4ステップ

パートと正社員、どちらがベストな選択なのか悩むこともあると思います。そのようなときは、自分を見つめ直して正社員が本当に合っているかどうか分析することが大切です。
ここからは、正社員が自分に合った働き方かどうかを見極めるための自己分析の4ステップについて解説していきます。答えを導き出せるように一つひとつ進めていきましょう。
ステップ①なぜ正社員として働きたいのかを書き出す
正社員として働くのが自分にとってベストかどうか見極めるためには、まずはなぜ正社員として働きたいのかを書き出してみることが大切です。
「やりたい仕事ができる」「給与が上がる」など、思い浮かんだことはすべて書いていきましょう。言葉にすることで、頭のなかにあることが可視化されて整理しやすくなるはずです。
- 正社員になればやりたい仕事ができる
- 正社員のほうが給与が高い
- 正社員のほうがスキルアップできる
- 正社員のほうが雇用が安定している
「なぜ」と自問自答を繰り返すことで、正社員として働きたい理由が明確になっていきますよ。
ステップ②正社員・パートそれぞれのメリットとデメリットを整理する
パートから正社員になるのが良いか、どちらがベストかを見極めるためにはそれぞれのメリットとデメリットを整理することが大切です。メリットとデメリットを書き出すことで、良し悪しが可視化されて自分自身がどちらを選びたいのか判断がしやすくなります。
正社員は雇用は安定しているけれども拘束時間が決められている、パートは自分でシフト希望を出せるけれども仕事の裁量は小さいというように一長一短がありますよね。それぞれを洗い出して、どちらが自分に合っているか見極める材料にしましょう。
正社員・パートのメリットとデメリット
| 正社員 | パート | |
| 雇用 | 安定 | 不安定 |
| 給与 | 高い | 低い |
| 勤務時間 | 長い | 選べる |
| 仕事の裁量 | 大きい | 小さい |
| 転勤 | あり | なし |
| 社会的信用 | 高い | 低い |
メリットとデメリットを整理すると自分が仕事の求める条件や、これは避けたいといった部分も見えてきますよ。
ステップ③ライフスタイルも含めた長期的なキャリアビジョンを描く
パートから正社員になろうか検討するときは、どちらが良いか見極めるために人生設計もふまえた長期的なキャリアビジョンを描くことが大切です。
たとえば夢をかなえるために今はパートとして働いているものの、35歳までに達成できなかったら正社員を目指すという人もいるかもしれません。パートとして働いてお金を貯めて、学校に通い知識を付けてから正社員として働くという道もあります。
何歳のときに何をしていたいか、どのような自分になっていたいかという長期的なビジョンを描くことで、その実現のために正社員になることが必要かどうかが見えてきますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!就活におけるキャリアビジョンの重要性
働き方の選択肢が増えるからこそしっかりしたキャリアビジョンが欠かせない
これからの日本は、人口減少にともない、どの業界においても人材不足が課題になることが考えられます。そんななか、各企業がさまざまな人材戦略を立てていくわけです。
近年ワークライフバランスはもちろん、フレキシブル勤務、週4日勤務など多様な働き方が注目されてきていますが、これからもそういった制度を取り入れている企業は増えてきます。社員の働きやすい環境を整えることで、新しい人材を確保しやすくなるだけでなく、すでに働いている社員の離職も防ぐことにつながるのです。
働く側としては、そのような多様な働き方ができる社会になっているということを知っておくこと、そして、自分はどのような生き方、働き方をしたいのかを長期的な目線で考えておくことが大事です。
多様な働き方ができる反面、安易な選択をし続けてしまうと、年齢に見合ったスキルや経験が積み上げられないということもあります。転職にあたっては、しっかりと自己理解を深めてキャリアビジョンを明確にしておくことが大切です。
うまく今後のキャリアビジョンを想定できないときは、こちらの記事をあわせて読んでみてください。キャリアビジョンの考え方や例を紹介しています。
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キャリアビジョンとは? 10例文付きで解説する作成の極意!
面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。
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ステップ④整理した複数の軸から自分に合う働き方を絞り込む
自己分析やメリット・デメリットの整理をすることで、だいぶ答えに近づいたのではないでしょうか。最後は、自分が働きたいと思う軸のなかから合うものを絞り込んでいきましょう。
長期的なキャリアビジョンで描いた目標を達成するために、正社員になるという選択は間違っていません。自分のライフスタイルとして、パートとして自由度高く働く時間を選びながらプライベートを充実させたいという選択肢もあって良いですよ。
軸が定まっていれば、自分に合った働き方が見つかるはずです。
パートから正社員になるのが良いか答えが出ない場合は、時間をおいてからまた4つのステップを試してみましょう。焦って判断せず、自分が納得して決めることが大事ですよ。
事前にチェック! パートから正社員になるときに覚えておきたい3つの注意点
パートから正社員になる際には、事前に注意点を把握しておくことも重要です。
給与アップを期待していたけど、正社員になっても月給制でパートのときとあまり変わらなかったというケースもあります。それどころか、正社員が任される仕事の大きさをプレッシャーに感じてしまうこともありますよね。
ここからはパートから正社員になるときに覚えておきたい3つの注意点を解説していきます。
①パートと比べると時間的な自由度が下がる
パートから正社員になると、時間的な自由度は下がる傾向にあります。
正社員は基本的にはフルタイムで就業時間が決まっていて残業もありますが、パートだとシフト制で残業はほぼなく働く時間を選べるのが一般的です。
休日についても、正社員は週休2日の企業が多い一方、パートはシフト制であることが多く、ライフスタイルや用事によって調整できることが多いです。
正社員は仕事の裁量が大きい分、時間の拘束が長くなるのは仕方ないことです。時間の自由度とどちらが重要か見極めることが大切ですよ。
②正社員ならではの責任をプレッシャーに感じる可能性もある
パートから正社員になると任される仕事が大きくなり、それをプレッシャーと感じてしまう可能性もあります。
パートで働いているときにはなかったノルマが正社員には課せられるケースもあります。責任ある仕事はやりがいにもつながりますが、過度なプレッシャーとなると心身の負担になりかねないので気をつけたいですよね。
パートで働いているときも同様ですが、仕事のストレスから体調に異変が表れたときには我慢せずに早めに医療機関を頼ることが大切です。
パートから正社員になって自分に合わなかった場合は、企業と合意すればまたパートとして働くことも可能ですよ。
③副業や兼業をしている場合許可されないケースがある
パートから正社員を目指す際には、副業や兼業が認められているかどうかも確認しておきましょう。
企業によっては就業規則でパートを含む非正規雇用者は副業や兼業が認められ、正規雇用の正社員は副業や兼業が禁止というところがあります。法律で正社員の副業を禁止するものはありませんが、就業規則には従う必要がありますよ。
パートで副業や兼業をしていたのに、正社員になったら実は禁止で収入が減ってしまったということもあり得るので事前にチェックしておきたいですね。
パートから正社員になって就業規則に副業禁止の規定があるにもかかわらず副業を続けた場合、懲戒処分の対象となることもあるので気をつけてください。
パートから正社員への転向は自分に合った働き方かを見極めて選ぼう!
ここまで、パートから正社員になるときの具体的な方法や、正社員が合っているかを見極める方法について解説してきました。
働き方が多様化している今、パートと正社員のほかにも選択肢はたくさんあります。そのなかから自分に合った働き方を選ぶためには、自分が何のために働くのか、どんな自分になりたいかというビジョンを描くことが大切ですよ。
パートから正社員になることが自分に合っているかを見極めて、理想の働き方を目指しましょう。
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厚労省のデータからもパートから正社員になる門戸は開かれていることがわかりますね。やる気次第でチャンスをつかめる可能性は大いにありますよ。