目次
- 20代後半での転職が厳しいかは前職での経験次第! 即戦力となるスキルは在職中に磨こう
- そもそも20代後半での転職は可能? 転職実態を押さえよう
- 20代後半で転職を成功させている人は実際多くいる
- 年齢的にも20代後半はキャリアを大きく転換するチャンス
- 20代後半での転職が厳しいと言われるのはなぜ? 理由をチェック
- 年齢的に第二新卒として扱われない可能性が高くなるから
- これまで以上に実務的な経験が問われやすくなるから
- 早期離職や職歴なしの場合は採用に不安を抱かれてしまうから
- あきらめる必要はない! 20代後半の転職に追い風が吹いている3つの理由
- ①労働人口減少により若手人材はどの業界も求めている
- ②中途採用に注力する企業が増えており求人数が増えている
- ③前職での実績や20代としての将来性などアピール材料が多い
- 行動指針にしよう! 20代後半での転職成功に欠かせない2つの重要対策
- ①20代後半以降を見すえたキャリアプランを立てる
- ②20代後半の転職者が抱かれやすい企業の懸念と解消法を理解する
- 転職先選びの指針になる! 20代後半以降のキャリアプランの組み立て3ステップ
- ①これまでのキャリアをふまえ目指したい将来像を具体化する
- ②経験やスキルを棚卸して自分の強みを言語化する
- ③理想のキャリアを実現するために必要な行動計画を立てる
- 内定に近づく! 20代後半の転職者に企業が抱く4つの懸念と解消法
- 「このタイミングで転職するのはなぜ?」
- 「前職とのギャップに悩まないかな 」
- 「即戦力として活躍できるかな 」
- 「将来的にマネジメントも任せられそう?」
- 転職後も活かせる! 20代後半の転職で役立つスキル3選
- ①コミュニケーションスキル
- ②基本的なPCスキル
- ③マネジメントスキル
- 未経験でもチャレンジ可能! 20代後半の転職におすすめの業界3選
- ①IT・通信業界
- ②介護業界
- ③金融・保険業界
- 要チェック! 20代後半の転職で押さえておくべき3つの注意点
- 転職以外の選択肢も検討してから動き出す
- 転職・退職理由はなるべくポジティブに言い換える
- 一人で転職活動を進めず積極的に周囲に頼る
- 20代後半でも転職は厳しいわけではない! 在職中にできることから始めよう
20代後半での転職が厳しいかは前職での経験次第! 即戦力となるスキルは在職中に磨こう
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
20代後半での転職は厳しいのだろうかと悩む人から、こんな相談をうけることがあります。
「20代後半の転職が厳しいと言われるのはなぜですか?」
「20代後半でも転職は成功するのでしょうか」
「転職先はどうやって決めたら良いですか?」
20代後半での転職が厳しいかどうかは人によるものの、十分可能と言えます。20代後半での転職活動は新卒や第二新卒の就活と違い、即戦力が問われやすいからこそ、在職中のうちから対策をおこなっていくことがとても大切です。
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスをふまえ、20代後半での転職が厳しいと言われている理由や転職成功のための対策、転職に役立つスキルなどを解説していきます。在職中の今できることからはじめ、一緒に内定まで駆け抜けていきましょう。
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そもそも20代後半での転職は可能? 転職実態を押さえよう

結論、20代後半での転職は十分可能です。20代後半に限ったことではありませんが、転職を成功させるためには、一般的な市場価値を知ることと、企業が求めるニーズにマッチしているかどうかが大切になってきます。
そこで、まずは20代後半の転職事情について詳しく解説していきます。この内容をしっかりと理解し、自身の状況と照らし合わせてみてくださいね。
20代後半で転職を成功させている人は実際多くいる
実際に20代後半で転職を成功させている人は多く存在します。
総務省が発表している「労働力調査(詳細集計)2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、就業者のうち2024年の転職者数は約331万人です。そのうち年齢階級別に転職者の割合を比較すると、20代後半である25〜29歳は6.8%と2番目に高い割合となっています。
20代後半は、ある程度の社会経験を持ちながらも、まだ新しいスキルや知識を吸収する余地が多く残っている時期です。即戦力として企業からの期待が高まるため、実際に20代後半で転職を成功させている人は多くいますよ。
年齢的にも20代後半はキャリアを大きく転換するチャンス
20代後半は、キャリアを大きく転換する絶好のタイミングでもあります。20代後半という時期は、社会人としての経験をある程度持っていながら、自身のキャリアに対する見通しや目標が明確になりやすい時期です。
さらに、年齢的にも新しいことに挑戦しやすく、柔軟な思考が求められるポジションでの活躍が企業から期待されます。このため、キャリアチェンジを図るには最適な時期と言えるでしょう。
また、企業も若手のポテンシャルを重視し、20代後半の求職者を積極的に採用しています。このチャンスを逃さずに転職に対して高いアンテナを張っておくことが重要ですよ。
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20代後半での転職が厳しいと言われるのはなぜ? 理由をチェック
20代後半でも転職は十分可能ですが、「20代後半での転職は厳しい」と言われている限り、不安は拭えませんよね。
そこで、なぜ20代後半での転職が厳しいと言われているのかその理由を解説していきます。転職を成功させるためにも、理由を知って適切な対策を講じていきましょう。
年齢的に第二新卒として扱われない可能性が高くなるから
20代後半になると、「第二新卒」の枠から外れてしまう可能性が高くなります。 その理由は、第二新卒が一般的に「学校を卒業後、企業に入社してから1〜3年以内で退職をしたり、転職を考えている人」のことであるためです。
第二新卒であれば企業は「新卒同様に育成しやすい」と見なしますが、20代後半を第二新卒として扱うかどうかは企業によって異なります。
第二新卒として転職活動を進めても、企業のニーズにマッチしなくなる可能性があるので求めている人材を必ずチェックするようにしましょう。
「第二新卒って何? 」「自分も含まれるの?」という悩みをお持ちなら、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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これまで以上に実務的な経験が問われやすくなるから
20代後半は、ある程度の実務経験が求められる年齢です。新卒や第二新卒とは違い、20代後半の求職者に企業は「どのような実績があるか」「活かせるスキルがあるか」を問う傾向にあります。
そのため、経験不足やスキルが一致しない場合、転職活動が難航してしまうこともありますよ。
とくに、未経験の業界や職種への転職を希望する場合は、これまでの経験がどのように活かせるのか、明確に示すことが大切です。
20代後半の転職で役立つスキルについては、「転職後も活かせる! 20代後半の転職で役立つスキル3選」で解説しています。あわせて参考にしてくださいね。
早期離職や職歴なしの場合は採用に不安を抱かれてしまうから
20代後半から転職をするとして、過去に職歴がない、または早期離職経験がある場合、採用に不安を抱かれてしまう可能性が高くなります。企業側が実務的な経験を評価しにくいためです。
職歴がない場合や早期離職経験がある場合には、学生時代やアルバイトでの経験をどのように価値あるものとしてアピールするかが大切です。過去の経験をしっかりと整理し、転職理由や今後のキャリアを明確に伝えることを意識しましょう。
あきらめる必要はない! 20代後半の転職に追い風が吹いている3つの理由

20代後半で転職を考える際に、「もう遅いのではないか」と不安を感じる人もいるかもしれません。しかし、実際には20代後半の転職には転職者にとって追い風が吹いているため、不安に感じる必要はありませんよ。
ここからは、なぜ20代後半での転職に追い風が吹いているのか、その理由を紹介します。
①労働人口減少により若手人材はどの業界も求めている
総務省の「情報通信白書 令和4年版」によると、少子高齢化の進行により、生産年齢人口である15〜64歳の人口は1995年をピークに減少しています。
しかし、厚生労働省の「令和2年版 厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える」によると、労働力人口はゆるやかに増加しており、若手人材はどの業界においても重宝される存在と言えます。
とくに20代後半という年齢は、社会人経験が数年ありながらも、まだ成長の余地が大きい年齢です。そのため、長期的に企業に貢献できる可能性が高いと評価されます。
どの業界においても若手を積極的に採用しようとする動きが強まっており、20代後半での転職には大きなチャンスが生まれていますよ。
第二新卒として転職をしようか悩んでいる人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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第二新卒としての転職を考えた時、あまりうまくいかないイメージがある人もいますよね。第二新卒の転職を成功させるには、第二新卒ならではの対策が欠かせません。この記事では、専門家のアドバイスを交えて第二新卒の転職を成功させる方法を解説していきます。
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②中途採用に注力する企業が増えており求人数が増えている
多くの企業が中途採用に力を入れていることも、20代後半の転職に追い風が吹いている理由の一つです。
リクルートのリクルートワークス研究所が発表した「中途採用実態調査(2023年度実績、正規社員)」によると、新卒採用だけではなく、即戦力となる中途採用の重要性が増しており、転職市場における求人も増加傾向にあります。
企業が中途採用に注力するメリットには以下のようなものがあります。
- 即戦力が確保できる
- 異なる経験を持つ人材を採用することで、企業内部に新しい視点やノウハウを導入できる
- 教育コストを削減できる
- ニーズに合う人材をピンポイントで採用できる
中途採用は企業側にも多くのメリットがあることから、20代後半での転職でもあきらめる必要はありませんよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!キャリアアドバイザーが語る転職成功のコツ!
転職を成功させるために最新の中途採用の動向を把握しておこう
社会情勢や時代の変化にともない、中途採用市場におけるトレンドなども刻一刻と変化しています。20代後半での転職を成功させるためには、こうした最新の中途採用の動向なども把握しておかなければなりません。
たとえば、近年はリモートワークが急速に普及し、多くの企業がフルリモートやハイブリッド型の勤務を導入したため、勤務地の制約が少なくなりました。現代はスキルや経験があれば場所に関係なく働けるため、中途採用においても企業の選択肢が増えています。
IT分野の知識・スキルをつけておくのも効果的
また、DX化やAI(人工知能)の普及などの影響で、デジタルスキルやITスキルの需要も年々高まっており、中途採用市場においても、データ分析やAIといったデジタル分野での専門スキルを持つ人材のニーズがさらに拡大していくことが予想されます。
上記のとおり、今後の中途採用市場では、スキルや経験があれば企業選びや働き方の選択肢を増やせるほか、企業からのニーズも高めることができるため、自分自身のスキルを磨き、市場価値を高めていくことが重要です。
③前職での実績や20代としての将来性などアピール材料が多い
20代後半という年齢は、転職市場でアピールしやすい材料を多く持っています。前職でのスキルや経験はもちろんのこと、まだ20代であることによる将来性も強力な武器です。
企業にとっては即戦力として期待できるところが、まだまだ成長の余地がある年齢として非常に魅力的です。 さらに、自分のキャリアビジョンが明確であれば、企業に対して自分の価値をしっかりと伝えられますよね。
20代後半での転職には多くのアピール材料があるので、それをしっかり活かすことができれば、有利に転職を進められますよ。
行動指針にしよう! 20代後半での転職成功に欠かせない2つの重要対策
転職を成功させるためには、20代後半という年齢を意識して対策を講じることが重要です。第二新卒として扱われない可能性が高いからこそ、20代後半ならではの対策を理解しておきましょう。
ここからは20代後半で転職を成功させるために欠かせない2つの対策を解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
①20代後半以降を見すえたキャリアプランを立てる
20代後半の転職では、短期的なキャリア目標だけでなく、20代後半以降を見すえた長期的なキャリアプランを立てることが成功へのカギとなります。
まずは、自分が将来どのような役割やポジションに就きたいのかを明確にし、そのために必要なスキルや経験を得るための行動計画を立てましょう。
たとえば、専門職としてスキルアップを目指す場合には、その分野のプロレベルである知識や実績が必要です。20代後半はキャリアの転換期でもありますが、次のステップに向けた土台を築く時期でもあります。
20代後半以降も見すえたキャリアプランを描くことで、将来的なキャリアの安定や自身の成長につながりますよ。
②20代後半の転職者が抱かれやすい企業の懸念と解消法を理解する
企業側は、20代後半の転職者にだけ懸念を抱くわけではありません。年代ごとに転職者が企業から抱かれやすい懸念はさまざまで、その懸念に応じた解消法を理解しておくことがとても大切です。
たとえば、20代後半の転職者に企業が抱く懸念として「即戦力として活躍できそうかな」というものがあります。この懸念は、書類選考や面接時に貢献できるスキルや経験を具体的に示すことで解消できます。
詳しくは「内定に近づく! 20代後半の転職者に企業が抱く4つの懸念と解消法」で解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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転職先選びの指針になる! 20代後半以降のキャリアプランの組み立て3ステップ

20代後半以降の転職では、将来を見すえたキャリアプランを立てることがとても大切です。キャリアプランを立てておけば、進むべき道が明確になるので、転職先選びに迷いがなくなりますよね。
ここからは、20代後半以降のキャリアプランの組み立て方を3ステップで解説していきます。転職を成功させるためにも、解説する内容を参考にして対策を進めていきましょう。
①これまでのキャリアをふまえ目指したい将来像を具体化する
まずは、これまでのキャリアの振り返りから始めましょう。これまでやってきた業務や携わったプロジェクトを振り返り、自分がどのような場面でやりがいを感じたのか、逆に何が苦手だったのかを整理することが大切ですよ。
そのうえで、今後どのようなキャリアを歩むのか、目指したい将来像を具体化していきます。
- 専門職としてさらなるスキルアップを目指す
- マネジメントに挑戦してチームを牽引する
- 全く新しい業界に挑戦したい
将来像を具体化するには、自分の価値観やライフスタイルも考慮し、長期的な目標を定めることが重要です。転職成功へ向けて、自己分析も忘れずにおこなっていきましょう。
②経験やスキルを棚卸して自分の強みを言語化する
次に、経験やスキルを棚卸しして、自分の強みを言語化しましょう。これまでのキャリアで培った知識や経験、実績などをリストアップし、その中から転職活動で評価されるスキルを見つけ出します。
このとき、自分が他人より優れている部分や得意とする部分なども同時に洗い出しておくことが大切ですよ。このステップによって、自分自身の強みが客観的に理解でき、転職活動や面接で何をアピールしたら良いのかがわかり一石二鳥です。
- 在籍中に携わったプロジェクト(仕事の内容)を一覧にする
- プロジェクトの内容を分析して身に付けたスキルを分類する
- 自分の実績を数値化する
- 棚卸ししたスキルや経験と目指す将来像に必要なスキルや経験を照らし合わせる
このステップでは自身の弱みも明確にし、把握しておくことも大切です。弱みを改善するための行動計画まで立てられると、理想とするキャリアへさらに近づくでしょう。
③理想のキャリアを実現するために必要な行動計画を立てる
最後に、理想のキャリアを実現するための具体的な行動計画を立てます。まずは、理想のキャリアに近づくために必要なスキルや資格や経験を明確にし、それを得るための手段を考えましょう。
- 専門的なスキルを習得したい → 知識を身に付けたい分野について勉強する
- 人脈を広げたい → セミナーや集会に参加する
限りある時間をどのように使い、どのタイミングで目標を達成するかといったスケジューリングも大切です。小さな目標を設定し、それを一つずつ達成していくことで、理想とするキャリアへ着実に近づきますよ。
内定に近づく! 20代後半の転職者に企業が抱く4つの懸念と解消法
20代後半で転職を決断した人には企業側が懸念を抱く可能性があります。対策をするために、まずは具体的にどのような懸念を抱かれるのかを理解しましょう。
ここからは、20代後半の転職者に対して企業が抱きやすい4つの懸念と、それを解消する方法について解説していきます。
「このタイミングで転職するのはなぜ?」
- 転職理由をポジティブかつ具体的に説明する
- 自分のキャリアプランに対して転職が与える影響を示す
20代後半ともなるとスキルや経験を積み、ある程度の実務経験があるはずなのに「なぜ転職をするのか」と懸念を感じる面接官もいます。
この懸念を解消するには、転職理由を具体的に示すことが大切です。「人間関係に問題があった」「待遇に不満があった」など、ネガティブな理由の場合には、なるべくポジティブな内容に言い換えて、具体的に説明するようにしましょう。ただし、嘘をつくことは禁物です。
キャリアプランを明確にしたうえで、この転職がキャリアアップの機会であることを伝えれば懸念も解消されますよ。
「前職とのギャップに悩まないかな 」
- 前職での実績を具体的に示す
- 前職で得たスキルや経験を転職先でどのように活かせるか説明する
ある程度の実務経験のある20代後半に、企業は「前職とのギャップに悩まないだろうか」と懸念を抱く可能性があります。
この懸念の解消に役立つのがスキルや経験の棚卸しです。前職でどのような経験を積み、スキルを得たのか、それらがどのように活かせるのかをしっかり説明しましょう。
実務経験を積んでいるからこそ、経験を活かして転職後に感じるストレスや不満を払拭できることをアピールしてくださいね。
スキルや経験の棚卸し方法は「転職先選びの指針になる! 20代後半以降のキャリアプランの組み立て3ステップ」で解説していますよ。
「即戦力として活躍できるかな 」
- 即戦力として貢献できるスキルや経験を具体的に示す
- 研修や自己啓発などを通じて必要なスキルを補えることを伝える
新卒で働いた会社から転職する20代後半に、即戦力として働いてもらうことは難しいだろうと考える企業もいます。その結果、スキルのある人の採用を優先するケースもあります。
これを打開して内定を獲得するためには、前職での経験やスキルの中から、その企業で活かせる経験やスキルに絞ってアピールすることが大切です。さらに、入社後の研修以外でも、自己啓発をおこなって必要なスキルは補えることをアピールできると良いですね。
どんなに小さな経験でも、その企業にとっては即戦力として働けるという判断材料になる可能性もあります。書類選考でも面接でも気を抜かず、アピールできることはすべてアピールする意識を持つことが大切ですよ。
「将来的にマネジメントも任せられそう?」
- 前職でのマネジメント経験に近い経験をアピールする
- マネジメントに興味を持っていることを伝える
マネジメントスキルやリーダーシップが不足していないか、成長できる可能性はどのくらいあるか、疑問を持つ面接官もいるでしょう。
この疑問や懸念を解消するには、マネジメント経験がなくとも、マネジメント経験に近い経験をアピールすることが大切です。さらに、今後マネジメントにも携わりたいという意欲を伝えるようにしましょう。
企業の求めるポテンシャルを開示することで、入社に前向きな姿勢も伝わり、結果的に「将来的にマネジメントを任せても大丈夫そうだ」と判断してもらえますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!マネジメント経験ゼロの場合はどうアピールすれば良い?
マネジメント経験がないならチームでの業務経験や自己学習をアピールしよう
20代後半でマネジメントをしてきた経験がほとんどない場合は、これまでチームでおこなった仕事についてアピールするのがおすすめです。チームリーダーなど直接的にマネジメントをおこなうポジションでなかったとしても問題ありません。
チーム全体を見てどのように行動したのか、メンバーと連携する際に意識したポイントなど、チームのなかでの立ち回りをアピールすることで、チームワークやコミュニケーション能力の高い人材だと評価されやすく、マネジメントへの適性の高さも伝えることができます。
また、マネジメントに関する自己学習をするのも一つの方法です。研修やセミナーに参加したり、資格取得のために勉強していることを伝えれば、たとえマネジメント経験がなかったとしてもマネジメント業務に対する意欲の高さは十分にアピールできますよ。
転職後も活かせる! 20代後半の転職で役立つスキル3選

20代後半の転職が厳しいかどうかは人によります。これは、これまで以上に実務的な経験やスキルの有無を問われるためです。
採用される確率を上げるためには、ライバルとの差別化を考えることが大切ですよ。ここからは、20代後半の転職で役に立つスキルを3つ紹介します。
①コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、どんな職場でも重要視されるスキルの一つです。転職では、新しい職場で上司や同僚と適切な意思疎通のために、人間関係を迅速に築くことが大切となります。
円滑なチームワークを実現するためにも、自分の考えや意見を的確に伝えつつ、相手の意見を尊重するスキルを持っている必要があるでしょう。
さらに、クライアントや顧客とのやり取りが必要なポジションでは相手のニーズを理解し、対応のできるコミュニケーション能力が求められますよ。
②基本的なPCスキル
基本的なPCスキルは、持っていて損のないスキルです。たとえば、WordやExcelは、日常的な報告書の作成やデータ管理に欠かせないツールとして知られています。
また、メールやオンライン会議ツールを活用したコミュニケーションが一般的になっているので、これらのツールを効率的に使いこなせるスキルも必要となるでしょう。
ほかにも、ChatGPTやGeminiといった生成AIツールや新しいソフトウェアに対する適応力も、今後のキャリアにおいて大きなアドバンテージとなりますよ。
持っているPCスキルを活かして、パソコンを使う仕事をしたいと考えている人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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③マネジメントスキル
マネジメントスキルは、特にキャリアの転換期を迎える20代後半において重要なスキルです。たとえ在職中の今、リーダーや役職に就いていなくても、チームやプロジェクトをリードできる能力は、周囲から高く評価されますよ。
マネジメントスキルには、タスクの優先順位をつけ、チームメンバーの役割を適切に振り分ける能力や、問題が発生した際の迅速な対応力が含まれます。
在職中にマネジメントスキルを身に付けておくことで、今後任される仕事の幅も広がり、昇進や新たな役割へのチャレンジが可能となるでしょう。
未経験でもチャレンジ可能! 20代後半の転職におすすめの業界3選

20代後半で転職を考えている人にとって、未経験からでも挑戦しやすい業界を選ぶことも選択肢の一つです。これからのキャリアを見すえたときに成長性があり、スキルを積みやすい業界に目を向けることで、将来的なキャリアアップが期待できます。
ここからは、未経験からでも十分に内定のチャンスがあるおすすめの業界を3つ解説します。
キャリアアドバイザーが読み解く!キャリアチェンジの実態とは
20代後半以降で未経験の業界や職種に転職するのは簡単ではない
ポテンシャルや将来性、長期的な定着を最重要視される20代前半の転職に比べ、20代後半以降の転職では入社後すぐに活躍できる即戦力が求められる傾向にあるため、企業選びにおける未経験採用の選択肢も少なくなりがちです。
選択肢が少ないということは、それだけ転職の難易度も高くなります。ただ、だからといって未経験の業界や職種への挑戦をあきらめる必要はありません。事実、20代後半以降の転職で未経験の業界や職種に転職した人もたくさんいます。
着実に対策をしていけば希望をかなえられる可能性は十分にある
未経験の業界や職種への転職を実現するには、着実に対策をしていくことが重要です。なぜ新しい業界に挑戦するのかという志望動機や転職理由を説得力あるものに磨き上げるとともに、丁寧な自己分析をおこない自分のスキルや強みをしっかりと把握してください。
これまでの経験や身に付けたスキルの面では、20代前半の転職者に勝る部分が多々あります。未経験の業界や職種であったとしても、これらのアドバンテージは十分に活かすことができるので、自信を持って挑戦してくださいね。
①IT・通信業界
- 成長が見込める
- 基礎から学べる環境が整っている
- 職種の選択肢が豊富
- 柔軟な働き方が可能
- 給与水準が高い傾向にある
IT・通信業界は、未経験者でもチャレンジしやすい業界の一つです。この業界には、システムエンジニアやデータアナリスト、Webデザイナーなど、さまざまな職種があり、豊富な選択肢から自分に合う働き方や仕事内容を選べます。
IT・通信業界は常に進化しており、近年では生成AIのような新しい技術やサービスが次々と生まれているため、自身を成長させる機会が常にあります。
研修や教育制度が整備されている企業も多いので、自分自身のスキルを磨きながら、流行や時代の最先端で活躍できますよ。
②介護業界
- 介護職へのニーズの増加
- 資格取得の支援が手厚い
- 幅広いキャリアパスがある
- やりがいを感じやすい
介護業界は未経験者も比較的入りやすい業界であり、今後ますます需要が高まることが予想される業界です。
総務省の「統計トピックスNo.132 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」によると65歳以上の高齢者は総人口の29.1%を占めるようになっています。このような社会においては、介護職へのニーズは増加していると言って差し支えありません。
介護職は介護を必要とする人に対して、介助をしたり、相談にのったりする仕事です。感謝される機会も多く、やりがいを感じやすい点が特徴の一つと言えます。
また、福利厚生として資格取得を支援してくれる企業が多く、働きながら資格が取得できますよ。未経験からでも、前職で培ったスキルや経験を活かして活躍できる場が十分にあるでしょう。
③金融・保険業界
- 金融商品や保険に関する専門知識を習得できる
- 専門性の高いキャリアを築ける
- 昇進のチャンスが多い
- コミュニケーションスキルが活かせる
金融・保険業界も、未経験から挑戦できる業界の一つです。この業界では、顧客への対応力や営業力、専門的な知識などが求められますが、入社後の研修で基礎からしっかりと学べる環境が整っています。
とくに保険業界では、顧客の人生設計をサポートする仕事が中心なので、コミュニケーションスキルが重視されます。これまでの実務経験やスキルが活かせる場面が多く、未経験からでもキャリアアップが目指せる業界です。
資格勉強を通じて得た知識をプライベートにも活かせることが、この業界の魅力の一つでもありますよ。お金や保険の知識は一生ものとなるでしょう。
要チェック! 20代後半の転職で押さえておくべき3つの注意点

20代後半はキャリアを大きく転換させるのに良いタイミングであるため、慎重な判断が求められます。転職を成功させるためには、これから解説するポイントを押さえておく必要があります。
在職中だからこそ、自暴自棄にならず慎重に行動することが大切です。今できることから始めて、内定をつかみとっていきましょうね。
転職以外の選択肢も検討してから動き出す
転職を決断する前に、現在の職場でキャリアアップや異動などの選択肢がないか、検討するのがおすすめです。
20代後半はキャリアの方向性を見極めるのに適した時期であり、転職が最善の選択肢でない場合があります。
たとえば、今の職場で新たなスキルを習得したり、プロジェクトに参画したりすることで、転職をしなくても自分が理想とするキャリアを築けるかもしれませんよね。
転職以外の選択肢をしっかりと検討したうえで、それでも転職が最適と判断した場合に動き始めることが、後悔のない選択につながりますよ。
転職・退職理由はなるべくポジティブに言い換える
転職や退職理由は、面接で必ず問われるポイントですよね。たとえ、転職理由がネガティブな理由だったとしてもそのまま伝えるのではなく、ポジティブな理由に言い換えるようにしましょう。ただし、嘘をつくことは禁物です。
例として、「人間関係が悪かった」というネガティブな理由は、「新しい環境で自分のスキルを活かしたいと考えた」に言い換えることができます。
前向きな理由を強調することで担当者に良い印象を残すことができ、あなたの積極性や成長意欲を伝えることが可能ですよ。
具体的な転職理由の例が知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。ポジティブな転職理由の考え方も解説しています。
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転職理由22例文|意欲アピールになる回答で面接官の心をつかもう
転職理由は、転職活動でほぼ必ず聞かれるもの。なかには答えにくい場合があったり、どう答えるべきなのか悩んでしまうこともありますよね。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えて転職理由の回答例文や回答のコツについて解説しています。
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一人で転職活動を進めず積極的に周囲に頼る
転職活動では、つらいことやあきらめたくなるようなことも出てくるでしょう。そのようなときは、一人ですべてを抱え込まず周囲に頼ることも忘れないでください。
家族や友人に相談することで新たな気づきを得られるほか、同僚や上司から状況を好転できるアドバイスが得られることもあります。
また、キャリアカウンセラーや転職エージェントなど、外部サービスを利用するのもおすすめです。必要に応じて周囲に頼ることで、自分にとって良い選択肢が見つかり、転職活動の成功につながりますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!エージェント利用のメリットは?
キャリアアドバイザーを活用することでさまざまなメリットが得られる
就職エージェントなどを活用しキャリア支援のプロであるキャリアアドバイザーに相談すれば、業界のトレンドや最新の中途採用市場について専門的なアドバイスをもらうことができ、より自分に合った業界や職種について知るきっかけとなります。
また、キャリアアドバイザーはこれまで多くの転職者をサポートしてきた実績があるため、過去に同じ業界や職種に転職した人の対策方法や転職の進め方など、より具体的かつ実践的なアドバイスがもらえるのも大きなメリットです。
このほか、ヒアリングを元に自分に合った求人の紹介や自己分析のサポート、履歴書や職務経歴書のブラッシュアップ、面接対策など、内定を獲得するまでの各プロセスでそれぞれサポートを受けることができるため、転職をスムーズに進められるようになりますよ。
20代後半でも転職は厳しいわけではない! 在職中にできることから始めよう
「20代後半の転職は厳しい」と言われて心配になっている人もいることでしょう。しかし、20代後半での転職はすべての人にとって厳しいわけではありません。
転職成功のカギは、20代後半の転職者に企業が抱く懸念を解消すること。在職中であれば、在職中の今できることからしていけば、内定に一歩ずつ近づいていくでしょう。
転職は、何歳になっても遅すぎることはありません。ぜひここまでの解説を参考に、20代後半の転職者に企業が抱く懸念を解消して、内定を勝ち取ってくださいね。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!転職へのアンテナを張るには具体的にどうすれば良い?
キャリアアドバイザー
米田 有希
プロフィールをみる定期的なキャリアの棚卸しと自分が持つ選択肢の把握でアンテナを張ろう
20代後半での転職に対して常にアンテナを張っておくためには、定期的にキャリアの棚卸しをするのがおすすめです。自分の強みやスキル、これまでの経験、今後挑戦したい仕事などを定期的に整理することで、いざ転職する際にもスムーズに進めることができます。
また、自分自身のキャリアにどのような選択肢があるのかを把握しておくことも重要です。現職でのキャリアアップだけでなく、自分が持つスキルや経験を活かすことでどのような仕事に挑戦できそうかなど、選択肢を把握しておけば余裕を持って転職に臨めます。
高いアンテナを張るためには企業への違和感を見逃さないことが大切
なお、転職に対して高いアンテナを張っておくためには、いまの企業に対する違和感を見逃さないことが大切です。仕事内容や待遇面、職場環境、昇格スピードなどについて、他社とも比較しつつキャリア全体を俯瞰的に見ながらアンテナを張っておいてください。
そのなかで今の企業に対して違和感を感じる瞬間があれば、転職を検討するタイミングとなります。ただアンテナを張っておくのではなく、キャリア全体を視野に入れた“高いアンテナ”を張っておけば、転職のベストタイミングを逃すこともないでしょう。