転職に悩むときは5ステップで判断しよう！ 転職すべきケースも紹介

転職に悩む人は現状を客観的に整理することが何より重要

こんにちは。キャリアアドバイザーの今井です。

転職に悩む多くの人から、このような相談を受けることがあります。

現状の仕事に不満があったり、自分のスキルを活かせる職場があるのかわからなかったりと、転職を悩む気持ちはよくわかります。

転職するかどうか悩んでいる人は、まずは現状を客観的に整理することが大切です。自分が何に悩んで転職を考え始めたのか、今の企業に在籍している状態でその悩みを解決する方法はないのかを考えてみましょう。

本記事では転職に悩む人に知っておいてほしい3つのことや、転職のメリットやデメリットなどを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

はじめに確認しよう！ 転職に悩む人に知っておいてほしい3つのこと

転職をすれば今までの職場から離れ、新たな職場で人間関係を構築し、ルールやスキルなど多くのことを学ばなければなりません。現状を打破しようと転職を考えたものの、なかなか決断できない自分に、不安や焦りを感じる人も少なくないのではないでしょうか。

しかし、転職について悩む気持ちは誰しもが持っています。ここからはそのように悩んだときに知っておいてほしいことを解説するので、目を通しておいてくださいね。

①転職しようとすぐに決断できる人は少ない

今の職場に対して漠然とした不安や不満を抱えているものの、転職しようとすぐに決断するのは難しいですよね。そのように悩んで相談をに来る人はとても多いです。すぐに転職に踏み出せないからと言って「今転職すべきでないのかも」と決めてしまう必要はありません。

悩んだときは、あなたが頭のなかに少しでも「転職」を思い浮かべた理由を振り返ってみましょう。頭のなかで悩み続けるのではなく、言語化することが重要です。

②転職だけが今の問題を解決する方法ではない

転職を考える理由はさまざまあるものの、転職だけが今の問題を解決する方法とは言えません。転職にはメリットもあればデメリットもあり、天秤にかけてみれば転職がベストとは言えないことも多くあります。

転職では、職探しや新たな環境になじむ労力が必要です。まずは現在の職場で問題が解決できないか考えてみるのも大切です。さまざまな方法を模索してから、問題の解決方法として転職を選ぶのでも遅くはありません。

③自分に合う仕事を見つけるために悩む時間は無駄ではない

転職を考えたら、なるべく早く次の仕事を決めなければと焦る人もいます。しかしどんな仕事が自分に向いているのか、そのためにどうやって職探しをすれば良いのか、悩む時間は無駄なものではありません。

人生の限られた時間を有効活用することも大切ですが、悩むことで自分の本音と向き合い、本当に向いている仕事を見つけられる可能性もあるため、自分自身とゆっくり対話してみてください。

焦らず自分に向いている仕事を見つけることで、仕事の満足度向上やストレスの軽減、長期的なキャリアの形成などのメリットが得られる可能性があります。

悩みを打破するための基礎知識！ 転職のメリットデメリット

転職するべきか悩んでいる人は、まず転職した場合のメリットやデメリットを知りましょう。メリット・デメリットを把握することで転職すべきかどうかがわかりますよ。

ここからは転職のメリットとデメリットについて具体例を挙げて解説していきます。悩みを解決したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

メリット：働き方や人間関係などを根本的に変えることができる

現在の仕事内容に不満を抱き、転職を考えている人のなかには、「自分は逃げているだけではないのか」と悩んでいる人もいるかもしれません。

しかし現在よりも自分に合う企業に就職すれば、新たなスキルや経験を得られる可能性があるうえに、働き方や人間関係などを根本的に変えられるといったメリットがあります。

転職するうえでのメリットを知っておくことで転職に向けてのモチベーション維持や明確な目標設定がしやすくなるため、以下で確認していきましょう。

現在の職場で「この仕事がやりたい」「将来こうなりたいからこの職種を経験したい」と思っていても、異動ができなかったり、職種自体がなかったりして、希望が通らないことも少なくありません。

転職することで新たなスキルや経験を得られれば、自身のキャリア成長に向けて今後さらに選択肢が広がる可能性もあります。

現職よりも給与水準の高い業界や企業に転職したり、現職で積んだ経験やスキルが評価されたりすれば、年収アップも望めます。

また企業によっては、給与や賞与などを除いた福利厚生を重要視しているところもあります。

年収アップや福利厚生の充実度は、生活の質だけでなく、キャリアビジョンの確立、さらには長期的なキャリアプランの設計においても大きな影響を与えます。転職を考える際、年収や福利厚生についてはしっかりと検討することが大切ですよ。

企業の福利厚生についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事が参考になりますよ。

関連記事

福利厚生が良い会社30選｜本当に合う環境を4ステップで見つけよう

福利厚生が良い会社は実は数多くありますが、闇雲に探そうとすると時間だけがかかることも多いです。そこでこの記事では、福利厚生が良い会社と、その中でも本当にあっている会社を見極める方法をキャリアアドバイザーが解説します

記事を読む

現職での経験を通じ、自分が仕事において何を重要視していて、どのような環境下であれば最もスキルを発揮できるかがわかれば、自分にとって今以上に合う企業を見つけることにつながるかもしれません。

また転職活動を通じて、職場の文化やチームの雰囲気など、働きやすさを左右する要素を吟味すれば、より自分に合った職場環境の選択が可能です。自分に合った企業を見つけることで仕事の満足度が上がり、モチベーションの向上にもつながりますよ。

転職により職場が変われば、新たな人間関係を構築できます。今までと違うバックグラウンドを持つ人たちと出会い、異なる視点やアイデアに触れられることは、自分の考えを広げ、新たな刺激をもたらすものです。

また転職先で出会った新たな同僚や上司との関係構築は、職場でのコミュニケーションスキルの向上にもつながります。

さらに新しい職場での人間関係は、個人的な人脈を拡大することにもなるため、将来的にキャリアを広げたり、仕事上のアドバイスを得たりする際にも有用だといえます。

デメリット：必ずしも良い変化があるとは限らない

転職を考える時、メリットばかりに目が行きがちになってしまいますが、デメリットも存在します。

デメリットも知っておくことで、転職のリスクを軽減できたり、自身のキャリアプランを見直す機会を得られたりしますよ。

以下で転職のデメリットについて、詳しく解説していきます。

また、この記事を読んでいる人の中で、転職後半年で再転職を検討している人もいるのではないでしょうか。転職半年での再転職のデメリットについて、以下の記事で解説しています。参考にしてみてください。

関連記事

転職して半年以内でも再転職は可能！ 再転職を成功に導く5ステップ

転職をして半年も経たないうちに再転職をしたいと考えている人もいますよね。この記事では、転職後半年程度で再転職を考えている人へ、キャリアアドバイザーからアドバイスをします。

記事を読む

転職のメリットとして年収や福利厚生が良くなる場合があると述べましたが、未経験の仕事へ転職する場合、経験やスキルが活かせず、年収が下がってしまう可能性もあります。

また経験やスキルを活かせる業種に転職したとしても、市場の需要と供給のバランスにより、給与水準に差が生じてしまうことも考えられます。転職先の企業規模が前職よりも小さかったり、福利厚生の水準が異なったりした場合も、年収が下がる可能性があるのです。

転職にはローン審査が不利になるといった、金銭面でのデメリットも存在します。特に住宅や自動車のローンなどの審査においては、勤続年数がチェックされる場合があるため、転職直後にローンを組もうとしても、組めない場合も考えられるのです。

多くの金融機関はローンの申請者が安定した収入を持ち、返済能力があることを重視して審査をおこなうため、転職により収入の安定性を疑問視される場合があります。

転職により新しい職場になった際、異なる企業文化や仕事の流れ、専門用語やシステムなど、その企業独自のルールやシステムに適応する必要があります。

特に異なる業界や職種に転職した場合、仕事内容の勝手がわからないだけでなく、新たな人間関係の構築に不安やストレスを感じることもあるでしょう。環境に慣れる期間は個人の柔軟性や学習意欲によって大きく異なるため、デメリットに感じる人もいるのです。

転職への不安が多く「怖い」と感じてしまうときは、こちらの記事を参考にしてください。

関連記事

転職が怖いのは理解不足が原因！ 転職前・中・後のすべきことを解説

転職を怖く感じてしまう理由は「なぜ怖いのか」という原因がわかっていないケースがほとんどです。原因を明らかにして、対処をしていけば転職への怖さは必ず払拭できますよ。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えて転職への怖さを解消する方法を解説します。

記事を読む

多くの企業では、勤続年数が長ければ長いほど退職金の額が増えます。そのため転職することで退職金や企業年金を受け取れる額が少なくなることも、デメリットとして挙げられますよ。

転職を繰り返せば退職金の累計額が減少する可能性があるほか、企業が社員に対して年金を支給する仕組みである企業年金の制度によっては、勤続年数が少ないために受給資格自体が得られない場合があることも考慮しなければなりません。

転職に悩むときの判断方法5ステップ

現在の状況から抜け出したいものの、後悔するかもしれないから転職するべきか悩むという人におすすめなのが、今から紹介する5ステップです。

職場で自分が何に対して不満を感じているのか、不満の解決方法を具体的に書き出すことで自分自身と向き合うことができますよ。順番に紹介していくので、一つずつ実践してみてください。

ステップ①現在の職場での不満点を書き出す

転職に悩む人が現状を打破するためにまず、現在の職場での不満点を書き出してみましょう。自身が現在何に不満を感じているのか明確にすることで、転職すべきかどうかを判断しやすくなります。

またすべての不満が同じ重要度を持つわけではないため、書き出した不満に順位をつけることでどの不満が自身にとって一番深刻であるのか理解しやすくなります。対処すべき重要な問題へと焦点を絞ることも可能です。

不満がうまく整理できないときは、丁寧な自己分析からすることが大切です。転職に役立つ自己分析の方法はこちらの記事で解説していますよ。

関連記事

転職の自己紹介13例文｜好印象を得るには就業経験の伝え方がカギ！

転職の面接ではどんな自己紹介をしたらいいのかわからないと悩んでしまうことがあるかもしれません。企業が自己紹介で知りたい内容を理解できれば、自分の魅力をアピールできる自己紹介をすることができますよ。この記事では魅力を伝えるための転職の自己紹介について解説しています。

記事を読む

ステップ②転職を検討したほうが良いケースに当てはまるかを考える

不満を書き出した後は、その不満が転職を検討したほうが良いケースに当てはまるかを考えましょう。転職は大きなキャリアの変化をともなうため、本当に転職をすべきか決断を下す際の納得感が強くなります。

自分の不満がどのケースに当てはまるかを理解すれば、今後の転職活動の進め方を定められます。このステップを踏めば、転職の決断がより明確で、後悔の少ないものとなるでしょう。

ステップ③現在の職場で不満を解決するための具体的な方法を挙げてみる

自分の不満が転職したほうが良いケースに当てはまるか確認した後は、現在の職場で不満を解決するための具体的な方法がないか考えてみましょう。不満の内容によっては、転職せずに解決できる可能性もあるためです。

たとえば自身の感じている不満が人間関係や職場環境であれば、上司や人事部などに相談することで対処できる場合もあります。自分が行動しただけで不満が解決するのであれば、不必要な転職と、転職にともなうデメリットも回避できるのです。

ステップ④転職したら後悔するかもしれないケースと合致していないかを確認する

不満を解決するための具体的な方法を挙げた結果、転職を選んだのであれば、次は転職したら後悔するかもしれないケースと合致していないかを確認しましょう。確認せず転職してしまった場合、働きづらさを感じ、またすぐに転職を考える結果になる場合があるためです。

今が転職のタイミングかどうかがわからなくなってしまったときは、こちらの記事を読んでみてください。あなたにとっての最適なタイミングを判断する方法がわかりますよ。

関連記事

転職のベストタイミングを選ぶための3要素とは？ 避ける時期も紹介

転職したいと考えているけど、自分に合ったタイミングがわからないと悩んでしまう人もいますよね。転職のタイミングは時期や年齢、状況などで変わってきます。この記事では転職のタイミングを見極めるための必須知識について解説しています。

記事を読む

ステップ⑤キャリアビジョンを描いて転職の意義を整理する

転職すると決めた場合は、キャリアビジョンを描いて転職の意義を整理しましょう。キャリアビジョンとは、将来「自分がこうなりたい」といった理想像や願望、目標のことです。現在の状況に必ずしも則している必要はないため、実現性を加味しなくても問題ありません。

キャリアビジョンを描くことで将来の目標が明確になり、自分に不足しているスキルや起こすべきアクションが明確になります。転職の意義を整理するためにも、一度自身のキャリアの棚卸しをおこない、自己分析をして最終的なゴールを設定しましょう。

キャリアビジョンを考えてみてもなかなか思い浮かばないときは、こちらの記事がおすすめです。参考にしながらキャリアビジョンを作成してみてくださいね。

関連記事

キャリアビジョンとは？ 10例文付きで解説する作成の極意！

面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。

記事を読む

転職するメリットやデメリットは理解したものの、転職するべきかしないべきかという悩みから抜け出せない人もいるでしょう。とにかく今の状況から抜け出したいから転職するという気持ちが先走ってしまえば、転職を後悔するかもしれません。

ここからは、転職を検討したほうが良い7つのケースについて見ていきます。自分の今の状況が検討した方が良いケースに当てはまるか、確認してみてください。

①スキルアップの機会が見込めない

転職を検討した方が良いケースとして、スキルアップの機会が見込めない場合が挙げられます。これにより、自身のプロフェッショナルとしての成長や市場価値の向上が達成できず、収入の増加なども難しくなってしまうのです。

スキルアップをしたいのに、現在の職場では同じ業務しかできず、新たな知識や技能を習得できない場合もあるでしょう。スキルアップの機会がなく自身が成長できないと感じたら、転職を通じてスキルアップを目指すことを検討してみましょう。

②自身のキャリアゴールが変わった

自身のキャリアゴールが変わった場合も、転職を検討しても良いサインです。キャリアゴールとは、「自分が最終的に目指す理想の姿」を指します。

キャリアゴールは仕事の内容だけでなく、自身の目指すべき人物像や、将来どのような働き方をしたいかなど、ライフプランも含めた生き方を指すものととらえてください。プライベートも含めて「自分がこうありたい」という姿であるため、ライフステージによっても変化します。

③労働環境が悪い

現在の仕事内容に満足していたとしても、不適切な労働時間やハラスメントなどの人間関係の問題など、労働環境が悪いと感じる場合は転職を検討したほうが良いでしょう。将来的にストレスが心身に影響を与えることも考えられるためです。

日々直面している労働環境の問題が解決する見込みが少ない場合、転職を通じて仕事内容と環境のバランスが取れる場合があります。心身に負担をかけない労働環境は、長期的なキャリアの成功と自身の幸せにも不可欠です。

④社風が合わない

企業独自の価値観や雰囲気を指す「社風」が合わないと感じる場合も、転職を検討してみましょう。社風が合わなければ仕事のモチベーションの低下につながったり、ストレスを感じたりして、自分らしく働けなくなってしまうためです。

社風は従業員のモチベーションや満足度に大きな影響をもたらします。一方で個人で簡単に変えられるものではないため、合わないと感じた場合は転職を考えても良いでしょう。

⑤給料が安い

給料が安いと感じる場合も、自身の専門性や貢献度が適切に評価されていないという不満につながり、モチベーションの低下や、企業への不信感を招く原因となる場合もあるため、転職を検討した方が良いケースとして挙げられます。

マイナビがおこなった「転職動向調査2023年度版」においても、転職を始めた理由の1位として、「給与が低かった」が挙げられています。

⑥企業の業績が悪化している

企業の業績が悪化している場合、賃金支払いの停滞や昇進機会の減少、将来的なリストラのリスクにつながる場合があることから、転職を検討するのが良いでしょう。

安定したキャリアを築きたいと考えているのであれば、経済的に上向きな企業への転職も考慮してみてください。

⑦ライフスタイルが変わり働き続けるのが難しい

ライフスタイルが変わり働き続けるのが難しい場合も、転職を検討したほうが良いケースの一つです。

ライフスタイルが変化することで、在宅勤務で働きたい、そもそも働く場所を変えたいなどの希望が生まれる場合もあるでしょう。給料の低さを補おうと副業を考えている場合、副業を禁止していない企業への転職を検討するといったことも考えられます。

多面的に判断しよう！ 転職したら後悔するかもしれない4つのケース

自分の現在の状況から抜け出したいという強い気持ちで転職したものの、働き始めてすぐに「転職しないほうが良かった」と後悔する人もいます。その結果、また転職を繰り返すことになったという人もいるのです。

実は、転職を検討したほうが良いケースのほかに、転職をすると後悔するかもしれないケースが存在します。ここから一緒に確認して、転職するかしないかを多面的に判断していきましょう。

①人間関係に不満がある

仮に人間関係が原因で心身を病んでしまうほどの状況であれば、すぐに企業から離れる必要があります。しかし今あなたが抱えている人間関係への不満がそれほど深刻な状態ではない場合は、原因を考え、対策を講じていくのも一つの手です。

人間関係を不満に思う原因はさまざまです。相手の振る舞いだけでなく、自分のコミュニケーションスタイルに起因する場合も考えられるため、一度立ち止まってなぜ転職を考えるほど人間関係に不満を持っているのかを整理してみましょう。

転職をする大きな理由の一つが人間関係である場合は、本当に今転職するべきなのか、こちらの記事も参考にしながら考えてみてください。

関連記事

人間関係に悩んで仕事を辞めたい人へ｜選べる6つの選択肢を徹底解説

人間関係で仕事を辞めたいと考える人はあなた以外にも多くいます。本当に退職しても良いのかを考えるための8つのチェックリストをキャリアアドバイザーが徹底解説します。退職以外の選択肢も紹介していきます。

記事を読む

②転職後にやりたいことが明確になっていない

転職後にやりたいことが明確になっていないのに転職活動してしまうと、自分にどんな仕事や企業が合っているのかわからず、判断がぶれてしまう可能性があります。

転職を考えている理由が何であれ、転職は新たなキャリアの道を切り開く重要な一歩です。もし転職後に「本当にやりたかったこと」と異なる仕事をしていると気づいたら、それは大きなフラストレーションになってしまいます。

このような状況を避けるためには、転職前にやりたいことを明確化することが不可欠です。

③昇進や昇格を打診されている

昇進や昇格を打診されている場合、給料が増加したり、裁量権が大きくなってモチベーションが向上したりする可能性があることから、転職すると後悔するかもしれません。

特に転職を検討している理由が給料面であれば、転職に踏み切るのは昇進や昇格後に確認してからでも遅くはないでしょう。

また昇進や昇格をすれば、仕事の幅が広がる場合もあります。昇進や昇格を打診されているにも関わらず転職してしまうと自身の成長機会を逃してしまう可能性もあるため、注意しましょう。

④現在重要なプロジェクトや役割を担っている

現在重要なプロジェクトや役割を担っている場合、重要なプロジェクトや役割をまっとうすることで、あなたのキャリアにとって大きな実績となる可能性が高いため、転職が後悔につながる可能性があります。

プロジェクトの成功や役割を完遂できれば、あなたの会社での評価は高まり、キャリアを更に広げるチャンスとなるでしょう。また携わる分野の深い専門知識やスキルも獲得できます。

転職をした結果後悔するケースについてもっとくわしく知りたい場合は、こちらの記事がおすすめですよ。

関連記事

転職して後悔する6つのケース｜事前にチェックすべき3項目を大公開

転職で後悔をしてしまうケースは実際多くありますが、その原因の多くは事前のリサーチ不足などあります。この記事でキャリアアドバイザーが解説する事前に調べておくべきチェック項目や注意点を押さえれば、後悔のない転職をかなえられますよ。

記事を読む

転職するか悩むときにおすすめの相談先3選

転職について悩んだときは、周りに相談してみるのもおすすめです。転職するしないにかかわらず、信頼できる相手のアドバイスは、方向性を決めるために役立ちます。

ここからは、転職するか悩むときにおすすめの相談先を紹介します。相談相手として適切な人に相談し、悩みを解決へと導きましょう。

①家族や気の置けない友人

転職するべきか悩むときにおすすめの相談先として、家族や気の置けない友人が挙げられます。あなたの個人的な性格や価値観、キャリアに対する目標を深く理解している場合が多く、あなたに合ったアドバイスをしてくれる可能性が高いためです。

自分を理解し、自分のために親身になってしてくれるアドバイスは、転職先の仕事内容だけでなく、感情の面でもサポートしてくれて今後のキャリアを前向きに考えられることでしょう。

②現職の同僚や上司

あなたの職務実績やスキル、職場での振る舞いなどを知っている現職の同僚や上司も、相談先としておすすめです。

現在ともに仕事に取り組む仲間であれば、あなたの業務上での強みや改善点などを理解したアドバイスが期待できます。また相談した不満についての解決策を一緒に考えてくれる場合もあります。

ただし転職について悩んでいることを相談すれば、その情報が職場内で広まるリスクも考慮しなければなりません。また同僚や上司の立場により、必ずしもあなたの最善の利益を優先したアドバイスを受けられるとは限らないので注意してくださいね。

③転職エージェント

転職エージェントも、おすすめの相談先に挙げられます。転職についての専門知識を持ち合わせ、キャリア変更を支援するプロフェッショナルサービスを提供してくれる転職エージェントに相談すれば、転職をスムーズに進められる可能性が高いためです。

転職エージェントは、転職市場の動向や求人情報、面接のコツ、履歴書の書き方など、転職に関する幅広いサポートを提供してくれます。一口に転職エージェントといっても多くのサービスがあるため、自身のニーズに最も合致するサービスを選択しましょう。

相談を有意義にしよう！ 転職すべきか悩む人が周囲に相談するときの注意点

周囲へ相談しようと決めたものの、ただ状況を話して意見を求めるだけでは、具体的な答えは返ってきません。相談を有意義なものにするためには、相談内容をまとめたり、意志を自分のなかで確認しておいたりといった準備が必要です。

ここからは、相談するときの注意点を3つ紹介します。ぜひ心に留めたうえで、相談してみてください。

①転職するかしないかの結論を急いで出そうとしない

転職するかしないかの結論をすぐに出そうとする人もいますが、急ぐことはありません。転職は、人生の大きな転機です。結論を急いで後悔するよりも第三者に相談し、アドバイスを参考にしたうえで結論を出してください。

さまざまな要素を総合的に評価し、「本当にこの決断で良いのか」と何度も考えてみるのがおすすめです。

②相談するときに自分が置かれた状況や素直な気持ちを隠さない

相談するときに自分が置かれた状況や素直な気持ちを隠さないことも、相談を有意義なものにするポイントとして挙げられます。自分の状況や気持ちを包み隠さず伝え本音で相談すれば、より自分に合った選択肢を見つけることが可能です。

転職するかしないかの決断は多くの場合、複雑で微妙な要素が絡み合っていることがあります。相談相手に自分の状況や気持ちを正直に共有すれば、より適切なアドバイスを提供してくれるでしょう。

③相手からのアドバイスを頭ごなしに否定しない

相談を有意義なものとするために、相手からのアドバイスを頭ごなしに否定しないように心掛けましょう。アドバイスは、問題に対する新たな解釈や解決策を提供してもらうための重要な機会となるためです。

転職について悩み、相談した結果、自分のあらかじめ考えていた結論と異なるアドバイスを提供され、否定したくなる場合もあるでしょう。しかしアドバイスを受け入れて考えることは、自分の考え方や状況に対する理解を深めるために有効です。

転職に悩む人は広い視野で現状を見極めて自分らしいキャリアを選択しよう！

転職は、人生において大きな変化をもたらすものです。実行するかしないかは別として、転職するかどうか悩み、自分に合う仕事を見つけるために費やす時間は決して無駄なものではありません。

転職のメリットやデメリットを知り、転職を考えている自分の環境が、転職を検討した方が良いのかどうか確認してください。

今回紹介した転職に悩む人が現状を打破するためのステップやおすすめの相談先、有意義な相談とするための注意点を参考に、転職について深く考え、最善の選択をしていきましょう。