目次
- 仕事を辞めたいと言えない......怖い気持ちを乗り越えるための方法を知ろう
- 仕事を辞めたいと言えない……怖くて一歩踏み出せないときに忘れないでほしいこと
- 自分の身を守ることを最優先に考えることが大切
- 怖くて仕事を辞めたいと言えないのはあなただけではない
- 怖くて仕事を辞めたいと言えないまま働き続ける3つのリスク
- ①辞めたい気持ちを言えないストレスで健康への影響がでる
- ②仕事へのモチベーションが下がり業務で失敗が多くなる
- ③動き出しが遅れて若さという強みを活かせなくなる可能性がある
- 怖い理由を把握しよう! よくある仕事を辞めたいと言えない5つの理由と対処法
- ①退職の意思を伝えたときに上司から怒られそうだから
- ②人間関係が悪化してしまうのが怖いから
- ③職場の人に迷惑をかけてしまう罪悪感があるから
- ④どう伝えれば良いかわからず漠然と怖いと感じているから
- ⑤辞める自分が弱いと思い込んでいるから
- 言えない理由を見極めよう! 怖い原因と対処法を分析する3ステップ
- ステップ①怖いと感じるシチュエーションを書き出す
- ステップ②怖いと感じる要素について考える
- ステップ③どうすれば怖い気持ちを解消できるか考える
- 伝え方がわかれば怖くない! 退職を伝える例文9選
- ①仕事が合わなかった
- ②人間関係にストレスを感じる
- ③待遇や労働環境に不満がある
- ④家庭の事情で辞めなければいけなくなった
- ⑤体調不良や健康を理由に仕事を続けられなくなった
- ⑥新たにチャレンジしたいことがある
- ⑦今の職場では希望のキャリアを築けないと感じた
- ⑧企業理念や風土が合っていない
- ⑨次の就職先が決まっている
- 怖い気持ちを払拭! 仕事を辞めたいと伝えるハードルを下げる4つの秘訣
- ①事前に上司にメールやチャットでアポを取る
- ②上司と落ち着いて話せる場所を確保しておく
- ③伝えるべきことをまとめて頭に入れておく
- ④上司とのやり取りは録音しておく
- 怖くて仕事を辞めたいと言えないときの3つの注意点
- ①仕事を辞めたいと最初に伝えるのは直属の上司にする
- ②繁忙期の前や繁忙期中は可能であれば避ける
- ③遅くても退職希望の2カ月前には伝える
- 仕事を辞めたいと言えない怖い気持ちを克服して新たなる一歩を踏み出そう
仕事を辞めたいと言えない……怖い気持ちを乗り越えるための方法を知ろう
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
仕事を辞めたいと怖くて言えず悩んでいる人から、よくこんな相談を受けます。

怖くて仕事を辞めたいと上司に言えない、どうすればこの怖いという気持ちを払拭できるのかと悩んでしまうことも多いですよね。
この記事では、怖くて仕事を辞めたいと言えない理由や辞めたい理由別の伝え方について解説をします。まずは、自分の状況をしっかりと分析をして、怖い気持ちを払拭していきましょう。
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仕事を辞めたいと言えない……怖くて一歩踏み出せないときに忘れないでほしいこと
仕事を辞めたいと思ったときに、なんと言われるかわからないせいで上司にもなかなか言えず、一歩を踏み出せないこともありますよね。
「怖い」という気持ちばかりが先行してしまうと、いつまでも仕事を辞めたいと言い出せず現状を変えることができません。まずここでは、仕事を辞めたいと怖くて言えないそんなあなたに忘れないでほしいことを解説します。
自分の身を守ることを最優先に考えることが大切
仕事を辞めたいのに、怖くて言えない……そんな気持ちで悩んでいませんか? 「辞めたら迷惑をかけるのでは?」と考えてしまうのかもしれません。
でも、一番大切なのは「あなたの身を守ること」です。仕事は人生の一部であり、決してあなたのすべてではありません。もし今の職場で精神的・肉体的に限界を感じているなら、それは「仕事を辞めるべきか考えるサイン」です。
- 毎日長時間労働が続き、次第に食欲がなくなった
- 職場の上司から理不尽な叱責が続いた
- 辞めたい気持ちが強かったものの、経済的な不安から決断を先延ばしにしていた
もし「今すぐ辞めるのは不安」という場合は、転職活動を並行して進めることや退職後の計画を立てるなど、小さな準備から始めてみるといいでしょう。
仕事を辞めたい原因をしっかり解明していくことが大切です。こちらの記事で詳しく解説をしているので、確認してみてください。
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仕事を辞めたいときにどうすれば良いのか、今辞めるべきなのかと悩んでしまうことがありますよね。この記事では、仕事を辞めたくなる理由とその対処法、仕事をやめたいときに取るべき行動についてキャリアアドバイザーが解説します。
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怖くて仕事を辞めたいと言えないのはあなただけではない
仕事を辞めたいのに怖くて言えないのは、実はあなただけではありません。多くの人が同じ悩みを抱えています。退職を伝えるということは精神的にストレスのかかるものだからこそ、社会人にとってはとくに悩みやすいポイントなのです。
- 上司や同僚にどう思われるか不安
- 辞めた後の生活や転職がうまくいくか心配
- 「逃げること」にならないか自分を責めてしまう
ただ、こうした不安を感じるのは、仕事を真剣に考えている証拠でもあります。後ろめたく思う必要も、自分のことを責める必要もないことは覚えておいてくださいね。
仕事を辞めたいと言い出せない怖さを一人で解決しようとせず、信頼できる人に相談をすることも大切です。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!退職について悩んでいるあなたへ
退職を決断するときはネガティブに考えすぎないことも大切
仕事を辞めようと思った時、ネガティブなことを考えてしまい、一歩踏み出せないこともあるかと思います。たとえば、上司にきついことを言われるのではないか、退職日までギスギスした雰囲気で過ごすことになるのではないかなど、心配な気持ちを募らせてしまう人もいるかもしれません。
一般的に、転職は大きく環境を変える行為であるため、たとえ円満に話がまとまったとしても非常にストレスがかかるものです。緊張する、不安を感じるという場面も多いでしょう。
そのようなときには、職場の人のことを「辞めてしまえばもう二度と会わない人たち」と考えてみてみましょう。このように割り切って考えることで、不安な気持ちを少し減らすことができるかもしれません。退職することを心に決めたら、あれこれネガティブに考えるのはやめて大きく構えておくことが大切です。
怖くて仕事を辞めたいと言えないまま働き続ける3つのリスク

仕事を辞めたいと言えないままにしておくと、自分をより追いつめてしまい、仕事を続けていくうえでも影響が出てきます。辞めるにしろ、辞めないにしろ、状況を変えるための行動はいずれにしろ必要です。
ここからは、仕事を辞めたいと言えないまま働き続けたときの3つのリスクを解説します。気持ちを塞いだままにしないためにも、そのリスクを理解しておきましょう。
①辞めたい気持ちを言えないストレスで健康への影響がでる
仕事を辞めたい……。この気持ちを抱えたままでいると、ストレスとなり精神的に病んでしまう可能性があります。
- 精神的なプレッシャーが増え、不安や焦りが続く
- 自律神経が乱れ、眠れなくなる・疲れが取れない
- ストレスの影響で、胃痛や頭痛が増える
- 心が疲れ、何もやる気が起きなくなる
仕事を辞めることに対して悩む気持ちはよくわかります。しかし、無理をして続けた結果、心や体を壊してしまったらどうなるでしょうか。
健康を取り戻すには、長い時間がかかることもあります。最悪の場合、働きたくても働けない状態になるなんてこともあり得ます。仕事も大切ですが、それ以上にあなたの健康のほうがもっと大切です。
怖い気持ちは、決してあなただけのものではありません。多くの人が同じ悩みを抱え、そして勇気を出して一歩を踏み出したことで、新しい道を見つけているのです。
②仕事へのモチベーションが下がり業務で失敗が多くなる
「仕事を辞めたい」と思いながらも、怖くて言えずに我慢していると、次第に仕事へのモチベーションが低下し、普段できていたことができなくなり失敗が多くなってしまいます。
- 集中力が続かず、ケアレスミスが増える
- 業務に対する意欲がなくなり、最低限の仕事しかしなくなる
- 「辞めたいのに続けている」ことでストレスが増し、心が疲弊する
モチベーションが下がった状態が続くと、業務でのミスが増え上司や同僚からの評価が下がることにもつながります。
さらに、「また失敗してしまった」という負のループに陥ることで、自信をなくし、より一層仕事をするのが苦しくなってしまうかもしれません。
辞めたいと言えないまま我慢をして働けばモチベーションが下がり、いつも以上に成果を出すことができない可能性もあります。怖い気持ちをすぐに払拭できるように、対策をしていきましょう。
モチベーショングラフの作り方や上手な活用法はこちらの記事で解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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就活で重要な自己分析。そんな自己分析をおこなう際におすすめの方法の1つが「モチベーショングラフ」です。この記事では、キャリアアドバイザーがモチベーショングラフの書き方なや注意点、活用方法などを記入例を参考に徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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③動き出しが遅れて若さという強みを活かせなくなる可能性がある
仕事を辞めたいと言えないまま時間が過ぎると、若さという強みが弱まり、転職やキャリアの選択肢が狭まってしまう可能性があります。
若いうちは、新しいことに挑戦しやすく、環境の変化にも柔軟に対応できる時期です。
- 新しい環境で経験を積むチャンスを逃す
- 将来に活かせるスキルを身に付ける時間が減る
- 年齢を重ねるほど転職の選択肢が狭まる可能性がある
「もう少し頑張ってみよう」「もう少し様子を見てみよう」と考えているうちに、貴重な若い時間がどんどん過ぎてしまいます。
仕事を辞めることは、大きな決断です。だからこそ、怖いと感じるのは当然です。しかし、「怖いから」と何もしないままでいると、大切な時間を無駄にしてしまうかもしれませんよ。
「もう少し様子を見てから…」ではなく、「今、どうすれば自分にとって最善か?」を考えてみましょう。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージどうしても動けないときの考え方
行動を後回しにするとどんどん状況が悪化しかねない
仕事を辞めたいけれど、さまざまな理由から「辞めたい」と言い出せない人もいるかと思います。しかし「辞めたい」と感じるということは、自分が今の環境に合っていないサインです。
これを放置してしまうと仕事から受けている不満や不安が積み重なり、どんどん状況が悪化してしまうかもしれません。
そうしているうちに年齢を重ねて、転職の選択肢に変化が生じ、新しい環境での成長の機会を逃してしまう可能性もあります。そのような状況を避けるためにも、今「辞めたい」と伝えるストレスを取ったほうが、後々の自分の人生を考えたときにきっと良い選択になるはずですよ。
怖い理由を把握しよう! よくある仕事を辞めたいと言えない5つの理由と対処法

怖くて仕事を辞めたいと言えないのは、理由がはっきりしていないため、どのように言えば良いのかわからないことが多いです。
そこでここからは、よくある仕事を辞めたいと言えない5つの理由と対処法を解説します。怖いと感じる理由をしっかりと把握して対処できるように一緒に考えていきましょう。
①退職の意思を伝えたときに上司から怒られそうだから
仕事を辞めたいけど、退職の意思を伝えたときに上司に怒られるのが怖い……。そう思ってしまうと、なかなか仕事を辞めたいと言い出せず、退職を決意しても一歩を踏み出せませんよね。
- これまで厳しく指導されてきた経験があり、反応が怖い
- 「辞めるなんて無責任だ」と責められそう
- 強く引き止められて、断れなくなりそう
特に、普段から怖い上司や退職者に厳しい職場だと、「絶対に怒られる」と思い込んでしまいます。上司に怒られるのは確かに怖いですが、その一瞬の怖さよりも、このまま辞められずにモヤモヤし続けることのほうが、長期的にはつらいのではないでしょうか。
- 退職理由をシンプルに伝える工夫をする
- 直属の上司ではなく、人事の人に相談してみる
- 書面で退職の意向を伝える
- 退職の意思を強く持つ
怒られるのが怖くて辞められないままでいると、貴重な時間がどんどん過ぎてしまいますよ。上司に怒られるかもしれない時間は一瞬だと思い一歩を踏み出してみましょう。
何かいけないことをして怒られるかもと感じていませんか? こちらの記事では思考のクセを改善する方法を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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仕事で怒られるのは誰しも怖いと感じるものですが、怖いと委縮しすぎてしまうのも成果が出づらくなってしまうため良くありません。怒られるのが怖いという状況を抜け出すための考え方や、怒られないようにするための行動や対処法をキャリアアドバイザーが徹底解説します。
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②人間関係が悪化してしまうのが怖いから
退職の意向を伝えた後に職場の人との関係が悪くなるかもと考えてしまい、なかなか言い出せずに悩んでしまうこともありますよね。特に、次のような不安を抱えていると、辞める決断をためらってしまうことがあります。
- 「裏切り者」扱いされるかもしれない
- 上司や同僚から冷たい態度を取られそう
- 辞めるまでの期間、気まずい空気のなかで働くことになりそう
職場の人間関係に縛られすぎて、自分の選択肢を狭めてしまう必要はありません。まずは、退職の意向を伝える前にできる対処法がないかを考えてみてくださいね。
- 退職の話をするときは、ポジティブに辞める理由を伝える
- お世話になった人には自分から会社を去ることを伝える
- 必要以上に周囲の反応を気にしない
退職を伝えた後の人間関係の変化は、確かに気になるものですが、退職をした後も関係が続くことはないと割り切ると気持ち的に楽になりますよ。
③職場の人に迷惑をかけてしまう罪悪感があるから
仕事を辞めた後に、今まで自分が担当していた業務をほかの人に引き継ぐため、負担をかけてしまうという罪悪感から申し訳ないと感じてしまい、退職の意志を伝えられないこともあるでしょう。
- 自分が抜けることで、同僚の負担が増えてしまいそう
- 上司に「無責任だ」と思われるのが怖い
- 急に辞めると、引き継ぎが間に合わず混乱しそう
職場の人に迷惑をかけたくないと思うのは、あなたが責任感のある優しい人だからこそです。
しかし、他人に迷惑をかけるかもしれないという理由だけで先延ばしにしてしまうのは、自身にとって仕事のモチベーションが上がらない状態で仕事をすることになり良くありません。
- 退職の意思を早めに伝え、引き継ぎの時間を確保する
- 業務マニュアルや資料を整理して、後任者が困らないようにする
- 必要なことをまとめておき、スムーズに業務を引き継げるようにする
「迷惑をかけたくない」という気持ちを和らげるためには、引き継ぎをしっかりおこなうことで罪悪感を減らせます。最後まで誠実な姿勢で仕事に向き合えば、「迷惑をかけた」というより「きちんと退職準備ができた」という気持ちで終えられます。
④どう伝えれば良いかわからず漠然と怖いと感じているから
仕事を辞めたい理由が明確になっていないと上司にどうやって伝えれば良いのかわからないため、その不安から焦ってしまい、怖いと感じてしまうといったケースも実は多いです。
はじめに上司に話をする場合は、以下のように話してみましょう。
- 「お忙しいところすみません。少しお時間をいただけますか?」
- 「実は、今後のキャリアを考えた結果、〇月〇日で退職したいと考えています」
退職は特別なことではなく、誰もが経験する可能性がある出来事です。なぜ仕事を辞めたいかの理由を掘り下げつつ、事前に伝え方を決めておくと不安も軽減されますよ。
伝え方のポイントは、短くシンプルに説明することです。退職理由を詳しく話しすぎると、上司から引き止められる可能性が高くなります。「前向きな理由」で簡潔に伝えることを意識してみましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!退職の意思はどう伝えるのがベスト?
退職を伝える際に揉めないためのコツをおさえておこう
退職を伝える際、引き止められたり、揉めたりしないための振る舞いのポイントをおさえておきましょう。1つ目のポイントは、退職理由をポジティブなものにすることです。「人間関係が辛い」「仕事が合わない」といったネガティブなものだと、「ではそれを改善しよう」と会社側も引き止めやすくなってしまいます。
2つ目のポイントは「短時間で済ませる」ことです。退職の理由は端的かつシンプルに伝えましょう。必要以上に話すと揚げ足を取られたり、説得しようとされるので、長く話すのは禁物です。
とはいえ、あまりにも角が立つ態度もNGです。「大変お世話になりました」「退職日まではしっかりと勤務します」と最後まで真摯に勤務する姿勢も添えると、揉めにくくなるので意識してみてください。
⑤辞める自分が弱いと思い込んでいるから
退職を言い出せないのは「辞めること=弱さ」だと思い込んでいませんか。そんな自分になってしまうのが怖くて、状況を変えることができずにいる。実は責任感の高さがゆえにこうした思考をしてしまう人は多いです。
ただ、仕事というのは相性の問題も大きいです。ある会社では居心地が悪くてなかなか成績も伸びなかったが、転職先の会社では数年で管理職にまで昇進する、といったケースは少なくありません。
仕事を変えることは労働者の権利で、それを行使することは誰にも否定できません。また、たとえば短期離職をしたとして、それが今後一生キャリアに影響するかといえば、そういったこともありません。大切なのはいま自分は本当はどうしたいのか、それを冷静に見極めて行動することです。
たとえば自分の成長のためとポジティブにとらえることで、仕事を辞めることは弱いという考え方を変えることができますよ。
言えない理由を見極めよう! 怖い原因と対処法を分析する3ステップ

怖いと感じる理由がはっきりしたところで、原因を分析して辞めたいと言えるように対処をしていく必要があります。ここからは怖くて仕事を辞めたいと言えない原因と対処法を分析する3ステップを解説していきます。
ここで、しっかりと原因を分析して怖さを解消していきましょう。
ステップ①怖いと感じるシチュエーションを書き出す
仕事を辞めたいと言えない怖さを払拭するには、まずは怖いと感じるシチュエーションを書き出してみましょう。漠然と怖いと感じているだけで書き出してみると意外と浮かばない可能性もありますよ。
ただ、辞めるのが怖いと感じる理由は人によってさまざまです。まずは自分がどんな場面で「怖い」と感じるのかをできるだけ具体的に書いてみましょう。
- 上司に仕事を辞めたいと言うのが怖い
- 職場の人に悪く思われそう
- 次の仕事が見つかるかわかならい
怖いと感じるシチュエーションを書き出せたら、本当にそんなに怖がる必要があるのかを客観的に考えてみると「思ったほど怖くないかも」と感じられるようになります。
ステップ②怖いと感じる要素について考える
次のステップとして、怖くて言えないと感じる要素を考えてみましょう。
不安材料が曖昧なままだと決断できずに時間だけが過ぎてしまいます。しかし怖いと感じる要素を一つひとつ整理することで対処法が見えてきますよ。
- 最悪のケースを考えそれが現実に起こり得るか判断をする
- 実際に退職を経験した人の話を調べる
- 怖さを減らすために具体的にできることを考える
悩んでいるときはまず「何が怖いのか?」を具体的に考えることが大切です。このようなステップを踏むことで、不安は少しずつ解消され、仕事を辞めることに向けて前向きな気持ちになれますよ。
ステップ③どうすれば怖い気持ちを解消できるか考える
3つ目のステップでは、どうすれば怖い気持ちを解消できるかを考えていきましょう。
怖さの正体がわかったところで、次にどうすればその怖さを軽減していくために、仕事を辞めたいと感じた経験を振り返り、改善策を明確にしていくことが大切ですよ。
- 事前にシミュレーションをしておく
- 退職の意志はシンプルに伝える
- 自分の人生を最優先に考え、ほかの人の評価を気にしすぎない
仕事を辞めたいと上司に伝える前に事前に考えをまとめて、言い方を決めておけば怖い気持ちを軽減できるようになりますよ。
怖い気持ちを解消する方法がなかなか見つからない場合は、第三者に相談をしてみましょう。あなたと違った視点から怖い気持ちを解消できるきっかけが生まれるかもしれません。
伝え方がわかれば怖くない! 退職を伝える例文9選
仕事を辞めたいと怖くて言えないときは、辞めたい理由が明確だったとしてもどのように伝えればいいのか悩む人も多いでしょう。ここからは、よくある仕事を辞めたい理由と理由別の伝え方を解説します。
理由別の伝え方を参考にあなたが伝えたいことを当てはめてオリジナルの伝え方に変えてみましょう。
①仕事が合わなかった
お忙しいところお時間を取っていただきありがとうございます。
突然のことではあるのですが、退職をさせていただきたいと考えています。
これまで営業業務に取り組んできましたが、自分の交渉スキルが不足していて、力を十分に発揮できていないと感じていました。今後は、自分の強みであるコミュニケーション力を活かせる環境で成長していきたいと考え、退職を決意いたしました。
上司や先輩方には多くのことを学ばせていただき、感謝しておりますが、9月末を最終出社日とさせていただきたいと思います。
- 「仕事が合わなかった=会社が悪い」と取られないよう、会社批判にならない表現を心掛ける
- 前向きな理由を加えると印象がよくなる
- 退職の意思はハッキリ伝えつつも、丁寧な言い回しを意識する
退職を伝えるのは勇気が必要ですが、伝え方次第で円満に進めることができます。落ち着いて、誠実な姿勢で伝えてみてくださいね。
もし自分に向いている仕事がわからないと悩んでいる方は、こちらの記事を参考に自分に合った仕事を見つけてみてください。
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②人間関係にストレスを感じる
本日はお忙しいところお時間を取っていただきありがとうございます。
突然のことで大変恐縮ですが、退職をしたいと考えております。
接客業務をしていくなかで、人とのかかわり方やコミュニケーションの部分で悩むことが多く、自分なりに努力してきましたが、うまく適応できませんでした。
このまま接客業務に携わるよりも、以前より興味がある事務職などで自分を活かせる道を探したいと考え、退職を決意いたしました。
- 自分のスキル不足によるものだと自責的にしている
- 「ストレスを感じた」という事実をやわらかく伝えている
- 「環境を変えて成長したい」という前向きな理由を添える
人間関係のストレスを理由に退職を伝える場合、批判的な表現は避け、前向きな言葉を使うのがポイントです。自分に合った働き方を見つけたいと伝えることで、円満退職につなげましょう。
③待遇や労働環境に不満がある
お忙しいところ、お時間いただきありがとうございます。
現在の職場では厳しいノルマがあり、社員同士も協力しながらおこなう環境ではありませんでした。私は気軽に相談ができるような環境を重視したくて、自分が希望する協調性を大切にしている働き方と現状にややギャップがあると感じていました。
今後もより長く働ける環境をとなると現状では厳しいと判断をし、とても悩みましたが、12月までに退職させていただきたいと考えています。よろしくお願いします。
- 「不満」という言葉は使わず、より良い環境で挑戦したいと前向きな表現にしている
- 自分の希望をかなえるためと理解してもらう内容になっている
- 感謝の気持ちを添えつつ、退職の意思が明確になっている
待遇や労働環境が理由で退職を伝える際は、不満を強調するのではなく、「自分に合った働き方を求める」と表現することが大切です。
④家庭の事情で辞めなければいけなくなった
本日はお忙しいところお時間を取っていただきありがとうございます。
突然のことで大変恐縮ですが、退職をしたいと考えております。
家庭の事情により、夫の転勤により転居することになりました。仕事を続けていきたい気持ちはあるのですが、今後両立することが難しくなってしまいました。大変お世話になりましたが、やむを得ず退職させていただきたいと考えております。
誠に勝手ではございますが、10月末を最終出社日とさせていただけますでしょうか。
- 詳細を話しすぎない(プライベートな事情は深く説明しなくてもOK)
- やむを得ない事情であることを伝える
- 会社や上司への感謝の気持ちを伝える
家庭の事情での退職は、角が立ちにくい理由ですが、詳しく話す必要はなく、やむを得ない事情であることをシンプルに伝えている内容ですね。
⑤体調不良や健康を理由に仕事を続けられなくなった
本日はお忙しいところお時間を取っていただきありがとうございます。
突然のことで大変恐縮ですが、体調不良や健康を理由に退職をしたいと考えております。
最近体調が思わしくなく、医師とも相談しましたが、無理をするとさらに悪化する可能性があるとのことで、これ以上は仕事を続けることが難しいと判断をしまして、残念ながら退職を決意いたしました。急な話で大変申し訳ないのですが、引き継ぎ期間も含め10月末をもって退職させていただければと思います。
- 病気の詳細は伝えなくてもOK
- 業務に支障が出ていると伝えることで納得してもらいやすくする
- 改善の見込みがないため退職が最善の選択、という意思を明確にする
体調不良を理由に退職を伝えるときは、「業務に支障があること」「改善の見込みがないこと」をシンプルに伝え、退職の意思を明確にしておきましょう。
⑥新たにチャレンジしたいことがある
本日はお忙しいところお時間を取っていただきありがとうございます。
突然のことで大変恐縮ですが、新しくチャレンジしたいことがあり、その実現のために退職をしたいと考えております。
今の仕事を通じて、医療機器の開発にかかわりたいと思うようになりました。そのため、化学分野である今の職場ではなく新しい業界を求めて退職を決断しました。
もう少し、今の環境で経験を積んでからでも遅くはないとも考えましたが、今後のキャリアを真剣に考えた結果、チャレンジするなら早い方が良いと判断しています。
大変申し訳ないのですが、11月末をもって退職させていただきたいと考えています。
- なぜ今辞める必要があるのかをしっかり伝える
- この会社では実現が難しいと伝えることで引き止められにくくする
- どんな挑戦かを聞かれた場合は、簡潔に答えるのがベスト
新たなチャレンジをしたいという理由は前向きに受け取られやすいため、「自分のキャリアの方向性が明確になった」と伝えると上司も納得してくれますよ。
⑦今の職場では希望のキャリアを築けないと感じた
本日はお忙しいところお時間を取っていただきありがとうございます。
突然のことで大変恐縮ですが、自分が目指すキャリアを築いていくには今の職場では方向性が異なるため、新しい環境を求め退職をさせていただきたいと考えています。
これまでの営業業務を通じて、さまざまな経験をさせていただきました。そのなかで自分の目指したいキャリアの方向性を考えるようになり、IT関連の企画業務で自分の希望するキャリアアップをしていきたいです。
現職ではその目標を達成することが難しいと感じるようになり、外の環境で新たな挑戦をしたいと考えています。急なご相談で大変申し訳ないのですが、12月15日を最終出社日とさせていただきたく存じます。
- 将来のキャリアを考えたうえで決断したことを明確にする
- 現職場ではかなえられないことをしっかりと伝えている
- どんなキャリアを目指しているかを聞かれたときは簡潔に言う
今の環境では難しいことが明確に伝わる内容となっていて、引き止められないよう退職の意思をしっかり伝えられる内容になっていますね。
⑧企業理念や風土が合っていない
本日はお忙しいところお時間を取っていただきありがとうございます。
突然のことで大変恐縮ですが、退職をさせていただきたいと考えています。
この会社で働くなかで、自分が大切にしたい考えや働き方について改めて見つめ直しました。私のなかでは、個人で業務をおこなうのではなく、チームで一つの目標に対して協力しながら業務に取り組みたい気持ちが強くなりました。
現状はチームでおこなうことも少ないため、別の環境で自分の目指す方向に進みたいと考え、退職を決意しました。
急なご相談で大変申し訳ないのですが、2月末を最終出社日とさせていただきたいです。
- 会社に不満があると誤解されないようになっている
- 自分の価値観や目指す方向性が会社と違うことを明確になっている
- 具体的な働き方ややりたいことがわかる
企業理念や風土が合わないと感じても、直接的に会社を否定するような言い方は避け、より自分に合った環境を選びたいと前向きな表現を使いましょう。
⑨次の就職先が決まっている
本日はお忙しいところお時間を取っていただきありがとうございます。
新しいところに転職することが決まりまして、退職をさせていただきたいと考えています。
これまでお世話になり、本当にありがとうございました。業務を通じて多くのことを学ばせていただきましたが、今後のキャリアを考え、自動車関連に携わりたい気持ちが以前からあり新たな環境で挑戦するために転職活動をしていました。
次の勤務先も決まっており、8月末をもって退職させていただきたいです。残りの期間も誠意をもって業務に取り組みますので、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
- 転職先がすでに決まっていると伝えることで退職の意志が固いことが伝わる
- 自分がやりたかったことがわかる内容になっている
- 残りの時間もしっかり業務に取り組むことを示せている
次の転職先が決まっているという理由はシンプルですが、会社への感謝を伝えながら、退職の意志が固いことをはっきり示すことがポイントです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!退職理由の選び方と伝え方を伝授!
退職理由は相手が納得しやすそうなものを選んでPREP法で伝えよう
仕事を辞めたい理由の例文を見ても、自分の状況に当てはまるものがなく、どのように退職理由を伝えればよいのか悩むという人もいると思います。そのような人に向けて、退職理由を整理するコツをお伝えします。
まず最初は退職したいと思う理由を、思いつく限り紙に書き出してみましょう。人に見せることを意識せず、とにかく頭に思い浮かぶものをすべて書き出してみます。そのうえで、相手が納得しやすそうなものを2〜3個ピックアップしましょう。選ぶ基準は、自分が強く思っている順でなくても良く、会社が納得しやすそうで、かつ自分としても確かにそうだと思えるものであればOKです。
次にピックアップした理由をもとに、退職理由を伝える文章を書きます。その際「結論・理由・具体・結論」の順、いわゆるPREP法で書くと端的に整理されて伝わりやすくなりますよ。
怖い気持ちを払拭! 仕事を辞めたいと伝えるハードルを下げる4つの秘訣

いざ、仕事を辞めたいと伝えるとなると怖い気持ちが強くなってしまい、一歩を踏み出せないと悩む人も多いのではないでしょうか。
この怖い気持ちを払拭するには、事前に準備を進めていき徐々に怖さを軽減していかなくてはいけません。
そこでここからは、怖くて仕事を辞めたいと言えない気持ちを下げる4つの秘訣を解説します。この方法を試していき、仕事を辞めたいと伝えるハードルを下げていきましょう。
①事前に上司にメールやチャットでアポを取る
上司に直接話をして都合を伺うのは緊張して言い出せないこともありますよね。
そのようなときに有効なのが、事前にメールやチャットで仕事を辞めたいことを伝える相談の場を設けておくことです。
- 直接話す前に心の準備ができる
- 上司が落ち着いて話を聞ける時間を確保できる
- 突然の報告にならず、スムーズに話を進められる
突然「退職したい」と切り出すと、上司も驚き、感情的な反応をする可能性があります。しかし、事前に「お話ししたいことがあります」と伝えておけば、上司も冷静に対応してくれますよ。
以下に、アポを取るときのメール定型文を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
業務についてのご相談
▼▼(送信先名)さん
お疲れ様です。
○○(部署名・氏名)です。
お忙しいところ恐れ入りますが、お話ししたいことがございます。
つきましては、○月○日〜○月○日の間で、お時間をいただくことは可能でしょうか?
ご都合の良い日時をお知らせいただけますと幸いです。
怖くて仕事を辞めたいと言えないなら、まずはメールやチャットでアポイントを取り、話しやすい状況を作ってみましょう。事前に準備をしておけば、いざ上司と対面するときの緊張も和らぎますよ。
②上司と落ち着いて話せる場所を確保しておく
仕事を辞めたいと思っていても、「どこで話せばいいかわからない」と悩む人もいますよね。
退職の話は、周囲の人には聞かれたくないと思うものです。そこで、上司と落ち着いて2人でゆっくり話せる場所を事前に確保しましょう。
- 会議室や応接室(職場内の個室)
- 昼休みや定時後のカフェ・喫茶スペース(社内外)
- 会社近くの落ち着いた場所(個室のある飲食店・貸会議室など)
退職の話は、感情的になったり、長引いたりすることもあります。そのため、上司と落ち着いて話せる場所をあらかじめ決めておくことで、話をスムーズに進めやすくなりますよ。
しっかりと辞めることを上司に伝えるためにも、場所を設けて話しやすい状況を作ることで、伝えていないと忘れ防止にもなりますよ。
③伝えるべきことをまとめて頭に入れておく
何も準備せずにいきなり仕事を辞めたいと上司に伝えようと思っても、頭が真っ白になり「何をどう伝えればいいのかわからない」と言葉が出なくなったりしますよね。
そんなときは、以下の伝えるべきポイントを押さえて伝えたい内容を頭に入れておきましょう。
- 退職の意思を明確に伝える
- 退職理由を簡潔に伝える
- 退職時期の希望を伝える
怖くて仕事を辞めたいと言えないときは、事前に伝えるべきポイントを整理し、頭に入れておくことで、仮に上司に引き止められたとしても、強い退職意志を持って伝える準備が整っているので、そういった不安も解消できます。
シンプルな言葉で伝えられるよう準備しておきましょう。準備さえ整えば、あとは勇気を出して伝えるだけです。
忘れてしまいそうであれば、退職願として紙にまとめて書いておくと安心ですよ。こちらの記事では退職願の正しい書き方を解説しているので、参考にしてみてください。
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④上司とのやり取りは録音しておく
「上司に感情的に怒られたらどうしよう」「後で話が変わって揉めたらどうしよう」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。
そんなときは、上司とのやりとりを録音しておきましょう。録音することで、必要な場面で冷静に対処しやすくなり、余計な不安を軽減できます。
- 言った・言わないのトラブルを防げる
- 不当な引き止めやパワハラを抑制できる
- 何を行ったかを後で確認できる
退職を伝える場面では、緊張してしまい、上司が何を言ったのかを忘れてしまうこともあります。録音しておけば、後で聞き直して思い出すこともできますよ。
ただ、あくまで自分を守るための証拠として活用することだけにして、不要になったら削除をしておくと良いですよ。
怖くて仕事を辞めたいと言えないときは、上司とのやりとりを録音することで安心感を得られます。落ち着いて退職を進めるために、録音を自衛策のひとつとして活用するのも有効な手段です。
怖くて仕事を辞めたいと言えないときの3つの注意点

仕事を辞めたいと決断をしたときは誰に伝えるか、そして伝えるタイミングを考えなくてはいけません。
伝えるタイミングを間違えると退職するまでに準備が不十分だったり、引き継ぎがうまくいかないなどモヤモヤした気持ちで辞めることになってしまいます。
ここからは、仕事を辞めたいと伝える時期やタイミングについて解説をします。どのような配慮が必要なのか一緒に確認をしていきましょう。
①仕事を辞めたいと最初に伝えるのは直属の上司にする
仕事を辞めたいと思ったとき、その意思を誰に伝えるべきかを迷う人も多いのではないでしょうか。
友人や同僚に相談するのは構いませんが、退職の意思を正式に伝える場合は、必ず直属の上司に伝えましょう。
- 職場のルールとして基本であるため
- 上司が次のステップを調整してくれるため
- 職場で間違った情報が流れないようにするため
直属の上司を飛び越えてほかの人に伝えてしまうと、話がややこしくなり職場での人間関係がぎくしゃくしたりすることも考えられます。
退職後も円満な関係を保つためにも、まずは直属の上司に伝えるのがマナーです。
退職後も良好な関係を保つために、礼儀や順序を意識しながら伝えましょう。基本的な流れに沿って適切に対応することで、トラブルを防ぐことができますよ。
②繁忙期の前や繁忙期中は可能であれば避ける
退職をする時期は特に決まりはありませんが、退職の意思を上司に伝える時、内容だけでなくタイミングも非常に大切です。特に、職場が繁忙期である場合やその直前は、退職を申し出るタイミングとしてはあまり適していません。
- 職場が忙しく退職の手続きができないため
- 上司との話し合いの場が作れないため
- 引き継ぎの期間を十分に確保できない可能性があるため
繁忙期に退職を申し出ると、「こんな忙しい時期に辞めるなんて」とネガティブな印象を持たれることがあります。
年末年始、決算期、イベントシーズンなど、職種や業界によって異なりますので、あなたの職場の繁忙期がいつなのかを把握しておきましょう。
タイミングを配慮することで、上司や同僚との話し合いがスムーズに進められます。適切なタイミングを見つけ、慎重に進めていくと良いですよ。
③遅くても退職希望の2カ月前には伝える
退職の意思を伝えるとき、引き継ぎ期間や退職の手続きを余裕を持って進めていくためにも退職希望日の2ヵ月前までには上司に伝えるのが理想的です。
- 職場への負担を最小限にするため
- 法律上のルールを守るため
- 自分自身の準備時間を確保するため
企業によっては、就業規則で退職の申し出期限を「1ヶ月前」「3ヶ月前」などと定めている場合があります。退職前に必ず就業規則を確認しておきましょう。
職場への負担を最小限にし、あなた自身も次のキャリアに向けて準備を整えるためにも、遅くとも退職希望日の2ヶ月前までに上司に相談するのがベストです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!意思を伝えた後の流れも理解しておこう
退職を伝えた後の大まかな流れを確認しておこう
上司に退職の意向を伝えた後、どのような流れで退職にいたるのか、退職までの流れと各段階ですべきことを把握し、最後までトラブルなく過ごせるようにしましょう。
まず最初にすべきことは「退職日を決定すること」です。それによって引き継ぎに使える時間や有休消化の日数にも影響が出てきます。退職日を決めた後は「引き継ぎ」に取り掛かりましょう。引き継ぐべきことを整理し、必要であれば資料を作成します。
クライアント対応があるような仕事の場合は、「クライアントへの挨拶まわり」も済ませましょう。また、「社内への挨拶まわり」の予定も考える必要があります。
社内手続きも多くあるため漏れなく確認しておくことが必要
さらに、社外への対応と並行して社内手続きも確認していきましょう。まず、提出書類、退職金の有無、有休消化できるかどうかなどをチェックします。
また、退職後も健康保険か任意継続保険に切り替えることや、転職先へ提出するための源泉徴収票をもらうことを忘れないでください。
このように、退職後にやるべきことは数多く存在します。事前に全体像を把握しておくことで、慌てずに対応できるよう備えておきましょう。
退職の手続きについてはこちらの記事でも解説していますよ。
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仕事を辞めたいと言えない怖い気持ちを克服して新たなる一歩を踏み出そう
仕事を辞めたいと伝えるときは「なんと言われるんだろう?」と考えてしまい、不安になることもありますよね。
確かに、さまざまなことを考えてしまうと不安になるかもしれません。けれど、自分のことを最優先に考えたときに、自分に適した環境で仕事をおこなうのが、本人にとってベストなことです。
怖い気持ちを払拭するには、自分の思いを明確にして、強い退職の意志を持つことですよ。スッキリと退職ができるようにしっかりと準備を進めていきましょう。
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仕事を辞めたいと言うのは怖いですよね。でも、あなたの未来はこれからも続いていきます。今よりも働きがいのある環境は、必ずどこかにありますよ。