就活で一般常識問題の数学を攻略する4つの方法|問題例15選付き

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目次

  1. 油断は禁物! 一般常識問題の数学は対策して臨もう
  2. そもそも一般常識問題とは?
  3. 企業が独自に作成する筆記テスト
  4. 中高レベルの問題が多い
  5. SPIとは異なる
  6. 企業が数学の一般常識問題を出題する意図
  7. 誰でもできる! 一般常識問題の数学の勉強法4選
  8. ①参考書を活用して繰り返し問題を解く
  9. ②公式を暗記する
  10. ③模試を受ける
  11. ④友人に教えてもらう
  12. 解答付き! 一般常識問題の数学の問題例15選
  13. 例①単純計算
  14. 例②確率
  15. 例③割引
  16. 例④損益算
  17. 例⑤比例
  18. 例⑥旅人算
  19. 例⑦濃度
  20. 例⑧組合せ
  21. 例⑨命題
  22. 例⑩鶴亀算
  23. 例⑪数量
  24. 例⑫整数
  25. 例⑬単位変換
  26. 例⑭平面図形
  27. 例⑮方程式
  28. 就活で一般常識問題を突破するには数学以外も対策が必要
  29. 一般常識問題の数学について不安を感じている学生からよくある質問に回答!
  30. 一般常識問題の数学は問題に慣れて突破しよう

油断は禁物! 一般常識問題の数学は対策して臨もう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「就活で一般常識問題を耳にしますが、どのような問題が出るのでしょうか?」
「一般常識問題の中でも数学が難しいと聞いたけど、どれくらい難しいのですか?」

就活の筆記試験ではSPIの出題が多いですが、一般常識問題を出題する企業もあります。一般常識問題では、どのような問題が出題されるかわからない学生も多いのではないでしょうか。特に数学は難易度が高く、事前の対策は必須といえます。

この記事では一般常識問題について、その中でも数学の出題範囲と対策について解説をします。しっかりと対策をおこない、一般常識問題を突破しましょう。

一般常識問題の数学を攻略する4つの方法!例題も解説!【就活】

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そもそも一般常識問題とは?

一般常識問題とは学生の基本的な学力を確認するためにおこなわれる試験です。一般常識問題は出題範囲が広く、事前に対策をしておかないと十分に得点がとれず、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。また一般常識問題はSPIとは異なるため、SPIの対策のみでは不十分といえます。

まずは一般常識問題の出題範囲やSPIとの違いについて解説します。SPIとの違いを理解し、一般常識問題にも対応できるよう対策をしましょう。

こちらの記事では、SPIと一般常識問題の違いについて解説をしています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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企業が独自に作成する筆記テスト

一般常識問題とは、企業が独自に準備する試験です。企業が独自に準備するので、受験する企業によって出題範囲や出題形式は異なっています。そのため、対策が難しい試験といえます。

ただし全く対策ができないというわけではありません。おおよその出題範囲は決まっており、対策は可能です。難易度も決して高いわけではなく、基本的な知識を問う質問が中心になります

中高レベルの問題が多い

一般常識問題の出題範囲は、主に中学校・高校で学んだ範囲が中心です。以下に一般的な出題範囲を紹介します。一般常識問題の対策に活用していきましょう。

  • 【国語】
     漢字の読み書き・熟語・ことわざ・敬語の使い方・読解など
  • 【数学】
     四則計算・因数分解・関数・方程式・平方根など
  • 【理科】
     物理・化学・生物・地学など
  • 【社会】
     地理・歴史・政治経済・世界情勢・思想や宗教など
  • 【英語】
     単語や熟語・日常会話・長文読解など
  • 【文化】
     美術・音楽・スポーツ・芸能など(例:名画の名前や世界遺産、ノーベル賞)
  • 【時事】
     国際情勢・環境問題・法律や税制・医療や科学技術など

文化や時事などはニュースをチェックしておくと効果的です。新聞を読んだり、自分が志望する業界のトピックはWebなどで調べて、事前に押さえておきましょう

SPIとは異なる

一般常識問題は受験する企業が独自に作成するのに対し、SPIはリクルートマネジメントソリューションズが開発・提供している点が大きな違いです

SPIは適性検査の1つで、主に「能力検査」と「性格検査」に分かれています。「能力検査」では働くうえで必要になる知的能力を測るもので、「言語分野」と「非言語分野」に分かれます。「性格検査」では応募者の人となりを把握しています。

SPIは国語に近い「言語分野」と数学に近い「非言語分野」に分かれ、書籍を中心に対策方法が数多くある点も特徴の1つです。一般常識問題では国語、数学以外も出題されるので、SPIの対策のみでは不十分といえます。

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就活でSPIだけの対策をしていると、一般常識問題を採用している企業の選考を受けた際に十分な力が発揮できないことになるため注意しましょうね。

一般常識問題が出題される適性試験に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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SPIの勉強法はこちらを参考にしてください。

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企業が数学の一般常識問題を出題する意図

一般常識問題では幅広い出題範囲の中で数学の問題数が多い傾向にありますが、企業は単に数学が得意な学生を採用したいわけではありません。

チェックしたいのは数学ができるかどうかではなく、学生の思考力です。仕事で活用できる思考力を有している学生を採用するために、数学の問題を課しています。

学生の思考力を測るために、数学の問題を解くために必要な思考力や問題解決能力をチェックしているのです。難易度の高い問題ばかりではなく、時間をかければ解ける問題が中心なので、焦らず取り組んでいきましょう。

酒井 栞里

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一般常識問題は応募者の絞り込みが目的! 基本の対策をしよう

一般常識問題は、選考過程の中でいわゆる「筆記試験」に分類され、書類選考後や一次試験後におこなわれることが多い試験となります。一部の点数の高い人から選ばれる選抜とは異なり、一定の点数以上が取れれば突破できます。

この一般常識問題の数学では、基礎的な問題が多く、高得点を取れるかどうかが焦点ではありません。広く論理的に考えられるか、系統立てて物事を考えられるかなど、社会人として持ち合わせておくべき基礎的な部分がカバーできているかが問われています。

入社後、たとえば資料作りをおこなうにしても、簡単な計算問題が解ける・全体像がイメージできるという素養がなければ非常に時間がかかってしまいますし、最低限はできるものとして仕事は進んでいきます。こういった意図を知ったうえで対策をしていくのが、学生側にとってもメリットのある方法でしょう。

誰でもできる! 一般常識問題の数学の勉強法4選

一般常識問題の数学の勉強法4選
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一般常識問題の数学が難しそうで、しっかり得点できるか不安です……。

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一見難しそうですが、対策を十分にすれば対応可能です。まずは勉強方法を押さえましょう。

特に文系の学生は数学と耳にすると、苦手意識を持つ学生も多いのではないでしょうか。ここからは数学の対策方法を大きく4つに分けて紹介します。しっかりと対策をすれば、解ける問題が中心なので、焦らず取り組んでいきましょう。

①参考書を活用して繰り返し問題を解く

一般常識問題を解くためには、問題に慣れておくことが重要になります。特に数学は数字こそ違いますが、出題される問題のパターンは似ているものが多いので何度も繰り返して問題を解くことで、本番でも焦らずに問題を解くことができるでしょう。

企業によって出題範囲や出題形式は異なりますが、求められる知識や解法は近しいものが多くあります。対策した内容と出題内容が重複することもあるので、しっかりと準備しましょう。

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何度も問題を解くことが重要なので、活用する参考書は手を広げすぎずに1つに絞って取り組むことがおすすめですよ。

おすすめの参考書

一般常識問題の対策でおすすめの参考書を3つ紹介します。以下のリストを参考に自分に一番合いそうな参考書をみっちり勉強しましょう。

おすすめの参考書
  1. 最新最強の一般常識(成美堂出版編集部)
    ・就職活動に必須の一般常識を一問一答形式で収録
    ・基本→重要問題の二段構成
    ・SPIの対策もできるため一冊にまとめたい人におすすめ
  2. ドリル式 一般常識問題集(永岡書店)
    ・書き込み式のドリルで、短い時間で効率的に一般常識の基本をマスター可能
    ・イラストや表を用いて、要点を丁寧に解説している
    ・書き込めるため、手を動かして覚えたい人におすすめ
  3. 一問一答!一般常識問題集(高橋書店)
    ・コンパクトなサイズで学べる問題集
    ・一問一答形式で1700問
    ・移動時間やスキマ時間に学習したい人におすすめ

これらの参考書を利用するときは、基本的に最新版で対策するようにしましょう。紹介した参考書の中には、時事問題を含んでいるものもあります。年度が古い参考書を用いると、時事問題の出題範囲がずれてしまうかもしれません。

ネット上で無料で解ける問題もある

繰り返し問題を解く対策の1つに、一般常識問題を掲載しているWebサイトを利用する方法があります。Webで検索をすると無料で対策が可能なサイトがあるので、活用してみましょう。

一般常識問題はSPIと異なり、基本的にはペーパー試験でおこなわれます。Web上で問題を解くのと紙の上で問題を解くのでは感覚が少し違うかもしれませんが、さまざまな問題を解いて、傾向に慣れておくことは可能です。

サイトによっては出題範囲ごとに問題をまとめています。苦手な分野の問題を中心に対策することもできるので、有効に活用してみましょう。

②公式を暗記する

数学の問題に対応するためには、公式を暗記しておくことも有効です。公式を覚えて活用することで、複雑な計算や時間のかかる問題も簡単に答えを導くことができます

また公式を知らないと解けない問題もあります。たとえば面積を求める問題です。

  • 台形の面積の求め方
    (上底 + 下底)× 高さ ÷ 2

参考書を活用し、最低限の公式はインプットしておくようにしましょう。

覚えておくと便利な公式
  • 料金の割引:定価×(1-割引率)
  • 速さ・距離・時間:
    ・速さ×時間=距離
    ・距離÷時間=速さ
    ・距離÷速さ=時間
  • 円の面積:πr2
  • 球の表面積:4πr2

③模試を受ける

模試を受けるメリットの1つに、自分の実力を客観視できることが挙げられます。一般的に、模試を受けると結果とともに、全国平均点やランキングを確認することができます。そこで対策の進捗状況や、自分の苦手な分野をチェックすることも可能です

一般常識問題はどこまで対策をすれば十分といえるかわからず、不安を覚えることもあるでしょう。模試を活用することで自分を客観視できるので、良い結果であれば自信を持つことができますし、結果がイマイチであれば弱点を補えば良いのです。

特に数学の場合は暗記だけでは乗り切れないので、模試で本番さながらの問題を解いて慣れておきましょう。

④友人に教えてもらう

苦手な分野の場合、いくら解説に目を通しても理解ができないこともあるでしょう。そのときに何度も解説を読むのではなく、誰かに教えてもらうことが近道になることがあります

特に、高校以降数学から離れている人の場合、独学だけで数学を勉強するのは時間がかかります。そのため、独学で時間をかけるのではなく得意な友人に教えてもらうのが良いでしょう。

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数学が得意な友人だけでなく、すでに就活を終えた先輩などに教えてもらうのも良いでしょう。

吉川 智也

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繰り返し問題を解くことが重要! まずは1冊の問題集を解こう

就職活動が始める時期には、1冊何かしらの問題集を持っておくのがおすすめです。隙間時間にさっと開いて1、2問解くこともできますし、忙しい学生生活の合間で対策が可能です。何も勉強しない状態でも解ける問題はいくつかあると思うので、まずは模擬テストなどを一度受けてみて、重要度の高いもので、なおかつ自分の苦手な分野から取り組むこともできます。

いくら解説を読んでもわからない問題はYouTubeなど動画で探してみるのも手です。ただこういった解説は非公式のものが多いので、自己責任でおこなうことには注意しましょう。

基本的には、こういった数学の問題は出題傾向や論点がパターン化されているので、苦手をなくしていくことに注力しましょう。まったく自信がない、数学が苦手という人は計算問題の容易なものからトライして積み重ねていくのが良いですね。繰り返すことで、確実に力がついてきますよ。

WEBテストを対策なしで臨むのは危険!
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WEBテストは「対策しなくても点数がとれるだろう」と油断していると、慣れない問題形式にとまどってしまう場合も。

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解答付き! 一般常識問題の数学の問題例15選

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就活生

一般常識問題の数学は、試験でどのように出題されるんですか?

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出題は分野ごとに傾向があります。分野ごとに問題の特徴を押さえましょう。

数学の出題は分野ごとに特徴を押さえる必要があります。以下に数学の問題例を15の分野に分けて紹介します。解答もついているので、腕試しに挑戦してみましょう。正解できなかった問題は苦手分野かもしれないので、重点的に対策してみましょうね。

例①単純計算

以下の解答で正しいものはどれか。

①47+39
A:78 B:86 C:98

②33-58
A:-15 B:-25 C:-35

③39×72
A:2808 B:2818 C:2828 D:2838

④144÷12
A:11 B:12 C:13 D:14

解答

単純計算は主に四則計算が中心になります。四則計算についてはいかに早く、正確に解答できるかがポイントです。そのためには数多くの問題を解いて、慣れることが求められます。苦手に感じる人は時間の許す限り、練習しましょう。

正解

①47+39=86
よって正解はBとなります。
②33-58=-25
よって正解はBとなります。
③39×72=2808
よって正解はAとなります。
④144÷12=12
よって正解はBとなります。

例②確率

10本中、3本が当たりのくじがある。このくじを3回続けて引く。

くじを引いたとき、はずれくじの場合は元に戻し、当たりくじの場合は元に戻さないものとする。 このとき、当たりくじ、はずれくじ、当たりくじの順で引く確率はいくらか。

A 3/135
B 4/135
C 5/135
D 6/135
E 7/135
F 8/135

解答

正解

1回目に当たりくじを引く確率は「3/10」。
当たりくじが1本なくなっているため、2回目にはずれくじを引く確率は「7/ 9」。
当たりくじが1本なくなっているため、3回目に当たりくじを引く確率は「2/ 9」。

「1回目当たり」かつ「2回目はずれ」かつ「3回目当たり」の確率を求めれば良いので、それぞれの確率を掛け合わせる。

計算式は以下のとおりです。
(3/10)×(7/9)×(2/9)=7/135

よって正解はEとなります。

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WEBテスト本番が近いのに、対策が十分か不安になりますよね。 問題集で勉強はしたものの、ちゃんと点数がとれるのか自身がない人も多いはず。

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例③割引

次の休日に大学時代の友人たちと映画を観に行くことになりました。映画の1人あたりの料金は1,800円です。この映画館には団体割引制度があり6人目からは1,200円となります。不公平にならないように合計額を割り勘したところ、1人あたりの負担額は1,500円となりました。この場合、映画を観に行ったのは全員で何人でしょうか。

A 7人
B 8人
C 9人
D 10人
E 11人
F 12人

解答

正解

まず団体割引制度が適用されない5名分の映画料金は以下のとおりです。
1800円×5名=9000円 → ①

6人目以降の映画料金は以下のとおり表すことができます。
1200円×n名=1200n円 → ②

今回は1人あたりの負担額が1500円なので、合計の映画料金は以下のとおりになります。
1500円×(5名+n名)=1500(5+n) → ③

①+②=③の方程式が成り立つので、以下のとおり計算します。
9000+1200n=1500(5+n)

上記の方程式を解くと、n=5となります。

ここで謝ってはいけないのはnは6人目以降の人数という点です。
5+5=10名が解答となります。

よって正解はDとなります。

例④損益算

ある品物の原価は2000円である。この品物に原価の2割の利益を得られるように定価をつけたが、売れないので定価の2割引で売ることにした。売価はいくらか。

A 2100円
B 2040円
C 2020円
D 1940円
E 1920円
F 1900円

解答

正解

【公式】
定価=原価×(1+利益率 )
売価 =定価×(1 -割引率)

上記に当てはめて計算しても良いですが、今回求める売値は以下のように求められます。
売値=原価×(1+利益率 )×(1 -割引率)

上記の計算式に数字を当てはめていくと
2000×(12 / 10)×(8 / 10)
=20×12×8
=1920円

よって正解はEとなります。

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ポイントは計算する途中で桁が大きくなりすぎないように約分をしておくことです。桁が増えると桁間違いやケアレスミスが起こりやすくなるので、注意しましょう。

例⑤比例

80cmの高さからボールを落としたら、32cmはねた。では60cmの高さからボールを落としたときには何cmはねるか?(ボールのはねる高さの割合は一律とする。)

A 18cm
B 20cm
C 22cm
D 24cm
E 26cm
F 28cm

解答

比例の問題を考える場合は、以下の比例式の公式で考えるようにしましょう。

正解

A:B=C:D

問題文の内容を上記の公式に当てはめると、以下のようになります。
80:32=60:X

比例式の公式では「内項(BとC)の積と外項(AとD)の積が等しい」という性質があります。つまり「A:B=C:Dのとき、B×C=A×D」となります。

公式に則り計算すると
80X=32×60
X=24
ボールがはねる高さは24cmとなります。

上記より解答はCとなります。

例⑥旅人算

同一地点からAが時速15km、Bが時速10kmで30km離れたゴールに向かって歩き始める。同時に出発し、Aがゴール地点にたどり着いた時点で、Aは折り返しスタート地点に戻る。AとBが出会うのはスタートから何分後か?

A 108分
B 114分
C 124分
D 132分
E 144分
F 160分

解答

正解

まずAは2時間(120分)でゴールに着き、折り返し進み始めます。
【30km÷15km/時間=2時間】

2時間の時点でBは20km地点にいることになります。
【10km/時間×2時間=20km】

つまりAとBの間は10kmあり、Aは折り返してスタート地点を目指すため、互いに近づきます。Aの時速15kmとBの時速10kmを足した時速25kmで10kmを進むことになるため、そこに必要な時間を求めます。
【10km÷25km/時間= 0.4時間】

0.4時間は【0.4時間×60分=24分】となります。Aがゴールにたどり着く120分からここで求めた24分を足した144分が解答となります。

上記より解答はEとなります。

例⑦濃度

14%の食塩水300gと、17%の食塩水400gを混ぜる。
次にある量の水を加えたところ、食塩水の濃度は11%になった。
加えた水の量は何gか。

A 250g
B 300g
C 350g
D 400g
E 450g
F 500g

解答

正解

まず両方の食塩水に入っている食塩の量を求めます。食塩を求める公式は以下のとおりです。
食塩=食塩水(g)×濃度÷100

それぞれの食塩量は
300g×14÷100=42g
400g×17÷100=68g
合計の食塩量は42g+68g=110gとなります。

次に水を加えた食塩水の濃度は11%です。公式に当てはめて計算すると以下のとおりとなります。
110g=X×11÷100
X=1000です。

Xは先に混ぜた食塩水合計700gが入っているので、あとから加えた水の量は
1000g-700g=300gとなります。

よって正解はBです。

例⑧組合せ

あるテニスサークルでは、男性12人と女性8人が所属している。この中から会計係を4人選ばなければいけない。このとき男性から2人、女性から2人選ぶとすると何通りの選び方が存在するか?

A 1848通り
B 1868通り
C 1888通り
D 1948通り
E 1968通り
F この中にはない

解答

組み合わせの問題では以下の公式を覚えておくようにしましょう。

正解

異なるn個のものからr個を選ぶ組み合わせの総数はnCrの公式を用いて求めます。

①男性12人から2人を選ぶ場合、組み合わせの公式に当てはめて
12C2=66通り
②女性8人から2人を選ぶ場合、組み合わせの公式に当てはめて
8C2=28通り
③通りと通りの総数を求めるには掛け算で求める
66×28=1848

したがって1848通りとなります。
以上から正解はAです。

例⑨命題

「運動する人は健康である」という命題が真のとき、「運動しない人でも、健康でない人がいる」も真である。

A 正しい
B 誤り
C どちらでもない

解答

命題とは、客観的に正しいか、正しくないかを文章で判断する問題のことです。まず命題の問題を解くときは、以下の図をイメージしましょう。ある命題が真のとき、対偶関係にあるものも真となります。

命題
正解

運動をA、健康をBと考えます。上記の図に当てはまるものがないので正解はBとなります。

例⑩鶴亀算

一個200円のりんごと一個100円のみかんを合計30個買った。5000円支払ったところ、おつりが600円であった。みかんは何個買ったか。

A 13個
B 14個
C 15個
D 16個
E 17個
F 18個

解答

連立方程式を用いると、スムーズに解答できます。

正解

りんごの数をA、みかんの数をBとする。
りんごの金額は「200A」
みかんの金額は「100B」
と表すことができる。

上記より以下のような方程式が成り立つ。
A+B =30 → ①
200A+100B=4400 → ②

①を以下のように変える
A=30-B → ③

③を②に代入すると、以下のとおりとなる。
200(30-B)+ 100B=4400
-100B=-1600
B = 16(個)

よって正解はDとなります。

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鶴亀算の場合、上記の連立方程式に当てはめれば難しくはありませんので、まずは連立方程式に当てはめるようにしましょう。-(マイナス)が含まれる計算は参考書などで繰り返し練習してください。

例⑪数量

りんご8個ともも6個買うと、合わせて2320円になる。りんご1個の値段はもも1個の値段よりも60円安い。りんご1個の値段ともも1個の値段はそれぞれいくらか?

A りんご 120円 もも 180円
B りんご 140円 もも 200円
C りんご 150円 もも 210円
D りんご 160円 もも 220円
E りんご 170円 もも 230円
F りんご 190円 もも 250円

解答

数量の問題を解くときは、求める数量をxやyと置き、方程式を作ることがポイントです。

正解

今回の問題ではりんご1個の値段をx、もも1個の値段をyとします。

すると以下の2つの式が成り立ちます。
①x=y-60
②8x+6y=2320

①と②の連立方程式を解くと、
8(y-60)+6y=2320
8y-480+6y=2320
14y=2800
y=200

よってももの値段は200円、りんごの値段は140円とわかります。
よって正解はBです。

例⑫整数

X、Y、Zは1から9までの整数のいずれかで、X+Y=9、Y+Z=14である。 以下の2つが分かっているとき、Yはいくつか。

条件ア Xは2の倍数である
条件イ Zは3の倍数である

A 2
B 3
C 4
D 5
E 6
F 7

解答

整数の問題はパターンを限定しやすい条件から対応し、徐々に絞り込んでいくのがポイントです。本設問の場合は、パターンの限定しやすい条件イから考えるようにしましょう。

正解

条件イ「Zは3の倍数である」から、Zのパターンは3、6、9が考えられます。
これらのパターンについてXとYを求めて、条件ア「Xは2の倍数である」と合っているか確認していきましょう。

X:0、Y:11、Z:3 → ×(XとYが1から9までの整数でない。またX+Y=9が成り立たない。)
X:1、Y:8、Z:6 → ×(Xが2の倍数でない)
X:4、Y:5、Z:9 → ○

以上からYの値は5となる。
よって正解はDとなります。

例⑬単位変換

以下の数字を指定された単位に変換した場合、○に入る正しい数字を選びなさい。

①10000mm=○m

A 0.1 B 1 C 10 D 100

②10000g=○kg

A 1 B 10 C 100 D 1000

③7200秒=○時間

A 1.5 B 1.8 C 2 D 2.5

解答

単位変換の問題は、単位を正しく把握しておく必要があります。そのため、一般常識問題に出てくる基本的な単位は暗記しておくようにしましょう。普段の生活で慣れていることもありますが、試験前に見直しておくことのがおすすめです。

正解

①10000mm=○m
10mm=1cmなので1000cm
100cm=1mなので10m
よって正解はCとなります。

②10000g=○kg
1000g=1kgなので10kg
よって正解はBとなります。
なお1t=1000kgの単位変換は覚えておきましょう。

③7200秒=○時間
60秒=1分なので120分
1時間=60分なので2時間
よって正解はCとなります。

例⑭平面図形

半径が3cmの円があります。以下の設問に対し、適切な解答を選びなさい。なお、円周率は3.14とします。

①円の1周分の長さ(単位cm)

A 9.42 B 18.84 C 28.26 D 37.68

②円の面接(単位㎠)

A 9.42 B 18.84 C 28.26 D 37.68

解答

正解

①円の1周分の長さを求める公式は以下のとおりです。
直径×円周率
ここで注意が必要なのは、問題文では半径しか記載がありません。2倍して直径を算出してから公式に当てはめましょう。
(3+3)×3.14=18.84cm
よって正解はBとなります。

②円の面接を求める公式は以下のとおりです。
半径×半径×円周率
公式に当てはめて計算すると
3×3×3.14=28.26㎠
よって正解はCとなります。

例⑮方程式

以下の連立方程式を解き、XとYの組み合わせとして正しいものを選べ。

①4X-3Y=-9
②3X-7Y=17

A X 6 Y 5
B X -6 Y -5
C X 5 Y 6
D X -5 Y -6

解答

連立方程式を解く場合、XかYのどちらかを消し、文字が1つの方程式にします。一般的な解法は代入法が用いられます。

正解

まず①の数式を以下のようにします。
4X=3Y-9
X=(3Y-9)/4

次に上記の式を②に代入します。
3((3Y-9)/4)-7Y=17

分母をなくして整数で計算するため、4を掛けます。
3((3Y-9))-28Y=68
9Y-27-28Y=68
-19Y=95
Y=-5
X=-6

上記より正解はBとなります。

長尾 美慧

キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる

自分の得意・苦手を把握して対策をおこなっていこう

理系など数学が得意な方ならば、一巡してみて苦手な分野を潰していく方法がより高得点が狙えるのではないでしょうか。あまり得意ではない・苦手だという人は、確実に得点源となる分野を見つけていくことも1つの策です。

たとえば図形問題が得意で組み合わせと確率が苦手な人は、まず図形問題でほぼ間違いのない状態まで持っていくといいでしょう。そうすれば、少しずつ自信もついてきますし、得点が上がってくることも実感できます。数学の対策をやりたくないという気持ちも少しずつ前向きになることでしょう。

しかし一般常識問題の出題範囲は、企業によってさまざまです。傾向がつかめていたとしても、翌年からがらっと変わる可能性も否めません。どの分野が出ても一定の点数はクリアできるよう、苦手分野にもある程度触れておくなど、網羅的に対策をして臨むのがベストです。

就活で一般常識問題を突破するには数学以外も対策が必要

これまで一般常識問題のうち、数学の対策方法や実際の問題例を紹介しました。一般常識問題で数学が出題されるケースは非常に多いので、十分に対策をおこないましょう。

しかし、数学のみ対策をしても一般常識問題の突破は難しいといえます。一般常識問題は数学を含む全て科目の得点で判断されます。また企業によっては科目ごとに合格最低点を設けていることもあります

一般常識問題を突破するには数学はもちろんのこと、満遍なく対策をおこなうことが求められるのです。

一般常識問題の数学について不安を感じている学生からよくある質問に回答!

一般常識問題ではどのような数学の問題が出されるのかわからなかったり、効果的な対策方法が知りたいと感じる学生は多いです。そのような学生からの質問に、キャリアアドバイザーが回答します。

  • 一般常識問題ではどのような数学の問題が出題されますか?

    一般常識問題で出題される数学の問題は、中学校や高校で学んだ範囲のものが中心です。たとえば、四則計算・因数分解・関数・方程式・平方根などが挙げられます。企業としては数学ができる学生を採用したいのではなく、学生の思考力を見たいと考えています。数学の問題を解くのに必要な問題解決力をチェックすることが目的のため、時間をかければ解ける問題が多いことが特徴です。

  • 一般常識問題の数学の対策方法を教えてください。

    一般常識問題の数学の対策方法として、まずは参考書を使って繰り返し問題を解くことをおすすめします。重要なのは、参考書をいくつも使わずに1つに絞ることです。
    出題される問題のパターンは、例年似ています。問題に使われる数字は異なっても、問題の内容は同じということが多いですよ。

    そのため、同じ問題を繰り返し解いて慣れておくことで、本番でも焦らず問題に取り組むことができるでしょう。

一般常識問題の数学は問題に慣れて突破しよう

就活では企業が独自に作成した一般常識問題が課されることがあります。一般常識問題の中でも、数学の出題頻度は高く、多くの問題が出題されるのが特徴です。そのため一般常識問題を突破するには数学の対策が欠かせません。何度も問題を解いて出題方法に慣れたり、公式を覚えるなど地道な対策が必要です。

まずは一度模試などを受検し、自分の苦手な分野を明確にすることからはじめてみましょう。苦手分野を明確にし、重点的に対策をしてくださいね。

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