SPIと一般常識問題は別物! 6つの必須対策を例題付きで徹底解説

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目次

  1. SPIと一般常識問題それぞれに特化した対策が選考突破のカギとなる!
  2. SPIや一般常識問題の対策をするうえで知っておいてほしいこと
  3. ①明確な「正解」があるため比較的対策がしやすい
  4. ②どれだけ対策したのかがダイレクトに結果に表れる
  5. ③片方だけでなく並行して対策するのがおすすめ
  6. SPIと一般常識問題は何が違う? まずは両者の特徴を確認しよう
  7. SPI:リクルートマネジメントソリューションズが開発した適性試験
  8. 一般常識問題:企業が独自におこなう採用試験
  9. 企業の目的を知ろう! SPIや一般常識問題を企業が導入する理由
  10. ①採用活動の効率化を図るため
  11. ②書類や面接選考では測れない部分を見るため
  12. 勉強しなくても受かる? SPIや一般常識問題の難易度
  13. 出題レベルは中学~高校レベル
  14. 合格基準は企業によってまちまち
  15. とにかく問題に慣れることが大切! SPIの対策方法3選
  16. ①1冊の問題集を繰り返し解く
  17. ②隙間時間はアプリやWebサイトで問題を解く
  18. ③スピーディに解けるよう練習する
  19. 幅広く情報を集めることがカギ! 一般常識問題の対策方法
  20. ①問題集やアプリで問題を解く
  21. ②新聞やニュースをチェックする
  22. ③時事問題について他者と話す
  23. SPIや一般常識問題の対策が効率的にできるおすすめの問題集10選
  24. SPIや一般常識問題について知りたい学生からのよくある質問に回答!
  25. SPIと一般常識問題は別物だからこそ独自対策を進めてライバルに差をつけよう!

SPIと一般常識問題それぞれに特化した対策が選考突破のカギとなる!

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、

「SPIと一般常識問題はどう違うのですか?」
「どちらかの対策だけしていれば大丈夫ですか?」

といった質問を受けることがあります。SPIや一般常識問題という言葉を聞いたことがあっても、具体的にどのような問題が出るのかや、どんな対策をすればいいのかわからない学生も多いのではないでしょうか。実は、SPIと一般常識問題は別物であり、選考を突破するためにはそれぞれに特化した対策が必要です。

この記事では、就活で実施されるSPIと一般常識問題の違いから、それぞれのおすすめの対策方法などをキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて解説します。両者の特徴を押さえて、効率的に対策を進めましょう。

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SPIや一般常識問題の対策をするうえで知っておいてほしいこと

SPIや一般常識問題の対策をするうえで知っておいてほしいこと

SPIや一般常識問題は今や就活において避けては通れない重要なステップであり、入念な対策が必要です。しかし、「何から始めれば良いかわからない」「受かると思えない」と不安な感情を抱いている人もいるかもしれませんね。

そんな不安な気持ちを少しでも軽くするために知っておいてほしいことを3つ紹介していきます。

①明確な「正解」があるため比較的対策がしやすい

実は、SPIや一般常識問題は他の選考方法と比べて対策がしやすい試験です。

書類選考や面接、グループディスカッション(GD)などの採用試験は、「こういった内容が評価されやすい」という傾向はあるものの、「こう答えれば絶対に受かる」といった正解は存在しません。

加えて、同じ回答でも企業によって受け取り方はさまざまであるため、対策が難しいという特徴があります。

一方SPIや一般常識問題は、学校のテストのように正解が存在するものが多く、判断基準が比較的明確です。もちろん面接や応募書類の内容が合否に影響することもありますが、努力が結果につながりやすい試験であることを頭に入れておいてくださいね

②どれだけ対策したのかがダイレクトに結果に表れる

「自分は勉強が苦手だから無理」と考えている人もいるかもしれません。しかしSPIや一般常識問題は、多くの場合難関大学の入試のように難しい問題ではなく、社会人として必要な最低限の知識やスキルを問う問題が出題されます。

対策すればするだけ結果も付いてくるため、対策の方法を理解し地道に準備を進めれば、必ず突破することができますよ。基礎学力が高い人ほど有利になるのは確かですが、それだけで合否が決まるわけではないのです。

また、入念な準備が結果につながることは企業側も理解しています。点数が低い場合は準備不足ととらえられる可能性も高いため、その意味でも油断したり諦めたりせずコツコツと準備を進めることが大切です

塩田 健斗

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努力が明確に結果に現れる特性をポジティブにとらえよう!

とくにSPIに不安を持っている人は多いと思いますが、先に解説した通り、SPIは対策をしっかりやっておけばちゃんと得点に結びつけることができる試験ですよ。野球でたとえてみると、ホームランは才能がないと打てない、でもバントは日々の努力で打てるようになると言われていますが、SPIはまさに後者のバントに当てはまります。

SPIの特徴や出題パターンを理解して、繰り返し何度も解くことで、解答のコツをつかむことができるでしょう。SPIは短期的な学習、たとえば一夜漬けとかで得られるものではなく、日々コツコツと取り組むことで、速さと正確さが備わってきます。

どれだけ対策したのかがダイレクトに結果に表れるということは、裏を返せば対策次第で確実に有利に進められる試験です。必要以上に苦手意識を持つ必要はありませんよ。むしろ、自分が頑張った分だけ結果が得られる、お得な試験ともいえるのではないでしょうか。ポジティブマインドで日々頑張るようにしましょう。

③片方だけでなく並行して対策するのがおすすめ

SPIと一般常識問題は別物ですが、企業がどの試験を出すかはわからないため、できれば片方だけでなく並行して進めましょう。特に複数企業を受ける場合は、どちらも経験する可能性が高いため、幅広い範囲を網羅しておいた方が安心です

2つの試験を同時に対策するのは大変だと感じるかもしれません。ですが、SPIや一般常識問題の対策は、面接対策にもつながります。たとえば、面接ではビジネスマナーを守れているかも評価対象になりますし、「最近気になっているニュースは?」と聞かれることもあります。

特に一般常識問題は面接に通ずる部分が大きいため、入念に対策しておいて損はないでしょう。

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SPIと一般常識問題の違いはこのあと詳しく解説します。

自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう

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SPIと一般常識問題は何が違う? まずは両者の特徴を確認しよう

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就活生

実は、SPIや一般常識問題の違いがよくわかりません。

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実際に就活を経験してみないと、具体的なイメージを持つことは難しいですよね。

SPIと一般常識問題について、「どちらも同じようなもの」「同じ対策をしておけば問題無い」と考えている人も多いのではないでしょうか。

ただ、先に解説した通りSPIと一般常識問題は別物であり、その違いを詳しく知ることが選考突破の第一歩となります。努力が結果につながりやすい試験だからこそ、それぞれの特徴を押えて効果的に対策を進めましょう。

SPI
  1. 作成元:リクルートマネジメントソリューションズ社が作成
  2. 出題内容:能力検査(言語・非言語)と性格検査
  3. 受検形式:テストセンターやWebテスト・筆記試験など
一般常識問題
  1. 作成元:企業が独自に作成
  2. 出題内容:主要五科目+文化・時事問題など
  3. 受検形式:筆記試験が多い

SPI:リクルートマネジメントソリューションズが開発した適性試験

SPIとは、人材事業を手掛けるリクルートマネジメントソリューションズ社が提供する適性試験です。目に見えない応募者の特性を数値化し、採用の判断材料とするツールとして、1974年に開発されました。

その後、2002年にSPI2、2013年にSPI3と進化を遂げています。 つまり、これから就活に臨む学生が受けるのは、正確には最新版の「SPI3」ということです

昨今、適性試験は多くの企業が実施していますが、SPIはその中でも国内トップのシェアを占めています。SPI公式サイトによると、2023年3月期の実績は年間利用社数15,500社、受検者数217万人でした。多くの企業が導入していることから、SPI対策は必須といえるでしょう。

適性試験とは何か詳しく知りたい人は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

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①出題内容:能力検査(言語・非言語)と性格検査がある

SPIの出題内容には、大きく分けて能力検査と性格検査の2つがあります。能力検査は応募者の基礎的な知的能力を確認するための試験で、「言語」と「非言語」の2分野から出題されます。それぞれの出題内容は以下の通りです。

SPIの出題内容
  • 言語:漢字の読みや敬語、長文読解など、言語能力を測定するための問題が出題される
  • 非言語:計算や推論、確率など、数的処理能力や論理的思考力を測定するための問題が出題される
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簡単にいえば、言語は国語のテスト、非言語は数学のテストのような内容です。

一方性格試験では、日頃の行動パターンや考え方などを問う質問から、「どのような仕事に向いていそうか」「職場の雰囲気に適応しやすいか」といった適性を測ります。

自分を良く見せようと取り繕ってしまうと、回答に一貫性がなくなったり自分の良さが伝わらなかったりすることがあるため、あまり悩まず正直に答えることが大切です。

②受検形式:テストセンターやWebテスト・筆記試験など

SPIの受検形式は、テストセンター、Webテスト、ペーパーテスト、インハウスCBTの4つがあり、それぞれの特徴や制限時間は以下の通りです。

SPIの受検形式
  • テストセンター:専用の試験会場に行きパソコンで受検する。都合の良い日時、会場を予約でき、自宅などのパソコンから専用のシステムを通して受検できるオンライン会場形式もスタートしている
  • Webテスト:自宅や学校などのパソコンから、インターネットを通じて受検する。企業の指定する期間の中で都合の良い日時を選択できるが、スマホからの受検は不可
  • ペーパーテスト:企業が用意した会場に行きマークシートで受検する
  • インハウスCB:企業内に用意されたパソコンで受検する

どの受検形式になるかは、求人情報に掲載されている場合や、企業説明会などで企業からのアナウンスがない限りわかりません。ただし昨今ではパソコンを使った形式が主流になっているため、パソコンでの解答に慣れておくことがおすすめです。

テストセンターの詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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③SPIの例題

ここからは具体的なSPIの例題を4つ紹介していきます。実際に回答できるかチャレンジしつつ、どんな形式の問題なのかを把握しておきましょう。

例題①:言語
最初に提示された二語の関係を考え、同じ関係のものをすべて選びなさい。

猫:動物
ア 皿:食器
イ ガラス:コップ
ウ 除菌:消臭
エ 高校:学校
答え:ア、エ

例題②:言語
次に示す文章と最も意味が合うものを1つ選びなさい。

悪事や責任を探って、どこまでも追いつめること
ア 追求
イ 追及
ウ 探究
エ 追究
答え:イ

例題③:非言語
男性7人、女性5人が所属するクラスで、給食当番を4人選びたい。男性から2人、女性から2人選ぶとすると、選び方は全部で何通りあるか。

ア 120通り
イ 210通り
ウ 480通り
エ 840通り
答え:イ

例題④:非言語
現在母の年齢は53歳である。7年後に母の年齢は子の3倍になる。子の現在の年齢はいくつか。

ア 13歳
イ 14歳
ウ 15歳
エ 16歳
答え:ア

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もっと例題を見てみたい人は、SPI公式サイトを確認してくださいね。

酒井 栞里

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「英語」と「構造的把握力」の問題が出ることもある

SPIの能力検査は、基本的に「言語」と「非言語」の2分野ですが、企業によっては「英語」の問題が出題される場合もありますよ。仕事をするにあたって英語が求められる職種やグローバルな企業は、SPIに英語の試験を課している傾向があります。内容としては、語彙力、文法の理解力、文章の読解力が問われる問題が出題されます。

また、「構造的把握力」の問題を出す企業もあります。この問題は、小中学校レベルの文章を読んで、ものごとの背景にある共通性や関係性を構造的に把握する力があるかどうかを見ています。「言語系」と「非言語系」に分かれていますが、どちらも物事を俯瞰して見れるかどうかを測っていて、難しい問題ではありませんが、パターンに慣れておく必要がありますよ。

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一般常識問題:企業が独自におこなう採用試験

一般常識問題は、企業が独自に用意する採用試験です。基礎的な能力や仕事への適性などを判断するSPIに対し、一般常識問題では「これまで学んできた知識が定着しているか」「社会人として必要なマナーを備えているか」といった部分が問われます。

最低限の知識やマナーを有しているかを確認する試験であるため、問題自体はそれほど難しくはありません。

しかし、採用試験の一環である以上、一定レベルに満たなければ次の選考に進めなくなる可能性は十分あります。油断せず、しっかりと対策をしておくことが大切です。

①出題内容:主要五科目+文化・時事問題など

一般常識問題の試験では、国語、数学、理科、社会、英語の主要五科目に加え、文化やビジネスマナー、時事問題などが出題されます。

仕事への興味関心の高さを測るため、IT業界であればIT関連の知識、金融業界であれば金融関連の知識など、業界ならではの内容が出題されることも少なくありません。

SPIと比べシンプルで解きやすい問題が多いですが、出題範囲が広く、さらに企業によって出題内容が異なるため、対策が難しいのも事実です。

中学や高校で習ったことを復習したり、環境問題や経済ニュースなどの新しい情報収集をしたりと、幅広く対策を進めておきましょう。

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一般常識問題は小論文形式で出題されることもあるため、短い文章を書く練習も大切ですよ。

②受検形式:筆記試験が多い

SPIではパソコンを使った試験が主流になっていますが、一般常識問題は筆記試験形式でおこなわれることが多いです。一般的には、企業が用意した会場に出向いて受検する形式のほか、企業によってはマークシート形式だったり面接時に口頭形式で実施したりする場合もあります。

一般常識問題は企業が独自に用意する試験であるため、出題内容に加え受検形式や問題数、制限時間なども企業によって異なるのも特徴の一つです。

不明点が多いと不安になるかもしれませんが、筆記試験を中心に対策しつつ、どの受検形式であっても慌てないよう心の準備をしておきましょう。

③一般常識問題の例題

ここからは一般常識問題の例を4つ紹介します。どんな問題を出すかは企業によって異なりますが、雰囲気をつかむためにも、ここでぜひチャレンジしてみましょう。

例題①:社会
「NATO」を意味するものは次のうちどれか。

ア 国際児童基金
イ 世界貿易機関
ウ アジア太平洋経済協力会議
エ 北大西洋条約機構
答え:エ

例題②:理科
「光の三原色」に含まれる色を全て答えなさい。

答え:赤、緑、青

例題③:文化
日本に存在する世界遺産として正しいものは次のうちどれか。

ア 伊勢神宮
イ 天橋立
ウ 原爆ドーム
エ 与那国島
答え:ウ

例題④:時事問題
昨今注目されている、家電や自動車など従来インターネットに接続されていないものをインターネットでつなぎ、付加価値を持たせる技術を何というか。

答え:IoT(Internet of Things)

企業の目的を知ろう! SPIや一般常識問題を企業が導入する理由

SPIや一般常識問題を企業が導入する理由
  1. 採用活動の効率化を図るため
  2. 書類や面接選考では測れない部分を見るため
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そもそも企業はなぜSPIや一般常識問題をおこなうのですか? 面接や書類選考もあるのに……。

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選考プロセスが多いと学生は大変ですよね。しかし、企業がSPIや一般常識問題を実施することには大きな目的があります。

企業がなぜコストをかけてまでSPIや一般常識問題を実施するのか疑問に感じている人も多いでしょう。目的がわからないままでは、対策へのモチベーションも上がりませんよね。ここではSPIや一般常識問題の実施理由について詳しく解説します。

①採用活動の効率化を図るため

SPIや一般常識問題の大きな目的は、採用の効率化にあります。新卒採用の場合応募者の数が多く、選考に時間がかかってしまいます。特に人気企業では数千人の応募が集まることも多く、全員に面接を実施するのは現実的ではありません。

そこで、企業は全員の知識レベルを同じ基準をもって公平に見極め、採用活動の効率化を図っているのです

②書類や面接選考では測れない部分を見るため

選考の効率化だけでなく、より多角的に応募者のことを知って吟味したいという目的も含まれます

たとえばSPIは長年の研究により作られた精度の高い適性試験であり、面接や書類選考ではわからない応募者の特性をとらえるのに役立ちます。一般常識問題も、面接などでは見極めきれない、求める一定レベルの知識・マナーを備えた人材であるかを見ることができます。

書類や面接ではわからない応募者の特徴を、SPIや一般常識問題によってあぶり出して採用の判断材料にするのです。

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採用時の判断材料にするほか、SPI の結果を参考にして入社後の配属先を決めることもあります。

勉強しなくても受かる? SPIや一般常識問題の難易度

SPIや一般常識問題の難易度
  • 出題レベルは中学~高校レベル
  • 合格基準は企業によってまちまち

SPIや一般常識問題の対策に関して、「どれくらいの勉強が必要なのか」という点が気になっている人も多いでしょう。対策にかけられる時間や労力は限られているため、おおよそのレベルは把握しておきたいところですよね。

SPIや一般常識問題をスムーズに攻略するために、ここではその難易度や合格基準を解説します。

出題レベルは中学~高校レベル

SPIや一般常識問題の問題は、中学~高校レベルであることが多く、極めて難しいというわけではありません

SPIに関していえば、適性試験のなかでも難易度は易しめで、基礎学力が高ければ対策なしで解ける問題も多いです。ただし、簡単な問題が多いからこそ高得点が求められる側面もあるため、対策が必要なことには変わりありません。

一般常識問題についても、社会人として最低限必要な知識や教養を確認する試験であるため、難関大学の入試のような難しい問題が出ることは稀です。

企業ごとに出題傾向が異なるため一概にはいえませんが、ビジネスマナーや時事問題など幅広い分野の知識を一定レベル以上備えていることが求められます。

合格基準は企業によってまちまち

SPIや一般常識問題は多くの企業で実施されている採用試験ですが、合格基準は企業によってまちまちで一概にはいえないのが実情です。

たとえば、一定の点数以上をとれば全員合格となるケースもあれば、点数関係なく全体のうち上位層だけが合格するケースもあります。面接と試験の結果を総合して合否を決める企業も少なくありません。つまり、大学受験のように「〇点とれれば合格できるだろう」と予想することが難しいのです

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合格基準が不明瞭な試験に臨むことに不安を感じている学生も多いと思います。しかし点数が高ければ有利になるのは確かなので、少しでも選考突破の可能性を高めたいのであれば、しっかりと対策を進めておいてくださいね。

成瀬 遼

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経験者からのアドバイスも含めて情報取集を進めよう!

SPIを受ける企業が決まったら、できるだけ出題傾向の情報収集をするようにしましょう。企業ごとに出題の特徴があるので、事前に知っておくと効率よく対策することができます。

また情報収集の方法として、まずは口コミサイトを見る人も多いでしょう。受検し終えた人たちが親身になって書き込みをしているのは、すごくありがたいですよね。ただ、一方で匿名ということもあり、情報のすべてが正しいというわけではないことを心得ておきましょう。

また、大学のキャリアセンターでは受検報告書をとりまとめていることが多く、過去の先輩たちが後輩のためにSPI試験や使用した対策本の情報を載せていることもありますよ。一度、確認することをおすすめします。他にも過去に受けたことのある先輩に直接尋ねてみるのもいいですね。自分の持っているネットワークを最大限に活かして、情報収集に努めるようにしましょう。

とにかく問題に慣れることが大切! SPIの対策方法3選

SPIの対策方法

適性検査の一つであるSPIは多くの企業で導入されており、ほとんどの学生が一度は受けることになるといっても過言ではありません。

面接に進む人を選ぶ方法として実施されることも多いため、スムーズに内定獲得を狙うためには、SPI対策をしっかりとおこなうことが大切です。とはいえ、具体的にどのように対策をすれば良いかわからない人も多いでしょう。ここでは、効果的なSPI対策の方法を解説します。

SPIの勉強法を詳しく知りたい人は、下記記事も参考にしてくださいね。

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①1冊の問題集を繰り返し解く

SPI対策でまず大切なのは、問題集を繰り返し解くことです。SPIは毎回同じ問題が出るわけではありませんが、ある程度パターンは決まっています

たとえば、言語分野では対義語や尊敬語、非言語分野では損益算や濃度計算などがよく出題されます。解き方を覚えることでスピーディな回答につながるため、問題集の例題や過去問は一通り解いておきましょう。

対策用の問題集は何冊も用意する必要はありませんが、問題数が充実しているものや最新のものがおすすめです。1冊の問題集を一通り解き、できなかった問題を中心に繰り返し練習を重ねましょう。

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苦手分野を見つけ、そこを重点的に対策をすることを繰り返すことで高得点を狙えますよ。

②隙間時間はアプリやWebサイトで問題を解く

アプリやWebサイトでのSPI対策は、忙しい就活中の隙間時間を有効活用できるのが大きなメリットです。問題数や解説機能、タイマー機能などを確認し、自分に合ったものを選びましょう。パソコンでの解答に慣れておくと、試験がWeb形式だった場合でもスムーズに解答できますよ。

ただし、アプリでは単発で問題を解いていくことになるため、実践的な練習にはなりません。苦手分野の対策には向いていますが、より本番に近い形で練習を積むためには、対策本やWebサイトも併用しましょう

③スピーディに解けるよう練習する

SPIは限られた時間で多くの問題を解くことが求められるため、時間との勝負でもあります。スピーディに解くことが高得点のカギとなるため、出題パターンをつかむとともに制限時間を意識して解く練習をしておきましょう。タイマーをセットし、本番と近い状況で模擬問題を一通り解くのがおすすめです

また、受検形式によっては問題ごとの制限時間が設けられており、時間切れになると自動的に次の問題に進んでしまいます。制限時間内に解けないと焦ってしまうかもしれませんが、気持ちを切り替えて次の問題に集中することが大切です。

その感覚に慣れるためにも、練習を重ねてテンポよく解けるようにしておきましょう。

SPIで時間切れを回避するための対策を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

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SPIで時間切れを防ぐためには、問題の傾向を把握しておくことが大切です。今回はSPIの種類や時間、それぞれの特徴を紹介していきます。またキャリアアドバイザー監修のもとSPIで時間切れを回避するための対策10選も紹介していきます。SPIでの時間切れを回避する対策をして高得点を狙っていきましょう。

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幅広く情報を集めることがカギ! 一般常識問題の対策方法

一般常識問題の対策方法
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出題範囲が広い一般常識問題は、対策が難しいのではないでしょうか。

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その通りです。だからこそ、効率的な方法で早期から対策を進めましょう。

一般常識問題は企業によって内容が異なるため、SPIと比べると対策が難しい傾向にあります。ですが、ある程度出題パターンは決まっているため、入念に対策することで選考突破率アップを狙うことは可能です。

出題範囲が広く短期間で知識を身に付けることが難しいため、なるべく早くから対策を進めましょう。

①問題集やアプリで問題を解く

一般常識問題も、SPIと同様に問題集やアプリで問題を解く練習を重ねることが大切です。主要五科目は中学~高校レベルと決して難易度は高くありませんが、公式や解き方を忘れている場合もあります。基礎知識があれば解ける問題も多いため、まんべんなく復習しておきましょう。

時事問題やマナーについては、問題集やアプリを解くことで出題傾向を知り、頻出問題の知識を得られます。対策に費やせる時間は限られているため、一般常識問題用の問題集やアプリを活用して効率的に進めましょう。おすすめの問題集については、後で紹介します。

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主要五科目の復習は、SPI対策にもつながりますよ。

一般常識問題の数学の対策法を詳しく知りたい人は、こちらの記事も読んでみてください。

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②新聞やニュースをチェックする

2つ目の対策方法は、新聞やニュースを日常的にチェックすることです。一般常識問題の試験では時事問題が出ることも多いため、問題集をこなすだけでは不十分です。また、経済や環境、スポーツなど非常に範囲が広いため、一夜漬けで対策できるものではありません

そのため、日頃から新聞やニュースをチェックし、少しずつ新しい情報を集めておきましょう。移動中にスマホでニュースをチェックしたり、朝出かける前にニュース番組を見たりと、日常生活の中でルーティーン化するのがおすすめです。

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また、試験のなかで自分の意見を求められることもあるため、ニュースでわからない単語が出てきたら都度調べ、詳細まで理解しておきましょう。

③時事問題について他者と話す

時事問題の知識を得た後は、それについて友人や家族と意見を交わしましょう。というのも、ニュースや新聞を見るだけでは正しく理解できなかったりすぐに忘れてしまいがちですが、人と話すことによって色濃く記憶に残りますし、理解も深まります。

また、自分の親など異世代の意見を聞くことで、新しい視点を得られます。試験本番で実力を発揮できるよう、興味を持った時事問題については積極的に他者と話しましょう。

他者と話すことは、理解を深めるだけでなく自分の意見を伝える練習にもなります。就活では面接やGDなど自分の意見を求められる場面が多いため、日頃から練習しておくと一般常識問題以外にも役立ちますよ。

吉川 智也

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トレンドを細かくチェックする癖は入社後も役立つ!

一般常識試験の対策として新聞やニュースをチェックすることはとても効果的です。また、この習慣を大学時代に身に付けておくと、社会人になってからもさまざまな場面で役立ちますよ。

ビジネスでは、日本国内外で起きている出来事が自社の事業や取引先との関係性に影響するということは、よくあることです。世の中は日々変化しており、常にチェックする必要があります。そうして最新の情報にアクセスすることで、知識の吸収だけではなく、ビジネス上での会話にも齟齬が生まれなくなり、周りとの関係を良好に築けるメリットもあります。

対策だけのために新聞やニュースをチェックするのではなく、その後も継続して見るようにすることをおすすめします。

SPIや一般常識問題の対策が効率的にできるおすすめの問題集10選

SPIと一般常識問題のおすすめの対策本を紹介します。頻出問題や解き方がまとめられているので、効率良く対策を進めたい人はぜひ活用してくださいね。

SPIや一般常識問題について知りたい学生からのよくある質問に回答!

SPIや一般常識問題の対策をしようと思っているものの、何から手をつければ良いのかわからない学生も多いのではないでしょうか。ここでは、そのような学生からのよくある質問に、キャリアアドバイザーが回答します。疑問や不安を解消したうえで、集中して試験対策に取り組みましょう。

  • SPIと一般常識問題はどう違うのですか?

    SPIは、リクルートマネジメントソリューションズ社が提供する、仕事への適性を見極めるための試験です。大きく分けて能力検査と性格検査の2つがあり、能力検査では言語分野と非言語分野から出題されます。一方一般常識問題は、応募者の保有知識や興味関心を確認するための企業独自の試験です。出題内容は主要五科目や時事問題、ビジネスマナーなどが多いですが、企業によって傾向は異なります。

    SPIも一般常識問題も問題自体の難易度はそれほど高くありませんが、対策なしで突破するのは難しいため、それぞれに特化した対策が必要です。

  • やはりSPIや一般常識問題の勉強をしないと落ちるのでしょうか?

    SPIや一般常識問題は、勉強しなかったからといって落ちるとは限りません。企業によって合格基準はまちまちなので、同じ結果でも落ちる場合もあれば受かる場合もあります。ですが、勉強しなければその分落ちる可能性は高まると考えておきましょう。というのも、SPIや一般常識問題はスピーディな解答が求められることが多く、いくら基礎学力があっても解くのに時間がかかると高得点にはつながりにくいからです。

    比較的努力が結果につながりやすい試験であるため、きちんと対策をすることをおすすめします。

  • SPIと一般常識問題はどのように対策すれば良いですか?

    SPIと一般常識問題は出題内容が異なるため、それぞれに合わせた対策をおこないましょう。SPIは出題パターンがある程度決まっており、専用の問題集を一通り解いて問題に慣れることが大切です。短い時間で多くの問題をこなすことで高得点につながるため、スピーディに解く練習をしておきましょう。一般常識問題への対策は、問題集に加えニュースや新聞を見て最新の情報を集めることがおすすめです。

    出題範囲が広く短期間での対策が難しいため、早めに取り掛かりましょう。

SPIと一般常識問題は別物だからこそ独自対策を進めてライバルに差をつけよう!

SPIと一般常識問題は別物であり、それぞれに適した対策が必要です。非常に難しい問題が出題されるわけではありませんが、対策は必須です。それぞれ出題傾向を把握して早期から対策を進めましょう。

また、一般常識問題はSPIよりも出題範囲が広いため、先駆けて対策を進めることがおすすめです。特に時事問題は短期間で対策できるものではないため、日頃から情報収集をしておきましょう。

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