目次
- 面接時のネイルはしない方が安全
- 面接のネイルは推奨できない!
- 「隠す」行為にはリスクがある
- 業界によっては完全NG!
- ファッションが売りの業界でも面接でOKとは限らない
- 押さえておきたい大前提! 就活で大切なのは清潔感
- ネイルなしでも手先まで清潔に見せる方法
- ①袖口の確認
- ②手のケア
- ③爪のケア
- 面接直前! ネイルを外す時間がないときの対処法
- ①落ち着いた色のマニキュアを上から塗る
- ②ネイル用コンシーラーをする
- どうしてもネイルがしたい場合の対応
- ①トップコートを塗る
- ②肌になじむカラーを選ぶ
- 面接で入社後のネイル可否をたずねても良い?
- ネイルが合否を分けることも! 面接前に外しておくのがベター
面接時のネイルはしない方が安全
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「面接の時ってネイルしてちゃダメなんですか?」
「爪先なんて面接官も見てないですよね」
という声を聞くことがあります。身だしなみにおいて爪は非常に細かい点であり、少しくらいなら良いだろうと考える人もいることでしょう。しかし、企業によっては合否にかかわることもあるため、面接時のネイルはしない方が安全です。
この記事では、面接時のネイルがもたらす就活へのリスクと、その代替案を解説します。もし今「ネイルくらいいいでしょ」と考えている人は、この記事を読んでその考えを改めるきっかけとしてくださいね。
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面接のネイルは推奨できない!
先にお伝えした通り、面接時のネイルはおすすめできません。なぜなら、そもそもネイルは仕事に必要のないものだからです。
就活、そして面接は社会人として働く企業を決めるためのものです。これから仕事をしようとする人が仕事に必要のないネイルをしている姿からは、仕事に対する熱意や意欲を感じることは難しいのではないでしょうか。仕事に必要のないうえに、そういった面接の場においてTPOをわきまえるという観点からも、ネイルは不適切と考えられているのです。
「隠す」行為にはリスクがある
就活生
このように考える学生も多いのではないでしょうか。たしかにネイルを隠しておき、面接官に気付かれなければ印象が下がることはないかもしれません。特に近年はオンライン面接が主流になっていることもあり、ネイルをしている指を何らかの形で隠すことは容易でしょう。
しかし、そもそも「隠す」という行為そのものが働くうえで印象が良くありません。そのような癖がある人・都合の悪いことは隠せば良いと考えている人などと捉えられ、入社後の働き方を不審がられてしまうのはもったいないですよね。
業界によっては完全NG!
もちろん業界や企業の中には面接時のネイルを許容されるところもあるでしょう。しかし、業界によっては面接でネイルをしているだけで不合格となってしまうところもあります。
特に飲食・医療業界など、衛生面に気を遣う必要のある業界では、仕事に対する意識が低いとみなされてしまう恐れがあります。また、ネイルは学生などの若年層からは受け入れられやすいものである一方、年配者の中には難色を示す人も一定います。そのため幅広い年代の人々と接する金融業界や公務員もネイルには厳しい傾向があります。
キャリアアドバイザー
また業界にかかわらず企業イメージを大切にする企業や古くからの慣習を重視する企業ではネイルに厳しい可能性があります。
- 飲食業
- 医療業
- 金融業
- 接客業
- 公務員
- 企業イメージを大切にする企業
- 古くからの慣習が根強い企業
飲食業界に関してはこちらの記事にて詳しく解説しています。興味のある学生は、ぜひ参考にしてみてください。
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ファッションが売りの業界でも面接でOKとは限らない
アパレル業界や化粧品業界、美容師など、ファッションを売りにしている業界では、実際に働く人々がネイルをしていることもよくありますよね。しかしその企業で働く人がネイルをしているからといって、面接時にネイルをしていてもかまわないとは限りません。
入社後にネイルがOKだとしても、面接段階からOKかどうかは別の話です。面接でネイルが許されるかどうかがわからないからこそ、「面接においてネイルは不要だからしない」ことが不要なリスクを減らすことにつながります。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
ある企業の複数の人事担当者の間で、面接時にネイルをしてきた女子学生が話題になっていたことがありました。「すごく派手な爪の学生が来たのには驚いた」「ダイヤモンドみたいな光物がついている爪もあった」「ほとんどの学生が爪を塗っていないので、つい爪にばかり目がいってしまった」と言っていたそうです。
意外とネイルは目立つ! TPOをわきまえていないと評価されることも
就職活動は、黒や紺のスーツを着用していますので、本人からすればそんなに色鮮やかなネイルをしているつもりではなかったとしても、爪だけが目立ってしまうこともあるものです。面接官の娘が普段はネイルをしていても、若い男性社員が自分の彼女のネイルに見慣れていたとしても、男性社員からすると面接場ではTPOをわきまえない非常識な人物だとみなされてしまうようです。同性である女性の面接官からはさらに厳しい目を向けられることがありますよ。
またアパレル業界では、中にはファッションセンスを見るためにスーツではなく私服で面接に来るように言われる場合があります。その場合はネイルも許容される場合もあるかもしれませんが、アパレル業界の場合主役はお客様であって、お客様より目立つ服装は好まれない場合も多いようですよ。
ネイルだけではなく、リュックも面接では控えた方が良いとされています。詳しい理由についてはこちらの記事を参考にしましょう。
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押さえておきたい大前提! 就活で大切なのは清潔感
就活生
でも、ネイルをしている人のほうが身だしなみに気をつけていると言えませんか?
キャリアアドバイザー
たしかに、身だしなみ全般においてはそうともいえるかもしれませんね。しかし、就活における身だしなみは一般的なものとは少し違いますよ。
企業は自社に新しい風を起こしたいという思いがあり、そのために新卒にはフレッシュさや爽やかさを求めています。
そういった前提に立ち返ると、フレッシュさや爽やかさをアピールするために清潔感は非常に重要です。ネイルは清潔感に欠ける印象を持たれることもあり、就活で求められる身だしなみに適していないことがわかるのではないでしょうか。就活の身だしなみでは清潔感に重きを置いて考えるようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
あなたがネイルをする目的はなんですか?おしゃれを楽しむためという人が多いのではないでしょうか。一方、職場や面接の場は、人に不快感を与えないように身だしなみを整えることが重要であり、おしゃれを楽しむ場ではありません。おしゃれを楽しむのはプライベートな時間にとどめましょう。身だしなみを整えるのは、「人に不快感を与えないため」という周囲の人々への配慮の思いがあります。一方おしゃれはあくまでも個人的な思いや好みであって、周囲に配慮することは少ないかもしれません。面接官からは目立ちたがり屋や、協調性がない人物と判断される可能性もあります。
社会人になったら誰もが企業を代表する存在となることを意識しよう
「私は派手な色やストーンを使ったネイルはしていないし、人に不快感は与えるようなネイルはしていない」という反論を抱える方もいるかもしれません。しかしあなたがたとえ営業職や接客業でないとしても、職場には取引先の方やお客様も出入りしますので、あなたが対応する時もあるかもしれません。年齢も価値観もさまざまな来訪者があなたのネイルを見た時の所感も多様でしょう。社員であれば、企業を代表している存在として周囲から見られているという意識を持つことが必要ですよ。
ネイルなしでも手先まで清潔に見せる方法
よくネイルをしていた学生からすると、ネイルのない自分の手は少し寂しく見えるかもしれませんね。ここからはネイルなしでも自分の手を綺麗に見せるための方法を紹介します。ぜひ面接前に実践してみてくださいね。
①袖口の確認
自分の手元を綺麗に見せるために、意外にも大きくかかわるのが袖口。説明会や面接などで何度もスーツを着用していると、自然と袖口がよれたりしてしまうものです。袖口が汚れたりしていると、それだけで清潔感のなさを感じられてしまう可能性もあります。汚れや黒ずみがないか、またボタンはしっかりそろっているか確認しておきましょう。
キャリアアドバイザー
新品の場合は、袖口のラベルがついたままになっていることもあります。こちらもきちんと確認しておきましょう。
- 袖口がよれていないか
- 汚れや黒ずみがないか
- ボタンの個数がそろっているか
- ボタンの意図は緩んでいないか
- 新品の場合袖口のラベルは取ってあるか
②手のケア
特に冬の場合、血流の悪さや乾燥から血色が悪くなってしまい、清潔感をうまく保てないことがあります。そういったことを防ぐためにはこまめにハンドクリームを塗るなど手の保湿をおこなうことで、きめのあるきれいな手の状態を保つことができます。また、マッサージをすることも健康的な手を作るのに有効ですね。
ネイルをしていなくても、手そのものがきれいであれば清潔感のある印象を持たせることができますよ。
③爪のケア
ネイルをしている人が自分の手に関して特に気になるのが爪でしょう。ネイルをせずとも爪の身だしなみを整えるためには、爪の長さと形、そして表面が大切になります。
長さ:白い部分が1~2mm残る程度
人によってはネイルをしている際爪を長く伸ばしていた人もいるかもしれません。しかし就活の身だしなみにおいて爪は短く切ることが基本です。
爪を切る際は、白い部分に着目してみてください。爪の白い部分が1~2mmほど残っているのが最適な長さです。また、爪を切ったらそれで終わりではなく切った部分をしっかりやすりで磨くことも忘れないようにしましょう。
形:丸みを帯びたラウンド型
特にネイルをしている人であれば、爪の形にこだわりがある人もいるでしょう。先端がとがったポイント型や爪先にカーブを作らないスクエア型など、爪の形にもさまざまな種類がありますが、就活でおすすめの爪の形は丸みのあるラウンド型です。
指先のカーブとほぼ同じ形を描くので、ナチュラルな印象に見えやすいのが特徴です。爪の長さを整える際は形にも気をつけてくださいね。
表面:甘皮処理や爪磨きを忘れずに
爪の表面も清潔感を左右する大切なポイントです。特に普段からネイルをしている人は自爪が傷みやすくなっており、ネイルを外した際に爪の表面に傷や線が入っていることがあります。
爪がすべて生えかわるのにはおよそ2ヶ月かかると言われています。できれば面接の2ヶ月前までにはネイルを外しておくようにしましょう。そのうえで、爪の生え際にある甘皮を処理し丁寧に爪磨きをおこなうことで、ネイルなしに爪に透明感を与えることができますよ。
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面接直前! ネイルを外す時間がないときの対処法
就活生
面接が急遽明日に決まって……。ジェルネイルなので、明日までに自力で外せないのですがどうしたら良いですか?
キャリアアドバイザー
それは困りましたね。即席でできる対処法をいくつかお伝えするので試してみてください。
特に面接の日程が迫っていると、ネイルをすぐには外せないこともあるかもしれません。その際、ネイルをしたまま面接に臨むのは少し危険です。そんなときにすぐに実践できる対処法をお伝えします。ただし、あくまでも対処法になるので、面接が終わり次第なるべく早くネイルそのものを外してくださいね。
①落ち着いた色のマニキュアを上から塗る
派手な色のネイルはどうしても目立ってしまうものですが、肌なじみの良い落ち着いた色のネイルであればそれほど目立ちません。ネイルの上からベージュなどの落ち着いた色のマニキュアを塗りましょう。
この際、一度塗りでは下の濃いネイルの色が見えてしまうおそれがあります。時間があれば二度塗りをして、下のネイルの色が見えないようにしましょう。
②ネイル用コンシーラーをする
コンシーラーは、マニキュアよりも「隠す」ことに特化しています。こちらも肌なじみの良いピンクベージュのカラーで、爪にストーンなどの凹凸があってもきれいに隠すことができます。
また、落とす際も40度ほどのお湯につけて軽くこするだけではがれてしまう優れものです。マニキュアに比べ所持している人は少ないため、新しく購入する必要がありますが、量販店などで手軽に入手することができます。
どうしてもネイルがしたい場合の対応
最後に、どうしてもネイルがしたい場合の対応について解説します。先にお伝えした通り、ネイルをして面接に臨むのは少しリスクがあります。そのリスクとネイルをしたい気持ちとを天秤にかけたうえで、面接時にネイルをしておくかどうか判断してくださいね。
もちろん、手や爪の手入れをしたうえで不健康そうな印象がぬぐえない場合、清潔感を増すための手段としてネイルをするのはかまいませんよ。
①トップコートを塗る
トップコートとは、ネイル表面につやを与えつつ表面をコーティングする役割を持っています。基本的にはマニキュアの上に乗せカラーをはがれにくくするために使われますが、自爪のうえに直接トップコートを塗ってもかまいません。
爪につやが出るため、ネイルをしている感覚になりやすいかもしれませんね。また爪につやを出すという点では、手先に清潔感を増す効果もあります。ただし、トップコートがはがれていると逆に悪目立ちをしてしまい、ネイルをしていることがばれてしまうので、こまめに塗り直しをするようにしてください。
②肌になじむカラーを選ぶ
濃いカラーでなく、肌なじみの良いカラーであればそれほど爪が目立つこともないでしょう。おすすめは以下のカラーです。
- 透明…一見ネイルをしているように見えない
- 薄いピンク…女性らしさが出やすい
- ベージュ…指先がきれいに見えやすい
トップコートと同じく、ネイルがはがれていると逆に清潔感が損なわれます。ネイルをする際は常にはがれていないか注意するようにしてください。
キャリアアドバイザーコメント柴崎 拓也プロフィールをみる
企業には「服務規程」というものがあり、企業ごとに身だしなみについてのルールが明文化されています。たとえば、「身だしなみ(服装、髪、化粧、アクセサリー等)は、常に清潔を保ち、他人に不快感を与えないものであること。また、職場の雰囲気にふさわしくない身だしなみは慎むこと」などです。中には頭髪の色や長さに関して定めたものもあります。この服務規定にそぐわない人物と判断されてしまえば、面接を通過することはできないことでしょう。
オンラインで見える範囲が少ない分、細部まで気を引き締めよう
また、近年は新型コロナ感染の影響からオンライン面接が多くなりました。オンラインでは胸から下は見えないからネイルをしていても大丈夫だろうと、ネイルをしたまま面接に臨む学生もいるようですが、何かの拍子に見えてしまう場合もありえます。対面と違ってオンラインの場合は見える範囲が少ないだけに、面接官は対面以上に細部までよく見ていますよ。
就活の前に、仕事をする目的や意義、何を優先するのか、あなたが仕事で何を実現したいのかなど、しっかり考えたうえで、どんな身だしなみや姿勢で臨むのか判断しましょう。それが大人として、社会人としての第一歩ですよ。
面接で入社後のネイル可否をたずねても良い?
就活生
就職後にネイルをしたいのですが、面接の逆質問の場などでネイルができるか、たずねても良いですか?
以前学生からこのような質問を受けることがありました。基本的に、面接の場で入社後のネイルの可否をたずねることはおすすめできません。逆質問は、企業や仕事への理解を深めるためのものであり、仕事に関係のないネイルについての質問はあまり歓迎されないでしょう。どうしても気になる場合は、内定後の懇親会や面談などの場でたずねるのがおすすめです。
ネイルが合否を分けることも! 面接前に外しておくのがベター
基本的にネイルは仕事に関係ないものです。そのため面接時にネイルをすることは基本的に推奨されておらず、企業によってはネイルが合否に影響することもあります。また、直接合否にかかわらないとしても清潔感が求められる就活においては、ネイルがプラスに影響することは少ないでしょう。
たしかにネイルはそれだけで自分の気分を上げてくれることもあるでしょう。しかし就活で求められている身だしなみは何か改めて考え直し、面接前はネイルを事前に外しておくようにしましょうね。
ネイルしてても面接時だけ何かで隠しておけば良いでしょ!