面談と面接の違いって何? やっておくべき対策から注意点まで徹底解説

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目次

  1. まずは「面談」と「面接」の違いを押さえよう
  2. そもそも面談の定義って?
  3. 面接は企業が応募者の採否を見極める場
  4. 面談は企業と応募者が対等にコミュニケーションを取れる場
  5. 企業が面談をおこなう3つの目的を知ろう
  6. ①就活生の本音を引き出す
  7. ②応募者と自社のマッチ度を見極める
  8. ③自社の魅力を伝えて就活生を集める
  9. 面談の主な2つの形態を理解しよう
  10. リクルーター面談:企業側が優秀な学生を囲い込むためにおこなう面談
  11. カジュアル面談:合否に関係がない疑問点や要望などをフランクに伝えられる面談
  12. 知っておけば怖くない! 面談の主な流れを押さえよう
  13. ①アイスブレイク
  14. ②自己紹介・企業側の説明
  15. ③質疑応答
  16. ④次のステップへの案内
  17. 面談で事前に準備しておくべき3つのポイント
  18. ①面談で話す内容を考えておく
  19. ②質疑応答の内容を用意しておく
  20. ③面談後にお礼のメールを送る
  21. 合否に関わるかも! 面談の3つの注意点
  22. ①日程が合わない場合は早めに調整を申し出る
  23. ②指定された服装で出向く
  24. ③待遇について質問しすぎない
  25. 面談と面接の違いを押さえつつ対策して臨もう!

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。選考を控えた就活生から

「次の選考は面談だと発表されたのですが、面接との違いがわかりません」
「面談の事前準備は必要でしょうか」

という声が寄せられています。面談と面接の違いがわからず「面談ではどんなアピールが効果的か」「企業研究が終わっていない」と焦っている人もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、面談は合否にかかわりません。ただ、事前準備を怠ると、採用担当者に悪い印象がついてしまい、その後の選考で不利になる可能性もあります。

ここでは、面談と面接の違いや面談の目的を把握したうえで、面談の事前準備や注意するポイントを解説します。面談以降の選考を有利に進めたい学生は、是非読んでみてください。

まずは「面談」と「面接」の違いを押さえよう

面接と面談の違いがわからない学生も多いのではないでしょうか。結論から言うと、面談と面接の違いは合否に関わるかどうかです。

面接は「選考の一環」で合否にかかわり、面談は「企業と就活生の情報交換」がメインであり合否にはほとんど関係がありません

面談と面接のコミュニケーションの違い
  • 面談:企業と就活生が対等に話す形式
  • 面接:企業が主体で進み、質問に答える形式
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キャリアアドバイザー

企業側としても本音に近い意見が聞きたいので、面談の際は必要以上に身構えなくても大丈夫ですよ。

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そもそも面談の定義って?

面談は面接とは違い、特別な準備は必要ありません。実際、面談では以下のような質問を問われる可能性は低いですね。

面談で問われる可能性の低い質問
  • 志望動機
  • 履歴書の内容
  • 応募先企業の情報

面談は応募者が自発的に質問できる場を意味します。形式の違いからもわかるように、面接と面談の定義はまったく異なります。そこでここでは、面接と面談の定義について紹介します。

面接は企業が応募者の採否を見極める場

面接は企業が応募者の採否を見極める場です。面接では就活生が自社に必要かどうかを見極めるため、さまざまな質問をおこないます。

見極めるための要素
  • 所有しているスキル
  • 学生時代の経験
  • 入社意欲の高さ
  • 人柄

そこで質問の意図を汲み取り、適切な受け答えをすることが求められます。面接は就活生をふるいにかける必要があるため、緊張感のある雰囲気です

面接は企業側が就活生に質問する場面がほとんどであり、就活生に対して採否を下す場だといえるでしょう。

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面談は企業と応募者が対等にコミュニケーションを取れる場

面談は企業と応募者が対等にコミュニケーションを取れる場です。面談は正式な選考ではないため、フランクなやりとりが可能です。

また、就活生側は面接の前に面談により、企業の内部的な情報を得ることでより効率的に企業研究をおこなえるメリットがあります。企業側は自社のことを知ってもらい、入社意欲を向上させられるのが利点になるでしょう

昨今では、電話面談やオンライン面談で就活生と非対面式でもフランクなコミュニケーションをとる企業も増えていますね。

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キャリアアドバイザー

面談とはいえ、企業側はその後の選考を念頭に置いて面談をおこなっています。そこで最低限のマナーや就活生としての常識は守っておくべきでしょう。

企業が面談をおこなう3つの目的を知ろう

企業が面談をおこなう3つの目的

企業が選考をおこなう理由は、長期的に業績に貢献できる新卒生を集めるためです。そこで企業は面談をおこない、就活生の本音を引き出したり、マッチ度合いを見極めたりしています。

内定を獲得するには、企業が面談をおこなう目的を把握しておきましょう。

①就活生の本音を引き出す

~広告会社の内定後の面談にて~

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就活生

今本心としてはメーカーと迷っているんです……。

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企業の社員

そうなんですね。なぜですか?

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就活生

正直なところ、「広告会社は激務」と友人から聞いて、ずっとその点が引っかかっていて。

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企業の社員

昔はそういわれていた時代もありましたが、弊社の現在の残業時間のデータはこんな感じです(データを見せながら)。弊社だと特に、プライベートとの両立を図るための○○という取り組みもしていて……。

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就活生

(思っていたイメージよりプライベートの時間や休暇もしっかりとれそう……!)

企業が面談の機会を設ける目的は就活生の本音を引き出すことです。

面談の機会を設けることによって、本当に自社へ入社する気があるのかを見極められます。迷いがあれば、自社の魅力を伝えたり、迷いを解消したりすることで入社を促せるかもしれません

そのため、就活生の迷いや不安を緩和するためにも面談は必要ですね。

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やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。

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②応募者と自社のマッチ度を見極める

面談では応募者と自社のマッチ度を見極めています。企業側と就活生のミスマッチを防ぐためです。

ミスマッチが起こると企業風土に馴染めず、短期離職してしまうかもしれません。新卒生側は経歴に傷がついたり、企業側も採用コストが無駄になったりと共に損をする可能性もあります。

面談では企業が就活生を深く知る機会と就活生が企業を知る機会の両方が設けられています。面接では質問される立場である就活生も、面談なら以下のような質問を企業に聞けますよ。

質問の例
  • 給与・待遇について
  • 現場社員の仕事のやりがい
  • 今までの業務で一番つらかったこと

質問により、就活生も応募先企業で働くイメージがしやすくなり、入社前にミスマッチを防げる可能性が上がります。

吉川 智也

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キャリアプランがマッチしているかどうかを見られることも多い

採用担当者は、学生がどのような軸を持って就活をしようとしているのか、さらにはその理由を知りたいと思っています。

たとえば「自分のスキルを身につけられるスピードを重視したい」という学生がいた場合、採用担当者は、その理由が転職を考えているからなのか起業をしたいからなのか同じ会社でマネジメントをしたいからなのか、などの学生の本心を明らかにしたいと感じるでしょう。

学生のキャリアを考えたアドバイスがもらえることも

その回答によって、比較的転職率が高いと言われているコンサルティング系の業界では「うちの会社に来た場合にはこういうキャリアを形成できる。転職をしてこういう仕事をしている人もいる」といった話ができますし、比較的転職率が低い業界の場合には「うちの社風よりも競合の社風のほうが腰を据えてスキルアップができるかもしれない」というアドバイスにつながるかもしれません。

ちなみに後者の場合だと、キャリアプランのずれからマッチ度が低いと判断され、お見送りになることも考えられますが、企業にとっては損を未然に防げたことになり、逆に学生にとっても経歴の傷を防げたということになるのです。

③自社の魅力を伝えて就活生を集める

面談の目的は自社の魅力を伝えて就活生を集めることです。昨今は少子化により、新卒生の獲得に苦労している企業も多くあります。

大手企業とは違い、知名度の低いベンチャー企業や中小企業では採用が難航している場合もあります。優秀な人材を獲得するには自社の魅力を伝えることが必要です。そのため、面談というスタイルで、自社の存在をアピールしていく企業が増えています

いきなり、面接という形を取ってしまうと、エントリーシートを作成したり、面接のために企業研究を徹底したりと手間がかかりますよね。しかし、面談にはフランクなイメージがあるので「話を聞くだけなら」と、就活生の心理的なハードルが下がり、選考に出向いてもらえる可能性が上がるのです。

面談の主な2つの形態を理解しよう

面談の主な2つの形態

面談には「リクルーター面談」と「カジュアル面談」の2種類があります。どちらも就活生の本音を引き出すことが目的です。

合否には関係ないので必要以上に難しく考える必要はありません。ただ、質問を事前に用意しておき、最低限のマナーを守ることだけは意識してくださいね。

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面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

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どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!

リクルーター面談:企業側が優秀な学生を囲い込むためにおこなう面談

新卒採用でよくおこなわれるリクルーター面談が、どんなものか分からない就活生もいるかもしれません。

  • リクルーター面談:企業側が優秀な学生を囲い込むためにおこなう面談のこと

人事担当者などから依頼を受けた「リクルーター」が優秀な学生を見つけてアプローチをします。リクルーターは同じ大学出身などかかわりがある場合が多いので、卒業後の就職先などの相談を気軽にしやすく、就活生には心強い味方かもしれません。

カフェなど企業内ではないリラックスできる空間で面談をおこなう場合が多く、基本的に合否には直接関係ありません。しかし、マナー違反や失礼な態度は企業側に報告されて、採用を見送られてしまう可能性があるので注意しましょう。

リクルーター面談について詳しく知りたい学生はこちらの記事を参考にしてみてください。

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リクルーター面談は目的の把握が不可欠|異なる注意点を徹底解説

カジュアル面談:合否に関係がない疑問点や要望などをフランクに伝えられる面談

  • カジュアル面談:合否に関係がない疑問点や要望などをフランクに伝えられる面談のこと

話しやすい場所でリラックスしてお互いを知り、就活生と企業側に認識のズレがないかを確認するための機会です

こちらも基本的に選考への影響はありません。給与など面接では聞きにくいことを質問するのもありですが、次の選考のことを考えるとビジネスマナーに則った丁寧な対応は心掛けておくべきですね。

カジュアル面談についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。

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また、内定後に面談をおこなう場合は以下の内容を話し合うケースもあります。

内定後面談ですり合わせる内容
  • 希望勤務地
  • 希望部署
  • 待遇
  • 業務内容

すべての意見が通るわけではないですが、入社後のキャリアのことをしっかり考えてから話し合いましょう。

吉田 実遊

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企業の好意に甘えすぎた態度にならないように注意しましょう

カジュアル面談では、担当者が学生の考えを引き出すことに注力しがちです。そのため、「なるほど」という同意や傾聴をしたり「どうしてそう思うのか」と話を促したりしてくれるシーンが多いでしょう。

一方、リクルーター面談では、企業によっては「もしうちに来るとしたら」「〇〇という点で向いていると思うよ」など企業側の意見がかなり前のめりに反映された、就活生に好意的な話の進め方になることもあるでしょう。

しかし、どちらの面談でも共通することとして、当然ですが言葉遣いなどの基本的なマナーには注意が必要です。

選考には直接関係がないと言われるとつい自分の本音が出ることが多いのですが、「最近の〇〇はダメだから」「自分は〇〇のスキルがあるから」など、一歩間違えると上から目線と捉えられる恐れのある表現は避けるようにしましょう。

39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!

やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。

そこで無料の「面接力診断」を活用しましょう。面接力診断を使えば、簡単な質問に答えるだけあなたの面接力と弱点がわかります

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知っておけば怖くない! 面談の主な流れを押さえよう

面談の主な流れ

面談は採用担当者が進行してくれます。しかし、流れを知っておいた方がより当日の会話が弾みやすく、緊張せずに済むでしょう。ここではよくある面談の流れを紹介します。

①アイスブレイク

  • アイスブレイク:初対面の緊張感をやわらげて、打ち解けるきっかけを作る手法

いきなり本題に入ると就活生が緊張してしまい、本来の人柄や能力について知ることができません。そこで面談での雑談はアイスブレイクの役割を果たします。

アイスブレイクの話題の例
  • 天気
  • 時事問題
  • 出身地
  • 趣味

初対面でも共通の話題があったり、知っている話題を広げられたりすれば、一気に距離は縮まります。アイスブレイクは面談の導入として用いられるケースが多いです。

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キャリアアドバイザー

就活生の話を聞くことがメインですが、自分の話ばかりするのはNGです。採用担当者にも話を振ることで、「周囲に配慮ができる学生」の印象を与えられますよ。

雑談形式の面接対策をしたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみましょう。

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②自己紹介・企業側の説明

アイスブレイクの次は、お互いの自己紹介・企業側の説明がおこなわれます。自分の自己紹介は企業側の説明の後や、採用担当者の自己紹介の後などタイミングに決まりはありません。

いずれにしても当日の流れに従いましょう。面接のように自己アピールするのも大切ですが、面談の目的はお互いの理解を深めることです。そのため、自然体で臨みましょう。

企業側の説明では、採用担当者がパンフレットなどを使いながら、企業の概要について話してくれることもあります。特に以下のようなパンフレットにはない情報は志望動機や自己PRを作成するうえで役立つ可能性があるので、しっかり聞いておきましょう。

企業側の説明
  • 自社の魅力
  • 社風
  • 商材の強み
  • 今後の取り組み

自己紹介についてはこちらの記事でも解説していますよ。

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③質疑応答

企業の情報が理解できたら、採用担当者から質問がないか聞かれます。気になるところがあれば、素直に質問してみましょう。

面接の場合、逆質問はアピールの場になります。しかし面談の場合は学生からの質問事項は基本的に合否に関係ないため、肩肘を張る必要はありません

たとえば以下のような気になるポイントを質問すれば、詳細に採用担当者が答えてくれます。

面談時の質問事項の例
  • 職場の雰囲気
  • 仕事のやりがい
  • 先輩社員のキャリア形成
  • 1日の流れ

質問によってはすぐに回答できず、後日メールで回答してくれる内容もあるかもしれません。企業研究はもちろん、企業選びに必要な情報だと思って質問してみてくださいね。

④次のステップへの案内

面談の最後には、次の選考や企業イベントなどの案内がある場合があります。具体的には以下のような案内です。

次回の案内の例
  • 次の面接について
  • 次の面談で会える現場社員について
  • 開催予定のセミナーについて
  • 職場見学について

面談終了後には今回の説明で使った資料や開催予定のイベントの詳細連絡が来るかもしれません。そのため、採用担当者のメールアドレスをきちんと登録しておきましょう。

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キャリアアドバイザー

面談のお礼メールを送っておくのは最低限のマナーです。今回の面談で初めて知ったことなどを添えた内容のメールを送ってみてくださいね。

メールの送り方や文面については、以下を参考にしてみてください。一次面接後の内容となっていますが、送り方の基本は同じです。

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面談で事前に準備しておくべき3つのポイント

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就活生

面談は合否に関係ないから、事前準備は必要なさそうですね。他の企業のESで忙しいので、よかったです。

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キャリアアドバイザー

ちょっと待ってください。面談でも事前準備をしていった方が良いですよ。

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就活生

えっ、そうなんですか……?

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キャリアアドバイザー

事前準備が面談で仕入れた情報を有意義に使えるかどうかの明暗を分けますよ。そのため、最低限の事前準備は必須です。

面談は合否に関係ありません。しかし、企業側がアプローチしてくれている状況で好印象につながる対応ができれば、その後の選考を有利に進められます。

面談も採用活動の一環です。もちろん、面談の印象は次の選考の採用担当者に引き継がれます。そのため、きちんと事前準備をして臨むのがベターでしょう。

①面談で話す内容を考えておく

面談で話す内容を考えておきましょう。なぜなら、内定後に面談をおこなう場合と選考前に面談をおこなう場合があるためです。それぞれに適した内容を話すためには事前準備が必要になります。

  • 内定後に面談をおこなう場合
    企業の公式HPではわからない情報を確認する。待遇・社風などを聞いておくと、入社後のミスマッチを防げる可能性が上がる。
  • 選考前に面談をおこなう場合
    事前に企業研究をしておき、企業の業務内容に絡めた話をする。入社意欲の高さをアピールできる。

面談の準備をまったくしていなかったり、自分が目指すキャリアと企業が提供できるキャリアが異なったりする場合は選考の早い段階で落とされる可能性もあります

そのような準備不足が絡む失敗は防げるかもしれません。そのため、面談で話す内容は考えておきましょう。

OB・OG訪問の際に面談で話した内容を聞いておく

OB・OG訪問を事前に済ませている場合には、その際に面談で話した内容を聞いておくと良いですね。OBやOGが話した内容の中でさらに気になる点を深掘りしてみるのも良いでしょう

実際に担当してくれたOBやOGの印象を企業に伝えてみるのもありですね。

話した内容の例
  • 総合職の配属部署
  • 各部門の業務内容
  • 今後の展望
  • 職場見学を希望したい

基本的には採用担当者の話の流れに身を任せつつ、自分で話せる場面では積極的に話を振っていきましょう。

OB・OG訪問については以下の記事も参考にしてくださいね。

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②質疑応答の内容を用意しておく

質疑応答の内容は事前に用意しておきましょう。面談は合否に関係ないと言えど、何の質問もしなかった場合は「入社意欲が低いのでは」と印象が下がってしまう可能性があるためです

話の中で疑問点があれば質問に困りませんが、企業の社員を前にして、慣れない環境で質問が思いつかない場合もありますよね。そこでここではおすすめの質問を紹介します。

職場の雰囲気

面談では職場の雰囲気を聞いておきましょう。なぜなら、採用担当者は人事部の社員であることが多く、すべての部署の現場の雰囲気はわからないためです

部署ごとに働く人の能力や人柄も多く異なります。採用担当者の人当たりが良くても、現場の社員がみんな同じような気質とは限りません。そのため、自分が希望している部署の雰囲気の話を出してみてくださいね。

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キャリアアドバイザー

採用担当者がわからない場合は数日後に現場の担当者へ聞いた内容を連絡してくれたり、職場見学をさせてくれたりするなどの対応をしてくれることも多いですよ。

仕事のやりがい

面談では仕事のやりがいについて聞きましょう。長期的に働けるかどうかの指標になりやすいためです。仕事のやりがいと自分の仕事の価値観がマッチする場合は、面談した企業で長期的に働くのも苦にならないかもしれませんよ

先輩社員のキャリア形成

面談では先輩社員のキャリア形成について聞きましょう。万が一自分のキャリアプランとズレている場合、入社しても理想には近づくことは難しいかもしれません。

たとえば、30歳までに営業スキルを磨き、課長まで昇進したい就活生がいます。しかしある大企業では、30代ではどんなに実績があっても役職につくのは難しいのが現実と知った場合、学生の目標達成は厳しいでしょう。

理想と現実のギャップを早めに知れば、就活の軌道修正がしやすくなるので、先輩社員のキャリア形成について質問するのはおすすめです

キャリア形成がわかる質問の例
  • 今の部署で働くまでの経緯を教えてください
  • ○○の仕事に憧れがあるのですが、ロールモデルとなるような先輩の一例を教えていただけますか
  • 昇進のスピード感を教えてください

こちらの記事でもキャリア形成について解説していますよ。

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1日の流れ

面談では社員の1日の流れを質問しましょう。ある程度の労働時間や業務量がわかります。自分が配属されそうな部署の若手社員の1日の流れを教えてもらうのがベターですね。部署や役職、配属先の地域によって忙しさは異なります。

就活サイトや求人票に記載されている残業時間は全体の平均です。顧客の少ない地方の部署とたくさんの顧客を抱える都会の部署の残業時間には差が生まれますよね。自分が配属される可能性がある部署の若手社員の1日の流れを聞いてみてください。

塩田 健斗

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会社ではなく「個人」に着目をするのも1つの手

これ以上質疑応答の内容が思い浮かばない、という場合には会社ではなく担当者個人に興味を持ってみましょう。「会社の雰囲気」「会社の人材育成」「会社の評価制度」など会社を主語にしたことばかりをを聞くと、何100人、何1,000人といる社員を一般化させた回答が返ってくるでしょう。情報は得られるけれども自分事として捉えるにはあいまいすぎる回答になってしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、担当者個人に着目をしてどのような就活をしたのか、どんな仕事をしているのかなどを聞いてみると「ここだけの個人的な意見だけれども」という本音を引き出せる可能性も高まります。

個人についての質問は自分事に置き換えて考えやすい

具体的には「就活中に考えていた軸と今考えている働くうえで大切にしたいこと」や「就活中にやりたかった仕事と今やっている仕事の違い」など、比較ができるものだといいでしょう。「思っていたことと違ったけれども楽しい」「思っていた通りだった」「思っていたことと違い実は大変」などさまざまな意見が出てくるはずで、そこから「自分が働くうえで大切にしたいことは何か」を省みることにつなげられます。また、自分の話から派生をして「同期にはこういう人がいる」と具体的な事例を聞けることもあるかもしれません。

社会に出て一般的に優秀と言われる営業担当者は「話している相手に興味を持っている」と言われています。もちろんその話ばかりをしてしまうとマイナスに働くリスクもありますが、困ったときには真似をしてみるのもおすすめですよ。

このほかに、特にリクルーター面談で質問すべき内容についてはこちらの記事でまとめています。

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質問例25選|リクルーター面談で内定に近づくには事前準備が必須

③面談後にお礼のメールを送る

面談後にはお礼のメールを送りましょう。なぜなら、お礼メールで印象がアップする場合もあるためです。担当者への感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。

またお礼メールは基本的に当日中に送りましょう。面談もビジネスシーンと同じであることを意識してください。

お礼メールの書き方のポイント
  • 件名は誰から・何の連絡から分かるように記載する
  • 宛名は会社名・部署名を正式名称で記載する
  • 本文で話した内容と入社意欲を伝える

新規メッセージ

○○○○○@shukatsu.com

△△△△△@shukatsu.com

本日の面談のお礼/〇〇大学〇〇(氏名)

〇〇株式会社
〇〇〇〇様

〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇と申します。

先ほどはお忙しい中、面談のお時間を設けていただきありがとうございました。
〇〇様から〇〇の業務や〇〇の展望を教えていただき、より一層貴社で働きたいという思いが強くなりました。
これから〇〇様のお話を企業研究に活かして、選考を突破できるように努めて参ります。

またご相談させていただこうと思っておりますので、その際は何卒よろしくお願い致します。
貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。

―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――

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話した内容で印象に残っている部分を入れることで入社意欲のアピールにもつながりますよ。

合否に関わるかも! 面談の3つの注意点

面談の3つの注意点

合否に関係しないとは言え、初めての面談はわからないことが多く、不安な学生もいるでしょう。とはいえ面談の注意点もあらかじめ把握しておけば、恐れるに足らずです。

「面談前」と「面談中」に注意すべきポイントがあるので、一緒に確認しておきましょう。

①日程が合わない場合は早めに調整を申し出る

基本は企業の都合に合わせるのが望ましいですが、やむを得ない事情で指定された面談日に出向けなくなってしまう可能性もありますよね。

採用担当者はできるだけ多くの就活生と話し自社のことをアピールしたいため、基本的に日程変更を受け入れてくれるケースが多いです。日程が合わない場合はできるだけ早めに採用担当者に連絡を取り、丁寧に謝罪をしてから日程の調整を申し出ましょう。

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イレギュラーな状況に対して、落ち着いた対応ができればマイナスな評価を避けられるかもしれませんよ。

メールで候補日および時間を挙げる

日程変更をお願いする際は自分の都合が良い候補日および時間を伝えましょう。就活生側が候補日を挙げないと、企業側が再度提示した日程へ参加できない場合に二度手間になってしまうためです。

候補日は3〜4日提示するのをおすすめします。また、時間帯を絞りすぎると、企業に日程を押し付けている印象がつきかねません。そこで午前、午後の時間帯に余裕がある日程を提示しましょう。

候補日の提示の例
  1. 〇月〇日(月)終日
  2. 〇月△日(火)午前中
  3. 〇月〇〇日(木)午後
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候補日のやり取りが重なってしまうと、コミュニケーションコストがかかってしまいます。これは社会人になっても意識するべき対応なので覚えておいてくださいね。

日程変更の際はこちらの記事も参考になりますよ。

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就活での日程変更はマイナス印象? 最適な伝え方を例文付きで解説

就活での日程変更はマイナスの印象を与えてしまうのでしょうか? 今回は日程変更を伝える際に気をつけるべき注意点をキャリアアドバイザーが紹介していきます。印象が悪くならないメールや電話の例文も紹介しているので、日程変更を伝える際の参考にしてみてください。

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就活での日程変更はマイナス印象? 最適な伝え方を例文付きで解説

②指定された服装で出向く

私服を指定してくる企業の場合は私服で出向きましょう。企業が私服を指定する理由は以下の通りです。

企業が私服を指定する理由
  • TPOの判断がつくかどうかを判断している
  • リラックスして面談を受けてほしい

前述した通り、面談は合否には関係ないので、気にし過ぎる必要はありません。

ただ、服装で外したくない場合は企業の公式HPからオフィスシーンを見て、先輩社員がどんな服装で働いているのかを参考にするのがおすすめですね

就活の服装に関して詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてください。説明会の内容となっていますが、基本的に面談でも同様です。

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③待遇について質問しすぎない

入社後のミスマッチは双方にとってデメリットしかありません。労働条件や福利厚生などの確認は必要になります。

ただ、業務内容や会社の取り組みについて一切触れずに、待遇ばかり質問するのはNGです。「待遇にしか興味を持っていない」と判断されてしまい、その後の選考に影響を及ぼす可能性があるためです

内定辞退も権利として認められているので、待遇面について触れるのは内定獲得後の面談でも遅くありません。待遇については深く質問しすぎないように注意しましょう。

内定辞退の方法について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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面談と面接の違いを押さえつつ対策して臨もう!

面談は面接と違い、合否に関係ありません。しかし、どちらもビジネスの場であるためマナー違反があれば、面談後の選考で不利になる可能性が高まります。

事前準備をおこなっていけば、面談で得た内容は選考で役立ちます。面談の際には事前準備をおこない、他の就活生と差をつけましょう。

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