面接での正しい言葉遣いとは|印象を下げる言葉遣いもチェックしよう

この記事のアドバイザー

目次

  1. 言葉遣いには人柄があらわれる
  2. 面接での基本的な言葉遣い
  3. ですます調の敬語で話すのが基本
  4. 企業のことは「御社」
  5. 一人称は「わたくし」
  6. クッション言葉を上手に使おう
  7. 面接で言わない方がいい間違った言葉遣い5つ
  8. ①二重敬語
  9. ②了解です・ご苦労様です
  10. ③なるほど!確かに!も面接ではNG
  11. ④「大丈夫です」はあいまいな表現
  12. ⑤〇〇みたいな・そんな感じ
  13. 面接では話し方にも注意しよう
  14. 面接での言葉遣いについてよくある質問に回答!
  15. 面接で正しい言葉遣いを話して人柄の面で好印象を与えよう

言葉遣いには人柄があらわれる

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から

「面接を受けていると、自分の言葉遣いが合っているか不安になります」
「OB訪問先で言葉遣いを注意されました…」

という声を聞くことがあります。言葉遣いには人柄があらわれます。間違った言葉遣いをしていると、面接官に「配慮がない」「マナーを知らない」といった印象を持たれてしまう可能性も。採用において就活生の人柄を重視する面接官は多いので、言葉遣いなどの話し方に気を付けるのは面接対策として欠かせません。正しい言葉遣いをマスターして面接官に好印象を与えましょう。

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面接での基本的な言葉遣い

業界にもよりますが、言葉遣いなどのマナーを重視している企業を志望する場合、基本ができていないと大きく評価を下げてしまいます。細かい部分に注目する前に、まずは基本的な言葉遣いをおさえましょう。

正しい言葉使いで面接で印象アップする秘訣|

ですます調の敬語で話すのが基本

面接では敬語を話しますが、敬語に慣れていない就活生も多いのではないでしょうか?敬語は相手を敬っていることを示すために用います。企業と就活生では明確に上下関係があるわけではありませんが、ビジネスの相手として対峙するなら礼儀を尽くさなければなりません。

敬語を話すことはコミュニケーションの基本であり、社会人としての基礎が身についているかどうかが見られていると考えましょう。敬語に自信がなくても「です」「ます」で話すことを押さえておけば問題ありません。「〜っす」「〜じゃないっすか」などの話し方が口癖になっている場合は、語尾を最後まで言い切るようにしてください。

️尊敬語と謙譲語違いを把握しよう

敬語表現には尊敬語と謙譲語があります。これらを混同すると表現がおかしくなってしまうので注意してください。尊敬語は相手、謙譲語は自分の動作と考えると分かりやすいです。相手に直接敬意を払うのが尊敬語、自分がへりくだって相手に敬意を表するのが謙譲語です。

尊敬語と謙譲語

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企業のことは「御社」

面接の中で企業を示す場合は「御社」と表現しましょう。「そちら」「こちら」「貴社」ではないので注意してください。履歴書では「貴社」と書いていたと思いますが、これは書く時と話す時では表現が異なるからです。履歴書では「貴社」面接では「御社」とわけましょう。一般企業の場合は「御社」ですが、一般企業以外の場合は「御〇〇」となります。一覧で確認しておきましょう。

志望先の呼び方一覧

一人称は「わたくし」

面接は採用活動というビジネスシーンのひとつと言えます。ビジネスシーンでの一人称は「わたし」か「わたくし」が一般的ですが、「わたくし」の方がよりかしこまった印象を与えます。ですから、目上の人と話す面接での一人称は「わたくし」と言うのがいいでしょう。

「僕」や「自分」は日常使いには問題ありませんが、面接には不向きです。カジュアルですし、子どもっぽい印象を与えます。いい意味で学生らしさがあるとも言えるのですが、面接は就活生が企業で働くことを想定して選考されるので、ビジネスマンとしての礼儀正しさやマナーを表現するためにも「わたくし」を使いましょう。

クッション言葉を上手に使おう

基本的には敬語がしっかりできていれば問題ありませんが、クッション言葉を上手く活用するさらに丁寧になります。クッション言葉とは、発言内容をやわらげてくれる働きをする言葉です。例えば「もう一度お願いします」と聞き取れなかった内容を再確認する際、声のトーンによってはややトゲがあるような気がしますよね。

このような場合「(恐れ入りますが)もう一度お願いします」とクッション言葉を挟むだけで、相手への配慮を示すことができます。言いにくいことも言いやすくなるので、面接で聞きたいことがある場合にも使えます。

面接で使えるクッション言葉一覧
  • 恐れ入りますが
  • 失礼ですが
  • 早速ですが
  • あいにくですが
  • 差し支えなければ
  • ご迷惑をおかけしますが
  • 申し訳ございませんが
  • お手数をおかけしますが
  • よろしければ

吉川 智也

キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる

コミュニケーションを円滑に進める印象がある

クッション言葉を使う就活生には、とても丁寧で人当たりの良い印象を受けます。社内コミュニケーション、社外コミュ二ケーションを円滑に進めてくれそうです。社会人適性も高そうですね。誰に対してどんな言葉遣いをするのかは、社会人の基礎です。たまに相づちを【うん、うん】と返してしまいお見送りになっている学生さんも事実としています。どんな場でも【誰に】対しての発言なのかは念頭におきましょう。お友達とお話するシーンと、先輩、面接官に向けての言葉のチョイスは異なりますよね?クッション言葉を使われてマイナスなイメージは生まれません。有効活用しましょう。

面接では特にあいさつなどで言葉遣いを見られます。面接でのあいさつを失敗しないためにも、こちらの記事をチェックしておきましょう。

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面接で言わない方がいい間違った言葉遣い5つ

間違った言葉遣い5つ

正しい言葉遣いを意識していても、話している言葉自体が間違っているということもあります。面接前に正しておけば問題ないので、今のうちに間違った言葉を把握して改善しておきましょう。

①二重敬語

丁寧に話そうと意識するあまり、敬語表現が重複しておかしくなっている就活生を多く見かけます。これは二重敬語と呼ばれるものです。例えばどこかに行く場合に「○○へ参ります」という表現を用いますが、これを「○○へ参らせて頂きます」とすると二重敬語になるため注意しましょう。

「参る」だけで敬語表現として成立するため、「頂く」という別の表現を付け加える必要はありません。他にも役職に「様」をつけて話す就活生がいますが、これも間違いです。「○○部長様」とせずに「○○部長」あるいは「部長の○○様」と言いましょう。

②了解です・ご苦労様です

敬語表現と思って使っていたものが、実は敬語ではなかったという場合もあります。例えば「了解です」はよく使われがちですが、了解は敬語表現ではありません。了解は「分かった」というニュアンスに近く、これに「です」をつけても敬語表現にはならないのです。

目上の人に理解したことを伝える場合は「承知しました」が適当でしょう。他にも「ご苦労様です」「参考になります」は、よく使ってしまいがちですが、実は間違った表現です。「ご苦労様です」は「お疲れ様です」、「参考になります」は「勉強になります」と言い換えましょう。細かい違いですが、失礼な印象を与えないためにも正しい表現をおさえておいてください。

③なるほど!確かに!も面接ではNG

面接では、面接官が企業や業務について説明することもあります。その際に、相づちを打つのはいいことです。相づちを打つことで「話を真剣に聞いている」「興味関心がある」という印象を与えられます。しかし、ここで注意したいのが「なるほど!」「確かに!」です。

つい言いそうになってしまいますが、これらは目上の人に対して失礼にあたります。どちらも砕けた表現ですし、こちらが面接官を評価している印象を与えます。「です」をつけても印象は変わりません。「おっしゃるとおりです」「そうですね」などに言い換えましょう。

④「大丈夫です」はあいまいな表現

面接官から何か聞かれたり心配されたりした場合に「大丈夫です」と答える就活生は多いと思います。しかし「大丈夫」は承諾と否定どちらの意味にも受け取れるあいまいな言葉です。断り文句として使うことが多いと思いますが、断る際は「問題ありません」と言いましょう。

また、「大丈夫です」には強い熱意や意欲を感じにくいです。例えば、面接官に「弊社では〇〇のスキルが必要ですが、入社までに準備できますか?」と聞かれた場合に「大丈夫です」と言うのと、「もちろんです。入社までに勉強しておきます」とでは印象が違いますよね。大丈夫だけだと意欲を伝えられないので、自分の言葉で答えましょう。

⑤〇〇みたいな・そんな感じ

面接で何か説明する際に「〇〇みたいな〜」と言ったり、確認に対して「そんな感じです」と答えるのは正しい言葉遣いとは言えません。どちらもフランクな表現で、友達と話しているような印象になります。日常生活で話すには違和感がないかもしれませんが、面接官からは「馴れ馴れしい」と思われるでしょう。

このようなニュアンスを伝えたい場合は「〇〇な雰囲気」「〇〇のような」「〇〇な様子」などに言い換えましょう。細かいですが、丁寧に言い換えることで印象がよくなります。面接官は多くの就活生と面接をしているので、言葉遣いには敏感です。目上の人に対して適切かどうかを考えて言葉を選びましょう。

塩田 健斗

キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる

話す機会を増やして正しい言葉遣いを身につけていこう

就職活動中は普段使い慣れない言葉を話す機会が増えます。面接は公的なアピールの場ですから、なかなかすぐには慣れないです。だからこそ、一定の練度が必要であり、限られた時間の中でいつでも意識して話せる状態にあることが理想です。

言葉遣いに関してはとにかく実践で話す機会を増やしましょう。これは面接全般に言えることですが、自分の面接風景を動画で撮影して確認するのも効果的です。面接中の言葉遣いに誤りはないか、不用意な発言はないか、無意識に話していることも多いので癖を確認するようにしてみてください。

面接で使うべきではない言葉遣いに関してはこちらの記事で詳しく解説しています。併せて読んでおきましょう。

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面接では話し方にも注意しよう

面接では言葉遣いだけではなく、話し方にも注意しなければなりません。話し方には話している時の目線や表情、仕草、声のトーン、話す時のくせなどが挙げられます。正しい言葉遣いで上手にアピールできていても、声が小さく暗い表情だとマイナスな印象を与えます

反対に、多少言葉遣いに間違いがあっても、元気に明るく話すことで好印象を与えることもあります。面接は、面接官と上手にコミュニケーションを取ることが大切です。話す前に「あー」や「えーっと」を連発したり語尾を伸ばしたりするのはいい印象を与えないので注意してください。

吉川 智也

キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる

頷いたり笑顔でハキハキと答えたりしてコミュニケーションを取ろう

面接官と上手に会話するには、まず、皆さんが普段お友達と会話する時を思い出してみましょう。話を聞いているときは頷き、もっとよく知りたい内容には質問をしていませんか?表情はどうでしょうか。真顔ですか?面接もコミュニケーションなので同じです。

もちろん言葉遣いや礼儀は含まれますが、「会話」をする点については共通項がたくさんあります。難しく考え過ぎてしまうのはナンセンスです。面接官が話している時には頷くなどの傾聴力を意識する、回答は笑顔でハキハキと答える。これだけでも円滑にコミュニケーションは進みます。普段のご自身と比較して、固く身構え過ぎないように意識することから始めましょう。

こちらの記事では、面接での話し方について「基本」と「好印象を与えるコツ」にわけて紹介しています。言葉遣いとあわせて正しい話し方をおさえておけば、面接官から「いいな学生だな」と思われる可能性をぐんと上げることができます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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また、せっかく正しい言葉遣いが身に付いても、身だしなみや態度で面接の印象が下がってしまうのはもったいないですよね。就活マナーを最後に総チェックして、内定をつかみましょう。就活マナーは以下の記事を参考にしてくださいね。

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面接での言葉遣いについてよくある質問に回答!

面接での言葉遣いで意識すべきことや、面接で間違えやすい言葉遣いを事前に知っておきたいと考える人も多いですよね。ここでは、そのような学生からの質問にキャリアアドバイザーが回答していきます。

  • 面接での言葉遣いで意識すべきことは何ですか?

    面接での言葉遣いでは、尊敬語、謙譲語、丁寧語の使い分けを意識しましょう。尊敬語は、話し手が相手を上に立てる場合に使用します。面接官に対して使う敬語は、基本的に尊敬語と覚えておきましょう。謙譲語は、自分を下げて相手を敬う場合に使用する、自分に対する敬語表現です。主語が自分のときは謙譲語を使用します。丁寧語は、聞き手に対して敬意を表し、丁寧に表現する敬語です。

    この3つの使い分けができていると礼儀正しい印象を与えられるため、しっかり押さえておきましょう。

  • 面接の言葉使いで間違えやすい言葉を教えてください。

    面接の言葉遣いで間違えやすい言葉としては、二重敬語が挙げられます。たとえば「拝見させていただきます」と謙譲語が連なった表現は誤りで、「拝見します」が正しい敬語です。丁寧に話そうとするあまり、敬語が重複しておかしくなってしまうケースがよく見られるので注意しましょう。

    ほかにも、企業を敬う表現で「貴社」と「御社」が混ざる人も多いです。「貴社」は書き言葉で使い「御社」は話し言葉で使います。そのため、面接では「御社」が正しいです。

面接で正しい言葉遣いを話して人柄の面で好印象を与えよう

面接対策として質問の回答を考えたり入退室のマナーを確認したりする就活生は多いですが、実は正しい言葉遣いを把握しておくのも重要な対策です。正しい言葉遣いは最低限のマナーであり、目上の人に対する敬意をあらわすためにも身につけておく必要があります。

面接官は就活生の話す内容以外にも、言葉遣いや仕草から人柄を判断することが多いです。これらは素が出てしまいやすい部分なので、人柄を見抜こうとする面接官にとって注目すべきポイントになります。ライバルと差をつけるためにも、正しい言葉遣いを身につけて面接官に好印象を与えましょう。

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