目次
- 20代の転職は自分の強みと企業のニーズ理解がマスト! 必須対策を押さえよう
- 20代の転職の大前提! 対策前に押さえておきたい基礎知識
- 20代の転職者を「第二新卒」と呼ぶ場合がある
- 20代で第二新卒になる人は毎年一定数いる
- 20代の転職は難しい? 転職市場の3つの実態
- 新卒に比べると選択肢が限られやすい
- 採用に対して不安を抱かれることが多く就活難易度が上がりやすい
- 最近の人手不足から若手人材の需要が高まっている
- 20代の今がベストな転職タイミング? 4つのQで立ち位置と行動指針を立てよう
- Q1.これまで働いていた企業に対する不満は言葉にできる?
- Q2.それは転職しないと改善できないもの?
- Q3.どんな職場なら不満を解消できる?
- Q4.不満を解消してどんなふうに働きたいかイメージできる?
- 着実に内定獲得へ駒を進める! 20代の転職を成功に導く7つのポイント
- ①ゴールがないからこそ転職スケジュールを決めて計画的に進める
- ②社会人になってから今までの価値観の変化に注目して自己分析する
- ③今の仕事から身に付けたスキルや強みを明確にする
- ④「自社分析」で前職と比較しながら志望企業を見極める
- ⑤職務経歴書でもしっかりアピールする
- ⑥20代の転職ならではの頻出質問に備える
- ⑦転職・退職理由で意欲をアピールする
- 20代で転職するなら状況別の対策法で印象アップを狙おう!
- 【20代前半】3ステップで企業が抱きやすい早期離職への不安を解消!
- ステップ①現状分析で納得感のある転職理由を見つける
- ステップ②転職先で実現したいことを明確にして意欲を伝える
- ステップ③キャリアビジョンで転職先での将来を見すえていることを伝える
- 【20代中盤】ポテンシャルで差を付ける! 20代中盤の転職の3つのポイント
- ①転職理由は「〇〇がしたい」で意欲をアピール
- ②前職で身に付けたスキルから社会人基礎力をアピール
- ③転職後の活躍イメージを明確にして将来性をアピール
- 【20代後半】実績&スキルアピールで内定へ駒を進める! 効果的なアピール法
- ①志望企業で役立つ実績やスキルをピックアップする
- ②実績は具体的な数値をふまえて伝える
- ③成長意欲やコミュニケーションスキルで職場へのなじみやすさを伝える
- 決断前に要チェック! 20代の転職で押さえておきたい3つのポイント
- 退職は転職先が決まってからがおすすめ
- ある程度の実績を積んでからの方が転職で有利になる
- 今の職場から離れることが目的になってしまうとミスマッチにつながりやすい
- 転職をしないときはどうする? 今の職場で不満を解決する方法
- 上司に悩みを打ち明けて解決策を探してもらう
- 副業で好きなことを仕事にする
- 20代の転職には状況に合わせたアプローチをして希望のキャリアを実現しよう!
20代の転職は自分の強みと企業のニーズ理解がマスト! 必須対策を押さえよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの今井です。
転職をしようか考えている20代の人から、よくこんな相談をもらいます。
転職はただでさえ不安が多いものですが、20代での転職となるとタイミングや対策に悩むこともありますよね。
確かに20代での転職はアピールできるような実績やスキルが少なかったり、即戦力となることが求められる場合があるので難航しやすい場合があります。しかし今のあなたの状況に合った対策をすることで、理想のキャリアをかなえることはできますよ。
この記事では、20代の転職の実態や必須対策、年齢別のポイントについて解説していきます。一緒に着実な準備を重ねて転職を成功させましょう。
20代の転職の大前提! 対策前に押さえておきたい基礎知識
転職対策の前にまずは20代の転職がどういうものなのか、どんな状況に置かれるものなのかを確認してみましょう。
ここからは、20代での転職の大前提となる基礎知識について解説していきます。この先の内容もしっかりと頭に入れたうえで転職活動に挑んでくださいね。
20代の転職者を「第二新卒」と呼ぶ場合がある
新卒で入社した企業を1~3年で辞める人を第二新卒と呼びます。ただし期間に明確な決まりはないので、企業によっては卒業後5年以内やそれ以上経っていても第二新卒とする場合もありますよ。
社会人としての経験が浅く、吸収力が高いのが第二新卒の特徴です。第二新卒を積極的に採用していきたいと考える企業は増えており、第二新卒専用の採用ページを作っているところもあります。
20代で転職をするときは、多くの場合第二新卒として転職をするということを覚えておきましょう。
本田 百合香
第二新卒についてはこちらの記事で詳しく解説しています。第二新卒ならではの対策法がわかるので、あわせて参考にしてみてください。
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20代で第二新卒になる人は毎年一定数いる
20代で転職を考えるとなると「もう少し働いていた方が良いのでは?」「転職をするには早すぎるかも」と不安に感じることもあるかもしれません。
しかし厚生労働省が発表している新卒入社した人の離職率についてまとめた「新規学卒就職者の離職状況」によると、2010年以降毎年およそ3割程度の人が新卒入社した企業を3年以内に辞めていることがわかります。
全員がそうとは言い切れませんが、なかには別の企業に転職をした人もいるでしょう。20代で転職を考えることは、決して珍しいことではありません。とはいえ、早期離職はリスクもともなうものです。慎重に判断することが大切ですよ。
松下 建都
第二新卒のうちに転職活動を始める人も多く、インターネット上にはそのような人たちの体験談なども載っています。悩んでいるときは体験談を参考にして考えてみるのもおすすめです。
転職に対して不安があるときはこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。転職の不安解消法を解説しています。
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転職は不安なことが多いですよね。良い転職先は見つかるのか、転職先でうまくやっていけるのか……そう考えるとなかなか一歩踏み出せない人も少なくありません。この記事では、専門家のアドバイスを交えて転職の不安を解消する方法や成功に導く心構えを解説。一緒に新たなキャリアへ自信に満ちた一歩を踏み出しましょう。
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キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
社会人として働きだした時、仕事内容や給与、人間関係、働き方などに疑問を感じることもあるでしょう。このような不満や働く前との認識のギャップから、20代で転職を考える人が多いのは事実です。
特に今後のキャリアプランやライフプランを見つめ直すタイミングで転職を考え、自分自身に適した仕事や職場を模索し、新たな一歩をふみ出すために転職活動を始める人が増えています。
不満や疑問を感じた時点で自分の仕事と向き合うことで、未来を見すえ成長するための大切な機会を得ることができます。これを機にゆっくりと自分と向き合ってみてくださいね。
20代の転職は難しい? 転職市場の3つの実態
20代での転職はそう簡単にいかないことが多いものの、もちろんメリットもあります。20代での転職を考えるなら、転職市場における20代の就活実態を理解しておくことも欠かせませんよ。
ここからは、新卒就活と比べて何が変わるのか、企業からはどう見られるのかといった、20代のリアルな転職実態について解説していきます。対策の第一歩は自分の立ち位置を知ることです。この先の内容でどんな準備が必要なのかを確認してみてくださいね。
新卒に比べると選択肢が限られやすい
新卒採用で一度にたくさんの人員を確保し、足りない人員を補うために中途採用を募集する企業も多くあります。そのため中途採用枠は募集人数が少なかったり、募集そのものが少ないことがあるのです。
募集しているポジションも限られていることがあるので、希望の職種を探すのに苦戦することもありますよ。
米田 有希
中途採用枠のなかには新卒では応募できないものもあります。募集自体は少なくてもチャレンジする機会は多くあるので、幅広い視野で求人を探すことが大切ですよ。
- 業界や職種を限定しすぎず幅広い視野で企業探しをする
- 募集人数が少なくても積極的にチャレンジする
採用に対して不安を抱かれることが多く就活難易度が上がりやすい
- 早期離職を繰り返さないか
- 忍耐力がないのでは?
- 嫌なことがあったらすぐに辞めてしまうかも
20代での転職は、場合によって企業の不安要素になることがあります。たとえば新卒で入社した企業を早いうちに辞めたという経歴から「忍耐力がないのかな」「採用してもすぐに辞めてしまうかも」と不安を抱かれてしまうこともあるでしょう。
転職を希望するなら、この企業の不安を確実に解消することが大切です。あなたの立場は企業にとってどのような不安要素になるのかを理解し、的確な対策をして就活に臨みましょう。
本田 百合香
この不安さえ解消できれば、転職もスムーズに進みやすくなります。企業の懸念点と解消法についてはこの先の内容で詳しく解説しているので、しっかりと確認して着実な対策を重ねましょう。
最近の人手不足から若手人材の需要が高まっている
- 基本的な社会人としてのマナーなどの教育コストを削減できる
- 成長性やポテンシャルの面で新卒と同等の魅力がある
近年は少子高齢化の影響で若手人材の確保は難しくなっており、注目を集めているのが第二新卒です。
第二新卒は数年であっても社会人経験があるので、ビジネス上必要になるマナーや情報の扱い方などの社会人としての基礎知識が備わっている可能性が高いです。その分教育コストを削減することが期待でき、企業としてもメリットのある人材と言えるわけです。
松下 建都
20代という早い段階から教育することができ、将来性にも期待ができる点も企業からすれば大きな魅力の一つになりますよ。
20代の今がベストな転職タイミング? 4つのQで立ち位置と行動指針を立てよう
「本当に今転職して良いのかな」「もう少し今の仕事を続けてからの方が良いのでは……?」そのような不安に駆られることもありますよね。
ここからは、質問に答えるだけで簡単に転職タイミングの目安がわかる4つのQについて解説していきます。ここであなたの転職のタイミングを見極めて、次の行動につなげましょう。
転職のタイミングについてはこちらの記事で解説しているので、転職活動をする際には参考にしてください。
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転職のベストタイミングを選ぶための3要素とは? 避ける時期も紹介
転職したいと考えているけど、自分に合ったタイミングがわからないと悩んでしまう人もいますよね。転職のタイミングは時期や年齢、状況などで変わってきます。この記事では転職のタイミングを見極めるための必須知識について解説しています。
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Q1.これまで働いていた企業に対する不満は言葉にできる?
まず初めに、これまで働いていた企業に抱いていた不満や、改善したいポイントを書き出しましょう。この点がぼんやりしていると転職そのものが目的になってしまい、転職先でも同じような不満を抱えることになる可能性がありますよ。
これまで働いていた企業に対する不満例
- 身に付けたスキルを活かす機会がない
- 仕事量が多すぎてプライベートを充実させることができない
また転職をするうえでは退職理由はほぼ確実に聞かれます。はっきりと答えられないと企業側もあなたの採用について不安を感じやすくなるので、明確な理由を答えられるようにしておいてくださいね。
米田 有希
次の職場に求めるものを明確にすることで、企業選びがスムーズにできます。ミスマッチな選択を未然に防ぐためにも、しっかり整理しておきましょうね。
Q2.それは転職しないと改善できないもの?
Q1で洗い出した不満が今の職場でも改善できる見込みがあるなら、まずは今できることに取り組んでみましょう。
転職をするにはある程度のリスクがつきものです。たとえば社内で築き上げてきた関係性や実績がリセットされたり、環境を一新することによる負担を感じることも考えられますよ。
決断をする際には、そういったデメリットもふまえてよく考えてみましょう。不満ばかりに意識が向いてしまうだけで、今の職場は思っているよりもあなたにマッチした環境である可能性もあります。
本田 百合香
今の職場でも解決できる不満では志望企業にも「わざわざ転職する必要はなかったのでは?」と思われてしまう可能性があります。勢いのままに判断せず、冷静に選択肢を見極めてくださいね。
- 人間関係が悪く、部署異動などもできない状況
- 年功序列の風土が根付いており改善の見込みがない状況
Q3.どんな職場なら不満を解消できる?
転職をしないと改善できない不満が明らかになったら、次はどんな職場ならあなたの不満を解消しながら働くことができるのかを具体的に考えてみましょう。マインドマップなどを使うのがおすすめです。
- 年功序列が不満:年齢を問わず成果を上げた分だけ評価してくれる企業
- 個人主義が不満:職場の一体感を大切にし、協力して仕事をする風土の企業
不満を解消できる要素を深掘りしていくことで、あなたの希望に合った企業がどんなところなのかが明確になってきます。企業探しもスムーズにいきやすくなるので、ここでしっかり不満解消の要素を整理しておきましょう。
マインドマップの作成法や詳しい使い方については、こちらの記事で解説しています。参考にしながら不満を解消する方法を考えてみてくださいね。
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マインドマップで自己分析を進めるための3ステップ|活用例付き
マインドマップで広く深く自己分析を進めることで、自己理解を深めて効率的に自分をアピールすることができます! 今回はマインドマップでわかる自分の特性や、自己分析で使うメリットを紹介していきます。またマインドマップの作り方や活用例もキャリアアドバイザーが解説していくので参考にしてくださいね。
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Q4.不満を解消してどんなふうに働きたいかイメージできる?
転職後のミスマッチを防ぐために必要なのは、次の職場は本当に不満を解消したうえで働くことができるかを見極めることです。理想の職場でどんな働き方がしたいのか、どんなキャリアを積んでいくのかをイメージしてみましょう。
- 今持っているITスキルを活かすことができる職場で働きたい
- 家族と過ごす時間を確保できる職場で働きたい
- 今持っているITスキルを活かすことができる職場で働きたい
- 家族と過ごす時間を確保できる職場で働きたい
スキルアップの方法やプライベートとのバランスといった、仕事に求める+αの条件を明確にしてください。転職を繰り返す事態をできるだけ避けるために、ここはしっかりと考えておきましょうね。
松下 建都
キャリアビジョンを立てて細かく目標設定をすることは、働くうえでのモチベーションアップにもつながります。転職先での未来をしっかりと考え、企業選びのときに意識することが大切です。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
就職を通してあなたの希望をかなえたいと思うなら、明確なキャリアビジョンを持つことは非常に重要です。自分の将来像を明確に描くことで、理想の働き方や選ぶべき企業の基準を具体的にすることができます。
また面接でもキャリアビジョンに関する質問はしばしばされますよ。自分のビジョンを明確にし将来に向けた展望を堂々と伝えることで、面接官に対して自信を持ってアピールできます。
キャリアビジョンはあなたの志向や価値観を示す重要な要素となり、自分自身をより魅力的にアピールする手助けとなるので、しっかり考えてくださいね。
着実に内定獲得へ駒を進める! 20代の転職を成功に導く7つのポイント
20代の転職は、新卒時の就活に比べて難易度が上がりやすい傾向にあります。だからこそ、転職成功にはポイントを押さえた着実な対策を重ねていくことが欠かせません。
ここからは、20代の転職を成功に導く7つのポイントについて解説していきます。一つひとつ意識しながら隙のない準備を固め、内定獲得へ向けて一歩前進しましょう。
①ゴールがないからこそ転職スケジュールを決めて計画的に進める
新卒時の就活と違い転職には「卒業までに就職先を決める」などのような明確なゴールがありません。「いつまでに〇をしなければならない」といった決まった期限がないと、動き出しが遅くなったり転職活動が間延びする可能性があります。
転職活動を始めて実際に転職するまでには、およそ3カ月ほどかかるのが一般的です。まずは3カ月後を転職成功のゴールとして、スケジュールを立ててみましょう。
- 8月までに10社エントリーする
- 9月までに5社から内定をもらう
ポイントは細かい目標設定をすることです。転職活動のフェーズに合わせた目標を立てることで、モチベーションを保ちやすくなりますよ。
米田 有希
スケジュール通りにうまくいくとは限りません。あくまで現実的な範囲で、もし達成できなかった場合は柔軟に目標を変更しながら取り組んでくださいね。
②社会人になってから今までの価値観の変化に注目して自己分析する
就活に欠かせないのが、自己分析です。特に20代の転職となるとある程度の社会人経験があるので、そのなかで価値観が変わった点もあったと思います。モチベーショングラフなどを使いながら、新卒の頃の自分と社会人経験を積んだ自分の間にどのような変化があったのかに注目して自己分析をしてみてください。
- 仕事との向き合い方
- 楽しいと思うこと
- やりがいを感じること
- ストレスに感じること
あなたが転職先でどのような働き方をしたいかを整理するうえでも、自己分析は役に立ちます。時間をかけてしっかりと取り組みましょう。
モチベーショングラフの作成法や活用法はこちらの記事で解説しているので、自己分析をする際に参考にしてください。
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テンプレ付き! モチベーショングラフの作り方と就活活用法を大公開
就活で重要な自己分析。そんな、自己分析をおこなう際におすすめの方法の1つが「モチベーショングラフ」です。この記事では、キャリアアドバイザーがモチベーショングラフの書き方など、テンプレを参考に徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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③今の仕事から身に付けたスキルや強みを明確にする
もし短期間であったとしても、社会人として働いた経験があるというのは新卒にはない強みです。身に付けたスキルや仕事との向き合い方、実績などはあなたならではの魅力になります。しっかりとアピールすることで内定へ駒を進めやすくなりますよ。
そのため、自己分析の際にはあなたがこれまで働いていた企業で身に付けたスキルや強みを一緒に整理してみてください。そのなかから志望企業への効果的なアピールになるものをピックアップし、押し出していくことが大切です。
- 営業職:コミュニケーション能力、傾聴力、ビジネスマナー
- IT系:PCスキル、プログラミングスキル
松下 建都
今までの仕事から身に付けたスキルや強みは、マインドマップを使うことで整理しやすくなりますよ。一つでも多くのアピールポイントを見つけるためにぜひ活用してみてくださいね。
④「自社分析」で前職と比較しながら志望企業を見極める
転職活動をするうえでは、これまで抱えていた不満を次の企業で確実に解消できるかどうかが重要になります。これを見極めるためにおすすめなのが、自社分析です。自社分析をすることで、今の企業に抱えている不満はもちろん、満足している点を明らかにすることができます。
- 【不満】人間関係が良くない
- 【満足している点】基本給は低いけど社宅補助などの福利厚生が充実している
自社分析を先にしておけば「よく考えたら前の企業の方が条件が良かったかも……」といったミスマッチを防ぐことができます。
転職では目先の問題を解決することに意識が向きやすいものですが、また新たな問題が起こり転職を繰り返すことのないよう今の企業の良い点も整理しておいてくださいね。
米田 有希
特にボーナスや補助金制度は、なくなってしまうことで結果的に収入が下がる可能性もあります。条件面は欠かさずにチェックしておきましょう。
⑤職務経歴書でもしっかりアピールする
特に未経験職種への転職の場合は、いかに書類選考であなたに興味を持ってもらえるかが明暗を分ける場合があります。面接のフィールドに立つためにも、まずは書類選考であなたの魅力をしっかりと伝えましょう。
そこで大切なのが、職務経歴書です。転職の際にはほぼ必ず提出が求められるもので、これまでの仕事の業務内容や実績、仕事をとおして得たスキルを企業に共有するための書類ですよ。これまでの努力や仕事への姿勢を伝えるために重要な役割を果たすものなので、手を抜かずに作成しましょう。
- 文字は丁寧に書く
- 必要に応じて箇条書きなどを使い見やすくする
- 一文はなるべく短くまとめる
職務経歴書の書き方はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしながら徹底的に対策をしましょう。
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こちらの記事では職務経歴書の自己PRについて解説していますよ。職務経歴書の作成に悩んでいる人はあわせて参考にしてみましょう。
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⑥20代の転職ならではの頻出質問に備える
前にも解説したとおり、20代での転職となると企業側も採用に対し不安を抱くことがあります。その不安を解消するための質問には、しっかりと答えられるように準備をしておく必要がありますよ。
- 転職・退職理由は何ですか?
- 前職で身に付けたスキルはありますか?
- 前職ではどのような実績を残しましたか?
- 当社に入社後の目標を教えてください。
特に新卒入社後間もない転職となると、転職理由やキャリアビジョンに関する質問をとおして長く働く意思や仕事への意欲をチェックされる場合があります。
また20代後半の場合は即戦力となることを期待できるかどうかを確かめるためにスキルや実績について深掘りされる可能性があります。自分の状況に合わせた頻出質問に備え、しっかりと準備をしておきましょう。
本田 百合香
新卒の頃とは違い、20代の転職ならではの頻出質問があります。特に転職・退職理由はほぼ必ず聞かれるので、確実に回答できるようにしておきましょう。
⑦転職・退職理由で意欲をアピールする
20代での転職活動での面接となると、転職・退職理由はほぼ必ず聞かれる頻出質問です。この回答があなたの印象を大きく左右する可能性があるので、納得感があり意欲のアピールにつながる内容にすることが大切ですよ。
一番避けたいのは、ネガティブな転職・退職理由を伝えてしまうことです。たとえば「仕事がつまらなかった」「残業が多かった」など、前職のイメージを下げてしまうような回答はあなた自身のイメージも大きく下げてしまいます。
松下 建都
「〇〇ができなかったから転職したい」といったネガティブな転職・退職理由を「〇〇がしたいから転職したい」とポジティブに言い換えるだけでも、企業からの印象が良くなりますよ。
- 仕事がつまらない:スキルアップができ新しいことにどんどん挑戦できる環境で働きたい
- 残業が多かった:仕事とプライベートにメリハリのある環境で仕事に集中して取り組みたい
20代で転職するなら状況別の対策法で印象アップを狙おう!
20代での転職となると難しい局面もあります。早いうちだと早期離職を不安視され、ある程度社会人経験を積んでからとなると相応のスキルが身に付いているかを重視される場合がありますよ。
だからこそ、20代で転職をするなら今の自分の状況に合わせた対策を固めて挑むことが大切です。「どんな点を不安視されやすいのか」「何をアピールするのが効果的なのか」を知っておくだけでも、対策がしやすくなります。
ここからの内容で年齢別の対策必須ポイントを知り、内定率を着実に上げて希望のキャリアを勝ち取りましょう!
【20代前半】3ステップで企業が抱きやすい早期離職への不安を解消!
20代前半での転職で最も不安視されやすいのが、早期離職です。この不安を解消するためには、納得感のある転職理由と意欲の高さ、これから長く働いていくビジョンがあることを伝える必要がありますよ。
ここからは20代前半の転職に必須な準備を3ステップで解説していくので、参考にしながら準備を進めていきましょう。
ステップ①現状分析で納得感のある転職理由を見つける
20代前半の早いうちに転職をするとなると、企業側も「入社してもすぐに辞めてしまうのでは?」と不安になってしまうことがあります。これを解消するには、納得感のある転職理由が必要です。
- 収入が低く成長のための自己投資ができないため、収入を増やして資格取得に向けての資金確保や実地経験を積める機会を増やしたい
- 労働量が多すぎて量をこなすだけの仕事しかできないため、量だけでなく質も重視した仕事ができるような環境が欲しい
まずは現状分析をして、あなたが感じている不満や問題を明確にしましょう。どんなことを改善したいのか、どんな問題を抱えていてどんな影響が起きているのかを具体的に考えてみてください。
米田 有希
転職理由は魅力的な志望動機につなげるためにも重要なものです。ここでしっかり自分自身と向き合い、何を解決したいのか、次はどんなふうに働きたいのかを明らかにしておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
現状分析をするときに不満や問題を書き出したら、それらが客観的に正当な不満なのかどうかを確認してみましょう。
面接で伝える際には、面接官に納得してもらえる内容なのかが重要なポイントです。「入社しても辞めてしまうのではないか?」という不安を解消できる内容になっているかを改めてチェックしてください。
もし客観的に判断するのが難しい場合は、家族や友人、キャリアアドバイザーなど第三者に話し、客観的な視点でアドバイスをもらうのもおすすめです。
ステップ②転職先で実現したいことを明確にして意欲を伝える
仕事に対する意欲をアピールするには、転職先で将来実現したいと感じていることを伝えるのが効果的です。目標に向かって努力する姿勢は印象アップにもつながりますよ。
- 営業成績1位を達成したい
- 入社1年目で誰よりも商材に詳しいスペシャリストになりたい
ここで意識したいのが、「スキルを活かして働きたい」「たくさんの人の役に立ちたい」などの漠然としたものでなく、具体的で実現への道筋がイメージしやすい目標にすることです。企業側も努力の過程が想像できるため、好印象が狙えます。
ステップ③キャリアビジョンで転職先での将来を見すえていることを伝える
最後に、転職先で実現したいことをもとにしたキャリアビジョンを伝えましょう。明確なキャリアビジョンを持っていれば、企業側にもあなたが入社後の将来を見すえていることが伝わります。早期離職への不安も解消しやすくなりますよ。
- 営業成績1位を達成し、より裁量権を与えられる環境で働きたい。5年後には営業部を牽引する立場になるのが目標
- 入社1年目で商材のスペシャリストとなり、顧客の要望に合致する商材をもれなく提案できる提案力のある人材になりたい。将来は商品開発にも携わり自分の手で多くの人の役に立つ商材を開発するのが目標
キャリアビジョンを伝える際には、できるだけ中長期的な内容にしましょう。早期離職の懸念をここでしっかりと解消するためにも、長い目で将来を見すえた回答を心掛けてみてください。
松下 建都
キャリアビジョンを立てると、入社後に目標意識を持って仕事に取り組むことができます。モチベーションアップにもつながるので、明確なキャリアビジョンを立てて入社後にも役立てましょう。
キャリアビジョンの作成方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、なかなか思いつかないという人は参考にしてくださいね。
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キャリアビジョンとは? 10例文付きで解説する作成の極意!
面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。
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【20代中盤】ポテンシャルで差を付ける! 20代中盤の転職の3つのポイント
20代中盤となると、基本的なビジネスマナーや成長性、入社後に活かせる見込みのあるスキルを持っているかどうかが重視される場合があります。
ポイントは、いかにあなたのポテンシャルを企業に伝えられるかです。ここからは、20代中盤での転職の極意を解説していきます。
①転職理由は「〇〇がしたい」で意欲をアピール
前にも解説したとおり、転職理由はポジティブに言い換えて意欲のアピールにつなげることが大切です。「〇〇が嫌だから転職をする」ではなく、「〇〇がしたいから転職を決意した」のように表現することで印象アップを狙うことができますよ。
- 人間関係:コミュニケーション不足で職場の人間関係に問題が発生してしまった。今後は密なコミュニケーションを取りながら仲間たちと協力して仕事に取り組みたい
- 仕事内容が合わなかった:今持っているスキルを活かせる仕事がしたい
あなたには非のない転職理由だったとしても、できるだけ自分の反省点としてとらえ学びに変える姿勢をアピールできれば、企業からの印象もアップしやすくなりますよ。
米田 有希
20代中盤はある程度社会人経験を積んでいる場合が多いので「やりたいことが明確になっているか」をチェックされている気持ちで回答することも大切です。
②前職で身に付けたスキルから社会人基礎力をアピール
20代中盤での転職では、今持っているスキルについてもある程度重視されます。また社会人としてのマナー、情報の扱い方など社会人基礎力があるかどうかは企業側も気になるところです。まずは入社後に活かせる可能性のあるスキルがあることをアピールしましょう。
- コミュニケーション能力
- PCスキル
- 研修参加経験
研修に参加した経験も、そこから何を得てどのような仕事ができるのかまで深掘りすれば立派なアピールになります。何ができるのかを具体的に伝えることで、面接官もあなたが入社後に活躍する姿を想像しやすくなりますよ。
本田 百合香
前職で身に付けたスキルは、面接での質問のほかに履歴書や職務経歴書でもアピールができます。しっかりとスキルの棚卸しをして、志望企業に合わせて伝えることが大切ですよ。
③転職後の活躍イメージを明確にして将来性をアピール
「志望企業に入社後どのように活躍するか」「どんなスキルを活かして仕事をするか」などの活躍イメージを明確にすることで、あなた自身の将来性をアピールすることができます。
- 語学力を活かしグローバルな活躍がしたい
- PCスキルを活かし業務の効率化を図って働きやすい環境作りに貢献したい
20代中盤での転職の場合、なかなかアピールできるスキルがない……ということもありますよね。そういった場合でも活躍イメージを企業側と共有することで、将来の成長への期待につながりやすくなります。
松下 建都
活躍イメージを明確にすることで、それが実現できる企業かどうかという視点で企業探しをすることができます。転職先を決めるためにも役立つので、しっかりとイメージを固めておきましょう。
スキルがないと悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。スキルがない状態での転職を成功させるためのポイントについて詳しく解説しています。
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転職したいけどスキルがない20代は可能性×強みをアピールしよう
「転職したいけど自分にはスキルがないし……」20代で転職したい人がよく悩むのがスキルのなさです。20代でスキルがなくても、20代としての強みを理解できれば転職を成功させることは可能ですよ。この記事では専門家のアドバイスを交えて、20代でスキルがなくても転職を成功させる方法について解説しています。
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キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
20代中盤の人には、基本的な仕事の流れや仕事の進め方を理解し、主体的に業務を遂行できる能力が求められる傾向があります。
前職での仕事内容や実績など、具体的なエピソードを交えて仕事に対して前向きに取り組んできた姿勢を伝えられると良いですね。これにより自身の意欲や実務能力、会社への貢献度を具体的に示すことができますよ。
今後のキャリアにおいても、自分の責任感や成果を強調しチームや組織に価値を提供できることを自信を持ってアピールしましょう。
さらに、成長への意欲や努力もあわせて伝え、将来の成長に対する姿勢を示すことで好印象を持ってもらうことができます。新卒の学生に比べ、社会人としてのビジネスマナーを身に付けていることを自信を持ってアピールしましょうね。
【20代後半】実績&スキルアピールで内定へ駒を進める! 効果的なアピール法
20代後半での転職の場合は、前職で残した実績やスキルに注目される可能性を視野に入れて対策をしましょう。即戦力となれる、もしくは早い段階での活躍が期待できるような内容にすることで効果的なアピールができますよ。
ここからは、20代後半の転職に役立つアピール法を解説していきます。
①志望企業で役立つ実績やスキルをピックアップする
20代後半になると、転職の際にスキルを重視されやすくなります。「年齢に見合うスキルを持っているか」「即戦力として働くことができるか」が採用基準に加わる可能性がありますよ。
そこで、まずこれまで働いていた企業で培った経験や実績、身に付けたスキルを棚卸しして、志望企業で活かせるものをピックアップしましょう。
特に実績は、あなたの努力が結果となって現れたものです。能力をアピールするにはうってつけの材料になるので、少しでも志望企業の業務内容などと接点があればしっかりと伝えてくださいね。
米田 有希
未経験の業界や職種であっても、何らかの共通点があればアピールになります。実績やスキルは実際に書き出して、関連するものがないかを整理してみてください。
- 営業職・接客業:売上や顧客満足度などの数値を意識した仕事
- IT系・研究職:集中力の高さ、論理的思考力
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
20代後半の就活では実績やスキルをアピールすることが大切です。今までどんな仕事をしてきたのかを改めて振り返り、書き出してみましょう。そのうえで具体的に伝えてください。入社後にすぐに会社の一員として活躍できるイメージを持ってもらえるように、これまでの経験を具体的にアピールしましょう。
また今後リーダーとしての役割を期待されるケースが多くあります。そのため前職でリーダーシップを発揮した経験やマネジメント経験があれば、ぜひ積極的に伝えてください。
未経験の業界や職種への転職を考えているのであれば、これまで培ってきた経験やスキルを新たな職場でどのように活かすことができるのか、といったことをアピールするのがおすすめです。
②実績は具体的な数値をふまえて伝える
前職で残した実績をアピールするときは、できるだけ具体的な数値をふまえて伝えましょう。
- 売上目標を120%達成した
- 顧客満足度を前年比20%上回った
どんなに功績を残したとしても「売上成績が良かったです」だけではあなたの能力を伝えることはできません。客観的に見てもあなたが優秀な人材であることがわかるよう、スキルの棚卸しの際はしっかりと数値を含めて確認してくださいね。
本田 百合香
実績を数値で伝える際は、前年との差や売り上げ目標との差など、比較となるものを用意することでよりアピールしやすくなりますよ。
③成長意欲やコミュニケーションスキルで職場へのなじみやすさを伝える
20代後半の転職で不安視される可能性があるのが、職場へのなじみやすさです。
まだ社会人経験が浅いとはいえ、20代後半となると前職でもある程度長く働いてきたはずですよね。そのため「前職の企業風土に染まっていて職場になじみにくいのでは」「前職と当社を比較してしまうのでは」と不安を抱かれてしまう可能性があります。
- 志望企業の社風や仕事の方法をしっかりと吸収していく意思
- 積極的に人とかかわり合いながら仕事をしていく意欲
この不安を解消するのは、転職先でも積極的に人とかかわり合いながら仕事をしていく意欲や志望企業の社風、仕事の方法をしっかりと吸収する意思です。これらをアピールのなかに取り入れて企業の不安を解消することを忘れないでくださいね。
決断前に要チェック! 20代の転職で押さえておきたい3つのポイント
転職は新卒での就活に比べて難易度が上がりやすいからこそ、決断は慎重にする必要があります。特に20代には、決断を焦らずとも多くの選択肢があります。本当に今決断してしまって良いのかは慎重に考えましょう。
ここからは、20代の転職を決断する前に押さえておきたいポイントについて解説していきます。この先の内容も参考にしつつ、転職について慎重に考えてみてくださいね。
退職は転職先が決まってからがおすすめ
今の仕事に不満を抱えていたとしても、勢いのまま退職をしてしまわないように注意しましょう。その後のことを落ち着いて考えるためにも、転職先が決まってから退職をするのがおすすめです。
特に20代の転職では「早いうちに転職しないと」と焦ることもあるかもしれませんが、そのようなときこそ落ち着いて判断できる環境作りが大切ですよ。
転職先を見つける前に職を手放すことで不安が大きくなってしまったり、焦りにつながりやすくなります。焦ると冷静な判断ができず、転職活動が難航する可能性もありますよ。
松下 建都
焦りがあると、転職そのものが目的になりがちです。視野が狭まり入社後のミスマッチにつながる可能性があるので、気持ちに余裕のある状態で転職活動に挑んでくださいね。
ある程度の実績を積んでからの方が転職で有利になる
もし今が転職時か悩んでいるなら、転職をする前にある程度の実績やスキルを身に付けるのも手段の一つです。
20代での転職となると、ある程度のスキルが求められることもあります。そのような際にも実績があれば大きなアピール材料になるので、志望企業からの評価も高くなることが期待できますよ。
また同じ職種や業界での転職なら活かせるスキルが必ずあるので、それをしっかりと身に付けてから転職に挑むことで有利になることもあります。
米田 有希
転職先で活かせるスキルを磨いてからの転職であれば、スムーズにいく可能性もあります。また働き続けることでやりがいが見つかったり、できることが増えて仕事が楽しくなることもありますよ。
今の職場から離れることが目的になってしまうとミスマッチにつながりやすい
何か不満を抱えて転職をしたいと考えた時、注意しなければいけないのは転職そのものを目的にしないことです。特に20代での転職は選択肢も多様にあるので、そのなかから冷静に自分に合った道を選ぶことが大切です。転職先は慎重に見極めましょう。
「転職さえできれば良い」と次に選ぶ企業の条件や指標を決めずにいると、社風が合わない、想定していたものと違う業務内容だったなど、転職がミスマッチにつながってしまう可能性があります。
本田 百合香
転職先が決まらない焦りから内定をもらった企業にすぐに入社を決めてしまうのも、思わぬミスマッチの原因になる可能性があります。視野が狭まっているときこそ冷静な判断をしてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
企業選びは、未来を見すえて冷静かつ慎重に進めましょう。急いで決断すると後悔してしまう可能性があります。転職の軸やキャリアビジョンをしっかりと持って、今ある選択肢を見つめてください。大切なのは、自分に必要なものと企業の価値観が一致する企業を選ぶことです。
また内定を受けるときも改めて検討することが必要です。一時的な感情に流されず、労働条件や職場環境をしっかりと検証し、自分の目指すキャリアと一致するか確認しましょう。給与だけでなく、成長できる機会や働きやすさも重要な要素です。
冷静な判断と遠い未来を見すえた選択によって、満足度の高いキャリアを築いていくことができます。不安要素を解消し、納得したうえで自己決定するようにしましょうね。
転職をしないときはどうする? 今の職場で不満を解決する方法
転職をするか判断に悩んでいるときは、まずは今の職場でできることからしてみるのもおすすめです。
ここからは、転職をしなくても希望をかなえられる可能性のある方法を解説していきます。今のあなたにどのような選択肢があるのか、ここで改めて確認してみてくださいね。
上司に悩みを打ち明けて解決策を探してもらう
勤続年数があまり長くない場合、本当は今の職場でも悩みが解消できる手段があるのにそれを知らない可能性があります。信頼できる上司に悩みを打ち明け、一緒に解決策を探してもらうのも手段の一つですよ。
あなたよりも職場のことをよく理解している上司なら、あなたが知らなかった新たな選択肢を提示してくれたり、悩みを解決するために手を貸してくれる可能性もあります。
松下 建都
悩みを口に出すことで、頭のなかが整理しやすくなります。あなた自身も冷静に現状を見つめるきっかけになることもあるので、この選択肢も視野に入れてみてくださいね。
- 上司との距離感が比較的近く相談しやすい環境にある
- どうすれば悩みが解消できるのかわからず転職しか考えられない
副業で好きなことを仕事にする
もし今の職場環境には不満がなく、ほかにやりたいことがあったり仕事内容に不満がある場合は、副業をして好きなことを仕事にするのも良いでしょう。副業なら空いている時間に自分のペースで仕事を進めることができるので、チャレンジしやすいですよ。
また、副業がうまくいけば収入を増やすことにもつながります。副業で上げた実績がほかの仕事につながることもあるので、やりたいことに関するスキルをすでに持っているなら挑戦して見るのも良いですよ。
米田 有希
企業によっては副業禁止の場合があることは注意しておきましょう。また休日に働く必要があったり、成果が出ずモチベーションが下がってしまうこともあります。慎重に判断しましょうね。
- 今からでも仕事を受注できそうな実践的なスキルを持っている
- 仕事は変えたいものの収入が下がることに不安がある
20代の転職には状況に合わせたアプローチをして希望のキャリアを実現しよう!
ここまで、20代での転職の実態や状況に合わせた対策法、転職を成功させるコツについて解説してきました。
転職は新卒に比べると難易度が上がりやすいものです。また20代での転職となると企業に不安視されることもあるので、あなたの状況ではどんな不安を抱かれやすいのか、その不安にどうアプローチすれば良いのかを見極めることが大切ですよ。
一緒に自分に合った対策法を見極め、着実に対策を固めて希望のキャリアをつかみましょう。
企業が第二新卒に期待するのは、多くの場合ポテンシャルです。人柄や素養を重視して採用可否を決めることが多いので、中途採用枠に応募するよりも転職活動がスムーズにいく可能性があります。