目次
- 未経験でもIT業界への転職は可能! 将来像を明確にして理想のキャリアを手に入れよう
- 未経験だからこそ知っておきたいIT業界の基礎知識
- IT業界内における5つのジャンル
- IT業界で求められる人物像
- IT業界で働くメリット・デメリット
- そもそも未経験で受かる? 働いていける? 未経験者のIT業界への転職実態
- IT業界は人材不足なことが多く未経験採用をする企業は多い
- 専門職や即戦力をねらった求人は未経験者の採用を見送るケースも
- 「未経験歓迎」の求人は入社後の研修も充実していることが多い
- 未経験者におすすめのIT業界の職種10選! 職種内容から求められる人物像もチェック
- ①IT営業
- ②IT事務
- ③インターネット広告営業
- ④Webマーケター
- ⑤Webデザイナー
- ⑥プログラマー
- ⑦SE(システムエンジニア)
- ⑧ネットワークエンジニア
- ⑨カスタマーサポート
- ⑩サポートデスク
- 未経験でIT業界に転職したその先で「どうなりたいか」が超重要!
- IT業界転職後のプランを具体的にする4つのステップ
- ①IT業界に興味を持ったきっかけを具体的に整理する
- ②IT業界に転職したい理由に「なぜ」を重ねて深める
- ③転職理由を実現するために必要な環境を整理する
- ④その環境で働くことで「〇年後どうなりたいか」を言語化する
- 未経験者がIT業界に転職するための5つの方法
- ①IT業界特化型の転職サイトを活用する
- ②転職エージェントに登録する
- ③ハローワークに相談する
- ④転職支援付きのプログラミングスクールに通う
- ⑤知人に会社を紹介してもらう(リファラル採用)
- 周りに差を付ける! 未経験からのIT業界への転職対策
- ①自分が求める条件に適した求人を幅広い手段で探す
- ②IT業界で役に立つ知識やスキル・資格を身に付ける
- ③IT業界未経験での転職者に対する企業の不安事項を押さえる
- ④IT業界への転職の面接で頻出する質問対策を進める
- 未経験でIT業界に転職する前に必ずチェックしておきたい2つのこと
- ①「IT業界ならなんでもいい」はミスマッチな転職のもと
- ②若手転職は有利になりやすいことからスピード感が大事
- 未経験だからといって恐れずに自分の理想のキャリアを手に入れよう!
未経験でもIT業界への転職は可能! 将来像を明確にして理想のキャリアを手に入れよう

未経験からIT業界に転職したいと考えている人から、このような相談や質問をされることは多いです。IT業界では経験やスキルが重視されるというイメージがあり、転職に一歩踏み切れないということもあるのではないでしょうか。
結論から言えば、未経験だとしてもIT業界に転職することはできます。確かに経験者のほうが優遇されることが多いですが、しっかりと対策することで未経験者でも採用される可能性を高めることは可能です。
未経験からIT業界への転職でカギとなるのが、転職したその先で「どうなりたいか」を明確に描き、企業側にアピールすること。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えつつ、IT業界の実態から具体的な選考対策まで解説していきます。
未経験からIT業界への転職を目指している人は、一緒に対策を進めましょう!
未経験だからこそ知っておきたいIT業界の基礎知識
- IT業界にはさらに細かい5つのジャンルがある
- IT業界で求められる人物像にはある程度の共通点がある
- 転職する前にIT業界で働くメリット・デメリットを知っておくことが大切
未経験からIT業界への転職を目指す対策の前に、まずはIT業界についての理解を深めておきましょう。
入社後のギャップを最小限にするためにも、IT業界ではどんな商品・サービスが生み出されているのか、IT業界ではどんな人物が求められているのか、IT業界で働くことはどんなメリット・デメリットがあるのかなど、IT業界そのものについて知っておくことは大切です。
ここからはIT業界の5つのジャンルや「IT業界で働く」ことについて詳しく解説していきます。
IT業界内における5つのジャンル
「IT業界」とは、コンピューターやインターネットを活用して私たち消費者の生活を便利にしたりより豊かにしたりする商品・サービスを生み出す業界です。とはいえ、あまりにも抽象的でイメージしにくいですよね。
IT業界は、さらに細かい5つのジャンルに分けられ、それぞれ展開している商品やサービスが異なります。まずはIT業界内における5つのジャンルと、それぞれの特徴を見ていきましょう。
①インターネット・Web
「IT業界」と聞いてまず最初にイメージされることが多いのが、このインターネット・Webのジャンルなのではないでしょうか。
検索エンジンやSNS、通販サイト、ソーシャルゲームなど、普段私たちが日常で使っているインターネットサービスを展開している業界で、代表的な企業だとGoogleやTwitter、楽天などが挙げられます。ほかにも、Webサイトの制作やインターネット広告の配信など、幅広いサービスを展開しているのがこの業界の特徴です。

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②情報通信
情報通信は、電話やインターネット、電子メール、光ファイバーなどを通じて、データや情報を送信、受信、処理する技術を含む分野です。ドコモやソフトバンクなどのいわゆる通信サービスを提供している会社や、それに関連する会社が該当します。
情報通信業界では、通信インフラの設計・構築・管理、通信ツールの開発、ネットワークセキュリティ対策などがおこなわれます。また、通信技術の進化に伴い、高速・安定した通信を提供するための研究や開発も重要なミッションです。
③情報処理
企業から依頼を受け、さまざまなソフトウェアやハードウェアを組み合わせながらシステムを構築・運用することを「SI(システムインテグレーション)」といい、それをおこなう企業は「SIer(エスアイヤー)」と呼ばれています。
おもな企業としては、富士通、NEC、日立製作所などが挙げられます。

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「ITコンサルタント」と呼ばれる職種がいるのも、この業界の特徴。クライアントのIT分野の課題を見つけ、意思決定やビジネス戦略の基盤となるシステムを開発・提供するのがこの業界全体における役割です。
④ソフトウェア
ソフトウェア業界とは、コンピューターシステムが実行するためのプログラムやアプリケーションを開発・提供する業界のこと。プログラマー・SE(システムエンジニア)・アプリエンジニアなど、さまざまな分野の開発者が、プログラミング言語を使用して、アプリケーション、ツール、ゲーム、オペレーティングシステムなどを開発しています。

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ほかの分野と比べると聞き馴染みのある会社は少ないかもしれませんが、マイクロソフトや日本オラクル、ワークスアプリケーションズなどの大手企業は聞いたことがあるのではないでしょうか。企業の依頼を受けてオリジナルのソフトウェアを開発する会社もあれば、独自のソフトウェアをパッケージ化して販売している会社もあります。
⑤ハードウェア
ハードウェア業界では、コンピューターシステムの物理的な部品や機器が開発されています。わかりやすい例で言うと、パソコンそのものやマウス、キーボード、プリンター、スマートフォンやタブレットなど。家電やゲーム機器などを開発している企業もハードウェア業界に含まれます。

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ハードウェア業界は、ソフトウェア業界と違って目に見える商品を製作しているのが特徴。ソニーやパナソニック、キャノン、Appleなど、聞いたことがある企業も多いですよね。
スマホやタブレットの普及は言うまでもありませんが、個人宅でのスマート家電や企業でのIoT機器の導入が進んでいる今、ソフトウェア業界とともに今後も需要が高い仕事と言えます。
IT業界で求められる人物像
- 基本的なPCスキルを持っている
- コミュニケーション能力が高い
- 好奇心が旺盛で新しいものが好き
- 地道な作業でも集中して取り組める
IT業界に就職するためには、まず基本的なPCスキルを備えていることが不可欠です。同時にコミュニケーション能力が高く、チーム内外で円滑なコミュニケーションを図ることができる人であれば、さまざまな職種の人とかかわる必要のあるIT業界で活躍できます。
また、IT業界は日々さまざまな技術が発展し急速に変化しているため、好奇心が旺盛で新しい技術に対する探求心を持ち、自己学習と成長を継続的に追求する姿勢が求められます。IT業界ではトライ&エラーを繰り返しおこなって新しい技術を開発していくことが多く、地道な作業や詳細なタスクにも集中して取り組める粘り強さも欠かせません。

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つまり、基本的なスキルに加えて、柔軟性や創造性、そして努力家な姿勢を兼ね備えた人材が、IT業界で成功を収めるために重要な要素となります。
IT業界で働くメリット・デメリット
「IT業界」と聞くと、一見華やかな業界のように見えるかも知れません。もちろん新しい技術やサービスが次々と開発されているIT業界には将来性があり、働き方も柔軟なことが多いです。しかし、どんなことにも一長一短があるように、IT業界にもいくつかのデメリットがあります。
大切なのは、メリット・デメリットの両方を理解したうえで、本当にIT業界を目指すかどうかを決断すること。良い面だけ見て転職してしまうと、入社後に「こんなはずじゃなかった……」なんて後悔をしてしまうかもしれません。
ここからは、IT業界で働くメリット・デメリットを詳しく紹介します。しっかりチェックしておきましょう。
メリット
- 将来性がある
- 働き方が柔軟・多様なことが多い
- 若いうちから裁量のある仕事を任せてもらえる可能性が高い
IT技術はあらゆる業界や分野に浸透しており、今後もますます多くの企業が業務改善やイノベーションのために活用することが予想されます。そのため、IT業界は高い需要が見込まれ、将来的なキャリアの安定性が期待できます。
IT業界は新しいものを取り入れる傾向が強いため、リモートワークやユニークな制度などを取り入れることが多いのも魅力の一つ。プログラマーやデザイナーなど、一部の職種では自宅やカフェなどで仕事をすることも可能であり、個々のライフスタイルに合わせた働き方をかなえられますよ。

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さらに、ほかの業界に比べると年功序列が少ないのもIT業界の特徴です。社長や経営陣が20代というケースも多く、従業員にも若いうちから裁量を持たせて働かせてくれる傾向にあります。
若いうちからスピード感もって成長したいなら、IT業界のなかでもベンチャー企業がおすすめです。ITベンチャーの魅力や職種についてはこちらの記事で詳しく紹介していますよ。
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デメリット
- 制度が整っていないことが多い
- 日々の勉強や努力が欠かせない
IT業界はまだ歴史が浅く、特に新しい会社やスタートアップ企業では、組織が確立されていなかったり、試行錯誤を繰り返しながら業務プロセスを検討したりすることも多いです。「安定性を求めている」「決まったルーティンで仕事をしたい」という考えを持っている場合、日常業務のなかでストレスが溜まってしまうかもしれません。
また、IT業界はほかの業界と比べて変化の激しい業界です。新しいツールやフレームワークが頻繁に登場するため、頭のなかを常にアップデートし続ける必要があります。

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もちろん日々の勉強や努力が欠かせないのはIT業界に限った話ではありませんが、IT業界は特にその傾向が強いということを理解しておきましょう。

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手に職をつけることができるのも、IT業界で働くメリットの一つです。今後さらに拡大することが確実視されている業界のため、IT業界で必要とされるスキルを身に付けておけば、将来的に選べる選択肢が格段に増えます。また、スキルや成果が見えやすい業界であることから、個人としても評価されやすく、給与を上げるなど、自分次第で大きなキャリアアップを目指すことができます。将来的な独立等も含め、キャリアの幅が非常に広いのもIT業界のメリットと言えますね。
なお、デメリットについては、上記で解説した内容のほかに、繁忙期と閑散期の波が激しい点が挙げられます。どのプロジェクトも納期が存在するため、納期直前は毎回忙しくなることも。
基本的にチームでプロジェクトを進めているため、たとえ自分自身のミスでなかったとしてもトラブルに対応しなければならないという点は、IT業界で働くうえで覚えておきたい一つの情報として押さえておきましょう。
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そもそも未経験で受かる? 働いていける? 未経験者のIT業界への転職実態

ここからは、未経験者のIT業界への転職実態を解説していきます。
前にも解説したとおり、対策をすれば未経験でもIT業界への転職をかなえることができます。しかし、やはり経験者が優遇される傾向にあり、難しい面があるのも事実。
理想のキャリアをつかむためには、まずはIT業界への転職実態、そして「未経験」という自分の立ち位置を正確に把握することが大切です。
IT業界は人材不足なことが多く未経験採用をする企業は多い
近年、IT業界は急速な発展を遂げており、その成長にともないますます高度な技術と専門知識が求められています。しかし、その急速な進化に対して十分な人材が確保できていないのがIT業界の実情。業界全体として人材不足が深刻な問題となっているのです。
新しい技術や分野の台頭にともない、需要が増加しているにもかかわらず、十分な専門家が揃っていないため、未経験者や他業種からの転職者を積極的に採用する企業が増えています。一般的に専門知識が必要だと言われているプログラマーやエンジニアなどの職種でさえ、未経験者を採用していることも多いです。

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そのため、未経験・無資格でも採用のチャンスがつかみやすくなっています。実際、未経験からIT業界に転職し、第一線で活躍している人も少なくありません。
専門職や即戦力をねらった求人は未経験者の採用を見送るケースも
未経験者でも転職しやすい一方で、一部の求人においては、特定のスキルや経験を持つ即戦力を求めており、未経験者の採用を見送る場合もあります。
未経験者を採用すると、どうしても企業は入社後に研修やトレーニングを丁寧におこなう必要がありますよね。しかし慢性的な人材不足が続いているIT業界では、研修にかける工数が足りない、そもそも研修制度が整っていないという企業も少なくありません。

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そのため、企業によっては、最初から未経験者の採用はしないというケースもあることも覚えておきましょう。
「未経験歓迎」の求人は入社後の研修も充実していることが多い
多くのIT企業は、人材不足を解消するため、「未経験可」の求人を出しています。
未経験からIT業界に転職する場合は、なかでも、「未経験歓迎」をうたっている求人を選ぶのがおすすめ。こうした求人は、入社後の研修やトレーニングプログラムを充実させていたり、新入社員が必要なスキルや知識を習得するためのサポート体制を整えていたりする傾向が強いです。

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研修制度が充実した企業を選ぶことで、未経験者でも安心して、着実にスキルを身に付けながら業務に取り組むことができますよ。

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その企業が未経験者と経験者の入社割合を公表しているかどうかを確認するのは、入社後の研修が充実しているかをリサーチするうえでおすすめの方法です。未経験者の割合が高ければ高いほど、未経験者でも活躍できるという証明になるほか、未経験で入社した人の気持ちや不安がわかる社員が多く在籍しているため、周りの手厚いサポートも期待できますよね。
また、求人情報や企業の採用ページにおいて、教育環境や研修制度をアピールしているかを確認するのも一つの方法です。これまで未経験者を一人前に育て上げた実績や教育環境など、研修の充実度に自信があるのであれば、企業側は必ずアピールしています。
記載されている研修内容を確認し、自分に必要な知識やスキルが学べるかどうかをぜひチェックしてみてください。
未経験者におすすめのIT業界の職種10選! 職種内容から求められる人物像もチェック
IT業界で働くと言っても、実際どのような職種があるのかも気になるところですよね。IT業界には数え切れないほどの職種があり、それぞれが重要な役割を持って日々の業務に取り組んでいます。
ここからは、IT業界の職種のなかでも、未経験からチャレンジしやすい10個の職種を紹介します。各職種の仕事内容や求められるスキル・人物像などを解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①IT営業
- コミュニケーション能力(交渉力・傾聴力・質問力など)が高い
- 人と話す仕事がしたい
- 新しいもの好きで最新のトレンドに敏感
IT営業とは、自社で提供している商品やサービスの提案・販売を担当する職種です。顧客とのコミュニケーションを通じて課題やニーズを把握し、営業活動を通じて、顧客の課題解決やビジネスの成長を支援すること、そして自社の収益を拡大することがおもな仕事です。

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IT業界に限らず、営業職は人と話すのが仕事だと言っても過言ではありません。顧客との信頼関係を築く必要があるため、コミュニケーション能力に自信がある人や人と話す仕事がしたい人に向いています。
IT営業への転職をかなえるためには、まずは「どんな商品・サービスを扱いたいか」を明確にすることが大切。IT業界の商品・サービスには、端末内で作動するWebサービスやソフトウェアのほか、物理的に目に見えるハードウェアなど多岐にわたり、何を売るかによって営業スタイルも大きく異なりますよ。
②IT事務
- 綿密な作業が好き
- 一つの作業を集中しておこなうのが苦手でむしろマルチタスクが得意
- デスクワークがメインとなる仕事がしたい
書類作成、データ入力、スケジュール管理、会議運営など、IT部門の業務支援を担当するIT事務の仕事。システム管理やプロジェクトの進捗管理など、組織のスムーズな運営のサポートも業務内容に含まれることがあります。

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IT事務は、開発現場における多岐にわたる作業を担当することになるため、同時に多くの作業を任せられてもパニックにならず、効率的に取り組める人、いわゆるマルチタスクが得意な人に向いています。
IT業界に関する知識がなくてもできる業務が多く、「未経験可」「未経験歓迎」の求人が多いのもIT事務職の特徴。まずはIT業界に飛び込みたいという人は、IT事務からチャレンジしてみるのもおすすめです。
③インターネット広告営業
- コミュニケーション能力(交渉力・傾聴力・質問力など)が高い
- 市場が拡大している分野で働きたい
- 数値を分析するのが好き
GoogleやYahoo!で検索したときに表示されたり、SNSを見ていると自然と目に入るインターネット広告。それらの提案・企画などを担当するのがインターネット広告営業という職種です。
おもな仕事内容としては、広告戦略の立案、クライアントとの交渉、効果の分析などが挙げられます。実際に広告を運用したり効果改善にかかわったりすることもあるため、転職を目指す場合は、自分がどの範囲までかかわりたいのかを明確にしておくことが重要です。

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人の感情や評価ではなく、成功か否かが数字ではっきり表れるのがインターネット広告の特徴です。細かい数値を用いて分析・提案することも多く、数字への抵抗感のなさも欠かせません。
④Webマーケター
- インターネットやSNSにかかわる仕事がしたい
- 数字を用いて分析することが得意
- Webに関する幅広い知識や経験を身に付けたい
Webマーケターは、WebサイトやSNSを活用したマーケティング戦略の立案や実行、アクセス解析などを担当する人のことです。インターネット広告の企画、SNS運用、コンテンツ作成、アクセス解析、SEO対策など幅広い業務を通じて、オンラインでの認知度や集客を増加させる役割を担います。

キャリアアドバイザー
インターネット広告営業と似ているものの、マーケティング領域におけるより幅広い業務を担当しているのがWebマーケターです。とはいえ、広告営業と重複する業務もあり、実際に兼任している人も多くいます。
Webマーケターになるには、Webに関する幅広い知識が欠かせません。最近はマーケティングに関する書籍やオンライン講座も多くあるため、それらを活用して入社前にWebマーケティングに関する基本を学んでおくのもおすすめです。
⑤Webデザイナー
- クリエイティブな発想力がある
- 相手のニーズを把握するスキルが高い
- デザインツールの操作に慣れている
Webデザイナーは、Webサイトやアプリのビジュアルデザインを担当する職種。UX(ユーザーエクスペリエンス・ホームページやアプリを利用したときの顧客体験のこと)を考慮しながら、視覚的に魅力的なインターフェースを作成するのがおもな仕事です。
デザイナーという名のとおり、クリエイティブな発想力が求められます。とはいえ、一般的なグラフィックデザイナーや洋服のデザイナーのように独自のセンスが求められることは少なく、どちらかというとクライアントのニーズを的確に把握し、それを表現するスキルが大切です。

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最近では、Webデザイナーになるためのオンライン講座も充実しています。未経験からWebデザイナーを目指すためには、そういった講座を活用するのもおすすめです。
⑥プログラマー
- 論理的思考力がある
- 細部にまで注意を払える
- 新しい技術に対する興味と学習意欲が高い
プログラマーとは、SE(システムエンジニア)が作成した設計書をもとに、ソフトウェアやアプリの開発、コーディングを担当する人のことです。プログラミング言語、いわゆるコードを使ってシステムを実現させるため、「コーダー」と呼ばれることも多いですよ。

キャリアアドバイザー
IT業界の技術系職種のなかではもっとも未経験でも採用されやすく、IT業界の登竜門と表現されることもあります。未経験からエンジニアを目指す際には、まずはプログラマーを目指すのがおすすめです。
とはいえ、プログラミング言語などの専門的な技術が必要になるのも事実。まったくの未経験でも研修や実務を通してスキルを身に付けることは可能ですが、事前に独学で少しでも学んでおくと、採用の際に有利になる可能性が高まります。
⑦SE(システムエンジニア)
- プロジェクト管理能力が高い
- チームで協力する仕事に就きたい
- 専門性が高くどこでも通用スキルを身に付けたい
ソフトウェアやアプリにおける、システムの設計、開発、導入、運用、保守を担当し、ITプロジェクトを支えるのがSEの役割です。クライアントの要求を理解し、システムの機能や性能を実現するのがおもな仕事です。
「エンジニア」と聞くと1日中パソコンに向かって作業をおこなうイメージがあるかもしれませんが、SEはクライアントとのコミュニケーションも重要な役割です。また、予算や納期に合わせてプロジェクトを管理することも重要な仕事のため、さまざまなスキルが求められます。

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高いスキルや経験が求められるSEですが、未経験可の求人の場合、研修が充実している可能性が高いですよ。
⑧ネットワークエンジニア
- コミュニケーションスキルが高い
- 視野を広く持って優先順位を付けながら業務に取り組める
- 小さなミスも見逃さず慎重に作業をおこなえる
ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計、構築、保守・運用、セキュリティ管理などを担当します。何らかの通信トラブルが発生した際の対応や定期的なメンテナンスも、ネットワークエンジニアの重要な役割です。
ネットワーク全体の設計をおこなう際には、顧客とのコミュニケーションが欠かせません。ネットワークに関する知識がほとんどない人とかかわることも多いため、相手のニーズを汲み取り、わかりやすい言葉で説明できるコミュニケーションスキルが求められます。

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ネットワークエンジニアを目指すためには、まずは独学でも良いので自宅にネットワーク環境を構築してみるのがおすすめです。面接時にアピールすることで、実務経験がなくても、採用の可能性が高まります。
⑨カスタマーサポート
- 人とかかわる仕事がしたい
- ストレス耐性が高い
- 臨機応変な対応が得意
カスタマーサポートは、ソフトウェアやアプリの利用者からの問い合わせやサポート対応を担当する職種のことです。電話・メール・チャットなどを通じて利用者の質問に答えたり、トラブルに対応したりするのがおもな仕事ですよ。
ときにはクレームや理不尽な意見にも対応する必要があるため、ストレス耐性が高い人や臨機応変な対応が得意な人に向いています。面接時には、これまで対人関係で壁にぶつかった経験やそのときにどう乗り越えたかをアピールすると効果的です。

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とはいえ、ほとんどの企業ではきちんとマニュアルが用意されているため、未経験でも比較的チャレンジしやすい職種ですよ。
⑩サポートデスク
- パソコンやタブレットなどの端末を操作するのが好き
- 身近な人をサポートすることが好き
- クライアントワークではなく社内向けの仕事がしたい
サポートデスクの役割は、社内のIT関連トラブル対応や問い合わせ対応を担当し、職場のIT環境を維持・改善することです。ハードウェアやソフトウェアのトラブルに対応したり、利用方法がわからない従業員へのアドバイスなどがおもな仕事内容です。
基本的には社内の人としか会話をしないのがサポートデスクの特徴です。そのため、クライアントワークに苦手意識がある、身近な人をサポートする仕事がしたいという人におすすめと言えます。

キャリアアドバイザー
サポートデスクは、従業員にとって「困った際の頼りどころ」になるため、社内の誰よりもソフトウェアやハードウェアに関する知識が豊富である必要があります。日頃から勉強や知識のアップデートが欠かせないことを心得ておきましょう。
特別な動機がなくても、ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「第一志望以外の企業だと、志望動機がなかなか思い浮かばない......」と悩む就活生は多くいます。
そんな人におすすめなのが、無料の「志望動機作成ツール」です。5つの質問に答えるだけであなたが受ける業界・職種の志望動機をAIが自動で作成します。
・志望動機がなかなか思い浮かばない人
未経験でIT業界に転職したその先で「どうなりたいか」が超重要!

未経験であることに負い目を感じる必要はないものの、やはり経験者と比べるとどうしても選考の際に不利になってしまう面があるのは事実です。だからこそ、未経験でIT業界に転職するためには、IT業界に転職したその先で「どうなりたいか」を明確に描いておくことが欠かせません。
キャリアプランをはっきりさせておかないと、自分にマッチした企業や職種を選べないだけでなく、志望動機もありきたりで一辺倒な内容になってしまう可能性が高いです。そもそも、「IT業界で働きたい」という志望動機だけでは、採用されるのは難しいと考えておきましょう。

キャリアアドバイザー
時間やコストをかけて人材を採用する企業側が、「できるだけ活躍してくれる人材を採用したい」と思うのは当然のことです。経歴を強みとしてアピールできない場合、将来像を明確にし、意欲や相性をアピールすることが重要ですよ。

キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
自分が将来どうなりたいかを描くことは、IT業界への転職を成功させるためだけでなく、自分自身の明確なキャリアパスを考えることにもつながります。理想の将来を描くためには、まず最初に現状を整理することが不可欠です。「今の自分にはどんなスキルがあるのか」「これまでどのような経験をしてきたのか」など、現在の自分自身をじっくり整理することで、より的確で後悔のない将来を描くことができます。
また、将来どうなりたいかを明確にしておけば、実際にIT業界に入った後も、モチベーション高く働くことができますよね。結果として、IT業界に転職することが自分自身のキャリアにとっても非常に良い影響を与える可能性が高まるわけです。
IT業界に転職するのはゴールではなく、あくまでスタート。その後のキャリアをより理想的なものにするためにも、転職のタイミングで自分が将来どうなりたいかをしっかり考えてみてください。
IT業界転職後のプランを具体的にする4つのステップ

未経験からIT業界に転職する場合、将来のキャリアプランを明確に描いておくことが欠かせません。自分の理想をきちんと掘り下げて考えることで、転職活動に難航したり転職後に後悔してしまったりする可能性を減らせます。
ここからは、IT業界転職後のプランを具体的にする方法を4つのステップに分けて解説していくので、ぜひ実践してみてくださいね。
①IT業界に興味を持ったきっかけを具体的に整理する
まずは、自分がIT業界に興味を持ったきっかけを整理しましょう。以下のように、5W1Hでできるだけ具体的に考えるとスムーズに進められますよ。
- Who(誰):誰によって影響を受けたのか、誰かとの出会いがきっかけだったのか
- What(何):何を通じてIT業界の仕事に興味を持ったのか
- When(いつ):興味を抱いたタイミングや、そのときの状況
- Where(どこ):興味を抱いた場所や環境
- Why(なぜ):なぜIT業界の仕事に興味を持ったのか
- How(どのように):興味を追求するためにどのような行動を取ったのか
たとえば、ニュースでテクノロジーの進化について見た際に関心を抱いた、前職で新しいITツールを活用した際にその仕組みに興味を持った、などが挙げられると思います。

キャリアアドバイザー
IT業界に興味を持ったきっかけを具体的に整理することで、自身のモチベーションや目標を明確化し、より具体的なキャリアパスを考えることにつながります。
②IT業界に転職したい理由に「なぜ」を重ねて深める
IT業界の仕事に興味を持ったきっかけがはっきりしたら、転職したい理由を深めるために、「なぜ」を重ねて考えましょう。自分がどうしてIT業界に転職したいのか、根っこの部分にある理由を明確にすることで、より具体的な志望動機をアピールできます。
たとえば、IT業界に転職したい理由が「新しい技術にかかわりたい」だとしたら、なぜ新しい技術にかかわりたいのかを考えます。「実際に技術によって救われた・便利になったことがあるから」などのより深い理由が見つかるはずです。

キャリアアドバイザー
さらにその理由に「なぜ」を重ねて考えることで、より具体的な動機を見つけることにつながりますよ。
③転職理由を実現するために必要な環境を整理する
次に、転職したい理由を実現するためにはどんな環境が必要なのかを整理します。
たとえば、どのような職種やポジションなら自分のやりたいことを実現できるか、どのような企業や業界に興味があるか、どの地域で働きたいか、など自分の希望条件を洗い出してみましょう。また、必要なスキルや資格についても考えてみてください。
また、これ以外にも、働く時間やシフトについての制約や希望、仕事とプライベートのバランスなど、自身が職場に求める他の条件や要素をリストアップすることも大切です。そうすることで、入社後に「いざ就職してみたら想像と全然違った……」というリスクを最小限に抑えることができます。

キャリアアドバイザー
ただし、すべてをかなえることは難しいことが多いので、そのなかでも優先順位を付けるようにしましょう。
④その環境で働くことで「〇年後どうなりたいか」を言語化する
最後に、その環境で働くことで、数年後にどのようなキャリアを築きたいかを具体的に言語化します。IT業界の仕事にはさまざまなキャリアパスがありますが、それが自身の目標や希望に合致するかどうかを確認しておくことがとても重要です。
たとえば、プログラマーとして経験を積み、リーダーシップを発揮してプロジェクトを成功させたい、ITマネージャーとして部門を牽引し成果を上げたい、デジタルマーケティングのエキスパートとして多くのブランドを支援したい、などが挙げられます。

キャリアアドバイザー
具体的な目標を持つことで、転職後のキャリアプランを明確にすることができますよ。

キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
入社後の具体的な目標が浮かばないと悩むこともあるかもしれませんね。対処法の一つとして、企業ホームページで社員インタビューなどを確認するのがおすすめです。社員インタビューは実際にその企業で何年も働いている人の声であり、生の経験談やこれまでの経歴、今後のキャリアビジョンなど、最もリアルな情報を知ることができるため、それらを参考にすれば、具体的な目標が見つかるかもしれません。
また、IT業界やあなた自身が志望する職種で働いている人が周りにいるのであれば、一度相談してみるのも有効な対処法でしょう。もし周りにそのような人がいない場合は、SNSや口コミサイトを活用してみてください。あなたが志望する企業ではないものの、IT業界のリアルな働き方やキャリアステップを知ることができますよ。
そもそもIT業界で実際に働いたことがない以上、具体的な目標が浮かばないのも当然のこと。一人で考え出すには限界があるため、社員の声や周囲の経験談なども積極的に取り入れてみてくださいね。
未経験者がIT業界に転職するための5つの方法
転職の第一歩、求人探し。未経験でも応募できるIT業界の求人は数多くありますが、求人探しの効率をアップするには、できるだけ多くの手段を使って求人を探すことが大切です。
ここからは、未経験者がIT業界に転職するための5つの方法を紹介していくので、事前にしっかりと確認し、活用できるようにしておきましょう。
①IT業界特化型の転職サイトを活用する
まずは、一般的な転職サイトで求人を検索してみましょう。特におすすめなのが、IT業界特化の転職サイトです。IT関連の求人情報が豊富に掲載されており、未経験者向けの求人も多くあります。サイト内で自分の希望条件やスキルを登録し、興味のある求人をピックアップしてみましょう。
転職サイトのなかには、サイト内で自己分析やスキル診断をおこなったり、自分に合った職種を見つけるサポートを受けたりすることができるものもあります。自分に合った転職サイトを見つけてみてくださいね。

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転職サイトのメリットは、自分の理想を妥協せずに求人を検索できること。「欲張りかも……」なんて思わず、年収や勤務地など、まずは自分の理想をすべてかなえられる職場があるのかどうかを知ることが大切です。
②転職エージェントに登録する
就職エージェントは、専門のキャリアアドバイザーが個別に面談し、転職希望者に合った求人を紹介してくれるサービスです。
エージェントを利用するメリットは、面接や履歴書のアドバイスなどのサポートをしてくれたり、最新の市場トレンドを教えてくれたりすること。特に未経験の場合、普通の転職とは注意すべきポイントが異なるため、エージェントのアドバイスが役に立つ場面が多いはずです。一人きりで転職活動をするよりも、何倍もスムーズに進められますよ。
③ハローワークに相談する
未経験での転職を目指す場合は、ハローワークに相談してみるのもおすすめです。
ハローワークとは厚生労働省が運営する公共の雇用サービス機関のことで、公共職業安定所とも呼ばれています。求人の紹介のほか、求職者へのアドバイスや面接対策、雇用保険の手続きなどもおこなっています。「転職活動をしたいけど何から始めたら良いのかわからない」という人にもおすすめです。

キャリアアドバイザー
ハローワークでは、未経験でも応募できるIT業界の求人情報も数多く扱っています。ほかの求人サイトや就職エージェントでは扱っていない求人があることもありますよ。
④転職支援付きのプログラミングスクールに通う
未経験からIT業界への転職をかなえるためには、転職支援付きのプログラミングスクールに通うのも一つの手。これらのスクールでは、プログラミングの基礎から実践的なプロジェクトまで幅広いスキルを学ぶことができます。卒業後には転職支援やインターンシップの機会も提供され、未経験者でも就職しやすくなります。
また、知識が豊富な講師に質問しながらプログラミングの学習を進められるのもスクールに通うメリットです。グループ学習のスクールであれば、切磋琢磨できる仲間ができることもあります。一人きりで学習するよりも、挫折しにくいはずです。
⑤知人に会社を紹介してもらう(リファラル採用)
自分の知人や友人がIT業界に勤めている場合、その知人に会社を紹介してもらうのもおすすめです。転職サイトに求人は出していないけれど、リファラル採用はいつでも募集しているという企業は意外と多くありますよ。
リファラル採用のメリットは、一般的な求人に比べて競争率が低いことです。また、知人からの情報提供やアドバイスを受けることで、会社の雰囲気や文化を事前に知ったうえで選考対策を進めることができます。

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ただし、知人からの紹介という形になるので、紹介者に失礼にならないようにマナー等には一層気を付けるようにしてましょう。
周りに差を付ける! 未経験からのIT業界への転職対策

未経験からIT業界に転職したいという人から、「もっと具体的にどんな対策をしたら良いのか教えてほしい」という相談をされることは多いです。ライバルに差をつけるために、対策は万全におこなっておきたいという気持ちはよくわかります。
ここからは、未経験からIT業界への転職を成功させるためにできる対策を4つ紹介します。「周りに差をつけて選考を有利に進めたい!」という場合にはぜひ試してみてくださいね。
①自分が求める条件に適した求人を幅広い手段で探す
IT業界への転職を目指すためには、まずはあらゆる手段を使って自分が求める条件に適した求人を探すことが大切です。そうすることで、より幅広い選択肢のなかから仕事を見つけられますよ。
具体的な方法としては、転職サイトや就職エージェントなどの一般的な方法以外にも、以下のようなさまざまな方法があります。ぜひ試してみましょう。
- 専門の業界団体のWebサイトを見る
- 企業ホームページを見る
- 就職掲示板にアクセスしてみる
- SNSで情報を探す
- 専門のコミュニティに参加する
- 採用イベントに参加する
②IT業界で役に立つ知識やスキル・資格を身に付ける
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト
- AWS認定資格
- Azure認定資格
「未経験で自信がない」という場合には、IT業界の職種に活かせるスキル・資格を取得しておくのがおすすめ。資格を持っていれば自分の専門性やスキルを証明できるため、転職活動が有利に進むこともあります。
ただし、応募先の企業によっては資格の有無を重視しないこともあるうえ、「資格取得にかける分早く入社して実務を通してスキルを学んでほしい」という考えを持っているケースもあります。

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まずは自分が目指す職種や企業が何を重視しているのか、そして資格取得支援制度などがあるのかを確認してから転職活動を進めることが重要です。

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知識やスキル・資格を身に付けるために努力したというプロセスは、未経験者にとって非常に大きなアピール材料になります。
企業の採用担当者側の立場になって考えてみてください。自社に入社するために、資格を取るほど努力してきたということは、それだけ志望度や熱意が高く、入社後も長く定着することが期待できますよね。
実務能力や経験値で経験者に不利になるからこそ、このような意欲や熱意の部分でアピールしていくことは、未経験者にとって不可欠です。「IT業界に興味がある」「ITを通じて社会に貢献したい」といった言葉よりも、実際に努力した“プロセス”や資格取得という“結果”を伝える方が、行動がともなっているため、何倍も説得力があるのは間違いありません。上記のとおり、知識やスキル・資格を身に付けるために努力したという姿勢自体が評価されるケースもあることを覚えておいてくださいね。
③IT業界未経験での転職者に対する企業の不安事項を押さえる
- 「IT業界の急速な変化についてこれるのかな?」
- 「IT業界で働きたい理由ははっきりしているのかな?」
- 「さまざまなツールを活用することになるけど対応できるかな?」
企業は未経験者に対して、さまざまな懸念点や不安を抱えていることがあります。未経験での転職を成功させるためには、これらの不安事項を理解し、企業の懸念を払拭する具体的な事例や取り組みをアピールすることが重要です。

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未経験であること自体に持たれている不安要素を拭うことは難しくても、自己成長の意欲や学習意欲、適応力、チームワークなど、未経験でもアピールできる要素はたくさんあります。これらをアピールし、企業の不安払拭に努めましょう。
④IT業界への転職の面接で頻出する質問対策を進める
- IT業界に興味を持ったきっかけはなんですか?
- IT業界の将来性についてどう考えていますか?
- チームで協力する必要がある場面での経験はありますか?
- 締切に追われる状況でのタスク管理の仕方を教えてください。
- 新しい技術やトレンドについて、どのように情報収集していますか?
- 未経験からの転職ですが、どのようにスキルを習得したいと考えていますか?
IT業界の面接では、特定の質問が頻繁に出題されることがあります。特に未経験の場合、IT業界に対する意識やスキルの獲得方法などについて聞かれることが多いです。

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面接前には、質問リストを用意してそれぞれの質問にスムーズに答えられるように用意しておきましょう。あらかじめ準備しておくことで、自信を持って面接に臨めます。質問の回答を考えることは、自己分析にも役立ちますよ。
未経験でIT業界に転職する前に必ずチェックしておきたい2つのこと

最後に、未経験でIT業界に転職する前に必ずチェックしておきたい2つのことを紹介します。
どちらも転職活動をうまく進めていくために、そしていざ就職をした後に「こんなはずじゃなかった!」なんて後悔をしないために大切なポイントのため、必ずチェックしておきましょう。
①「IT業界ならなんでもいい」はミスマッチな転職のもと
IT業界には、非常に広範で多様な職種が存在します。職種ごとの仕事の違いがわかりにくいことも多く、転職活動を進めるなかで「IT業界ならどんな仕事でも良い」と考えてしまうこともあると思います。
しかし、未経験者が転職を考える際、「とにかくIT業界ならなんでも良い」と考えると、自分のスキルや適性に合わない職種に応募してしまう可能性があります。せっかく転職をするのであれば、後悔は避けたいですよね。

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転職活動では自己分析を十分におこない、自分の得意分野や興味がある領域、目指したいキャリアパスを明確にしておくことが重要です。そうすることで、自分に合った職種を見つけることができ、ミスマッチな転職を避けることができます。
②若手転職は有利になりやすいことからスピード感が大事
IT業界には「未経験可」「未経験歓迎」の求人が多く公開されていますが、このような求人の場合、募集している企業はできるだけ若い人材を欲しがっている傾向にあります。キャリアを重ねた中堅より、20代の若手のほうが柔軟性が高く、知識やスキルを吸収しやすいためです。いわゆる「ポテンシャル採用」というものですね。

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実際、IT業界における未経験採用では、20代と30代以降では採用率に大きな差があります。30〜40代になると、IT業界での経験やマネジメント経験などが求められてしまうのです。
そのため、未経験でIT業界に転職するためには、若いうちに転職を決断し、スピード感を持って行動することが重要です。
未経験だからといって恐れずに自分の理想のキャリアを手に入れよう!
この記事では、未経験者のIT業界への転職実態を解説するとともに、未経験者におすすめのIT業界の職種、転職活動をスムーズかつ有利に進めるためのコツ、求人を探す方法などを紹介しました。
経験者の転職活動と比べると、未経験からの転職の難易度が上がるのは事実です。しかし、選考対策を一つひとつ丁寧におこなっていけば、決して不可能ではありません。まずは自分の現状や理想を把握することから始め、希望のキャリアをかなえましょう。
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