エンジニア志望の就活はポートフォリオが重要! 頻出質問例も紹介

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エンジニア 就活

目次

  1. エンジニアへの就活を成功させるにはポートフォリオを充実させよう
  2. まずはエンジニアについて理解して就活を進めよう
  3. エンジニアとは
  4. エンジニアの種類
  5. エンジニアへの就活は3つ傾向を押さえよう
  6. 傾向①:採用スケジュールの早期化
  7. 傾向➁:エンジニア就活に特化したサイトの使用が主流
  8. 傾向③:IT需要拡大に伴いエンジニア需要も拡大
  9. エンジニア就活を成功に導く3つのコツを理解しよう
  10. ①就活の軸を定める
  11. ②資格でスキルをアピールする
  12. ③プログラミングスキルをアピールする
  13. エンジニア就活を成功させるにはポートフォリオを作成しよう
  14. エンジニアのポートフォリオとは
  15. ポートフォリオを作成するメリット
  16. ポートフォリオ作成するときに入れるべき情報
  17. ポートフォリオの作成時の注意点
  18. エンジニア就活の面接でよく聞かれる8つの質問を押さえよう
  19. 質問①エンジニアを目指す理由
  20. 質問②どんなエンジニアになりたいか
  21. 質問③プログラミングを始めたきっかけ
  22. 質問④最もがんばった成果物は何か
  23. 質問⑤開発したサービスのオリジナリティは
  24. 質問⑥開発したサービスは社会にどんな価値をもたらすか
  25. 質問⑦スキルアップのために取り組んでいること
  26. 質問⑧自身のスキルがどう会社に活かされるか
  27. ポートフォリオを充実させてエンジニア就活を勝ち抜こう

エンジニアへの就活を成功させるにはポートフォリオを充実させよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、

「エンジニアの就活を有利に進めていく方法はありませんか? 」
「ポートフォリオがあると良いと言われたのですが、作成方法がわかりません。」

といった相談を受けることがあります。IT需要拡大の影響で企業の採用数は増加傾向にありますが、それでも一部の人気企業では非常に高い倍率となっているところもあります。

そのため、他学生と差別化するためにも、エンジニア就活ではポートフォリオを作成し、自分の魅力を最大限にアピールすることが大切です。本記事では、エンジニア採用全般の知識から、ポートフォリオの作成方法、面接でよく聞かれる質問と回答例まで、広くお伝えしていきます。

この記事を読み、自身のポートフォリオを充実させることによって採用担当に効果的なアピールをし、就活を有利に進めていきましょう。

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まずはエンジニアについて理解して就活を進めよう

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就活生

IT業界を志望していますが、エンジニアにはどういった種類がありますか?

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キャリア
アドバイザー

一口にエンジニアといっても、システムエンジニアやWebエンジニアなど、担当する業務内容により職種が分かれています。面接で誤った名称を使ってしまうと、採用担当の印象が悪くなるおそれがありますので、事前に正しく理解しておきましょう。

IT業界におけるエンジニアには非常に多くの種類があり、同じ名称でも企業によっては業務内容の範囲が異なることもあります。まずはおおまかな分類と業務内容を把握し、そのうえで各企業の職種理解を深めていきましょう。

エンジニアとは

エンジニアとは、工学分野における知識や技術を持った人材のことを指します。その中でもIT業界においては、ITに関する専門知識やスキルを持った技術者のことをいいます。

ITエンジニアというと、システムエンジニアやプログラマーをイメージする人も多いですが、それらの分類も含めた技術者の総称となります。仕事内容により細かく職種が分かれますが、中には複数の種類をまたいで仕事をおこなっているエンジニアもいます。

「プログラミングをやりたいからIT業界を志望します」という学生は多いですが、仕事内容を正確に把握しておかないと、イメージと違ってギャップを感じた、ということもあり得ますので注意が必要です。

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キャリア
アドバイザー

志望する企業の職種や仕事内容、どのようなキャリアステップがあるのかを企業研究やOB・OG訪問で事前に調べておくことが大切ですよ。

プログラマーとの違い

プログラマーとは、システムエンジニアが作成した仕様書をもとに、プログラミング言語を用いてさまざまなシステムやソフトウェアをプログラミングしていくエンジニアを指します。

システムエンジニアが要件定義や設計などの上流工程を担うことが多いのに対し、プログラマーは、開発・テストなどの下流工程を担います。プログラマーとして業務経験を重ねることで、基本的なプログラミング知識がつくため、一般的なキャリアとしては「プログラマー→システムエンジニア」という流れの企業が多いです

エンジニアの種類

エンジニアを大きく分類すると4つの種類がありますので、必ず押さえておきましょう。

  • システムエンジニア
  • Webエンジニア
  • インフラエンジニア
  • サーバーエンジニア

さらにこれらの職種を細分化して作業を分担している企業もありますが、まずはおおまかな分類を把握し、その後、志望する企業ごとに詳細を確認していくのが良いでしょう。なお、ここに紹介する職種の他に、似ている名称の職種も存在しますので、面接の際は誤って募集職種とは異なる職種を言ったりすることのないようにしましょう。

基本的に、どの職種でも設計・構築・運用・保守、という流れは変わりませんが、扱う対象が異なるだけで仕事の内容は大きく変わります。1つずつ確認していきましょう。

システムエンジニア

システムエンジニアは、組み込みシステムや業務システムなどプロジェクトによってさまざまな分野のシステム構築を手掛けます。システムの要件定義・設計・開発・運用・保守までをおこないますが、メインの業務は上流工程です。

まず、顧客が抱えている課題やニーズを的確にヒアリングし、システムの機能や性能を決め、設計をしていきます。その後、仕様書に沿ってプログラマーがシステム開発をおこないますが、案件によってはシステムエンジニアも開発をおこないます。

開発完了後はプログラマーと一緒にテスト作業に入り、バグがあれば修正をおこなって納品できる状態まで仕上げ、納品後も定期的なメンテナンスによって顧客企業のシステム運用をサポートをします。

QCD(品質・費用・納期)を意識しながらチームをまとめ、要件定義から導入までスムーズに作業を進めていく必要があるため、技術や知識だけでなく、コミュニケーション能力やプロジェクトマネージメントのスキルがもとめられるといえますね

システムエンジニアについてはこちらで詳しく解説していますので、興味がある学生はぜひ参考にしてみてください。

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Webエンジニア

Webエンジニアとは、私たちが普段パソコンやスマートフォンから目にしているWeb上のシステム、アプリケーションなどを作成する職種を指します。例でいうと、AmazonなどのECサイトや、食べログなどの口コミサイトが開発対象に該当します。

Webエンジニアは担当する仕事によって、さらに下記2つの職種に分けることができます。

フロントエンドエンジニア
  • Webデザイナーが制作したデザインをもとに、ユーザーから目に見える部分の開発を担当します。たとえばECサイトでは、商品検索や注文、カート、問い合わせなどの機能が該当します。これらの機能を1つひとつ作成していき、システムとして完成させるのがフロントエンドエンジニアの役目です。
バックエンドエンジニア
  • Webサイトの裏側でおこなわれている処理を担当します。たとえばECサイトでは、商品選択の際にデータベースから商品在庫の状況を表示したり、クレジットカード決済時に個人情報を読み込み、カード会社に照合をする、などの処理をおこなうシステムを作り上げていきます。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークなどの設計・構築・運用・保守をおこなう職種で、システムそのものを作成するのではなく、システムを動かすための環境をつくっていくエンジニアを指します

担当する業務によって名称が異なり、主に下記4つに分けることができます。最近では新型コロナウイルス感染症の拡大によりテレワークが普及したことや、導入コストが安いといったメリットにより、クラウドサービスを導入する企業が増えており、クラウドエンジニアの採用が増えてきています。

  • ネットワークエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • クラウドエンジニア
  • データベースエンジニア

代表的なものは上記ですが、企業によっては2つを兼任したり、1つの職種をさらに細分化して担当をわけていることもあります。

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サーバーエンジニア

サーバーエンジニアとは、サーバーの設計・構築・運用・保守をおこなう職種を指します。

サーバーには、システムを動かす際のデータが保管されています。サーバーエンジニアは顧客の要望をヒアリングしながら、データの種類や量に応じてサーバーに必要なスペックや処理能力を検討していき、設計をおこないます

その設計書に沿ってOS(オペレーティングシステム)のインストールやソフトの設定をし、サーバー構築をしていきます。また、ラッキングや配線作業などの物理的な作業も、サーバーエンジニアの仕事に含まれています。

サーバーエンジニアについてはこちらの記事を参考にしてみてください。基礎知識やキャリアパスについても詳しく解説しています。

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吉田 実遊

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Webエンジニアは将来性が高い職種

さまざまな種類があるエンジニアのなかでも、Webエンジニアの需要は高い傾向にあります。WebエンジニアはWebサービスに欠かせない職種で、将来性が期待できるからです。

近年、Webサービスは増加傾向にあり、あらゆる企業がWebサービスの展開を計画しています。オンラインショップのほかに、オンラインゲームやオンラインバンキングなど、さまざまなサービスのWeb化が進んでいます。

サービスのWeb化がひと通り完了したとしても、Webサービスを展開している限り、保守する人材が必要です。Webサービスを作ったり保守したりするWebエンジニアは、これからも需要が高い職種と考えられていますよ。

あなたがエンジニアに向いているか、確認してください

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エンジニアへの就活は3つ傾向を押さえよう

エンジニア就活の傾向
  • 傾向①:採用スケジュールの早期化
  • 傾向➁:エンジニア就活に特化したサイトの使用が主流
  • 傾向③:IT需要拡大に伴いエンジニア需要も拡大
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就活生

そろそろ就活が本格化してくるので選考対策をしたいのですが、何をすれば良いのでしょうか?

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キャリア
アドバイザー

具体的な選考対策に入る前に、まずは最近のエンジニア就活の傾向を知るところから始めましょう。傾向をあらかじめ把握しておくことで、対策も立てやすくなります。

IT業界における新卒採用は年々変わってきています。業界全体の就活傾向を押さえ、早期に行動していくことによって他学生と差をつけ、就活をスムーズに進めていきましょう。

傾向①:採用スケジュールの早期化

経団連が発表する新卒採用のスケジュールは、「3月に広報解禁、6月に選考開始」となっています。経団連に所属する大手のメーカー、銀行、商社などはこのスケジュール通りに採用をおこなっている企業が多いです。

一方、経団連に所属していないIT業界の企業は一般的な上記スケジュールよりも早期に採用をおこなう傾向にあります。特にWeb系の企業に言えることですが、10月から1月頃が採用活動のピークとなる企業も多いです。また、企業によっては通年採用とし、中には1年生のうちに内定を出す企業も存在します。

そのため、「3月から就活すれば良い」と思っていると、就活を開始したときにはすでにエントリーを締め切っている企業ばかりだった、という可能性もあります。IT業界を志望するのであれば、可能な限り早期から準備をしていきましょう

傾向➁:エンジニア就活に特化したサイトの使用が主流

新卒採用では、多くの学生がリクナビやマイナビなどの就活サイトを利用しています。その中でも、エンジニア志望の学生はそうした主要なサイトに加え、エンジニア就活に特化したサイトにも登録している傾向にあります。

大手就活サイトは求人数が圧倒的に多いことがメリットですが、一方でほとんどの業界・企業を網羅しているため、なかなか思うような絞り込みや企業検索ができない場合もあります。エンジニア就活に特化したサイトを使用することでそうした不便さを解消することができるでしょう。また、サイトによっては、就活のプロへの個別相談や企業の口コミ閲覧、プログラミング学習ができるところもあります。

エンジニアを志望することが決まっている場合は、エンジニアの就活サイトを比較検討し、自分に合ったサイトをいくつか登録しておくと良いでしょう

傾向③:IT需要拡大に伴いエンジニア需要も拡大

少子化や働き方改革の影響により、近年企業においてAIやIoTを活用したDX導入が進んでいます。さらに新型コロナウイルス感染症の拡大によりリモートワークなどが増え、企業のデジタル化の流れは加速しています。

そうした企業のIT需要拡大に伴い、エンジニア需要も年々拡大傾向にあり、矢野経済研究所が実施した調査によると、2020年度の国内民間企業のIT市場規模は、前年度比0.6%増の12兆9,700万円と推計されています。

しかし、日本全体における労働人口の減少により、IT業界では、需要に対してエンジニアの人手が足りていない現状があるため、今後さらにエンジニアの求人倍率は上がっていく可能性が高く、エンジニア志望の学生にとってはチャンスともいえるでしょう

文系でも目指せる職業になってきている

IT業界で文系が活躍するのは、事務系職種や営業だと思われがちですが、IT需要拡大に対するエンジニア不足の現状を打開すべく、現在では文系採用も積極的におこなっている企業が多くあります。

企業によっては、入社時のプログラミング能力を問わず、入社後に研修や資格制度等によってプログラミングを身につけていくことのできるところもあります。

そうした場合、技術的なスキルでの判断ができないため、面接では人柄の部分を重視して見られます。チームで仕事を進めていくためのコミュニケーション能力や、マネージメントスキルなど、エンジニアに求められるものを考え、自分の特性とあわせてうまくアピールしていきましょう

吉川 智也

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エンジニアは転職しやすく自由度の高い働き方がしやすい

エンジニアとして働くメリットとして、転職しやすい職種であることと、自由な働き方ができる職種ということがあげられます。エンジニアの需要に対して、確保が追いついていない企業も実は多いのです。そのため、エンジニアは転職してキャリアアップしやすいというメリットがあるといえるでしょう。

また、エンジニアは在宅でできる業務が多い点も魅力です。フルリモートワークが可能という企業もあるため、「副業可の企業で働き、副業の案件を受注して収入を増やす」「エンジニアのスキルを身につけたら起業して在宅で働く」という選択肢も選べますよ。

エンジニアを目指すなら幅広いスキルを身に着けよう

エンジニアとして働くには注意すべきことがあることも覚えておきましょう。その一つにエンジニアが担っていた業務は、AIに代替されるという予測があります。そのため今後エンジニアとして活躍するためには、プログラミングスキルだけでなく、技術をどのように使うかという創造性や部下を教育するマネジメント能力など、幅広いスキルを身につけなくてはいけません。

エンジニアのメリットだけでなく、今後必要となるスキルを身に着けたうえで目指すことが重要ですよ。

あなたが受けない方がいい職業を診断しよう

適職診断 適職診断

就活では、自分に合った仕事が見つからず悩むことも多いでしょう。

そんな時は「適職診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけあなたの性格や強みを分析し、適職・適さない職業を提案してくれます

自分の適職・適さない職業を知ることで、自信を持って就活を進めましょう。

エンジニア就活を成功に導く3つのコツを理解しよう

エンジニア就活を成功に導くコツ

IT需要拡大により、エンジニア不足が加速していくと先述しました。しかし、だからといってどの企業でも入りやすいというわけではありません。新卒採用では、知名度の高い企業や大手企業は応募が殺到しますので、学生の人気がそういった企業に一極集中し、倍率は変わらず高い状態が続いています。

そのため、「売り手市場だから大丈夫」「IT業界は人手不足だから簡単に入れるだろう」と安易に判断するのは危険です。

ここでは、エンジニア就活を成功に導くための3つのコツをお伝えしていきます。選考が本格化する前に、今の自分にできる対策をしっかりとおこない、選考をスムーズに進めていけるようにしましょう。

①就活の軸を定める

就活の軸とは、就活で企業や仕事を選ぶ際の基準のことを指します。たとえば「海外で働きたい」「自分の強みである分析力を活かした仕事がしたい」などがあります。

就活の軸を定めることによって自分に合う企業を選びやすくなり、効率的に就活を進めることができる他、入社後のミスマッチも防ぐことができます。また、面接においても軸に沿って一貫性を持った回答ができるため、採用担当の印象も良くなるでしょう。

就活の軸を定めるためには、自己分析を徹底しておこないましょう。これまでの自分に起こった出来事と行動、感情を書き出し、「なぜそうしたのか(そう感じたのか)」を突き詰めていきます。そうすることで自分の中の価値観が浮き彫りとなり、仕事をしていくにあたり、自分にとって何が重要なのかがわかってきます

就活の軸の見つけ方についてはこちらで解説していますので、詳しく知りたい学生はぜひ参考にしてみてください。

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②資格でスキルをアピールする

IT業界はスキル重視の傾向が強いため、資格を取得することによって効果的なアピールをすることができます。

「プログラミングができれば良いのでは? 」と思う学生もいるかもしれませんが、一定基準のスキル・知識を持っていることが客観的に証明できるという点で資格取得は非常に有効です。また、プログラミングの経験がなくても、資格を取得することにより、エンジニアの仕事への意欲や、努力していこうとする姿勢を採用担当にアピールすることができます。

文系の学生でもしっかりと勉強をすれば取得できる資格はあるため、就活が本格化するまでに時間がある場合は積極的にチャレンジしていきましょう

就職に有利になる資格はこちらで解説しています。詳しく知りたい学生はぜひ参考にしてみてくださいね。

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基本情報技術者試験

基本情報技術者試験(FE)は、情報処理推進機構(IPA)が実施している情報処理技術者試験の1つで、国家資格となります。IT人材として必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身につけた者を対象とした資格で、ITエンジニアの登竜門とも言われています。

試験は「午前」と「午後」に分かれており、午前はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3種類で80問、午後は長問形式で11問出題され、その中の5問に解答します。試験時間は午前、午後それぞれ150分間で、CBT形式となります。

プログラミング初心者の場合は、後述するITパスポートを先に受験することをおすすめします。基本情報技術者試験は出題範囲が非常に広く、初心者は特に午後問題に苦戦する人が多い傾向にあります。また、ITパスポートは本試験における午前問題と範囲が似ているため、ITパスポート取得後の方が比較的取り組みやすいでしょう。

基本情報技術者試験についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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ITパスポート

ITパスポート(iパス)も、基本情報技術者試験と同様、IPAが実施している情報処理技術者試験の1つで国家資格となります。12の試験区分の中では比較的難易度が低いといえるでしょう。

ITに関する基本的な知識の他、AIやビッグデータ、IoTなど新しい技術についても問われます。また、企業活動や法務、経営、マネジメントに関する問題まで広く出題されるため、エンジニアに限らず、人事や営業など幅広い業種の人が受けています

試験はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3種類で100問、4択問題となります。試験時間は120分でCBT形式(コンピューターを使用した試験形式)です。

ITパスポートを就活に活かす方法はこちらで詳しく解説しています。興味がある学生はぜひ参考にしてみてください。

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③プログラミングスキルをアピールする

プログラミングの経験がある場合は、ポートフォリオなどを用いてスキルをアピールしていきましょう。

大学で学んだ言語と志望している企業の言語が異なることもありますが、そういった場合でもこれまでの努力と、入社後のスキルアップへの意欲を積極的に伝えていきましょう。基礎があることで他言語の学びやすさも異なりますので、習得言語に関わらずスキルがあることは選考にプラスになります。

また、選考までに時間の余裕がある場合は未経験でもプログラミングにチャレンジしてみましょう。言語によって、学びやすさ、汎用性の高さ、求人数の多さが異なります。自分がしたい仕事と、難易度などを総合的に考えて学びたい言語を選択することが大切です

Java

Javaは、業務システムを始めとして、Webサイト、アプリケーション、組み込みシステム、ブロックチェーン開発、ゲーム開発などに使用できる汎用性の高い言語で求人数も多いです。Googleなど大企業のシステム開発でも活用されています。

言語によっては、WindowsやAndroidなど使用できるOSが限定されているものも少なくないですが、その点、Javaは幅広いOSで使用することができ、開発環境が豊富である点が魅力の1つです

また、JavaはC言語やC++、C#など他言語の特徴と類似している部分があるため、Javaを習得しておくことで、他言語も学習しやすくなるというメリットもあります。

Python

Python(パイソン)は、近年注目度が上がってきている言語です。AI開発、Webサイト制作、ブロックチェーン開発、ゲーム制作、データ処理・分析など汎用性が高く、さまざまな業界で需要が高い言語で、年収水準も高い傾向にあります。YouTubeやFacebook、InstagramでPythonが使われていますね。

AIなど専門領域になると難易度は上がりますが、コードがシンプルで比較的学習しやすいといえます。ただし初心者からすると、Pythonはプログラミング知識前提で解説されていることが多いため、やや難しいと感じるかもしれません。

企業のデジタル化推進の影響を受け、今後AI開発や機械学習、ビッグデータ分析などの分野における需要は拡大していくことが予想されますので、Pythonは将来性の高い言語といえるでしょう

C言語

C言語は、OS開発、業務システム、組み込みシステム、ソフトウェア開発、ロボット開発、ゲーム開発などに使用される言語です。1972年開発と歴史は古いですが、処理速度が早いため、AIやIoTなどの新しい分野でも活躍している言語です。

また、ハードウェアへの組み込みや開発に強いため、人工衛星や宇宙ステーションの制御などにも使用されています。時代によって流行りがあるプログラミング言語の世界において、国内外問わず今なお現役で活躍する人気言語です。

難易度としてはやや高めで、プログラミングへの理解はもちろん、コンピュータやOSの動作もわかっていないと難しく、初心者が最初に学習する言語としては不向きでしょう。ただし主要言語で歴史が長い分、学習環境は比較的充実しているため、プログラミング知識をさらに深めていきたいという人にはおすすめです

酒井 栞里

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プログラミングスキルは数学的思考力がアピールできる

文系の学生がプログラミングスキルを身につけることで、数学的な思考力があるとアピールでき、差別化もはかれますよ。プログラミングスキルは数学の知識や論理的な思考力がもとめられるからです。

エンジニアはプログラミングスキルにくわえ、技術を活かす発想力と想像力が必要です。また新しく発案したアイディアを同僚や顧客に伝えるための、コミュニケーション能力も欠かせません。

発想力やコミュニケーション能力の高い傾向にある文系がプログラミングスキルも身につけることで、エンジニアに必要な要素を持ち合わせていると企業にアピールすることができますよ。

エンジニア就活を成功させるにはポートフォリオを作成しよう

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これまでの実績やスキルをうまく面接で伝えられるか不安です。

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実績やスキルのアピールには、ポートフォリオを活用することをおすすめします。作成の手順とコツをつかめば誰でもわかりやすく作ることができますので、一緒に確認していきましょう。

エンジニア就活では、自身の持っているスキルを適切に採用担当にアピールしていくことが大切であり、ポートフォリオはその手段として効果的です。面接でうまく話せなくても、ポートフォリオがあることによって質疑応答がスムーズに進みやすくなりますので、是非参考にしてみてください。

エンジニアのポートフォリオとは

ポートフォリオとは、これまでの自分の実績やスキルをまとめた作品集のことを指します。エントリーシートや履歴書では記載できる項目や文字数が限られていますが、ポートフォリオであれば、これらの書類のみでは伝えきれない情報まで、わかりやすく伝えていくことができます。

エンジニアのポートフォリオで多いのは、オリジナルのアプリを制作し、そこに実績やスキルを含めた自身の情報を載せていくというものです。

なお、ポートフォリオ作成の際は、自分のスキルの特性や強みがうまくアピールできるオリジナリティのある作品としましょう。採用担当は数多くのポートフォリオを見てきていますので、有名なサンプルコードを若干変えただけのものなどは一見してわかってしまいます。

ポートフォリオを作成するメリット

「転職ならわかるけど、新卒採用でポートフォリオまで作成する意味はあるのだろうか? 」と思う人もいるかもしれません。しかしながら、ポートフォリオを作成すると、先述したように自分の実績やスキルをわかりやすく伝えることができる他、スキル習得への意欲や、仕事に対する前向きな姿勢をアピールすることができます

少しでも選考を有利に進めていきたい、という気持ちがある人は、ぜひポートフォリオを作成すべきです。もちろん、ポートフォリオを作成するメリットはこれだけではありません。1つずつ説明していきますので、メリットを正しく認識し、ポートフォリオによって自分の魅力を最大限アピールしていきましょう。

自分の価値・実績を可視化できる

ポートフォリオを作成すると、自分の価値・実績を可視化することができます。

中途採用では、職務経歴書によって前職での実績を評価してもらうことができますが、新卒採用では履歴書やエントリーシート(ES)だけで実績を全て伝えることは難しいといえます。

ポートフォリオには、これまで自分が手掛けた作品や実績の一覧を載せていきます。その中で、言葉だけでは伝わりきらない自分の価値を正しく伝えることができ、入社後の戦力として役に立つことをアピールすることができます。

また、ポートフォリオを作成するにあたって、これまでの経験やスキルを棚卸し、試行錯誤しながら作業を進めていくことになります。自分が現時点でできることを最大限使って作成することで、自分の価値を再認識することができ、それが自信にもつながります

書類選考で有利になりやすい

新卒採用は学生の人柄や仕事への意欲をもとに、潜在能力を評価するポテンシャル採用が基本であるとされます。しかしながら、個々の技術力が売上に直結していくエンジニアの採用では、スキルは選考通過のための大きな武器になります。

全員が提出する履歴書やESだけでは、形式が決まっているため、スキルや実績を最大限アピールすることは難しく、他の学生と差がつきにくいです。また、大手企業になると、採用担当は日々多くの書類を目にしているため、特別な資格や経歴がない限り、採用担当の印象に残るのは容易ではありません。

基本的な提出書類に加えてポートフォリオを作成することによって、採用担当の目に止まりやすくなり、しっかりと内容を確認してもらえる可能性が上がります

技術力の証明になる

ポートフォリオを作成することによって、採用担当の目に見える形で技術力を証明することができます。面接で「プログラミングが得意です」、「アプリ開発の経験があります」と言葉だけで伝ええても、それが実際にどの程度の実力なのかはイメージしづらい部分があります。

しかし、ポートフォリオで実際に作った作品を見てもらうことにより、自分の技術力の根拠を示すことができます。ただ言葉で伝えるよりも、ポートフォリオの方が情報として信頼性が高く、採用担当としても評価しやすいです。

また、これまでの作品や実績に加え、今後の目標などを書くことにより、技術習得への向上心をアピールでき、エンジニアとして入社後も活躍していくポテンシャルを感じさせることができます

ポートフォリオ作成するときに入れるべき情報

ポートフォリオには、作品のURLを一覧で載せていけば良いと考えている方もいますが、それだけでは不十分です。作品が箇条書きでただ並べられているだけでは、何を特に伝えたいのかの意図がわからず、あまり採用担当の印象には残りません。

ポートフォリオは、下記項目を入れて書くようにしましょう。

  • 自己紹介
  • 作品・実績一覧
  • WebサイトやSNSの情報
  • 今後の目標

なお、新卒採用ではポートフォリオを紙媒体で作成する人が多いですが、架空のオリジナルサイトを自分で制作し、そこにポートフォリオの情報を書いていくのもおすすめです。

採用担当が掲載作品を1つずつ確認しなくても、Webサイトを閲覧することによって、さまざまな観点からスキルを総合的に判断していくことができ、自分の魅力を正しくアピールできる可能性が高まります

自己紹介

まずは自己紹介を書きましょう。

  • 氏名、学歴、連絡先
  • 使用できるプログラミング言語やツール、得意分野
  • 挨拶文

氏名やスキルなどの情報に加え、挨拶文として現在学んでいることや、企業でチャレンジしたい職種、入社への意欲などについて簡単に述べておくと、自分の人柄を伝えることができます。

技術力の証明として大切なのは実際の作品であることは間違いありませんが、自己紹介はその導入部分として大切な項目となります。きちんと丁寧に書くことで、この後につづく作品や実績もきちんと見てもらえる可能性が高まります

ポートフォリオの自己紹介のポイントはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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作品・実績一覧

作品・実績一覧では、これまでに自分が作ったものを全て載せる必要はありません。自分のスキルを適切に伝えることのできる、自信のある作品を選んでいきましょう。

また、作品選択の際には、志望している企業の募集要項や制作実績を確認し、求められている技術や仕事の方向性を確認しておくことも大切です。それに沿った作品を載せることによって、企業への熱意や、入社後に役立つ実践的なスキルを持っていることを採用担当に伝えることができます。

作品はただ並べるだけではなく、それぞれの作品に対して、下記のような情報を載せておくと、制作に対する姿勢や考え方をアピールすることができます。

  • 作品の概要
  • 使用した技術
  • 制作期間
  • 制作した意図(誰に向けて、どんな目的で作ったのか)
  • ポイント(意識した点や工夫した点)や、苦労した点

WebサイトやSNSの情報

運営しているWebサイトや、作品などの情報を載せているSNSがある場合は、URLを載せておくと良いでしょう。WebサイトやSNSを通じて、自分の意見や考え方、価値観を採用担当に知ってもらうことができます

採用担当は、できるだけ多くの情報をもとに、学生のことを総合的に判断していきたいと考えています。書類や面接で知ることのできる情報は限られていますので、そういった判断材料が増えることは採用担当としてもメリットがあります。

ただし、SNSなどは、自分の本音が出やすい媒体でもありますので注意が必要です。面接で伝えたことと矛盾のある意見などがあった場合、信頼性が失われてしまう可能性がありますので、よく確認してから載せるようにしましょう。

今後の目標

最後に、今後の目標を記載しておきましょう。

  • 身につけていきたいスキル(そのために今学んでいること)
  • 企業に入社してからどんな仕事がしたいのか、どんな経験を積んでいきたいのか
  • 企業で成し遂げたいこと(キャリアビジョン)

今後、自分が目指す方向性を伝えることによって、入社意欲の高さや仕事への積極性、向上心の高さなどをアピールすることができます。

なお、入社後の目標について書く際は、事前に企業研究をしっかりとおこないましょう。今後の目標を企業の目指す方向性と合わせることによって、企業に適性があることをうまく伝えていきましょう

説得力のある入社後の目標を考えるコツを詳しく知りたい学生は、こちらも参考にしてみてください。

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ポートフォリオの作成時の注意点

ポートフォリオは、自分のスキルや実績を効率的に伝えるためにぜひ活用してほしい手段です。ただ、「自分の魅力を最大限伝えよう」と思うばかりに、ポートフォリオを読む採用担当側の気持ちを考えず、自分よがりなものになってしまうことがあります。

いくら自分で満足する内容に仕上がったとしても、採用担当に適切な評価がされなくては意味がありません

これから説明する注意点を読み、採用担当に自分の魅力が正しく伝わるような構成を意識してポートフォリオを作成していきましょう。

複雑なデザインは避ける

ポートフォリオは、複雑なデザインは避け、シンプルでわかりやすいデザインを心がけましょう。フロントエンドエンジニアなどを志望する学生は特に、アニメーションを使用したり凝ったデザインにしたい、という人もいるかもしれませんが、機能を詰め込みすぎるのは良くありません。

エンジニアの仕事をおこなううえで大切な観点は、「ユーザーにとって使いやすいかどうか」です。Webサイトであれば、どういった構成にすることでユーザーがストレスを感じずに機能を使いこなせるかを意識することが大切です。あまりに凝ったデザインは動作も重くなりがちです。

作成したポートフォリオは、友人などの第三者に見てもらうと良いでしょう。客観的な視点で評価してもらうことができます。

作品を掲載しすぎない

自分の手掛けた作品は全てアピール材料として活用していきたい、と言ってあまりに多くの作品を掲載するのは避けましょう。自信のある作品ほど、全て載せたいと考えてしまいますが、量が多いからと言って評価が上がるわけではありません。

作品数が多いと全体としての統一感がなくなり、何を伝えたいのか、どんなスキルをアピールしたいのかが採用担当にうまく伝わりません。その結果、その中に良い作品が含まれていたとしても埋もれてしまい、採用担当の印象に残りづらくなります。

ポートフォリオを作成する際は、「作品・実績一覧」の項で説明したように、志望した企業に合わせて自信のある作品に絞り、掲載するようにしましょう

長尾 美慧

キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる

ポートフォリオは実績の振り返りに使える

ポートフォリオは企業に自分のスキルを伝えるだけでなく、自分自身の振り返りにも役立ちますよ。就活では思うように選考が進まず、心が折れそうになるときもありますよね。そのようなときは、自分の強みが分からなくなることもあるでしょう。しかし、ポートフォリオを作ることで「自分はこれだけの作品を作ることができる」と自分を勇気づけることができますよ。

ほかにもポートフォリオはいろいろなことに役立ちます。たとえば「こういったものをつくれる仕事に就きたい」と方向性を確認したり、「このスキルはあるけれど、この分野は弱い」という気づきにつながることもあります。就活の軸がぶれにくくなるうえ、学びの機会を得ることもあるのです。

このようにポートフォリオは採用担当者へのアピール材料になるほか、就活を支える資料になります。エンジニアを目指すなら、ポートフォリオの作成を積極的におこないましょう。

あなたが受けない方がいい職業を確認しておこう

就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

そんな時におすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけあなたの強み・弱みを分析したうえで、合う仕事・合わない仕事を診断できます

早めに自分に合う仕事・合わない仕事を知って、就活を成功させましょう。

エンジニア就活の面接でよく聞かれる8つの質問を押さえよう

エンジニア就活の面接でよく聞かれる質問
  • 質問①エンジニアを目指す理由
  • 質問②どんなエンジニアになりたいか
  • 質問③プログラミングを始めたきっかけ
  • 質問④最もがんばった成果物は何か
  • 質問⑤開発したサービスのオリジナリティは
  • 質問⑥開発したサービスは社会にどんな価値をもたらすか
  • 質問⑦スキルアップのために取り組んでいること
  • 質問⑧自身のスキルがどう会社に活かされるか
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就活生

エンジニア就活の面接で、他の業界と違った特徴はありますか?

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キャリア
アドバイザー

エンジニアの面接では、仕事への熱意や人柄を確認するための質問に加え、これまでのスキルや経験の部分も深堀されることが多いです。質問例を確認し、事前に回答の方向性を決めておきましょう。

回答は、全文を作成する必要はありません。ポイントとなるキーワードを書き、質問の内容に応じて臨機応変に対応していくことが大切です。

また、ポートフォリオを提出した場合は、どこを要点として話すのかを整理しておきましょう。内容に対して細かく質問されても自信を持って回答できるよう、掲載した作品をあらためて確認しておくことも必要です。

質問①エンジニアを目指す理由

企業がエンジニアを目指す理由について、質問する理由は大きく分けて2点あります。

1つは、エンジニアの中でもどういった仕事に興味を持ち、入社後は具体的に何がしたいのかを知りたいからです。回答内容によって、自社の中でそれが実現できるのか、入社後も意欲を持って仕事に取り組んでくれるのかを確認し、合否の判断材料とします。

また、2つ目の理由として、仕事に活かせるスキルがあるかを判断するためです。エンジニアを目指す理由には、「学生時代に学んだ〇〇を活かしたい」、「自分の強みである△△が仕事に活かせるから」など、経験やスキル、強みが背景にあることが多いです。そういったスキルや能力を知ることにより、企業に適性があるかを判断しています

回答例

例文

エンジニアを目指す理由は、プログラミングスキルを活かし、ユーザーが求める品質のアプリを開発していくことで人々の便利な暮らしを作っていくサポートがしたいと感じたからです。

プログラミングは、1つコードが違うだけで動かなくなるため、繊細な作業を集中しておこなう必要があります。その反面、友人たちと「こんなアプリがあったら便利だな」と話し合い、描いたイメージが実現できたときの喜びは大きく、大きなやりがいを感じました。

貴社はUI開発の品質が高く、優れたデザイン性と画面操作のしやすさが特徴にあると感じます。学生時代の研究で培った向上心をもとに技術を習得し、貴社のフロントエンドエンジニアとして、ユーザーが使いやすいと感じるシステムを開発をしていきたいです。

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キャリア
アドバイザー

企業の強みも取り入れながら、自分が入社後にやりたい仕事を軸にエンジニアを目指す理由が書けていて好印象を持ちます。

質問②どんなエンジニアになりたいか

この質問では、エンジニアとしてどんな将来像を描いているのかを聞かれています。「最新技術を駆使してシステム開発をおこなえるエンジニアになりたい」「海外案件に強いエンジニアになりたい」など、一口に「エンジニア」と言っても、それぞれ学生が目指す方向性は異なります。

採用担当はこの質問をすることによって、企業がもとめるエンジニアと、学生の目指す方向性がマッチングしているかを確認しています。また、エンジニアとして目指す将来像をしっかりと語れる学生は、入社後も、目標に向かって向上心を持って仕事に取り組んでくれる可能性が高いといえますね。

どんなエンジニアになりたいかを聞かれた際は、「システムエンジニアとして活躍したい」など、ただ職種の希望を伝えるだけではなく、キャリアビジョンを明確に持って具体的な回答ができるように準備しておきましょう

回答例

例文

私はシステムエンジニアとしてコンサル業務を中心に、顧客と最も近い立場で仕事をおこない、企業課題を解決に導いていくエンジニアになりたいです。

学生時代は、居酒屋アルバイトのバイトリーダーとして、店員同士が交流しやすい環境づくりに貢献してきました。入社後も、自身の強みであるコミュニケーション能力を活かし、顧客の課題を的確に汲み取っていきたいと考えています。

貴社は、システム開発の要件定義から運用・保守まで一貫して提供するワンストップのサポート力を強みとしております。

そのため、入社後はまずシステム開発を経験し知識を身につけ、その後にコンサルなどの上流工程を担当していきたいと考えています。顧客と開発現場との間に入り、自身の技術力を駆使して課題解決を先導していけるエンジニアを目指していきたいです。

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キャリア
アドバイザー

自分の強みを活かして、顧客に近い上流工程をメインに担当していきたい、という目標が書かれており、キャリアビジョンが明確ですね。

質問③プログラミングを始めたきっかけ

きっかけは人によってさまざまですが、採用担当が知りたいのは、きっかけそのものというよりは、プログラミングの何に魅力を感じているのかという点です。

大学の授業でプログラミングを習っても、興味のない人はそこで終わってしまいます。プログラミングを始め、それを仕事にしたいと感じるに至った経緯を知ることで、仕事をした際にその人がやりがいを感じるポイントを知ることができます。

それを知ることによって、自社の仕事でも楽しさを見出していけるのか=定着するかを判断したり、入社後の配属の参考にしたりすることがあります

回答例

例文

もともと友人がアプリ開発を趣味でおこなっていて、プログラミングに興味を持ちました。その後、大学の講義で学ぶ機会があったので、試しに簡単なアプリを作ったところ、自分の頭の中にあるイメージが形づくられていく工程に面白さを感じ、本格的に独学で勉強していくことにしました。

始めのうちは単純なエラーも多く、思い通りにコードを書くことができないことも多々ありました。しかし多くの経験を積むことで対応力がつき、自分で解決してアプリを完成させていく楽しさを発見しました。

現在はJavaを勉強しています。Javaは汎用性が高く、貴社の業務でも多くの場面で活用できる言語だと思いますので、入社までに基本的なスキルは身につけていきたいと考えています。

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キャリア
アドバイザー

プログラミングに魅力を感じた点や今後の目標まで具体的に書けており、プログラミングへの熱意を感じますね。

質問④最もがんばった成果物は何か

ポートフォリオを提出すると、このような質問を受けることがあります。最もがんばった成果物を聞くことによって、学生が何を重視して制作をしたのかを間接的に聞いています。デザインにこだわったのか、操作性を重視したのかなど、学生の制作の方向性を知ることによって、どういった職種に適性があるのかを見ています。

また、制作で苦労した点や、それをどうやって乗り越えたのかを知ることで、開発に対する姿勢や、より良い成果物を作ろうという向上心があるかを判断していきます。細部までこだわって自分なりに工夫している学生は、仕事に対しても同じようにより良い成果物を作っていこうと努力していくことができます

回答例

例文

私が最もがんばった成果物は、「大学近くの飲食店を探せるアプリ」です。制作にあたって、デザインと操作性の両立に特に力を入れました。

このアプリでは、Google Mapでの店舗検索機能の他、「少人数で飲める居酒屋」など、大学生のニーズに沿ったカテゴリを複数作成し、欲しい情報にすぐにアクセスできるようになっています。

制作の初期段階では、ボタンなど細かな部分にもアニメーションを入れ、デザインを重視していました。しかしその分動作が重くなり、友人から使いにくいと評価を受けたため、操作性をサポートするアニメーションに限定し、全体のバランスを整えました。

その結果、友人にも使ってもらえるアプリを完成させることができ、アプリ制作におけるプログラミングの知識の基礎を習得することができました。

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アドバイザー

アプリ制作でこだわった点と、苦労した点、工夫した点がそれぞれ書かれています。自分なりに試行錯誤しながら制作に取り組んだことがわかり、好印象を持ちます。

質問⑤開発したサービスのオリジナリティは

開発した経験が多数あっても、それがサンプルコードを少し変えただけだったり、スクールで指定されたものをそのまま作っただけでは、スキルがあるとは言えません。

採用担当は、そうした学生を見抜くためにオリジナリティを聞き、自分なりに考えて開発してきたのかどうかを判断しています。ネット上にあるものをコピーしただけの場合、回答が抽象的であいまいな内容になるため、すぐにわかります。

この質問を受けた際は、自分なりにこだわった点や工夫した点を具体的に伝えるようにしましょう。また、ポートフォリオに載せる作品は、独自性が強く出ているものを選んでおくとこうした質問がきたときも説明がしやすくなります

回答例

例文

私が開発した「大学内忘れ物管理アプリ」のオリジナリティは、検索機能を充実させることにより、自分の持ち物をスムーズに見つけてもらえるようにした点です。

登録画面では、種類、発見場所、色や形などの情報を選択するボタンを付け、さらに写真登録機能もつけることで、検索の絞り込みがスムーズにできるように工夫しました。

さらに、まだ見つかっていないものに関しても、事前に情報登録しておくことで、特徴が類似したものが見つかった際に通知が行き、すぐに確認できるように機能を設定しました。

忘れ物は、見つける側だけでなく、管理する側の手間もかかりますが、このアプリによってそうしたわずらわしさを解消することができると考えています。

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アドバイザー

検索機能について工夫した点を具体的に説明できており、イメージがしやすいです。ただ自分のオリジナリティを発揮しただけでなく、アプリとしても利用価値のあるものに仕上げており、評価できます。

質問⑥開発したサービスは社会にどんな価値をもたらすか

エンジニアの仕事は、顧客が求めるサービスをシステムとして実現していくことです。

たとえ学生時代に趣味で開発したサービスであっても、それが誰かの課題を解決し、社会に価値をもたらすものであることが大切です。自分よがりなサービスばかり開発している人だと、入社後に顧客のニーズをきちんと汲み取って開発していけるのかがわからず、評価は得にくくなります。

社会全体に影響を与えるほどの大きなインパクトはなくても構いませんので、誰かの役に立つということを前提に開発されたアプリをポートフォリオに載せるようにしましょう

回答例

例文

私が開発した「健康管理アプリ」は、食事制限や運動などのタスクをゲーム感覚で達成していくことにより、健康管理を前向きにおこなっていくことを目的に作りました。

アプリでは、毎日の体重・血圧を記録し、グラフ化できる他、入力忘れ防止のために決まった時刻に通知が行くように設定ができます。

また、このアプリの大きな特徴として、曜日ごとにこなしたいタスクを設定できる機能を付けました。タスクを達成するとパズルが1つずつ埋まっていき、完成したパズルはSNSで共有が可能となっています。

仕事や学業が忙しいと自分の健康管理をおろそかにしがちですが、このアプリを使用することで、そうした人たちでも気軽に楽しくタスクをこなし、健康を維持していくことができます。

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「健康管理を楽しく前向きにおこなう」というアプリは、幅広い層に需要が見込めますので、制作目的の方向性としては良いでしょう。サービスのターゲットと目的をきちんと定めて制作をする経験は、エンジニアとして今後仕事をするうえでも役に立ちます。

質問⑦スキルアップのために取り組んでいること

IT業界は、クラウドや5G、AIやビックデータなど、新しい技術が次々と登場してくるため、企業はIT技術の進化に対応したサービスを顧客から求められます。エンジニアとして仕事をしていくためには、入社後も日々更新されていく最新技術にアンテナを張り、知識と情報のアップデートをしていくことが大切です。

「研修で勉強すれば大丈夫だろう」「先輩に教えてもらおう」など、向上心や自主性がない学生は、この質問で考えを見抜かれ、マイナス評価を受ける可能性が高いです。

入社前から社員並みの技術を身につける必要はありませんが、今の自分に足りないスキルを考え、自分なりに勉強していることを面接でアピールするようにしましょう

回答例

例文

私は現在、「基本情報技術者」の資格取得に向けて勉強をしている他、プログラミングはPythonを勉強中です。

大学の講義で興味を持ったことがきっかけでプログラミングを始め、これまでは書籍とWeb学習サイトを使ってPHPとJavaScriptを独学で勉強してきました。しかしながら、今後エンジニアとして仕事をしていくためには、IT技術の知識を全般的に学んでおく必要があると感じ、今回資格を取得することとしました。

平日3時間を勉強時間とし、現在は過去問題を繰り返し解いて知識習得に励んでいます。

Pythonについては、試験で2020年度から選択科目に新たに採用され、開発においても非常に汎用性の高い言語のため、この機会に学びたいと思い勉強を始めました。AIは貴社においても現在注力している分野であるため、将来的には仕事でも使えるレベルを目指していきたいです。

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アドバイザー

これまでも独学で勉強してきているうえ、さらに資格取得と新たな言語の習得にチャレンジしており、エンジニアの仕事への気持ちの強さを感じ取ることができます。

質問⑧自身のスキルがどう会社に活かされるか

優秀なスキルを持っている学生であっても、企業の仕事と関連がなく、スキルをうまく活かせない場合は、入社してもミスマッチとなる可能性があります。そのため、この質問を通して学生のスキルと自社の仕事の方向性が合っているかを確認しています。

なお、スキルには技術面と性格面がありますが、可能であれば両方について企業で活かせる点を説明できると良いでしょう。

技術面では、業種によって使用する言語が異なるため、事前に調べておきましょう。たとえばWeb系の企業ではPHPやJavaScript、ゲーム系の企業ではC#などの言語がもとめられる傾向にあります。

また、性格面では、企業HPやOB・OG訪問により、企業の社風を事前に調べておくと良いでしょう。自分のスキルについてきちんと棚卸しをし、企業の特徴と合わせて活かせるスキルは何かを考えておくことが大切です

回答例

例文

私は貴社のクライアントサイドエンジニアとして、ユーザーが直接目に触れる部分の開発を担当したいと考えています。ゲーム業界はトレンドの移り変わりが激しく、技術の進化も著しい業界ですが、自身の強みである向上心を活かし、入社後も技術習得に励んでいきます。

高校生の時、貴社の〇〇(ゲーム名)を好きになったことがきっかけで、独学でプログラミングを始めました。大学では情報系の学部に入り、VR空間を使ったプログラミング学習システムについて研究しています。

現在はC#を勉強しており、Unityで簡単なandroid向けゲームアプリをいくつか制作しています。C#はクライアントサイドエンジニアで主として用いる言語とお聞きしていますので、入社までに基本的な技術レベルに到達できるよう尽力していきます。

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アドバイザー

直接的に仕事に活かせる言語を現在勉強中ということで、入社後の戦力になれることをうまくアピールできています。

ポートフォリオを充実させてエンジニア就活を勝ち抜こう

エンジニア採用では、自身の持っているスキルを効果的にアピールしていくことが、就活を成功させるためには大切です。そのため自身のスキルを棚卸し、効果的なポートフォリオを
充実させていくようにしましょう。

エンジニア就活を勝ち抜くために充実したポートフォリオを提出して有利に進めていきましょう。

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就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。

そんな時は適職診断を活用して、志望する職業と自分の相性を確認してみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。

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