目次
- 転職で空白期間が不利になるとは限らない! すべき対策を押さえよう
- 転職の空白期間が心配なあなたに知ってほしい2つの基礎知識
- ①転職には3カ月程度の空白期間ができるのが一般的
- ②空白期間があっても必ずマイナス評価になるわけではない
- 例文付き! 企業も納得しやすい転職における空白期間の理由例
- ①企業研究や自己分析など転職準備に時間をかけていたケース
- ②資格取得やスキルアップなど自己投資していたケース
- ③体調不良や介護といったやむを得ないケース
- 転職の面接でよく聞かれる空白期間に関する7つの質問と回答例
- ①なぜ前職からの空白期間ができたのですか?
- ②空白期間を経た後にこの会社を志望した理由は何ですか?
- ③空白期間で身に付けたスキルや知識はありますか?
- ④前職の経験はどのように役立つと考えていますか?
- ⑤空白期間の経験をどのように活かすことができますか?
- ⑥この会社でやりたい仕事は何ですか?
- ⑦将来のキャリアビジョンをどのように考えていますか?
- 転職の空白期間に対し企業側が抱きやすい3つの懸念
- ①ブランク期間が入社後の業務に影響しないか
- ②仕事に対するモチベーションは低くなっていないか
- ③コミュニケーション能力に問題はないか
- 転職で空白期間を伝える際に意識すべき2つの鉄則
- 言い訳のように聞こえないよう簡潔に理由をまとめる
- 意欲を疑われないよう前向きな姿勢は必ずセットで伝える
- 転職で空白期間は必ず深掘りされる! 想定問答対策に時間をかけよう
- 空白期間でやっておきたい転職の軸を定める自己分析3ステップ
- ステップ①転職理由から自分が仕事に求める条件を明確にする
- ステップ②自分の強みを整理して自己PRや志望動機をまとめる
- ステップ③転職してからの長期的なキャリアビジョンを描く
- 転職で空白期間があるときの選考書類の書き方
- ①履歴書:職歴欄は偽りなく事実のみを簡潔に記載する
- ②職務経歴書:理由や空白期間に取り組んでいたことなども記載する
- こんなときどうする? 経歴に空白期間がある人が転職で抱きがちな悩みと対処法
- ①特に理由もなく何となく過ごしていたら空白期間が空いていた
- ②空白期間があるせいか一向に選考に通らない
- ③今から就職しても以前のように働けるかわからない
- 転職の空白期間はポジティブに変換できる! 面接対策を万全にしよう
転職で空白期間が不利になるとは限らない! すべき対策を押さえよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
転職を考えているものの、空白期間ができてしまい不安に感じている人から、
「空白期間があると印象が悪くなる?」
「空白期間に突っ込まれたらどう答えれば良い?」
といった相談を受けることがあります。空白期間があることで、企業から「何をしていたのだろう?」と疑問を持たれることは確かです。ただ、その期間に何をしていたかしっかり説明することができれば問題ありません。事前に対策をすることが大切ですよ。
この記事では、転職で空白期間ができてしまったことが不利にならないように注意すべき点や対策を解説していきます。しっかり対策して良い転職先が見つけられるように一緒に進めていきましょう。
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転職の空白期間が心配なあなたに知ってほしい2つの基礎知識
空白期間があるうえで転職活動をする場合、「何カ月くらいなら大丈夫なのだろう」「内定をもらうことはできるだろうか」などと、心配は尽きないですよね。
ただ、転職には一定の期間が必要なので空白期間にそこまで神経質になる必要はなく、そうやって少しでも心に余裕を持つことが落ち着いて転職活動を進めることにつながりますよ。
ここからは、転職の空白期間が心配なときに知ってほしい2つの基本知識について解説していきます。
①転職には3カ月程度の空白期間ができるのが一般的
転職活動の期間は3カ月が目安とされています。転職活動を始めて企業に応募し、面接を受けて内定を得るまでは、どうしてもそのくらいの時間がかかってしまうのです。
- 自分が本当にやりたい仕事を模索していた
- 仕事のためのスキルアップや学び直し
- 個人で起業に挑戦していた
- 家族の介護や看病など家庭の事情
- 自身の病気や怪我の療養
そのため、退職後の空白期間が3カ月程度の場合、そこまで心配することはありません。また、人によってはじっくり時間をかけて転職したい希望があったり、家庭の事情などで長引くケースもあります。
②空白期間があっても必ずマイナス評価になるわけではない
転職で空白期間があっても、企業からの評価は必ずしもマイナスになるわけではありません。
企業が判断したいのは、これまでの実績や経験、これからの自社での仕事に対する意欲です。スキルアップや学び直しをして能力が上がった場合や、個人で起業していた経験はプラスの評価になることもあります。
また、家庭の都合や自身の病気の療養など、やむを得ない事情の場合は企業も考慮してくれることが多いので、マイナス評価になる可能性は低いです。
空白期間は企業もチェックはしますが、それよりも能力や経験、仕事への意欲が大事なので、空白期間に後ろめたさを感じることなくアピールすることが大切ですよ。
キャリアアドバイザーの体験談空白期間がマイナスになるケースは?
空白期間が半年以上になると企業からの評価が下がるリスクがある
空白期間があることが必ずしもマイナス評価につながるわけではありません。
しかし、空白期間が長期化するほどマイナス評価のリスクは高まります。一般的には、3カ月程度の空白期間は問題視されることは少ないですが、半年以上の空白期間になると企業側が不安を感じる可能性があります。
就職活動には通常3~6カ月かかるため、この範囲内の空白期間であれば、過剰に心配する必要はありません。半年以上の空白期間がある場合は、その間に何をしていたのか、理由をしっかり説明できるように準備することがより大切です。
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例文付き! 企業も納得しやすい転職における空白期間の理由例
転職で空白期間ができてしまったときは、どうすればうまく理由を説明できるか悩みますよね。
そのようなときは、企業側の視点に立って空白ができた内容が納得できるものかどうかを考えることが重要ですよ。スキルアップなど自分を高める時間にしていたことがわかれば、企業にも納得してもらいやすくなります。
ここからは、企業も納得しやすい転職における空白期間の理由例について、例文も交えながら解説していきます。
①企業研究や自己分析など転職準備に時間をかけていたケース
転職のために企業研究や自己分析に時間がかかるのはよくあるケースです。転職は大きな決断なので、じっくりと調べて判断したいですよね。
転職活動においては、企業研究と自己分析にしっかりと時間をかけました。特に、自分のキャリアの強みや今後の方向性を見極め、また、御社をはじめとする複数の企業が提供する価値やビジョンに共感できるかどうかを慎重に判断しました。
その結果、自分がやりたい仕事とこれまでの経験を活かせる仕事の両方に合致したのが御社の〇〇というポジションです。自分が大事にしている社会貢献という部分と御社の企業理念の〇〇の部分が共通しているとも感じております。
入社後は、自分のビジョンと御社の目標の達成のために努力していきたいと思っております。
企業研究や自己分析に時間をかけた結果、どのような部分が志望先の企業と自分が合っているところかを説明できるようにしましょう。
②資格取得やスキルアップなど自己投資していたケース
資格の取得やスキルアップには一定の時間が必要なため、空白期間ができるのは仕方ないことです。自己投資は業務に活かせるなど、プラスの面も多々あるのでしっかりアピールしていきましょう。
前職に従事している間に、この資格を持っていたらもっと仕事の幅が広がると思うことが何度もありました。そのため、転職を機に勉強してスキルアップをしたいと思い、〇〇の資格を取得しました。
前職の経験と資格を最も活かせる企業を探して見つけたのが御社の〇〇の業務です。経験や資格の知識で御社に貢献することに加えて、業務を通じて資格で身に付けた知識やスキルをさらにレベルアップさせていきたいと考えております。
資格は試験の日程が決まっているので思いどおりに計画が進まないこともあります。時間がかかってしまっても業務に役立つ資格やスキルは企業が知りたい内容なので、自信を持って説明しましょう。
③体調不良や介護といったやむを得ないケース
自分自身の体調不良や家族の急病、親の介護など予期せぬケースが転職中に起きたり、それが理由で転職が必要となった場合は空白期間ができてしまうのは仕方ありません。
入社後の勤務にかかわることもあり、企業も正確に把握したい内容なので正しく伝えることが大切ですよ。
前職の勤務中に父が病気を患い介護が必要になりました。母も高齢で一人での介護は負担が大きいことを考慮して、私も転職して介護に加わる決意をしました。
幸い、父の病状は快方に向かい、仕事に復帰できるタイミングとなりました。介護のため一時的に仕事から離れておりましたが、業界の最新動向は常にチェックして働いているときの感覚を失わないように努めてまいりました。
そして、復帰して前職の経験を最も活かせる企業として出会えたのが御社の〇〇の業務です。入社後は空白期間を取り戻すべく働いていきたいと考えております。
自身の病気や家庭の事情など、プライバシーにかかわることは伝えにくいこともあるはずです。話しづらいことがあったらすべて話す必要はありませんよ。
転職の面接でよく聞かれる空白期間に関する7つの質問と回答例
転職で空白期間がある場合、なぜ空白期間ができたのかなど企業が率直に知りたい部分や、入社後の業務に支障がないかを確認するために企業側が確認したい項目があります。頻出の質問についてはスムーズに受け答えができるようにしたいですね。
ここからは、転職の面接でよく聞かれる空白期間に関する7つの質問と回答例について解説していきます。
①なぜ前職からの空白期間ができたのですか?
前職から空白期間があるとき、なぜ期間が空いたのかは最初に聞かれる可能性が高い質問です。
企業からしても率直になぜというのは気になる部分であり、入社後の業務に影響があるかどうかを判断するためにも確認しておきたい項目です。なるべく簡潔に答えられるように準備しましょう。
- 資格の勉強に時間を費やしていました
- スキルアップのための勉強に時間を使っていました
- 以前から希望があった短期留学をしていました
- 体調を崩してしまい療養していました
- 家族の介護をしていました
なぜ空白期間ができてしまったのかは最初に聞かれる可能性も高く、ほかの質問との整合性もとれるように回答を考えましょう。
②空白期間を経た後にこの会社を志望した理由は何ですか?
志望理由は空白期間がなくても、ほぼどの会社でも面接で聞かれる質問と言えます。
ただ、空白期間がある場合は、その間の活動や企業研究の結果を反映して志望度が高まったなど特有の理由が出てくるケースもあります。志望度が高まった前向きな理由は、積極的に盛り込むと良いですよ。
- 前職からの間に取得した資格を活かせると思ったからです
- 勉強して得た知識を業務に活かせると思ったからです
- 企業研究の結果、自分がやりたい仕事と合致していると思ったからです
- 時間をかけて考えたキャリアプランを達成できそうだと思ったからです
空白期間の経験でプラスになるものがあれば志望理由に加えたほうが良いですが、なければ無理せず一般的な志望動機を説明しても問題ありません。
③空白期間で身に付けたスキルや知識はありますか?
空白期間に何をしていたかという点は企業が気になる部分でもあり、身に付けたスキルや知識についても質問されます。
- 〇〇の資格を取得しました
- 語学の勉強に力を入れてTOEICで〇〇点を獲得しました
- パソコン教室に通って業務につながるスキルを高めました
- 本やニュース記事で業界についての理解を深めました
資格の勉強をしたけれども取得には至らなかった、語学テストの点数がそれほど上がらなかったなど、大きな成果を得られなかった場合でもプロセスを評価してもらえることもあるので、取り組んだことは伝えるようにしましょう。
資格やスコアなどのわかりやすい指標だけがスキルではありません。自分が得たと自信があるものは積極的に企業に伝えましょう。
④前職の経験はどのように役立つと考えていますか?
前職の経験がどのように役立つかという点は、空白期間がない場合の転職の面接でもよく聞かれる質問です。
ただ、空白期間があると企業側としては前職の仕事を忘れてしまっていないか、経験を十分に活かすことができるだろうかと心配な部分があるので、それを払拭するような回答を準備することが大切です。
- 前職と同じ業界なので5年間勤務した経験を活かせると思います
- 前職で営業職に携わっていたので、御社の営業部でもその業務経験を活かせると思います
- 前職の経験と間に取得したPCスキルの資格を事務職で活かせると思います
空白期間で身に付けた知識やスキルについての質問がなく、前職の経験がどのように役立つか聞かれるケースもあるので、活かせる資格や知識、スキルは盛り込むようにしましょう。
⑤空白期間の経験をどのように活かすことができますか?
空白期間の経験をどのように業務に活かすことができるかは企業も気になり、聞かれる可能性がある質問です。
資格や身に付けたスキルなど、はっきりとアピールできるものがあれば積極的に伝えましょう。また、思ったより転職活動に時間がかかってしまったという場合も、その間の企業研究など業務につながることは経験として活かすことができますよ。
- 前職からの間に身に付けた資格を使って即戦力として働けると思います
- 前職からの間に取り組んだ業界研究の知識を業務に活かしたいと思います
- 前職からの間にキャリアビジョンが明確化したので、それに向かって働きたいと思います
空白期間にたとえばボランティア活動をして、これまで知らなかった世界を経験することができたなど、人としての幅を広げるような経験もコミュニケーション能力などの面でアピール材料となりますよ。
⑥この会社でやりたい仕事は何ですか?
この会社でやりたい仕事については、仕事に対する意欲や入社後のビジョンを確認するためにもよく聞かれる質問です。
これまでの経験をふまえながら具体的にどのような仕事をしたいのか、自分の強みが活かせるのはどの仕事なのかを伝えることが大切です。空白期間に得た経験を直接活かしたい場合は積極的に盛り込むと良いですよ。
- 前職ではマーケティング担当として市場調査に携わっておりました。その経験やデータを扱うことが得意なことを活かして御社に貢献したいです。
- 前職から今までの間に簿記2級を取得したので、経理部でそのスキルを活かしたいです。
- 前職では営業職で新規顧客開拓を担当しておりました。5年かけて培った自分なりのアプローチ方法がありますので、御社でもそれを活かしていきたいです。
やりたい仕事について聞かれたときは空白期間の有無にかかわらず熱意を伝えることが大切ですよ。面接では話し方や表情などから伝わる部分も大きいです。
⑦将来のキャリアビジョンをどのように考えていますか?
将来のキャリアビジョンについては、転職先の会社でのプランが明確になっているか、中長期的な視点で物事を考えられているかを確認するためにも面接では一般的な質問です。
自分自身のキャリアビジョンに沿って、企業にどのように貢献できるか、成長していきたいか、将来的に担いたい役割などを説明することが大切です。空白期間にキャリアビジョンについてじっくり考えて固まったものがあれば、それも盛り込みましょう。
- 前職のマーケティングの経験を活かしてプロジェクトマネージャーを担える人材になりたいです
- 10年後は営業職でリーダーを任せてもらえるように成長していきたいです
- 自分だけの目標達成に限らず後輩の教育も担当できるようになって会社の成長に貢献していきたいです
キャリアビジョンを伝える際は、自分のビジョンと転職先の会社の理念や業務との共通点を見つけて絡めることがポイントですよ。
キャリアビジョンは漠然と考えるだけでなく、順を追って設定していくことが大切です。こちらの記事でキャリアビジョンの考え方を解説しているので、参考にしてください。
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面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!転職での変化球的な質問に注意!
「よく聞かれる質問」以外にも質問は来る! 入念な対策が大切
面接でよく聞かれる質問以外にも、以下のような変化球的な質問がされることがあります。
「前職、在職中に転職活動はしていなかったのか?」これは転職活動のタイミングやその理由、転職活動に対する姿勢を確認するための質問です。具体的には、前職を辞める決断をする前に転職活動をおこなっていたか、またはなぜ退職後に転職活動を開始したのか、そしてその理由や計画について知りたいと考えています。
転職活動を在職中におこなわなかったのであれば、その理由を正直に説明し、退職後の転職活動のタイミングや計画についても具体的に述べましょう。これらの変化球質問に対しても、具体的なエピソードや自分の考え方をしっかりと準備し、自信を持って答えることが大切です。
転職の面接で聞かれることについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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転職の空白期間に対し企業側が抱きやすい3つの懸念

転職の空白期間は必ずしもマイナスになるわけではありませんが、企業側が心配する点もいくつかあります。特に以前に働いていたときと同じパフォーマンスをすぐに発揮できるのか、周囲との連携は大丈夫かといった部分を面接で見極めたいと考えていますよ。
ここからは、転職の空白期間があると企業側が抱きやすい3つの懸念について解説していきます。企業側の視点を事前に把握して対策していきましょう。
①ブランク期間が入社後の業務に影響しないか
空白期間があると入社後の業務に影響がないだろうかという点は、企業が最も心配することと言えます。
ブランク期間が長期になると、市場の状況が変わったり、新しい技術が導入されたりすることもありますよね。そのため、経験や実績があっても、仕事から一定の期間離れていると入社してもすぐに活躍できないのでは、と懸念されてしまうのです。
空白期間がある場合は自分の仕事にかかわる業界の最新動向をチェックしたり、知識をアップデートするなど、入社後の業務にスムーズに取り組めるように準備したいですね。
②仕事に対するモチベーションは低くなっていないか
転職までに空白期間があると、仕事に対するモチベーションが低くなっていないかということも企業側は懸念します。
長く休んだ後は、また仕事をすることに対して気が重くなったり、もう少し休みたいと思ったりすることもありますよね。それと同様に、転職活動とはいえ長く仕事から遠ざかっていたことで、再開したときに意欲的に働いてくれるのか……と思われてしまうのです。
仕事に対するモチベーションは、面接でしっかりアピールすることで企業側の懸念を払拭することが可能です。必要以上に不安視せず、企業はこういうところもチェックしていると覚えておきましょう。
③コミュニケーション能力に問題はないか
転職の空白期間があって長く仕事から遠ざかっていると、業務におけるコミュニケーション能力に問題はないかという点も企業は心配します。
たとえば、営業職で前職では1日に何人もの人と会って話して仕事をしていたのが、転職期間中に急に会う人が減ってしまうとコミュニケーションをとる機会が少なくなってしまいます。
また、社内での連携についても早くなじめるだろうか、うまく意思疎通できるだろうかといった点は企業が不安に思う部分です。
コミュニケーション能力についても、企業が面接でチェックする項目です。空白期間があるからと弱気にならず、しっかりと受け答えをすることが重要ですよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!例外的に評価が下がらないケースはある?
若手の場合は空白期間が多少長くても評価が下がる心配は少ない
第二新卒世代や既卒などの若手の場合、企業はポテンシャルや成長性を重視して採用を考える傾向があります。そのため、空白期間がある場合でもどのようにその期間を過ごし、自己成長を図ったのかをしっかりと説明できれば、採用される可能性は高いでしょう。
しかし、若手だからといって油断は禁物です。空白期間の説明に問題があったり、「入社後すぐに辞めてしまうのではないか」「働く意欲が低い」といった印象を残してしまうと、採用が難しくなることもあります。
そのため、空白期間中にどのような活動をおこない、どのように自己成長を図ったのかを具体的に説明することが重要です。前向きな姿勢や成長への意欲をしっかりとアピールすることで、企業に対して良い印象を残し採用のチャンスを高めることができるでしょう。
自己分析をするならツールを使って簡単に済ませましょう
自分の弱みは言語化できても、強みを言語化できない人も多いでしょう。
そんな時は「自己分析ツール」がおすすめです。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで選考で使えるあなたの強みを言語化できます。
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転職で空白期間を伝える際に意識すべき2つの鉄則

空白期間があると、転職面接でもほぼ必ず質問を受けます。不安かもしれませんが、正直に伝えることと、やりたい仕事があるという思いを真摯に伝えることが大切です。これらを意識することで空白期間がマイナス評価にならない可能性が高まりますよ。
ここからは、転職で空白期間を伝える際に意識すべき2つの鉄則について解説していきます。
言い訳のように聞こえないよう簡潔に理由をまとめる
空白期間について長々と説明してしまうと、言い訳のように聞こえて悪い印象を残してしまうことがあります。そうならないためにも、理由は簡潔にまとめるようにしましょう。
- 好きなことに取り組んでいた
- キャリアについて熟考していた
- スキルアップに取り組んでいた
- 親の介護
- 自分の病気療養
また、理由については正直に話すことも大事です。本心や事実と異なることを説明しても、どこかで矛盾が生じてしまいます。「話に一貫性がない」と思われては内定を獲得することはできないため、転職活動を成功させるためにも自分の気持ちを正直に伝えましょう。
空白期間が心配だとしっかり説明したい気持ちがあるかもしれませんが、長くなりすぎないことを心掛けましょう。簡潔に答えた方が企業側の不安がやわらぐ可能性が高いですよ。
意欲を疑われないよう前向きな姿勢は必ずセットで伝える
空白期間があるとその説明をどうすれば良いかと悩むことが多いかもしれませんが、意欲的な姿勢をセットで伝えることを意識しましょう。
私は、前職を辞めた後半年間ボランティア活動に取り組んできました。そこで得た学びやモチベーションは御社の〇〇の仕事に通じる部分があり、必ず活かせると思っております。
空白期間の理由の説明も大事ですが、企業が重視しているのはあなたが何ができて、これから会社でどのような仕事に取り組んでいきたいかです。そこを意識して説明することが大切ですよ。
転職で空白期間は必ず深掘りされる! 想定問答対策に時間をかけよう

転職で空白期間があると、自分自身がどのように説明しようかと心配なのと同様に、企業側もなぜ時間が空いてしまったのだろうと心配します。面接では空白期間について必ず細かく質問されると考えておきましょう。企業側の心配を取り除く回答を準備しておくことが大切です。
ここからは、転職で空白期間があるときの面接の想定問答対策について解説していきます。準備して不安なく面接に臨めるようにしましょう。
空白期間でやっておきたい転職の軸を定める自己分析3ステップ

空白期間ができてしまったとき、時間を有効活用するためにやっておきたいのが転職の軸を定めることです。
場合によっては軸が定まっていないために転職活動に踏み出すことをためらっていたり、なかなか内定を得られずに時間がかかってしまったりするケースもあるかもしれません。自分に合っている企業を見極めるためにも、転職の軸を固めることが大切ですよ。
ここからは、空白期間にやっておきたい転職の軸を定める自己分析の3ステップについて解説していきます。自己分析は済ませたという人も自分を見つめ直すためにやってみてくださいね。
ステップ①転職理由から自分が仕事に求める条件を明確にする
転職活動で大事なことは転職を決意した理由を振り返って、自分が仕事に求める条件を明確にすることです。
たとえば、前職の仕事が自分に合わないと感じたり、職場の人間関係が合わなかったりして転職をすることがあります。そのように転職理由が明確になっていれば、次はそうならないような転職先を探す指標になりますよね。
- 給与が低い→希望の収入に合う企業を探す
- 残業が多い→目安の勤務時間に合う企業を探す
- 勤務地が遠い→希望の場所で働ける企業を探す
- 休日が少ない→入社前に年間の休日日数を確認する
人間関係は実際に働いてみないとわからない部分もありますが、面接で対応する社員からその会社で働いている人の雰囲気をイメージすることはできます。
そもそも明確な転職理由がイメージできないというときは、まずこちらの記事を参考にしてあなたなりの理由を見つけましょう。
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面接で伝える退職理由が思いつかないときの対処3ステップ|例文付き
面接で伝える退職理由が思いつかないなら、まずは過去の経験を洗い出して、そこから少しずつ自分の感情を掘り起こし、そこからポジティブ変換するのが効果的です。この記事では、そういった退職理由に関するノウハウをキャリアアドバイザーが解説します。
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ステップ②自分の強みを整理して自己PRや志望動機をまとめる
仕事に求める条件を明確にしたら、自分の強みを整理して志望する企業に合うように自己PRや志望動機をまとめましょう。
空白期間で新たに加わった強みがあるかもしれません。資格の取得や勉強してスキルアップしたことがあれば自己PRに盛り込みましょう。
志望する企業があって、その会社で働くために学ぶ時間を作り空白期間ができてしまったようなケースは、空白期間がある懸念よりも働きたい意欲のほうを高く評価される可能性が高いです。
自分だけで強みを分析していると気づかないこともあるので、友人など第三者の意見を聞くと新たな発見もあるのでおすすめですよ。
自分の強みを見つけるには、入念な自己分析
ステップ③転職してからの長期的なキャリアビジョンを描く
転職してからの長期的なキャリアビジョンを描き、なりたい自分の姿をイメージすることはとても大切です。
5年後、10年後、20年後にやりたい仕事や自分の理想を描いて、それに近づけるように進んでいきましょう。転職する理由を考えてキャリアビジョンを描き、どのような会社であればそれを達成できるか見極めることが大切ですよ。
- 1年後:営業で入社した同期のなかでトップの成績を収める
- 3年後:営業部内でトップの成績を収める
- 10年後:営業の課長として後輩の育成に携わる
- 20年後:営業部長として全体を統括する
キャリアビジョンは転職後に適宜修正していくことも可能です。現時点で最も理想とする自分の将来の姿を考えましょう。
キャリアビジョンをイメージしづらいときは、前職の先輩や身近な友人で活き活きと働いている人を参考に、この人のように働きたいと思う部分があれば取り入れると良いですよ。
転職で空白期間があるときの選考書類の書き方

転職ではまず書類選考を通過する必要があるケースが多いですが、最終職歴の期間を記入する場合や退職時期を明記する必要がある場合は、企業が書類で空白期間を知ることになります。
面接では会話のキャッチボールがあり、不足していると思われることも追加で説明することができますが、書類だとそうはいきません。正確に書くことと、空白期間の理由やその間に取り組んでいたことも記載することが大切ですよ。
ここからは、転職で空白期間があるときの選考書類の書き方のポイントについて解説していきます。
①履歴書:職歴欄は偽りなく事実のみを簡潔に記載する
履歴書は多くの企業の採用試験で提出する書類ですが、職歴は偽りなく正しく記載することを心掛けましょう。特に直近の退社時期については正確に書くようにしてください。
- 学歴
- 就職した会社の入社時期
- 従事した仕事の内容
- 退社時期
もし空白期間を短くしたくて事実と異なる時期を記入したとしても、雇用保険や社会保険などの関連書類から企業側は正確な退社時期を確認できます。偽って伝えると経歴詐称などで内定取り消しの可能性もあるので気をつけましょう。
②職務経歴書:理由や空白期間に取り組んでいたことなども記載する
履歴書とあわせて転職の選考書類としてよく利用されるのが職務経歴書です。履歴書よりも具体的にどのような仕事に従事したかを記入するものですが、空白期間があるときにはその間に取り組んだことや理由を記載するようにしましょう。
職務経歴書には仕事の期間や内容に加えて、自己PRや仕事に活かせる資格やスキルを記入し、空白期間で身に付けたことをしっかりアピールしましょう。
面接の際に、面接官が書類を見ながら質問をすることが多いのでアピールの機会を増やしたり、話題をふくらませたりするきっかけにもなりますよ。
職務経歴書は企業の理念や事業内容に合わせて、自分が押し出したい強みを調整することもポイントとなります。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!企業独自の選考書類がある場合の対処法
企業独自の選考書類の場合も空白期間について触れておくのがベスト
企業によっては独自の選考書類フォーマットを用意している場合があります。その際は、企業のフォーマットや指示に従うことが基本です。
ただし、記載できるスペースがある場合は、空白期間について簡潔に触れ、空白期間中におこなった活動や身に付けたスキルについて記載することをおすすめします。きちんと記載することで、空白期間がポジティブな経験として伝わりやすくなります。
また、詳細な説明は面接でおこなう準備をしておくと良いでしょう。面接時には、書類の内容をベースに、さらに具体的なエピソードについて質問されることがあるので、事前に準備しておくことが大切です。
こんなときどうする? 経歴に空白期間がある人が転職で抱きがちな悩みと対処法
転職で空白期間ができてしまったとき、焦ってもなかなか内定が決まらなかったり、やる気が起きなくて時間ばかり過ぎてしまうこともときにはありますよね。
そんなときは一度冷静になって自分の状況を見つめ直し、具体的な対策をとることが大切ですよ。悩んでいるとうまく思考が働かないかもしれませんが、一つずつ整理していきましょう。
ここからは、転職で経歴に空白期間がある人が抱きがちな悩みと対処法について解説していきます。
①特に理由もなく何となく過ごしていたら空白期間が空いていた
空白期間ができたとき、振り返ってみても特に大きな理由がなく時間が過ぎてしまったというケースがあるかもしれません。
空白期間が長くなるほど、大丈夫だろうかと不安が大きくなりますよね。そのようなときは期間を正しく企業に伝えることと、空白期間の内容をできるだけポジティブに変換することが大切です。
たとえば、前職が忙しすぎて転職活動を始めるエネルギーがなく、時間が経ってしまうこともあります。そのようなときには、前職から今までの期間をリフレッシュにあてて転職先でまた意欲的に働くための英気を養っていたと説明することもできますよ。
何となく過ごしていたと判断しているのは自分で、転職先には伝わらないので、空白期間が長くても企業分析に力を入れていたなど転職にかかわる活動を説明することが大切ですよ。
②空白期間があるせいか一向に選考に通らない
転職で空白期間があると、それが理由とは限らなくても選考で次の段階に進めないというケースがあります。
そのような場合は空白期間についての説明がうまくできていないことや、空白期間以外の自己PRや志望動機が企業が求める人材と合っていない可能性が考えられます。落選が続く場合は、面接の受け答えや志望動機の内容を見直してみましょう。
転職エージェントに相談して選考で通らない理由を分析してもらったり、空白期間の説明の仕方についてアドバイスをもらうのもおすすめですよ。
空白期間があると選考で通らない理由がその一点と決めつけてしまうこともあるかもしれません。ただ、面接対策などほかの要素も合否の判断には大きくかかわるので準備は万全か振り返ってみましょう。
③今から就職しても以前のように働けるかわからない
空白期間があって長く仕事から遠ざかっていると、再就職しても以前のように働けるかわからないと不安になることもありますよね。
しかし、立ち止まって考え込んでいるだけでは状況は変わりません。まずは行動してみることが大事ですよ。いきなり転職活動を本格化させるのが難しい場合は、転職エージェントやハローワーク、友人などに相談するだけでも前に進めます。
漠然と働くことに対する不安がある場合は、1日だけの短期のアルバイトに応募して働くなど、仕事をする感覚を取り戻していくことも手段になりますよ。
長期間悩んでしまったり、あまりにも不安が大きいときは心がストレスを感じている可能性もあるので、医療機関を頼るなど誰かのサポートを求めるようにしてください。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ内定を獲得したら前向きに仕事に向き合うマインドセットをしよう
空白期間後だからといって必要以上に不安に思う必要はない
空白期間を経て転職する際、同じように仕事をこなせるかや、新しい会社にうまく馴染めるかという不安があるかもしれません。しかし、内定をもらった時点で、企業側はあなたをチームの一員として迎え入れたいと考えています。自信を持って前向きに取り組むようにしましょう。
また、新しい環境で働く際は、最初は誰でも不安を感じるものです。その不安を受け入れつつ、少しずつ職場の環境や周囲の人たちに慣れるよう心掛けましょう。たとえば積極的に元気な挨拶をする、自分から声をかけるなど、待ちの姿勢ではなく自分からも積極的にかかわりを持つ態度を示すことが大切です。
さらに業務に対して意欲や学びの姿勢を見せることで、周りのサポートも得やすくなります。これにより、スムーズにチームになじんでいくことができるでしょう。
ハローワークの利用を検討しているものの、あまりよく理解しておらず不安な場合はこちらの記事がおすすめですよ。
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転職の空白期間はポジティブに変換できる! 面接対策を万全にしよう
ここまで、転職で空白期間ができてしまったときの対処法や具体的な面接での受け答えについて解説してきました。
空白期間があったとしても、必ずしもマイナス評価になるわけではありません。その間に取り組んでいたこと、身に付けたスキルや経験をしっかりと企業に伝えましょう。
転職の空白期間の理由はポジティブに変換することができます。面接対策を万全にして、希望の転職先の内定をつかみましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

在職中に転職活動ができるとは限らず、退職後に転職活動を始める人も多いので、3カ月くらいの空白期間は気にすることはないですよ。