目次
- フリーターから正社員への難易度は高い! 就活時のハードルを把握することが大事
- フリーターから正社員を目指すなら必ず覚えておきたいこと
- 難しい面もあるものの対策次第で正社員就職はできる
- 正社員になることだけが正解ではない
- フリーターから正社員になるのは難しい? 最新の就活実態をチェック
- フリーターの正社員としての就職率は新卒よりも低い
- フリーター歴が長いほど正社員就職の難易度は高くなる
- フリーターから正社員を目指すなら企業の懸念を解消することがマスト!
- 企業がフリーターを採用する際に抱く6つの懸念と解消法
- ①ビジネススキルが不足しているのではないか
- ②社会人としてのマナーがないのではないか
- ③すぐに辞めるのではないか
- ④仕事への意欲が低いのではないか
- ⑤責任感のある仕事は担えないのではないか
- ⑥職場の仲間とうまく協力できないのではないか
- 要チェック! フリーターから正社員を目指せる5つの方法
- 方法①正社員登用制度を利用する
- 方法②紹介予定派遣を活用する
- 方法③ハローワークで相談する
- 方法④求人サイトから応募する
- 方法⑤就職エージェントに登録する
- 正社員への近道! フリーターが正社員への就活を成功させる4つのポイント
- ①とにかく早めに就職活動を始める
- ②「未経験可」「第二新卒歓迎」の求人を狙う
- ③幅広い業種・職種の求人をチェックする
- ④フリーターを選んだ理由と就職を希望する理由をまとめる
- フリーター歓迎! 未経験から正社員を目指しやすい職種5選
- ①事務職
- ②販売職
- ③営業職
- ④介護職
- ⑤プログラマー
- フリーターから正社員を目指す方法を理解して早めに行動を起こそう!
フリーターから正社員への難易度は高い! 就活時のハードルを把握することが大事
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。将来について悩んでいるフリーターの人から、よくこんな相談を受けます。

フリーターとして働き続けることに不安を感じ、正社員を目指したいと思ったものの、どうすれば正社員になれるのか、本当に正社員になれるのか、など悩んでしまいますよね。
フリーターから正社員を目指すことは可能ですが、そのためには対策が必要です。企業がフリーターに抱く懸念点を知り、それを補えるプラスポイントをアピールすれば、正社員への道が開かれていきます。
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えつつ、フリーターから正社員を目指す方法と就活を成功させるポイント、未経験から正社員を目指しやすい職種まで解説します。一緒に正社員への就職を目指していきましょう。
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フリーターから正社員を目指すなら必ず覚えておきたいこと

フリーターから正社員になりたいと思ったものの、「本当に就職できるのかな」という不安を抱えている人もいるでしょう。不安を払拭するには、就職を目指すうえで必要な知識を身に付け、自分に合った対策を考える必要があります。
フリーターから正社員への就職は可能なのか、正社員の他にどんな働き方があるのかなど、ここでは正社員を目指すフリーターが知っておくべき基本情報を紹介します。
難しい面もあるものの対策次第で正社員就職はできる
フリーターから正社員への就職は簡単ではありませんが、対策をきちんとおこなえば就職は可能です。
対策といっても難しい作業は必要なく、面接時に聞かれやすい質問の答えを考えたり、未経験から就職できる求人を探したりするなど、誰でもできることばかりです。簡単なこととはいえ、少し努力するだけで内定率はぐっと高まります。
とくに20代の若い人なら未経験でも就職できるチャンスがあるため、失敗を恐れず思い切ってチャレンジしてみましょう。
正社員になることだけが正解ではない
正社員以外にも、派遣社員や契約社員、フリーランスなど働き方にはさまざまな種類があります。
派遣社員や契約社員は、フリーターよりも給与が高く、希望に合う働き方を実現しやすいメリットがあります。フリーランスは自分の頑張り次第で収入アップが見込めるため、正社員よりも高い収入を得ることも可能です。
そのため、正社員にならなければ高収入を得られないというわけではありません。フリーランスであれば自由な働き方ができるため、働く時間を自分で決めたい人に適しています。
まずは自分が正社員になりたいと思った理由を整理して、その理由を実現するために正社員以外の働き方がないか考えてみましょう。
最初から正社員だけを目指すのではなく、他の働き方も選択肢に入れて考えると、自分に合う働き方を見つけやすくなりますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!正社員の大きな魅力
正社員は経済的な安定につながる
正社員が無理なら派遣社員を目指すという方法もあれば、最初から正社員ではなく派遣社員を目指すというのも一つの手です。前提として、仕事に何を求めるのかによって最適な働き方は変わるため、正社員を目指すかどうかも人によって異なります。
たとえば、経済的な安定を最優先で求めているのであれば、待遇面が充実した正社員を目指すべきです。また、年齢が上がるほど正社員として採用される難易度も高まることから、年齢が20代後半や30代などの場合は、最初から正社員を目指すのが最善策だと言えます。
派遣社員は就職がしやすく仕事も変えやすい
正社員を目指したものの、なかなか就職できない人は、切り替えて派遣社員を目指すのもおすすめです。正社員よりも就職の難易度が低いことに加え、派遣社員として働くなかで派遣先から評価されれば、正社員登用されるケースもあります。
一方、フリーターからいきなり正社員として働くことに不安がある人は、まず派遣社員を目指すのも一つの方法です。
派遣社員の仕事は正社員より負荷が少ないほか、働く期間も決められており、合わない場合は仕事を変えやすいため、フリーターから正社員を目指すステップの一つとして、最初に派遣社員で働くのは有効な手段ですよ。
フリーターから正社員になるのは難しい? 最新の就活実態をチェック

フリーターから正社員を目指すことは可能だとわかっていても、実際にどれだけの人が就職できたのか、難易度はどれくらい高いのかなど、詳細を知らない人も多いでしょう。
最新の就活実態を把握しておくと、フリーターの置かれている立場がわかり、今後の行動方針を立てやすくなります。
正社員になる難易度を確認して、自分の置かれている状況からできることを考えていきましょう。
フリーターの正社員としての就職率は新卒よりも低い
厚生労働省が発表した「大学等卒業者の就職状況」によると、2023年の大学生の就職率は97.3%でした。
労働に関する調査研究をおこなう独立行政法人労働政策研究・研修機構が若者のワークスタイルの調査をまとめた労働政策研究報告書によると、フリーターの就職率は68.8%だったため、フリーターの就職率は新卒よりも低いことがわかります。
学校卒業後に入ってきた新卒は教育しやすく、職場に馴染みやすいといった特徴があります。対して定職に就かないフリーターは、企業から「すぐに辞めやすい」「職場になじみにくい」といった懸念を抱かれやすく、就職率は低めです。
とはいえ、半数以上のフリーターが就職できていることから、正社員を目指すことは十分可能だといえます。
就職率が下がる要因は、保有スキルや志望企業などさまざまです。フリーターだから一概に不利というわけではないので、積極的にチャレンジしましょう。
フリーター歴が長いほど正社員就職の難易度は高くなる
フリーターの継続期間が長いほど、就職率は低くなる傾向にあります。
労働政策研究報告書によると、フリーター歴1年以内の就職率が68.8%だったのに対し、フリーター歴5年以上の就職率は32.3%でした。フリーター歴が4年を超えると、就職率が大きく下がる傾向にあります。
フリーター期間が長い人は、企業から「責任の大きい仕事を避けてきた人」という評価を受けやすく、「正社員の仕事をおこなうのは難しいのではないか」といった不安から、採用を避けられる傾向にあります。
正社員への就職を成功させたいなら、早めに就職活動を始めることがポイントですよ。
フリーター歴が長くても正社員に就職した人は一定数います。就職は不可能ではないので、あきらめずにチャレンジしてみてくださいね。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!フリーター歴が長い人が取るべき戦略とは?
フリーター歴が長い30代の人はハローワークや就職エージェントの利用がカギ
フリーター歴の長さに加え、年齢も正社員就職の難易度に大きくかかわる要素です。フリーター歴の長い30代以上の人の場合、難易度はかなり高くなります。とはいえ、最適な対処法を実践すれば、もちろん正社員を目指すこともできます。
具体的な対処法として、ハローワークや就職エージェントを活用するのがおすすめです。
ハローワークであれば、書類作成や面接対策の指導を受けられるほか、職業訓練も実施しているため、新たなスキルや資格を身に付けたうえで、就職活動を進めることができます。
また、就職エージェントを活用することで、自分の希望や適性に合った求人の紹介、プロによる選考対策といったサポートを受けられます。
アルバイト先で正社員登用を志すのも一つの手
このほか、現在のアルバイト先に正社員として就職する方法もあります。すでに業務内容や人間関係なども把握できているので、不安も少なく、違う仕事の正社員求人に比べると、就職の難易度も低くなります。
もし、現在のアルバイト先で正社員登用ができない場合は、正社員登用制度のあるアルバイト先に変えるのも一つの方法です。ただ、必ずしも正社員として登用されるわけではないため、登用条件やアルバイトとして働く期間などは、必ず事前に確認しておいてくださいね。
フリーターから正社員を目指すなら企業の懸念を解消することがマスト!
フリーターとして今まで頑張って働いてきた人でも、肩書きが「フリーター」というだけで企業から悪いイメージを持たれることがあります。
正社員への就職を成功させるカギは、フリーターに対する企業の懸念を払拭すること。まずは、企業がフリーターのどこに懸念を抱くのかを知りましょう。そして、その懸念を解消する対策を考えて就活を進めれば、就職できる確率は高まります。
企業の懸念を払拭することは就職を成功させるうえで欠かせないポイントなので、しっかりと対策を進めて、内定獲得に近づいていきましょう。
企業がフリーターを採用する際に抱く6つの懸念と解消法

フリーターは企業から不安を抱かれやすく、内定を取りにくいいのが現実です。新卒とフリーターでは企業が抱く印象も異なり、採用率も低くなる傾向にあります。
正社員の就職を目指すなら、なぜフリーターが企業から不安を抱かれてしまうのか、具体的にどのような懸念を持たれるのかについて、きちんと把握しておかなければなりません。
ここでは、フリーターが企業からどのような懸念を持たれるのかを知り、面接でどのようなアピールをすれば良いかを考えていきましょう。
①ビジネススキルが不足しているのではないか
●実務に関連性のあるスキルや経験を取り上げてアピールしよう!
フリーターは比較的簡単な仕事を任されることが多いため、企業から「仕事に必要なスキルが備わっていないのではないか」と懸念されがちです。
年齢が上がるほど高いスキルや経験が求められるため、フリーター経験が長い人は「ビジネススキルが足りないのではないか」という不安を抱かれやすくなります。
企業から不安を持たれないようにするために、PCスキルなど仕事に活かせるスキルや資格があれば積極的にアピールしましょう。居酒屋やコンビニなどで働いていた人は、コミュニケーションスキルなども大きなアピール材料になります。
就職したい業界や職種と関連性の高いスキルをアピールすると、企業側の評価が高まり、内定をもらえる確率も高まりますよ。
②社会人としてのマナーがないのではないか
●ビジネスマナーを身に付けて面接でアピールしよう!
新卒者は研修や社員教育を通してビジネスマナーを学んでいきますが、フリーターはそのような学ぶ機会がほとんどないため、企業から「社会人としての常識やマナーに欠けているのではないか」と思われがちです。
名刺交換や電話での応対など、社会人としての基本的なマナーを知らない人は、求人に応募しても採用してもらうのは難しいでしょう。
社会人マナーが身に付いていない人は、人材紹介会社の研修を受けて、ビジネスマナーやビジネス会話を学ぶことをおすすめします。就活エージェントなどを利用すれば、履歴書の書き方から面接マナーまで無料で学べます。
面接時は緊張しやすく失敗しやすいため、就職エージェントなどで模擬面接をしておくと、気持ちに余裕を持って本番に臨めますよ。
③すぐに辞めるのではないか
●将来のキャリアビジョンを明確にしてアピールしよう!
フリーターは定職につかない働き方であるため、企業からは「一つの職場で長く働くことができない人」「すぐに辞める人」という印象を持たれやすい傾向にあります。
このような懸念を払拭するには、長く働く意欲を示すことが大事です。まずは自分と向き合う時間を作り、5年後や10年後の中長期的なキャリアビジョンを明確にしましょう。
5年後にどうなっていたいのか、どんな経験を積んでいたいのか等、将来のイメージを具体的にアピールすることで、企業は入社後に意欲的に働くイメージを持ちやすくなります。
将来のキャリアビジョンが明確になれば、自分がとるべき行動や目指すべき方向性がわかり、求人を選ぶときのミスマッチも起こりにくくなります。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!フリーターから正社員を目指すうえでの注意点
正社員と仕事内容が違うためアルバイト期間の長さは評価されづらい
アルバイトとして一つの職場で長く働いているフリーターの人もいると思いますが、企業の懸念である「すぐに辞めるのではないか」ということをすべて払拭できるわけではありません。そのため、長く働き続けたこととあわせて、具体的な将来のキャリアビジョンなどもしっかりとアピールすることが重要です。
そもそも、正社員とアルバイトでは、長く働き続けることの難しさがまったく異なります。
アルバイトの場合、責任ある業務を任されないこともありますが、正社員であれば1年目の新人だとしても責任ある業務を任されることもあるのです。
また、アルバイトは基本的に決められた業務のみをおこないますが、正社員は元々の業務範囲が広いことに加え、業務範囲外の仕事をするケースもあるなど、業務範囲が多岐にわたります。アルバイトとして働いた期間を評価する企業もありますが、正社員とアルバイトでは長く働くことの難易度が大きく異なるため、企業の懸念がなくなるわけではありません。
④仕事への意欲が低いのではないか
●正社員を目指す理由を明確にして仕事への意欲をアピールしよう!
フリーターは、「仕事に対する意欲やモチベーションが低いのではないか」と思われることがあります。
フリーターは正社員に比べて業務範囲が狭く、プライベートの時間を確保しやすいため「仕事よりもプライベートを重視する人」「仕事へのやる気がない人」と思われがちです。
マイナスイメージを覆すには、正社員を目指した理由をはっきり伝えることが大切です。「仕事の範囲を広げたい」「より責任のある仕事がしたい」など、前向きな理由を伝えることで、仕事への意欲を示せます。
実体験をもとに志望動機を作成すれば、より説得力が増して、プラスの印象を持たれやすくなります。
⑤責任感のある仕事は担えないのではないか
●リーダーや後輩指導の経験を盛り込みアピールしよう!
フリーター歴が長い場合、企業から「責任のある仕事から逃れるためにフリーターをしていたのではないか」ととらえられることがあります。
アルバイトとは違い、正社員になると業務範囲が広がり、責任の重い仕事も任されるようになります。そのため、企業は責任感のある仕事を担えるのか懸念を抱くのです。
懸念を払拭するために、リーダーや後輩指導などの経験を積極的にアピールしましょう。
チームリーダーとして後輩の育成をした経験は、「責任のある立場を任せられる人」という評価につながり、企業に好印象を持たれやすくなります。
トラブルが生じたときに途中で仕事を投げ出さずにやり切ったなど、責任感を持って達成したエピソードを盛り込めば、より魅力が増します。
⑥職場の仲間とうまく協力できないのではないか
●仲間と協力した経験を取り上げて協調性があることをアピールしよう!
企業の採用担当者には、「フリーターを選んだのは人間関係がうまくいかないからではないか」「周りと協力できないからではないか」などと、職場の人間関係について懸念を持つ人もいます。
正社員になれば職場の同僚や上司と協力して、大きな仕事を進めていかなければなりません。職場の仲間とうまく協力できるかどうかは、ビジネスを効率よく進めていくうえで重要なポイントです。
人間関係に関する不安を取り除くために、協調性があることをアピールしましょう。リーダーとしてチームをまとめた経験や、同じ職場のスタッフをサポートした経験は、協調性をアピールするうえで効果的です。
職場の人と協力して成し遂げた成果や解決した問題などを、具体例とともにアピールすると、プラスイメージを持たれやすくなりますよ。
要チェック! フリーターから正社員を目指せる5つの方法

フリーターから正社員を目指す方法は一つだけではありません。企業から内定をもらえるチャンスを増やすには、多くの方法を実践する行動力が鍵になります。
フリーターは新卒よりも就職率が低いからこそ、さまざまな方法を試す行動量が欠かせません。フリーター歴が長いほど就職も難しくなるので、ここで紹介する方法を同時並行でおこなっていきましょう。
方法①正社員登用制度を利用する
正社員登用制度とは、アルバイトやパートといった非正規雇用の従業員を正社員として雇う制度です。現在働いている企業に正社員登用制度があれば、アルバイトから正社員を目指せます。
ただし、正社員登用制度を利用するには、勤続年数や勤務態度、正社員試験合格などの条件をクリアする必要があります。
条件をすべて達成するのは簡単ではありませんが、職場環境や業務内容はすでに把握しているため、新しく職場を探すよりもミスマッチが起こりにくいでしょう。
学歴は正社員登用制度の条件外であることが多いため、中卒や高卒でも正社員を目指せますよ。
正社員登用制度に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。興味がある人は参考にしてください。
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方法②紹介予定派遣を活用する
紹介予定派遣とは、直接雇用を前提にした派遣のことです。
正社員の場合、採用後すぐに企業と雇用契約を結んで働き始めますが、紹介予定派遣では最長6カ月の試用期間が設けられているため、職場の雰囲気や業務内容を事前に確認してから入社できます。
紹介予定派遣を利用したからといって、必ずしも契約を結ぶ必要はなく、自分と合わないと思えば入社しない選択もできます。
すぐに正社員として働くよりも、ある程度業務に慣れてから正式に契約を結んだ方が、職場にも無理なくなじめるでしょう。
方法③ハローワークで相談する
自宅や職場近くのハローワークに出向いて、求人を紹介してもらう方法もあります。
ハローワークなら誰でも無料で利用でき、求人の紹介だけでなく面接の段取りまでサポートしてもらえます。地元に密着した求人情報が多いため、「今住んでいるところで正社員に就職したい」という場合に適しています。
35歳未満で正社員を目指す人は「わかものハローワーク」の利用がおすすめです。一人ひとりの状況に合わせて専門スタッフが個別サポートをおこない、支援プランを作成してくれるため、就職活動の効率がアップします。
ハローワークでは大量の求人情報を扱っているため、求人情報を見るときは、残業や給与体系など、自分の条件に合っているかを細かくチェックしましょう。
ハローワークで仕事を探したいものの、使ったことがなくて不安だと感じる人もいますよね。そのような人は、まずこちらの記事を参考にハローワークについての理解を深めましょう。
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方法④求人サイトから応募する
求人サイトは勤務地や職種などの希望条件を指定して検索できるため、短時間で自分に合う求人を探しやすいメリットがあります。
あらかじめ希望条件を入力しておけば、その条件に合う企業が見つかったときに自動で教えてくれますよ。企業からオファーが来ることもあるので、プロフィールを詳しく書いておくと、多くの企業から興味を持ってもらいやすくなります。
ただし、求人サイトはあくまで求人探しに特化したサイトなので、個別サポートはありません。一人で就職活動を進めていくことに不安がある場合は、他の方法とあわせて進めていきましょう。
方法⑤就職エージェントに登録する
フリーターとして働きながら就職活動をすることが難しい場合は、就職エージェントへの登録をおすすめします。
- 求職者一人ひとりに担当者がつく
- 求人探しから面接対策まで幅広くサポートしてもらえる
- 各業界に精通したキャリアアドバイザーに相談できる
就職エージェントを利用すれば、自己分析から応募書類の作成方法、面接対策までアドバイスしてくれるため、初めての就活で不安を抱いている人も安心です。毎日働いていて就職活動する時間がない人でも、無理なく正社員を目指せます。
一人で就職活動を進めると、情報が偏ったり、忙しくてチャンスを逃したりすることもありますが、就活のプロからサポートを得られれば、自分に合う企業を見つけやすいですよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!就職エージェントを最大限に活用する方法
フリーターや20代向けの就職エージェントを複数利用してみよう
就職エージェントは基本的に無料で利用できるので、まずは複数のサービスを活用し、自分に合ったエージェントが見つかったタイミングで絞り込むのがおすすめです。
フリーターの人が就職エージェントを利用する際には、フリーターのサポートに特化したエージェントを選びましょう。未経験や就業経験なしといった条件でも応募できる求人を多数保有しており、幅広い選択肢の中で仕事を選ぶことができます。また、フリーターに特化した書類作成や面接指導など、選考対策も一緒にしてくれるところが多いです。
このほか、20代向けや若年層向けのエージェントサービスの場合、即戦力としてのスキルよりも、将来性やポテンシャル重視で未経験可の求人を紹介してもらえるため、フリーター特化のエージェントと合わせて、チェックしてみてください。
正社員への近道! フリーターが正社員への就活を成功させる4つのポイント

正社員に就職する成功率を高めるには、就活を始めるタイミングや求人の選び方などにコツがあります。
フリーターから正社員を目指すハードルは高いとはいえ、いくつかのポイントを押さえておけば、そのハードルを乗り越えやすくなりますよ。
ただ闇雲に就活を進めても、内定を得るまでに時間がかかってしまうので、就活を成功させるポイントを把握して効率よく進めていきましょう。
①とにかく早めに就職活動を始める
「正社員になりたい」と思ったら、20代のうちに就職活動を始めましょう。若手の場合経験やスキルよりも勤労意欲やポテンシャルを評価されるため、未経験でも就職を目指すことは可能です。
近年は少子化の影響で若い人材の獲得が難しくなっており、20代の求職者を中途採用する企業も増えています。
30代以上でも就職は可能ですが、「即戦力として活躍できるか」といった点を重視されます。
年齢を重ねるごとに、企業から求められるレベルが上がり、就職できる難易度も上がっていくため、専門的な知識やスキルがないと就職できる選択肢が狭くなります。
なるべく多くの選択肢から自分に合う仕事を探したいなら、若いうちから行動したほうが有利ですよ。
②「未経験可」「第二新卒歓迎」の求人を狙う
目立ったスキルがないフリーターは、未経験でも仕事ができる求人を狙いましょう。
求人に「未経験可」「第二新卒歓迎」と記載されていれば、スキルや経験のない若いフリーターでも就職できる可能性があります。
未経験者向けの求人を探すときは、研修や教育制度が整っているかをチェックしましょう。
一から業務を教えてもらえる環境が整っていれば、社会人経験の乏しいフリーターも安心して働けますよ。
求人に「未経験可」と記載されている場合、完全未経験ではなく、「業界未経験」「職種未経験」などの意味を示している場合があります。求人情報を細かくみて「未経験」の正確な意味を確認することが大切です。
③幅広い業種・職種の求人をチェックする
求人情報を見る時は、特定の業種や職種だけに絞るのではなく、なるべく条件を絞らずに探してみましょう。
フリーターは就職のハードルが高いため、選考通過率を上げるには、条件を絞り過ぎずに幅広い企業の選考を受けることがポイントです。
大企業だけに絞って就職活動を進めると、倍率が高くてなかなか就職先が決まらず、自信を失うことにもなりかねません。
中小企業であっても、大企業並みに福利厚生が充実して給与が高いところもあるので、求人情報を選り好みせずに幅広くチェックしましょう。
希望条件に優先順位をつけるだけでなく、妥協できる水準を決めておくと、企業選びがスムーズになりますよ。
④フリーターを選んだ理由と就職を希望する理由をまとめる
企業の面接を受けるときに「フリーターを選んだ理由」を必ずといって良いほど聞かれます。それに対し「給与が高いから」「なんとなく正社員のほうが良さそうだから」などと曖昧な返事をすると、マイナスの印象になりかねません。
面接で質問されたときに慌てずに答えられるように、フリーターを選んだ理由と、フリーターから正社員を目指す理由をしっかりまとめておきましょう。
フリーターではやれることに限界があり、正社員としてより多くの業務にかかわりたいと思うようになりました。
「正社員を目指したかった」といったどの企業でも実現できそうな理由にすると、「それなら自社でなくても良いのでは?」などの懸念を抱かれやすいですよ。その企業を志望した理由も考えておきましょう。
フリーター歓迎! 未経験から正社員を目指しやすい職種5選
フリーターから正社員への就職は難しいとはいえ、なかには未経験からの就職を目指しやすい職種もあります。
特別な資格や知識、経験がなくても正社員として採用される仕事もあるので、就活時の選択肢に入れておくと内定を獲得できる確率がアップするでしょう。
①事務職
事務職の業務は多岐にわたりますが、電話応対や書類作成などのデスクワークが中心なので、「未経験可」とする求人が多いです。
- 単純な作業の繰り返しが苦にならない人
- 人のサポートが好きな人
- スケジュール管理が得意な人
- PCソフトの使用経験
- 接客経験
- 書類作成などのデスクワーク経験
一言で事務といっても、医療事務、経理事務、総務事務など多くの種類があります。職場によって求められるスキルは異なるので、求人情報をよくチェックして応募しましょう。
WordやExcelなどのパソコンスキルは、業界問わずどの事務職でも求められます。そのため、あらかじめ身に付けておくと、大きなアピールポイントになるでしょう。
事務職は残業が少なく、定時で帰りやすいため、プライベートな時間をしっかり確保したい人におすすめですよ。
事務職に興味がある人は、こちらの記事を参考にして理解を深めておきましょう。
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②販売職
販売職は特別な資格不要でできる仕事のため、未経験からでもチャレンジしやすいといえます。
- 誰とでもコミュニケーションを取れる人
- 自分で考えて行動できる人
- マルチタスクをこなせる能力がある人
- 接客経験
- チームリーダーの経験
- PCソフトの使用経験
アパレル、飲食店、宿泊施設、テーマパークなど、販売・接客スタッフとして働ける場所はたくさんあります。
ビジネスマナーが欠かせない仕事ですが、教育制度やマニュアルが整っていることが多いため、接客業が初めてという人でも挑戦しやすいでしょう。
販売業で得たビジネスマナーは、他の職種でも応用できるため、将来キャリアアップを目指して転職するときに役立ちます。
フリーターとして接客業で働いていた場合、コミュニケーションスキルをアピールできるため、ライバルに差をつけられますよ。
販売職については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。興味を持っている人は欠かさずに目を通しておいてくださいね。
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③営業職
営業職は、業界問わず未経験者の募集が多い傾向にあります。
- コミュニケーション能力が高い人
- 相手の立場で考えて細かな気遣いができる人
- 体力に自信がある人
- 接客経験
- 商品やサービスの販売経験
- ITツールの利用経験
専門的な知識や技術は必要なく、コミュニケーションスキルのほうが重視されるため、未経験でも始めやすい仕事です。
歩合制の企業なら自分の頑張り次第で高給を狙えるため、アルバイトで養ったコミュニケーションスキルを活かしたい人に適しています。
営業職はノルマが厳しいというイメージもありますが、必ずしもノルマがあるわけではありません。
既存の顧客を対象にしたルート営業も多いため、フリーターからでも挑戦しやすいと言えます。
営業職は未経験からチャレンジしやすく、ビジネスマナーを身に付けられるため、将来的に企画職などへの転身を考えている人にもおすすめですよ。
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④介護職
少子高齢化が進む日本では、介護職の需要が高まっており、未経験でも採用してもらいやすい職種です。
- 人と接するのが好きな人
- 世話好きな人
- マルチタスクが得意な人
- 接客経験
- ボランティア経験
- デスクワーク経験
介護分野は業界全体が深刻な人手不足に陥っており、学歴やスキルがなくてもやる気があれば採用してもらいやすい傾向にあります。
食事の配膳や掃除、事務など資格がなくてもできる仕事は多く、全国各地で求人があるため、自宅近くで職場を見つけることも可能です。
仕事をしながら資格を取得できれば、キャリアアップや収入アップも目指せます。
男女ともに需要の高い仕事ですが、体力のある若い人材ならより歓迎されますよ。
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⑤プログラマー
IT業界ではプログラマー不足の状態が続いており、経験不問の求人が多い傾向にあります。
- 学習意欲がある人
- 長時間パソコンで作業ができる人
- ものづくりが好きな人
- プログラミング言語の学習経験
- ITソフトの使用経験
- プレゼンテーション経験
企業によっては未経験者向けの研修をおこなっているので、専門知識がない人でも応募は可能です。ただし、フリーターとして働きながらスクールに通って必要なスキルを身に付けておくと、求人の幅が広がります。
IT業界はまだ歴史が浅いものの、今後はますます需要が高まっていくので、一度スキルを身に付けておけば職を失うリスクもないでしょう。
将来的にはシステムエンジニアになったり、フリーランスエンジニアになったりして、自由な働き方を実現することも可能です。スキルを取得するまで時間はかかりますが、努力するだけの価値はあるでしょう。
最近はオンラインで学べるスクールも増えているので、学校に通う時間やお金がない人も無理なく学習を始められますよ。
こちらの記事では、プログラマーの仕事について詳しく解説しています。プログラマーの仕事は専門性が高く、働き方も多岐にわたるため事前に記事に目を通して概要を把握しておきましょう。
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キャリアアドバイザーが読み解く!未経験から正社員を狙いやすい企業の特徴
人手不足の業界や研修制度が整う企業は未経験から正社員を狙いやすい
上記のほかに、ホテルスタッフも未経験から正社員を目指しやすい職種の一つです。24時間営業でシフト勤務ということもあり、人材不足が続いている一方、働きながら専門的な知識やスキルを身に付けられるため、未経験でも挑戦しやすいという特徴があります。
また、宅急便配達員やトラック運転手といった物流ドライバーについても、人材不足が深刻な状況であり、未経験者も積極的に採用しています。運転する車によっては、特殊な免許の取得が必要となりますが、それ以外に必須のスキルはなく挑戦しやすい職種です。
未経験から正社員を目指しやすい職種には、人材不足という共通点があります。需要が高い業界でありながら、そこで働く人が足りていないので、未経験であっても採用されやすいのです。このほか、研修制度が整っている企業の場合、入社後の教育で一定レベルまで成長することができるため、未経験でも積極的に正社員で採用するという共通点がありますよ。
フリーターから正社員を目指す方法を理解して早めに行動を起こそう!
フリーターの就職率や正社員を目指す方法、未経験でも正社員を目指しやすい職種などを解説してきました。
フリーターから正社員を目指す方法は複数あり、行動量を増やすことで就職できる確率も高まります。ただし、フリーター歴が長くなると就職のハードルも高まるため、正社員を目指したいなら早めに動き出すことが大切です。
正社員として働くことだけが正解ではないので、他の働き方も検討してみましょう。自分の理想の働き方について、一度ゆっくり考える時間を作ることが大事です。
この記事で解説した就活を成功させるポイントをもとに、一緒に就活対策を進めていきましょう。
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正社員を目指すのは難しいからといって、就職をあきらめるのは大変もったいないことです。きちんとポイントを押さえて対策をすれば就職の成功率は高まるので、まずは行動に移しましょう。