目次
- 販売職の仕事内容や魅力を知って自分に向いているか見極めよう!
- 【仕事内容】まず知っておくべき販売職の6つの仕事
- ①接客:ニーズを汲み取る提案力が必須
- ②レジ打ち:より効率良くする工夫が求められる
- ③商品の品出し:臨機応変さが必要
- ④在庫管理:生産性を決める重要な仕事
- ⑤レイアウト決め:購買心理の理解が不可欠
- ⑥マーケティング:現場視点のニーズをもとに売れる仕組みを作る仕事
- 【向いている人の特徴】販売職で活躍できる人が持つ6つの共通点
- ①人とコミュニケーションを取ることが好き
- ②顧客のニーズを直接聞ける仕事にやりがいを感じる
- ③数値を追うことにやりがいを感じる
- ④チームワークを大事にしている
- ⑤提案力がある
- ⑥柔軟な対応力がある
- 【やりがいと実態】販売職ならではの魅力と大変さ
- 魅力
- 実態
- 【キャリアパス】販売職に就くことで描ける6ステップのキャリア
- ステップ①スタッフ(プレイヤー):現場で活躍しながら接客をする
- ステップ②トッププレイヤー:店舗の中心となり売上アップを目指す
- ステップ③教育担当:現場経験を活かして育成を担う
- ステップ④リーダー(店舗の副責任者):経営的視点で店舗全体を考える
- ステップ⑤店舗責任者:全体をマネジメントする
- ステップ⑥エリアマネージャー:複数店舗を管轄する
- 【職種例】販売職が活躍するおもな仕事7選
- ①携帯販売ショップ
- ②家電量販店
- ③商業施設でのブース
- ④アパレル
- ⑤実演販売
- ⑥百貨店
- ⑦美容・化粧品店
- 【選考対策】販売職を目指すうえで役立つ対策
- 販売職に活かしやすい自己PRの強みを把握する
- 志望動機作成のポイントを理解する
- 販売職への理解を深めて自分に向いているかを判断し後悔のない選択をしよう!
販売職の仕事内容や魅力を知って自分に向いているか見極めよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。販売職を志望している学生から、以下のような質問を受けることがよくあります。
「販売職を志望しているのですが、仕事内容のイメージがつかめません」
「販売職に向いている人の特徴はありますか?」
販売職を志望していても、仕事内容や適性がわからないと困りますよね。イメージをつかめていないと、選考での魅力的なアピールもできないでしょう。
この記事では、販売職の仕事内容や向いている人、やりがいなどを解説します。販売職を志望する人向けに、選考対策や志望動機の考え方も解説するので、対策に活かしましょう。
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【仕事内容】まず知っておくべき販売職の6つの仕事


キャリアアドバイザー
ここからは、まず知っておくべき販売職の6つの仕事を解説します。魅力的な業務内容がたくさんあるので、参考にしてくださいね。
販売職以外の人と話す仕事に興味がある人は、以下の記事もおすすめです。
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①接客:ニーズを汲み取る提案力が必須
接客の仕事は、店舗に来客した顧客に応対し、ニーズに応える商品やサービスを提案する仕事です。販売職の根幹となる仕事で、誰もが必ず経験すると言っても良いでしょう。
「商品やサービスを売る」という視点では営業に近いイメージですが、接客とは少し異なります。
- 営業:売りたいものを顧客が欲しくなるように提案する
- 接客:顧客が欲しいと思っていたり、ニーズを満たしたりできるものを提案をする

キャリアアドバイザー
接客の仕事は顧客目線に立ち、良好なコミュニケーションで関係性を築く力が求められるとわかりますね。
接客業を志望している人は、以下の記事を参考に志望動機を考えてみてください。
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②レジ打ち:より効率良くする工夫が求められる
一見単純作業に思えるレジ打ちですが、販売職の仕事のなかでも明確な役割がある仕事です。スーパーのレジ打ちなら、「商品のバーコードを読み取って、お金のやり取りをするだけでは?」と思っている人もいるかもしれませんね。
しかし、レジ打ちはそのような単純な業務ではカゴありません。顧客が袋詰めしやすいようにバーコードを読み取ったあと、カゴに戻す際は大きさや種類をそろえるなどの入れ方を工夫する気遣いの力が必要です。ほかのレジに行列ができていれば、自分のレジに誘導する臨機応変さも求められます。

キャリアアドバイザー
レジ打ちは「要領の良さ」と「気配り」が求められる仕事と言えるでしょう。
③商品の品出し:臨機応変さが必要
商品の品出しは、倉庫などバックヤードに保管・管理している商品在庫を店頭に並べる仕事です。大量の商品をバックヤードから店頭に出す必要があるため、重い商品の場合はかなりの重労働になります。
さらに、接客やレジ打ちなどの仕事の合間に品出しをするため、素早さと丁寧さが求められます。また、品出し中はレジから離れるので「レジから離れても良いタイミングかどうか」などの状況を見極める力も必要です。

キャリアアドバイザー
品出しは顧客が見やすいように見栄えを考えるなどの対応力も求められますね。
④在庫管理:生産性を決める重要な仕事
在庫管理の仕事は、有形商品を扱っている店舗であれば必ず存在する仕事です。入荷商品の検品をして、店舗のバックヤードなどの置き場に棚入れをおこないます。店舗の在庫数を把握するための棚卸作業も重要な仕事です。
どの店舗でも在庫管理の仕事は、店舗全体の生産性に大きな影響を及ぼします。適切に在庫管理ができていなければ「適正な仕入れ量」がわからなくなり、過剰発注や発注不足となるリスクがある重要な仕事です。

キャリアアドバイザー
過剰発注となれば仕入額が高騰して、発注不足だと在庫不足による販売の機会損失につながります。いずれも利益に影響を及ぼすので、責任感が問われる業務ですよ。
⑤レイアウト決め:購買心理の理解が不可欠
商品を陳列するレイアウトを決めることも重要な仕事です。レイアウト方法一つで商品の売れ行きが大きく変わることもあるため、頭を使って工夫を凝らすことが大切です。
おすすめ商品を目立つ位置に配置したり、レジで並んでいるときに「思わず買ってしまった」というようなレイアウトにしたりすることも業務になります。ほかにも、顧客が歩く導線上に、購入につながる商品を配置するなどの仕事も含まれます。

キャリアアドバイザー
このようにレイアウト決めの仕事は、購買心理の理解が不可欠と言えるでしょう。
⑥マーケティング:現場視点のニーズをもとに売れる仕組みを作る仕事
マーケティングとは、商品やサービスが売れるための仕組みを作ることです。
少しでも多くの売上を作るために、現場でどのような商品が売れているか、どのような顧客の声があるかなどを参考にして売れる仕組みを作ります。
ほかにも、売れ筋の商品から新商品を考えたり、SNSなどの発信内容やPR方法を考えたりすることもマーケティングの仕事です。

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マーケティングによって売上が大きく変わることもあるので、販売職にとってなくてはならない存在です。
キャリアアドバイザーが読み解く!AI時代に販売職に求められる力とは?
圧倒的なコミュニケーション能力と提案力がカギ
AI(人工知能)の活用が進む現代においても、販売職のすべてがAIに取って代わられるとは考えていません。むしろ、AIにはない人間ならではの価値提供がより重要になると感じています。
たとえば、人間味あふれた対応で「この人から買いたい」と思わせる圧倒的なコミュニケーション能力は、AIに代替できるものではありません。また、顧客の話を丁寧に聞くことで相手のニーズを的確に汲み取り、最適な商品を提案する提案力も必要不可欠でしょう。
販売職を目指す人は今後こういったポイントを強調してアピールするのがおすすめですよ。
マーケティング職を志望している人は、以下の記事を参考に志望動機を作成してみてくださいね。
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【向いている人の特徴】販売職で活躍できる人が持つ6つの共通点
ここからは、販売職で活躍できる人が持つ6つの共通点を解説します。向いている人の特徴を自己PRや志望動機と絡めてアピールすれば、販売職に適性があることをより明確に伝えられるので参考にしてみてくださいね。
①人とコミュニケーションを取ることが好き
販売職は顧客との会話のなかで相手の要望を聞き出す必要があります。ニーズを満たす提案をするためにも、コミュニケーションを取ることが好きな人が向いているでしょう。
すべての顧客が気持ちの良い対応をしてくれるとは限りません。なかには態度の悪い人やクレームにも対応しなければいけない点でも、コミュニケーションスキルが求められます。

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販売職における必須のスキルとも言えますね! 自分はどのようなコミュニケーションが得意なのか考えてみましょう。
キャリアアドバイザーの体験談より活躍しやすいフィールドを見つける方法
誰とのコミュニケーションが得意か考えよう
私は小さいときから人とコミュニケーションを取ることが大好きだったのですが、同世代の人より年上の人に気に入られることが多いタイプでした。なぜなら、「知らないことを知りたい!」という気持ちが強く、積極的に年上の人の話を聞きに行っていたからです。
私はファーストキャリアにアパレル企業を選びましたが、こういった経験から、若者向けではなく自分が活躍できる可能性が高い40代以上がメインターゲットのアパレルに就職しました。
このように、人によって得意なコミュニケーションターゲットは異なりますよね。単に「コミュニケーションが得意」ではなく、誰に対してどんなコミュニケーションが得意なのかを考えるのがおすすめですよ。
コミュニケーション能力を長所としてアピールする予定の人は、以下の記事も読んでみてくださいね。
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②顧客のニーズを直接聞ける仕事にやりがいを感じる
2つ目は、顧客のニーズを直接聞ける仕事がしたいと考えている人です。販売職の仕事は最前線の現場である店舗で仕事をします。そのため、常に顧客のニーズを聞きながら仕事ができます。
「顧客と直接かかわるなかで価値ある商品を提供したい」などの思いがある人は、特に販売職が向いているでしょう。顧客のニーズを直接聴きながら、入荷する商品を決めたり、店内のレイアウトを考えたりしたい人にも向いている可能性が高いです。

キャリアアドバイザー
「販売職の仕事のどのような部分にやりがいを感じるか」を考えてみると向いているかどうか考えやすくなりますよ。
③数値を追うことにやりがいを感じる
数値を追うことにやりがいを感じる人も、販売職に向いています。
販売職は売上や成約率、顧客獲得数などの目標を日々追いながら仕事をする職種です。たとえば、売上目標に対して1日〇人の見込み客を獲得する、1週間で先月の〇%の売上を達成するなどと、数値を改善しながら仕事を進めます。
数字を達成できたときは店舗で表彰されたり、成果報酬がもらえたりすることもあります。

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目標に向けてコツコツ努力できたり、成果が目に見えてわかるとモチベーションが高まったりするタイプの人は、販売職に向いている可能性が高いですよ。
努力できることが強みの人は、以下の記事を参考に自己PRを考えてみてくださいね。
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④チームワークを大事にしている
チームワークを大事にしている人も販売職にとっては欠かせない存在です。良い店舗運営をするうえでは、スタッフ同士のコミュニケーションがとても重要だからです。
たとえば、店舗スタッフ全員が顧客との接客だけに注力していたらどうでしょうか。顧客とのコミュニケーションは円滑かもしれませんが、レジ打ちや品出しなどのほかの業務が疎かになってしまいます。
一方、裏方業務ばかりしていては、接客が手薄になって顧客が離れてしまいます。良い店舗運営をしていくためには、店舗スタッフ全員が協調性を持ってそれぞれの役割を果たすことが求められるのです。

キャリアアドバイザー
このような点から、チームワークを大事にできる人は販売職に向いていると言えます。
チームワークへの意識が強い人は、以下の記事を参考にしてアピールの仕方をマスターしましょう。
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⑤提案力がある
販売職は顧客のニーズに合わせて、最適な商品を提案することが仕事です。多くの顧客は「何を買えば良いかわからない」と悩んでいることが多いので、話を聞いてニーズを深掘りし、最適な商品を提案する力が求められます。
たとえば、アパレルショップでは、商品を購入しようか迷っている顧客に対して、「先ほど試着されたスカートにも合いますよ」などと幅広い視野でニーズに沿った提案ができると、購入につながる可能性が高まるでしょう。

キャリアアドバイザー
提案力があると顧客にしっかりと商品の魅力が伝わるため、クレームになりにくく、感謝される機会も増えるでしょう。提案力に自信がある人は、販売職を目指してみても良いですね。
⑥柔軟な対応力がある
柔軟な対応力がある人も、販売職に向いているケースが多いです。販売職は、急なトラブルやあらゆる顧客への対応が求められる仕事なので、臨機応変に業務できる人はどのような企業でも重宝されます。
たとえば、顧客から「〇〇の商品はどこにありますか」と質問されたときに、自分の担当でなくても案内したり、専門知識がある社員に依頼したりなどの臨機応変さが求められます。働く地域によっては、日本語に不慣れな海外の顧客の対応が必要なケースもあるでしょう。

キャリアアドバイザー
どのような顧客にも柔軟な対応力を活かして真摯に向き合える人は、販売職として活躍できますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!販売職ならではの選考対策!
トレーニングで表情を磨こう
私が販売職志望の学生に対しておこなっている選考対策として、「表情トレーニング」があります。
どういうものかというと、まずオンラインで面接対策をするとき、自分の顔を見ながら話してもらい、笑顔を保てているかを常にチェックしてもらいます。それがクリアできたら、次に面接官の顔を見て話す、というように段階を踏みながら笑顔の練習をするトレーニングです。
「表情が硬い」「話を聞いているかわからない」という学生でなかなか販売職に受からなかった学生も、この表情トレーニングを何度も何度も繰り返した結果、無事内定をもらっていましたよ。販売職において、表情がいかに重要かがよくわかりますね。
柔軟性の強みを選考でアピールしたい人は、以下の記事がおすすめです。
柔軟性の意味を理解して自己PRしよう! 企業が求める柔軟性も解説
10例文|柔軟性の自己PRを魅力的にアピールするコツ
【やりがいと実態】販売職ならではの魅力と大変さ

就活生
販売職の業務内容や向いている人の特徴はわかりましたが、実際にどんなやりがいや大変さがあるのでしょうか?

キャリアアドバイザー
では、販売職についてもう少し深掘りするために、魅力とやりがいを見ていきましょう。
ここからは、販売職ならではの魅力と大変さを紹介します。販売職にもやりがいと実態があるので、理解して仕事を選ぶ参考にしてくださいね。
魅力
まずは販売職の魅力を紹介します。
販売職には、顧客と直接かかわるからこそ得られる魅力があります。職種を選ぶときに「自分がどんなことにやりがいを感じるか」を考えるヒントになるので、参考にしてくださいね。
顧客と直接かかわることで感謝されたい
「自分の商品や事業を届けるユーザーの顔が見えない」などの悩みを抱えて働いている人は、一定数います。一方、販売職は顧客と直接かかわる仕事です。そのため、顧客からの感謝の声などをダイレクトに知れる環境で働ける点がやりがいと言えます。
特に、以下のような仕事では顧客と直接かかわることで感謝してもらえる機会が多いです。
- 接客
- レジ打ち
- 商品の提案

キャリアアドバイザー
販売職の仕事は、顧客のニーズに合う提案ができたときに、その場で直接感謝の言葉をもらえます。このような点は、ほかの職種にはない魅力と言えるでしょう。
販売スキルが身に付き対人能力が向上する
商品やサービスを売るためには、販売スキルを身に付けることが重要です。
「顧客は何をしてもらえると喜ぶのか」「商品やサービスをどのようにアピールしたら良いのか」「ターゲットの客層はどこか」など、さまざまな工夫を凝らし、考えを巡らすなかで、販売スキルや対人能力が向上します。
- 接客
- レジ打ち
- 商品の品出し
- レイアウト決め
- マーケティング

キャリアアドバイザー
販売スキルや対人能力の向上に魅力ややりがいを感じる人は、販売職も視野に入れてみてください。
店舗責任者になることで、経営者視点が身に付く
店舗責任者になることで、経営者視点が身に付く点も魅力ややりがいと言えるでしょう。販売職に就くと最初のうちは接客や品出しといった業務が中心になりますが、経験を積んでいくうちに店舗運営にかかわる機会も増えてきます。
特に、仕入れ、発注、在庫管理、売上管理など数字に関係する仕事の機会が増えてくることで、徐々に「顧客に売る」だけではなく「どうすれば顧客満足度と利益を追求できるのか」という経営者視点を身に付けられます。
- マーケティング
- 在庫管理
- スタッフの育成

キャリアアドバイザー
店舗責任者になり、上記のような仕事を担当するなかで、マネジメント能力も向上しますよ。
実態
販売職にはやりがいがある一方で、大変に感じる場面もあります。ここからは、販売職を目指すうえで押さえておきたい実際の働き方や、実態を紹介します。
入社してから「想像と違った」というミスマッチを防ぐためにも、あらかじめ実態を理解しておきましょう。
年収が上がりにくい傾向がある

参照:パーソルキャリアの調査(※2023年9月~2024年8月におけるデータ)
販売職の実態として、ほかの職種に比べて年収が低いという点があります。
パーソルホールディングスの調査が、2024年に実施した「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)」の調査によると、販売職の男女合わせた平均年収は約339万円と、11種類の職種のなかで最も低い順位となっています。
販売職の仕事は、労働時間も決して短いわけではありません。顧客と直接かかわる責任感や、立ち仕事による疲れやすさなどを考慮すると、年収面にやや不満が残る人もいるでしょう。

キャリアアドバイザー
販売職のすべてが年収が上がりにくいというわけではなく、努力やキャリアアップに応じて年収を上げることも可能ですよ。
平日休みが中心になる
販売職の休日は、土日祝ではなく、平日中心となる点も人によってはデメリットと感じるのではないでしょうか。販売職のほとんどはサービス業なので、一般的な休日こそ店舗での顧客対応が求められます。そのため、土日祝に仕事が入る可能性は高いです。
また、ゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始などの大型連休は、顧客数が増える店舗が多いため人員を確保するために連勤が多くなります。法律で定められた月4日以上の休日を取ることはできますが、連休はあまり多く取れないと思っておいたほうが良いでしょう。

キャリアアドバイザー
最近は働き方改革によって、土日祝で希望休を取れる販売職も増えてきているのも事実です。
店舗や売上の管理が難しい
販売職としての経験を積むとスキルも向上し、期待される役割も大きくなります。経験を重ねると店舗責任者に抜擢されることもあるでしょう。店舗責任者になると、店舗全体の管理や売上管理の難しさ、責任の重さに直面することもあります。
- 接客
- 商品管理
- スタッフの教育
- シフト作成
- 本社への営業報告
- 売上目標に対しての進捗管理
- 原価管理

キャリアアドバイザー
大きな店舗の場合だと、1日の売上だけでも数百万円規模に及ぶことがあります。金額が大きい分、求められる責任感も増えるのでプレッシャーがかかる仕事です。
クレーム対応が大変なときがある
顧客と直接かかわる仕事なので、クレームが発生したときの対応が大変という実態もあります。
過剰なサービスの要求に応えたり、まったく否がない状況でも理不尽に怒鳴られたりするときもあるでしょう。忙しい時間帯にクレーム対応を求められ、心身共に疲弊する日もあるかもしれません。
とはいえ、多くの店舗ではマニュアルを整備しているため、不安を感じすぎる必要はありませんよ。

キャリアアドバイザー
経験を積むことで落ち着いて対応できたり、上司などと相談しながら対応できるようになったりするでしょう。
【キャリアパス】販売職に就くことで描ける6ステップのキャリア


就活生
販売職として働きたいのですが、キャリアパスが気になります。販売職に就いた場合、どのようなキャリアパスがあるのでしょうか?

キャリアアドバイザー
確かにキャリアパスは気になりますよね。では、販売職のキャリアパスを見ていきましょう。
ここからは、販売職に就くことで描ける6ステップのキャリアを解説します。キャリアパスを知っておくことで、販売職のイメージがより明確になり、選考でも具体的な話ができるようになるのでぜひ押さえておいてくださいね。
今の段階で「まだキャリアのイメージが浮かばない」という人は、以下の記事がおすすめです。
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就活にてキャリアプランが思いつかないという学生も少なくないでしょう。キャリアプランを考えるためには、自己分析と企業の質問の意図を知る必要があります。キャリアアドバイザーが詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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ステップ①スタッフ(プレイヤー):現場で活躍しながら接客をする
販売職に就いた場合、多くは店舗に配属されて「スタッフ(プレイヤー)」としてキャリアをスタートさせることになります。
最初はアルバイトがおこなう業務と大きな差はなく、接客や品出しの仕事が中心です。店舗で接客を経験することで、コミュニケーション能力の向上や顧客ニーズを把握することが求められます。
接客や品出し業務に慣れてくると、商品発注や棚卸などの在庫管理業務も任されるようになるでしょう。企業にもよりますが、数年間かけて店舗スタッフとしてキャリアを築くケースが多いです。

キャリアアドバイザー
販売職でキャリアを積むなら、まずはスタッフとしての実務経験をしっかり積んでおくことが重要になりますよ。
以下の記事を参考に、自己PRで接客経験をアピールすれば、販売職としての適性があると評価してもらえるでしょう。
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ステップ②トッププレイヤー:店舗の中心となり売上アップを目指す
スタッフとしての経験を数年間積むと、徐々に店舗のなかでは中心的存在となり「トッププレイヤー」として周りから認められてきます。
- どの仕事をさせても完璧なオールラウンダー
- 接客のプロフェッショナル
接客を通してコミュニケーション能力や顧客ニーズを把握する力が向上したり、それによって店舗のレイアウトで自分の意見が尊重されたりするケースが増えるので、やりがいを感じやすい時期でもあるでしょう。
ステップ③教育担当:現場経験を活かして育成を担う
トッププレイヤーの次は、現場経験を活かして後輩やアルバイトを育成する「教育担当」としてのキャリアがあります。
販売と教育で求められるスキルはまったく別物のため、教育担当としての仕事は大きな経験になるでしょう。「名プレイヤー、名監督にあらず」と言われるように、教育には根気や伝え方の工夫が必要です。

キャリアアドバイザー
教育担当としての時期をどう過ごすかによって、将来のキャリアアップにも大きく関係するフェーズだと言えますね。
ステップ④リーダー(店舗の副責任者):経営的視点で店舗全体を考える
プレイヤーとしてトップになり、後輩の育成もできるようになれば、次は店舗の副責任者である「リーダー」としてのキャリアが待っています。
接客や後輩の指導だけではなく、店舗責任者を支える立場として店舗運営におけるマネジメントも担います。経営的視点から店舗運営を考える「店舗責任者」と、顧客視点から店舗運営を考える「プレイヤー」との間を取り持つ役割も期待されています。
どの組織でもこのような「中間管理職」によって、組織の体制が決まるといっても過言ではないので、重要な立場と言えるでしょう。

キャリアアドバイザー
経営的視点を持ちながらも、スタッフに寄り添った視点も持てるスキルのある人がリーダーに向いていますね。
リーダーを目指したい人は、選考の段階でリーダーシップのスキルなどをアピールしてみても良いでしょう。
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例文13選|リーダーシップを言い換えて強みを効果的にアピール!
リーダーシップをアピールする際は、言い換えることでより効果的に伝えることができます。企業がなぜリーダーシップのある人材をもとめるのかを理解したうえで、例文を参考に是非作成してみてください。
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ステップ⑤店舗責任者:全体をマネジメントする
店舗でのキャリアを積めば、最終的には店舗全体のマネジメントをおこなう「店舗責任者」の立場になります。「ヒト・モノ・カネ」のリソースを管理することが求められ、仕事の難易度はぐんと増すでしょう。
プレイヤーのときのように、自分が全面に立って実務をする機会は少なくなります。店舗スタッフの育成やモチベーションを高める工夫をしたり、商品管理方法の指導をしたりする仕事が大半です。売上集計や損益計算などの経理業務も、大事な業務です。

キャリアアドバイザー
店舗運営を活性化していくことに興味がある人は、店舗責任者に向いているでしょう。本部への報告業務も仕事の一つなので、提案力などのスキルも不可欠です。
ステップ⑥エリアマネージャー:複数店舗を管轄する
店舗責任者の活躍が認められると、「エリアマネージャー」へのキャリアアップが待っています。エリアマネージャーとは、複数店舗のマネジメントをする仕事です。
店舗責任者が慣れ親しんだ店舗の外部・内部環境を把握することは、それほど難しくないでしょう。しかし、エリアマネージャーは常に店舗にいるわけではないので、情報を収集したり、複数の店舗を管理したりするマネジメント能力が求められます。店舗責任者よりも高度なスキルが必要になります。
- 担当店舗ごとの課題を抽出する課題分析能力
- 店舗が進むべき方向性を迅速に決める意思決定力

キャリアアドバイザー
課題分析能力や意思決定力がある人や、働くうえでそのようなスキルを身に付けられる自信がある人は、エリアマネージャーを目指してみても良いですね。
キャリアアドバイザーの体験談希望のキャリア実現のカギ
キャリアパスを常に意識し就活をしよう
販売職として希望するキャリアパスを実現するために重要なのは「目指すキャリアで必要となるスキルを習得しておくこと」です。
たとえば私の同期は販売員からスタートし、現在はECサイト部門のWebデザインをしていますが、彼女は趣味でWebデザインをやっており製作実績もありました。その経験を認められ、3年目からは晴れて希望するWebデザイン部門へ異動することができたのです。
このように、自分が目指したいキャリアプランが明確なのであれば、「それを実現するために習得すべきスキルは何か」を考え、行動に移すことが大切です。私自身、店長になりたいと決めたときから仕事プラスアルファのことをするなど積極的に行動を起こしていましたよ。
課題発見力があることを選考でアピールするなら、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
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課題発見力は仕事をするうえで重宝される力です。この記事ではキャリアアドバイザーが、課題発見力とは何かをさまざまな角度から分析し解説します。課題発見力を高める方法や自己PRの作り方なども例文付きで解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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【職種例】販売職が活躍するおもな仕事7選

就活生
キャリアパスがイメージできるようになりました! でも販売職として働きたい場合、どのような仕事があるのでしょうか?

キャリアアドバイザー
それは良かったです! 販売職といっても、活躍できる職場や販売する商品はさまざまですよ。
ここからは、販売職が活躍するおもな職場7選を紹介します。自分に合いそうな職種や、興味のある仕事内容がないか探してみてくださいね。
販売職が重要な役割を果たす小売業界については、以下の記事で解説しています。
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小売業界を大解剖! 仕事内容を知って働くメリットを理解しよう
小売業界は流行に敏感な人や人と話すことが好きな人、ストレス耐性の高い人に向いています。今回は小売業界の動向や将来性を解説するとともに、キャリアアドバイザー監修のもと小売業界で働くのにあると便利なスキルや資格、志望動機で盛り込むポイントなどを解説してきます。
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①携帯販売ショップ
携帯販売ショップの仕事内容は、販売促進のための商品や料金プランの説明、電話応対、商品カタログの管理などがあります。
新商品の情報や、定期的に見直される料金プランも理解したうえで、顧客に説明するスキルが求められます。顧客のライフスタイルや利用状況に合わせて、最適なプランを提案する必要があるので、販売職の提案力やヒアリング力が活きる仕事です。

キャリアアドバイザー
携帯電話端末以外にも、インターネット回線の契約も携帯販売ショップがおこなっているケースが多いです。そのため、インターネットに関する知識も求められる仕事と言えるでしょう。
- 携帯電話・スマートフォンの最新情報を得られる
- 全国各地にショップがあるため働くエリアが多い
②家電量販店
家電量販店での仕事は冷蔵庫・洗濯機・掃除機などの、白物家電を販売することです。販売を促進するために、商品説明などの接客や電話応対、そして商品カタログの管理をおこないます。
顧客の生活スタイルや利用シーンをヒアリングし、それに合った家電を提案する力が求められるという点で、販売職が活躍できる仕事です。

キャリアアドバイザー
海外では、日本製の家電ブームが起きていることから、外国人と接する機会も増えています。英語や中国語といった語学スキルを活かせるチャンスも多い仕事と言えるでしょう。
- 勤務地が全国にあるため選びやすい
- 担当家電や商品の専門知識が身に付く
- 語学のスキルアップができるチャンスも増えている
以下の記事では、家電業界について解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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家電業界は生活に根付く重要産業! 抱える課題と将来性を徹底解剖
家電業界は私たちの生活に密接にかかわる業界であり、国内外問わず知名度の高い企業も多く、就活生から根強い人気を誇る業界です。家電業界への就職を目指すうえでは、業界全体のビジネスモデルから、業界が抱える課題などをしっかりと押さえることが大切です。この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、家電業界の全容を企業例なども交えて解説しています。ぜひチェックしてくださいね。
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③商業施設でのブース
販売職には、商業施設でブースを構えて販売する仕事もあります。たとえば、商業施設を歩いていると、通路にブースを出してWi-Fiやウォーターサーバーを販売しているのを見かけることがあるでしょう。
商業施設でブースを構えて販売する場合、商品知識を身に付ける必要があります。さらに、その商品を買うことを目的にしていない人に、興味を持ってもらう工夫や提案力が必要になるため、販売職が活躍できる仕事です。

キャリアアドバイザー
顧客の反応に合わせて提案を変える臨機応変さや、プレゼン力に自信がある人は商業施設でのブースの仕事が向いているかもしれませんよ。
- ブースを魅力的にレイアウトできる
- 興味がない人に商品の魅力を説明するプレゼン力が高まる
④アパレル
アパレルとは、来店した顧客にアパレル商品を提案して販売する仕事です。接客・レジ打ちなどの接客業務、品出し、棚卸などの商品管理などの業務があります。
ほかにも、季節ごとに新商品が出るため流行を追ったり、自社の商品を着用したりすることも仕事の一つです。

キャリアアドバイザー
サイズや色、流行などを総合的に判断して、顧客に合う商品を提案するスキルが求められるので、販売職が活躍できる環境がそろっています。販売職として提案力が高いほど、店舗の売上にも貢献できるでしょう。
- 季節やニーズに合わせたマーケティング知識が身に付く
- ファッション好きは楽しみながら仕事ができる
アパレル業界のおもな職種や最新の動向を確認しておきたい人は、以下の記事もおすすめです。
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【職種16選】ファッション業界をわかりやすく図解|仕事内容も紹介
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⑤実演販売
通販番組でよく見かける実演販売も、販売職の一つです。デパート、商業施設、家電量販店などで、よく実演販売する人を見かけたことがあると思います。
実演販売は、商品の特徴や使い方をわかりやすく伝えたり、顧客の興味を惹き購入意欲を高めたりするパフォーマンス力が求められる仕事です。販売数に応じたインセンティブが発生することも多いので、実力次第では高収入を狙える点も特徴です。

キャリアアドバイザー
「どうすれば商品の良さを伝えられるか」「魅力的に思ってもらえるか」などの工夫次第で売上が変わるので、販売職が活躍できる仕事と言えますね。
- プレゼン力が身に付く
- インセンティブなどの報酬がある
⑥百貨店
百貨店では、洋服、雑貨、家具、食器、食品、おもちゃなどさまざまな商品を扱っていて、それぞれの売り場に販売職のスタッフが配置されています。
仕事内容としては、アパレルと同様に接客、レジ打ち、品出し、棚卸などです。取り扱う商品の種類の多さや、富裕層に対する上質な接客スキルが求められる点が、百貨店ならではの特徴です。そのため、販売職としてのスキルが活きる環境と言えます。

キャリアアドバイザー
品のある接客スタイルや落ち着いたコミュニケーションができる人は、百貨店の販売職として活躍できる可能性が高いでしょう。
- 多種多様な商品の知識が身に付く
- 年齢層が高いので比較的落ち着いた接客ができる
インテリア業界の企業の選び方や、雑貨屋の志望動機は以下の記事で解説しています。
インテリア業界の企業選びで押さえるべき3つのコツ|職種別解説付き
雑貨屋の志望動機は深掘りした「好き」がカギ! 5例文でコツを伝授
⑦美容・化粧品店
美容・化粧品店の仕事は、百貨店などの化粧品コーナーで顧客に対して美容・化粧品を販売することです。
美容・化粧品を買いに来た顧客に対して、商品の提案や、メイクを施すことで商品の良さを実感してもらいながら販売します。そのため、メイクのスキルに加えて、コミュニケーション能力も必要です。

キャリアアドバイザー
美容・化粧品に求めることは顧客によって異なるので、本音を引き出したり商品を提案する傾聴力、提案力なども求められます。販売職としての力量を発揮できる場面と言えるでしょう。
- 会話を楽しみながらメイクを施せる
- 傾聴力・コミュニケーション力が身に付く
美容部員に興味がある人は、ぜひ以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
美容部員になるには3つのルートがある|就職までの時期別対策を伝授
例文3選!強みを活かす美容部員の志望動機の書き方を解説
【選考対策】販売職を目指すうえで役立つ対策

就活生
販売職に就きたいのですが、どんな選考対策をすれば良いかわかりません。

キャリアアドバイザー
販売職を目指すなら、強みをどのように仕事で活かせるか、響く志望動機はどのようなものかを理解しておくことが大切ですよ!
ここからは、販売職を目指すうえで役立つ対策を解説します。「一緒に働きたい」と思ってもらえるアピールができるように対策しましょう。
販売職に活かしやすい自己PRの強みを把握する
販売職への就職を目指すためには、面接で高い評価を受ける自己PR内容を理解しておきましょう。面接でほかの学生と差をつけるためにも、販売職で活かせる強みをアピールすることが重要です。
ここからは、選考で高評価を得やすい5つの強みを紹介します。例文を参考にして、自身の自己PRづくりに活かしてくださいね。
自己分析の方法や自己PRのテクニックを知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
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対人能力
販売職の仕事は顧客相手に接客をする仕事のため、接客力やサービス精神が求められます。これらの対人能力をアピールすることで、入社後の活躍を採用担当者にイメージさせることができます。
私の強みは「対人能力が高いこと」です。大学1年生のときから、居酒屋のホールスタッフとしてのアルバイトを3年続けています。お客様のアンケートで決まる優秀スタッフ賞に、全国3位として選ばれる成績を収めました。
このような成績を収められたのは、料理や飲み物を提供するだけでなく、お客様が少しでも居心地良くなるように笑顔での接客を心掛けていたからです。
また、お客様に満足してもらえるようなおすすめ料理の提案、食事終盤でのおしぼりの提供などのサービス精神を大切にしていたことも要因だと思います。
貴社に入社後も、居酒屋のアルバイトで培ったお客様に居心地の良さを感じてもらえる接客スキルやサービス精神を活かして、貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
学生時代に接客業のアルバイトをしていた人なら、経験で培った接客力やサービス精神はアピール材料になりますよ。
※選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
高評価な志望動機を厳選!「志望動機例文集」
ヒアリング力
販売職の仕事は、商品やサービスを販売することですが、売りたいものを一方的に売っていては販売数は伸ばせません。そのため、「ヒアリング力」が重要なスキルになります。
私の強みは、人の話を聞いたうえで次につなげられる「ヒアリング力」です。私は所属する演劇部で大学3年生の時に、部長を任されました。
自ら先頭を走って部員を引っ張る部長がいる一方で、私は「部員それぞれの話をよく聞いて、意見をまとめる存在になりたい」と意識していました。
相手の話を聞いて要望を理解できるヒアリング力があったからこそ、チームを一つにまとめて良い演劇につなげられたと考えています。部活動で培ったヒアリング力を活かして、貴社でも貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
友人の悩み相談に乗ったことや、アルバイト先で顧客のクレーム対応をしたことなど、ヒアリング力をアピールできる経験がないか考えてみてくださいね。
ヒアリング力は傾聴力があるとも言い換えられます。傾聴力が強みの自己PRは、以下の記事で解説しています。
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傾聴力をアピールする際は言い換えることが重要です。この記事ではキャリアアドバイザーが傾聴力の言い換え例やアピールする際の注意点を解説します。言い換えを含めた傾聴力の自己PRの例も紹介するので、傾聴力をアピールしたい学生は参考にしてください。
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チームでの活動経験
販売職を目指すなら「チームでの活動経験」はアピール材料になります。販売職は接客以外にも品出し・レジ打ち・棚卸など店舗運営に欠かせない仕事が多くあり、店舗のスタッフ全体で協力していくチームワークが求められます。
私は大学で所属するサッカー部で、協調性を身に付けました。私は入部当初、レギュラーにはなれず補欠でしたが、決して腐ることはせずに、自分にできる役割を果たすことに徹しました。
具体的にはチームの試合を外から分析することで、チームメイトの特徴や課題を把握してミーティングで共有しました。各自が課題克服をしようと練習時から意識をしたことで、チーム全体のレベルの底上げにつながりました。
働くうえでも、チームのなかでの自分の役割を果たすことが大切だと思っています。貴社でも、協調性の高さを活かしてチームを鼓舞することで、目標売上を達成できる販売職になります。

キャリアアドバイザー
協調性がある人であれば、店舗運営をおこなう際に欠かせないチームワークを遺憾なく発揮できるので、高評価を得られるでしょう。
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リーダー経験
販売職の経験を積めば、店舗責任者としてのキャリアが見えてきます。組織を統率する力やマネジメント能力は必要不可欠なスキルになるでしょう。学生時代に「リーダー経験」をしている人は絶好のアピール機会となります。
私の強みは、統率力の高さです。居酒屋のアルバイトでアルバイトリーダーを任されていた経験から、統率力が身に付きました。
低迷した売上を回復させるために、日々店長と店舗の課題点や改善策についての打合せをしていました。また、アルバイトのメンバーに呼びかけて、売上アップのための施策を検討した経験もあります。
さらに、店舗の課題を分析した際に、地域平均よりも客単価が低いことに着目し、お客様におすすめ商品を提案することで客単価を上げる提案をしたこともあります。結果、対策前と比べて客単価を500円増加させることに成功しました。
アルバイトリーダーとして培った統率力を活かして、貴社でも貢献していきます。

キャリアアドバイザー
店舗で働く人材をまとめるスキルが求められる販売職では、リーダーシップのある人材は重宝されます。マネジメント能力があることも伝わるので、将来的に店舗責任者やマネージャーとして活躍できるイメージも持ってもらえるでしょう。
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※選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
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アルバイトでのクレーム対応経験
販売職は、顧客相手の仕事なのでクレーム対応が多い仕事でもあります。そのため、アルバイトでのクレーム対応経験があると、アピール材料になります。
私の強みは、自責思考で考えられることです。
私は大学2年生からコールセンターでアルバイトをしています。コールセンターのアルバイトをしていると、日々お客様からお電話をいただきますが、多くがクレームやお叱りです。その経験から、クレーム対応については一定の経験値があると考えています。
アルバイトをはじめた当初は「なぜこんなに怒られるのだろうか」と悩むことも多くありましたが、経験を積むうちに「自分が解決できることもあるはずだ」「お客様は何を伝えたいのか」と自責思考で考えられるようになりました。
クレーム対応中は決して相手の話を遮らずに、お客様側の主張をすべて聞いてから、こちらの理解と改善策の提案をすることを心掛けています。貴社でもコールセンターで培った経験を活かすことで、販売職の一員として貢献できると考えています。

キャリアアドバイザー
販売職で活かせるスキルがあると伝えることで、入社後に活躍できるイメージを持ってもらいやすくなるでしょう。
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志望動機作成のポイントを理解する

ここからは、志望動機作成のポイントを解説します。志望動機では、簡潔でわかりやすくアピールすることが大切なので、ポイントを参考にしながら一緒に考えてみてくださいね。
志望職種に対して感じた魅力ややりがいなども、盛り込みながら考えてみると自分だからこそアピールできる内容になりますよ。
志望動機を書くのが苦手な人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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販売職を目指す理由を説明する
相手に伝わりやすい志望動機にするためには、まず最初に結論を述べることが大切です。はじめてあなたの志望動機を聞く面接官でも、内容を理解しやすくなります。
私は学生時代のアルバイト経験で培った「対人能力」を活かして貢献できると思い、貴社の販売職を志望しました。

キャリアアドバイザー
志望動機の最初に、販売職を目指すようになった背景などをだらだらと話をしてしまうと、何を言いたいのかがぼやけるので注意してくださいね。
経験から販売職が向いていることをアピール
冒頭で結論を述べたあとは、結論を裏付ける体験談やエピソードを述べましょう。「なぜ販売職を志望しているのか」が明確に伝わるように意識してみてくださいね。
私は学生時代のアルバイト経験で培った「対人能力」を活かして貢献できると思い、貴社の販売職を志望しています。
アパレルショップでアルバイトをしているとき、顧客がどのような商品を求めているかを常に考えながら行動していました。そのなかで「◯◯さんに接客してもらえて良かった」と言ってもらえた経験が心に残っており、販売職を志望するに至りました。
そのなかでも特に貴社を志望した理由は、最も顧客に寄り添った接客を大切にしていると感じたためです。マニュアル通りの接客ではなく、顧客に合わせた提案を大切にしている貴社であれば、私の強みを活かして貢献できると考えています。

キャリアアドバイザー
なぜ販売職なのか、どうして他社ではダメなのかを伝えると説得力のある志望動機になりますよ。どのような経験が販売職を志望するきっかけになったのか、考えてみてくださいね。
入社後のビジョンを伝える
最後に入社後のビジョンを伝えて締めましょう。入社後のビジョンを伝えることで、長期的なことまで考えられている熱意の高さをアピールできます。
貴社に入社後も、アルバイト経験で培ったスキルをもとに、販売員として顧客に寄り添った接客と丁寧なコミュニケーションを心掛けます。一人でも多くの顧客に貴社の製品を広めていきたいと考えています。

キャリアアドバイザー
仕事内容やキャリアパスなどをリサーチすると、意外と簡単に入社後のキャリアビジョンが見えてくるでしょう。説明会やOB・OG訪問などで、直接どのようなキャリアを築いてきたか質問してみるのも良いですね。
志望動機の締めくくり方は、以下の記事でも解説しているので参考にしてください。
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例文15選|志望動機の締めくくりで入社後の活躍イメージを残そう!
志望動機では、締めくくり方でも大きく印象を左右します。面接官の心に響く志望動機の締めくくり方をキャリアアドバイザーが例文と合わせて解説していきます。良い表現と避けるべき表現も紹介していくので、自分の志望動機に活かしてください。
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※選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
高評価な志望動機を厳選!「志望動機例文集」
販売職への理解を深めて自分に向いているかを判断し後悔のない選択をしよう!
販売職は、商品やサービスを顧客に販売する仕事です。顧客に直接かかわる仕事なので、感謝の言葉をもらえたり対人能力の向上につながったりと魅力的な仕事と言えます。
一方、ほかの職種に比べて年収が上がりにくいことやクレーム対応が必要なこと、土日祝日も働く必要があるといったことも押さえておきましょう。
販売職でキャリアを積んでいけば、店舗責任者やエリアマネージャーなどに挑戦できる環境が見えてきます。個人として成長できる職種であることは間違いありません。
販売職の魅力や働くうえでのリアルを理解したうえで自分に向いているかを判断し、後悔のない選択をしましょう。
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販売職とは店舗で商品を販売する職業で、有形商品を売ることが一般的です。ただ、最近では保険のような無形商品のサービスを販売する仕事も増えてきていますよ。