就活しない人が辿る4つの末路｜厳しい現実を理解して行動しよう

就活しない人の末路は悲惨？ 実態を理解して進路を決めよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活に前向きになれない学生から

「就活したくありません」
「就活せずに卒業した人はどうなりますか」

という質問を受けることがあります。就活に前向きになれず、就活期間をなんとなく過ごす人は意外にも多くいます。そうした人は、後々になって後悔する場合がほとんど。取り返しがつかなくなってしまうケースもありました。

なかなか想像しにくい「就活をしない先の末路」。この記事では、就活をしてこなかった人の末路を実例を交えて紹介しつつ、あなたにとって最適な就活の付き合い方を考えます。自分の気持ちややりたいことと照らし合わせながら読んでみてくださいね。

無計画は危険！ 就活しない場合に起こり得る4つの末路

計画がないまま就活をしないという選択肢を取ると、多くの場合厳しい現実が待っています。まずはどのような現実が待ち受けているのか、目を逸らさずにしっかりと理解することから始めましょう。

ここからは、就活しない場合に辿ることになる4つの末路について解説していきます。

就活をしない場合に考えられる一番大きな損失は、新卒カードを失うことです。

実務経験がないと採用されにくい海外とは異なり、日本ではスキルや経験がなくともポテンシャル重視で採用する「新卒一括採用」が主流です。ゼロから手厚い社会人教育をしてもらえる環境は、新卒ならではの特権。

しかし、卒業後はこの「新卒カード」は使えません。既卒者として選考に参加することになるため、少なからずこれまでの職務経験や社会人としてのスキルが問われます。つまり、新卒なら挑戦できたはずの企業や職種にチャレンジできなくなる可能性があるのです。

安定した収入を得られないことも、大きなリスクです。フリーターやアルバイトでも、たくさん働けば生活できる程度の給料は得られるから良い、と考える人もいるかもしれません。確かにシフトを増やせるなら、一見問題ないように思えるでしょう。

しかし、シフトが減らされたり、病気で働けなくなったりすると途端に給料が下がってしまいます。また勤め先の経営状況が悪化した場合、まず解雇されるのは正社員ではなくフリーターやアルバイトです。そのため来月からいきなり収入がない、という状況に陥りやすいのです。

長期的な目で見ても、経済的なリスクは大きいです。正社員のようにボーナスや昇給がないため給料が上がりにくく、家庭を持つなどライフステージが変わって出費が多くなるタイミングで金銭的に困るかもしれません。

就活をせず定職にも就かない場合、友人と話が合いにくくなる可能性もあります。さまざまな選択肢があるとはいえ、就活をしない人はまだまだ少数派です。就活経験のなさから、その苦労や喜びを語り合う輪になじめず、寂しさを覚えることがあるかもしれません。

また、社会の荒波に出て毎日が目まぐるしく変化していく人と、学生時代と似たような生活を送る人では、盛り上がれる話題も異なってきます。

引け目を感じて自分から連絡しなくなったり、逆に気を遣われて交流の場に誘われなくなったりすることで、友人関係が希薄になる場合も。周囲と違う道を進むことで疎外感を感じやすくなるケースがあることも覚えておきましょう。

安定した仕事に就いていないことで、社会的信用が低いとみなされやすいという厳しい実態もあります。

人の価値は仕事の有無によって決まるのではありません。しかし、契約を結ぶなど社会生活のなかで重要な行為をおこなう際は「安定した収入があるか」「所属している組織はあるか」といった「社会的信用」が重視されます。

定職に就いていないと、定期的な支払い能力がない、すなわち「社会的信用」は低いとみなされ、生活のさまざま場面で制約がかかる場合があるのです。

目的があれば悲惨な末路とは限らない！ あえて就活しない選択もある

覚えておいてほしいのは、「就活をしない＝間違った道」ではないということ。何の目的もなく就活しないのは危険ですが、挑戦したいことがある場合や明確な目的がある場合は、あえて就活をしないという選択も一つの手です。

ただし、決断する前には必ずよく計画を練ってからにしましょう。将来のキャリアプランといった大きな目標から、当面の生活費をどうするのかといった足元の問題まで、よく考えたうえで選択するようにしてください。

以下の記事では、就活をしない選択肢を選んだ場合の詳しいメリットとデメリットを解説しています。就活しない道を検討している人は確認しておきましょう。

関連記事

就活しない人の6つの選択肢｜大学生が後悔しないための考え方

就活しない選択をする場合は、さまざまな観点から考えて判断することが重要です。この記事では就活しない場合の選択肢、就活しないメリット・デメリットなどをキャリアアドバイザーが解説します。

記事を読む

なお、明確な目的はないがどうしても就活をしたくないという人は、以下の記事を参考にしてみてください。就活が嫌という気持ちに対する向き合い方や、具体的な対処法を解説しています。
就活したくないは甘えじゃない！ 状況を変えられる7つの打開策
就活ができないのは甘えじゃない！？ 「できる」ための方法を要因別に解説
就活をやめた場合の選択肢6選｜やめるべきかはビジョンを軸に判断！ 

就活しない人の末路＝悲惨とは限らないがリスクを知ったうえで適切な選択をしよう！ 

就活は、あなたがキャリアを積むための一つの手段に過ぎません。理想をかなえるために考え抜いた末の結論であれば、就活しないという道も「アリ」でしょう。

しかし、「面倒だから」「なんとなくやりたくないから」就活をしないのはリスクが高いことを肝に銘じておいてください。

就活をしないリスクと自分の理想を天秤にかけてよく検討し、真に納得できる道を選ぶようにしましょう。あなたの選択を応援していますよ。