目次
- 就活をやめたくてモヤモヤしている人は多い
- 就活をやめたくなったときに覚えておいてほしい3つの事実
- ①就活をやめたいと感じているのはあなただけじゃない
- ②これまでの就活経験は必ず自分の力になる
- ③行動を変えればいつからでも挽回することはできる
- まず知っておこう! 就活をやめた場合に想定できる6つの選択肢
- ①就職浪人・留年をする
- ②大学院に進学・転籍する
- ③留学する
- ④派遣社員やアルバイトで働く
- ⑤起業をする
- ⑥フリーランスになる
- 就活をやめたらどうなる? 勢いだけで決断した人が感じやすい3つの後悔
- やめたあとの進路を考えておらず後悔した
- 新卒は一生に一度だと改めて気付いて後悔した
- 結果が出る前に諦めてやめたので後悔した
- 就活をやめた後も後悔しないために! キャリアの希望を明確にしよう
- 今本当に就活をやめて良い? ベストな選択肢を見極める4つのQ
- Q1:本当に現状を打開する方法はない?
- Q2:今抱えている悩みは就活をやめることで本当に解決する?
- Q3:就活をやめた場合のリスクは理解できている?
- Q4:就活をやめた後のビジョンはある?
- 今できることを知ろう! 就活をやめたいよくある8つの理由と対処法
- ①無い内定が続いているため
- ②第一志望に落ちたため
- ③就活の忙しさを苦痛に感じているため
- ④部活やサークルと両立できないため
- ⑤社会人になりたくないため
- ⑥親や周囲の期待から逃げたいため
- ⑦何をやってもうまくいかないため
- ⑧就活にお金がかかりすぎるため
- 就活をやめた後のビジョンを検討する3ステップ
- ステップ①仕事とプライベートの両面からビジョンを立てる
- ステップ②現実的に実現可能なものか検討する
- ステップ③中長期的な将来を見すえた際に問題がないか考える
- 就活をやめないときに実践しよう! 態勢を立て直す3つの方法
- ①第三者に相談して打開策を見つける
- ②スカウト型の求人サイトを利用する
- ③追加募集をおこなっている企業を探す
- 就活をやめたいならビジョンの有無がカギ! 4つのQからやめるべきか見極めよう
就活をやめたくてモヤモヤしている人は多い
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「就活をやめたらどうなる?」
「就活をやめたとしても生活はできるのかな」
「就活をやめたとしたらどのような選択肢があるのだろう」
選考が本格化する時期になると、このような疑問や不安を抱える就活生を見かけることがあります。なかなか思うように就活が進まず、やめたとしたらどうなるのかと考える人は少なくありません。
就活中、周囲の内定獲得の話を聞いて焦ったり、そもそも就職したい企業が見つからずもやもやしたり、いくつもの壁にぶち当たるものです。勢いですべてを投げだしたい気持ちもわかりますが、やめて後悔しないようにぜひ一度考え直してほしいことがあります。
就活をやめた場合の良い面と悪い面、やめたあとの進路、やめたいと思ったときにやるべきことなど順番に解説するので、落ち着いて一緒に確認していきましょう。
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就活をやめたくなったときに覚えておいてほしい3つの事実


就活生

キャリアアドバイザー
確かに、就活に苦戦するとつらくなってしまいやめたいと思うこともありますよね。しかし、勢いのまま就活をやめる前に覚えておいてほしいことがあります。
一度就活をやめたいと考えるようになると、視野が狭まりそればかりを考えてしまうようになりかねません。そのような状況では冷静な判断ができなくなってしまうので、まずはマインドセットをすることが必要になります。
ここからは、就活がうまくいかず「やめる」という選択肢が浮かんだときに覚えておいてほしいことを解説します。しっかりと確認し、まずは気持ちを少しでも立て直すことから始めましょう。
①就活をやめたいと感じているのはあなただけじゃない
就活をやめたくなったときに覚えておいてほしいこととして、一つは「就活をやめたいと考えるほど追い詰められているのは、あなただけではない」ということです。
「こんなにうまくいかないのは自分だけかもしれない」と思うこともあるかもしれませんが、就活がうまくいかずに悩む人は一定数います。なかには同じ悩みを抱えつつも、何とか前に進もうとしている人もいるでしょう。
就活をやめたくなった時、自分だけが周りよりも劣っているわけではないことを忘れないでくださいね。

キャリアアドバイザー
「自分だけ」と考えると自己肯定感が下がり、ますます冷静に現状を見つめることができなくなることが考えられます。自分と同じ立場に置かれている人もいるということは理解しておきましょう。
どうしてもやめたいと思ってしまうときは、こちらの記事にも目を通してみてください。つらい状況を打開するための方法を解説しています。
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就活をするなかで思うように結果が出ない時、就活をやめたい気持ちになることもありますよね。本当に就活をやめて良いのか、どうすればこの状況を打開できるのかが知りたくなることもあるでしょう。この記事では、就活をやめたいと感じたときにするべきことをキャリアアドバイザーが解説します。
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②これまでの就活経験は必ず自分の力になる
就活をやめたいと感じたときは、これまでの経験を振り返ることも大切です。就活という困難なことに立ち向かい、努力を続けてきた経験は、必ずあなたの力になっています。安易に就活をやめることで、その努力を無駄にしてしまう可能性もありますよ。
これまで就活に真剣に取り組んできたのならなおさら、今のあなたは就活の経験を積み、内定に近づいているはずです。それを忘れないでくださいね。

キャリアアドバイザー
たとえ結果が出ていなかったとしても、就活を始めたばかりの頃に比べれば確実にレベルアップしているはずです。内定が出るまであと一歩である可能性もありますよ。
③行動を変えればいつからでも挽回することはできる
就活をやめたいと考えるまで追い詰められると、「もう何をしても内定が出ることはない」という考えに陥ってしまうこともあるでしょう。しかし、状況を打開するのに遅いということはありません。
状況を変えるのに必要なのは、これまでの対策とは違った方法を試すことです。小さなことでも行動を変えることで、結果は少しずつ変わっていきます。それを繰り返すことで、挽回の可能性はあることを忘れないでくださいね。

キャリアアドバイザー
今は何をしても無駄だと感じるかもしれませんが、行動を起こしさえすれば必ず結果は変わりますよ。自分の可能性を、自分から潰さないことが大切です。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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まず知っておこう! 就活をやめた場合に想定できる6つの選択肢
就活をやめることは決して悪いことではありません。しかし、漠然とした不安や選考の疲れから未来を定めずにやめてしまうと後悔する可能性が高いですよ。
就活をやめる前に、やめたらどんな進路を歩むことになるのか、具体的な進路パターンを確認してみましょう。先のことを客観視したうえで、本当にやめるべきか冷静に見直すのが大切です。
①就職浪人・留年をする
就活をやめたあと、就職浪人または留年という選択肢があります。就職浪人は留年と異なり、学費がかからないので経済的な負担は少なく済みます。デメリットとしては既卒扱いとなる可能性が高く「第二新卒」として就職活動をするケースが多くなる点です。
就職浪人となった場合、アルバイトをして生活費を稼ぐケースがほとんどですが、きちんと前年の反省を活かして2度目の就活に臨まなければ就活を先送りにしても結果は変わりません。
留年の場合は、卒業を先延ばしすることができるため、丸1年間新卒カードを手放すことなく猶予の時間を得ることができます。しかし、留年した点を懸念視する企業があるケースにも注意が必要になりますし、学費がネックになる点も覚えておきましょう。
就職浪人については次の記事で詳しく紹介しています。
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留年して就職活動することについては、こちらの記事で詳しく解説していますよ。留年期間のおすすめの行動についても紹介しています。
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②大学院に進学・転籍する
大学院に進学する方法や別の学部に転籍することも就活をやめたあとの選択肢の一つです。進学・転籍することで、数年後に新卒として就活を開始することができます。
大学院へ進学すれば院卒というカードが手に入りますし、転籍をすれば今までの学部で学んだことにプラスして別の専門分野の知識を身につけられます。

キャリアアドバイザー
どの場合にも進学・転籍をするには数年分の学費が発生します。就活をやめたいからといって安易に進学の道へ進むと、途中で苦しくなってしまう可能性もあるのでよく考えて決めましょう。
③留学する
就活をやめた場合の選択肢として、留学をすることも可能です。留学経験があると就活の際のアピールにもなるほか、異文化交流を通じて価値観が変わり、それが自分にとってプラスの影響を及ぼすことも考えられます。
ただし、単純に留学をしただけでは企業へのアピールにならない可能性があることに注意が必要です。しっかりと目的意識を持ち、学びを得ていなければ、企業側にも「留学をしているのに、何も学ばなかったのかな」と懸念を持たれてしまう可能性がありますよ。

キャリアアドバイザー
留学をするには、費用も必要になります。大学を卒業してからだと大学の補助制度も使えなくなるので、資金が用意できるかどうかも考慮しましょう。
就活で留学経験を活かすためにはどうすれば良いのかは、こちらの記事で解説しています。参考にして留学に備えましょう。
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④派遣社員やアルバイトで働く
就活をやめて卒業したあとは、派遣社員やアルバイトとして働いていく道もあります。進学するよりもお金の負担が少なく、非正規雇用として働くことで、自分に合った仕事を見つけられるチャンスも増えるでしょう。
また、入り口はアルバイトなどの非正規雇用だったとしても、仕事をがんばっている姿が評価され、正社員雇用に切り替えてもらえる可能性もゼロではありません。
ただし、派遣社員やアルバイトは正社員と比べ賃金が低く、契約を途中で打ち切られてしまうというリスクがある点は理解しておきましょう。派遣社員・アルバイトは、あくまで一時的な進路に留めておいた方がいいかもしれません。福利厚生や安定性も踏まえて、派遣やアルバイトへの進路は慎重に考えましょう。
⑤起業をする
就活をやめてからの進路として、起業(自身の法人を作る)が挙げられます。社会人として働いたことがなくても大学生のうちから起業をする人はいます。ただし憧れや勢いで起業する前に、次のような準備も必要だと理解しておく必要があります。
- 資金集め(法人化に伴う費用、売上があがるまでの生活費など)
- 事業計画
- 取引先の開拓、営業活動
- 早期マネタイズできるか
- リスク
学生起業で成功する人もいますが、就活以上に複雑で難しいチャレンジとなることを受け止め、覚悟をもたなくてはなりません。就活をやめて起業するか迷った場合は、書籍などで起業について調べてみたり、先輩起業家などから実際の話を聞いたりして判断することをおすすめします。
⑥フリーランスになる
起業ではなくフリーランスとして働くのも1つの方法です。起業とは異なり、法人の準備資金などの必要がなく、税務署に開業届を出せば自分の身1つで仕事を始めることができます。
フリーランスの仕事はクラウドソーシングなどで比較的探しやすく、非正規のフリーターよりも稼げる場合もあります。
起業するのと同様に次のような準備が必要となるので、理解しておきましょう。
- 資金集め(自分で仕事を獲得するまでの生活費)
- 事業計画
- 案件獲得
- 仕事の管理、進行
- 税務関係の手続き
- 健康保険や国民年金の手続き
フリーランスは、これらの事務手続きをすべて1人でおこなわなければなりません。学生時代のアルバイトとは異なり、雇用契約ではなく業務委託(委任・準委任)契約を結ぶなど、法的な知識も必須です。フリーランスなら自由で楽しそうといったイメージだけで判断しないよう注意が必要です。

キャリアアドバイザー
人によって得られる収入は異なるため、稼げるか稼げないかはその人次第となる点にも注意が必要です。

キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
働き方が自由になってきた今、大学卒業後すぐに起業やフリーランスを選択肢に入れる人も多いでしょう。しかし、社会人経験がない状態で起業したりフリーランスを選択するデメリットもあります。
まず、仕事をするための案件を獲得する難易度が高いことです。起業やフリーランスになると、新規開拓の営業を自分1人でおこない案件を獲得しなければなりません。方法としてはテレアポや訪問開拓、クラウドソーシングサービスやSNSでの受注が挙げられますが、ある程度の実績やスキルがないと案件の獲得まで至らないことが多いです。
起業やフリーランスは自由度が高く華やかに見えますが、実は泥臭くコツコツと小さなことを積み重ねていくことになります。そういった大変な面もあると理解しておくことが必要ですね。
就活をしない場合はこちらの記事も読んでおきましょう。
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就活をやめたらどうなる? 勢いだけで決断した人が感じやすい3つの後悔

ここからは勢いで就活をやめてしまった人が、実際どういった点に後悔しているのか確認してみましょう。つい感情的になって就活をやめた結果、取り返しにならない状態にならないよう、冷静に先輩の体験談から学ぶのがおすすめです。
やめたあとの進路を考えておらず後悔した
就活をやめてからの進路をきちんと考えないまま就活に終止符を打ったため、後悔するパターンです。何も調べず、準備せずにやめたことで、予想していた未来と大きくかけ離れた生活を強いられて苦労している人も多くいます。
仕事について悩み、選択する場面は就活をやめたあともずっと続きます。進路を考えておらず行き当たりばったりの生活を始めてしまうと抜け出すのに苦労する場合もあります。派遣やアルバイトで働くことも方法ですが、新卒入社の人と働くことになれば負い目を感じてそれがストレスとなることもあるでしょう。

キャリアアドバイザー
一度きりの新卒入社のチャンスを捨て、進路についてきちんと考えないまま安易に決断することは後悔を生む要因となってしまいます。
新卒は一生に一度だと改めて気付いて後悔した
新卒として採用される機会が一生に一度の貴重なものだと、改めて気付いて後悔するパターンです。進学や転籍、留年をしない限り新卒として入社できるのは人生で1回きりとなります。
- 社会人経験が問われない
- 新卒ならではの集団研修や同期との出会いがある
- 新卒採用しか実施していない企業がある
自分では納得して就活をやめたつもりでも、周囲から「なぜ新卒のチャンスを捨てたの?」と問われる場面もあるかもしれません。その事実と向き合うための覚悟があるのか、それだけ貴重なタイミングと理解したうえで就活をやめるのかどうか考えることが大切です。
働き方が多様化してきているのは事実ですが、日本はまだまだ新卒一括採用の文化が根強いです。未経験の新卒をじっくり育てていくのが当たり前という、企業の考え方も理解しておきましょう。
結果が出る前に諦めてやめたので後悔した
就活をやめた人の中でも、最後までやり切らずに諦めてやめたことで後悔しているケースです。面接をして手応えがなかったから落ちたに違いないと決めつけてしまったり、自分で120%やりきったと言えないまま諦めたりした場合、結果として後悔する人が多いようです。
「ひょっとしたら受かっていて入社できたかも…」とあとから考えても、確かめることは永遠にできません。結果が出る前に諦めた人は、そのあともずっと「やめなければ良かった」という後悔の念を抱えながら生きていくことになります。
やって後悔するよりも、やらなくて後悔する方が後悔の度合いは大きくなり記憶に残るものです。もし胸をはってやりきったと言い切る自信がない人は、就活をやめないほうが良いでしょう。

キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
ほかにも、新卒で就職せずに起業やフリーランス、アルバイトを選んだことで収入が安定せずに後悔している人もいます。
起業やフリーランスの道は簡単ではなく、軌道に乗っても毎月安定した収入があるとも限りません。実際に、新卒で就職せずにフリーランスから始めた人で、なかなか案件を獲得できずに毎月の収入が数万円となり生活ができないと困っている人もいます。実家に住んでいたり周囲からの金銭的なサポートがあればいいですが、一人暮らしで誰も頼れない状況だと日常生活すらままならないのでつらいですよね。
また「若いからいつでも再就職できる」と楽観的に考え新卒で就職しなかったものの、結局既卒採用で内定がもらえずアルバイトで食いつなぐこととなり、後悔している人もいます。
お金の余裕は心の余裕にもつながります。このような後悔を減らすためには、まずは1年は生活できるほどの貯金をしたり、学生のうちからスキルの習得や人脈づくりに取り組むことが大切です。「就職をしなくても後悔しないか」「しばらくは収入がなくても生活できるか」と改めて考えてみてください。そのうえで、就職をせずに収入を安定させることが難しそうなら、就活を継続するのもひとつの手といえるでしょう。
就活をやめた後も後悔しないために! キャリアの希望を明確にしよう

就活生
勢いで就活をやめたりしないほうが良いのですね。

キャリアアドバイザー
その通りです。勢いのまま行動すると、後悔する可能性があります。

就活生
でも、自分なりによく考えているつもりです。

キャリアアドバイザー
そうですよね。就活をやめることは選択肢の一つとして持っておいても良いですが、その際にはやめた後のビジョンがあるかどうかを考えてみましょう。
就活をやめた後にも後悔しないためには、「やめたとして、その後の明確なキャリアビジョンはあるのか」をよく考えることが大切です。仮にやりたいことやビジョンが明確なら、就活をやめても後悔せずに済む可能性があります。
反対にビジョンもなく勢いだけでやめてしまうと、問題を先延ばしにしただけとなってしまい、決断を後悔することになりかねません。よく考えたうえで、今取るべき行動は何かを慎重に判断することが大切です。
ここからは、本当に就活をやめても良いかのを判断する方法について詳しく解説していくので、参考にしてベストな選択肢を見極めましょう。
今本当に就活をやめて良い? ベストな選択肢を見極める4つのQ


就活生
就活をやめるかは、ビジョンをもとに判断すれば良いのですね。

キャリアアドバイザー
そうですね。ほかにも、本当に現状を打開する方法はないのかなどをよく考えてみる必要があります。ここから詳しく解説しますよ。
今本当に就活をやめて良いのかどうか、自分一人で決めてしまう前に、4つのQをもとに考えてみましょう。Qへの回答を考えていくことで、自分が選ぶべき道が見えてきますよ。
ここからは、ベストな選択肢を見極めるための4つの質問をしていきます。慎重に回答を考えながら、今の自分が置かれている状況を整理していきましょう。
Q1:本当に現状を打開する方法はない?
就活を今やめるべきかを判断するうえで考えたいのが、本当に現状を打開する方法がないのかということです。
「就活がうまくいかない、もうやめたい」と気持ちが落ち込んでしまうと、やめるかやめないかばかりに意識が向いてしまい、視野が狭くなっている可能性があります。
そのような状態では冷静に次の一手を見極めることができなくなってしまうので、まずは今できることがないか、一つひとつ確認していくことが大切です。

キャリアアドバイザー
現状を打開する方法については、「今できることを知ろう! 就活をやめたいよくある8つの理由と対処法」の章で解説している内容を参考にしてください。
Q2:今抱えている悩みは就活をやめることで本当に解決する?
現状を打開する方法がどうしても見つからないときは、次に「今抱えている悩みは就活をやめることで本当に解決するのか」ということを考えてみましょう。
ここで言う「悩みが解消されている状態」とは、次にするべきことが明確になっており、目標に向かって動き出せる状態です。就活のつらさから解放されただけでは、問題を先延ばしにしているだけである可能性がありますよ。

キャリアアドバイザー
就活をやめればやりたいことに向けて動き出せる、就活をやめた先にやるべきことや目標が明確になっているという状態であるかどうかを、冷静に考えてみましょう。
Q3:就活をやめた場合のリスクは理解できている?
就活をやめるという選択肢を持っておくことは問題ありませんが、そうすることによって生じるリスクもきちんと把握しておかないと、今の決断を後悔してしまう可能性があります。
- 新卒としての就活ができないため就職したいときに難航する可能性がある
- 将来のキャリアに影響を及ぼす可能性がある
- 進学するとしたら金銭的な負担がかかる
就活をやめた時、上記のリスクがあったとしても対応が可能なのか、問題なく対策ができるのかどうかは冷静に考える必要があります。勢いで決断せず、リスクに対応する方法があるのかしっかりと考えてくださいね。

キャリアアドバイザー
特に将来のキャリアへの影響は大きくなる可能性があります。しっかりと人生設計をし、大きな悪影響が出てしまわないか、影響が出たときに対応可能なのかどうかを検討しましょう。
Q4:就活をやめた後のビジョンはある?
最後に、就活をやめた後のビジョンについて考えてみましょう。就活をやめたとしても、その先のビジョンについて一切想定できていないと自分の決断を後悔する結果になりかねません。
- 明確なやりたいことがあるか
- 中長期的な目線でビジョンを想定できているか
- 現実的に実現は可能か
後悔のない決断をするためには、今できることや将来についてをしっかりと考え抜き、冷静に検討する必要があります。ここで改めて将来のビジョンについて考え直し、どういったことがしたいのか、できるのかを考えましょう。

キャリアアドバイザー
もしビジョンが見えないなら、就活を続けたほうが後悔がない可能性が高いですよ。目の前にある選択肢を見すえ、冷静に考えてくださいね。
今できることを知ろう! 就活をやめたいよくある8つの理由と対処法


就活生
本当に就活をやめるべきなのかは慎重に検討したいのですが、いろいろと選考対策を練ってきたので今できることも思い浮かばないです。

キャリアアドバイザー
確かに、これまで頑張ってきた人ほど「これ以上できることはない」と思ってしまうことがあると思います。ただ、必ず打開策はあるものです。それを試してみたうえで、本当にできることがないのかを考える必要があります。

就活生
では、私の場合は何ができるのでしょうか。

キャリアアドバイザー
ここから就活をやめたくなるよくある理由に合わせた対処法を解説するので、そこであなたがすべきことを見つけましょう。
本当に現状を打開するためにできることがないのか、ほかにできることがないのかどうかは、慎重に見極める必要があります。目の前の選択肢を見落とすことがないよう、ここからの内容を参考にしながら考えてみましょう。
この章では、就活をやめたいよくある理由に合わせた対処法を解説します。自分の場合はどのような対処法が効果的なのか、ここで確認してみてくださいね。
①無い内定が続いているため
●これまでの選考対策を見直そう

就活生
まだどこからも内定をもらえていないよ……。
無い内定(NNT)とは、まだ会社から内定をもらえていないことを指します。SNSや掲示板などで自虐的に使われることが多い言葉です。2025年卒の内定率は、株式会社ディスコの調査によると2024年10月1日の段階で93.1%という結果でした。
つまり、大学4年生の7月時点で8割以上の学生はすでに内定をもらっていることになります。周囲が内定をもらっているのにまったく内定が出ていない状況は、精神的に苦しいものです。無い内定のつらさから、就活そのものから解放されたいと願うようになり、就活をやめたいと考えているのかもしれません。
そのようなときは、これまでの選考対策の丁寧な見直しから始めましょう。無い内定状態が続いているなかで、同じ対策を続けても状況は変わらない可能性が高いですよ。

キャリアアドバイザー
逆に言えば、これまでの就活経験を見直し対策をアップデートすることで、状況を打開できる可能性が高いということです。ここですぐにあきらめてしまわずに、改めて対策を見直しましょう。
対策を見直す方法や就活がうまくいかない状況の際に何をすべきかは、こちらの記事で詳しく解説しています。参考にしながら今すべきことを見極めましょう。
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就活がうまくいかない時、「どうしてうまくいかないのか」「どうすればうまくいくのか」が気になるところですよね。この記事では、キャリアアドバイザーが就活がうまくいかないときの対処法を解説しています。
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無い内定について詳しくはこちらの記事でも解説しています。
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内定がなくても次の行動に移ろう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「周囲が次々と内定を獲得しているのに、自分だけ内定がない……。」 「ない内定だけど、どうすればいいのかわからない。」 という就活生も多いのでは […]
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就活に失敗したと感じたら、ぜひこちらの記事を参考に次の行動プランを考えましょう。
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②第一志望に落ちたため
●企業探しの視野を広げて第一志望に近い企業を探そう

就活生
就活開始前から絶対に入社したいと心に決めている会社の選考に落ちた……。
日本の就活市場を客観視してみると、就職先を探している学生数よりも、求人募集をかけている企業数のほうが多い現状です。就活を継続していれば、自分が知らない企業に出会えるチャンスが必ずあります。
しかし、いざ実際にはりきって選考に臨んだものの第一志望の会社に落ちてしまったら、落胆するのも無理はありません。就活生によっては、就活そのものへの意欲をすべてなくしてしまう場合もあるでしょう。
そのようなときは、まず企業探しの視野を広げることが大切です。世の中には多くの企業があり、第一志望の企業と似たような企業や、似ていなくとも新たに心惹かれる企業が見つかる可能性は十分にあります。

キャリアアドバイザー
まずは第一志望の企業のどこに惹かれたのか、要素をピックアップしたうえで共通する部分のある企業を探してみるのがおすすめです。

キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
第一志望の企業など、入社したいと思えるほど魅力的な企業に落ちてしまった場合、気持ちを切り替えるのはなかなか難しいですよね。そのようなときはその企業に入社するチャンスはもうないと思いがちですが、そんなことはありませんよ。新卒採用で不採用になってしまっても、数年後に中途採用で再挑戦が可能です。
もちろん中途採用であれば必ず入社できるというわけではありませんし、中には新卒採用しかおこなっていない企業もあります。しかし、企業によっては新卒採用よりも中途採用に力を入れていることもありますし、学生の頃よりも成長した姿を見せることができればチャンスはあるといえます。また、ポテンシャルを基準とする新卒採用と異なり、中途採用はスキルや業界知識を重視します。将来行きたい企業が定まっていれば、同じ業界や職種に就職して経験を積むことで、中途採用で有利になるでしょう。
また実際に社会人経験を積むと、仕事に対する価値観が変化することもあるもの。まったく異なる企業に魅力を感じる可能性もあります。今就職そのものを諦めてしまうよりも、数年後に再チャレンジするという目標をもち、その近道となるような企業に入社するという選択肢もあると思考を変えてみるのも良いでしょう。
企業探しがうまくいかないときは、こちらの記事を参考にしてください。企業探しの詳しい方法や、コツがわかります。
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③就活の忙しさを苦痛に感じているため
●スケジュール管理を徹底して無理のない予定を立てよう

就活生
ESの提出に面接に、忙しすぎてもう就活やめたいよ……。
就活を始めてから内定をもらうまでに数十社以上受けることも少なくないため、体力的にも精神的にも消耗し、やめたいと考えるケースもあります。就活に関するタスクが多すぎて疲れてしまった結果、就活をやめたいと思う人もいるはずです。
就活以外にも卒業論文の準備、教員免許の取得を考えているなど、大学生のうちにやりたいことと就活を同時並行する場合も、忙しさから疲れが溜まるケースもありますよね。
そのようなときは、改めてスケジュール管理ができているか確認しましょう。大学の予定と就活の予定をスケジュール帳に書き込み、無理なくこなせるものかどうか考えてみてください。

キャリアアドバイザー
1日に複数回面接の予定を入れたり、ESや大学の課題の締め切りが被っていたりすると、負担を感じやすくなります。まずは予定を可視化して、無理なく対応できるよう調整しましょう。
就活スケジュールについて詳しく知りたい人は、こちらの記事が参考になります。どのようにスケジュールを立てていけば良いのか確認してください。
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もし「就活がしんどいな…」と感じているのであれば、こちらの記事も参考にしてみてください。
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就活がしんどいと感じるときは、理由を把握し適切な対処をすると早く脱せられますよ。 この記事では、しんどいと感じる原因や乗り越えるための10の処方箋、NG行動をキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考に客観分析して乗り越えていきましょう!
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④部活やサークルと両立できないため
●やるべきことの優先順位を決めて就活に集中する期間を作ろう

就活生
所属する軽音サークルの夏ライブにどうしても出たいけど就活も忙しいしどうしよう……。
部活やサークル、アルバイトに加え就活も重なるため、それぞれのバランスを取りながら就活に臨むことが難しく、両立ができないくらいなら就活をやめたいと考えるケースもあるでしょう。社会人になったら仕事の時間が増えて自分のやりたいことができなくなってしまうケースは少なくありません。
就活をしなければならないと頭で理解していても、学生の間に部活やサークルに打ち込んでおきたい人もいるかもしれませんね。
そのようなときは、一定期間を就活に集中する期間と決めてしまうのがおすすめです。たとえばどうしても参加したいイベントがあるなら、「それが終わったら2カ月間は就活に集中する」と決めて行動をすると、メリハリもついて就活に取り組みやすくなりますよ。

キャリアアドバイザー
2つのことを同時にこなそうとするとどうしても難しくなるので、期間を決めて1つのことに意識を傾けるようにすると、両立がしやすくなります。
⑤社会人になりたくないため
●活き活きと働く社会人に会ってみよう

就活生
社会に出て働きたくない……。
大学生活では、アルバイトをすれば一定のお金が手に入り勉強の合間の時間は自由に使うことができます。しかし、社会人になれば朝早く通勤して満員電車にもまれながら出勤したり、仕事のために長時間拘束されたりと生活スタイルが一変します。
「満員電車や残業、週5日働き続けるといったマイナスなイメージを持っている社会人になりたくない」ことを理由にやめたいと感じている人も多いのではないでしょうか。
そのようなときは、インターンや企業訪問を利用して活き活きとして働いている社会人に会ってみるのがおすすめです。どのような気持ちで働いているのか、どうすれば働くことに前向きになれるのかを聞いてみることで、社会人になることへの抵抗が薄れますよ。

キャリアアドバイザー
いずれは何らかの手段で働き、自立することが求められます。そのような時、嫌な思いをして働くよりも前向きに働けたほうが良いですよね。
働くことにネガティブな印象を持っている人はこの記事がおすすめです。
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⑥親や周囲の期待から逃げたいため
●自分の希望を見つめ直し必要に応じて人に話してみよう

就活生
内定はすでにあるのですが、大手じゃないので親があまり承諾に前向きに賛成していないんです……。
内定をもらっていたとしても企業規模によっては内定承諾を家族が許してくれないケースもあるかもしれません。周囲の人が自分よりも大手や人気な会社から内定をもらっているプレッシャーから、就活をやめる区切りがつけられず就活を続けている場合もあるでしょう。
いわゆる「大手病」にかかってしまい、知名度に頼った就活を進めてしまう学生も少なくはないのが現実です。
そのような状況に陥っているときは、改めて自分が働く理由や、そもそも何を希望しているのかを明確にしましょう。大切なのは、企業の規模や知名度に関係なく、自分に合った企業に入社することです。
そのうえで、親や周囲に何かをいわれるようであれば、自分の意思をはっきりと伝えることも大切です。「このような理由があるから、この企業が良い」と確固とした理由を伝えられれば、周囲も納得してくれるはずです。
自分が大手病にかかっているかどうか、こちらの記事で判断しましょう。
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⑦何をやってもうまくいかないため
●一度就活から離れリフレッシュしてみよう

就活生
ESも面接もグループワークもうまくいかない……どうしたら良いんだろう……。
就活は長期に渡るため、スランプになってしまうとなかなか抜け出せませんよね。不合格になってしまい、自分の人間性まで否定されたと感じてしまう就活生も多くいるでしょう。
ネガティブな気持ちのまま就活をしても、面接がうまくいかなくなってしまったり本来持っている魅力を発揮できなかったりと、悪循環に陥ってしまいます。何もかも思い通りにいかないと、最終的に「もう就活そのものを終わらせたい」と感じてしまう学生も多いでしょう。
そのようなときは、思い切って就活から離れてみるのも選択肢の一つです。一定の期間就活を一切やめ、リフレッシュすることに気持ちを傾けてみましょう。
- 国内旅行をする
- 見たかった映画や本を読む
- 睡眠時間を多くとる
就活を進めるうえでは、気持ちをうまく切り替えることも重要です。短期間でもかまわないので、「この期間は一切就活をしない」と定め、メリハリをつけて就活に取り組む意識をしてみてください。
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⑧就活にお金がかかりすぎるため
●何に出費しているのかを可視化し節約法を考えよう


就活生
就活って意外とお金がかかるんですね。上京したかったのですが、金銭的にもうやめようかな……。
ディスコがおこなった「キャリタス就活 学生モニター2025 調査結果(2024 年 10 月発行)」によると、2025年卒者の就活にかかった費用の平均は、約7.7万円となりました。地元から県外の就職を希望する場合は、交通費をはじめ宿泊費や食費などがかかり、想像より高額になることもあります。
自分で就活資金を稼ごうとしても、アルバイト時間の確保が難しく困っている人もいるかもしれませんね。
そのようなときは、現時点でどのようなことに多く出費してしまっているのか、就活にかかっている費用を整理してみましょう。そのうえで節約法を検討することで、出費を抑えることにつながりますよ。
詳しい節約方法についてはこちらの記事で解説しているので、参考にして今できる節約法を実践してみてくださいね。
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就活をやめた後のビジョンを検討する3ステップ

さまざまな選択肢を慎重に検討した結果、最終的には就活をやめる決断をする人もいるでしょう。そのようなときは、改めて就活をやめた後のビジョンを検討し直す必要があります。
ここからは、自分に合った、希望の実現につながるビジョンを検討する方法を3ステップで解説していきます。一緒に今後の希望について整理し、将来進むべき方向性を明確にしましょう。
ステップ①仕事とプライベートの両面からビジョンを立てる
就活をやめた場合に必要なのは、ビジョンを立てることです。まずは仕事とプライベートの両面から、どのように生きていきたいのかを考えてみましょう。
ここで大切なのは、できるだけ具体的にビジョンを立てることです。最終的な大きなゴールだけにとどまらず、短期的にも目標を立てることが大切ですよ。

キャリアアドバイザー
まずは就活をやめてすぐに何をするのかを考える必要があります。数ある選択肢のなかから、何をしたいのかをよく考えてみましょう。
仕事に関してのビジョンは、就職を経験していないとなかなか立て方がわからない場合があると思います。そのようなときは、こちらの記事を参考にしてください。
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就活においてキャリアビジョンを考える際は、例を参考にするのも方法の1つです。この記事では例だけでなく、キャリアビジョンの考え方についてもキャリアアドバイザーが詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください
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ステップ②現実的に実現可能なものか検討する
ビジョンを立てたら、次にそれが実現可能なのかを検討しましょう。あまりにも現実離れしたビジョンを立ててしまうと、いつまで経っても目標が達成できず自分の決断を後悔する可能性がありますよ。
- すぐに起業し1年で上場、翌年には海外進出する
- 目的は特に決まっていないが、海外を巡ってその日暮らしの生活を続ける
目標を確実に達成するためには、自分の今の実力や立ち位置と照らし合わせ、本当に実現できるのかを考える必要があります。一つの大きな目標を決めたら、それを達成するまでのプランを入念に練るようにしてくださいね。
ステップ③中長期的な将来を見すえた際に問題がないか考える
最後に、ビジョンを実現したとして中長期的な将来を見すえた際に問題がないのかを考えましょう。
将来のライフイベントも見すえると、多くの資金が必要になることもあります。そのようなときに対応できるほどの生活費を確保していけるのかなども、考えておくことが大切です。

キャリアアドバイザー
親の介護や自身の病気やケガなど、予期せず大きな出費が必要になるときもあります。そのような場合にも対応できるのかは事前に考えてみてくださいね。
就活をやめないときに実践しよう! 態勢を立て直す3つの方法

就活生
いろいろと検討してみたのですが、今就活をやめるべきではないかも、と思いました。

キャリアアドバイザー
そうなのですね。就活をやめることによるリスクも少なからずあるので、良いと思いますよ。

就活生
ただ、今のままでは就活がうまくいくビジョンがやはり持てなくて……何か状況を打開するのに良い方法はないでしょうか。

キャリアアドバイザー
もちろんありますよ。ここから詳しく解説していきます。
選択肢を検討した結果就活をやめない決断をした場合は、態勢を立て直すためにいくつか実践したいことがあります。これまでと同じ方法で就活を続けたとしても同じことの繰り返しになってしまう可能性があるので、ここで打開策を見つけましょう。
ここからは、態勢を立て直す3つの方法を解説します。参考にしながら、今できることから実践していってくださいね。
①第三者に相談して打開策を見つける
一度就活をやめたくなるほど気持ちが落ち込んでしまった状態から立て直すには、第三者に相談することも大切です。客観的な視点から誰かに見てもらうことで打開策が見つかることもあるほか、今の気持ちを吐き出すことで気が楽になることもありますよ。
- 家族や友人
- 大学のキャリアセンター
- 新卒応援ハローワーク
- 就職エージェント
相談先によっては、今の自分の状況に合わせておすすめの企業を紹介してもらえる可能性もあります。就活を進めていくうえでは、自分一人で問題を抱え込むのではなく、周りの人に頼るという意識も大切ですよ。

キャリアアドバイザー
第三者に相談するだけでも、考えが整理されて打開策が見えるきっかけになる場合があります。一人で頭を悩ませているだけでは解決できない問題もあるので、困ったときは積極的に頼りましょう。
相談先にハローワークを挙げていますが、新卒でも頼れる窓口があります。とは言えわからないことが多く、足を踏み入れるだけでも不安に思う人もいますよね。そのようなときは、こちらの記事から情報収集をしてください。
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②スカウト型の求人サイトを利用する
今では一般的になりつつありますが、スカウト型の求人サイトを利用するのも現状を打開するために有効な手段です。スカウト型サイトであれば企業側から「自社の面接を受けないか」というオファーが来るため、選考が進みやすい傾向にありますよ。
- 企業側からマッチ度を見極めているため、相性の良い企業が見つかりやすい
- 書類選考などを免除される場合がある
- 自分に合った企業を一から探す時間を短縮できる
- 自分で探す際には視野に入れていなかった企業とも出会える可能性が高い
スカウト型の求人サイトを使ってみることで、自分がどのような業界・企業から求められるのかを知るのにも役立ちます。市場価値を知る際の参考にもなりますよ。

キャリアアドバイザー
企業側から声をかけてもらえると、自己肯定感も上がりますよね。まずは登録だけでもしてみのがおすすめです。
③追加募集をおこなっている企業を探す
就活をやめたいと考えている人のなかには「もう夏を過ぎてしまったし、これから企業が見つかる気がしない」という人もいると思います。しかし、夏~秋頃になると、企業によっては内定辞退により空いた枠を補うための追加募集をおこなうところもありますよ。
定員オーバーしていたり、自分にはハードルが高いと感じてあきらめた企業があった場合は、追加募集を実施していないか改めて確認してみるのもおすすめです。

キャリアアドバイザー
ただし、追加募集枠はそこまで多くない傾向にあります。その分競争率が高くなる可能性があることは忘れないでくださいね。
就活をやめたいならビジョンの有無がカギ! 4つのQからやめるべきか見極めよう
ここまで、就活をやめたくなったときの対処法や今本当にやめるべきか見極める方法について解説してきました。
就活をやめたい気持ちでいっぱいになり、不安な日が続いているかもしれません。しかし、就活をやめたからといってすべてが解決するわけではないことも理解しておいてください。
まずは「なぜ就活をやめたいと思ったのか」を紙に書き出すなどして、自分の心と向き合うことが大切です。後悔のない選択をするためにもやめた後の生き方ややめることのメリットとデメリットを正しく受け止め、理解しておくと良いでしょう。
就活がうまくいかなくて、ついやめたときのことを考えてしまいます。