目次
- 就活しない場合も将来のためにやるべきことをしよう
- 就活しない人はどのくらいの割合?
- 就活しないのは「逃げ」なのか?
- 目的があれば「逃げ」にはならない
- あなたはどれ? 就活しない理由を明確にしよう
- 就活のシステムが嫌
- 就職しないで他の働き方を考えたい
- やりたいことが決まらない
- 就活しないまま卒業した場合の6つの選択肢
- ①進学する
- ②留学する
- ③フリーランスで働いてみる
- ④起業する
- ⑤フリーターになる
- ⑥ニートになる
- 就活せずに就職する方法も知っておこう
- 公務員試験を受ける
- 長期インターンに参加する
- 知り合いの紹介を受ける
- 就活をしないメリット2選
- 時間を自由に使ってやりたいことを模索できる
- 人間関係の悩みから解放される
- 就活をしないデメリット3選
- 福利厚生がない
- 安定した収入が得られない
- ひとりで道を拓かないといけない
- 就活しない人が今やっておくべき4つのこと
- ①興味があることをやってみる
- ②スキルを高める
- ③資格を取る
- ④人と話したり本を読んだりして見聞を広める
- 就活しなくても道を拓いていける人の特徴
- 考えることを辞めない
- やりたいことを追求できる
- 自主的に行動できる
- 就活しない人も時間を有意義に使って将来に備えよう
就活しない場合も将来のためにやるべきことをしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「就活しない場合、どのような選択肢がありますか? 」
「就活しないで就職する方法はありますか? 」
就活に不安を抱える学生から、このような質問をされることがあります。
就活をしないこと選択する学生も多くいるため、この記事では就活しない場合の選択肢と将来のために今やるべきこと、就活しないメリットとデメリットを紹介します。迷っている学生は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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就活しない人はどのくらいの割合?
就活生
キャリアアドバイザー
そんなことはありませんよ。大学3年生の3月になると企業の説明会やエントリーシート(ES)の提出が開始されますが、就活は義務ではありません。
就活生
でも、私の周りには就活しない人は見当たりません……。
キャリアアドバイザー
そういう人が周りにいないと、確かに「就活しないのはいけないことなのかも……」と不安になってしまいますよね。
実は、就活をしない学生は大学生全体で見れば毎年一定数存在します。文部科学省の「令和3年度学校基本調査(確定値)の公表について」によると、令和3年度に就活をしないで卒業する大学生(進学・就職の準備中、家事手伝いなど)の割合は9.6%でした。
この結果をみると、約10人に1人は就活をしないで大学を卒業しているということがわかりますね。
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就活に対してどうしてもやる気が起きない場合は、期間を決めて一旦就活をストップするのも手です。気持ちがのらないまま就活を続けたとしても、本来なら順調に進む選考もうまくいかなくなってしまうかもしれません。
就活をストップしている期間は、気の合う友人と会ったり、趣味に時間を使ったり、どこか旅行に行ってみたりとできることはさまざまです。就活から一度離れて休息をとることでリフレッシュでき、前向きな気持ちになれるでしょう。結果的に就活の成功につながるかもしれません。
もし一度就活をストップする場合は、ストップする期間や再開後の動きを必ず事前に決めておきましょう。スケジュールを立てずに衝動的に就活をやめてしまうと、就活を再開する気が起きなくなってしまう可能性もあります。就活があまりにも遅れてしまうと、後々自分の首を締めてしまうことにつながるため注意が必要です。
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就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
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就活しないのは「逃げ」なのか?
先述した文部科学省の調査では就職者が74.2%おり、ほとんどの学生が就活していることがわかります。
そのような現状の中、「自分だけ就活をしないのは就活から逃げているだけではないのか」または「周りから逃げていると思われないか心配」と感じる人もいるかもしれません。
そこで、ここでは就活しないのは本当に「逃げ」なのかについて考えてみましょう。
目的があれば「逃げ」にはならない
「就活しないのは、就活から逃げているだけなのでは」と考えてしまいがちです。確かに就活しない理由によっては「逃げ」と捉えられてしまう可能性もあります。
- 就職したら自由がなくなるから働くのが嫌だ
- 就活は大変そうだから避けられるのなら避けたい
- 深くは考えていないが面倒ごとは嫌だから就活はしない
しかし、目的があって就活しないのであれば逃げていると捉えられることはなく、むしろ自分の人生についてしっかりと考えて行動ができているといえるでしょう。
- 就職する前にやっておきたいことがある
- 就活はやりたいことがはっきりしてから考えたい
- 自分がやりたいことを実現するには就職が近道だと思えない
就活をしない目的がはっきりしていれば、今やるべきことがわかりますし、卒業後の人生設計もしやすいですよね。自分なりの目的がある場合は、就活しないことを選択するのもありだといえます。
誰にでもある「就活したくない」という状態から脱却するための方法はこちらの記事で解説しています。
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あなたはどれ? 就活しない理由を明確にしよう
- 就活のシステムが嫌
- 就職しないで他の働き方を考えたい
- やりたいことが決まらない
目的があれば就活しない道を選択するのも良いですが、まずは自分がなぜ就活しないのか理由を明確にしましょう。
いずれも場合も、なぜ自分がそう思うのか、しっかりと考えてみることが必要です。
就活のシステムが嫌
就活のシステムが嫌で、就活しない学生もいます。
- 履歴書の書き方や面接時に細かいマナーがたくさんある
- 採用してもらうためには、本音ではないことを伝えなければならないケースがある
- 自分らしさではなく、画一的な就活生らしい服装や立ち居振る舞いをしなければならない
- 努力して準備をしても不採用となる可能性がある
就活では履歴書の書き方をはじめ、面接時の入退室や面接中の応対の仕方など、細かいマナーがたくさんあります。
また、企業から選ばれるためには本音よりも企業から好感を持ってもらえる回答や立ち居振る舞いをしなければならないと考え、就活に良いイメージを持てないケースもあります。
マナーが必要な理由を知ることで納得できる場合もあります。一般的な就活マナーについてはこちらの記事で確認してください。
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就職しないで他の働き方を考えたい
仕事をするつもりはあるけれど、「就職」という形にこだわらない働き方をしたいと考える人もいます。
- 自由な時間がなくなる
- 組織の一員として働くのは向いていない気がする
- 上司や同僚などの人間関係が不安
正社員になると平日の朝から夕方までは働くのが基本なので、仕事がメインの生活になり、学生の頃のように自由な時間は持ちづらくなります。そのため、自由がなくなることに抵抗を感じて、ある程度の自由は確保しつつ働きたいと考える人がいます。
また、就職すると企業の考え方に従ったり、仲間とうまくコミュニケーションをとったりしなければなりません。集団行動が苦手な人や1人でいるほうが気楽な人も、就職以外の働き方をしたいと考えるようです。
やりたいことが決まらない
やりたいことが決まらないから就活しないという学生もいます。やってみたい仕事や将来の夢が見つからず、「働きたい気持ちはあるけれど何をすればいいのかわからない」と就活を躊躇してしまうのです。
履歴書や面接では自分の目標やその企業で何をしたいのかなどを伝えなければならないため、不安に感じて就活できなくなります。本当はやりたいことが決まっていないのに、履歴書の志望動機や自己PRを書いたり、面接で自分をアピールしたりするのは確かに難しいですよね。
キャリアアドバイザー
やりたいことが決まらない場合は、まずやりたいことを探すことから始めましょう。少し興味があるところから就活を進める中で見つかることも多々ありますよ。
仕事選びの基準についてこちらの記事で解説しています。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
「就活をしたくない」と「就職そのものをしたくない」は、似ているようでまったく異なります。「就活をしたくない」場合は、就活が面倒臭い、就活がうまくいかないなど理由が現状からの逃げのように感じられてしまいがちです。しかし「就職そのものをしたくない」場合は、現状からの逃げではなく、自分の性格や進路と真剣に向き合って出した結論とも捉えられます。
そのため「就職しない」という選択をあえて選んだ、と明確に説明できるようになることが重要です。就活をやめたとしても、もう一度再開することもあるかもしれません。その際に、企業にマイナスな印象を与えないためには「就活をせずに何をするのか」「就活しない理由は何か」について、他者に明確に説明できる状態にしておくべきです。
就職しない理由について、自分の心のなかでイメージができていたとしても、他者に説明できるレベルで言語化することは簡単ではありません。ただし、理由が明確で相手が納得するものであれば、就活を再開した際に就活をしなかったことがデメリットにはなりづらいでしょう。
就活しないまま卒業した場合の6つの選択肢
就活しないまま大学を卒業した場合、6つの選択肢があります。
進学したり就職以外の方法で働いたり、就活しないまま卒業しても将来の選択肢は幅広い印象ですよね。とはいえ、それぞれにメリットとデメリットがあります。金銭的な面やスキルの有無も関係してくるため、自分に合った選択肢を選ぶようにしましょう。
①進学する
就活せずに卒業する場合の選択肢として、まず専門学校や大学院への進学が挙げられます。身に付けたい専門的な知識がある人や、新たな分野の勉強に挑戦してみたい人など、学ぶ意欲がある人には進学がぴったりです。
進学すると今すぐ就活を始める必要がなくなりますし、専門学校や大学院で新たな知識を身に付けることで就職先の選択肢が広がる可能性もあります。大学院の場合は就職する際、大卒よりも初任給がアップする可能性もありますよ。
ただし、進学するとある程度の学費が発生する点や、同年代よりも社会に出るのが遅れる点は考慮しましょう。
キャリアアドバイザー
就活の際に進学した理由を聞かれるケースも多いため、どうして進学したのかをしっかり答えられるようにしておくことも大切です。
②留学する
就職する前に外国語をマスターしたい、今しかできない経験をしたい、視野を広げたいと考える人は留学するのも一つの方法です。留学費用が発生するため金銭的な面も考慮しなければなりませんが、留学したいと考える明確な理由がある場合は、候補に入れてみるのもおすすめです。
日本とは異なる環境に飛び込み、新たな価値観を得ることで就活や就職に対する考え方が変化したり、外国語をマスターして就職先の幅が広がったりする可能性もあります。
留学で気になるのは帰国後の就活ですよね。基本的に卒業後3年以内なら新卒枠で応募できますが、新卒扱いにするのか既卒扱いにするのかは企業によって異なります。
キャリアアドバイザー
新卒扱いにならない場合も、留学によって得た語学力や行動力は自分の強みとしてアピールできますよ。
自己PRで行動力をアピールするコツはこちらの記事で解説しています。
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行動力は自己PRにおすすめの強みで、具体的なエピソードと入社後どのように貢献したいかを伝えると高評価を得られますよ。 この記事では行動力のわかりやすい伝え方や自己PR例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考にしてアピールに生かしてくださいね。
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③フリーランスで働いてみる
働きたいけれど就活はしたくないという場合、フリーランス(個人事業主)で働いてみる方法もあります。フリーランスは働く場所や時間は自分次第なので、時間を自由に使えます。組織の一員として働くことや社内の人間関係が不安な場合、就職するより負担は少なくなりますよ。
収入が不安定になるリスクがあったり、仕事の期限を守ったり、自分でさまざまな手続きや書類の管理をしたりする必要はあるものの、好きなことをして働きたい人には向いています。フリーランスはIT関係の仕事が多いため、何らかのスキルを身に付けるのがおすすめです。
- プログラミング
- 動画編集
- ライティング
- Webデザイン
これらのスキルを身に付けると、プログラマーやブロガー、Webデザイナーなどの仕事ができます。
④起業する
やりたいことはあるけれど企業の一員として働くことに抵抗がある、何かにチャレンジしたいなどの場合は、起業する選択肢もありますよ。
起業すると自分のやりたいことを仕事にできたり、方向性や稼働時間などを自由に決められたりする点はメリットです。
一方で、就職せずに起業することにはデメリットもあります。
- 社会や経営に関する知識、ビジネスマナーを自分の力で学ばなければならない
- スキルがないうちから自分で仕事を獲得しなければならない
- 初期投資をゼロから用意しなければならない
起業した直後は安定した収入を得られないことも覚悟しておきましょう。
⑤フリーターになる
正社員になることに抵抗がある場合は、フリーターとして非正規雇用(アルバイト)で生計を立てるのも選択肢の一つです。正社員ではないため、休日や勤務日数、勤務時間を比較的自由に決められます。
取得したい資格があるなど他にやりたいことがある場合は、好きなことに使える時間も確保しやすいですよ。アルバイトとして働いているうちに、その仕事が好きになり就職したいと考えるようになることもあるかもしれません。しかし、フリーターにはデメリットもあります。
- 福利厚生を受けられない
- 正社員と比較すると収入が少ない
- 正社員よりも社会的信用を得にくい
- クレジットカードを作れない可能性がある
新卒と比べるとフリーターから正社員になるのは難易度が高いとも言われています。フリーターから正社員就職を目指す場合の対策についてはこちらを読んでおきましょう。
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⑥ニートになる
ニートとは、アルバイトも含めて仕事や家事をしていない15~34歳の独身者のことです。収入がなく家族の援助を受けられる場合は、ニートになることも可能です。やりたいことが決まっていない人や、就活が思うようにいかず健康を崩してしまった人などは、一旦何もしない期間を設けてじっくり将来のことを考えるのも良いですね。
ただ、将来就活する際は面接でニートの期間やその間何をしていたのか、ニートになった理由を聞かれる可能性が大きいため、きちんと説明できるように準備しておかなければなりません。
キャリアアドバイザー
ニートの期間が短ければ就職できるチャンスを得られる可能性は高いのですが、ニート期間が長くなるほど就職はしにくくなります。
ニートから就職する方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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ニートからでも就職できる! 不安の解消法から就活のコツまで徹底解説
ニートは就職できないは嘘! 不安を解消して自分に合う仕事を探そう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。相談者の方から 「正社員になりたいのですが、ニートからはもう無理でしょうか?」「ニートである今、就活をどこから […]
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
どのようなキャリアを選択するにしても、将来のビジョンを明確にしておくことが重要です。よく考えずに衝動的に将来の進路を決定してしまうと「イメージと違った」「その次のキャリアの選択肢が狭まってしまった」などと後悔する可能性があります。目先のキャリアだけでなく、5年後や10年後にどのような働き方をしていたいかしっかりと考えましょう。何年も先のキャリアを逆算したうえで今後の進路を決定すると、理想と現実のギャップは生じづらくなります。
また、選ぶキャリアによっては、再び就活を経験することもあるでしょう。その際に「なぜ就職しない進路を選んだのか」「今回はなぜ就職したいのか」という点は必ず質問されます。そのときに理由を答えることができなかったり、回答できても相手が納得しない理由であれば、選考がうまくいかなくなってしまう可能性が高いです。
今選択する就職以外のキャリアと、その後の就職によって得られるキャリアのつながりが説明できるように、今からしっかりと将来のビジョンをもっておくことが重要ですよ。
就活せずに就職する方法も知っておこう
就活生
就職自体はしてもいいのですが、就活が嫌なんですよね……。
キャリアアドバイザー
その場合、就活しなくても就職する方法はありますよ。
少数ですが、就活せずに就職する方法もあります。これらの方法なら、一般的な就活のように数多くの企業にエントリーする必要がありません。
公務員試験を受ける
公務員は国家公務員と地方公務員の2種類です。国家公務員は裁判所や国会議事堂、ハローワークなど、国が運営する機関で働きます。国家公務員は、国家公務員試験に合格した上で採用試験の内定をもらえれば就職できるので、一般的な就活は必要なくなります。
地方公務員は行政職や福祉職、技術職などさまざまで、都道府県庁、学校、図書館、警察署、消防署などが勤務地です。都道府県が実施する地方公務員試験に合格してから内定をもらい就職します。
都道府県によって受験要項や年齢制限が異なるため、事前の確認が必要です。地方公務員は試験を受けてから面接を経て内定となります。
キャリアアドバイザー
公務員試験は倍率が高かったり、難易度が高かったりするものが多いので、ライバルに負けないようにしっかり勉強できる人が向いています。
公務員試験と民間企業を併願する際のポイントはこちらの記事で解説しています。
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公務員と民間の併願で注意すべき点|スケジュールやメリットも解説
公務員と民間の併願はメリット・デメリットを理解し、自分に合った対策を練る必要があります。 この記事では就活スケジュール、併願を成功させる秘訣、対策などをキャリアアドバイザーが解説します。 事前準備が重要なので解説動画も参考に対策を講じてくださいね。
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長期インターンに参加する
就活の前に参加するインターンシップは短期間のケースが多いのですが、長期インターンは3ヶ月以上継続して参加します。仕事内容はほとんどの場合、社員のサポートです。インターンに参加する際は、ESの提出や面接を通過する必要があります。
長期インターンではよりリアルな体験ができますし、アルバイトのように給料をもらえるケースも少なくありません。また、長期インターンは正社員として採用されるケースも多く、募集内容に「正社員登用あり」や「内定直結」など記載されている場合は採用してもらえる可能性が高まりますよ。
キャリアアドバイザー
長期インターンはベンチャー企業や中小企業で募集されることが多いため、ベンチャー企業で働いてみたい人などは参加してみるのも良いですね。
インターンの面接対策はこちらの記事を参考にしてください。
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インターンシップの面接は事前準備が合否を左右します。 この記事ではインターンの評価基準、選考準備、対策、頻出質問などをキャリアアドバイザーが解説します。 面接当日や面接後の対応についても説明しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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知り合いの紹介を受ける
就活をしたくない場合は、知らない企業を相手に就活するのではなく、知り合いの紹介を受けて就職するのも一つの手段です。親戚が経営している企業や、知り合いの企業を紹介してもらい就職先を探します。
知り合いの紹介なので通常の就活のように数多くの企業で面接などをする必要がありません。さらに、内定をもらいやすい傾向があり、膨大な時間を使うことなくスムーズに就職できる可能性があります。
一方で、紹介してくれた人に迷惑がかからないよう、気を配らなければならないこともあります。
キャリアアドバイザー
同僚などからコネで入社したといわれる可能性があったり、転職したいと思ったときに紹介してくれた人のことを考えると辞めにくかったりします。
就活をしないメリット2選
就活生
「就活しないメリットなんてないのだから、とりあえずやっておけ」と言われることも多いのですが……。
キャリアアドバイザー
良かれと思ってそうアドバイスする人の気持ちもわかりますが、就活しないことにもメリットはありますよ。
就活のシステムが嫌な人ややりたいことが決まっていない人にとって、就活はストレスになりがちです。就活をしないと、まず「就活しなければいけない」「何度も落ちたらどうしよう」というプレッシャーやストレスがなくなります。
就活のことを考えるだけでつらいと感じる人にとっては、就活をしない選択をすることで心が軽くなりますよ。その他にも大きなメリットが2つあります。
時間を自由に使ってやりたいことを模索できる
就活をしないと時間を自由に使えます。在学中は周りの人が就活している期間でも、企業研究やOB・OG訪問、インターンなどに時間を費やす必要がありません。就活に時間がとられないので、残りの大学生活を満喫できますね。
また、大学卒業後は先述した通り進学や留学をして自分の学びたいことを学んだり、フリーランスやフリーターとして収入を得ながら、空いた時間にやりたいことを楽しんだりできる点も大きなメリットです。
やりたいことが決まっていない場合は、時間を自由に使って自分がやりたいことを模索できます。
キャリアアドバイザー
趣味や旅行など一見就活には関係なさそうなことでも、さまざまなことを体験しているうちにやりたいことが見つかるかもしれませんよ。
人間関係の悩みから解放される
慣れない人とコミュニケーションをとるのが苦手な人や、就活中・就職後の人間関係に不安を感じている場合は、就活しないことで人間関係の悩みから解放されます。
- 就活中のOB・OG訪問やインターン参加中の交流
- 職場の上司や先輩、同僚との人間関係
- 取引先との人間関係
特に就職後は組織の一員として周囲の人と円滑なコミュニケーションをとらなければならず、人によってはそれが苦痛になることもあります。職場に苦手な上司や同僚がいるだけでも大きな負担になりますよね。
とはいえ、就活しなければ誰ともかかわらずに生きていけるわけではありません。進学先や留学先、アルバイト先での人間関係もありますし、フリーランスになったり起業したりした場合は自分で人間関係を築く必要があります。
就活をしないデメリット3選
目的や明確な理由があって就活しないのは悪いことではないものの、就活しないデメリットもあります。
就活をしなければ就活に関するプレッシャーやストレスがなくなる反面、その後の生活に関するデメリットが生じます。メリットを重視するのではなく、今後の生活に影響を及ぼす可能性があるデメリットを受け入れられるかどうかも考えてみましょう。
福利厚生がない
一般的に、企業に就職すると福利厚生が受けられます。福利厚生は社員が快適に仕事をするために用意しているものです。
- 健康保険や雇用保険などの社会保険
- 家賃補助
- 健康診断・人間ドックの受診料
- 交通費
- 無料(又は安価)で利用できる社員食堂
- 飲み物が自由に飲める
- 資格取得の支援
一口に福利厚生といってもその内容はさまざまで、企業によっては失恋休暇といったユニークな福利厚生を提供しているところもあります。給料がもらえるだけでなく、福利厚生により金銭的な面をサポートしてもらえるのはうれしいですよね。
しかし、就活しないでフリーランスやフリーター、起業して働く場合は、福利厚生が受けられません。人間関係などのしがらみがない代わりに、自分のことはすべて自分で対応しなければならないということです。
安定した収入が得られない
安定した収入が得られないこともデメリットです。正社員として働けば毎月安定した収入の他にボーナスが得られます。安定した収入が得られるので、毎月の貯金額や支払いの計画も立てやすくなります。
一方、フリーランスやフリーター、起業して働くと、正社員のような安定した収入は得られません。スキルや仕事の状況によっては正社員よりも多くの収入を得られる可能性はありますが、突然仕事がなくなる可能性もあります。
自分自身がケガや病気をしたり、勤め先でうまくシフトを入れられなかったりした場合など、
フリーター
先月の収入は30万円あったのに今月は5万円しかない……。
という状況もあり得ます。自由に仕事ができる分、収入が不安定になる可能性も理解しておかなければなりません。
ひとりで道を拓かないといけない
フリーランスでも起業しても、まずは仕事を得る方法や人脈を構築していかなければなりません。就活しないと、これらの方法を自分で考えて行動していかなければならず、ひとりで道を拓かないといけないデメリットもあります。
また、企業に就職すると仕事の相談ができる上司や仲間がいますが、フリーランスや起業した場合は、基本的に何をするにも常に1人です。仕事のことを相談できる相手がいる場合は良いのですが、周囲に相談できる相手がいない場合は孤独とプレッシャーを感じやすくなります。
- 顧客の獲得
- スキルの向上
- 経理・運営
アルバイトで生計を立てるフリーターは仕事の環境は整っているものの、やりたいことが見つかった際は自分で道を拓く必要があります。
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
フリーランスや起業の選択をする場合においても、一度就職してスキルを高めておくことは、大きなメリットになりますよ。たとえば、フリーランスではエンジニアやマーケティングなど、一見営業と関係ない仕事もあります。しかし案件を獲得するためには、顧客に対し自ら営業をおこなう必要があります。また案件獲得後も顧客とのやりとりが発生するため、一般的なビジネスマナーが必要となるシーンは数多くあります。
顧客からすると「就職を経験したことがない」といった背景は関係なく、最低限のマナーや社会人としての教養が当たり前のようにもとめられます。フリーランスや起業をする人の多くは一度就職をし、社会人としての経験を積んだうえで独立しています。そのような環境のなかで戦わなくてはいけないため、就職をせずにフリーランスや起業をすると、人一倍の努力が必要になるでしょう。
「就職しない」という選択をするにしても、就職することで得られるメリットも考慮しておくことが重要です。
就活しない人が今やっておくべき4つのこと
就活しないメリットとデメリットを理解した上で就活しないと決めた人も、今やっておくべきことが4つあります。現時点では就活しないことが最善と思っていても、今後考え方が変わる可能性も否定できないからです。
就活しない選択に後悔しないためにも、今後万が一考え方が変わったときに慌てないためにも、今やるべきことをやっておきましょう。
①興味があることをやってみる
就活しないと決めた場合は、まず興味があることをやってみましょう。特に、やりたいことが決まっていないから就活しない選択をした人は、興味があることをやっているうちにやりたいことが見つかるかもしれません。
たとえば、興味はあったけれどこれまで挑戦したことのないスポーツに取り組んでみる、前から行きたかった場所へ旅行に行ってみるなどです。興味があることが仕事や将来の生き方には関係ないような内容でも、やってみるうちに新しい発見や仕事につながる出会いがあるかもしれませんよ。
キャリアアドバイザー
興味があることがいくつもある場合は、思いつくことを書き出して、できることから一つずつやってみましょう。
②スキルを高める
スキルを高めておくことも大切です。「これはだれにも負けない」と思えることが1つでもあると、心にゆとりを持てますし、自信にもつながります。スキルを高めておけば、将来就職したり起業したりする際にも役立ちます。
- PCスキル
- 専門的なツールの熟練度
- ビジネスマナー
- 英会話などの語学力
- コミュニケーション能力
たとえばPCスキルならWordやExcel、会計ソフト、デザイン系ソフトなど、ビジネスマナーなら敬語やビジネス文書などです。今の時点で特にスキルを持っていないという人も、この機会に自分に合った分野のスキルを見極めて高めておきましょう。アルバイトを通してスキルを磨くのも良いですね。
③資格を取る
資格を取っておくのもおすすめです。興味を持っている業界や業種がある場合は、その業界や業種で活かせる資格を取得しておくと、将来就職するときに役立ちます。
- TOEIC
- MOS
- 日商簿記
- 中小企業診断士
- ITパスポート
- 宅地建物取引士(宅建士)
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 社会保険労務士(社労士)
英語力をアピールできるTOEICや、Microsoft Office製品のスキルをアピールできるMOS、国家資格の中小企業診断士などは、さまざまな業界や業種でアピールできる資格です。他にも、難易度が高い資格ほど希少性が高くなるので、就活しない今のうちにじっくり時間をかけて資格取得を目指しましょう。
就活で有利になる取りやすい資格についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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就活で有利になる取りやすい資格13選を完全網羅!
就活で取りやすい資格は、選考突破のための武器の一つとなりますよ! この記事では就活で有利になる取りやすい資格を業界・職種別にキャリアアドバイザーが解説します。 事前確認すべきことやアピールする際の注意点も参考に検討してくださいね。
記事を読む
④人と話したり本を読んだりして見聞を広める
就活しない人はいろいろな人と話す、たくさん本を読むなどして見聞を広めておきましょう。人脈が広がったり、これからの生き方のヒントを得られたりするチャンスだからです。
自分と同じ状況の人はもちろん、先輩や就活して企業に就職した人など、男女問わずいろいろな人と話してみるのも大切なことです。機会があれば同年代の相手だけでなく、少し年上の人と話してみるのも良い刺激になりますよ。
本もあらゆるジャンルを読んでみるのがおすすめですが、中でも活躍している実業家や起業家の本にも注目してみましょう。活躍している人達はどのような考え方や生き方をしているのか、どのようにビジネスを成功させたのかなどを学べるはずです。
就活しなくても道を拓いていける人の特徴
就活生
就活しなくてもなんとかなる人もいるとは思うのですが、自分にできるだろうかという不安もあります。
キャリアアドバイザー
それはありますよね。「就活しないでこの先やっていけるのだろうか」と不安になるのは当然といえます。
就活生
やっぱり、大学を卒業するまでに就活しなかったために後悔する人もいますよね……?
キャリアアドバイザー
そうですね。就活しなくても、自分で道を拓いていける人なら後悔する可能性も低くなります。
自分で道を拓いていける人の特徴について解説しますので、自分に当てはまるか考えてみてください。
考えることを辞めない
就活が今したいことではなくても、進学や留学をしたり、アルバイトをしたりと、他にやりたいことがあるために就活しない選択をする人もいます。
しかし、現状に満足して何も考えずにいると、卒業や留学を終えるとき、アルバイトを辞めて新しいことを始めたいと思ったときに、進むべき道がわからなくなる恐れがあります。
現状に不安や不満がなくても「この先、どのような生き方をしていきたいのか」「そのためには何をするべきか」と考えることで、「こうなったときはどうしよう」など、新たな問題や疑問が出てくることもあるはずです。
キャリアアドバイザー
どんなときも考えることを辞めないことで、自分の行動に責任を持ち、あらゆる状況に応じた対応策を考えておくことができますよ。
やりたいことを追求できる
やりたいことを追求できる人は、ひとりでも道を拓いていけます。
たとえば語学力をアップさせたいと考えている人が、英語を勉強して英検やTOEICを受験したとします。ここで受験した級に合格したり、目標の点数に達したりすると満足して終わらせてしまう人も少なくありません。
もちろん、目標は達成しているので一定の成果が得られたと考えられますよね。しかし、
就活生
もっと知識を身に付けるために〇〇点採れるまで勉強し続けよう。
と思える人はさらなるスキルアップが可能です。
やりたいことを追求できる人は1つのことを極められるので、それが将来就職したいと思ったときにアピールできる強みにもなりますよ。1つでも強みがあると自信にもなるため、自ら道を拓いていけます。
自主的に行動できる
道を拓くためには自主的に行動できるかどうかも大切です。誰かに誘われたからやってみる、誰かが声をかけてくれるまで待っているという人は、なかなかチャンスを掴めません。
誘われたことがきっかけで新しい出会いや価値観を得られることもありますが、常に周りに影響されて行動する人は、失敗したり挫折したりしたときも人のせいにしがちです。
一方、「自分はこうしたいからやってみよう」と自主的に行動する人は、失敗や挫折をしても「自分で決めたことだから」と何とか乗り越えようとします。
キャリアアドバイザー
困難を乗り越えることで成長し、周りに流されずに自分なりの人生を切り拓くことができます。
就活しない人も時間を有意義に使って将来に備えよう
就活しない選択は一見就活から逃げているように見えるかもしれませんが、状況によってはそうとも言い切れません。就活しない理由や就活しないまま卒業した場合の選択肢、就活しないメリットとデメリットを考えてみて、納得できる答えを探しましょう。
就活しない場合は、今回紹介した将来のためにやっておくべきことにぜひ取り組んでみてくださいね。今だからこそできることをしておくことで、やりたいことが見つかったときや就職したいと思ったときにきっと役立つはずです。時間を有意義に使って将来のために備えておきましょう。
就活しないなんて、やっぱりあり得ませんよね……。