目次
- 仕事のモチベーションがなくなった……今後の行動指針をチェックしよう
- 仕事のモチベーションがなくなった人に覚えておいてほしいこと
- 仕事のモチベーションがなくなってしまうのはよくあること
- 原因を特定したうえで短期的・中長期的な計画を立てることが大切
- 仕事のモチベーションがなくなった人によくある4タイプと具体例を解説!
- ①目標見失い型
- ②ギャップ型
- ③マンネリ型
- ④ミスマッチ型
- タイプ別! モチベーションを回復させるための行動指針
- ①目標見失い型:気持ちを整理してから小さな目標を立てる
- ②ギャップ型:頑張りの伝え方を工夫しつつ転職も視野に入れる
- ③マンネリ型:自分なりの工夫や新しい知識を取り入れる
- ④ミスマッチ型:仕事に望むことを明確にしてキャリアプランを練る
- 仕事のモチベーションがなくなった人は原因別に今後の動き方を考えよう!
仕事のモチベーションがなくなった……今後の行動指針をチェックしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの今井です。仕事にモチベーションが見出せず悩む人から、
「仕事のモチベーションがなくなってしまいました」
「すべてめんどくさく感じてしまいます。どうしたら良いでしょうか」
という相談を受けることがあります。1日のなかで多くの時間を費やす仕事に身が入らなくなってしまうと、毎日が苦痛でたまらなく感じられてしまい、どうやって日々をやり過ごそうかと悩んでしまうこともあるかもしれません。
そんなあなたにキャリアアドバイザーとしてまず伝えたいのは、仕事のモチベーションがないと悩む人はたくさんいるということです。決してあなただけがそのように感じているわけではありません。まずは肩に入っている力を抜くことから始めてみましょう。
ただモチベーションがないまま無理に働くと、評価が下がったり成長が止まったりして今後のキャリアに大きな影響が出てしまう可能性もあります。現状を変える行動は必要です。

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キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ仕事のモチベーションがなくなって悩んでいるあなたへ
悩むのはそれだけ頑張ってきた証拠
「モチベーションがなくなった」と悩んでいるということは、過去はモチベーションといえるものがあった、ということですよね。それは今まで一生懸命仕事を頑張ってきたという証拠。まずはこれまでのあなたの努力を自分でも認めてあげてください。
そのうえで、一度目の前の仕事から離れ、長い人生というスパンで「自分は将来どうなっていたいか」をゆっくり考え直してみることをおすすめします。
社会人生活はまだ60年近くあるので、焦る必要はありません。まずは休息を取りつつ、視野を広げて今後の目標を考えてみてください。ぼんやりとしたビジョンでも進みたい未来がわかれば、今どうすべきかと逆算して行動指針を立てることができますよ。
なお、「仕事がつまらない」と感じてしまう人の対処法についてはこちらの記事で解説しています。
関連記事
仕事がつまらない状況を打開する11の方法|理由の深掘りが解決の道
仕事がつまらないと感じてモチベーションが上がらない……そんな悩みを抱えている人もいますよね。仕事がつまらない気持ちの解消には、まずつまらないと感じる原因の深掘りが必要不可欠。この記事では専門家のアドバイスを交えて、「仕事がつまらない」への対処法を解説していきます。
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仕事のモチベーションがなくなった人に覚えておいてほしいこと

就活生
最近、仕事のやる気がなくなってしまいました。毎日だるくて時計ばかり見てしまいます。こんな状態で大丈夫なのでしょうか……。

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それは問題ですね……。でも実は、仕事のモチベーションがなくなってしまうこと自体は珍しくありません。そんなときは、まず自分と向き合うことが大切です。
以前はあったはずのモチベーションがなくなってしまうと、なんとなく日々の業務をこなすだけになってしまいがちです。「仕事がめんどくさい」と感じてしまう人もいるかもしれません。
そのように仕事に対するモチベーションを失ってしまう人は、実際のところ数多く存在します。ここからは、そのような仕事のモチベーションがなくなった人に覚えておいてほしいことを解説していきます。
仕事のモチベーションがなくなってしまうのはよくあること
仕事のモチベーションがなくなってしまった人にまず覚えておいてほしいのは、同じように感じている人は数多くいるということです。
キュービックが2023年、社会人の男女1,023人を対象に調査した「仕事へのやる気が出ないとき」についてのアンケートによると、20代の75%が「仕事に対してやる気が出なかったことがある」と回答しています。
さらに40代で80.9%、50代では82%と、年齢が上がれば上がるほど悩む人の割合は上がっていきます。
キャリアを重ねてきた人でも悩むポイントだからこそ、あなたがモチベーションで悩むことはとても自然なことなのです。

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そのため、モチベーションをが持てないのは自分だけなのかと悩んだり、過剰に焦ったりする必要はありませんよ。
原因を特定したうえで短期的・中長期的な計画を立てることが大切
モチベーションが下がるのはよくあることとはいえ、やる気がない状態で漫然と働き続けるのはおすすめできません。
モチベーションがないままでは仕事に身が入らず、結果ミスが増えたりして周りから注意を受けることもあるかもしれません。それがさらにモチベーションを悪化させて……と負のスパイラルに陥ってしまう可能性もあります。
とはいえ、どうすればこのような状態から脱却できるかわからないという人も多いでしょう。大切なのは、モチベーションが下がった原因を特定し、今後どう動いていくかを考えることです。
まずは自分と向き合い、なぜモチベーションが下がってしまったのか明確にするところから始めましょう。

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「明日からどう行動すべきか」といった短期的な計画だけでなく、「将来どうなりたいか」といった中長期的な計画を立てることが重要ですよ。
なおモチベーションが下がった原因を特定する際には、自己分析法の一つである「モチベーショングラフ」を使うと便利です。以下の記事に詳しい活用法を掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。
関連記事
テンプレ・見本付き! モチベーショングラフの書き方&活用法を解説
就活で重要な自己分析。そんな自己分析をおこなう際におすすめの方法の1つが「モチベーショングラフ」です。この記事では、キャリアアドバイザーがモチベーショングラフの書き方なや注意点、活用方法などを記入例を参考に徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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仕事のモチベーションがなくなった人によくある4タイプと具体例を解説!


就活生
モチベーションが下がった理由を考えるのが大切なのはわかりました。でも、これといった理由は思い当たらないんです……。

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自分だけで考えるのは難しいですよね。実際によくあるケースをタイプ別に紹介していくので、参考にしながら考えてみましょう。
モチベーションがなくなったのには必ず何らかの原因があります。その原因がわかっていれば話は早いですが、うまく言語化できなかったり、よくわからなかったりすることもあるでしょう。
「目標を見失ってしまった」「頑張っても報われないと気づいた」など、モチベーションがなくなってしまった理由は人それぞれです。だからこそ、まずはしっかりと自分に向き合い、整理して言語化する作業が現状打破には欠かせませんよ。
ここでは、モチベーションが下がってしまった人を4つのタイプ別に分類し、特徴や原因を解説していきます。自分の場合はどれに当てはまるのか、考えながら読み進めてみてください。
①目標見失い型
少し前までやる気にあふれていたのに、いきなりモチベーションがなくなってしまったという人は、「目標見失い型」に当てはまるかもしれません。
目標見失い型の人は、「社内で表彰される」「営業成績1位を取る」など明確な目標があったものの、何らかの事情で目標達成できなくなってしまった、もしくは達成してしまって燃え尽きてしまった、という経験をしている場合が多いです。
- 目指していた目標が達成できないとわかった
- 頑張って取り組んでいたプロジェクトが取りやめになってしまった
- 目指していた賞を取れたために燃え尽きた
掲げていた目標がかなわないとわかると、「今までの努力は何だったのだろう」「もうどうでも良いや」と途端にやる気がなくなってしまうのです。

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目標見失い型の人の対処法は、「①目標見失い型:気持ちを整理してから小さな目標を立てる」で解説していますよ。
②ギャップ型
「頑張ったところで意味がない」「努力するだけ無駄」というどこか冷めた気持ちにとらわれてモチベーションがなくなってしまった人は、会社への期待や思いと現在置かれた状況にギャップがあると考えられます。
このように自分の理想とする成果や職場環境を得られないことに不満を感じる「ギャップ型」の要因例としては、以下のようなものがあります。
- 自分の頑張りが周囲から認められない
- 成果を出しても給料やボーナスが上がらない
- 職場の人間関係が悪い
理想をかなえるために頑張ろうにも、周囲や環境がそれを許してくれないと、次第に頑張ろうとさえ思えなくなり、真剣に仕事に向き合うことが難しくなってしまいます。

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ギャップ型の人の対処法は、「②ギャップ型:頑張りの伝え方を工夫しつつ転職も視野に入れる」で解説しています。
③マンネリ型
顧客回り、見積書作成、事務処理……。毎日決まりきった仕事ばかりでやる気が出ないという人は、「マンネリ型」に当てはまるかもしれません。
マンネリ型の人は、毎年同じ客先を回る営業や定常業務が多い事務職など、ある程度業務内容が決まった仕事に就いている人が多いです。
仕事内容に大きな変化がないので、年数を重ねるうちに仕事自体に飽きてしまい、モチベーションがなくなってしまうのです。
- 毎日同じことの繰り返しで新鮮味がない
- 自分の限界が見えてきてしまったと感じる
- 自己成長できているという実感がない

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アドバイザー
マンネリ型の人の対処法は、「③マンネリ型:自分なりの工夫や新しい知識を取り入れる」で解説しています。
④ミスマッチ型
そもそも仕事が楽しいと思えない人や職場に違和感がある人は、「ミスマッチ型」に当てはまる可能性があります。
ミスマッチ型の人は、自分の興味や価値観に合わない仕事に就いている場合が多いです。仕事内容に興味が持てないため、仕事に向き合っている時間が退屈と感じられてしまいます。
- 仕事内容に興味が持てない
- 会社の理念や価値観に共感できない

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ミスマッチ型の人の対処法は、「④ミスマッチ型:仕事に望むことを明確にしてキャリアプランを練る」で解説しています。
キャリアアドバイザーの体験談仕事のモチベーションを失った実体験を紹介
上司に相談しながら目標を立て直すことで切り抜けた
実は、私自身がまさに「最初は高いモチベーションがあったにもかかわらず、途中でなくなってしまった」人でした。
私は入社以来、一年目で一番成績を上げた人に贈られる新人賞を取ることを目標に仕事に励んでいました。しかし、入社してしばらく経ったころ、その目標が達成不可能だと分かったのです。そのときはショックで、完全に心が折れてしまいました。
そこから数ヶ月はつらい時期が続きましたが、上司に相談し、自分が心から納得できる新たな目標を一緒に立て直したことで、もう一度前向きに行動できるようになりました。みなさんも、モチベーションがなくなり深く悩んでしまったときには、決して一人で抱え込まないようにしてください。自分を理解してくれる人に相談し、自分が頑張れる目標を再設定すれば、きっと道は開けるはずですよ。
タイプ別! モチベーションを回復させるための行動指針

就活生
自分のタイプが理解できました。私は「ギャップ型」に当てはまりそうです。でも、ここからどうすれば良いのでしょうか?

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素晴らしい! 原因がわかれば、一歩前進ですよ。まずはどのように行動するか計画を立てるところから始めてみましょう。
自分の現状が理解できたら、次は「これからどう行動するか」に目を向けてみましょう。今後の行動指針を立てれば、今感じているモヤモヤを晴らすことができるはずです。
ここからは、モチベーションを回復させるためのタイプ別の行動指針を、短期的・中期的な目線から解説していきます。
①目標見失い型:気持ちを整理してから小さな目標を立てる
- 今すぐ取り組むべきこと:十分な休息を取る
- 中長期的に取り組むべきこと:達成しやすい小さな目標を立てて取り組む
目標見失い型の人は、まず自分の気持ちを整理することが大切です。かなえたい目標のため、今までたくさん努力してきたはず。頑張っていた分だけ、目標が達成できないとわかったとき落胆が大きいのも当然です。
まずは一度ゆっくりと休む時間を取り、悲しさや悔しさをすべて吐き出しましょう。気持ちが落ち着いたら、簡単に達成できるような小さな目標を立て、それをクリアする、というサイクルを積み重ねてみてください。
- 1日1個効率化の提案をする
- 作業工数の短縮を目指す
- 1つでも目標の達成を増やす

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かなえられる目標を一つずつクリアしていくことで、また全力を注ぎたいと思える新たな目標が見つかるかもしれません。
②ギャップ型:頑張りの伝え方を工夫しつつ転職も視野に入れる
- 今すぐ取り組むべきこと:自分の成果を数字で棚卸する
- 中長期的に取り組むべきこと:面談でアピールしつつ転職の準備をする
ギャップ型の人が最初に取り組むべきなのは、自分の成果を数字で棚卸しすることです。頑張っても評価されないときは、そもそもどのくらい頑張っているのかが周囲に伝わっていないケースが多いです。
そのため、まずはあなたがどのくらい成果を出しているのかが客観的にわかるよう、数字に落とし込んでみてください。棚卸しができたら、上司との面談などでアピールしてみましょう。
それでも評価されない場合は、転職を視野に入れるのも一つの手です。どれだけ成果を出しても正当に評価してくれない場合、身を置く環境を変えることが解決につながるケースもありますよ。ましょう。

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業務の報告をする際、自分なりに工夫したポイントや先回りして準備しておいたことなどをさりげなく伝えてみるものおすすめです。
自分の将来のためにも転職を決意した人は、こちらの記事もチェックしてみてください。仕事と転職活動を両立するコツを紹介しています。
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転職活動は働きながらでもできる! 共倒れにならない転職5ステップ
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスをふまえ、働きながらの転職活動を成功させるステップや働きながらの転職を効率的に進めるためのポイントなどについて解説していきます。仕事と転職活動の両立をしながら内定をつかむためにも、一緒に進め方をチェックしていきましょう。
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③マンネリ型:自分なりの工夫や新しい知識を取り入れる
- 今すぐ取り組むべきこと:仕事のやり方を一つだけ変えてみる
- 中長期的に取り組むべきこと:社外セミナー参加など外部にもつながりをもつ
マンネリ型に当てはまる人は、まず決まりきった仕事のやり方を変えてみることから始めましょう。同じような手順を踏む必要がある仕事であっても、自分のやり方や工夫を差し込む余地は必ずあるはずです。
まずは一つだけでも良いので、仕事のなかに自分なりの創意工夫を加えてみましょう。
それでもマンネリを感じてしまう人は、社外で実施されているセミナーに参加してみるのも手です。社外セミナーでは、自社で働いているだけでは見えてこなかった新たな知見が得られるため、大きな刺激になるはずです。

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新しいコミュニティに入り新しい関係性をもつこと自体も仕事へのモチベーションアップにつながりますよ。学んできたことを業務に反映させることで、今までにない成果を出せる場合もあるかもしれません。
④ミスマッチ型:仕事に望むことを明確にしてキャリアプランを練る
- 今すぐ取り組むべきこと:仕事に望むことを書き出す
- 中長期的に取り組むべきこと:自分に合う環境へ移るための準備をする
ミスマッチ型の人がまず取り組むべきは、自己理解を深めることです。ミスマッチを感じている部分を明確にするためにも、自己分析をして自分が仕事に望むことは何かを考えてみましょう。
- 1日のスケジュールを自分で決められるようにしたい
- 裁量権を持って仕事を進めたい
- 新しいアイデアを活かせるような環境で働きたい
仕事に望むことが明確になったら、それが今の職場で実現可能か考えてみてください。自分だけで判断できないことも多いため、まずは上司などに書き出したことを相談してみましょう。
それでも実現可能性が低い場合、周りの人の考え方や会社の姿勢を変えるよりも、自分の身を置く環境を変えるほうが手っ取り早い可能性もあります。その場合は、部署移動や、転職も視野に入ってきます。

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アドバイザー
とはいえ環境を変えることはリスクもともなうので、得られるメリット・デメリットを慎重に比較して判断するようにしてくださいね。
なお、仕事に望むことがわからないという人は、以下の記事を参考にしてみてください。自己分析を深める方法や便利なツール、キャリアプランの考え方などをを紹介しています。
自己分析の質を上げる4つの方法|オススメの本・サイトも紹介
例文11選付き|キャリアプランが思いつかないときの5つの対処法
仕事のモチベーションがなくなった人は原因別に今後の動き方を考えよう!
仕事のモチベーションがなくなったと感じてしまう原因は人によって異なります。ときにはあなたに原因がないケースもあるでしょう。モチベーションがなくなったからといって自分を責めたり、過剰に焦る必要はありませんよ。
ただし、仕事のモチベーションがないまま漫然と仕事を続けるのはリスクがあります。今後どのように仕事に向き合っていくか考えたうえで、小さなことからでもかまわないので、自分の将来に向けた行動を重ねていきましょう。
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この記事では仕事のモチベーションがなくなってしまった場合の対処法をタイプ別に解説するので、一つひとつチェックして、自分に合った対処法を試していきましょう。