目次
- 3ステップ! アルバイトのガクチカ作成の流れ
- ①アルバイト先で直面した「課題」を洗い出す
- ②課題解決に向けて起こした「行動」を振り返る
- ③経験を経て得た学び・強みを仕事でどう活かすか考える
- 内定者のガクチカ例文6選! キャリアアドバイザーの解説付き
- 【内定者例文①】
26卒立命館大学・建設業界 - 【内定者例文②】
26卒東京経済大学・人材業界 - 【内定者例文③】
26卒帝京大学・IT業界 - 【内定者例文④】
26卒習院大学・専門商社 - 【内定者例文⑤】
26卒國學院大学・インテリア業界 - 【内定者例文⑥】
26卒日本大学・教育業界 - 【例文添削】NG例文と注意点をキャリアアドバイザーが解説
- NG例①頑張ったことが当たり前の内容
- NG例②専門用語が混じっていてわかりにくい
- NG例③仕事につながるイメージが湧かない
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)に「アルバイト経験」を取り上げる人はとても多いですが、一方で魅力をアピールしきれている人は意外と少ないもの。
過去支援してきた就活生に話を聞くと、その原因は「伝え方のコツ」を知らないことにありました。
そこでこの記事では、実際にガクチカでアルバイトを取り上げた、26卒の内定者のエントリーシートを紹介。支援経験豊富なキャリアアドバイザーのアドバイスも交えながら、NG例の添削なども解説します。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
3ステップ! アルバイトのガクチカ作成の流れ
①アルバイト先で直面した「課題」を洗い出す
②課題解決に向けて起こした「行動」を振り返る
③経験を経て得た学び・強みを仕事でどう活かすか考える
①アルバイト先で直面した「課題」を洗い出す
まずは「何をしたか」ではなく「何が問題だったか」を思い出してください。
仕事をするうえで「非効率だったこと」「クレームが多かったこと」「売上が伸び悩んだこと」。 あなたがこれまでアルバイトをするなかでどのような課題を発見し、どう向き合ってきたのか。ここがガクチカの起点になります。
ドラッグストアのアルバイトで、ポイントカードの新規獲得数の向上に取り組みました。 当時、店舗全体での獲得数が目標の6割程度と低迷しており、レジでの声掛けをおこなっても、9割のお客様に断られてしまうのが現状でした。
②課題解決に向けて起こした「行動」を振り返る
直面した課題に対して「なぜ」「どのように」行動したかを言語化しましょう。
ここで重要なのは「思考のプロセス」です。 単に「頑張りました」ではなく、「なぜその行動が有効だと考えたのか」を伝えてください。この「分析→実行」のプロセスにこそ、あなたの仕事への姿勢が表れます。
観察の結果、会計終了直後の「財布をしまうタイミング」での声掛けが、お客様の負担になっていると分析しました。 そこで、商品をスキャンしている「手待ち時間」に特典の案内をおこなうよう、自分なりのトークスクリプトを作成・実践しました。
ここで「笑顔を心がけました」「一生懸命話しました」と伝えてしまう人が多いです。ただ、精神論は行動ではありません。
ビジネスで求められるのは「再現性のある工夫」です。「声掛けのタイミングを変えた」「マニュアルを作った」など、誰がやっても効果が出る仕組みをどう考えたかまで伝えられると、印象アップにつながりますよ。
③経験を経て得た学び・強みを仕事でどう活かすか考える
最後は「会社への貢献」まで広げて考えてみましょう。 企業が知りたいのは、「その経験を入社後にどう活かし貢献してくれるのか」の一点です。
「この経験から〇〇を学びました」で終わらせず、「入社後は顧客の課題を先回りして解決できます」といったように言い切ってください。
この経験から、相手の状況を察してアプローチを変える重要性を学びました。 貴社の営業職においても、顧客の潜在ニーズを汲み取り、最適なタイミングで提案することで成果に貢献します。
たとえば「コミュニケーション能力を得ました」という締めくくりは、NGではないものの採用現場では「本当にそれが得たものなのか」と言語化の点で疑問が残ります。
たとえば例文のように「相手の状況を察してアプローチを変える力」など、より具体的かつ利益に直結する言葉に変換できると、さらに印象強いガクチカになりますよ。
内定者のガクチカ例文6選! キャリアアドバイザーの解説付き
【内定者例文①】
26卒立命館大学・建設業界
ブライダルスタッフとして、深刻な人手不足という課題に向き合いました。 当時、即戦力が足りず、現場のオペレーションが崩壊寸前でした。
私は、配属されたばかりの新入社員の育成サポートに注力。 業務マニュアルの事前共有に加え、勤務後に必ずフィードバックをおこなう時間を設けました。 経験不足を「質の高い教育」で補うことで、連携ミスを未然に防ぐ体制を整えました。
結果、社員とアルバイトの連携がスムーズになり、顧客満足度を高めることができました。 貴社の施工管理業務においても、立場に関わらず周囲を巻き込み、現場の組織力を底上げすることでプロジェクトの成功に貢献します。
キャリアアドバイザーが読み解く!「組織の穴」を埋める仕組み化がポイントのガクチカ!
この例文のポイントは、個人の成果ではなく「チームの生産性を上げる仕組み(マニュアル・教育)」を作った点です。
多くの就活生は「自分がどう頑張ったか」をアピールしがちですが、企業活動はチーム戦です。「自分が抜けても回る仕組み」を作れる人材は、個人の売上を作るスタープレイヤー以上に評価されます。
アルバイト先で「後輩のために残したノート」や「業務フローの改善」があれば、それを中心に据えてみてください。
【内定者例文②】
26卒東京経済大学・人材業界
○○(ファストフード有名チェーン ※)での接客業務において、情報共有の漏れを防ぎました。 当初はマニュアル通りの対応に終始していましたが、より良い接客のために「お客様と同じ視点」を持つことが必要だと考えました。
そこで、顧客向けアプリを自身のスマホに入れ、常に顧客側の情報を収集する習慣をつけました。 ある時、アプリで通知された「ランチタイム変更」が、店舗への業務連絡には記載されていないことに気づき、店長へ報告しました。
結果、現場の混乱とクレームを未然に防ぐことができました。 貴社においても、情報の非対称性に敏感になり、顧客が抱える潜在的なリスクやニーズを先回りして解決する人材として貢献します。
※個人情報保護のため伏字にしています
キャリアアドバイザーが読み解く!想像に留まらない「行動力」がガクチカを魅力的にしている!
多くの就活生が「相手の立場に立ちました」と言いますが、そのほとんどが想像に留まっているもの。しかし、この例文は「アプリをダウンロードする」という物理的な行動にまで移せています。ここが評価されるガクチカの違いといえます。
採用担当者は「思います・考えます」という推測よりも、「現地に行きました・アプリを入れました」という一次情報を取りに行く行動力を信頼します。 精神論ではなく、「顧客視点を持つために、物理的にどんなアクションを起こしたか」を書き出してみてください。
【内定者例文③】
26卒帝京大学・IT業界
かつ丼チェーン店でのキッチン業務にて、作業スピードの向上に取り組みました。 当初は不慣れなため、仕込み作業が追いつかず、1時間の残業が発生することが課題でした。
私は「時間内完了」を目標に掲げ、先輩の動きを徹底的に観察・ヒアリングしました。 その結果、食材の消費期限や在庫状況から「優先順位」をつけて作業していることを発見し、すぐに取り入れました。
結果、混雑状況に左右されず時間内に作業を終えられるようになり、店舗全体の回転率向上に貢献しました。 入社後も、自己流に固執せず、優れた手法を素早く吸収することで、最短で戦力となれるよう尽力します。
キャリアアドバイザーが読み解く!「素直さ」は最強のビジネススキル
仕事が遅いというマイナスからのスタートでも、「できる人を真似して克服した」というプロセスがあれば、むしろ高評価になります。
企業が恐れるのは「わからないまま自己流で進める新人」です。「素直に聞く」「模倣して改善する」という姿勢は、教育コストが低く、成長が早いと判断されます。 失敗談を恐れず、「どうやって修正したか」のプロセスを丁寧に描写しましょう。
【内定者例文④】
26卒習院大学・専門商社
カフェのホールスタッフとして、顧客満足度の向上と業務効率化を両立させました。 混雑時は対応が雑になりがちでしたが、「お客様を待たせないこと」こそが満足度に直結すると考えました。
具体的には、常連のお客様の来店時にオーダーを予測して準備する「先読み」を徹底。 また、スタッフ間で声を掛け合い、役割分担を明確にすることで連携を強化しました。
その結果、お客様から名指しで感謝のメールをいただく成果に繋がりました。 貴社の営業職でも、顧客の要望が出る前に次の一手を準備する「想像力」と「準備力」で、信頼獲得に努めます。
キャリアアドバイザーが読み解く!求められているものへの理解を示している点がポイント!
アパレルやカフェの経験者で「笑顔」をアピールする人がいますが、インパクトにはやや欠けると言わざるを得ません。この例文が内定につながった要因は、CS(顧客満足)の本質を「愛想」ではなく「タイムパフォーマンス(待たせない)」と捉えた点にあります。
常連の顔を見て準備する=提供時間の短縮=回転率向上。つまり、サービスの質を上げつつ、経営効率も上げているのです。この「経営者目線」を持ったサービス精神こそが評価されます。
単なる接客ではなく、「効率化とおもてなしをどう両立させたか」という視点で語ると、一気に説得力が増しますよ。
【内定者例文⑤】
26卒國學院大学・インテリア業界
ピザチェーン店にて、地域イベント時の店頭販売責任者を務めました。 競合の出店も多い中、「他店を圧倒する売上」を目標に掲げました。
単に商品を並べるだけでなく、購買意欲を刺激するために価格を大きく表示したPOPを作成。 さらに、当日の客層や天候を見ながら、最も興味を引く商品へ適宜アピール内容を変更しました。
結果、周辺店舗の平均売上が2万円の中、3倍の6万円を売り上げました。 また、サイドメニューの販売数も前年比10倍を達成。 目標数字にこだわり、状況に合わせて打ち手を変える「考動」を貴社でも実践し、確実に利益を生み出す人材になります。
キャリアアドバイザーが読み解く!数値の「比較」で説得力を出した点がポイント!
文句なしに「強い」ガクチカですね。とくに、「市場平均(2万円)」と「自社実績(6万円)」の比較がポイントです。
「頑張って6万円売りました」だけでは、それが凄いのかわかりません。「周りが2万なのに、自分は6万」と言われて初めて、採用担当者は「おっ、この子は突き抜けている」と身を乗り出します。ビジネスは相対評価の世界。比較対象を出して、自分の頑張ったことを客観的に証明するのがポイントです。
【内定者例文⑥】
26卒日本大学・教育業界
家庭教師として、学習習慣のない生徒の成績向上に取り組みました。 当初、生徒は基礎学力が不足しており、宿題を自力でこなせない状態でした。
そこで私は「確認テスト満点」をゴールに設定し、以下の2点を実行しました。
①先輩講師の知見を借り、根拠のある指導法を取り入れる
②指導法を固定せず、期間を決めて試し、効果が出なければ改良するPDCAを回す
約10回の試行錯誤の結果、生徒は自力で宿題を完遂できるようになり、テストで満点を取るまでに成長しました。 この経験で培った「成果が出るまで改善を止めない粘り強さ」を活かし、貴社の課題解決においても最適解を導き出します。
キャリアアドバイザーが読み解く!PDCAサイクルの証明が高評価!
「試行錯誤しました」という学生の多くは、実は2〜3回の試行に留まっているのがほとんど。しかしこの学生は「10回」と多くの検証を回していることが、内定につながった要因の一つです。1つの方法がダメでも心が折れず、仮説検証を繰り返した証拠ともいえますね。
今回はしっかりと結果につながっていますが、もちろん、結果につながらなかったとしても、この行動数をしっかりと明示するというのは大切です。どう頑張ったのかを証明する客観的な情報を盛り込むことは、あなたのガクチカの説得力をアップさせますよ。
また、「期間を決めて効果が出なければ変える」という記述は、ダラダラと続けない決断力を示唆しています。 抽象的な言葉を使わず、「量(回数・時間)」で努力の総量を伝えてみてください。
【例文添削】NG例文と注意点をキャリアアドバイザーが解説
NG例①頑張ったことが当たり前の内容
NG例②専門用語が混じっていてわかりにくい
NG例③仕事につながるイメージが湧かない
NG例①頑張ったことが当たり前の内容
私はコンビニのアルバイトを3年間続けました。 遅刻や欠席をせず、どんなに忙しいときでも笑顔で接客することを心がけました。 また、品出しもスピーディーにできるよう努力しました。 この経験から、継続することの大切さを学びました。
客観的な「説得力」を生み出す要素を取り入れよう
厳しいことを言いますが、遅刻をしない、笑顔で接客する。 これは給料をもらう以上、社会人として当たり前にやるべきことです。
「マイナス(遅刻)をゼロ(定時出勤)にする努力」をアピールされても、企業はあなたを採用するメリットを感じません。
企業が知りたいのは、「ゼロをプラスにする(店舗を良くする)ために何をしたか」です。 主観的な「努力」ではなく、客観的な「成果」を伝えましょう。
コンビニでの発注業務にて、廃棄ロスの削減に取り組みました。 感覚的な発注で毎日5,000円分の廃棄が出ていたため、天気予報と過去データを照らし合わせる「発注基準表」を作成しました。 結果、廃棄額を月間30%削減しました。 貴社でも、データを根拠に行動し、コスト意識を持って業務にあたります。
NG例②専門用語が混じっていてわかりにくい
カフェでのバイトで、ピーク時のドリップとスチームの連携が悪く、提供遅れが発生していました。 そこで私は、ポルタフィルターのセット手順を見直し、バリスタ間のオペレーションを修正しました。 結果、ショット落ちのリスクも減り、クレームが減りました。
誰が聞いても理解できる言葉に翻訳しよう
アルバイトの話をするとき、つい自分の知識量をベースに話してしまうことがありますが、大前提として採用担当者はその業界のプロではありません。話についていけなければ、魅力的に感じることもありません。
社会人にとって最も重要なスキルの一つは、「難しいことを誰にでもわかる言葉で説明する力」です。 「専門的な話=優秀」という勘違いを捨て、誰が受け取っても映像が浮かぶ言葉に変換しましょう。
カフェでのドリンク作成において、提供スピードと味のバラつき解消に取り組みました。 ピーク時にスタッフ間の連携が取れないことが課題だったため、器具のセット位置や動線を固定する「配置ルール」を提案しました。 結果、提供ミスがゼロになり、ピーク時の回転率を向上させました。 貴社でも、相手に伝わりやすい環境を整え、チーム全体の効率化に貢献します。のテキストを記載
NG例③仕事につながるイメージが湧かない
塾講師のアルバイトで、生徒と仲良くなることに注力しました。 休憩時間にアニメの話をするなどして距離を縮め、生徒から「面白い先生」と言われるようになりました。 このコミュニケーション能力を活かして、貴社でも頑張ります。
「目的意識」をガクチカの軸に据えよう
ただ「仲が良い」のと「信頼関係がある」のは別物です。面接官が知りたいのは、「仲良くなった先に何があるのか」です。
その関係性を起点にして、「成績が上がった」「退会を食い止めた」などの利益(成果)が出て初めて、あなたのコミュニケーション能力は評価されます。
手段(仲良くなる)と目的(成果を出す)を履き違えないようにすること、ここが受かる・落ちるガクチカの分かれ目です。
個別指導塾にて、生徒の学習意欲向上に取り組みました。 勉強嫌いな生徒に対し、授業外の会話で趣味(アニメ等)を把握し、問題をその話題に関連付けて出題するなど、興味を引く工夫を凝らしました。 結果、「先生の授業なら受ける」と学習時間が倍増し、成績アップを実現しました。 貴社の営業職でも、まずは顧客の懐に入り、信頼関係を築くことで成果に繋げます。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
「ガクチカ」の名の通り、話すべきは「頑張ったこと」です。つまり企業側が見たいのは結果というより、そこにいたるまでどう頑張ってきたのかという「プロセス」にあります。
アルバイトをしていくなかで、大きな売り上げを上げた、業務オペレーションを改善した、といった実績があったとしたら、その起点に立ち返って、なぜそういった行動を遂げられたのか、きっかけには何があったのかを振り返ってみてください。