目次
- 「アルバイトで学んだこと」で学びだけを伝えるのは不十分
- 企業がアルバイト経験から知りたいことは?
- 学生の人柄
- 働くことへの意識
- 企業に貢献できる人材か
- 社会経験値が高いか
- 入社後に責任を持って働けるのか
- 選考でアルバイトでの学びが活かせる質問
- 自己PR
- ガクチカ
- 長所や短所
- 志望動機
- 失敗談
- 「アルバイトで学んだことがない」人はどうする?
- ①アルバイト未経験の人:バイト経験に代わる学びを用意しよう
- ②アピールできる経験がないと感じている人:小さな成長に目をつけよう
- 刺さる「アルバイトで学んだこと」の構成方法
- ①アルバイトで学んだことを伝える
- ②学びを得る以前の状況と感じた課題について伝える
- ③その課題に対してどうアプローチしたか伝える
- ④その学びが就職後にどう活きるか伝える
- 「アルバイトで学んだこと」を伝えるための6つの視点
- 始めた理由
- 役割
- 感じた課題
- 自分の行動
- 状況がどう変わったか
- 企業での活かし方
- アルバイトから得た学びと結びつくキーワード
- チームワーク
- リーダーシップ
- 責任感
- コミュニケーション能力
- 分析力
- 問題を解決する難しさ
- 働くことの楽しさ
- 【アルバイト別】例文10選
- 居酒屋
- ファミレス
- スーパー
- コンビニ
- 塾講師
- イベントスタッフ
- コールセンター
- 事務
- アパレル
- デパート
- アルバイトでの学びは「自分の思考や行動」まで盛り込んで伝えよう
「アルバイトで学んだこと」で学びだけを伝えるのは不十分
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「就活でアルバイトでの学びについて聞かれるんですか?」
「ガクチカでアルバイトを通じての学びを伝えたいんですが、どうすれば良いですか?」
と聞かれることがよくあります。アルバイトをする学生にとって、ガクチカや自己PRなどで、アルバイトを通じての学びを伝えたい人は多いことでしょう。しかし、実際どのように伝えれば魅力的に伝えられるかよくわからない人もいますよね。
実は「アルバイトで学んだこと」を答える際、学びのみを伝えるのはアピールとして不十分です。企業に刺さるアピールをするには、学び以外の内容も盛り込むことが欠かせません。どのような話を盛り込めば高評価を得られるのか、その方法を解説していきますね。
企業がアルバイト経験から知りたいことは?
まずは企業がアルバイトで学んだことをなぜたずねるのか、その理由を知ることから始めましょう。理由がわかれば、アピールするべき内容も少しずつ見えてきますよ。
学生の人柄
企業は、アルバイト経験を通じて学生の人柄を知りたいと考えています。どんなときにどんな場面でどう考え、そしてどのように行動するかは人それぞれ。学びを得るまでの過程の中でも、その人柄が表れるものです。
アルバイトでの経験、そしてその学びから人柄を知ることで、学生が自社とマッチする人材かどうかを判断しようとしています。
働くことへの意識
アルバイトは、学生が初めて社会に出て仕事に触れ、その対価としてお金をもらうという経験をする機会でもあります。アルバイトから得た学びを話すことで、仕事や働くということにどういう意識を持っているのか、社会人として仕事に真摯に取り組めるのかを知りたいのです。
また、アルバイトに対する姿勢を知ることで、その学生が働くうえで何を大切にしていたのかも見えてきます。
就活生
就活生
バイトと言えどビジネスの場! 売上を上げることを最重要視していました。
人によって、働くうえで大切にしていたことはさまざまでしょう。それを知ることで、自社の雰囲気や方向性と学生が合うかどうかも判断しています。
企業に貢献できる人材か
物事への取り組み方はそのまま仕事への取り組み方として捉えられます。企業は、学生が得たアルバイトの学びを実際の業務にあてはめたうえで、自社に貢献できるのかを判断しています。
あなたにとってはいくら立派な学びでも、それが企業で活かせない学びでは意味をなしません。自分の伝えたい学びが企業で貢献できるかを意識して回答をしましょう。
社会経験値が高いか
アルバイト経験から得た学びから、学生の社会経験値が図られているケースもあります。ビジネスの場において適切な対応ができる学生は、企業にとっても魅力的ですよね。アルバイト経験から期待できる社会経験の例には以下のようなものがあります。
- 基本的な敬語の取得
- 簡単なビジネスマナーの習得
- 顧客へのクレーム対応
- 社会の仕組みやお金の回り方への理解
こういった経験から得られるスキルは、社会人になってからも必要になるものばかりです。アルバイトから、こういったスキルがすでに身に付いているのかもよく見られています。
入社後に責任を持って働けるのか
実際にアルバイトとして働いた経験は、社会人として責任をもって自分のポジションで働くイメージの構築にもつながるでしょう。
学びを得る過程で課題に感じていたことや困難なことがあった学生もいるかもしれませんね。しっかりとその課題や困難を乗り越えたという事実は、「社会人として働くうえでも困難に負けず頑張ってくれそうだ」と判断され、選考時に高く評価されることもあります。
企業はアルバイトからの学びを通して、入社後にしっかり働けるのかを複数の視点から判断しています。
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選考でアルバイトでの学びが活かせる質問
就活生
大学時代にバイトで学んだことが結構あるんですけど、どんな質問で話せそうですか?
キャリアアドバイザー
そうなんですね! アルバイト経験をアピールできる箇所はいろいろありますよ。いくつか紹介しますね。
就活で聞かれる質問の中には、アルバイト経験やその中での学びを盛り込むことで強いアピールができる質問がいくつもあります。どのような場面でどのようにアルバイトでの学びが活かせるのか、ぜひ参考にしてください。
自己PR
自己PRでは自分の強みを話しますよね。しかし、自分の強みを話す際は強みそのものをアピールするだけではなく、その強みにかかわるエピソードを盛り込まなければなりません。
たとえばアルバイトの経験を通じて、自分の強みが何であるかを学んだ人もいれば、自分の強みをバイトで活かすことができた人もいることでしょう。強みをアピールする際にアルバイト経験が役立ちますよ。
自己PRでのアルバイト経験のアピール方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
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ガクチカ
ガクチカとは「学生時代にもっとも力をいれたこと」です。自分の強みを伝えるよりも「頑張ったこと」を通して自分が得た学びについてアピールする要素が強いです。
ガクチカについて話す際も裏付けとなるエピソードを併せて伝えなければいけません。学生生活の中で努力が他者から評価され、認められるようなエピソードにはいくつかのジャンルがありますがアルバイトについてのエピソードは特におすすめです。
キャリアアドバイザー
売り上げなどの数値で成長をアピールすることもできますし、仲間との交流から得たものを学びにするのも良いですね。
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長所や短所
長所や短所を答える際にも時間に余裕がある場合には、要点だけを答えるのではなくその裏付けとなるエピソードも併せて伝えると良いでしょう。そこでバイト経験での学びが使えますよ。
実際に「アルバイトで自分の短所を認識し改善に取り組んでいた」「顧客とかかわる中で自分の○○という長所を認識した」などさまざまな側面から学びを活かせますね。
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志望動機
志望動機ではその企業を志望した理由に加えて、採用メリットを感じさせるために「自分がどう貢献できるか」も伝える必要があります。そのうえでアルバイトという社会経験の中での学びは、そのまま社会人として働くうえでも活かせることが多いです。アルバイトでの学びを根拠にして「入社後にどう貢献できるか」の部分に説得力を持たせましょう。
キャリアアドバイザー
アルバイトでの学びは企業理念への共感の根拠としても使えます。企業理念に共感したうえで、その根拠として自分が働くうえで大切にしていたことを併せて伝えると、良いと感じていることに説得力を持たせることができますね。
志望動機についてはこちらが詳しいです。ぜひ併せて読んでおきましょう。
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失敗談
失敗談では、これまでの経験の中で失敗したことを話します。日常の中でもさまざまな失敗があるはずです。特にアルバイトにおける失敗では、メンバーや来店した方に迷惑をかけてしまったケースもあるでしょう。「失敗を通じて周りとのかかわり方を見直した」など、失敗を通じてこその学びを伝えましょう。
失敗談を話す際はこちらの記事を参考にしてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
ほかにも「尊敬している人物は誰ですか」や「苦労したことは何ですか」などの質問はアルバイトで得た学びがアピールできますよ。自分が希望する業種や職種のアルバイトをしていると、職場に尊敬するような先輩や上司がいるケースもあるでしょう。また、アルバイトには苦労したエピソードがつきものだからです。
尊敬している人物を通じてアルバイトでの学びを話すときは「その人のおかげで学べたこと」という切り口で持ってくるのがコツです。たとえば「その人に認めてもらうためにあきらめずに仕事に取り組み粘り強さを学んだ」などと話すことができますね。
アルバイトで苦労したことを話すときは「どのように乗り越えたか」という困難に打ち勝ったことで学べた内容をアピールできます。アルバイトを頑張ってきた学生は、アルバイトに結び付けられる質問がきたらチャンスを逃さずアピールしていきましょう。
「アルバイトで学んだことがない」人はどうする?
そもそもアルバイトをしてこなかったり「アルバイトでの学びなんてない……」と不安に感じる人もいることでしょう。学びを考えるための切り口をいくつか紹介しますね。
①アルバイト未経験の人:バイト経験に代わる学びを用意しよう
就活生
そもそもバイトをしてこなかったので、話せるエピソードが何もありません……。
アルバイトをしていなかった場合は、まずはバイトをしなかった理由を述べましょう。理由は「サークルに専念するため」「勉強の時間を確保するため」など、なるべく前向きな理由を用意すると良いですね。
その代わりに、バイトではない他の力を入れていた物事から得た学びを用意しておくようにしましょう。経験が違えど企業が知りたいことの大枠は変わりません。アルバイトの学びと同じく「学生の人柄」や「企業に貢献できるのか」をアピールできるような学びであることが大切です。
②アピールできる経験がないと感じている人:小さな成長に目をつけよう
就活生
特に学びとか考えずにバイトしてたので、これといって強いエピソードや学びはないんですよね。
バイトでの経験や学びは、何か問題点を見つけ改善をおこなうようなのものだけではありません。とある物事について、良い状態を継続したことや、さらにより良くするための行動でも学びは生まれます。
少し視点を変えて、自分がアルバイトでずっと続けてきたことや、周囲から感謝をされたことがないか考えてみましょう。普段何気なくやっていることにあなたが得た学びが隠されているかもしれません。
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刺さる「アルバイトで学んだこと」の構成方法
ここからは一緒に回答を作ってみましょう。各フェーズごとに自分の伝えたいことを実際に書き出しながら読んでみてくださいね。
①アルバイトで学んだことを伝える
まずはアルバイトでの学びを伝えます。問われていることに対する答えを初めに持ってくることで、伝えたいことがわかりやすくなります。エピソードから話してしまうと、言いたいことがうまく伝わらないこともあるので注意しましょう。
②学びを得る以前の状況と感じた課題について伝える
学びを得るにあたった状況や課題を伝えましょう。そのときの状況や感じた課題を伝えます。自分の感じた課題や行動が周囲に良い影響をもたらしたことを理解してもらうためには、行動以前の状況を伝えることが必要です。
自分の考えとそれに基づく行動で環境が変わったことを伝えるためには、当時の環境を伝えることで対比ができますよね。環境の変化がわかりやすくなります。
自分の立ち位置や継続期間にも触れよう
当時の自分の役割や継続期間についても触れておきましょう。長く働いていたからこそ気付けた課題もあれば、入ってすぐの身だからこそ気付ける課題もあるもの。
アルバイトを始めてすぐなのか、それとも役職がついたあとなのかでも、感じる課題は変わりますよね。当時の状況のイメージをより膨らませてもらうために、ここで自分の役割や継続期間にも触れておくようにしましょう。
キャリアアドバイザー
役割を話すと当時のアルバイト先への貢献度も理解してもらえるので、あなたへの入社後の期待も高まるでしょう。
③その課題に対してどうアプローチしたか伝える
課題は自分が改善のためにどんな行動を取ったかを合わせて伝えましょう。
また、具体的な行動を述べることで得た学びにも説得力が生まれます。課題を乗り越えたからこそ得られた学びなんだと納得感も深まりますね。
店長が激務に追われて忙しそうにしていた
↓
できる仕事を巻き取り別のスタッフに振り分けた
↓
店長の負担が減り、均等に仕事が与えられたことで効率化につながった
行動に対する周りの変化はマストで盛り込む
多くの学生が忘れがちなのが「行動に対する状況の変化」。せっかく課題を分析し改善するための行動をとったとしても、行動に対する結果が伝わらなければアピールとしては少し弱いでしょう。場合によっては「本当にその行動は状況に合っていたのかな?」と不安に思われることもあるかもしれません。
周囲の変化を伝えるときは、数字を用いるなど具体性を意識してみましょう。自分の行動が環境に及ぼした変化をより明確にすることができるでしょう。
④その学びが就職後にどう活きるか伝える
もっとも重要なのが「その学びを入社後にどう活かすか」です。企業にとって求める人材とは、自社に貢献してくれる人材です。繰り返しにはなりますが、企業はただあなたの学びが知りたいわけではなく、その学びが自社の業務に役立つのかを知りたいと考えています。
事前に企業研究を深めておき、どういったスキルや人柄の人材が求められているのかを把握しておきましょう。入社後に活躍している姿を想像してもらえるよう、その企業に沿ったアピールをすることがポイントです。
「アルバイトで学んだこと」を伝えるための6つの視点
- 始めた理由
- 役割
- 感じた課題
- 自分の行動
- 環境がどう変わったか
- 企業への活かし方
アルバイトで学んだことを効果的にアピールするためには結果だけを伝えるのでは不十分。学びを得るまでの過程や行動について触れてこそ学びが光るものです。
また出来事を詳細に伝えることで、物事に対しどのように考え行動する人なのかと、あなたの人柄もより伝わりやすくなるでしょう。アルバイトでの学びを魅力的に伝えるために、押さえておきたい7つの視点を確認しておきましょう。
始めた理由
まずはそのアルバイトを始めた理由を思い起こしましょう。バックグラウンドがあったほうがエピソードがわかりやすいですよね。
たとえば、「その仕事に興味があった」ことがバイトを始めた理由だったとします。興味があれば、自分から意欲的にその仕事について知ろうとしますよね。その結果学びとして情報集のコツや行動力の大切さに結び付けることもできます。始めた理由は学びの入り口として、導入の役割を果たします。
役割
そのアルバイトにおいての自分のポジションや役割についてもはっきりさせておきましょう。たとえばバイトリーダーを任されていた場合と役職がなかった場合とでは、学びも少し変わりますね。
もちろん役職のポジションを任されていた事実そのものが評価されることもありますが、「入ったばかりでお店の課題に気付いてアプローチできたこと」なども高評価につながるでしょう。
役割もあわせて思い起こしエピソードに盛り込むことで、企業はアルバイトをするあなたの様子が詳細にイメージできるようになります。
感じた課題
辛かったことや、うまくできなかったことなど、課題を乗り越えてこそ学びは生まれるです。課題の内容や乗り越えた方法を思い返しておきましょう。
また、ビジネスの場では自ら積極的に課題を見つけ、それを解決することで積極的に学ぶ姿勢は重宝されます。高い課題意識を持つ学生は、社会人になっても意欲的に動いてくれるだろうと好印象に受け取られることもあります。
自分の行動
課題改善に対して自分がどう動いたかも、アルバイトでの学びを伝えるうえでは不可欠です。アルバイトをする中で感じた課題はそのままにせず、改善のために何かしら自分で行動することが重要ですよね。これはビジネスの世界においても同じことが言えます。
自分のスキル向上のために行動したのか、チームのために行動したのかなど、複数の視点から自分の活躍した場面を思い返してみましょう。
状況がどう変わったか
自分の取った行動によって状況が良い方向に傾いた場合には、どのようなプラスの変化があったのかも一緒にアピールしておきましょう。また、人によっては自分の行動がマイナスに傾いてしまい、そこから学びを得た人もいるかもしれませんね。
マイナスの変化を述べる場合には、「どうしてそうなってしまったのか」の振り返りと今後同じような状況にならないための対策を具体的に述べましょう。次に活かそうとする積極的な姿勢は選考で評価してもらえるでしょう。
企業での活かし方
最後に「アルバイトでの学びの企業での活かし方」を考えておきましょう。企業が知りたいことは学びそのものだけでなく「その学びをどう活かして貢献できるか」です。
学んだ内容を活かしてどのように仕事に取り組むのか、仕事内容や部署の情報などを盛り込みながら詳細に表現できると良いでしょう。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
面接官にアルバイトで学んだことを伝えるときは、こちらの7つのポイントを抑えて話すと伝わりやすいですね。さらに、できれば「やりがい」や「自分の感情・考え」も盛り込めるとなお良いでしょう。これらを伝えることで、よりあなたの人柄が伝わりやすくなるからです。
やりがいは働く際のモチベーションにつながります。どのようなことにやりがいを感じていたのか、そして志望企業の仕事が「自分がやりがいを感じられるものである」と、自分と合っていることを伝えられれば、入社後もモチベーション高くいきいきと働いてくれそうだと感じてもらえるでしょう。
また、たとえばバイト先で課題に気づいたときにどう感じ、どのように考えたかも伝えるようにします。悔しかったのか、「何がなんでも乗り越えてやる」と情熱が沸いてきたのか、当時の自分の感情や考えを伝えることがおすすめです。さらに感情は表情や話し方などでも伝えることができるので、気持ちを込めていきいきと話すよう心掛けましょう。
アルバイトから得た学びと結びつくキーワード
実際にアルバイトではどのようなことが学べるのでしょうか。ここからは多くの学生がアルバイトを通じて学ぶことの一例を紹介しますね。また、それぞれの学びをどのようにアピールすれば効果的なのかも併せて説明していきます。
チームワーク
アルバイトでは、年代の違うさまざまな人とかかわって働くこともよくあります。その際に「チームワークの大切さを学んだ」「何に気を付ければ円滑にチームが動くかを知った」などと感じる人は多いのではないでしょうか。
会社は1つの組織でありチームです。チームワークに関して学んだことは、そのまま企業で働くときに活かせるものばかり。自分がどう考え、チームのためにどう行動したかを詳細に伝えられれば、相手はあなたが実際に働くときの姿をイメージしやすくなりますよ。
チームワークをアピールしたい学生はこちらの記事も読んでみると良いでしょう。
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リーダーシップ
アルバイトをしていると、アルバイトリーダーなどリーダー職を経験することもありますよね。リーダーとしてチームを統率し人をまとめる力は、組織で働くときに重宝されます。またリーダーの動き次第で、その組織は良くも悪くもなります。
リーダーシップをアピールするときは、リーダーとしてどのように仕事に取り組んだかを伝えるのはもちろんですが、なぜ自分がリーダーを任されたのかも伝えられると良いですね。信頼される人柄であるというアピールにもつながりますよ。
責任感
大学生になって初めてアルバイトをすることで、お金を扱うことや自分の行動の対価としてお金をもらうことの責任の重さを学んだ人もいることでしょう。働くことに責任感を持ち、仕事を投げ出さずに一つ一つこなすことは、相手からの信用につながります。
また、仕事によっては期限が指定されている場合もあるでしょう。責任感の中でも、納期を守ることに対し責任を持っていたということも好印象につながりますよ。その際は期限を守るためにどのような工夫をしていたかを伝えられると、入社後の姿がよりイメージしやすくなります。
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コミュニケーション能力
接客販売などのアルバイトでは顧客とコミュニケーションを取ることが多くありますよね。その結果、円滑なコミュニケーションの方法を学んだ人も多いでしょう。
コミュニケーション能力は強いアピールポイントになります。仕事を進める際は社内外問わず多くの人とかかわるため、コミュニケーション能力が必須だからです。
しかコミュニケーション能力は多くの学生がアピールしたいと考えている要素でもあります。アピールの際は、どのようなコミュニケーション能力を得たのかを深掘りしておきましょう。
- 誰とでも話ができる
- 会話を生み出すのが得意
- 相手の話を引き出すのが得意
- 相手が本当に言いたいことを理解できる
自分がどのようなコミュニケーション能力を持っているのか、そしてそれを仕事においてどのように活かせるかで差別化を図りましょう。業務内容など、企業の情報を盛り込むと再現性も感じられて良いですね。
分析力
課題を感じると、それを解決するために何をするべきか考えますよね。最善の解決策を導き出すためには、現状を分析したうえで考える必要があります。そのため、課題を解決しようとするとおのずと分析力が鍛えられるのです。
分析力をアピールする際は、自分が課題のどういった点に目を向けるようにしていたかを伝えると良いでしょう。分析の仕方は人それぞれですから差別化につながりますし、その視点で分析をおこなうことが課題解決につながったのなら、仕事でも活かすことができそうですよね。
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問題を解決する難しさ
課題を発見でき、改善のために行動に出たとしても、うまく解決に結びつかなかったこともあるもの。問題を解決する難しさを学んだ学生もいることでしょう。
ここでは、「問題を解決できなかったからその難しさを学んだ」とまとめてしまうのは避けましょう。難しさを感じたうえでどのように考え行動し直したのを伝えることが重要です。あきらめずに物事に取り組む真面目な人柄や、臨機応変に対応できる力も感じられますよ。
問題を解決する難しさやそのスキルについてのアピール方法はこちらの記事で紹介しています。
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問題解決能力が備わっている人は選考でも高評価を得やすいです。 この記事では、問題解決能力が必要とされる理由、向上させる方法などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画、自己PR例文、おすすめ本も参考に能力を鍛えおきましょう!
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働くことの楽しさ
アルバイトは学生が初めて「働く」ことを体験する機会です。その中で、苦労や困難はもちろんあるでしょうがそれと同時に楽しさややりがいを感じる人もいることでしょう。
これから実際に社会人として働くうえで、仕事に対するポジティブな感情を抱いている人は良い印象に映ります。仕事を任せる側からすると、困難なことがあっても最後まで前向きに取り組んでくれそうだと安心できるからです。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
アルバイトからは、ほかにも「やり抜く力」が学べますよ。アルバイトといえど、大変な出来事が多く、投げ出したいことや辞めたくなることも結構あるからです。
それを辞めずに続けたことは「やり抜く力」を育んでいることにつながっています。困難な出来事があったときに工夫して乗り越えたことは、最後までやり抜く力が備わっていることの根拠にもなります。
一般的に、商社などは「やり抜く力のある学生」を求めている傾向にあるといわれていますよ。アルバイトで生じたトラブルから逃げずにやり切った経験のある人は「やり抜く」ことを学んだとアピールするのも効果的です。
自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう!
【アルバイト別】例文10選
ここからはアルバイトで学んだことを伝える際の例文を紹介していきます。アルバイト別に分けているので、自分がしていたアルバイトがあればぜひ参考にしてくださいね。
居酒屋
私は居酒屋のアルバイトを通じて、臨機応変に対応する力を身に付けたと感じています。
大学1年生のときに始めたのですが、さまざまな年代のお客様が来店されるうえに、酔っている方もいたりと、初めの頃はお客様対応には非常に悩まされました。しかし、私が困っているときに助けに入ってくれた先輩の姿を見たり、また仕事にも慣れてきたのもあって、2年生になるころにはどのようなお客様にどのような対応をすれば良いかがわかるようになってきました。
酔っているお客様には明るく、軽い冗談を言うなどして場を和ませたり、盛り上がっているお客様には適度に追加のオーダーを聞きに行くなどホールの雰囲気に合わせた行動を心がけました。その結果、常連さんには私の名前を覚えていただき、よくお客様からあたたかいお言葉をいただけるようになりました。後輩もよく成長してくれて、4年生時にはお客様とスタッフがほがらかにかかわり合う、非常に雰囲気の良いお店になったと感じています。
アルバイトから臨機応変な対応力を身に付けたのに加え、それが場の空気を変える力があることにも気づかされました。御社に入社後も、臨機応変さを活かし周囲の状況に応じて動いていきたいと思います。そして場が円滑に回るよう、サポートしていきたいです。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
学びが生まれる前と生まれたあととで状況の対比がわかりやすいですね。また取った行動が詳しく書かれているので、当時の状況を想像しやすいです。
ファミレス
私はアルバイト経験を通じて、段取りよく物事をおこなうことの重要性を学びました。
学生時代はファミリーレストランのキッチンでアルバイトをしていました。初めはオーダーに対し、来たものから順に対応していくようにしていましたが、既存の方法に対して効率の悪さを感じており、何か改善できる箇所はないだろうかと考えていました。
そのため、まずは一週間の中でどんなオーダーが多いのかを調べるところから始めました。そのうえで、出勤後はオーダーが多いメニューの下ごしらえから始めるようにすると、いざオーダーが入ったときも時間をあまりかけずに対応することができました。また、料理を作る流れも「時間がかかるもの」と「片手間でできるもの」に分けてみて、時間がかかるものの合間に片手間でできるものを対応していくように変えたことで、料理にかかる時間を今までの3/4程までに減らすことができました。
この取り組みは当時のバイトリーダーに評価され、キッチンではこの手順が推奨されるようになりました。今ではすべてのメニューに段取りをつけて料理を作っているので、お客様をお待たせする時間が短くなり、満足度の向上につながりました。
御社に入社後、慣れないことばかりで手間取ることも多いと思いますが、焦らずにまずは一つ一つの仕事を見極めようと思います。そのうえで、やるべきことに段取りをつけて、効率よく物事に対応していきたいです。
キャリアアドバイザー
バイトを始めたばかりの頃から、自発的に考えて行動に起こす積極性の高さが読み取れます。入社後も学びを活かしながら自分から行動する様子が目に浮かびますね。
スーパー
私はスーパーでのアルバイトを通じて、効率の上げ方を学べたと考えています。
私が働いていたスーパーでは、土日のお昼以降や、ポイント2倍デーの日が非常に混んでいました。たくさんのお客様に対応するため、レジはスピードが勝負と考えており、効率性の高さを優先していました。しかしあるとき、効率を重視した結果品物に傷をつけてしまい、お客様からお叱りを受けることがありました。
そのときから、もちろん効率も重要ですが、忙しいときこそ丁寧な対応を一番に心がけるべきだと気付きました。それからは、バーコードのスキャン後は、重さや形を考え持ち運びに困らない袋詰めを、またお会計のやり取りもお客様の目を見てしっかりと受け答えすることを心掛けました。すると自分に落ち着きが出て、逆に仕事の効率が良くなり、一時間で対応できたお客様の数が1.2倍ほどに増えました。
この経験から、お客様への丁寧な対応の重要性と、それが効率を上げることの一番の近道だということを学びました。御社の経理職においても、丁寧な仕事をすることは第一で取り組んでいきます。そのうえで、効率良く仕事を進めていきたいです。
キャリアアドバイザー
一度の失敗からしっかりと改善案を考え、それが結果にも学びにもつながっているのが良いですね。仕事への再現性もあり、わかりやすいです。
コンビニ
私はアルバイトを通じて、分析力が鍛えられたと考えています。
大学3年から、アルバイトリーダーを任されるようになり、週に1回の社員との会議に出席するようになりました。コンビニでは先週・先月・昨年の売上を分析し、次週以降その店舗で売れていきそうな商品を考え、仕入れ個数を決めます。
私は社員の方々に比べてお客様と接する機会が長いため、データからだけではなく、実際にどのような人がどのようなものと併せて商品を購入していくのかなど、お客様と接した感覚も踏まえて仕入れるべき商品について進言するようにしていました。
すると、その次の月は私が仕入れ量を今月の1.2倍上げるべきと提案した商品の売れ筋がよく、期待値通りの売上を上げることができました。データだけではなく、接客を通じてわかりえることだったため、社員の方々からは嬉しい言葉をかけていただきました。
この学びで得た分析力を活かし、御社の営業職としてまずはデータなどの情報だけではなく、自分の身を持って感じたことからお客様にもっとも良い提案をしていきたいです。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
既存のデータだけではなく、実際に接客を通じて感じた提案をしているところから積極性の高さを感じます。結果も示せているのがなお良いですね。仕事においてもしっかり結果を残してくれそうです。
塾講師
私は塾講師のアルバイトを通じて、問題解決力を身に付けたと感じています。
塾のアルバイトで国語や社会などの文系の科目を教えていました。多くの塾生は科目に対し苦手意識を持っていたものの具体的に何が苦手かがわかっておらず、どこを伸ばしてあげるべきかわかりませんでした。自分の意志ではなく親の意向で来ていた子も多かったため、あまり積極的に授業に臨もうとはしていませんでした。
私は塾生が受けたテストから、まずは生徒たちの苦手分野がどこであるかを把握しました。国語は基本的な語彙力や読み書きができていない子が多かったため、生徒のやる気を上げる目的も踏まえて、授業前に自作の小テストをおこなうようにしました。イラストなども付け、あまりテストには見えないテストにしたため、塾生もやる気を上げてくれました。
また社会に関しては、出来事は覚えているものの、それぞれの出来事の関連性がわかっていない生徒が多いことがわかりました。そのため、私は授業のときに出来事の流れを意識させるため、矢印のマグネットを使うことを心掛けました。出来事の流れが可視化できるため、塾生の理解も進み、矢印を取り入れる前に比べて正答率が上がるようになってきました。
このバイトで培った問題解決力は御社の営業職においても活かせると考えています。まずは課題を見つけ、その課題に対しどのようにアプローチしていくべきか、相手が受け取りやすい方法を考えたうえで最善の提案をしていきます。
キャリアアドバイザー
問題解決のためのアプローチに独自性があり、非常に好印象です。また、アプローチの仕方も詳細に示されているためわかりやすいですね。実際に入社後も活躍している様子が目に浮かびます。
塾講師の経験をアピールする方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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イベントスタッフ
私は、学生時代におこなっていたイベントスタッフのアルバイトで、柔軟性が身に付いたと感じております。
イベントスタッフは派遣型で、自分の都合の良い日付のイベントに参加します。そのため、初対面の相手とイベントを運営することも多く、初めは緊張してしまい円滑なコミュニケーションを取れませんでした。また、予想外のトラブルも多く、それに対しすぐに指示を出したり行動に移すことも難しかったです。
しかし、まずは一緒に働く仲間とコミュニケーションを取ることを心掛けることで、緊張がほぐれ、さまざまな人と連携して対応できるようになってきました。その中で、ライブ中に興奮でお客様が倒れてしまうというトラブルがあったのですが、仲間と会話を交わしていたことで、応急処置ができるスタッフに指示を出しました。
それに加えて、お客様が女性であることを加味し、男性スタッフをその場から離れさせ女性スタッフ同士で大事なくお客様を救護室に運ぶことができました。落ち着いたお客様から対応したスタッフに感謝の言葉を述べられたときは非常にやりがいを感じました。
バイトで培った柔軟性は、御社のブライダル事業で活かせると考えています。そのお客様に最適な対応をしていくことで、お客様との信頼を深め、良い結婚式ができるよう努めてまいります。
キャリアアドバイザー
初めと、考え行動したあとの対比がわかりやすいです。また、この回答からは思いやり精神や相手の気持ちを慮る力も読み取れますね。
コールセンター
私はアルバイトを通して、人の話を引き出すコミュニケーション能力が身に付いたと思っております。
大学時代はコールセンターでアルバイトしておりました。もともと人と対面で話すことに苦手意識があったため、それを克服したいと思ったのがきっかけです。しかし、対面ではなくともお客様と話すのは難しく、お客様からのクレームに何度も心が折れそうになりました。
しかし、ふと「この人たちはどうしてこんなに怒っているのだろう」と考えることがあり、そこから「この人たちの話をもっとよく聞いてみたら、何か最善の声掛けができるのではないか」と発想を返還することができました。
そこからは、まずはどんなに怒鳴られたとしても引き下がらず、相手の話をオウム返ししたり質問を重ねていくことによって、相手が何に腹を立てているのかをしっかりと理解できるようになりました。それによって相手の要求に応じた受け答えができるようになったと感じています。苦手だったコミュニケーションも、相手の話を聞く姿勢を持つことで取りやすくなったと思います。
このコミュニケーション能力は、貴社でも同じようにまずは相手の話を聞くところから始めたいと考えております。多くの人の話を聞くことで、総務として社員の方々が働きやすい環境をつくれるように努力します。
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キャリアアドバイザー
学びだけでなく、学生の成長もよくわかる回答になっています。苦手だったコミュニケーションをどのように克服し、学びに昇華させたのかが非常にわかりやすいですね。
事務
私は、学生時代におこなっていた事務のアルバイトから、丁寧に仕事をすることの大切さを学べたと考えております。
親族の紹介で始めた不動産事務で、既存の事務の方が産休に入るため、代理スタッフとして働いていました。初めはビジネスマナーなども知らず、ミスも多かったのですが、私自身はあまりそのことを大事とは思っていませんでした。
しかし、その先輩が産休に入る一か月前に「事務って、あんまり目立たない仕事だけど、うちの顔でもあるし、小さなミスが会社に大きな影響を与えることもあるの。私がいなくなったあと、今のままじゃ任せられないよ」と言われたことがショックで、それから気持ちを切り替え丁寧に仕事をすることをよりいっそう心掛けました。
少し大げさかもしれませんが「私が自社の印象を決める、私の一挙一動で自社に大きな影響が出る」と考えることで、仕事のミスが減ったのが自分でもわかりました。産休直前に先輩が「安心して任せられるよ、よろしくね」と声をかけてくれたのが忘れられません。また、事務として皆さんの役に立ちたいという思いから、簿記と秘書検定も取得しました。
御社に入社後も、誰よりも丁寧に仕事に励みます。経理職そのものは経験がありませんが、これまでの経験と、「自分の行動が会社に大きく影響する」という気持ちは常に忘れず、責任を持って仕事に取り組みます。
キャリアアドバイザー
どのようなきっかけで課題を感じたのかがわかりやすいです。意志の強さを感じるので、入社後もしっかり働いてくれそうですね。行動をどのように変えたのかがさらに具体的になるとなお良いでしょう。
アパレル
私は、大学時代のアルバイトから発想力が鍛えられたと感じています。
ショッピングモールのアパレルショップで勤務していたのですが、ほかの店舗に比べて売り上げが伸び悩んでいた時期がありました。アルバイトリーダーを任せていただいていたため、店長からお店の装飾や商品の配置などについて少しやってみないかとお声掛けいただきました。
そのお声掛けが嬉しかったので、マネキンのトータルコーディネートなどアパレルならではの取り組みはもちろん、季節やトレンドに合わせた店内の装飾を心掛けました。たとえば人気漫画をオマージュし、かつ普段使いでも着られるようなマネキンを作ったときは、店内にもキャラクターのグッズや空気感をちりばめました。また、夏は店内に入っただけでひんやりした空気感を味わってもらえるよう、小道具や照明に気を遣い、お店の見た目に変化を与えました。
その結果、落ち込み気味だった売上は前年度に並ぶほどまで持ち返すことができました。この発想力を、御社の企画職でも活かしたいと考えています。トレンドや季節などを盛り込んだ提案を御社に提供していきたいです。
キャリアアドバイザー
課題に対する工夫の仕方が詳細でわかりやすいです。独自の工夫が伝わりますね。結果も示せているため、説得力も感じられます。
デパート
私はアルバイトの経験を通じて人を思いやって行動することの大切さを学びました。
大学2年生からデパートのお菓子売り場でアルバイトをしていました。ほかの小売店に比べても、デパートで働く方々の接客はレベルが高く、初めは周りとの差に驚かされました。また、私の働く店ではノルマがあり、毎月その数値を達成することが目標でしたが、初めは接客スキルの低さから数字をなかなか超えられずにいました。
どうすれば目標を超えられるか、接客スキルを上げられるかを考えたときに、お客様のことを思いやり、相手がもらってうれしい贈り物を選ぶお手伝いをするというテーマを決めました。
それからは、お客様がお店に立ち寄ってくれた経緯からたずね、どのような場面・相手にお菓子を送りたいのかを細かくヒアリングしました。そのうえで、最適のお菓子を提案するとともに、受け取った相手がさらに喜んでくれるよう梱包やラッピングにも独自の工夫を入れました。
そのやり方で初めて接客したお客様から「相手に渡すのが楽しみだし、ここまでしてくれて本当に嬉しい」という言葉を頂いたのはずっと忘れられません。また、さまざまなお客様から喜びの言葉を聞け、今ではノルマの達成はもちろんですが、常連のお客様もおります。
この経験で培った思いやりの精神は、御社の販売業務でも活かせると考えています。御社の商品がお客様に喜びを与えられるよう、相手の気持ちを思いやった提案や接客をしていきたいです。
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キャリアアドバイザー
課題に対して、自分なりのアプローチをかけている点が良いですね。自分の行動と、そこから相手にどのような影響を与えどのような学びを得たのかの流れがスムーズでわかりやすいです。
アルバイトで培ったアピールポイントの例文はこちらでも紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
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アルバイトでの学びは「自分の思考や行動」まで盛り込んで伝えよう
「アルバイトで学んだことは何ですか?」と聞かれた際に、学んだことだけを伝えるのではアピールとしては不十分です。学びを得るまでの過程や、学びを今後にどう活かしていくかも盛り込んで初めて、十分な回答だと言えるでしょう。
相手が何を知りたいかを把握したうえで、自分の思考や行動まで盛り込むことを心掛けてくださいね。
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