例文7選|ゼミのガクチカには王道の構成がある! 伝え方コツも解説

この記事のアドバイザー

目次

  1. ガクチカを作成するならゼミ活動を取り上げるのがおすすめ!
  2. ガクチカで重視されるのは結果よりも経験からの学びや考え方!
  3. ガクチカのテーマをゼミにする3つのメリット
  4. ①興味関心の対象を伝えやすい
  5. ②エピソードが被る可能性が低い
  6. ③ガクチカの流れを構成しやすい
  7. ゼミのガクチカは業務と研究内容のマッチ度で伝え方を変えよう!
  8. マッチ度高:研究内容や結果を積極的にアピール
  9. マッチ度低:取り組む姿勢や課題解決の過程をアピール
  10. ゼミのガクチカでアピールしやすい強み13選
  11. 個人研究の場合にアピールしやすい強み
  12. グループ研究の場合にアピールしやすい強み
  13. これで失敗しない! ゼミのガクチカの基本構成
  14. 結論:ゼミで何を頑張ったのか
  15. 動機:どうしてそのゼミを選んだか
  16. 課題:どのような目標や課題があったか
  17. 行動:どのような取り組みをしたか
  18. 結果:取り組みの結果どうなったか
  19. 学び:ゼミの経験から何を学んだのか
  20. 展望:学びをどう仕事に活かすか
  21. ゼミのガクチカをより魅力的に伝える3つのコツ
  22. ①知識がない人でも理解できる伝え方を意識する
  23. ②企業のもとめる人物像を意識する
  24. ③エピソードはなるべく数字を使って伝える
  25. ゼミでガクチカを作成する際の注意点!
  26. 取り組み内容だけを羅列している
  27. 専門用語を使いすぎている
  28. ゼミをテーマにしたガクチカのOK例文4選
  29. 例文①業務とのマッチ度高×個人研究
  30. 例文②業務とのマッチ度高×グループ研究
  31. 例文③業務とのマッチ度低×個人研究
  32. 例文④業務とのマッチ度低×グループ研究
  33. ゼミをテーマにしたガクチカのNG例文3選
  34. 例文①業務と研究内容のマッチ度を理解できていない
  35. 例文②取り組みだけで学びを伝えられていない
  36. 例文③専門用語が多く伝わらない
  37. ゼミをテーマにしたガクチカで能力や価値観を効果的にアピールしよう!

ガクチカを作成するならゼミ活動を取り上げるのがおすすめ!

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。ガクチカのテーマで悩んでいる学生から、

「ゼミ活動はガクチカのテーマにできますか? 」
「どのようにゼミのガクチカを書いたら良いかわかりません……。」

と相談を受けることがあります。ガクチカのテーマといえば、アルバイトや部活動、サークル活動が挙げられますが、ゼミ活動も忘れてはいけません。ゼミ活動は多くの学生が卒業論文のために経験することですが、ゼミ活動でガクチカを書こうとしても、何をアピールすべきなのか、周りとかぶらないようにどう差別化したら良いのか悩んでしまう点も多いですよね。

そこで今回は、ガクチカの王道の構成や、伝え方のポイントを紹介します。例文もあわせて紹介するので、ゼミでガクチカを書きたくてもうまく伝えられない人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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ガクチカで重視されるのは結果よりも経験からの学びや考え方!

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就活生

ゼミ活動でガクチカを書きたくても、周りより優れた結果を持っていないのでエピソードがないんですよね……。

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キャリアアドバイザー

「ガクチカ=華々しい実績」のようなイメージってどうしてもありますよね。でも、企業がガクチカで重視しているのは別のポイントなのです!

学生のなかには、「〇〇賞をとった」や「〇〇の学会で発表をした」などの優れた実績がないと、ガクチカのエピソードにできないと思っている人もいるでしょう。しかし企業がガクチカを聞く意図から考えると、エピソードのインパクトは重要ではないことがわかります。

企業がガクチカで1番知りたいのは、学生の価値観や能力です。そこに必ずしも華々しい結果は必要なく、どのような考えで行動したのか、どう困難を乗り越えたのかなどが重要になります。

企業がガクチカで重視しているポイント
  • どのような考えでゼミ活動をしていたのか
  • ゼミ活動からどんな学びを得たのか
  • 困難への向き合い方
  • 学びからどう会社に貢献してくれるのか

そのため、結果の大小で悩むのではなく、どうしたらゼミのエピソードから自分の価値観を伝えられるかという観点で考えてみることが大切ですよ。

ガクチカの書き方や見つけ方について知りたい人は、この記事も併せて読んでみてくださいね。

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また、ゼミ活動と類似したテーマに研究活動があります。研究活動のガクチカについてはこちらの記事で解説していますので、ぜひ併せて参考にしてみてくださいね。

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ガクチカが思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。

そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけ魅力的なガクチカが完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

また、ガクチカが本当にないという学生は、まずはこちらを参考にしてみてください。

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ガクチカのテーマをゼミにする3つのメリット

ガクチカのテーマをゼミにする3つのメリット

ガクチカのテーマとして使われやすいものとして、アルバイトや部活動、サークル活動などが挙げられますよね。しかし、ほかのテーマにはない、ゼミ活動のガクチカならではのメリットがあります。

ここではゼミ活動をガクチカのテーマにする3つのメリットを紹介します。

①興味関心の対象を伝えやすい

多くの学生は、ゼミを選ぶ際に自分の興味関心が高いところから選択しますよね。そのため、ゼミをガクチカのテーマにすると、興味関心を自然とアピールすることができるのです。

また、その分野のどのような点に関心を持ったのか、どこにやりがいを感じたのかなど、自分自身の価値観もあわせて伝えやすくなります。ガクチカで価値観を表現するのが難しいと感じている人は、ぜひゼミ活動をテーマにしてみてくださいね。

面接官は学生の興味関心を知るために、「最近関心のあること」を面接で聞くこともあります。その際の答え方はこちらの記事で解説しています。

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②エピソードが被る可能性が低い

アルバイトやサークルのガクチカだと、ほかの学生と内容が被ってしまったという悩みもよく聞きます。これは業種の違うアルバイトでも、売上貢献への方法は似た施策になってしまったり、どんなサークルでも出てくる課題がある程度似てしまったりするためです。

しかし、ゼミをテーマにすれば、研究の内容がまるかぶりするということはほとんどありません。研究の分野が同じということはあっても、内容そのものは異なるので、工夫の仕方や研究のなかで生じた課題のエピソードが被る可能性は低いでしょう

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キャリアアドバイザー

ガクチカでは行動や考え方が重視されるので、自分らしさをアピールするエピソードが被りにくいのは大きなメリットですね。

③ガクチカの流れを構成しやすい

ゼミのガクチカは、全体のストーリーの流れを考えやすいというメリットもあります。

ゼミは一般的に、卒業論文を完成させることや学会での発表など明確な「ゴール」が設定されていることが多いですよね。そのため、ゴールまでの道筋がわかりやすく、その過程での努力や途中で起きる困難への対処法も伝わりやすくなります

目標が明確にないテーマを選んでしまうと、何を目指して頑張っていたのか、なぜその困難を乗り越える必要があるのかなどの説明が必要になります。その点でも、ゼミはゴールがわかりやすいので、ガクチカの流れを構成しやすいというメリットがあるのです。

酒井 栞里

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研究テーマがマンガやゲームなどのエンタメ系でもガクチカとしてアピールできる

研究しているテーマがエンタメ系で、企業からマイナス印象を抱かれてしまうのではと不安を感じている学生もいるかもしれません。たしかに、エンタメ系は学問よりも娯楽や趣味のイメージが強く、ガクチカとしてアピールして良いのか悩みますよね。

研究テーマがエンタメ系であっても、ガクチカとして十分アピールすることができますよ。就活でガクチカを聞く理由は、テーマの良し悪しを判断するためではなく、力を入れたプロセスについて知りたいためです。エンタメ系などの趣味によっている研究テーマであっても、研究プロセスをアピールすることはできますよ。

注意すべきは研究テーマよりも答え方

ただし、注意すべきことは「研究に取り組んだ理由」が聞かれたときの回答です。「面白そうだから」や「趣味だから」などと答えると、「興味あること以外には取り組まない学生」とマイナス評価をされてしまう可能性があります。入口は趣味だとしても、そこからどうして研究するまで興味を持ったのかを詳しく説明してください。

ガクチカの題材の良し悪しではなく、何を答えるかどうかが大切ということを覚えておきましょうね。

コピペで使えるガクチカがかんたんに作れます

ガクチカ作成ツール ガクチカ作成ツール

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、特別なエピソードがなくてガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。

そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけ魅力的なガクチカが完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

ゼミのガクチカは業務と研究内容のマッチ度で伝え方を変えよう!

  • マッチ度高:研究内容や結果を積極的にアピール
  • マッチ度低:取り組む姿勢や課題解決の過程をアピール
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就活生

実際にゼミをテーマにしようと思ったのですが、仕事内容と研究内容が違いすぎて、このままアピールしても伝わるのか不安です。

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キャリアアドバイザー

良い視点ですね! その通りで、ゼミのガクチカは業務とのマッチ度によって伝え方に工夫が必要なんですよ。

いざゼミでガクチカを書こうと思っても、ゼミでの研究内容が業務に活かせない場合に、どのようにアピールすべきか迷ってしまいますよね。そのようなときは、業務と研究内容のマッチ度を考えてみてください。

マッチ度によってどのように伝え方を変えるべきか解説するので、伝え方に迷っているならぜひ参考にしてみてくださいね。

マッチ度高:研究内容や結果を積極的にアピール

業務とゼミでの研究内容のマッチ度が高い場合は、その研究内容を積極的にアピールしましょう。

この場合は面接官もその分野の知識を持っている可能性が高く、どこに面白さを感じたのか、どのような点を工夫したかも伝わりやすくなるので、素直にゼミで頑張ったことを伝えてみてください。多少専門的な用語を使っても、同じ分野であれば伝わる可能性が高いので、より深い興味関心の話もできるかもしれません

特に、プログラミングのように学問がそのまま業務に活きる場合は、自分のスキルがどのように業務に活かせるのかをしっかりアピールしましょうね。

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キャリアアドバイザー

新卒でも即戦力になれることを伝えれば、採用可能性もグッとあがるかもしれませんね。

マッチ度低:取り組む姿勢や課題解決の過程をアピール

業務と研究内容のマッチ度が低い場合は、研究内容を詳しく伝えようとするのではなく、ゼミに取り組む姿勢や生じた課題へのアプローチの仕方を中心にアピールしましょう。

専門知識が業務に直結しない場合、知識を深めたことをアピールしても、採用するメリットがうまく伝わらない可能性が高くなります。そのため、知識の深さではなく、なにか物事に向き合うときの考え方や、つまづいたときの切り替え方など、業務にも活かせるようなポイントをアピールしたほうが効果的です

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キャリアアドバイザー

まったく分野の違う業界・業種だと、前提の知識を共有するのにも時間がかかるので、相手に伝わるかどうかを考えてエピソードを選ぶようにしましょうね。

こちらの記事では履歴書での研究課題の書き方について解説しています。例文も紹介していますのであわせて参考にしてみてくださいね。

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研究課題を履歴書に書く際は概要のみ記載するようにしましょう。この記事ではキャリアアドバイザーが研究課題を履歴書に記載する際のコツや、注意点ついて解説します。パターン別も例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

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長尾 美慧

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第三者から意見をもらうことで強みが見つかるきっかけになる

業務とのマッチ度が低い場合は特に、ゼミの環境が当たり前になってしまい「自分の強みなのか」あるいは「できて当たり前なことなのか」をイメージできず、取り組む姿勢などでアピールすべきことがないか不安を感じている人もいるかもしれません。

このように悩む学生は、自分ひとりで考えるのではなく、第三者に意見を聞くことも有効ですよ。たとえば、ゼミの教授や友人などですね。自分では気が付かなかった強みを見つけるきっかけになりますよ。

たとえば、自分では依頼されたデータの資料をまとめることが当たり前だと思っていたとします。しかし、今までに多くの学生を指導した教授目線では、ほかの学生よりも「資料をまとめる力がある」と評価をしているかもしれませんよね。自分では当たり前だと思っていたことが、ほかの学生に比べると強みとしてアピールできることもあるので、ぜひ第三者を頼ってみてくださいね。

特別なエピソードがなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的なガクチカが完成します

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。

そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけ魅力的なガクチカが完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

ゼミのガクチカでアピールしやすい強み13選

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就活生

ゼミのガクチカのアピール方法が少しわかってきました!

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キャリアアドバイザー

それは良かったです。よりイメージしやすいように、個人研究・チーム研究でそれぞれアピールしやすい強みも紹介します。

どのようなエピソードをアピールするかが決まっても、そこから自分の強みを言語化するのは難しいですよね。ここでは、ゼミのガクチカでアピールしやすい強み13選を紹介します。当てはまりそうなものを選んで、ぜひエピソードに組み込んでみましょう。

個人研究の場合にアピールしやすい強み

まずは個人研究の場合です。卒業論文のためのゼミだと、同じゼミに複数人のメンバーがいても、それぞれ個人でテーマを立てて論文を作成する人も多いのではないでしょうか。

このような場合は、計画性や情報整理力、課題発見力などがアピールしやすいでしょう。専門的な分野をより深くまで研究してまとめるので、どうやって課題を見つけたのか、どのような点を工夫して情報をまとめたのかなど、切り口によってさまざまな強みをアピールできますよ。

個人研究の場合にアピールしやすい強み
  • スケジュール管理能力(計画性)
  • 臨機応変に対応する力
  • 忍耐力
  • 情報整理力
  • 課題発見力
  • 課題解決力
  • 探究心
  • チャレンジ精神
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キャリアアドバイザー

難しい研究に挑戦した場合は、チャレンジ精神や探求心のような強みもアピールできますね!

グループ研究の場合にアピールしやすい強み

次にグループ研究の場合です。グループ研究でも、個人研究と同じ強みをアピールできますが、グループで協力しているからこその強みをアピールするのも1つの手です。

グループ研究だと、そのグループ内での立ち回りや役割もアピールの要素に使えます。たとえばリーダーをしていたなら「リーダーシップ」、周りの意見を聞くまとめ役なら「傾聴力」というように、チームで何かをするときにどのような行動をとれるのかを示すことができるのです。

企業はチーム単位で業務を進めることが多いので、入社後の姿を想像しやすいという点でも、グループ研究だからこその強みをアピールするのもおすすめですよ。

グループ研究だからこそアピールしやすい強み
  • コミュニケーション能力
  • 主体性
  • リーダーシップ
  • 傾聴力
  • 協調性

これで失敗しない! ゼミのガクチカの基本構成

ゼミのガクチカの基本構成

ここまで、ガクチカの内容面について触れてきましたが、ゼミのガクチカを作る際は構成も大切です。構成の流れがきれいに作れていないと、どんなに良い内容でも面接官に伝わらない文章になってしまうので、ここで基本的な構成を押さえておきましょう。

7項目に当てはめるだけなので、自分のエピソードと照らし合わせながら読んでみてくださいね。

結論:ゼミで何を頑張ったのか

就活では、面接官に伝わりやすくするために結論から話すのが基本です。「学生時代に頑張ったことはなんですか? 」という質問に対しての回答をまず伝えて、これからどのような話をするのか提示しましょう。

結論をなしにしてエピソードから話すと、正しく質問への回答ができていないという印象にもなりかねません。まずは何を頑張ったのか、面接官に理解してもらいましょう。

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キャリアアドバイザー

質問の回答は「ゼミを頑張りました」だけでなく、「ゼミで〇〇を頑張りました」と少しエピソードに触れられると、より伝わりやすくなりますよ!

動機:どうしてそのゼミを選んだか

ゼミを選んだ理由は、最初のメリットでも話したように、自分自身の興味関心がどこにあるのかをアピールしやすい部分です。単に「おもしろそうだったから」ではなく、何に対しておもしろさを感じるのか、自分なりにかみ砕いて伝えてみてください。

ゼミを選んだ動機例
  1. 「自分の興味のある分野を掘り下げることができるから」
  2. 「将来性のある分野の研究だったから」
  3. 「研究方法が特徴的だったから」

もし選んだ時点では「なんとなく」という理由でしかなかった人は、そこから興味を持ち始めたきっかけをこの動機の部分で話すのもおすすめです。ゼミを頑張れたなら、どこかで楽しさを見出したタイミングがあるはずなので、そこを掘り下げてみましょうね。

課題:どのような目標や課題があったか

ゼミ活動の中で、なかなか思うような結果がでなかったり研究に息詰まったりと、一度は壁にぶつかった場面もあるでしょう。そのようなときに、どうやって立ち向かったのか、どのような気持ちだったのかは、価値観を伝えるうえで大切なエピソードになります。

壁を乗り越えた頑張りを面接官にしっかり伝えるためにも、目標を事前に伝えておくこともポイントです。「〇〇という目標に向けて取り組んでいたが、〇〇という課題が出てきた」というように説明できれば、目標に対しての課題が明確になるので、どの程度の頑張りが必要だったのかもイメージしやすくなりますよ。

目標と課題の例
  • チーム研究を進めるために役割分担をしたが、メンバーの予定の把握が甘く、進捗に差が出てしまった
  • 卒業論文のために文献で情報を集めていたが、最新の情報が浅く、研究の考察も浅くなってしまった。
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キャリアアドバイザー

研究の進捗に課題があった場合は、専門的な話になりすぎないように注意しましょうね!

行動:どのような取り組みをしたか

前で説明した課題に対してどのような行動をとったのか、具体的に伝えましょう。ここの行動によって、入社後にまた同じような課題があったときの行動がイメージされるので、重要な項目です

ここのポイントは、とにかく具体性です。課題への取り組みを曖昧に書いてしまうと、

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面接官

頑張ったことといっていたけど、そこまで力を入れていなかったのかな?

と、エピソード自体を疑われてしまう要因にもなります。頑張ったことを適切に理解してもらうためにも、具体的にどのような行動をしたのかは必ず書きましょう。

具体的な取り組みの例
  • 進捗の差でチームの雰囲気が悪くならないように、ポジティブな発言を試みた
  • 実際に調査している自治体に出向き、現場の声をキャッチした

結果:取り組みの結果どうなったか

最初にもお伝えしたように、ガクチカは結果よりも過程を重視される傾向にありますが、行動を起こせばなにか変化があるはずなので、その結果も一緒にアピールしましょう

もし結果に対して自信がある場合でも、結果ばかりにフォーカスをするのは避けてください。「課題➝行動➝結果」という流れがあってこそ、ガクチカが完成するということを忘れないでくださいね。

取り組みの結果の例
  • チームの雰囲気が明るくなり、進捗が遅れていた人も巻き返してくれるようになった
  • 実際に自分の足で行動をしたことで、参考文献ではわからない本質的な課題がわかった
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キャリアアドバイザー

もし行動の結果、あまり良い方向に進まなかったなら、そこからどのように軌道修正したか、また「行動➝結果」の流れでアピールしてみましょう。そこが新たなアピールポイントになりますよ。

学び:ゼミの経験から何を学んだのか

ゼミでの経験でどのようなことを学んだのか、ガクチカのまとめとして伝えましょう。企業はガクチカからあなたの価値観や能力を判断したいと思っているので、ゼミの経験からどのようなことを学び取るのかは重視されるポイントです。

困難や失敗からどのように学びを得てくれるのかで、どのような仕事に向いているのか、どのような部署で活躍しそうなのかも判断しやすくなるので、無理に取り繕わずに、素直にゼミの経験で学んだことを伝えるようにしましょう

学びの例
  • チームの雰囲気を良い状態に保つことで、進捗にも影響する
  • 待ちの姿勢ではなく、自分で行動することでより質の高い情報をキャッチできる
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キャリアアドバイザー

ガクチカで自分の考え方をアピールできる大切な部分なので、自信を持って伝えるようにしてくださいね!

ガクチカで学んだことの伝え方はこの記事で詳しく解説しています。

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展望:学びをどう仕事に活かすか

ガクチカの締めとして、ゼミの経験から得た学びを入社後にどのように活かすのかも伝えると良いでしょう。

ゼミの経験からの学びが良い内容だとしても、「入社後は再現できなさそうだな」と思われてしまうと評価にはつながりません。そのため、同じような課題があったときに、経験を活かして解決できる「再現性」を持っていることをアピールすることが重要です。どのような場面で学びを活かせるのか想像して、自分が貢献できるポイントを主張しましょう。

展望の例
  • 入社後にチームで働く際も、責めるのではなく改善点を一緒に考えるような雰囲気を作りたい
  • 入社後も、行動力を大切に自分から情報を取りに行きたい
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キャリアアドバイザー

ゼミ活動と業務には、チームで協力する点や専門性を高めるという点で意外と共通点があります。学びを最大限活かせるのはどのような場面なのか、業務内容から想像してみてくださいね。

文字数が指定されている場合はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。ガクチカを200字にまとめるポイントや例文などを紹介しています。

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加藤 大智

キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる

課題として書くことがない時は研究当初を振り返ろう

学生によっては大きな問題がなく研究が進んでいて、課題として書くことがないという悩みを抱えているかもしれません。このような場合は、研究を始める前の状態を自己分析することで解決できますよ。研究をするに当たって、どのような課題や不安を抱えていたのかを言語化すると、ガクチカで目標や課題を伝えられるようになります。

たとえば、部活やアルバイトと両立して研究しなければならない学生にとっては、課題として「限られた時間でもとめられる成果を上げなければならない」が挙げられます。ほかにも研究をするために新たな知識を習得したのであれば、課題は「2カ月で◯◯を習得する必要があった」となります。

今の自分は達成していることであっても、研究当初には達成していなかったことがありますよね。この過去と今のギャップを探すことで、ガクチカのエピソードで伝える課題をスムーズに見つけることができますよ。

課題を探すときは課題のハードルの高さも意識!

ただし、ハードルが低い課題を掲げてしまうと、ほかの学生と差をつけられなくなってしまいます。研究当初の課題は「書き方がわからない」という初歩的な課題もあるかもしれませんが、そのような課題は避けましょう。

あくまでガクチカなので「自分が力を入れて課題解決したこと」をアピールするように注意してくださいね。

ガクチカが思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。

そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけ採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

ゼミのガクチカをより魅力的に伝える3つのコツ

ゼミのガクチカをより魅力的に伝える3つのコツ
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就活生

構成以外でも伝え方で気をつけるポイントはありますか?

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キャリアアドバイザー

あります! 3つのことに気をつけるだけで、より魅力的なガクチカになりますよ。

ガクチカの基本的な構成が作れたら、より魅力的に伝えるために少しだけ工夫をしましょう。ここでは、伝わるガクチカにするための3つのコツを紹介します。

①知識がない人でも理解できる伝え方を意識する

ゼミのガクチカは、頑張って研究を進めたからこそ、無意識のうちに専門的な言葉や前提知識が必要なエピソードを話してしまうことがあります。

しかし、どんなに頑張った事実があっても、それが伝わらなければ意味がありません。専門用語の使用を避ける、または用語の解説をおこなうなどの工夫をして、その研究分野をはじめて聞いた人でもわかるような説明を心掛けましょう

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キャリアアドバイザー

丁寧に説明しすぎても肝心なアピールポイントが目立たなくなってしまうので、必要な情報を取捨選択する意識が大切ですよ!

②企業のもとめる人物像を意識する

多くの企業では、その企業の社風にあう人材として「もとめる人物像」を提示しているので、その人物像に合うようにアピールすることも魅力的に伝えるコツの1つです。

なかには、「もとめる人物像に合致するエピソードがない」という人もいるかもしれませんが、伝え方や切り口を変えることでもとめる人物像に寄せることも可能です

たとえば「教授からのフィードバックをもらさないように記録し、メンバーに共有した」ということがガクチカなら、仕事の丁寧さをアピールできることはもちろん、フィードバックから多くを学び取ろうとする成長意欲、メンバーを巻き込んで良いものを作ろうとする巻き込む力など、さまざまな角度でアピールができます。

このように、自分のエピソードもほかの角度から分析すると違ったアピールができるかもしれないので、もとめる人物像と照らし合わせながら考えてみてくださいね。

③エピソードはなるべく数字を使って伝える

エピソードを具体的にすることも、ガクチカを魅力的に伝えるには大切なポイントです。特に数字で伝えられる部分は、わかりやすく数値化しましょう。

数字を使って表すことができれば、その分野の知識がないとわかりにくい努力も客観的に判断ができる場合があります。より頑張りや困難の度合いを伝わりやすくするためにも、共通認識がとりやすい数字で表現するようにしましょうね。

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キャリアアドバイザー

「〇時間かけて」や「〇冊の論文を読んで」のように、わかりやすく努力の量がわかることをエピソードに付け足すのもおすすめですよ。

ガクチカを深堀されたときの回答も用意しておくと、より魅力的に伝えることができますよ。回答のポイントはこの記事を参考にしてみてくださいね。

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石川 愛

キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる

数値化しにくい内容は割合を使って表そう

エピソードの具体化について、特に文系学生からは数値化に悩むと相談をもらうことが多いです。たしかに理系に比べるとデータを扱う機会が少なく、どのように定量化するのか悩みますよね。

数値化をして説得力を持たせるためには、割合を使うと良いですよ。そもそも、数値を使って表現する理由は、初めてエピソードを見たり聞いたりした採用担当者がイメージできるようにするためです。そのため、研究結果だけでなく取り組むプロセスを数値化することがポイントです。

たとえば、「教授と積極的に議論する」と「教授との議論で会話の6割以上は質問したり意見したりしている」では数字を使った後者がイメージ湧きやすいですよね。一見すると数値化できないようなことも、採用担当者のイメージが湧きやすいように割合に置き換えることでミスマッチが減りますよ。

数値化することを目的にしないように!

数値化をするときの注意点としては、数字を使うことが目的にならないことです。採用担当者がイメージしやすいようにするための手段として数値化があるので、「伝わりやすさ」を1番に考えるようにしましょう。また、数字が使われていると仕事をしているイメージがつかみやすくなるため、より高評価につながることもあります。効果的に数値化してより魅力的なガクチカにしましょうね。

ゼミでガクチカを作成する際の注意点!

ゼミをテーマにガクチカを作成する際の注意点
  • 取り組み内容だけを羅列している
  • 専門用語を使いすぎている
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就活生

前に自分で作ったものより良いガクチカが作れたような気がします!

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キャリアアドバイザー

良かったです! せっかく魅力的なガクチカを作れたので、最後にぜひこの2点も見直してみてください。

ゼミのガクチカは、専門性が高いからこそ意識的に注意しなければいけないポイントがあります。ここではゼミのガクチカの注意点を2つ紹介します。

ぜひ提出前に見直して、小さなミスでマイナス評価をもらわないようにしましょう。

取り組み内容だけを羅列している

ゼミでの研究を頑張ったからこそ、結果にフォーカスしてしまう気持ちもわかりますが、そればかりに文字数を割いたガクチカにならないように気を付けましょう。

企業がガクチカで重視しているのは、結果ではなく行動からわかるあなたの価値観や考え方なので、結果だけでは価値観などは十分に伝わらないですよね。

もちろん頑張った結果として華々しい成績を残せたことは誇れることですが、企業の意図に沿った回答も意識して内容を整理するようにしましょうね

例文

ゼミでは古典を研究していたのですが、文献だけではわからない部分もあったので、その物語にゆかりのある土地をめぐりながら情報を集めました。
そのおかげで、より深い知識を得られて、大きな学会での発表や学術誌への掲載などもしてもらえることになりました。

専門用語を使いすぎている

ゼミのガクチカでは、専門用語はできるだけ使わないようにしましょう。志望職種と研究内容のマッチ度が高い場合は多少使っても伝わるかもしれませんが、基本的に専門用語は伝わらないものだと考えておいた方が安全です

特に理系学生は専門用語を使う機会も多いので、自然と話の中で出てしまうこともあるかもしれませんが、用語の意味が伝わらなければ、頑張りそのものも伝わらないこともあります。せっかくのエピソードを活かすためにも、誰にでも理解できる言葉で伝えるようにしてくださいね。

例文

私は音楽のなかでもシューゲイザーについて研究をしていて、My Bloody Valentineの楽曲について分析しました。まずシューゲイザーとは、1980年代後半にイギリスで誕生したロックの一種で、最大限まで歪ませたギターが特徴です。

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キャリアアドバイザー

専門用語を使ったとしても博識な学生に見えるわけではないので、自分が頑張ったことをわかりやすく伝えることを意識してくださいね。

ゼミをテーマにしたガクチカのOK例文4選

ガクチカの構成や内容のポイントがわかっても、いざ文章にしようと思うと手が進まないということもあるでしょう。ここでは、業務とのマッチ度や研究の形式別で4種類のガクチカ例文を紹介します。ぜひ文章の流れや伝え方の参考にしてみてくださいね。

例文①業務とのマッチ度高×個人研究

例文

私が力を入れたことは、ゼミ活動での地方創生イベントに関する研究です。私は過疎化が進むような田舎出身で、まさに地方創生が必要な地域で生まれ育ったので、小さいころから「将来はなにか地方を元気にすることをしたい」と考えていました。

大学でもその想いは変わらず、ゼミの研究テーマも地方創生を選びました。実際に企業がおこなっている地方創生について深く学んだことで、地方が抱える本質的な課題と企業がアプローチできる範囲について理解することができました。

しかし、自治体側の現状や課題を分析できる文献があまりなく、論文の考察が進まなかったことがありました。そこで思い切って調べていた自治体にアポイントを取り、職員さんに実際にインタビューをする機会を設けてもらい、その結果、地方創生の活動によって現場ではどう変わったのかなど、その自治体の方にしか聞けない情報を得ることができました。

この経験から、より深い情報を得るためには、文献やインターネットだけでなく、生の情報を取りに行くべきということを学びました。貴社に入社した際も、地方創生事業にかかわりたいと思っているので、さまざまなアプローチを考えつつ、地方の課題を調べることへの探求心を意識して取り組んでいきたいです。

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キャリアアドバイザー

論文のために自分の足で調べに行く行動力と探求心が伝わってくるエピソードですね。最後の展望の部分で、志望企業の事例を絡められるとより良くなりますよ!

行動力のアピールの仕方はこちらの記事でも紹介しています。

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例文②業務とのマッチ度高×グループ研究

例文

私が力を入れたことは、ゼミ活動での企業との共同研究です。「株式会社〇〇」の開発にゼミ全体で参加させていただいて、製品の基盤となる部分の開発にかかわりました。ゼミを選ぶ際も企業の研究を実際に体験できるという点に惹かれて選んだので、研究の中で社員さんとディスカッションしながら進める体験ができたことは貴重な体験でした。

学生の私は知識量も少なく貢献できる部分は限られていたので、チームでの自分の立ち回りに悩むこともありましたが、「1回の会議で最低1つは提案する」という目標をもって積極的に発言することを心掛けました。

そうすることで企業の方からのフィードバックもたくさんいただいて、それを素直に実行していくことで、開発自体にも結果的に深くかかわることができました。

この経験から、怖がらずに発言しフィードバックを素直に受け入れて、経験から学んでいくことが大切だと学びました。貴社の研究職でも、私の知識ではまだまだ至らない部分ばかりですが、このチャレンジ精神と素直さを活かして貢献していきます。

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キャリアアドバイザー

企業との研究というレベルの高い経験をしているからこそ、チャレンジ精神の強みが引き立ちますね。提案や発言を考えるなかで意識していたことも伝えられるとあなたの価値観がより伝わりそうです!

チャレンジ精神のアピールの仕方はこちらで解説しています。

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例文③業務とのマッチ度低×個人研究

例文

私が力を入れたことは、ゼミでの映画についての研究です。私はもともとミュージカル映画が好きで、好きな映画について構成や撮り方も含めて学びたいと思い、そのゼミを選びました。

ゼミでは21世紀のミュージカル映画の立ち位置について研究したのですが、元から好きだったとはいえ知っている映画は限られていたので、3カ月で30本の映画を見て構成などを分析することを目標にしました。授業やアルバイトもあるなかだったので、徹夜で映画を見ることもありましたが、この努力のおかげで根拠のしっかりした論文を書くことができました。

この経験から、目標に向かって愚直に努力することが、達成への近道になるということを改めて学びました。貴社に入社した後も、企画という未経験の分野ですが、この忍耐力を活かして与えられた仕事に対して精一杯努力をして貢献していきたいです。

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キャリアアドバイザー

努力の量を数値にできていますね! 映画の分析に何時間程度かかるのかという部分も伝えれば、より努力したことが伝わると思いますよ。

忍耐力のアピール方法はこちらの記事で解説しています。

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例文④業務とのマッチ度低×グループ研究

例文

私が力を入れたことは、ゼミでのファッションについての研究です。最初は友人に誘われて所属していたのですが、学ぶにつれてファッションの意味について興味が湧き、友人らとグループ研究をすることになりました。

研究では私がリーダーとなり、研究の計画や文献調査の分担について決めて、協力しながら進めていましたが、メンバーの予定をうまく把握できていなかったことで、進捗の差が生まれてしまいました。差が生まれるとモチベーションにもかかわるので、進捗が遅れていても責めるような雰囲気にならないように、ポジティブな発言を心掛けました。

その結果、ほかの予定で進捗が遅れることがあっても次週には巻き返してくれたりと、チームの雰囲気や進捗も良くなりました。

この経験から、リーダーはただ仕切るだけではなく、一人ひとりの状況に合わせた発言を心掛けてチームの雰囲気を保つことが大切だと学びました。貴社に入社後も、チームでの業務が基本だと思うので、この学びを活かしてモチベーション管理をしつつ目標に向けて貢献していきたいです。

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キャリアアドバイザー

リーダーの経験からの学びがわかりやすいですね! メンバーとして業務をするなかでもモチベーション管理は大切なので、その視点での展望もあるとより良くなりますよ。

協調性をアピールする方法はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

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ゼミをテーマにしたガクチカのNG例文3選

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キャリアアドバイザー

OKの例文と一緒にNG例文も確認しておきましょう!

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就活生

良く書けたと思っていても、NG例に当てはまるものもあったので気を付けます……!

構成や内容に気を付けていても、見直してみると意外と伝わらないガクチカを作ってしまっていることもあります。最後にNG例も確認して、自分のガクチカをもう一度見直してみましょう。

例文①業務と研究内容のマッチ度を理解できていない

例文

私が力を入れたことは、ゼミでのプログラミングについての研究です。将来仕事をするうえでもプログラミングの知識は汎用性があると思い選びましたが、パソコンが得意なわけではなかったので、最初はとても苦労しました。

コードを書くことも得意ではなかったのですが、周りのメンバーや先輩が受けている指摘から地道に学び、できるだけ自分の力で研究を進めました。その結果、苦手も克服し、研究としてもゼミ内で一番の評価をもらうことができました。

このスキルを活かして、貴社の事務職として働く際もどんどん効率化をして貴社に貢献していきたいです。

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キャリアアドバイザー

プログラミングのスキルはたしかに事務職にも活かせるとは思いますが、そこがメインではないので、スキルを押し出すならよりマッチ度の高い職種の場合にしましょう!

例文②取り組みだけで学びを伝えられていない

例文

私が力を入れたことは、異文化コミュニケーションについての研究です。私は幼少期にインターナショナルスクールに通っていたので、その経験から異文化コミュニケーションに興味をもちはじめました。

私はイスラムの文化を研究していたのですが、文献だけでなく異文化を肌で感じるために、1カ月間留学に行きました。現地の食事や慣習に触れることで、より深い知識を付けることができました。その結果として、異文化コミュニケーション学会での発表やその学会の学術誌への掲載などもしてもらえることになりました。努力した分だけ結果が付いてきたと思い、とてもうれしかったです。

入社後も、このゼミでの経験を活かして、行動力を意識して活躍していきたいです。

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キャリアアドバイザー

行動を起こした結果として華々しい結果があり、優秀であることは伝わりますが、肝心な価値観や人柄が伝わりにくいガクチカになってしまっていますね。もっと考え方の部分もアピールしてみましょう!

例文③専門用語が多く伝わらない

例文

私が力を入れたことは、ゼミでの美術の研究です。美術に元から興味があったわけではありませんが、授業を受ける中で魅力的なテーマと出会ったため、この研究を選びました。

研究内容はシュルレアリスムについてで、ルネ・マグリットの作品について分析しました。まずシュルレアリスムとは、日本語では「超現実主義」といわれていて、驚異や不条理性などが作品の特徴です。

マグリットの作品の哲学的要素の解明のため、顔がベールでおおわれた作品を中心に分析し、そこから考えられる観察者としての解釈をまとめました。文献や解釈が多く大変でしたが、根気強く分析をすることで1つの結論をまとめることができました。

入社後は、この根気強さを活かして貴社に貢献していきたいです。

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キャリアアドバイザー

専門分野の前提説明が必要な学問の場合は、内容の深掘りではなく、行動の方によりフォーカスしたほうが、頑張りが伝わるガクチカになりますよ。

ゼミをテーマにしたガクチカで能力や価値観を効果的にアピールしよう!

ガクチカにはさまざまなテーマがありますが、興味関心を伝えられたり、ストーリーを考えやすかったりする点で、ゼミをテーマにするのがおすすめです。

ゼミをテーマにする際は、業務と研究内容によって伝え方を変えることが大切になります。業務とのマッチ度が高ければ研究内容を、マッチ度が低ければ研究に取り組む姿勢をアピールしてください。

そして、ガクチカは結果より行動や考え方が重視される傾向があります。今回紹介した構成をもとに自分なりのガクチカを作って、志望企業の選考を突破しましょう。

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