目次
- 研究活動をガクチカで伝えよう! 取り組んだ過程のアピールが効果的
- 採用担当者に響く! ガクチカで研究活動がおすすめな3つの理由
- ①学業での頑張りをアピールしやすい
- ②最終目的が明確なためプロセスを追いやすい
- ③高い専門性をアピールできる
- 意識しよう! 研究活動のガクチカでアピールできる5つの力
- ①課題解決力:課題を発見し解決策を見出す力
- ②仮説検証力:自ら仮説を立て何度も試す力
- ③論理的思考力:複雑なものを整理しシンプルにする力
- ④継続力・集中力:粘り強く愚直に取り組む力
- ⑤協調力・チーム力:周囲の人と協力する力
- 5ステップで完成! 研究活動のガクチカの作成方法を解説
- ステップ① 研究活動のテーマを伝える
- ステップ② 活動内容(動機・背景・目標・仮説など)を説明する
- ステップ③ 課題と乗り越えたプロセスを伝える
- ステップ④ 結果(取り組みの成果や研究結果)を伝える
- ステップ⑤ 研究活動の経験からの学びや展望を示す
- 研究途中でもガクチカでアピールできる! 意識すべき2つのポイント
- ①研究の仮説と過程を伝える
- ②現時点での工夫や努力をアピールする
- 研究活動がテーマのガクチカで気を付けたい2つの注意点
- ①極力専門用語は避ける
- ②研究成果だけのアピールは避ける
- 【アピール別例文5選】研究活動がテーマのガクチカを紹介
- 例文① 課題解決力
- 例文② 仮説検証力
- 例文③ 論理的思考力
- 例文④ 継続力・集中力
- 例文⑤ 協調力・チーム力
- 研究活動をガクチカのテーマにする学生からよく聞かれる質問に回答!
- 研究活動のガクチカは結果よりもプロセスが大事! 適切に自分の魅力を伝えよう
研究活動をガクチカで伝えよう! 取り組んだ過程のアピールが効果的
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から、
「研究活動のガクチカでは何を伝えればいいですか? 」
「研修活動のガクチカを書く時のポイントが知りたいです」
というような質問や相談をよく受けます。
そもそもガクチカ(学生時代に力を入れたこと)をアピールする際に、研究活動を題材にしても大丈夫なのかと悩んでいる学生も多いのではないでしょうか。研究活動を題材にするとしても、何をどのように伝えたら良いのかわからないという学生もいるでしょう。
結論、研究活動をガクチカで述べることはまったく問題ありません。むしろ、研究活動での取り組みを示すことができれば、自分ならではの努力や成果をアピールすることができ、ほかの学生との差別化にもつながります。
この記事では、研究活動のガクチカを作成する際に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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採用担当者に響く! ガクチカで研究活動がおすすめな3つの理由
就活生
キャリアアドバイザー
まったく問題ありません。むしろ学生の本分である研究活動で独自の取り組みやこだわりをアピールできれば、ほかの学生との差別化にもつながります。研究活動のガクチカがおすすめな理由を一緒に確認していきましょう!
ここでは、ガクチカで研究活動をテーマにすることがおすすめな4つの理由を解説していきます。ほかのテーマにはない研究活動ならではの魅力を確認して、研究活動での自分だけのエピソードを探してみてください。
①学業での頑張りをアピールしやすい
研究活動は学業の集大成となるため、大学で学んだことや仕事への再現性を具体的にアピールしやすいといえます。サークルやアルバイトなどをガクチカでアピールする学生も多いですが、研究活動だからアピールできる強みや与えられる印象もありますよ。
研究活動での取り組みをしっかりと示せれば、採用担当者に大学時代に真剣に学業と向き合ったことや専門性を伝えることができます。仕事に対する実直さや真面目に取り組む姿勢は、入社後の活躍の期待につながりますので、ガクチカとしては適切なアピールと言えるでしょう。
こちらの記事で「学業で力を入れたこと」の差別化のポイントも解説しています。併せて読んで理解を深めてくださいね。
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②最終目的が明確なためプロセスを追いやすい
ガクチカでは成果や結果だけでなく、プロセスを具体的に伝えることが重要です。その点、最終的な目標が明確に定まっている研究活動は、目標までのプロセス(過程)を追いやすく採用担当者にも共感しやすい内容を作成することができるでしょう。
研究活動の主な目的は、自分自身で立てた仮説を検証し、論文や学会で発表することです。研究活動は研究目的や成果などが明確にあるため、課題に対して自分が何をどのように頑張ったのかを追いやすく、ガクチカで重要なプロセスの説明をおこないやすいといえるでしょう。
③高い専門性をアピールできる
研究活動では研究分野の高い専門性が身につくため、企業に専門的な知識やスキルがあることをアピールしやすいです。
企業は、職種によっては専門性の高い知識やスキルを持つ学生をもとめています。特に、担当分野に研究活動と共通する部分があれば、入社後すぐに業務に活かせることを具体的な根拠をもって示すことができるでしょう。企業からの期待度も上がるため、就活を有利に進められますよ。
キャリアアドバイザー
特にベンチャー企業やスタートアップ企業では、教育に割く時間と労力があまりとれないため、新卒でも即戦力をもとめている傾向が高いですね
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
大学生活ではアルバイトやボランティアなどの社会活動で得られることもあるかと思いますが、そもそも大学生の本分は学業を通して身につけられる高い専門性や主体的な学びです。入学したときに「高い授業料を払ってまで来たからには元を取る気持ちで学びたい」といった気持ちを持った学生もいるのではないでしょうか。
その気持ちをブレることなく維持して学業を頑張ることができた人は、企業や採用担当者からの信頼は大きいでしょう。なぜなら「うちの会社でも誠実に仕事に取り組んでくれるだろうな」といった期待感がもてるからです。
ほかのガクチカと比較して、学業や研究活動をガクチカにしている人は、真面目さやコツコツと努力できるイメージが持たれやすく、過去の先輩たちを見ても採用担当者から信頼を得られ内定に繋がっている人が多くいます。そのためとくに勤勉性や真面目さをアピールしたい学生にとって、研究内容をガクチカとして伝えることがおすすめといえますね。
意識しよう! 研究活動のガクチカでアピールできる5つの力
就活生
ガクチカで研究活動をテーマにすることがおすすめな理由はわかりました。次はその中でどのようなことをアピールできるのか知りたいです!
キャリアアドバイザー
そうですね、アピールできる力がわかるとガクチカが書きやすくなるので、一緒に見ていきましょう
ここでは、研究活動をテーマにしたガクチカでアピールできる力を5つ解説していきます。自分自身の研究活動や強みと照らし合わせながら見てみてくださいね。
①課題解決力:課題を発見し解決策を見出す力
社会人になると、多くの場面で課題を自ら発見し対応する力がもとめられます。その点、研究活動では目的に対しての課題は何かを自ら見つけ出し、その課題への解決策を導き出すことが必要になるため、研究活動を通じて課題解決力をアピールすることができるでしょう。
研究活動の中で困難な状況にあった時、どうやって課題を見つけ、どのように解決をしたのかのプロセスを説明できるようにしておくと自分の課題解決力を示しやすくなりますよ。
こちらの記事では「問題解決能力」の鍛え方や自己PRの仕方を解説していますので、併せて読んで理解を深めてくださいね。
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②仮説検証力:自ら仮説を立て何度も試す力
仕事では、自ら仮説を立てて何度も試しながら最適な方法を探っていく力が必要になります。研究活動では、結果を出すために自分で仮説を立て、検証と改善を繰り返しながら1つずつ問題をクリアしていくため、仮説検証力をアピールすることができます。
仕事をする際に仮説検証力があると、自ら社内外における課題や問題点を想像したうえで、実際に解決に向けての行動を起こすことができるため、採用担当者にも活躍できる人材だと評価されやすいでしょう。
キャリアアドバイザー
事前に、仮説を立てるときや試す際に意識したことやこだわったポイントを整理しておくと、採用担当者に伝わりやすくなるのでおすすめです
③論理的思考力:複雑なものを整理しシンプルにする力
論理的思考力は仕事では必要不可欠な力です。研究活動ではさまざまなデータから、論理的に情報を精査する必要があるため、研究活動の経験や成果をアピールすることで、企業に論理的思考力を伝えることができるでしょう。
論理的思考力は、自社の商品やサービスをわかりやすく説明する際や、社内でのプレゼンなどを考える際に活かされるため、企業も注目している力の1つと言えますね。
キャリアアドバイザー
複雑な情報を分かりやすく伝える力は、社会人としてあらゆる場面で役に立つでしょう
④継続力・集中力:粘り強く愚直に取り組む力
継続力・集中力は、働いていくうえで欠かせない力です。研究活動は、1日や1週間ではなく、月や年単位で計画を立てて目的に向けて地道に取り組む必要があります。そのため、研究活動の中で粘り強く愚直に取り組んだ過程を説明することで、採用担当者に継続力・集中力を示すことができるでしょう。
入社前にこの基礎的な力が身についている学生は採用担当者の目にも留まりやすい傾向にあります。自分自身のエピソードを踏まえて積極的にアピールするとより効果的ですよ。
キャリアアドバイザー
研究活動では途中結果が思うように出ず、困難な課題が立ちはだかることや悩むこともあるでしょう。そのような時でも折れずに取り組んだことがあれば併せて伝えましょう
こちらの記事で「継続力」を上手にアピールする方法を解説しています。ぜひ併せて読んでみてください。
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また、こちらでは「集中力」を効果的アピールする方法を解説しています。
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⑤協調力・チーム力:周囲の人と協力する力
仕事では、個人の力よりもチームとしての力が重要になる場面が多くあります。研究活動でも、研究をスムーズに進め良い結果を出すために、周囲の人と協力する力が必要ですよね。1人で研究を進めたことだけでなく、周囲と連携したことも述べることで、採用担当者に協調力・チーム力をアピールすることができるでしょう。
特に、研究活動を進める中で皆で一緒に課題を乗り越えていったことをエピソードと併せて伝えると、採用担当者も「チームで仕事する際に活躍してくれそうだな」と思う可能性が高くなるのでおすすめですよ。
キャリアアドバイザー
大きなプロジェクトであるほど、個人の力だけで達成できることは少なく、チームメンバーと連携しながら目標を追っていくことになるので、協調力は重要ですね
こちらの記事では「チームワーク」を自己PRでアピールする方法を解説しています。アピールの仕方を知りたい学生はぜひ併せて読んでみてください。
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また、この記事では「協調性」を魅力的に自己PRする方法を解説しています。
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5ステップで完成! 研究活動のガクチカの作成方法を解説
就活生
だんだんと自分が研究活動で得た経験や力をガクチカでアピールできるような気がしてきました。次は、研究活動ならではのガクチカの作成方法を教えてほしいです!
キャリアアドバイザー
自分の魅力をしっかり示すためにも作成方法を知ることは大切ですよね。それでは基本的な構成から確認していきましょう!
ここでは、研究活動のガクチカの作成方法を5ステップでわかりやすく解説していきます。
研究内容やエピソードなどの話す中身も重要ですが、研究活動のガクチカで自分の魅力を伝え切るには、ガクチカの構成をしっかり組み立てることも大事です。採用担当者が理解しやすくなるように、基本的な作成方法を確認しておきましょう。
ステップ① 研究活動のテーマを伝える
まず最初に、自分が取り組んでいる(取り組んでいた)研究活動のテーマを伝えましょう。はじめに「今何の話をしているのか」がわからないと採用担当者も困ってしまいます。面接時は質問のされ方にもよりますが、なるべく最初に述べるようにしましょう。
ただし、テーマを伝える際は長さに注意が必要です。ガクチカで伝えるべきは研究活動のテーマではなく人柄をアピールできるプロセスであるため、この後のステップ②~⑤の内容とのバランスを考え、簡潔に話せるようにしておくのが良いですね。
キャリアアドバイザー
集団面接などで話す時間が少ない場合は、研究テーマと同時に話の結論も簡潔に述べておくと、話す内容がより伝わりやすくなるので、併せて意識してみてください
ステップ② 活動内容(動機・背景・目標・仮説など)を説明する
テーマを提示した後は、研究活動の内容を説明していきます。なぜその研究をしようと思ったのかの動機や背景、どのような仮説と目標を立てて取り組んでいったのかなどを説明すると、活動内容が具体的に伝わりやすいです。
研究活動の内容は専門性が高いため、専門分野を知らない採用担当者にもわかるように意識しながら説明していきましょう。この際、実際に行動した事実とその時に思ったことや感じた感情の部分を区別して話すと、採用担当者も理解しやすくなりますよ。
キャリアアドバイザー
背景を知らないと伝わりにくい内容や複雑な内容を説明するときは、その分野に関して何も知らない人に説明する想定で話を組み立てて練習するのが効果的ですよ
ステップ③ 課題と乗り越えたプロセスを伝える
活動内容を説明した後は、活動する中で直面した課題とその課題を乗り越えたプロセスを話すのが良いでしょう。
このプロセスは、研究内容についてに限らず、研究活動中に起きた課題に関することでも構いません。たとえば、「周囲の人と上手く連携が取れない状況にあったが〇〇し改善を目指した」や「アルバイトとの両立で時間がない中だったが〇〇をおこない効率的に進めた」など、課題と改善に向けて取り組んだ行動を明示できると良いでしょう。
たとえ、研究結果が思うように出なかったとしても、この課題と乗り越えたプロセスをしっかりと説明することができれば、研究活動で自分が身につけた力や考え方を適切にアピールすることができますよ。
ステップ④ 結果(取り組みの成果や研究結果)を伝える
研究活動のプロセスを述べた後は、取り組んだ成果や研究結果を伝えましょう。この時、研究途中であることや思うような結果が出ていないとしても、端的にわかりやすく伝えることが重要です。
採用担当者が理解しやすいようにするには、「事実」と「考察」を分けて考え、事実だけを正確に伝えると良いでしょう。事実と考察の2つを混ぜて話してしまうと話が長くなり主旨が見えづらくなってしまうため、事実を端的に述べてから、学びや今後の展望を示すように意識すると、採用担当者も話の内容を理解しやすくなりますよ。
ステップ⑤ 研究活動の経験からの学びや展望を示す
最後に、一通りの研究活動を通じて学んだことや今後どのような行動をしていくのかという今後の展望を伝えましょう。
研究活動での取り組みや研究結果を伝えただけで終わってしまうと、採用担当者に「この学生はそこから何を得られたんだろう」や「この経験を経て次はどのように行動しようと思っているのだろう」と疑問が残ったままになってしまいます。
採用担当者の疑問がなくなるように、経験したことから得た学びや身についた力をしっかりと明示して、自分が入社後に活躍する姿を示しましょう。最後の印象は強く残るので、自分の魅力をアピールするのにもおすすめですよ。
こちらの記事で、ガクチカで「学んだこと」を効果的に伝える方法を解説していますので、併せて参考にしてくださいね。
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ガクチカでは「学んだこと」を伝えることがおすすめ! こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就職活動をおこなう学生から、 「ガクチカで学んだことをアピールする方法を教えてください!」「どうしてガクチカで学 […]
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こちらの記事では「困難を乗り越えた経験」の差別化方法を解説しています。
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困難を乗り越えた経験を伝える際は、エピソードだけでなく、プロセスや経験からの学びを伝えると効果的です。この記事では困難を乗り越えた経験をアピールする際の伝え方や避けるべき内容についてキャリアアドバイザーが解説します。エピソード別の例文もあるので、困難を乗り越えた経験をアピールしたい学生は参考にしてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
面接で研究内容を伝える場合、なるべく分かりやすくシンプルな表現を用いることが重要です。研究内容を書面で伝える際は、採用担当者は内容を読み返すことができるので、多少難しい内容であっても問題ないでしょう。しかし面接では内容をかみ砕いて説明しないと、限られた時間の中で研究内容を理解してもらえないかもしれません。
そのため、面接で研究内容を伝える際は耳からの情報だけで理解できる言葉を選ぶことが望ましいです。専門家や技術者であれば容易に理解できる内容でも、面接官によっては知識がなく理解が追いつかない場合もあります。面接官の反応を見ながら、話すスピードも臨機応変に調整するとよいでしょう。
また履歴書やESなど研究内容を書いて伝える際は一方通行ですが、面接では双方向のコミュニケーションが生まれるので、相手から質問があった場合を想定した回答の準備も必要です。自分の研究のことに答えられないと「研究に力をいれていないのかな」と思われかねないので、担当の教授や先生などと面接の練習を繰り返しましょう。
研究途中でもガクチカでアピールできる! 意識すべき2つのポイント
就活生
研究活動のガクチカの作成方法を教えていただきありがとうございました。早速作成しようと思うのですが、実はまだ研究途中で結果が出ていないのですが、大丈夫でしょうか…?
キャリアアドバイザー
大丈夫です。研究途中でも問題ないので安心してください。ただ、その際に意識すべきポイントがあるので、一緒に確認していきましょう
就職活動中の学生の中には、研究活動がまだ途中だという学生もいるでしょう。研究途中でもガクチカを作成することはできますが、意識すべきポイントが2つあります。ガクチカの作成方法をベースに、2つのポイントを意識して作成してみてくださいね。
①研究の仮説と過程を伝える
結果が出ていない状況でも、どういう結果が出そうなのかという自ら立てた「仮説」と、それを達成するためにどのような取り組みをしているのかという「過程」を重点的に伝えましょう。
研究活動のガクチカでは結果も重要ですが、取り組みの過程を詳しく述べることが大切になります。そのため、仮説を立てた背景や現時点での研究状況を正確に示せるようにしておくと良いでしょう。
また、今後どのように研究が進んでいきそうなのか、どのような内容が解明されそうなのかなど、自分なりの考えを述べることができれば、採用担当者も研究内容がイメージしやすくなりますよ。
②現時点での工夫や努力をアピールする
これまでに直面した課題とその課題に対してどう乗り越えたのか、もしくは現時点で自分なりに工夫していることなどに重きを置いて伝えると良いでしょう。
採用担当者は、研究活動の中でその学生が現状どのようなことを考え行動しているのかを知ることで、人柄や適性、その学生の持つ強みなどを見極めようとしています。
研究活動の中で学んだ知識や得た経験、身につけた力などを自分なりのエピソードと併せてアピールすることができれば、研究結果を示さなくとも十分に自分自身の魅力を伝えることができるでしょう。
こちらの記事では履歴書での研究課題の書き方について解説しています。研究途中の場合の書き方や例文についても紹介していますのであわせて参考にしてみてくださいね。
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履歴書の研究課題では「取り組み方」が重要! 書き方とコツを紹介
研究課題を履歴書に書く際は概要のみ記載するようにしましょう。この記事ではキャリアアドバイザーが研究課題を履歴書に記載する際のコツや、注意点ついて解説します。パターン別も例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
研究結果が出ていない状態でガクチカとしてアピールする際は、研究の進め方や仮説の立て方などの道筋も合わせて伝えるようにしましょう。
どのように進めるかや研究の手法がわからないと「段階が見えず何をやりたいのかが分かりにくい」と採用担当者からマイナスの評価になってしまう場合があります。道筋を分かりやすく説明するためには、何を、いつ、誰と、どのようにやるのかなど、いわゆる5W1Hを意識して作成することをおすすめします。
研究テーマを選んだ理由のアピールも効果的
内容よりも「なぜこのテーマを選んだのか」といった動機をアピールできる場合もあるので、動機が明確な人はそのことを盛り込んでも良いでしょう。
たとえば「社会や地域の問題を解決したい」「先輩たちがおこなってきた研究を先行研究として、自分なりに答えを出したい」など、研究に対しての情熱を盛り込むのもおすすめです。研究の途中だからといってあいまいな表現をするのではなく、自分が自信を持って伝えられることに焦点を当てることができれば、企業から評価されるガクチカを作成できることを心得ておきましょう。
研究活動がテーマのガクチカで気を付けたい2つの注意点
就活生
研究活動のガクチカを作るときに注意したほうが良いことはありますか?
キャリアアドバイザー
良い質問ですね。いくつか注意していただきたいことがあるので、一緒に確認していきましょう
ここでは、研究活動がテーマのガクチカを作成する際の注意点を3つにまとめて解説していきます。研究分野について知らない人に向けて話すイメージを持つことが重要になるので、意識して確認していきましょう。また、NG例文も掲載しているので、併せて参考にしてみてくださいね。
①極力専門用語は避ける
研究で扱う内容は、専門用語が多く使われます。自分自身は普段の研究でよく使っている用語のため、説明する際もあたりまえのように使ってしまうこともあるでしょうが、採用担当者は研究内容に関して詳しくない人だということを忘れてはいけません。なるべく専門用語は避けるようにしましょう。
しかし、どうしても専門用語を使わないと説明できない内容もありますよね。その際は、専門用語の簡単な説明や具体例などを補足すると聞いている人もイメージしやすくなるので、意識的に組み込むと良いでしょう。
キャリアアドバイザー
ガクチカを作成したら、一度研究分野を知らない人に説明してみるのもおすすめです。ほかの人と自分の理解度のギャップを知ることができるでしょう
NG例文
私が学生時代に力を入れたことは、自我同一性と社会との境界についての研究活動です。私は幼少期から「自分と社会との境界線はどこか」という疑問を持っており、この議題を解決するために研究活動に取り組みました。
まずは、自我同一性について深く知るために、提唱者であるエリク・H・エリクソンの研究を隅々まで調べました。その中で、マーシャによると自我同一性の発達段階には、同一性達成、モラトリアム、早期完了、同一性拡散の4タイプがあり、どこかに問題があると境界性パーソナリティ障害などの精神疾患を引き起こしてしまうことがわかりました。さらに研究を続けていくと、現代の人々と社会問題に密接にかかわる内容が多くあり、そこに対して新たな提言をすることで有用性の高い研究結果を示すことができました。
この経験から、原因を解明する意識を持ち物事に取り組むことで、新しい発見や解決策が見つかることを学びました。入社後も学んだことを活かして、貴社に貢献したいです。
キャリアアドバイザー
専門用語が入ることで文章も長くなり、内容が入ってきづらい感じがしますよね。また、専門分野の内容をメインにせずとも自分の魅力を伝えられる内容だとも感じるので、研究に対しての取り組み方や工夫した点などをメインにすると良さそうですね
②研究成果だけのアピールは避ける
研究成果だけに焦点を当てて自分自身をアピールすることは避けたほうが良いでしょう。
もちろん、長期間にわたる研究活動を経てやっとの思いで出した研究結果や、学会発表で賞をもらったことなどの「研究成果」は他者と差別化ができるアピール内容です。ただし、研究成果だけを押し出してしまうと、何を努力したのかが伝わらず、採用担当者は学生の人柄を理解することが難しくなってしまいます。
研究成果を伝える際には成果をアピールするだけでなく、そこに至るまでの経緯や意識して取り組んだこともしっかりと述べることで、より効果的なアピールになるでしょう。
NG例文
私が学生時代に力を入れたことは、戦争解決における現地の声の重要性についての研究活動です。
私はチームの代表としてこの研究を学会で発表したところ、とても高い評価をいただくことができました。さらに、その映像がメディアに取り上げられたことで、最終的には海外の国際関係の会議の場で発表するまでになりました。
この経験から、課題解決に向けて取り組むことで高い評価を得られることを身をもって学びました。入社後も今の社会にある課題を見つけ解決に向けて頑張りたいと思います。
キャリアアドバイザー
高い評価を得たことは素晴らしいことですが、研究活動の過程が述べられておらず、何を頑張ったのか伝わりにくいです。テーマ自体がとても意義のあるものなので、活動中の取り組みも述べることで、他力ではなく自分自身が学び実践した結果得た評価であることを伝えきりたいですね
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
研究活動をガクチカとする場合、自分「個人」のエピソードだけではなく「周囲の人」とのかかわりを盛り込むことでより効果的にアピールできますよ。
たとえば、調査や実験をグループでおこなう場合、自分の立ち位置や役割がどうだったのかを伝えることで、面接官にチームで働く際のイメージを具体的に持ってもらうことができるでしょう。とくにリーダーシップや調整役などを担った経験があれば「チームで働くことに向いていそう」「協調性がありそうだな」といったイメージに繋げることができますよ。
周囲とのかかわりのアピールも好印象につながる
また先輩や先生などに相談し助言をもらったり、研究をとおして企業の人や社会人と何らかのかかわりをもったことで視野が広がった人もいるでしょう。そういった自分だけの力ではなく、周囲の人と協力して研究を進めている様子から、謙虚さや素直さも感じられ、面接官から好印象を得られることが多くあります。
研究をするにあたって、自分の周りにはどのような人がいて、どのような関わりを持っているのかを整理してみると良いでしょう。
ガクチカが思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
【アピール別例文5選】研究活動がテーマのガクチカを紹介
就活生
研究活動をテーマにしたガクチカの書き方や注意点を教えて頂きありがとうございました。作成するにあたって参考になる例文があるとうれしいです!
キャリアアドバイザー
そうですね。他の学生がどのような書き方をしているのか知っておくと、自分が作成するときの参考にもなるでしょう。さっそく確認していきましょう
ここでは、研究活動のガクチカの例文をアピールする力別に5つ紹介していきます。自分のアピールする力や適性、その背景にあるエピソードと照らし合わせながら確認してみてくださいね。
例文① 課題解決力
私が学生時代に力を入れたことは、観光地の街づくりに関する研究活動です。
この研究の目的は、観光地にとって良い街とはどのような特徴があるのかを調査することでした。最初にリアルな意見を聞くためにまず実態調査をおこなう必要があったのですが、現地の人の理解が得られず、研究が思うように進まない状態が続いていました。
そこで、街に対しての理解と現地の人との関係性の構築が不足していることが課題だと考えた私は、毎朝現地の人が実施している活動に参加し続け、街になじむことを意識的におこないました。その結果、最初は素っ気ない反応だった人々も徐々に私の話を聞いてくれるようになり、最終的にはその街の魅力に加えて、抱えている問題も打ち明けてくれるようにまでなりました。
この経験を経て、起こっている問題の1番の課題点は何なのかを自ら模索し、解決への行動をし続けて結果に結びつける力を養うことができたと実感しています。入社後も課題点を探ることを忘れずに解決に向けて積極的に行動していきたいです。
キャリアアドバイザー
自分自身で課題を発見し、その解決策まで考えて実行に移したことが伝わる良いエピソードです。入社後に活躍する姿もイメージしやすくなっていますね
例文② 仮説検証力
私が学生時代に力を入れたことは、ウナギの養殖に関する研究活動です。
私は幼少期から海の生物が好きで、大学でも海洋系のゼミに属していたのですが、講義を受けていく中で野生のウナギが絶滅の危険性が高いと知り、ウナギの絶滅を防ぐための研究することにしました。
実際の研究では、海域によって生息しているウナギが異なるため、立てた仮説を立証するために海外に実際に行き調査をする必要がありました。何日間も現地に泊まり込み、立てた仮説を検証し、再度仮説を立て直し検証するという、とても地道な作業を繰り返しおこないました。その結果、特定の種類のウナギの絶滅を防ぐ糸口を見つけ出すことができました。
この経験から、仮説を立て検証を繰り返すことで改善策を見つけ出す力を身につけることができたと自負しています。入社後もこの仮説検証力を活かし、困難な状況でも一歩一歩解決に向けて進めるようにしていきます。
キャリアアドバイザー
研究の過程から仮説と検証を繰り返すバイタリティがあることがよく伝わってきますね。人柄や強みを伝える要素が揃った良いエピソードだと感じます
例文③ 論理的思考力
私が学生時代に力を入れたことは、個人の性格特性とファッションの傾向に関する研究活動です。
研究の目的は、上記の2つにどのような相関関係があるのかを明らかにすることでした。研究活動を進める中で、多くの数値が出てきたこともあり、この数値を示すだけでは結果をわかりやすく提示できないと課題を感じた私は、新たに結果をわかりやすく示せる分析手法を検討しようと思い至りました。
まずは、教授やゼミのメンバーにどうしたらわかりやすいか客観的な意見を聞きニーズを確かめ、得られた回答からいくつかの分析手法を試していきました。最終的には、2つの関係性をマッピングする分析手法を用いたことで視覚的に理解できるようにしたことで、理解しづらいと言われていたこの分野で新しい手法を開拓することができました。
この経験から、皆が理解しづらいと感じていることを整理し、わかりやすいシンプルな形で表現する力が身についたと自負しています。入社後も一見複雑な問題にも果敢に取り組み、解決の糸口を見つけ出していきたいです。
キャリアアドバイザー
ガクチカで伝えるべきことが網羅されていますね。また、自分だけではなく他者の視点から客観的に物事をとらえられている印象を与えることができていて良い感じです
例文④ 継続力・集中力
私が学生時代に力を入れたことは、臨床心理系のゼミでの研究活動です。
研究内容は、映像と対面による悲しみの伝達度合いの違いについてでした。仮説を立てる際に、類似の先行研究がどうしても見つからなかったため、自ら効果が期待される研究方法を作り出すための事前調査を実施する必要がありました。手探りの状態だったため多くの時間がかかりましたが、時に教授やほかのメンバーに手を貸してもらいながら、諦めずに地道に調査を進めていきました。その甲斐もあり、無事に研究を実施することができたことに加え、今後の研究にとっても有用性の高い結果であるという評価も得ることができました。
この経験から、困難な状況下であっても諦めずに愚直に行動し続ける継続力を身につけることができたと実感しています。入社後もこの継続力を活かして、着実に自分自身を成長させることで貴社に貢献したいです。
キャリアアドバイザー
困難な状況でも諦めない姿勢に加えて、自分だけでなく周りの人の視点や力を借りたことが盛り込まれたエピソードになっており、入社後に活躍するイメージが湧きやすくなっていますね
例文⑤ 協調力・チーム力
私が学生時代に力を入れたことは、通学時のマナー違反に関する研究活動です。
当初、母校の大学でたびたび通学時のマナー違反に関する苦情が来ており、大学側と連携してこの状況を解決する方策を見つけ出すために、私がリーダーとなり同じ学科のメンバーで共同研究をおこなうことになりました。
研究を進めていく中で、意見の食い違いや作業の割り当てへの不満などから脱退するメンバーが増え、残りのメンバーで研究を続けるかどうかの選択を迫られる状況になりました。私は残りのメンバーで研究を続けるために、残りのメンバーの不満点を聞いたうえで皆で意見共有する場を設け、チームの結束力を高めることに力を入れました。その結果、どんな課題に直面しても皆で一緒に乗り越える雰囲気ができ、研究を最後までやり遂げることができました。
この経験から、チームで結束することの重要性を学び、さらに自分自身でチームを1つにする力を身につけることができたと自負しています。入社後もこの力を活かし、チーム全体で課題を突破できるように尽力していきたいです。
キャリアアドバイザー
個人としてもチームとしても成長が見られる良いエピソードですね。仕事はチームでおこなうもののため、このチーム力をアピールするのはとても効果的でしょう
研究活動をガクチカのテーマにする学生からよく聞かれる質問に回答!
研究活動をガクチカにする際には疑問や不安な気持ちがある学生もいますよね。研究活動をガクチカにしようと考えている学生からよく聞かれる質問にキャリアアドバイザーが回答していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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思うような研究成果が出なかった場合でもガクチカでアピールできますか?
研究成果が出なくても、研究活動をガクチカでアピールすることはできます。採用担当者が重要視しているのは、研究活動にどのように取り組んだのかのプロセスです。途中で直面した課題に対して何を考えてどのように対処したのかということから、その学生の人柄や適性、考え方や強みなどを見極めようとしています。
思うような研究結果が出なかった場合は、より取り組んだ内容に焦点を当てて、自分自身が得た学びを述べたうえで、今後その学びをどのように活かしていくかを伝えると良いでしょう。
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ガクチカの研究内容がほかの学生と被っても問題ないですか?
研究内容がほかの学生と被ってもまったく問題ありません。研究内容が同じであっても、研究結果やその結果に辿り着くまでの過程に違いがあるはずです。この違いがほかの学生との差別化要因になります。
そのため、研究内容の事実に目を向けるよりも、その研究活動の中で自分自身が何を意識して取り組んだのか、さらには研究活動の結果から何を学んだのか、自分なりのエピソードを盛り込むことでオリジナリティが生まれ、自分だけの魅力を採用担当者にアピールすることができるでしょう。
研究活動のガクチカは結果よりもプロセスが大事! 適切に自分の魅力を伝えよう
研究活動のガクチカは、伝え方次第で自分だけの強みや人柄をアピールすることのできる有効な手段になります。明確な結果が出るテーマのため、思うような結果が出ていないと採用担当者の印象が悪くなるのではないかと思われる学生もいますが、重要なのは結果よりもプロセスです。
結果が出るまでの背景や研究活動の中で取り組んだこと、直面した課題やその課題に対して考えて行動したことなどを、自分なりのエピソードを織り交ぜて伝えることで自分だけの魅力をアピールすることができるでしょう。
選考で研究活動をガクチカとして伝える際には、結果や成果のアピールだけでなく自分自身が努力して乗り越えた過程を示すことを意識してみてくださいね。
ガクチカで研究活動をテーマにしようと考えているのですが、問題ないでしょうか? 周りの学生はサークル活動やアルバイトをテーマにしているので少し不安です