例文10選|養護教諭の志望動機は職種理解×実体験で説得力を出そう

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養護 教諭 志望 動機 アイキャッチ

目次

  1. 養護教諭の志望動機を書くコツを解説! 経験を踏まえたアピールがコツ
  2. 養護教諭とは「生徒の健康管理をおこなう仕事」
  3. 知っておこう! 養護教諭が担う2つの役割とは
  4. ①生徒の健康を保つ
  5. ②学校の環境衛生を保つ
  6. 3ステップ! 新卒から養護教諭になる方法を解説
  7. ステップ①大学・短大・専門学校に進学する
  8. ステップ②養護教諭免許状を取得する
  9. ステップ③教員採用試験を受験
  10. 養護教諭のおもな就職先4選
  11. ①国公立学校
  12. ②私立学校
  13. ③特別支援学校
  14. ④幼稚園
  15. 養護教諭に求められるスキル5選
  16. ①観察力
  17. ②包容力
  18. ③傾聴力
  19. ④冷静な判断力
  20. ⑤医学に関する知識
  21. 養護教諭の志望動機を書く際の4つのコツ
  22. ①養護教諭の仕事内容や役割を理解する
  23. ②なぜ養護教諭になりたいか自分の経験やエピソードを交えて説明する
  24. ③養護教諭としての将来像を明確にする
  25. ④養護教諭として必要な資質や能力をアピールする
  26. 例文8選! 養護教諭の志望動機例を参考にしよう
  27. 例文①子どもの健康を守りたい
  28. 例文②子どもの成長を心身面からサポートしたい
  29. 例文③幼い頃に養護教諭に助けられた経験
  30. 例文④昔から子どもが好きだった
  31. 例文⑤子どもたちが安心して学校生活を送れるようにしたい
  32. 例文⑥子どもたちの人生に寄り添いたい
  33. 例文⑦子どもの教育に貢献したい
  34. 例文⑧子どもたちが学びに集中できる環境を整えたい
  35. NG例付きで解説! 養護教諭の志望動機で注意すべきポイント
  36. 待遇や福利厚生などを志望理由にしている
  37. どのような養護教諭になりたいかをアピールしていない
  38. 養護教諭の志望動機について学生からよくある質問に回答
  39. 養護教諭の志望動機は自分の経験を踏まえたエピソードをアピールしよう!

養護教諭の志望動機を書くコツを解説! 経験を踏まえたアピールがコツ

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、

「養護教諭を志望していますが採用試験に合格するためのポイントはなんですか?」
「志望動機にはどのようなことを書けば良いですか?」

といった質問を受けます。学校の保健室の先生である養護教諭になるためには、養成課程のある大学や短大で学び養護教諭免許状を取得した後、自治体の教員採用試験もしくは私立学校の採用試験を受けて合格しなければなりません。

養護教諭は基本的に各学校に1名であることが多いです。このように採用枠も限りがあるため、他の教員と比較して倍率としては高くなりやすいですよ。試験の倍率は年度や自治体・学校によって異なりますが、10倍以上になることもあります。

狭き門をくぐり抜けるために、採用試験の書類・面接では養護教諭の仕事に対する熱意の強さをアピールすることが重要です。そのためには養護教諭の仕事を正しく理解したうえで、自身の経験と紐づいた志望動機を伝える必要があります。

この記事では養護教諭の仕事内容を解説し、志望動機を書く際のポイントや志望動機の例を紹介します。あなたならではの思いを伝えるための参考にしてください。

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養護教諭とは「生徒の健康管理をおこなう仕事」

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就活生

養護教諭ってつまり保健室の先生ですよね。けがや体調不良のときはもちろん、元気なときもおしゃべりに行くなどよくお世話になりました。

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キャリアアドバイザー

養護教諭は身近な存在に感じる人が多いですよね。その分自分が接してきたイメージだけで仕事を捉えてしまいがちです。どのような仕事なのか正しく把握しておきましょう。

養護教諭とは一言でいえば「学校の児童・生徒の健康管理をおこなう仕事」です。正式な定義は学校教育法28条に「小学校には、校長、教頭、養護教諭および事務職員を置かなければならない」「養護教諭は、児童の養護をつかさどる」と記載され、中学校も同様です。

文部科学省での定義
  • 養護教諭は、専門的立場からすべての児童・生徒の保健および環境衛生の実態を的確に把握し、疾病や情緒障害、体力、栄養に関する問題など、心身の健康に問題を持つ児童生徒の指導に当たり、また、健康な児童生徒についても健康の増進に関する指導のみならず、一般教員のおこなう日常の教育活動にも積極的に協力する役割を持つものである。
    (引用元:養護教諭の職務内容等について

つまり、養護教諭の仕事はすべての児童・生徒が元気に学校生活を送れるよう、健康や環境衛生に責任を持ち、健康の実態把握や指導をおこなったり、教育活動のために一般教員に協力したりすることといえるでしょう

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知っておこう! 養護教諭が担う2つの役割とは

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就活生

保健室の先生の仕事といえば、具体的には保健室での応急処置や身体測定を思い浮かべます。

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キャリアアドバイザー

そうですね。実はそれ以外にも実はいろいろな業務を担っているんですよ。

養護教諭の役割は大きく2つに分かれます。生徒の健康管理と学校の環境衛生の維持です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

①生徒の健康を保つ

1つ目の役割は学校内のすべての児童・生徒の健康を保つことです。そのために毎日の健康状態の把握や定期的な身体測定や健康診断の実施・準備などをおこない、情報を管理します。

また、ケガや体調不良が発生した際には状況を把握し、適切な応急処置をおこなうのが養護教諭の代表的な仕事です。さらに必要であれば、病院に連れて行ったり救急車を呼ぶとろこまでの一連の対応を担いますよ。

また、健康に関する情報発信や教育活動も養護教諭の仕事です。保健だよりや掲示物、保護者宛の資料作成や、一般教員と連携したホームルーム指導のほか、学校医・学校歯科医・学校薬剤師と連携した指導の機会を企画したり、性教育などの授業を養護教諭が直接おこなったりすることもあります。

生徒の健康を保つためのおもな業務
  • 身体測定・健康診断の実施
  • ケガや体調不良が発生した際の適切な応急処置
    例:絆創膏や包帯などでの保護、ベッドで休ませる、保護者への連絡や病院への搬送等
  • 保健だよりなどでの健康に関する情報発信

身体だけでなく心のケアもおこなう

健康は身体だけの問題ではありません。心の健康に問題を抱える児童・生徒への指導や支援も養護教諭の役割です。

何かあったときに駆け込める場所としてすべての生徒に開かれた場所である保健室は、悩みを持つ生徒のよりどころでもあります。近年いじめや不登校といった学校生活に悩みを抱える生徒は増えており、養護教諭のこの役割が重要視されています。

悩みや疾病を抱える生徒に対しては、個別にヒアリングをおこない、担任や保護者、スクールカウンセラーと連携し、その子に合った形で学校生活への適応を支援しなければなりません。教室にはいけなくても保健室であれば登校・学習が可能な場合はいわゆる「保健室登校」として受け入れ、保健室内で学習の支援もおこないます。

②学校の環境衛生を保つ

児童・生徒にじかにかかわる以外にも養護教諭の役割があります。それは学校の環境衛生の維持です。児童・生徒が健康を維持しながら快適に日々学習するためには、温度や清潔さなど、学校や教室の環境が適切に保たれている必要があります

文部科学大臣が定める「学校衛生基準」に従い、養護教諭が中心となって学校内の衛生環境を維持しなければなりません。

具体的には定期的および臨時で学校の環境衛生検査をおこないます。校長や学校医などをふくめた学校保健委員会にて情報を収集したうえで検査計画を立案し、学校薬剤師が中心に校内の水道水や換気基準、温度、明るさなどを検査・評価します。この評価に従って必要に応じて改善したり、日々の点検を実施しなければなりません。

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キャリアアドバイザー

養護教諭は特定の学年やクラスを担当しない代わりに、校内全体の健康・衛生を管理する立場です。児童・生徒一人ひとりに寄り添うと同時に、全体を管理するマネジャーのような役割も求められているといえるでしょう。

長尾 美慧

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やりがいを感じやすいもののハードな面もある

養護教諭は先に開設した通り、生徒の健康をサポートしたり、環境衛生を保つことに加えて、生徒の心のケアまで対応することが求められています。悩みを抱えている生徒には丁寧に話を聞き、悩みがなかなか打ち明けられない生徒には、適切な距離感を取りながら、寄り添い悩みを聞き出すという、それぞれのケースに合わせた対応も必要となります。

広い視点で見守りつつ、担任教諭とも連携しながら生徒をサポートするため、やりがいを感じることも多い魅力的な仕事ですが、一方でハードな面があることも知っておく必要がありますよ。

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3ステップ! 新卒から養護教諭になる方法を解説

養護教諭になるための3ステップ
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就活生

養護教諭って私が通っていた学校では1人しかいませんでした。やはり狭き門なのでしょうか? まずは養護教諭にはどうすればなれるのかを知りたいです。

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キャリアアドバイザー

養護教諭になる方法を3ステップに分けて解説しますね。

養護教諭として働くためには、免許も必要であり専門知識の習得ができる学校に通わなければなりません。進学から、採用試験までの流れを解説していきます。どのようなステップを踏めば、養護教諭になれるのかまずはイメージしましょう。

ステップ①大学・短大・専門学校に進学する

養護教諭になるためには、まず養護教諭免許状を取得可能な大学・短大・専門学校に進学する必要があります。選択肢は複数あるので、自分にあった進学先を選択しましょう。

もっとも一般的な方法は、養護教諭養成課程のある大学への進学です。教育系、看護系、保健医療系、福祉系、体育系などの学部に養護教諭養成課程があります。自身が学びたいことや採用試験対策などのサポートが充実しているかといった観点で選ぶと良いでしょう

短期間での免許状取得をめざす場合は短大や専門学校への進学も選択できます。短大は大学同様に養護教諭養成課程のある学校を選びましょう。

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キャリアアドバイザー

詳細は後述しますが、短大・専門学校の場合に取得できるのは「二種免許状」であり、大学進学の場合取得できる「一種免許状」とは種類が異なる点に注意しましょう。

ステップ②養護教諭免許状を取得する

大学・短大で所定の単位を修得したうえで自治体の教育委員会に申請すると、養護教諭免許状が取得できます。

養護教諭免許状の種類
  • 一種免許状
  • 二種免許状
  • 専修免許状

養護教諭の免許状には「一種免許状」「二種免許状」「専修免許状」の3種類があり、取得に必要な科目・単位数によって種類が分かれています。なお、免許状の種類ごとに仕事内容は変わりませんが、身に付く知識の量や深さに違いがあるため、給与の面では差があります。

一種免許状

3つの種類のうちもっとも一般的な免許状です。一種免許状は4年制大学の養護教諭養成課程を修了する、もしくは看護師・保健師資格取得後に養護教諭養成機関で1年以上学ぶことで取得できます。

そのほか、二種免許状の取得後に養護教諭として3年以上勤務した後、大学・認定講習などで所定の単位を修得することでも取得可能です。

二種免許状

二種免許状は短大や専門学校で養護教諭育成過程を修了する、もしくは看護師・保健師資格保有者が所定の4科目8単位を修得することで取得可能です。一種免許状よりも学ぶ期間が2年と少ないため、学費を抑えて早く取得できるメリットがあります。

一方でデメリットもいくつかあります。4年かけて取得する一種免許状と比べると知識の量や深さに差があると考えられ、給与は一種免許状取得者のほうが多く、初任給で約2万円ほどの差が出ます。またキャリアを積んで校長・教頭など管理職になる場合には一種免許状や専修免許状が必要です。

専修免許状

専修免許状は、一種免許状よりもさらに上級の資格にあたります。大学の養護教諭養成課程を修了後、さらに大学院にて修士課程を修了することで取得可能です。

また養護教諭一種免許状を取得して3年以上良好な勤務成績で勤務した後、大学院または大学の専攻科、認定講習などで「大学が独自に定める科目」を15単位修得することでも専修免許状を取得できます。

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キャリアアドバイザー

メリットとしては一種免許状よりも給与が多くなる点です。また私立の学校では採用時に専修免許状を持っていることを重要視する場合もあるようです。

ステップ③教員採用試験を受験

養護教諭免許状を取得後は、教員採用試験を受けて合格する必要があります。公立学校の養護教諭の場合は、各自治体の教育委員会が実施する教員採用試験を受験しましょう。一般の教員と同様、開催頻度は原則年に1回です。

試験の内容は筆記試験・面接のほか、自治体によって模擬授業やロールプレイングなどの実技試験が課されます。倍率は自治体や年度によって異なりますが、養護教諭は各学校に1名の配属が基本のため、採用枠が少なく倍率が10倍以上となることも珍しくありません。合格後は、自治体内のいずれかの公立学校に配属されます。

私立学校の養護教諭を目指す場合は、各学校の求人を確認して応募する必要があります。自治体の教員採用試験とは異なり、学校ごとに試験の内容や実施時期が異なるため自身でしっかり情報収集しましょう。

臨時採用講師の場合は試験に合格しなくても勤務可能

正規雇用以外に、臨時採用講師として働く方法もあります。正規雇用の教諭の出産・育児、疾病、介護、長期の研修などの理由で欠員が出ることがあり、その場合代替として臨時採用の募集がかかります。

自治体ごとに任用条件などは異なりますが、名簿に登録しておき欠員が出た際に選考を受け
るかたちで臨時職員として採用されます。不定期に登録会を実施している自治体が多いため、詳細な方法は自身の自治体のホームページなどで確認しましょう。

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採用試験に通らなかった場合、どうしても養護教諭になりたいのであれば臨時採用講師として働く方法もあることを知っておきましょう。

養護教諭のおもな就職先4選

養護教諭のおもな就職先4選

養護教諭として働く場合、就職先の選択肢には国公私立の小・中学校もしくは高校のほか、特別支援学校、一部の幼稚園があります。それぞれの働き方について見ていきましょう。

①国公立学校

公立学校の場合は地方公務員として自治体内のいずれかの公立学校に配属され働くことになります。年度ごとに人事異動があり、自治体内のほかの学校に異動することがあるのが公立で勤務する場合の大きな特徴です

また公務員である分、制度面が充実しており有給休暇・病気休暇などが比較的取りやすく、育児休暇は最大3年間取得可能です。福利厚生や待遇面を重視する人には公立学校の勤務があっているでしょう。

②私立学校

私立の学校で働きたい場合は、各学校の求人を確認し、採用試験を受ける必要があります。応募条件や求められるスキル、勤務の形態、給与などの待遇などは学校によって異なるため、条件は自身でしっかり確認しましょう。

公立学校の場合と異なり人事異動がないため、同じ学校で長い期間働くことができ、同僚の先生方や生徒たちと深い信頼関係を築くことができます。学校ごとに教育方針・理念などの特色があるため、自身に合った環境を見つけることが重要です。

③特別支援学校

特別支援学校とは障害のある子どものための学校です。視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱(身体虚弱を含む)の5つの障害が対象となっており、学校によって受け入れている障害の種類が異なります。

特別支援学校でも、養護教諭は一般の学校と同様に「保健室の先生」として児童・生徒の健康管理を担います。特別支援学校ならではの役割としては、児童・生徒の慢性疾患や障害への対応が必要です。

同じ業務でも、障害があることを前提に考える必要があり、より深い専門性が求められるでしょう。一般の学校の養護教諭以上に担任や保護者との連携や学び続ける姿勢が重要です。

④幼稚園

幼稚園には養護教諭の設置義務はありません。そのためごく一部の幼稚園ですが、保健室があり養護教諭をおいている場合もあります。

非常に少数のため、もし幼稚園や保育園での勤務を希望するのであれば保育士や幼稚園教諭、看護師といった資格を取得することをおすすめします

酒井 栞里

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養護教諭として志望する学校の特徴を把握して、マッチ度も考えよう

養護教諭の主な就職先を解説しましたが、特別支援学校や幼稚園など、どこで働くかによって対応する相手の属性などは大きく変わります。

さらには、特別支援学校という枠のなかでも、それぞれの学校によって雰囲気も大きく変わりますし、担う役割や求められる範囲が変わることもあります。単に養護教諭として働きたいという粒度ではミスマッチな就職になる可能性もあるため、それぞれの学校の特徴ついてよく調べて学校や施設の特徴を踏まえ、自分にマッチした環境はどこなのかを、しっかり吟味することが大切です。

養護教諭に求められるスキル5選

養護教諭にもとめられるスキル

養護教諭として働くうえでは、採用試験の突破が最大の難関となるでしょう。採用試験では、書類・面接で適切な自己PRと志望動機で熱意の強さを伝えられるかどうかが大きなポイントの一つです。

効果的にアピールするためには、養護教諭に求められる資質・能力を正しく理解しておく必要があります。養護教諭に特に求められる5つのスキルを見ていきましょう。

①観察力

担任を持つ教諭とは異なり、養護教諭は全児童・生徒の健康管理という役割を担います。一人ひとりとかかわる時間が限られる中で子どもたちの様子を把握したり、子ども同士のかかわりや授業・部活動など学校全体の状況を把握したりするためには、高い観察力が必要です

また、小学校低学年など幼い時期であったり、思春期の難しい時期の子どもは、必ずしも自身の体調や心の状態を的確に相談できるわけではありません。子どものちょっとした変化や違和感をキャッチできる力が求められるでしょう。

観察力をアピールするコツはこちらを参考にしてみてください。

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②包容力

養護教諭が特にかかわるのは、体調を崩していたり、悩みを抱えている子どもです。いざというとき子どもが安心して保健室を頼れるためには「先生なら受け止めてくれる」という子どもからの信頼を得ることが重要です

子どもにはさまざまな性格の子がおり、成長の途上のため大人と比べて未熟な面もあるでしょう。どんな相手であっても「悪い子」「自分とは合わない子」などと評価的にみるのではなく、まずはその子自身のありのままを受け止める対応を心がけて、子どもからの信頼を得ることが大切です。

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キャリアアドバイザー

物事を多角的にとらえ、否定せずに受け止める包容力は、子どもがいざというとき利用したくなる保健室にするために不可欠な力です。

③傾聴力

傾聴とは相手の立場に寄り添い話を聞くことです。なかには人に伝えることが苦手で癇癪を起こす子や内気な子などもいます。教室とは違う1対1で話せる保健室だからこそ、しっかり子どもたち一人ひとりと向き合う力が養護教諭には求められます

また子どもとの信頼関係構築のためには、ケガなどがなく保健室が必要なタイミングでなくても訪れてきた子どもとも笑顔でコミュニケーションをとることが重要です。生徒とのコミュニケーション以外にも業務を抱えていたり、仕事でうまくいかなかったりするシーンでも、子どもの声へ耳を傾けることを第一に実践できる人が養護教諭に向いているでしょう。

傾聴力をアピールするには言い換えが大事なのでこちらを参考にしてみましょう。

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④冷静な判断力

養護教諭は目の前の子どもにしっかり向き合う必要がある一方で、仕事という限られた時間の中で自分にできることに集中する冷静な判断力も必要です。

児童・生徒によっては家庭の問題など解決が非常に困難な問題を抱えている子もいます。助けてあげたくても踏み込んだ対応が難しかったり、養護教諭の立場では解決ができない場合もあるでしょう。

また優しく接するだけでは相手のためにならないケースもあります。状況に応じて毅然とした対応も取る必要があるでしょう。相手の悩みに寄り添い共感しつつも感情的になりすぎず、冷静に解決に向かうために思考・行動できることが重要です

⑤医学に関する知識

養護教諭は医師ではないため医療行為はおこないません。しかし児童・生徒の状況から病院に行く必要があるかどうかなど、適切な判断をくだす必要があります。緊急度が高い場合は救急車を呼びますが、到着までの間に止血や心肺蘇生などの救急処置をしなければなりません。

いざというときに正しく判断し行動できるよう、知識と技術は常に磨いておく必要があります

長尾 美慧

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養護教諭を目指すならできることを今すぐ始めよう!

上記で挙げているスキルを学生の段階ですべて備えている必要はありませんが、就活でも就職後でも役立つスキルであることには間違いありません。できる範囲で今から身に付けるために努力しておくことをおすすめします。

たとえば、傾聴力を身に付けることができると、他者の意見や感情に敏感に対応することができるようになり、コミュニケーション力の向上につながります。就活でも、就職後でも必ず役に立ちますよ。

また、医学に関する知識は、深く詳細な知識まで身に付ける必要はありませんが、基本的な医学知識を備えておくこと自体は、養護教諭として働くうえで求められます。まずは、医学に関する本を読むなど、今できることから始めてみましょう。

養護教諭の志望動機を書く際の4つのコツ

養護教諭の志望動機を書く際の4つのコツ

養護教諭の採用試験では、養護教諭としてほかの応募者よりも貢献できる人材であることをアピールしなければ合格は勝ち取れません。アピールするうえで特に重要なのが志望動機です。養護教諭として貢献するための強い意志と必要な資質があることが伝わる志望動機にする必要がありますよ。

採用試験を突破できる志望動機にするには、4つのコツを押さえる必要があります。まずはこれらのポイントを押さえておきましょう。

①養護教諭の仕事内容や役割を理解する

当然ですがまずは養護教諭の仕事内容と役割を正しく理解しなければなりません。何をする職業なのか、どのようなことが求められるのかがわからないままだと、いくらこの後のポイントを押さえていてもずれた回答になってしまいます。

身近な職業である分、自分自身のイメージだけで理解したつもりになってしまいがちです。改めて仕事の全体像を正しく理解するようにしましょう。

②なぜ養護教諭になりたいか自分の経験やエピソードを交えて説明する

養護教諭として貢献したい意志の強さを伝えるためには、養護教諭を目指すきっかけとなる経験を根拠にするのが効果的です。あなたの心が動いた経験やエピソードを具体的に語ることで、説得力がでます。

ドラマチックなエピソードでなくてもかまいません。過去の経験のなかから自分が養護教諭を目指すことにつながったことを掘り起こしましょう。

③養護教諭としての将来像を明確にする

養護教諭になることはゴールではありません。貢献意欲の強さを伝えるためには、「養護教諭になったらどのように学校や児童・生徒に貢献したいのか」という養護教諭として働く場合の未来像を伝える必要があります

養護教諭として何を大事にしたいのかは、過去の経験とつながっているはずです。養護教諭になりたいと思った原体験を振り返り、どんな養護教諭になりたいか、どのような保健室運営がしたいかを具体的にイメージしておきましょう。

キャリア形成の考え方はこちらを参考にしてみてください。

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塩田 健斗

キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる

周囲の人に積極的に質問して将来像をイメージしよう!

養護教諭になること自体が目標になっており、養護教諭になったあとの将来像がうまくイメージができていない人も多いと思います。養護教諭になりたいと思ったきっかけを振り返ることも有効な手段ですが、一人では思いつかない場合は、周りの人の協力を得ることも大切です。

たとえば、同じように養護教諭を目指している同級生や、すでに養護教諭として働いている先輩の将来像を聞いてみるのもいいでしょう。また、企業説明会などで、働いている人に質問してみることで、参考になる話が聞ける可能性もあります。

また、大学のキャリアセンターやエージェントに相談することも有効な方法です。一人では気がつかなかった視点でのアドバイスをもらえたり、言葉にならない想いを言語化してもらうことで、将来像を具体的にすることにつながるかもしれません。

④養護教諭として必要な資質や能力をアピールする

どんな理想の将来像を掲げても、必要な資質・能力がそなわっていなければ実現はできません。意欲の強さのアピールだけでなく、養護教諭としての資質・能力があることも伝えるようにしましょう

志望動機と別に強みや長所を問われている場合には必ずしも志望動機に入れる必要はありませんが、その場合も資質・能力としてアピールしていることが志望動機とつながっているかは確認してください。

例文8選! 養護教諭の志望動機例を参考にしよう

養護教諭の志望動機例
  1. 子どもの健康を守りたい
  2. 子どもの成長を心身面からサポートしたい
  3. 幼い頃に養護教諭に助けられた経験
  4. 子どもの頃から子どもが好きだった
  5. 子どもたちが安心して学校生活を送れるようにしたい
  6. 子どもたちの人生に寄り添いたい
  7. 子どもの教育に貢献したい
  8. 子どもたちが学びに集中できる環境を整えたい

志望動機を書く際の4つのコツを踏まえた実際の例文を紹介します。志望動機を書く際の参考にしてみてくださいね。

例文①子どもの健康を守りたい

例文

私は養護教諭になり、子どもたちの健康を守れるような先生になりたいと思っています。

そう考えたきっかけは高校時代の保健の先生です。私は生理の症状が重く、学校生活に困難を抱えていました。あるとき当時の保健室の先生が声をかけてくれ、先生のアドバイスで医療機関を受診したところ、学校生活が格段に改善されたという経験があります。

私はこの経験で健康は生活の重要な土台であることを実感し、すべての子どもが健康に楽しく学校生活を送れるためのサポートがしたいと考えるようになりました。特に人に話しづらい辛さを抱えた子どもを救えるよう、自ら主体的に行動し子どもに寄り添える養護教諭になりたいと考えています。

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キャリアアドバイザー

保健の先生とのかかわりが養護教諭を目指すきっかけになっている人は多いでしょう。
どのようなかかわりだったのか、どのように心が動かされたのかが具体的にエピソードから伝わることが大切です。エピソードで感じたことがどのような養護教諭になりたいかのビジョンにつながっています。自身が辛い経験をしたからこそ、子どもに寄り添える強みになっていそうですね。

例文②子どもの成長を心身面からサポートしたい

例文

私が養護教諭になりたい理由は、心と体の両面で子どもの成長をサポートしたいからです。

私の弟は小学校のころ、思うように身長が伸びないという悩みを持っていました。周りの友人と比べて劣等感を抱えており、からかわれたことをきっかけに喧嘩になってしまうこともありました。

当時の保健の先生は弟の体の成長について親と連携する一方、弟や弟の友人とも根気強くかかわってくれ、そのおかげでからかわれることがなくなり良い関係を築くことができました。

私はこの出来事をきっかけに子どもの発達に興味を持ち学んできました。子どもは体だけでなく心も大きく成長する時期です。体の悩みや健康面を支えるだけでなく、心の悩みやまわりの状況にも目を向ける広い視野を持ち、子どもの心が成長するきっかけを作れる養護教諭になりたいです。

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自身の経験ではなく、身近で見て感じたことが志望のきっかけになっていますが、十分思いの強さが伝わります。子どもの心に関心を持ち、「体だけでなく心も大きく成長する時期」という考え方にこの人ならではの視点や強みを感じますね。

例文③幼い頃に養護教諭に助けられた経験

例文

私が養護教諭を志望する理由は、幼い頃養護教諭の先生に助けていただいたことがあるからです。

小学校の一時期、友人との関係がうまくいかず教室に行くのが辛かった時期がありました。よく保健室で過ごしていたのですが、腫れ物に触るようでなく、笑顔できさくに話してくださったことで心が軽くなりました。私も先生のように誰からも心を開いてもらえる人になりたいと思い、次第に教室に入れるようにもなりました。

学校生活は必ずしも楽しいことばかりではなく、ときに問題にぶつかるときは誰もがあると思います。そんなときに安心して一時避難できる居場所を作ることで、また頑張ろうと前向きな気持ちにさせてあげられる養護教諭になりたいです。

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キャリアアドバイザー

養護教諭に助けられた経験が志望理由のパターンです。どのように助けてもらったのか、かかわり方や受けた影響、結果などを具体的に説明しています。先生から受けた影響を「誰からも心を開いてもらえる人に」と言葉にしていることで、日頃から心掛けているだろうということも伝わってきます。

例文④昔から子どもが好きだった

例文

子どもと直接かかわり成長を見守りたいと考え養護教諭を志望しました。

私は昔から子どもが好きで、学習塾のアルバイトでは担当生徒以外も含む塾に通うすべての子とのコミュニケーションを大事にしています。子どもと打ち解け信頼関係を築くことで、子どもが自然と前向きな姿勢になり、勉強だけでなく習いごとや部活動へのやる気が出たという変化をたびたび目にしてきました。

こうした経験から、子どもに愛情をもって接して子どもが本来持つ力を発揮できる環境を提供できる養護教諭になりたいと考えました。多様な子どもたち皆と信頼関係を築き、すべての子どもが安心して過ごせる学校づくりに貢献してまいります。

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「子どもが好き」というのは養護教諭にとって大事な資質の一つです。ただし「子どもが好き」が理由の場合、一般の教員や保育士、幼稚園教諭なども選択肢に上がるでしょう。「なぜ養護教諭なのか」が伝わるよう、理由を深堀りして説明するのがポイントです。

例文⑤子どもたちが安心して学校生活を送れるようにしたい

例文

私が養護教諭を志望する理由は子どもたちが安心して学校生活を送るための支援をしたいからです。

小学校の頃、持病の関係でたびたび学校を休んだり早退していたのですが、勉強面などの不安をほとんど感じることなく卒業できました。母から「保健室の先生がよく気にかけてサポートしてくださった」と聞き、そのおかげで当たり前のように楽しく過ごすことができていたことに改めて感謝を覚えました。

私のような事情を抱えた子どもを含め、すべての子どもたちが安心して楽しい学校生活を送るための支援をしたいです。養護教諭としてすべての子どもの学校生活に責任を持ち業務を全うしたいと考えています。

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健康面の管理が養護教諭の役割ですが、その業務を通して子どもたちに何を提供したいのかにその人の考えや価値観があらわれます。「子どもたちが安心して学校生活を送れるようにしたい」というのもその1つでしょう。自分なりの考え・価値観と、その考えが培われた経験を説明できると思いの強さが伝わります。

例文⑥子どもたちの人生に寄り添いたい

例文

子どもたちの人生に寄り添いたいと考え養護教諭を志望しました。

私は人の相談に乗ることが好きだったため、大学では心理学やカウンセリングを専門に学んでいます。その中で、心に問題を抱えて専門機関にたどり着くよりも前の時点から、その人の人生に日常から寄り添えたらと感じるようになりました。

近年はいじめ、不登校、発達障害など子どもや学校にかかわる問題が増えており、子どもの身近で見守りサポートできる存在は不可欠です。私は子どもの日常を見守る養護教諭として、担任や保護者はもちろん、病院などの専門機関とも連携しながら子どもたちの人生に寄り添える存在でありたいと考えています。

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「人生に寄り添いたい」が志望理由のキーワードになっています。
心理の臨床現場ではなく、子どもの日常の中で寄り添いサポートしたいと考えているようですね。このようにやや抽象的なキーワードのときは、人生に寄り添うとはどういうことなのかが伝わるよう説明する必要があるでしょう。

例文⑦子どもの教育に貢献したい

例文

私は子どもの教育に貢献したいと思い養護教諭を志望しました。

私は現在NPO団体で貧困家庭の子どもたちを対象に学習支援をするボランティアをしています。学習指導や進路指導をおこなう中で、最初は将来に希望を持てなかった子どもも「〇〇になりたい」といった夢を持つなど前向きになっていく様子を見てきました。

この経験から私は子どもの教育こそが最大の社会貢献だと考え、学校という誰もが利用可能な公共の空間ですべての生徒にかかわれる養護教諭として機会が限られた子どもにも手を差し伸べたいと考えています。

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子どもの教育に関心がある場合、その中でもなぜ養護教諭という立場でかかわりたいかがポイントになります。養護教諭という仕事の特性を踏まえたうえで、志望理由と将来像を具体的に考えましょう。

例文⑧子どもたちが学びに集中できる環境を整えたい

例文

私が養護教諭を志望するのは子どもたちが学びに集中できる環境を整えたいからです。

私の通っていた中学校は以前いじめや非行が問題になっており、小学生のときは中学校への進学を不安に感じていました。しかし私が進学する1年前に来られた新しい校長先生がきっかけとなり学校の雰囲気が変わり、落ち着いて過ごすことができました。

ここから学校の環境次第で子どもの人生が大きく変わるのではないかと感じ、私も子どものための環境を作れる人でありたいと考えるようになりました。養護教諭はすべての生徒とかかわる立場です。学校全体の環境をより良いものにできるよう貢献します。

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養護教諭の仕事は子ども一人ひとりにかかわるだけでなく、学校全体を見るマネジメント視点も求められます。養護教諭との1対1のかかわりが志望のきっかけになる方が多い中で、印象に残る志望理由になるかもしれません。

NG例付きで解説! 養護教諭の志望動機で注意すべきポイント

志望動機は書き方次第でマイナスの印象になってしまいます。

養護教諭になりたい理由は人それぞれだと思いますし、理由は1つではないでしょう。「公務員で安定している」「長く働き続けやすい」といった待遇面も理由の1つという人も多いと思いますが、自分本位の志望理由は採用試験にはふさわしくありません。

どのような点に注意すべきか例文で具体的に確認しましょう。

待遇や福利厚生などを志望理由にしている

例文

養護教諭になりたい理由はライフイベントを経ても働き続けられる仕事だからです。

私は人を支える仕事がしたいと考え看護学部に進学しました。しかし夜勤もあるなど勤務が不規則な看護師だと体力的にも厳しく、結婚・出産・育児などで仕事を継続できないケースもあると思います。そこで勤務時間も一定で、公務員のため休暇も取得しやすい養護教諭になりたいと考えるようになりました。

看護師資格の専門性も生かし、子どもも保護者も安心して学校生活が送れるよう全力で支援していきたいと考えています。

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待遇や福利厚生は仕事を選ぶうえで大事な観点ですが、採用試験の志望動機で伝えるべきではありません。待遇・福利厚生のことを語るのは、貢献する意識よりも受け取る意識のほうが強そうな印象を与えてしまいます。待遇・福利厚生が理由の1つだったとしても、「どのように貢献したいのか」という貢献軸での理由を志望動機として説明しましょう。

どのような養護教諭になりたいかをアピールしていない

例文

養護教諭を志望するのは子どもが好きだからです。

私は小さなころから自分より小さい子どものお世話をするのが好きで、現在も学童のアルバイトをしています。どんな子ともすぐに打ち解けることができるのが私の強みです。子どもの心からの笑顔を見ると元気がもらえますし、子どもの変化や成長を見ることができるとやりがいを感じます。

子どもにかかわる仕事の中でも、たくさんの生徒とかかわることができる養護教諭が特に自分に向いていると思い志望しました。

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子どもが好きというのは強みではあるものの、強みをいかしてどのような養護教諭になりたいのかが伝わってこないのが惜しいですね。養護教諭としてどのように学校や子どもに貢献したいのか、どんな養護教諭でありたいのか、自身の未来像を言葉にしましょう。

養護教諭の志望動機について学生からよくある質問に回答

養護教諭を目指したいと思っていても、どんな志望動機を書けばよいかわからないと相談を受けることも多いです。養護教諭は狭き門であるため、志望動機もしっかり練る必要がありますよ。

養護教諭の志望動機に関連して学生が気になる質問にキャリアアドバイザーが回答します。

  • 養護教諭の志望動機を書く際のコツを教えてください。

    志望動機ではほかの応募者よりも養護教諭として貢献できる人材であることをアピールしなければ狭き門を突破できません。まずは養護教諭の仕事内容や役割をしっかり理解しましょう。そのうえでなぜ養護教諭になりたいかの理由は、待遇や福利厚生など自分にとってのメリットではなく、「養護教諭になったらどのように貢献したいのか」を軸に説明します。

    説得力をもってアピールするために、その考えに至った背景にある自分の経験やエピソードを具体的に説明しましょう。養護教諭として必要な資質・能力があることを同時にアピールできると効果的です。

  • 養護教諭の仕事内容はどのようなものですか?

    養護教諭の仕事は多岐にわたりますが、役割は大きく①生徒の健康維持②学校の環境衛生の維持の2つです。生徒の健康を維持するには、応急処置などのケガ・体調不良への対応に加え、日々の健康状態の把握や健康診断などの実施と記録、学校行事や感染症などへの対応、保健だよりなどでの情報発信などが含まれます。

    環境衛生の維持とは温度や清潔さなど、学ぶために十分な学校・教室環境を保つことです。あまり知られていない一面かもしれませんが、日々の点検や定期点検をおこなっています。

    近年はいじめや不登校など心の健康の問題も増えてきており、カウンセリングや保護者など関係者と連携しながら対応することも養護教諭の大事な仕事です。

  • 養護教諭の将来性について教えてください。

    養護教諭は教員資格の1つであり、資格を生かした就職先は基本的に学校に限られます。枠が少ないうえ、少子化で学校の数が減っており将来性に不安を感じる人もいるかもしれません。とはいえ働く場所である学校がなくなることはないでしょう。さらに悩みやストレスを抱えて保健室の利用を希望する子どもの数は増えてきています。これまで養護教諭は1校に1人が原則でしたが、複数名配置を求める議論も進行中です。

    どうしても将来への不安がぬぐえないのであれば、看護師や保健師などほかの資格の取得も目指すのも1つでしょう。

養護教諭の志望動機は自分の経験を踏まえたエピソードをアピールしよう!

養護教諭の採用試験は倍率が10倍以上になることもある非常に狭き門です。とはいえ華々しい実績や経験を語る必要はありません。

志望動機を伝えるうえで大切なのは、養護教諭としてどう貢献したいと思っているかです。そう思うに至ったあなた自身の経験を語ることで、熱意の量が伝わります。

養護教諭の仕事を正しく理解したうえで、自分がどのような養護教諭になりたいのかしっかり向き合って、志望動機であなたの熱意を伝えていきましょう。

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