目次
- 観察力は種類によって自己PRで評価されない場合もある
- 【アンケート】キャリアアドバイザー87人に聞いた! 観察力は評価される?
- 周りを見て動ける人材は高評価
- 入社後の「再現性」が重要
- 観察力には主に3つの種類がある
- ①状況観察力
- ②自己観察力
- ③人間観察力
- 観察力がある人が向いている職種の例
- 営業職
- マーケター
- カウンセラー
- 観察力を効果的にアピールする際の3つのポイント
- ①観察力の種類について結論から話す
- ②観察力を発揮した具体的なエピソードを伝える
- ③入社後にどう貢献できるのかを伝える
- 観察力を自己PRで伝える際の2つの注意点
- 観察力と洞察力を混同しない
- 完璧主義な印象を持たれないように行動にフォーカスする
- 【26卒のES実例】内定者の「観察力」の自己PR例文
- 【内定者例文①】26卒東洋大学 介護業界
- 【内定者例文②】26卒法政大学 IT業界
- 観察力をアピールする際の自己PRのOK例文・NG例文
- OK例文①状況観察力
- OK例文②状況観察力
- OK例文①自己観察力
- OK例文②自己観察力
- NG例文①洞察力を観察力と勘違いしている
- NG例文②観察していただけで終わっている
- 観察力をアピールしたい学生からよくある質問に回答!
- 自己PRで評価されやすい観察力をアピールして選考を突破しよう
観察力は種類によって自己PRで評価されない場合もある
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。選考を控えた学生から
「観察力を魅力的に伝える方法が分かりません」
「観察力を自己PRに選ぶと他の学生に埋もれてしまうでしょうか?」
という声が寄せられています。観察力は空気を読む力とも言い換えられ、トラブルに対応できる印象が付きやすいため、企業から重宝されやすいです。ただ、観察力は複数存在し、種類によっては自己PRで評価されない場合もありますね。
ここでは観察力の種類や評価されやすい観察力の種類、観察力を効果的にアピールする際のポイントを例文付きで解説します。すでに観察力で自己PRを作成している学生は、自分のエントリーシート(ES)と見比べながら、読んでみてください。
なお、自己PRの基本について押さえたい人は以下の記事も読んでみてくださいね。
自己PRの意味は自分を売り込むこと|強みが見つかる4つの分析方法
面接官の心を掴む自己PRの3つの伝え方|例文や注意点も解説
自己PRのエピソードは3ステップで発見! ないときの対処法も解説
【アンケート】キャリアアドバイザー87人に聞いた! 観察力は評価される?
観察力を自己PRしたところで評価されるのか、もっと仕事に関係しそうな強みのほうが良いのではないか。
この疑問を解消するには現場の声を聞くのが一番です。そこで、キャリアパーク就職エージェントで普段就活支援をしている、現役のキャリアアドバイザー87人に自己PRについてのアンケートを取りました。
本当に評価される強みとは何か、どう伝えると刺さるのか、プロから集まった意見を見ていきましょう。
| 【自己PRに関する調査】 ・調査方法:アンケート調査 ・調査日:2025年12月10日~17日 ・調査元:「キャリアパーク就職エージェント」を運営するキャリアパーク就職エージェント編集部 ・調査対象者:「キャリアパーク就職エージェント」のキャリアアドバイザー87人 |
周りを見て動ける人材は高評価

アドバイザーが思う、企業から評価されやすい強みに関しては、自ら動き出し状況を変える「行動・推進系」の強みが最も多くの票を集めました。
観察力といってもさまざまなタイプがありますが、周りを良く見て先回りして動けるような「行動力のある観察力」は広く求められる強みと言えます。
入社後の「再現性」が重要
印象に残る自己PRとはどんな自己PRなのか。キャリアアドバイザーからは下記のような意見が多く集まりました。
- 再現性がある、独自のプロセスがあった
- 再現性が高い、自己の学びがある、努力したことがある、変わったエピソード
- 再現性高い、実績が圧倒的、過程がしっかりしていて細分化できている
上記の内容からもわかるように、アピールする強みが入社後どのように活かすことができるのか、この点の説得力が合否を分けます。
とくに観察力はコミュニケーション能力などと違い、具体的な活かし方が伝わらないと、そのメリットがイメージしにくい抽象的な強みでもあります。
観察力をどう活かしてきたのか、それを、入社後どのように活かせるのか。この点をとことん具体化させることが肝心です。
志望先でどのように観察力を活かせるのかについては、やはり企業研究を徹底して分析するのが一番効果的です。
表面的な情報だけでなく、説明会や、可能ならOB・OG訪問なども活用して、現場の働き方、求められているものを深く理解していくと自ずと活かし方も見えてきます。
企業研究に関しては下記の記事の解説がおすすめです。どう進めればいいのか、網羅的に理解できますよ。
就活の企業研究を効果的にする4ステップ! 見本つきで実施法を解説
観察力には主に3つの種類がある

観察力に種類があることを初めて知った学生もいるのではないでしょうか。観察力は大きく分けて、状況観察力・自己観察力・人間観察力があります。ここでは、それぞれの観察力の特徴を解説していきます。自分の観察力が当てはまるのかを考えてみてくださいね。
①状況観察力
状況観察力とは、自分が置かれている環境や状況について観察して、必要な情報を集める能力ですね。空気を読む力に近いでしょう。状況観察力がある人はイレギュラーな事態にも対応できると、採用担当者から評価される傾向があります。
②自己観察力
自己観察力とは、自分自身を見極めてセルフコントロールする能力です。自己観察力に長けている人は内省的に物事を考えられるため、ストレスの対処が上手い場合が多いでしょう。また、自己管理能力を活かした目的達成能力の高さもアピールできますね。
③人間観察力
観察力と聞いて、人間観察力を最初に思い浮かべた学生も多いのではないでしょうか。人間観察力とは、他人を観察して情報収集し、トラブルを回避する能力です。人間観察力に優れている人は言葉だけでなく、表情や仕草から相手の真意を読み取れますね。
企業から評価されやすい観察力は「状況観察力」か「自己観察力」
状況観察力があると業務中のイレギュラーな状況でもトラブルを防げたり、自己観察力があるとセルフコントロールによって目的達成のために研鑽を積めたりするでしょう。
企業側は業績に貢献できる人材を求めています。上記の観察力は業務での再現性が高いため、評価されやすいですね。
なお、以下の記事では「状況観察力」と近い力である「状況把握力」について解説しています。詳しく知りたい人はぜひチェックしてみてください。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「人間観察力」が強みな人もあきらめる必要はない
仕事に活かせる場面を具体的に説明しよう
状況を察知する観察力、セルフコントロールに長けた観察力はアピールしやすい一方、ほかの人を見て動く人間観察力については、どう伝えればいいのか悩む人が多い印象です。
確かに「人間観察力」はほか2つの観察力と比べてややインパクトに欠ける印象はありますが、工夫次第では魅力的なアピールにすることも可能です。たとえば、仕事において人とのかかわりは必要不可欠ですよね。そこで「社内外問わず関係値を築ける」と伝えられたら、非常に魅力的な人材として映るでしょう。
このように「仕事に活かせる具体的な場面」を考えたうえでアピールすれば、「人間観察力」も立派なアピールになりますよ。
観察力がある人が向いている職種の例

就活生
観察力がある学生はどんな職種に適性があるのでしょうか?

キャリアアドバイザー
観察力はどんな職種にも活かしやすい強みですが、特に営業職やマーケター、カウンセラーに向いていますね。
自分に適性のある職種を知りたい学生もいるかもしれません。観察力がある学生はニーズを汲み取る仕事に向いていますね。採用担当者から評価されやすいため、試しに受けてみてはどうでしょうか。
観察力は、生徒と向き合い、学校全体の状況を把握する必要がある「養護教諭」にも求められる力です。養護教諭についてはこちらの記事で解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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営業職
観察力があると相手の言動や対応で顧客のニーズを察知して、商材を提案できますね。相手の望むものを高確率で提案できれば、トップ営業マンになれる可能性は高いです。

キャリアアドバイザー
また、観察力がある人は顧客のタイプに合わせてコミュニケーションが取れます。
人間性が評価されやすい商談の場において、空気を読んで的確な発言ができる人は重宝されるでしょう。
営業職について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。
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マーケター
多角的な視点や分析力があるのも観察力がある人の特徴であり、マーケティング職に向いている可能性が高いですね。マーケティング分析に必要な創造的知的能力には、観察力が必要になります。
- 観察力:よく観る
- 質問力:自問自答する
- 実験力:仮説・実証する
- 相談力:他人と協力する
- 関連づける力:アイデアを作り出す
マーケティング分析では、先入観を捨てて観察する段階を踏むのです。そのため、「なぜこの結果になるのか?」と自問自答して仮説を立て、新しい施策を打ち出す際に観察力が役立つでしょう。
カウンセラー
「カウンセラーは悩みを聞く仕事」という程度の知識しか持っていない学生もいますよね。カウンセラーは悩みを持つ相談者の話を聞き、悩みに寄り添うように対話をして、相談者が問題を解決できるように支援する仕事です。
観察力がある人は相手に合わせて的確な行動を取るのが得意なため、相手の心に寄り添えますね。顔色や仕草など定期訪問してくれる人の些細な変化を汲み取り、打開策を提示できるでしょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!観察力独自の「強み」に注目してみよう
観察力は顧客と接する仕事でも発揮できる
観察力がある人は、サービス業や販売職にも向いていると思いますよ。顧客のニーズに合わせて、どのような商品やサービスを求めているのかを判断できる人は、対人的な仕事で能力を発揮できるでしょう。
具体的な職種で言うと、店舗での販売員、ホテルや飲食店などのサービス業などが当てはまります。これらの仕事は、訪れた顧客が商品を買ったり、サービスを受けやすくしたりするための配慮や工夫が必要となります。そのため、観察力に長けている人は、接客や販売の仕事に向いている傾向があります。
他にも販売した商品に対して、アフターフォローやメンテナンスをおこなう仕事も、状況把握や顧客に寄り添ったきめ細かなサービスが求められるため、観察力のある人は向いていると思いますよ。
観察力を効果的にアピールする際の3つのポイント

自分の観察力の内容をきちんと理解していても伝え方に問題があると、高い評価は得られません。自分を採用するメリットがあることを企業に分かってもらうためにも、構成を練った自己PRを作成しましょう。ここでは、観察力を効果的にアピールする方法を3つ解説します。
①観察力の種類について結論から話す
観察力は人によって解釈が違う場合があるため、種類について結論から述べましょう。

就活生
私の強みは状況観察力であり、相手が欲しい行動を取ることができます。
上記のように観察力についての説明を付け加えた方が、採用担当者も話を理解しやすくなりますね。

キャリアアドバイザー
いきなり、エピソードから話し始めてしまうと、結局何が伝えたかったのかが分かりにくいです。
結論から述べることで「観察力に関する話をするんだな」と心構えができ、話の要点をつかみやすくなるでしょう。
②観察力を発揮した具体的なエピソードを伝える
根拠として具体的なエピソードを提示することで、あなたの観察力に対する信用度が高まりますね。一方、具体的なエピソードがないと、「本当に観察力があるのか?」と採用担当者に疑念を持たれてしまうかもしれません。
採用面接の目的は信用できる同僚を探すことです。大事な場面で嘘をつく学生は信用できませんよね。信用度を高めるために今までの経験を振り返って、具体的なエピソードを提示しましょう。
問題に対する行動・工夫した点を伝える
具体的なエピソードでは問題に対する行動や工夫した点をより詳しく伝えましょう。企業側は、学生が問題に直面した対応から仕事上の課題にどう取り組むのかを判断します。

就活生
学生時代、九州の災害ボランティアに参加しました。炊き出しの班では状況を観察して乱れた配膳の列の整備をおこなったり、足りなくなりそうな配膳に必要な紙皿を取りにおこなったりしました。結果的に他のボランティアの人が動きやすくなりました。
上記のように困難を乗り越えた経験があれば、「業務でも工夫して乗り越えてくれそう」と採用担当者に思ってもらえるでしょう。
③入社後にどう貢献できるのかを伝える

就活生
この状況観察力を活かして、顧客の様子から潜在的なニーズを汲み取った提案をしたいと思います。
上記のように業務での再現性を提示できると、入社後に働く姿を想像してもらいやすいです。業績に貢献できる人材なら採用するメリットがあるため、内定獲得に近づけるでしょう。

キャリアアドバイザー
企業が求める能力を持っていても再現性を提示できていない場合は、入社後のビジョンが明確ではないと判断されて、評価が下がる可能性がありますね。
キャリアアドバイザーの体験談「観察力」は福祉・サービス業界に強い傾向
「気づく力」こそ押し出したいポイント
私の担当した学生のなかでも、「観察力」をアピールして福祉業界やサービス業界に内定を得た人はいました。評価されたポイントは、「観察力を論理的に説明できること」と聞いています。
「なんとなく気づいた」ではなく「メンバーのA君が発言を控えていたため、会議後に個別に声をかけ、改善案を引き出しました」などのように観察→仮説→実行→結果を論理的に話せた点が高評価につながったようです。
特に志望先の職種で対人スキルやリスク管理が求められる場合、この観察力ならではの「気づく力」は非常に高く評価されますよ。
観察力を自己PRで伝える際の2つの注意点
評価されない観察力の種類があったり、洞察力と混同しやすかったりと自己PRで観察力を伝える際には注意点がありますね。自己PRは効果的なアピールをするチャンスです。
マイナスな評価になる自己PRを作成しないように、ここで解説する観察力を自己PRで伝える際の注意点を把握しておきましょう。
観察力と洞察力を混同しない
観察力と洞察力の違いがいまいちよく分かっていない学生もいますよね。観察力と洞察力に優劣はありませんが、混同しないようにしましょう。
- 観察力(表面的な情報収集力):「Aさんは声を張って話すことが多い」など様子や状況の変化にすぐ気づく。客観的な情報のみを得る。
- 洞察力(物事の本質を見抜く能力):「Aさんは商談でカフェを利用することが多いため、声を張る癖がついた」などの状況の原因を考えられる。多少主観が入る場合がある。
物事を深く考える能力をアピールしたい場合は洞察力としてアピールするのが適切でしょう。
自分の強みが洞察力に近いと感じた学生はこちらの記事を参考にして、洞察力の自己PRを作成してみてください。
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洞察力の自己PRが評価されるには書き方にコツがいる こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 エントリーシートや面接の自己PRで 「洞察力は自己PRで強みになる?」「どうしたら洞察力の高さを自己アピールできる?」と悩 […]
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!観察力と洞察力は職種によって評価のされ方は異なる
応募する職種に合わせたアピールが肝
観察力と洞察力は、職種や企業によって評価のされ方が異なります。
一般的にスピード感が求められるBtoCの仕事、いわゆる一般消費者に向けてサービスやモノを提供する職種は、観察力のある人が高評価を得られる傾向にあります。
顧客のニーズに合わせて素早く商品を提案できれば、良好な信頼関係を築くことができ、円滑に仕事が進むからです。
洞察力はBtoB企業に評価されやすい
一方で洞察力のある人は、BtoBのように企業を相手に長いスパンでじっくり仕事を進めたり、プロジェクトにかかわったりするような職種で高評価を得られる傾向にあります。
観察力と洞察力のどちらにするか迷っている人は、応募する職種に合わせて決めるようにしましょう。
完璧主義な印象を持たれないように行動にフォーカスする
時間をかけて状況を観察してから行動に移すなど観察力をアピールする学生は完璧主義なイメージを持たれやすいでしょう。完璧主義は効率的に生産活動をおこなう必要がある企業ではマイナスな評価になるため、避けた方が無難ですね。
ただ、行動にフォーカスすることで主体性がある印象に変化します。「観察していただけでは?」という受け身の印象を緩和できるのです。特に試行錯誤した過程があれば、頭で考えて行動に移せないような完璧主義な学生という印象は付きにくいでしょう。
【26卒のES実例】内定者の「観察力」の自己PR例文
ここからは実際に内定を獲得した、26卒の先輩の「観察力」の自己PR例文を2つ紹介します。また、それぞれのポイントについてはキャリアアドバイザーが解説。
具体的にどんな伝え方をしていたのか、実例をチェックしながら自分だったらどう伝えるかを考えてみましょう。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。
【内定者例文①】
26卒東洋大学 介護業界
私の強みは、常に周囲の「今」を観察し、相手に寄り添って自ら手を差し伸べる力です。
〇〇(飲食店)のアルバイトでは、自身の業務をこなしながらも、お客様や仲間の様子に常に気を配りました。例えば、車いすやベビーカーをご利用の方、視覚に障がいがある方が来店された際は、自ら扉を開け、声のトーンを調整するなど、一人ひとりの状況に合わせた接客を徹底しました。
当初、私はより良いサポートのために「三歩先を読んで行動する」ことを目標にしていました。しかし、当時の店長から「三歩先ではなく、今を見て考えることが大切だ」という指摘を受けました。この言葉から、誰にもわからない未来を予測しようとするよりも、得意である「目の前の人を深く観察する力」を活かして今の相手を思いやることが、結果的に先を見据えた最適な行動に繋がると気づきました。
貴社においても、常に周囲の状況や顧客の「今」を注意深く観察し、それぞれのニーズを的確に捉えたサポートで貢献します。
アルバイトでの具体的な接客行動(車いすやベビーカーへの対応など)が視覚的にイメージしやすく、ホスピタリティの高さが伝わる素晴らしいエピソードです。
また、店長からの指摘を素直に受け入れ、自身の考え方をアップデートできた「素直さ」と「成長力」が示されている点も高く評価されます。
自身の強みを語る際、最初から完璧だったと書くのではなく、この例文のように「第三者からのアドバイスや失敗を経て、より強みが洗練されたプロセス」を入れると、エピソードに深みと信憑性が増します。
自分の成長体験を自己PRに組み込むテクニックとしてぜひ参考にしてください。
【内定者例文②】
26卒法政大学 IT業界
私の強みは、物事の表面ではなく本質を捉える「鋭い観察眼」です。
高校時代に推理小説を読み、観察による課題解決の重要性を学んだことが、この強みを意識する原点となりました。大学の〇〇サークルで幹部を務めた際は、実際にこの強みを発揮して組織の課題を解決しました。
サークル内で問題が生じた際、私は目に見える事象にすぐ飛びつくのではなく、まずサークル員一人ひとりの現状や感情、出来事の背景を注意深く観察しました。多角的な観察に基づいて問題の根本的な原因を特定し、それに応じた適切な対処をおこなうことで、組織の課題を解決に導くことができました。
入社後も、この観察眼を活かして顧客や現場の状況を深く見極め、表面的な事象にとらわれず本質的な課題を捉えることで、的確な解決策を提示し貴社に貢献します。
「推理小説からの学び」というユニークなきっかけから、「サークルでの課題解決」という実践へと論理的に展開できている点が魅力的です。
物事の本質を見極めようとする姿勢は、ビジネスにおいて非常に重要な「課題発見力」にも通じるため、採用側からもポジティブな目で見てもらえるでしょう。
現在の構成でも強みは伝わりますが、さらに説得力を高めるためには「サークルで実際にどのような問題があり、具体的に何を観察して、どう解決したのか」という固有のエピソード(Exampleの深掘り)を加えるのが効果的です。
フレームワーク(PREP法)の「E(具体例)」の解像度を上げることで、あなたらしさがより際立つエントリーシートになります。
観察力をアピールする際の自己PRのOK例文・NG例文
ここでは観察力をアピールする際の自己PRのOK例文・NG例文を用意しました。前述した観察力を効果的にアピールする際の3つのポイントを網羅して作成したため、参考にしてみてください。
自己PRのネタがなかなか思いつかない学生は、こちらの記事も参考にしてみてはどうでしょうか。
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自己PRのネタは過去のエピソードから必ず見つかる こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。 「自己PRのネタを、どう見つけたらいいかわかりません」「自己PRで何を話せば、面接官の気を引けるのでしょうか?」 毎年、多く […]
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自己PRでは内容だけでなくタイトルもとても重要になります。是非こちらの記事で確認してみましょう。
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自己PRのタイトル付けはテクニックを身につければセンスは関係ありません。 この記事では、自己PRのタイトルをつけるメリット、テクニック、OK・NG例文をキャリアアドバイザーが解説します。 印象に残るタイトルを作成し、選考を突破しましょう!
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OK例文①状況観察力
私の強みは状況観察力であり、相手が欲しい行動を取ることができます。
学生時代、九州の災害ボランティアに参加しました。炊き出しの班では状況を観察して乱れた配膳の列の整備をおこなったり、足りなくなりそうな配膳に必要な紙皿を取りにおこなったりしました。結果的に他のボランティアの人が動きやすくなりました。
この状況観察力を活かして、顧客の様子から潜在的なニーズを汲み取った提案をしたいと思います。

キャリアアドバイザー
観察力は人によって定義が曖昧な可能性があるため、きちんと結論で説明するのがベターですね。人の潜在的なニーズを読み取る力は営業職で重宝されるでしょう。
OK例文②状況観察力
私の強みは状況観察力であり、常に周囲の状況を読み取って的確な行動ができます。学生時代は野球部のマネージャーを務めていました。
夏は炎天下の中の練習だったので、熱中症対策も兼ねて、視野を広く持って練習を見ていました。ある日、ある部員の動きが悪いことに気がつき、話を聞きました。話から肘の痛みがあることが分かりました。病院で検査をしたところ、軽症でしたが「無理をしたら、選手生命が危なかった」と言われたそうです。
このように些細な違いを見逃さず、御社の事務職としてミスのない仕事をしていきたいと思います。

キャリアアドバイザー
状況観察力は些細なミスが大きな損害につながるような仕事で特に重宝されますね。入社後にどう貢献できるのかを伝えられているため、再現性がある能力であることが分かるでしょう。
OK例文①自己観察力
私の強みは自己観察能力であり、現状を把握して目標に向けて研鑽を積めることです。
私は学生ライターとして活動してきました。週刊誌の仕事を取るために、現状のスキルと必要なスキルを把握しました。大学のWebサイトでインタビュー記事を書いたり、執筆や広報職のインターンに参加したりして実績を積んできました。
結果的に実績やスキルを評価してもらい、週刊誌で記名記事を執筆することができました。この自己観察能力を活かして、顧客の目的を達成できるようなメディア運営をしていきます。

キャリアアドバイザー
自己管理能力を活かした目的達成能力の高さをアピールできています。自分の現状と目標を比較して必要なスキルを割り出す能力があれば、「入社後も成果を出せそう」と採用担当者に判断してもらいやすいですね。
OK例文②自己観察力
私の強みは自己観察能力であり、常に自分の考えを客観視して修正できることです。
私は大学時代にレンタルビデオショップでアルバイトをしていました。バイトリーダーを任されたこともあり、他のスタッフへ効率的な働き方の指導をしていました。ただ、トレーニング中の新人さんから「このやり方だとミスが起きやすい気がします」と指摘を受けました。確かに仕事の知識が豊富な私と何も知らない新人スタッフでは理解度に差があります。それからは新人スタッフの目線に立っているかを客観的に判断して、トレーニングを再開しました。
最終的に新人スタッフを立派な戦力に育てることができました。御社でも自分の行動を客観視して、顧客の目線に立った営業をおこなっていきたいと思います。

キャリアアドバイザー
自分の客観視して内省できる姿勢から、今後の成長が期待できる内容でした。過去の経験から自己観察力を発揮したことが分かり、説得力が増していますね。
NG例文①洞察力を観察力と勘違いしている
私の強みは観察力です。私は学生時代にテニス部に所属しており、副主将を務めていました。
ある練習試合の際に相手選手と自分のチームの選手同士が口論になってしまう場面がありました。そこで私は試合後に「自分のジャッジが甘く、相手へのジャッジが厳しかったかもね」と、セルフジャッジが原因ではないかと彼の普段の癖と相手の表情から予測しました。そのことを謝罪をした結果、和解することができました。
この観察力を活かして、顧客が考えていることを予測し、契約を勝ち取っていきたいと思います。

キャリアアドバイザー
これは観察力ではなく、洞察力の例文ですね。予測という主観が入る洞察力と表面的な情報を得る観察力は違います。洞察力が悪いわけではありませんが、自分の強みは正確に把握しておきましょう。
NG例文②観察していただけで終わっている
私の強みは観察力です。大学の学食やカフェで周囲の様子を観察して、次にどんな動きをするのかを仮説立てたり、話から流行を把握したりします。また、サークルでの活動でも、周りの人の表情などを見て、今どんな気持ちなのかなどを先回りで理解し、会話を振ったりしています。職場でも人の動きを観察して、適切な行動が取れるようにしていきたいと思います。

キャリアアドバイザー
ただ観察していただけ、という印象に見えてしまう例文ですね。会話を振ったという点は行動にも見えますが、アクションと呼ぶには弱い印象です。
どんな行動をしたのか、その結果どうなったのか、というところまで語れると、さらに評価される観察力の自己PRになるでしょう。
キャリアアドバイザーの体験談「どう活かすか」を深掘りされた学生もいる
入社後の活躍イメージがわく伝え方をしよう
観察力をアピールする際は、仕事にどう活かすかまで考えることが大切です。
私の担当する学生も、サッカー部で対戦相手の動きをよく見てプレーしたことを「観察力がある」とアピールしたところ、面接官から「その経験は具体的に弊社でどのように活かせそうですか」と質問され、答えに困ったそうです。
難しい場合はエピソード自体を見直すのも手
その後現在のエピソードでは志望先で活かしにくいことに気づき、エピソードそのものを見直すことにしていました。
企業は常に「入社後に活躍できるか」を知りたいと考えています。「観察力」をアピールする際は「具体的にどう活かすか」を明確に説明できるよう準備しておきましょう。
観察力をアピールしたい学生からよくある質問に回答!
観察力を題材に自己PRをする際の作成法や、自己PRを伝える際の注意点について気になる学生もいますよね。そういった学生のよくある悩みにキャリアアドバイザーがお答えします。
-
自己prで観察力を伝えるときのコツを教えてください。
自己prで観察力を伝えるときは「観察している」ことだけでなく、観察によって他人や組織にどのような価値を提供できるのかまで伝えることを意識しましょう。何のために観察したのか、どのように問題を解決してどのような効果があったのかまで伝えることができれば、説得力のある効果的なアピールになります。
その観察力が応募先の企業や職種にどのように活かされるかで締めくくることで魅力的な内容にできますよ。
-
自己prで観察力を伝えるときの注意点を教えてください。
自己prで観察力を伝えるときは、具体的なエピソードを準備しておきましょう。「観察力があります」とだけ伝えてしまうと、抽象的すぎて採用担当者に自分の良さが伝わりにくくなってしまいます。観察力には状況観察力、人間観察力、自己観察力といったように種類があります。
中でも状況観察力や人間観察力は仕事や組織内で役立つイメージがしやすく、企業から高い評価を得る傾向にありますよ。このようにエピソードは再現性があるかどうかをあわせて考えることが大切です。
自己PRで評価されやすい観察力をアピールして選考を突破しよう
観察力は業務での再現性が高く、高い評価を得られやすいでしょう。ただ、人間観察力は受動的なイメージが付くため、あまり良い印象を持たれません。そのため、状況観察力か自己観察力で自己PRを作成して選考を突破しましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
裏を返せば、「観察しただけ」では自己PRとしては物足りない印象になる可能性もあるということ。
経験を振り返って自己PRの材料を集めるうえでは、観察した結果どんな行動をしたのかまで掘り下げてみましょう。