目次
- ネットワークエンジニアはIT業界を支える存在! 職種の特徴から適性を知ろう
- まずは前提を理解しよう! ネットワークエンジニアに関する基本情報
- 仕事内容:快適な通信環境を作り出し守っていく仕事
- 将来性:IT業界の発展によりますます需要が高まる見込み
- ネットワークエンジニアと似た職種との違い
- ネットワークエンジニアの4段階の仕事
- ①要件定義|顧客の要望をもとに全体の仕様を決める
- ②設計|要件定義の内容をもとに設計書を作る
- ③構築|設計書をもとに実際にネットワークを作り出す
- ④運用・保守|完成したネットワークを運用しその後のメンテナンスをする
- ネットワークエンジニアの魅力はやりがい! 仕事をするうえでのメリット4選
- ①縁の下の力持ちとしてITシステムを支えられる
- ②大規模なプロジェクトも多く仕事を完遂したときの達成感が大きい
- ③高度なスキルを身に付け発揮することができる
- ④チームで一丸となり仕事をすることができる
- 目指す前に知っておこう! ネットワークエンジニアの3つの現実
- ①勤務時間が不規則になりやすい
- ②トラブルが起こったときの影響範囲が大きい
- ③知識のキャッチアップに苦労しやすい
- ネットワークエンジニアとして活躍しやすい人の7つの特徴
- ①ITやコンピューターに対する興味や好奇心がある
- ②勉強熱心
- ③コミュニケーション能力が高い
- ④物事を論理的に考えられる
- ⑤新しいもの好き
- ⑥体力に自信がある
- ⑦細かい作業が得意
- レベル別! 就活を有利に進めるネットワークエンジニアの資格
- レベル①:基本情報技術者試験
- レベル②:シスコ技術者認定資格
- レベル③:情報処理安全確保支援士試験
- レベル④:ネットワークスペシャリスト試験
- 目指す方向を見定める! ネットワークエンジニアの4つのキャリアパス
- ①マネジメント職:プロジェクトを統括し成功へ導く
- ②スペシャリスト:スキルを極めた現場のプロ
- ③ゼネラリスト:幅広い知識を活かして顧客の課題を解決する
- ④フリーランス:自分の得意分野で大幅な収入アップを狙う
- 新卒でネットワークエンジニアを目指すための3つの方法
- ①大学や専門学校で知識を身に付ける
- ②独学でネットワークエンジニアについて学ぶ
- ③未経験歓迎の企業に応募する
- ネットワークエンジニアについてよくある質問に回答!
- IT業界に不可欠なネットワークエンジニア! 理解を深めて理想のキャリアを描こう
ネットワークエンジニアはIT業界を支える存在! 職種の特徴から適性を知ろう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「ネットワークエンジニアはどのような仕事ですか?」
「ネットワークエンジニアに向いている人を教えてください。」
といった質問をよくうけます。ネットワークエンジニアは、IT業界の根幹となる役割を担うなくてはならない存在です。そのようなネットワークエンジニアならではの魅力や大変なことを知り、あなたに合った仕事かどうかを見極めましょう。
この記事では、ネットワークエンジニアの仕事内容から活躍しやすい人の特徴、キャリアパスを解説していきます。ネットワークエンジニアとして就活をすることを視野に入れているならぜひ参考にしてみてくださいね。
まずは前提を理解しよう! ネットワークエンジニアに関する基本情報
- 仕事内容:快適な通信環境を作り出し守っていく仕事
- 将来性:AI技術の発展によりますます需要が高まる見込み
就活生
キャリアアドバイザー
仕事探しをするうえでは、まずネットワークエンジニアに関する前提情報が知りたいところですよね。この先で詳しく解説していきます。
ネットワークエンジニアという職種自体は聞いたことがあっても、どのような仕事なのかわからない人もいますよね。また仕事にするかどうかを考えているなら、将来性についても気になるところだと思います。まずはそういったネットワークエンジニアに関する前提知識を身に付けましょう。
仕事内容:快適な通信環境を作り出し守っていく仕事
ネットワークエンジニアはサーバーや端末をつなぐネットワークを設計、構築し、その後の運用、保守までを担当するエンジニアです。個人向けよりは企業内のネットワークを扱うことが多く、コンピューター同士をつないで快適なネットワーク環境を構築し、問題なく作動するように運用します。
仕事でもプライベートでもITやインターネットが欠かせない現代では、ネットワークエンジニアが非常に大きな役割を担っており、多くの人が当たり前に快適な通信環境で仕事ができるのはこのネットワークエンジニアのおかげですよ。
キャリアアドバイザー
ネットワークに障害が起きるとあらゆる通信機器が正常に動作しなくなってしまい、社外にも影響を及ぼす可能性があります。そうならないためにネットワークを守っているのがネットワークエンジニアです。
エンジニアの仕事内容は、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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将来性:IT業界の発展によりますます需要が高まる見込み
近年の技術の発達により、今後もネットワークエンジニアの需要は高まっていくことが期待できます。その要因の1つとなっているのが、クラウドの普及です。
これまでは物理的な機械をつなぎ合わせてネットワークを構築するのがネットワークエンジニアの仕事とされていましたが、クラウドの普及によってその内部でネットワークを組めるようになりました。
これにより一時期はネットワークエンジニアの将来性を不安視する声もありましたが、クラウド内のネットワークを保守・運用するのもネットワークエンジニアの仕事です。今後もこのネットワークが企業活動をするうえで必要不可欠なものであることを考えても、ネットワークエンジニアはますます活躍の場を広げていくでしょう。
キャリアアドバイザー
ネットワークの形が変わることで、新たに生まれた仕事もあります。また、仕事をするうえで物理的な機器は今でも手放すことはできませんよね。将来性を今すぐに心配する必要はないと言えますよ。
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ネットワークエンジニアと似た職種との違い
ネットワークエンジニアには、似た役割を持っていて判別がしにくい仕事もありますよね。その代表的なものが、サーバーエンジニアとシステムエンジニアです。
まずサーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違いは、提供するサービスにあります。サーバーエンジニアが提供するのは、名前のとおりサービスや機能を提供するコンピューターであるサーバーです。そのサーバー同士をつなげる役割を担うのがネットワークエンジニアですよ。
- サーバーエンジニア:提供するサービスが異なる
- システムエンジニア:システムを作る対象が異なる
またシステムエンジニアとはシステムを作る対象に違いがあり、システムエンジニアがコンピューターそのものを正常に動かすシステムを作るのに対し、ネットワークエンジニアはそのコンピューターをつなげてネットワークを構築するためのシステムを作ります。
キャリアアドバイザー
サーバーやネットワークのようなあらゆるITインフラを駆使し、1つのシステムを作り上げるのがシステムエンジニアです。
上記の「ITインフラ」を支える仕事をしているのが、「インフラエンジニア」です。この職種について興味がある人は、こちらの記事も見てみてください。
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ネットワークエンジニアの4段階の仕事
就活生
ネットワークエンジニアは社会にとって非常に重要な役割を担っているんですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです! ネットワークエンジニアがいなければ回らなくなる仕事は多いので、私たちの快適な生活そのものを支えていると言っても過言ではありませんよ。
就活生
確かになくてはならない存在ですね。ただ、ネットワークエンジニアの仕事がまだぼんやりとしかわかりません……。
キャリアアドバイザー
ネットワークエンジニアの仕事は、大きく4段階に分けることができます。この先で詳しく解説していきますね。
ネットワークエンジニアの仕事は、大きく分けて案件定義、設計、構築、運用・保守の4段階があります。すべての仕事を1人が一貫して担当することもあれば、各段階に役割を分けて複数の人が協力して担当することもありますよ。
ここからは、ネットワークエンジニアの仕事内容を具体的に解説していきます。職種理解を深めるのはもちろん将来像を思い浮かべるためにも大切な知識なので、しっかりと確認してくださいね。
①要件定義|顧客の要望をもとに全体の仕様を決める
ネットワークエンジニアの第一の仕事が、顧客の要望をもとに全体の仕様を決める要件定義です。顧客からの要望を聞いて抱えている課題やニーズを正確に読み取り、どのようなネットワーク環境があれば課題を解決できるかを判断します。
- どのようなネットワークが必要か
- どのような機能が必要か
- どれくらいの規模でプロジェクトを遂行するか
- 障害が発生した際にはどう対応するか
ネットワーク全体の仕様を決定し、これに沿ってすべての仕事が遂行されます。そのため要件定義をするには幅広い知識を持っていなければならず、仕事に対する知識が豊富だったり、多くの経験を積んだような人材が担当することが多いですよ。ネットワークエンジニアにとって特に重要な仕事であり、上流工程と言われています。
②設計|要件定義の内容をもとに設計書を作る
設計の段階では、要件定義書にまとめられた内容をもとにネットワークを形にするための設計書を作ります。要件定義からさらに細かい部分を決定する役割とも言えますね。
- 基本的なネットワークの構成
- 使用する機器の数や種類
- 使用する回線
- ネットワーク構築や運用にかけるコスト
設計の段階で作成した設計書をもとにしてこの後の仕事が遂行されます。場合によっては要件定義と設計の仕事を同時に担うこともありますよ。
③構築|設計書をもとに実際にネットワークを作り出す
設計書をもとに実際にネットワークを組むのが構築の段階です。事前に策定したスケジュールをもとにネットワーク機器の設置や設定を担当しますよ。安全で快適に使えるネットワークを作り出すため、最新の技術をキャッチアップして知識を身に付けておくことも重要な仕事です。
- ネットワーク構築までのスケジュール設定
- ネットワーク機器の設置・設定
- 構築したネットワークが正常に動作するかどうかのテスト
- テスト結果を顧客と共有し不合格の場合には改修する
構築にかかる時間は案件によってさまざまですが、大規模な仕事となれば何カ所もの拠点をつなぐネットワークを構築することもあり、数カ月〜1年以上の時間がかかる場合もありますよ。
④運用・保守|完成したネットワークを運用しその後のメンテナンスをする
構築したネットワークシステムが問題なく動作するよう維持していくのが運用・保守の段階です。ネットワークは構築して終わりではなく、その後も問題なく動作するように運用し、場合によっては新たな技術を組み込んでいく必要があります。その工程を担当するのが運用・保守の段階です。
- 必要に応じた設定、構成変更
- 機器やネットワークのアップデート
- 顧客へのシステムの動作報告
- トラブル対応
多くの場合この工程はマニュアル化されているので、初心者でも担当しやすい領域です。そのためまずは運用・保守の段階で経験や知識を身に付け、徐々に上流工程へとキャリアアップしていくことが一般的ですね。
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ネットワークエンジニアの魅力はやりがい! 仕事をするうえでのメリット4選
就活生
ネットワークエンジニアの仕事がかなり理解できました! でも、何となく作業的なイメージがありますね……。
キャリアアドバイザー
確かに、仕事の内容だけを見るとそう感じるかもしれませんね。けれど決してそのようなことはありません。やりがいを感じられるシーンも多いですよ。
就活生
そうなんですね! 具体的にはどのようなときでしょうか?
キャリアアドバイザー
たとえば多くの人の生活を支えている実感ができたときや、大きな仕事を完遂できたときが挙げられます。ここからネットワークエンジニアの魅力を詳しく解説していきますね。
ネットワークエンジニアは責任がともなう分、やりがいを感じられたり社会貢献の実感が得やすい仕事です。ここからはネットワークエンジニアをしていて感じられる魅力を紹介していきます。
①縁の下の力持ちとしてITシステムを支えられる
ネットワークエンジニアはITシステムそのものを支える、今や私たちの生活になくてはならない仕事です。その点で社会貢献の実感が得やすいのが魅力の1つといえますよ。
ITインフラと言われるように、水道や電気、ガスと同様のライフラインとして、今ではネットワークも私たちの生活になくてはならないものです。あまり目立つような職種ではないものの、ネットワークエンジニアは非常に重要な仕事を担っていますよ。
キャリアアドバイザー
インフラとして数えられる以上は、今後長く必要とされる仕事になります。将来性があり安定しているのも魅力です。
②大規模なプロジェクトも多く仕事を完遂したときの達成感が大きい
先程お伝えしたとおり、大規模なプロジェクトとなると非常に長い時間をかけて仕事を遂行することになります。時間をかけた分仕事をやり遂げたときの達成感は大きく、そのシステムが多くの人の生活を支えると思うと大きなやりがいを感じられますよね。
また1カ所でも不備があればシステムが正常に動かなくなる緊張感がともなうなか、無事にネットワークをつないでプロジェクトを完遂したときの喜びが大きいのもネットワークエンジニアの魅力ですよ。
キャリアアドバイザー
トラブルを乗り越えて仕事を完遂する達成感は、ほかの仕事で早々味わえるものではありません。ネットワークエンジニアだからこそ得られる大きな喜びがありますよ。
③高度なスキルを身に付け発揮することができる
ネットワークエンジニアは上流工程に進むほど求められるスキルが高度になるため、仕事を続けて活躍の機会が増えるほどにスキルが身に付き、それを発揮するシーンが増える仕事です。
普段の仕事からスキルが身に付き、それが自分の市場価値を押し上げて評価を得ながら仕事ができるのは、ネットワークエンジニアならではの大きな魅力の1つと言えますよ。
キャリアアドバイザー
専門性の高いスキルが必要とされる分、収入が上がりやすいのもネットワークエンジニアの魅力ですね。
④チームで一丸となり仕事をすることができる
チームで一体感を持って仕事を進められる面もあるのがネットワークエンジニアの魅力です。少数精鋭で協力して仕事を進めていくこともあれば、大規模なプロジェクトにかかわる際にほかのエンジニアや他部署の人と連携しながら完遂を目指すシーンも多いですよ。
チームのなかでは一人ひとりが大切な役割を担っており、1人として欠けてはなりません。自分がチームに貢献しているという実感を得られる機会が多く、仕事へのモチベーションややる気につながります。
キャリアアドバイザー
多くの人とコミュニケーションを取りながら仕事をしていくことで、自分になかった視点や新たな気づきを得ることができるのもネットワークエンジニアの魅力です。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
ネットワークエンジニアを目指す学生のなかには「できれば1人で黙々と作業がしたい」という人や「チームで協力して仕事を進めたい」という人がいますよね。そのため応募する企業を選ぶ際は、希望の働き方ができる職場環境かどうかを確認しましょう。
1人で作業することが多い仕事の1つに、サービスの運用保守などがあります。問題が発生した際のネットワーク対応がメインで、それ以外は監視装置の稼働の確認やネットワーク構築を1人で黙々とおこなうケースが多いですね。またチームメンバーと協力して仕事を進める環境は、社内チームや外注先と協力して大きな案件を手がけることが多い大企業に多い傾向にあります。
企業が提供しているサービスの内容や企業の規模を確認して、自分に合った働き方のできる職場を見つけましょう。
目指す前に知っておこう! ネットワークエンジニアの3つの現実
就活生
ネットワークエンジニアはとてもやりがいのある魅力的な仕事なんですね。これなら情熱を注いで仕事に没頭できそうです!
キャリアアドバイザー
それは良かったですね。けれど仕事にする以上は、やはり良いことだけではありません。
就活生
そうですよね。大変なこともありますよね……。
キャリアアドバイザー
大変なことを乗り越えていけるかどうかも適性を判断するうえでは重要です。ここからはネットワークエンジニアの仕事をしていて大変なことを解説していきます。
ネットワークエンジニアは非常に魅力的な仕事ですが、一方でほかの仕事にはない大変なこともあります。その1つに挙げられるのが、責任の大きさです。重要度の高い仕事な分、一つひとつの仕事の影響力が大きくなりやすいですよ。それによって考え得る大変なことも考慮したうえで、自分が向いているかどうかを考えてみましょう。
①勤務時間が不規則になりやすい
ネットワークエンジニアはIT業界全体を支える役割を担っており、24時間365日正常にネットワークを稼働させていなければなりません。そのため使用する人が少ない夜間の時間帯にシステムのメンテナンスをすることも多く、夜勤が発生することがあります。
またシステムに何らかの不備やトラブルが起きたときにはすぐに対応し復旧させる必要があるので、時間外労働が発生したり突然の呼び出しに応じなければならないこともありますよ。
キャリアアドバイザー
勤務時間が不規則になると体調を崩しやすくなったり、疲れが取れにくくなることがあるので、自己管理を徹底することが大切です。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
勤務時間が不規則なことがネックで、ネットワークエンジニアを目指そうか悩んでしまう学生もいますよね。けれど不規則と思われがちなネットワークエンジニアでも、働きやすい環境の職場はもちろんあります。
たとえば企業が受注した案件のなかから自分に合ったものを選べるシステムを導入している企業もあり、そういった企業ではある程度自分に合った働き方や業務内容を選ぶことができるのです。ほかにもリモートワークが可能な企業では通勤時間が省けるため、残業時の負担も軽くなりますよ。職場定着率を見て働きやすい環境の企業かどうか確認するのもおすすめです。
またプログラミングなどの仕事に必要なスキルを磨いていけば、大幅な残業が少なくなることも期待できます。「スキルアップして残業時間を減らそう」という心持ちで業務に取り組むのも1つの方法ですよ。
②トラブルが起こったときの影響範囲が大きい
規模の大きい仕事ほど、トラブルが起こった際に大勢の人の生活に影響しやすいことも覚えておきましょう。
たくさんの人に影響を及ぼすということは、それだけ緊迫した状況で冷静な判断を下し、一刻も早い原因の究明と解決を求められます。緊急時にも落ち着いてベストを尽くせる精神力があるかどうかも、ネットワークエンジニアとして働くうえでは重要になりますよ。
キャリアアドバイザー
トラブルへの対処法は、仕様書や設計書であらかじめ決まっていることもあります。また先輩たちがトラブルへどのように対処しているのかもしっかりと見て学び、落ち着いて対処することが大切です。
③知識のキャッチアップに苦労しやすい
ネットワークエンジニアの仕事は必要な専門知識が幅広く、そのキャッチアップに苦労しやすい面があります。
- ネットワークに関する知識
- 使用する機器やOSに関する知識
- セキュリティに関する知識
- クラウドやIoTの知識
ネットワークエンジニアはIT業界を支える役割を担う分、ほかのIT系職種ともかかわりを持つのはよくあることです。そのような場合にほかの職種についてまったくわからないと仕事が滞ってしまうので、ほかの領域の知識も身に付けておく必要がありますよ。
キャリアアドバイザー
日々幅広い分野の知識を身に付けるため、常に勉強を続けていく必要があります。まずはニュースを見て社会情勢を知ることから始め、徐々にITに関する知識を養っていくのがおすすめです。
ネットワークエンジニアとして活躍しやすい人の7つの特徴
就活生
ネットワークエンジニアは大変な仕事ですね……。
キャリアアドバイザー
そうですね。世の中に簡単な仕事はありませんが、影響力が大きい分苦労が多い仕事とも言えます。
就活生
何だか自分がネットワークエンジニアに向いているのかわからなくなってきました……。
キャリアアドバイザー
ではネットワークエンジニアとして活躍しやすい人の特徴を知りましょう。自分に該当するものがあればモチベーションアップにもつながりますよ。
自分がネットワークエンジニアに向いているかどうかを見極めるには、どのような人がネットワークエンジニアとして活躍していけるのかを知ることが重要です。今の自分に足りないスキルもわかるので、これから先どのように成長していくのか、その方向性を定めやすくなりますよ。
ここからはネットワークエンジニアとして活躍しやすい人の7つの特徴を解説していきます。
①ITやコンピューターに対する興味や好奇心がある
ネットワークエンジニアはコンピューターだけでなく、その周辺機器のルーターやLANケーブル、スイッチなどに直接触れながら仕事を進めていきます。だからこそITやコンピューターに関する興味や好奇心があることで、仕事の質を向上させていきやすいといえますよ。
またネットワークを構築するだけでなく、構築後の配線がすっきりとして美しく見えるかどうかの美観も大切になります。細かい部分の質を上げて顧客に満足してもらえるような仕事をするには、仕事に対する愛着や興味が必要なのです。
②勉強熱心
勉強熱心な人もネットワークエンジニアに向いていると言えますね。IT業界はトレンドの移り変わりが早く、日々新たな技術が開発されています。その情報をいち早くキャッチし、新しい技術を学んで仕事に活かしていくことが求められますよ。
またあらゆるネットワークシステムを支える立場であるため、自分がかかわる分野について幅広く知識を持っていることも大切です。セキュリティやサーバーなど、自分の専門でなくともかかわりがある分野の勉強もする必要がありますよ。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
働きながら勉強することに対してハードルの高さを感じる学生もいますよね。けれど忙しい日々でも隙間時間を活かせれば、勉強のハードルは下がりますよ。
たとえば自分の興味関心を持ったニュースが通知されるニュースアプリを活用すれば、IT業界のトレンドが手軽にチェックできます。書籍の内容を読み上げてくれるオーディオブックや動画サイトの解説動画も、通勤時間や身支度の時間に手軽に勉強ができるのでおすすめです。
身に付けた知識は仕事をとおしてアウトプットできるほか、仕事に活かす方法をイメージしながらインプットできます。実務経験を積みながらであれば、よりいっそうスムーズに知識が身に付くでしょう。勉強に対して構えすぎず、ぜひ挑戦してみてくださいね。
③コミュニケーション能力が高い
ネットワークエンジニアの仕事は要件定義から運用・保守にいたるまで、どの段階であっても人とのコミュニケーションが必要になります。そのためコミュニケーション能力が高く、情報を正確にやり取りできる人もネットワークエンジニアとして活躍できますよ。
ただしどのようにコミュニケーション能力を発揮するかは、仕事のフェーズによって変わります。たとえば要件定義の段階では、顧客のニーズを引き出し課題を正確に読み取る力が必要です。
また構築の段階では複数人と連携して仕事を進めていくことが多いため、互いの進捗の把握や自分の専門外の仕事をしている人と問題なく意思疎通をするためにもコミュニケーション能力が重要ですよ。
キャリアアドバイザー
社内のネットワークはその企業によって独自の方法があるので、それをいち早くキャッチアップするためにもコミュニケーション能力が活かされます。
上記の解説をふまえてコミュニケーション能力を長所としてアピールしたい場合は、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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④物事を論理的に考えられる
ネットワークエンジニアは前提としてほとんどの段階で物事を筋道立てて考えることが求められるため、論理的思考力が備わっている人は活躍しやすいですよ。
たとえば要件定義や設計の段階で本来必要なはずの要件が漏れてしまうと、顧客の求めている仕事ができなかったり、トラブルの原因になります。ここで論理的に考える力があれば、要件に不足がないかを適切に判断できるのです。
キャリアアドバイザー
トラブルが発生したときにも、論理的思考力がある人はトラブルの原因や解決法、今後再発させないためにはどうすれば良いのかを冷静に考えて最適な答えを出すことができますよ。
⑤新しいもの好き
IT業界は今もなお急速な発展を遂げており、トレンドの移り変わりが激しいものです。新たな技術が出てくればすぐに学び、必要なら運用・保守を担当しているシステムに組み込まなければなりません。
そのためには技術を知るだけでなく自分で扱える程度の知識を身に付けなければならないため、好奇心を持って新しいものに興味を持ち続けられる性格の人はネットワークエンジニアとして活躍しやすいですよ。
キャリアアドバイザー
特にセキュリティの分野では次から次へと新たな技術が開発されています。企業にとってセキュリティの高さはとても重要なので、サイバー攻撃に耐え得る高度なセキュリティ技術を学び続けることが大切です。
⑥体力に自信がある
特に運用・保守の段階では、ネットワークが24時間365日、いつでも正常に動き続けているかどうかを監視する必要があります。そのためネットワークエンジニアの仕事には夜勤が発生することも多く、体力に自信がなければ続けることが難しい面もありますよ。
また緊急対応が必要になった場合には時間外の対応が求められたり、勤務時間が大幅に長引くことも考えられます。この点でしっかりと体調管理ができ、体力に自信がある人がこの仕事に向いていると言えますよ。
⑦細かい作業が得意
ネットワークエンジニアは多くの機器を扱い、その一つひとつを細かく設定していく作業が発生します。
ちょっとしたことでも設定を間違えばうまく動作しなくなってしまうので、緻密な作業に集中力を持って取り組むことが苦にならない人も、ネットワークエンジニアとして活躍しやすいですよ。
キャリアアドバイザー
細かい作業といっても手先が器用という意味ではなく、小さな修正や調整を根気強くできるか、ちょっとした違和感やミスに気づくことができるかが重要になります。
レベル別! 就活を有利に進めるネットワークエンジニアの資格
就活生
自分はネットワークエンジニアに向いているのかもと思えてきました!
キャリアアドバイザー
それは良かったです! ではここからは選考対策を固めていきたいですね。
就活生
具体的には何から始めるのが良いのでしょうか……?
キャリアアドバイザー
ネットワークエンジニアを目指すうえで周囲の学生と差をつけ、入社後いち早く活躍するには知識を身に付けておくことが大切です。資格の取得がおすすめですよ。
ネットワークエンジニアとしての就活を有利に進めるには、簡単なものでも構わないので何か1つ資格を取得するのがおすすめです。
資格を取得することで熱意や本気度が伝わるほか、ある程度の知識が備わっていることの証明になるので周りの学生と差がつき採用担当者の印象にも残りやすいですよ。
ここからはおすすめの資格をレベル別に解説していきます。初心者向けのものから将来のキャリアアップにも役立つ高度なものまで紹介しているので、あなたのキャリアプランや勉強にかけられる時間をふまえて受験を視野に入れてみてくださいね。
資格についてはこちらの記事でも詳しく解説していますよ。おすすめの勉強法についても紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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IT資格はさまざまあるため、就活に役立てるために取得を狙うなら、志望先に合わせた選択が大切です。この記事ではキャリアアドバイザーがおすすめIT資格を20個紹介。選ぶうえでの基準も解説します。
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レベル①:基本情報技術者試験
まず最初のステップとしておすすめなのが、基本情報技術者試験です。経済産業省が人々のIT系スキルを高める政策の一環として立ち上げたIPAという機関が認定する技術者としての国家資格で、IT業界で働くエンジニアの登竜門と言われています。
- 資格種別:国家資格
- 受験料:7,500円(税込)
- 有効期限:なし
初歩的なレベルの知識が備わっていることが証明できるうえに知名度が高く、選考でも十分なアピールになりますよ。
キャリアアドバイザー
もう一歩ステップアップした資格として、応用情報技術者試験があります。こちらもあわせて受験を検討してみてくださいね。
基本情報技術者試験についてはこちらの記事で解説しているので、受験を検討している人はチェックしてみてくださいね。
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基本情報技術者を取得し、就職に活かしたいと考える学生もいるでしょう。この記事では基本情報技術者の内容や需要の解説だけでなく、就活での効果的なアピール方法も解説します。是非参考にしてみてください。
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レベル②:シスコ技術者認定資格
次におすすめなのがシスコ技術者認定資格です。世界最大手のネットワーク関連機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施している民間資格で、自分のレベルに合わせて難易度を選べるので初心者もチャレンジしやすいですよ。
- 資格種別:民間資格
- 受験料:42,900円(税込)から
- 有効期限:取得から3年間
世界共通の資格のため、取得していれば外資系企業の選考でも有利になります。キャリア選択の幅も広がるので、将来的に国内だけでなく海外にも活躍の場を広げたいと思っている人におすすめです。
レベル③:情報処理安全確保支援士試験
よりレベルの高い資格を取得したい場合は、情報処理安全確保支援士試験がおすすめです。特にセキュリティの領域に特化した資格で、ネットワークエンジニアにも欠かせない知識が身に付きますよ。
- 資格種別:国家資格
- 受験料:7,500円(税込)
- 有効期限:登録日から3年
最近はネットワークセキュリティの需要が高まっているため、セキュリティの知識を持っていることでネットワークエンジニアとして市場価値を高めることができます。仕事の幅も広がるので、キャリアパスの選択肢も増えますよ。
キャリアアドバイザー
レベルが高いうえに限定的な領域の資格なので、初めてIT系資格に挑戦する場合は基本情報技術者試験やシスコ技術者認定資格を先に受験するのがおすすめです。
レベル④:ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークエンジニアとして高度なスキルを身に付け、すぐにでも即戦力として働きたいと思っている場合はネットワークスペシャリスト試験に挑戦してみるのも選択肢の1つです。
- 資格種別:国家資格
- 受験料:7,500円(税込)
- 有効期限:なし
取得すればネットワークエンジニアとして要件定義から運用・保守にいたるまですべての工程が問題なくできる証明になります。入社後に早いうちから活躍したい、レベルの高い企業に応募したいと考えている人におすすめですね。
キャリアアドバイザー
受験資格は特にないものの、基本情報技術者試験やそのうえの応用情報技術者試験に合格した後に受験するという流れが一般的です。
目指す方向を見定める! ネットワークエンジニアの4つのキャリアパス
就活生
ネットワークエンジニアにはさまざまな資格があるんですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。取得が必須ではないものの、持っていればかなり就活が有利になりますよ。
就活生
ちなみに、入社後はどのようなキャリアアップができるのでしょうか?
キャリアアドバイザー
たとえばスペシャリストやゼネラリストを目指したり、フリーランスを目指すなど多くの選択肢があります。この先で解説していきますね。
ネットワークエンジニアにはさまざまなキャリアの積み方があります。選択肢を知って、あなたが思い描く将来像に近づけるかどうかを考えてみましょう。ここからはネットワークエンジニアのキャリアパスのうち、特に代表的な4つの道を紹介します。
①マネジメント職:プロジェクトを統括し成功へ導く
ネットワークエンジニアのキャリアパスとしてもっとも代表的なのは、上流工程の担当者となりマネジメント職に就くことです。
上流工程を担当するとなるとプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーになっている場合が多いので、プロジェクトを統括して管理し成功に導くことで大きなやりがいを感じながら働くことができますよ。
上流工程にチャレンジする機会を増やすには、資格を取得してあなたのスキルを証明することが大切です。特にシスコ技術者認定資格のCCNPレベルまで取得していると良いですね。
キャリアアドバイザー
現場で働くよりも、チームを俯瞰的に見て指示をしながらプロジェクトを推し進めていきたいと考えている人におすすめです。
②スペシャリスト:スキルを極めた現場のプロ
現場でスキルを極め、スペシャリストとして活躍をするキャリアもあります。スペシャリストとなるには何よりも経験を積み、誰よりも多くの知識を身に付けてまさにプロフェッショナルといえるような実績を手に入れることが大切です。
ネットワークスペシャリストのほかにも、セキュリティ分野に特化したセキュリティエンジニアの道もあります。ネットワークスペシャリストを目指すならネットワークスペシャリスト試験、セキュリティエンジニアを目指すなら情報処理安全確保支援士試験を受けるのが良いですよ。
キャリアアドバイザー
ネットワークエンジニアの仕事そのものが好きで、マネジメントよりは現場で活躍し能力を発揮したいと考えている人におすすめです。
セキュリティエンジニアについてはこちらの記事で詳しく解説をしています。興味のある人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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セキュリティエンジニア就職に役立つ7要素|カギは着実なスキル獲得
セキュリティエンジニアはハッキングや情報漏洩といった問題を未然に防いだり、セキュリティに関する教育をするなど、企業が安定的に活動をしていくうえで欠かせない役割を担う職種です。この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、職種の特徴から目指すうえで押さえておきたい情報を網羅的に解説しています。役立つ資格も解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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③ゼネラリスト:幅広い知識を活かして顧客の課題を解決する
マネジメント職の先の選択肢でもありますが、ゼネラリストを目指すのも1つの道です。スペシャリストとは逆に、専門的な分野だけでなく幅広い知識を持っていることが求められます。
- プロジェクトマネージャー
- ITコンサルタント
技術的な知識はもちろん、人材管理のようなマネジメントスキルも必要とされます。またプロジェクトチームを牽引したり人とかかわる仕事を担当する場合があるので、コミュニケーションスキルが大切です。
キャリアアドバイザー
現場で働くよりもマネジメント職に興味があり、かつエンジニアにとどまらないキャリアも視野に入れている人はゼネラリストを目指すのが良いですね。
④フリーランス:自分の得意分野で大幅な収入アップを狙う
十分な実績を積んだ後は、フリーランスとして働くのも選択肢の1つです。独立することで仕事が選べるようになるので、自分の得意な分野で活躍していくことができますよ。
また企業は基本給が決まっている一方、フリーランスであれば自分で仕事の単価を決めることができるので、場合によっては大幅な収入アップも期待できます。働き方の自由度も増すので、視野に入れてみてくださいね。
キャリアアドバイザー
ただしフリーランスとして仕事をするとなると、すべての管理業務を自分でする必要があります。負担が増える面もあることは覚えておきましょう。
ネットワークエンジニアとして企業に所属するのではなく、新卒ですぐにフリーランスを目指したい人はこちらの記事を参考に対策をしてみましょう。
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新卒でネットワークエンジニアを目指すための3つの方法
就活生
ネットワークエンジニアは将来の選択肢も幅広いんですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです! 今後どのように活躍していきたいかを考えながらスキルを身に付けていくことが大切ですよ。
就活生
では、実際にネットワークエンジニアを目指すとしたらどうすれば良いのでしょうか?
キャリアアドバイザー
新卒からネットワークエンジニアを目指すには、いくつか方法があります。この先で詳しく解説していきますね。
新卒でネットワークエンジニアになるなら、入社前にある程度のスキルや知識を身に付けておくことが大切です。新卒で応募する学生はまったくの未経験者も多いので、ライバルと差をつけて希望の就職を叶えましょう。ここからは新卒でネットワークエンジニアを目指すための方法について解説します。
新卒でまったくの未経験なうえに文系だと、IT業界で働くことは難しいのではないかと不安になる人もいますよね。そのような場合はこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。文系でIT業界に就職した際の実情を解説しています。
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①大学や専門学校で知識を身に付ける
新卒でネットワークエンジニアを目指すなら、大学や専門学校で知識を身に付けるのがおすすめです。IT系のスキルを学べる学校であれば設備が整っている可能性が高いので、実務に近い経験を積める場合もあります。
- 大学:選択肢を絞りすぎずに幅広い知識を身に付けられる
- 専門学校:学ぶ範囲を絞って専門性の高いスキルを身に付けられる
学校であればわからないこともすぐに聞くことができるので、スムーズに知識を身に付けられます。また課程を修了したことそのものが知識やスキルがある証明にもなりますよ。
エンジニアを目指して大卒から就活をするには、コツを押さえた対策が必要です。こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしながら対策をしてくださいね。
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②独学でネットワークエンジニアについて学ぶ
今から大学や専門学校に通うのが難しい場合は、独学で知識を身に付けるのもおすすめです。参考書とPCがあればすぐに勉強を始められるので、意欲的があれば選考までに基礎知識が身に付く可能性は十分にあります。
また自分1人で勉強を続けることに不安がある場合は、スクールに通うのもおすすめです。今はプログラミングやITスキルについて学べるスクールは多く、オンラインでも受講できるので時間を有効活用してスキルを身に付けることができます。
キャリアアドバイザー
独学で資格を取得するのも、新卒でネットワークエンジニアを目指す際に非常に役立ちますよ。独学で勉強するほどの強い意欲があることのアピールにもなります。
③未経験歓迎の企業に応募する
新卒で未経験からネットワークエンジニアを目指す場合は、未経験歓迎の企業に応募するのがおすすめです。あらかじめ企業側から未経験歓迎とされていれば教育体制が整っていたり、いきなり即戦力になることを求められるようなシーンが少ない可能性が高いですよ。
- 求人サイトで「未経験歓迎」で検索する
- 就職エージェントに紹介してもらう
未経験歓迎の企業であれば、実際に未経験者の受け入れ経験がある場合が多いです。そのような企業は働いている社員も教育に関するノウハウを身に付けているため、キャッチアップがしやすく未経験であってもスムーズに経験を積んでいけるでしょう。
キャリアアドバイザー
最近は人手不足に悩む企業も多く、これまで未経験者の受け入れ経験がなくても「未経験歓迎」としている企業もあるので注意が必要です。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
新卒の未経験でネットワークエンジニアを目指す場合、教育体制が整っている企業のほうが安心できますよね。そのような企業に就職したい場合は、企業規模を基準にして選ぶのがおすすめです。
規模の大きい企業の方が人員や教育にかける予算に余裕があり、OJTやOFF-JTなどの実施率も高くなります。企業によっては1カ月ほどの時間をかけて、ネットワークの基礎から学べるプログラムを用意しているところもありますよ。
未経験でネットワークエンジニアとして働くことに不安があるときは、規模の大きい企業を中心に教育体制の整っていそうな企業を探してみましょう。
ネットワークエンジニアについてよくある質問に回答!
ネットワークエンジニアを目指して就活することを考えた時、どのような仕事なのか、自分はネットワークエンジニアに向いているのかが気になる学生もいますよね。そのような学生の疑問にキャリアアドバイザーが回答します。
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ネットワークエンジニアとはどのような仕事ですか?
ネットワークエンジニアは、サーバーや端末をつなぐネットワークを構築し、快適な通信環境を守っていく仕事です。ITインフラと言われるほど電子機器が必要不可欠になった現代では、このネットワークエンジニアの存在が必要不可欠となっています。人々の生活を支え、快適な環境を届けるやりがいのある仕事ですよ。
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ネットワークエンジニアにはどのような人が向いていますか?
ネットワークエンジニアに向いているのは、第一に機械に触れることが好きな人です。電子機器やAI技術に興味を持てる人は、ネットワークエンジニアの仕事を楽しみながら活躍していくことができるでしょう。またトレンドを敏感にキャッチする力や、勉強を継続していく力も欠かせません。
IT業界に不可欠なネットワークエンジニア! 理解を深めて理想のキャリアを描こう
ネットワークエンジニアはIT業界を支える、現代においてなくてはならない存在です。ネットワークエンジニアの仕事なしに快適な通信環境は得られないため、やりがいが大きく社会貢献の意識を持って働くことのできる職種と言えます。
ただしネットワークエンジニアならではの苦労もあるので、それをふまえて自分に向いているかどうかを見極めることが大切です。まずは職種への理解を深め、あなたに合ったキャリアプランを考えることから始めましょう。
ネットワークエンジニアという仕事に興味があるのですが、どのような仕事なのでしょうか?