企画職とは? 5つの仕事内容から就職をかなえる志望動機例文を紹介

この記事のアドバイザー

憧れだけだと要注意! 企画職のリアルがわかる! 基礎知識を徹底解説

目次

  1. 企画職とはどんな仕事? 仕事内容や実態を理解したうえで志望することが重要
  2. 大前提! 「企画職」とは?
  3. 理解を深めよう! 企画職の5つの仕事内容
  4. ①リサーチ
  5. ②商品企画・商品開発
  6. ③広告・宣伝
  7. ④販売促進
  8. ⑤営業企画
  9. 人気の秘密! 企画職の4つのやりがい
  10. ①自分のアイディアが形になるおもしろさや達成感がある
  11. ②商品やサービスがヒットしたときに大きな喜びを感じられる
  12. ③多様な人々と協力して仕事ができる
  13. ④経営層の考えに触れる機会が多い
  14. 知っておこう! 企画職の4つの厳しさ
  15. ①企画が通らないことも多い
  16. ②結果が出るまでに時間がかかる
  17. ③売上へのプレッシャーが大きい
  18. ④商品・サービスや情報を世に出す大きな責任がともなう
  19. 新卒で企画職に就くのは難しいと言われている理由
  20. 企画職として活躍するには現場経験が必要
  21. 営業職や販売職に比べて間口が狭い
  22. 適性をチェック! 企画職に向いている人の5つの特徴
  23. ①新しいことやトレンドに敏感な人
  24. ②好奇心旺盛で情報収集が得意な人
  25. ③発想力がある人
  26. ④プレゼン能力が高い人
  27. ⑤論理的思考力と分析力がある人
  28. 選考時に活用しよう! 企画職の志望動機の例文5選
  29. 例文①自分のアイディアで他人に影響を与えることにやりがいを感じるから
  30. 例文②自分のアイディアで周囲に影響を与えたいから
  31. 例文③世に新しい価値を生み出したいから
  32. 例文④これまでの経験を活かしたいから
  33. 例文⑤自分の企画した商品で誰かの心に感動を届けたいから
  34. 選考でアピールになる! 企画職に役立つ資格一覧
  35. 企画職の仕事内容を徹底的に理解して将来の選択肢として検討しよう!

企画職とはどんな仕事? 仕事内容や実態を理解したうえで志望することが重要

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。企画職に興味を持っている学生から、

「企画職とは何をする仕事なのでしょうか?」
「新卒から企画職を目指すことは可能ですか?」

といった質問を受けることがあります。企画職に対して「かっこいい」「楽しそう」といった憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。

確かに企画職は非常にやりがいのある仕事ですが、責任やプレッシャーの大きい仕事でもあります。また、就職難易度も高いため、企画職を志望するのであれば仕事内容や実態を正しく理解したうえで、入念な準備をする必要がありますよ。

この記事では、企画職の仕事内容や実態などについて解説していきます。志望動機の例文や企画職に役立つ資格も紹介していくので、企画職に興味がある人はぜひ参考にしてくださいね。

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大前提! 「企画職」とは?

企画職とは、自社の新しい商品やサービスを生み出すための企画の立案や実行、検証などをおこなう職種です。

具体的には、市場のニーズや企業の方向性などをふまえて、「どのような商品やサービスを作るか」「どこをターゲットにするか」「どのように売っていくか」といった戦略を考えていきます。

新しい商品やサービスをゼロから生み出していくことになるため、創造性や発想力が求められる仕事ですよ

理解を深めよう! 企画職の5つの仕事内容

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就活生

企画職は新たな商品やサービスの企画を立てる職種とのことですが、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか?

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キャリアドバイザー

企画職の仕事は多岐にわたりますが、おもな仕事内容は5つです。順に見ていきましょう。

入社後に「イメージしていた仕事と全然違った……」といった事態を防ぐには、企画職の具体的な仕事内容を知っておくことが必要です。まずは企画職の5つの仕事内容について解説していくので、ここでしっかりと理解を深めておきましょう。

①リサーチ

リサーチは、企画の立案に必要なデータや情報の収集・調査をおこなう仕事です。

リサーチの具体例
  • 市場調査:市場の規模や成長性などを把握する調査
  • トレンド分析:最新のトレンドや流行を把握する調査
  • 顧客ニーズ分析:顧客のニーズや要望を把握する調査
  • 競合分析:競合他社の製品やサービス、マーケティング戦略などを分析し、自社の強みや弱みを把握する調査

リサーチは専門的な知識やスキルが必要な場合もあるため、外部の専門企業や社内のマーケティング担当に依頼することもあります。新たな商品・サービスを開発するときや既存の商品・サービスを改善するときなど、リサーチはさまざまな場面でおこなわれることから、企画職の仕事のなかでも特に重要です

②商品企画・商品開発

商品企画・商品開発はその名の通り、商品の企画や開発をおこなう仕事です。

具体的には、リサーチで入手したデータや情報を基に、新たな商品・サービスや既存商品・サービスの改良案を考え、企画立案や開発、販売戦略の策定などをおこないます

商品企画・商品開発の具体的な業務
  • コンセプト立案:リサーチ結果に基づき、商品のコンセプトやターゲット層を明確にする
  • 商品開発:コンセプトに基づき、具体的な商品の仕様やデザイン、機能などを検討する
  • 販売戦略の策定:ターゲット層に商品を効果的に届けるための戦略を立案する
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キャリアアドバイザー

リサーチ部門や製造部門など、工程により部門が分かれている企業であれば、企画職はそれぞれの調整係としての役割も担いますよ。

③広告・宣伝

広告・宣伝は、企画・開発した商品やサービスを広く知ってもらい、消費者の興味や関心をひいて購入につなげる仕事です

良い商品やサービスを開発するだけは、利益にはつながりません。消費者に購入してもらうためには、その商品やサービスを認知してもらうことが必要であり、そのための活動の大枠を決める仕事が広告・宣伝です。

広告・宣伝の具体的な業務
  • 広告媒体の選定:テレビCMや雑誌広告など、商品やサービスに合った広告媒体を決定する
  • プレスリリースの作成:商品やサービスの情報をメディアに提供し、記事として取り上げてもらうための文書・資料を作成する
  • イベントの企画・開催:新商品やサービスの発表や販売促進を目的としたイベントを企画・開催する

特に広告・宣伝の仕事に興味を持っており、より深く知りたいという人は、こちらの記事を参考にしてください。

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④販売促進

販売促進(販促)は、商品やサービスが売れる仕組みを作る仕事です。

たとえば、スーパーに行ったときに「1点400円のところ、3点のまとめ買いであれば1,000円」というPOPを目にすることがあるかと思いますが、これも販売促進の一つの方法です。

販売促進の具体例
  • 割引クーポンの配布
  • ノベルティ(無料の記念品や贈答品)の配布
  • ダイレクトメールの送付

市場には数多くの商品やサービスが存在するため、自社の商品やサービスを選んでもらうためには、効果的な販売促進活動が不可欠となります。もちろん、単に売上が増えれば良いというわけではなく、販売促進にかかるコストも考慮したうえで、利益の最大化を図る必要があります

⑤営業企画

営業企画は、商品やサービスを売るための戦略を立案・実行する仕事です。

販売促進は社外に向けた施策であるのに対し、営業企画は社内での施策となります。営業企画によって営業成果も大きく変わることから、企業の成長を左右する重要な仕事と言えます

営業企画の具体的な業務
  • 営業目標の設定:営業戦略に基づき、具体的な売上目標を設定する
  • 営業部のモチベーション管理:インセンティブ制度や社内表彰など、営業部のモチベーションを上げるための仕組みを作る
  • 営業活動の分析・改善:利益の出ていない販売ルートに人数を増やすなど、営業活動の結果を分析し、課題を特定して改善策を検討する

営業企画と混同しやすいのが、「企画営業」という仕事です。両者の違いについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。

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あなたが企画職に向いてるか、確認してください

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人気の秘密! 企画職の4つのやりがい

企画職の4つのやりがい

企画職についてより深く理解するためには、仕事内容だけでなくやりがいについても知っておく必要があります。企画職のやりがいに共感できるようであれば、実際に就職した後も高いモチベーションを持って働くことができますよ。

ここからは、企画職の4つのやりがいについて解説していくので、自分の価値観と照らし合わせながらチェックしてみてくださいね。

①自分のアイディアが形になるおもしろさや達成感がある

自分のアイディアを実際に商品やサービスとして形にできるおもしろさを味わえるのは、企画職ならではのやりがいと言えます。

もちろんゼロから新たな商品やサービスを生み出すには多くの困難を乗り越える必要がありますが、その分達成できたときの喜びも大きく、大きな達成感を味わえるのも企画職ならではのやりがいです

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キャリアアドバイザー

特に、新しいアイディアを生み出したり形にしたりするクリエイティブな仕事がしたい人にとっては、企画職は非常にやりがいを感じやすい仕事ですよ。

②商品やサービスがヒットしたときに大きな喜びを感じられる

自社の商品やサービスがヒットしたときは誰でもうれしいものですが、企画職はヒットした商品やサービスの企画・開発に自らが携わっている分、その喜びもひとしおです。

SNSなどを通じて実際に商品やサービスを使用しているユーザーの声が届くこともあり、「自分の企画が人々の生活を豊かにしている」と実感できたときは、大きなやりがいを感じられます

③多様な人々と協力して仕事ができる

企画職は社内外のさまざまな人たちと連携しながら、仕事を進めていく必要があります。

企画職の連携先の例
  • 営業部
  • 開発部
  • デザイナー
  • 外部パートナー

関係者が多いほど調整や交渉で苦労する場面も多くなりますが、その反面、一つの目標に向かって協働で取り組む充実感を味わえたり、目標を達成できたときに喜びを分かち合えたりすることができ、それらも企画職のやりがいと言えます

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キャリアアドバイザー

他分野のプロフェッショナルとかかわることで、新たな刺激や学びを得られることも多く、そういった部分でやりがいを感じられることもありますよ。

④経営層の考えに触れる機会が多い

企画職は「何をどのように売るか」を考える仕事ということもあり、企業の業績に直結するポジションでもあります。そのため企画を実現させるには経営層の承認を得る必要があり、ほかの部署に比べると経営層とのかかわりやその考えに触れられる機会が多いでしょう。

経営陣の考えに触れることは、企業の方向性を知ることにつながるだけでなく、自身のキャリアなどを考える際も役立つことが多く、そういった部分でやりがいを感じられることもあります

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特に、将来的にマネジメントや経営に携わりたいと考えている人にとっては、企画職は非常に魅力的な仕事と言えますね。

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業界&職種マッチ度診断

就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。

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知っておこう! 企画職の4つの厳しさ

 企画職の4つの厳しさ
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企画職はやりがいもあって、すごく楽しそうですね!

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キャリアアドバイザー

確かに企画職はやりがいのある、魅力的な仕事です。ただ、企画職にもつらい部分や厳しい部分はありますよ。

どの仕事もそうですが、やりがいがあればその分厳しさやつらさもあるものです。企画職を目指すのであれば、そういった部分も事前に理解しておく必要があります。

ここからは、企画職の4つの厳しさについて解説していくので、やりがいとセットで確認しながら、本当に自分に合った仕事かどうか判断してみてください。

①企画が通らないことも多い

せっかく企画を考えても、それがすべて通るとは限りません。むしろ、通らないことのほうが多いと言えます。どれだけ入念な市場調査をおこない自信を持って企画を提出しても、コストの関係や企業の方向性とのずれなどから、承認が下りないことは数多くあります。

あまりにも企画が通らないと、自信やモチベーションを失ってしまうこともあるかもしれません。企画職として働くのであれば、何度失敗しても挑戦を続けられるような精神的なタフさが求められます

②結果が出るまでに時間がかかる

企画から実際の商品やサービスの発売までには数カ月、場合によっては1年以上かかることもあります。その間には開発やテスト、PRや販売促進など多くの工程を経る必要があり、不測の事態によって思い通りに進まないことも少なくありません。

また、無事に発売されたとしてもすぐに結果が出るとは限らず、数カ月かけて市場の反応を見なければならないこともあります。

このように、企画職の仕事は結果が出るまでに長い時間を要するため、粘り強く取り組む姿勢が必要となります

粘り強さに自信がある人は、企画職を志望するうえで大きなアピールになるでしょう。この点のアピール法を知りたいときは、こちらの記事を参考にしてください。

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③売上へのプレッシャーが大きい

仮に自分の企画が採用されたとしても、それが必ずしもヒットするとは限りません。「調査やテストの段階ではうまくいくはずだったのに、いざ商品化したらユーザーからまったく支持を得られなかった」といったケースもしばしば起こります。

新商品やサービスが不発に終われば、大きな損失につながる可能性もあり、その責任の一端を担うプレッシャーは軽くはありません。企画職は非常にやりがいのある仕事ですが、その分売上へのプレッシャーも大きいため、その点はしっかりと認識しておきましょう

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また、企業の業績に大きくかかわる関係上、上層部からのフィードバックも厳しくなりやすく、そういった部分でプレッシャーを感じることもあります。

④商品・サービスや情報を世に出す大きな責任がともなう

商品やサービスは、企業の顔と言えるものです。そのため、もしコンセプトの誤りや品質上のミスがあれば、ブランドイメージを低下させたり企業の信頼を損なったりするリスクがあります

企画職は商品やサービスを通じて、世の中に大きな影響を与えられる仕事ですが、同時に大きな責任もともなう仕事でもあるため、その点もしっかりと認識しておきましょう。

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企画職として働くのであれば、社会的責任を負う立場であることは常に意識しておかなければなりませんよ。

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就活の成功は、自分に合う業界・職種を知ることが鍵です。しかし、それがどんな業界・職種なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

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新卒で企画職に就くのは難しいと言われている理由

新卒で企画職に就くのは難しいと言われている理由

業界や企業によって違いはあるものの、一般的に新卒から企画職に就くのは難しいと言われています。

そこでここからは、新卒で企画職に就くのは難しいと言われている2つの理由について解説します。企画職の特性とも深く関係する部分なので、しっかりと理解しておきましょう。

企画職として活躍するには現場経験が必要

まず挙げられる理由は、企画職として活躍するには現場経験が必要となるからです。

企画を立てるためにはまず、対法人ならクライアントのニーズ、対消費者ならユーザーのニーズを深く理解する必要があります。しかし、新卒社員にはどちらの理解もないため、まずは営業を担当したり、店舗に配属されたりするのが一般的です。

もちろん、この辺りは企業の方針によって異なりますが、新卒社員は企画職を希望しても最初は営業や店舗勤務など現場への配属が多くなることから、新卒で就くのは難しいと言われることが多いのです。

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キャリアアドバイザー

また、企画職は企業の業績に直結する責任の大きい仕事ということもあり、ある程度の経験を積んだ社員でなければ任せられないと考える企業も多いようです。

営業職や販売職に比べて間口が狭い

次に挙げられる理由は、企画職は営業職や販売職に比べて間口が狭いからです。

通常、営業職や販売職は規模に比例して必要となる人数も増えるため、大量採用される傾向にあります。

それに対し、企画職はビジネスを戦略的に推進するポジションということもあり、多くの企業では少数精鋭の体制を取っており、営業職や販売職に比べて圧倒的に採用枠が少ないのが実情です。

また、企業によっては、営業部やマーケティング部が業務の一部として企画を担当していることもあり、そもそも企画を専門職として採用していないケースもあります。

間口が狭ければ単純に応募のチャンスも少なくなるため、新卒で企画職に就くのは難しいと言われることが多いのです

キャリアアドバイザーの体験談企画職の選考で企業にアピールすべきポイント

塩田 健斗

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「自走力」をアピールできる具体的なエピソードを語ろう

新卒で企画職の選考に挑戦する際に、「自走できること」を示せる具体的なエピソードを伝えることが非常に効果的です。

以前私が支援した学生は、まさに「自走力」をアピールして見事企画職の内定を獲得しました。彼が伝えたのは、「学生時代にイベントを企画・実行した経験」や、「幹部としてゼロからサークルを立ち上げ、100人規模にまで成長させた経験」といったエピソードです。

これらの経験のように、あなた自身が主体性を発揮し、自ら物事を前進させたエピソードを振り返ってみましょう。

あなたと企画職の相性は?
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入社後の早期離職を避けるためには、自分に適性のある職種を選ぶことが大切です。しかし、それがどんな職種なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

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適性をチェック! 企画職に向いている人の5つの特徴

企画職を目指すのであれば、適性についても理解しておく必要があります。企画職への適性が高ければ、入社後に「自分には向いていない」と後悔する可能性も低くなります。

ここからは、企画職に向いている人の特徴を5つ紹介するので、自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。

①新しいことやトレンドに敏感な人

企画職は世の中のトレンドを意識し、企画に反映させる必要があることから、新しいことやトレンドに敏感な人は企画職に向いています。

たとえば、以下のような特徴に当てはまる人は情報感度が良いと言えます。

情報感度が良い人の特徴
  • SNSや雑誌などを通じて常に最新情報をチェックしている
  • 流行のファッションやアイテムを積極的に取り入れている
  • 話題のスポットにはいち早く足を運ぶ

情報感度の良さはリサーチや商品企画に活かすことができるため、実際に企画にまで落とし込むことができれば、大きく活躍できる可能性があります

②好奇心旺盛で情報収集が得意な人

消費者の心をつかむ商品やサービスを考えるには、社会やトレンドの変化に敏感でなければなりません。好奇心が旺盛な人はさまざまなことに興味を持てるため、そういった変化もキャッチしやすくなります。

また、企画を立案するにはさまざまなデータや情報を集める必要がありますが、情報収集が得意であれば、根拠や市場データに裏付けされた説得力のある企画を作ることができます

そのため、好奇心旺盛で情報収集が得意な人は、企画職に向いていると言えますよ。

自己PRで好奇心旺盛な点をアピールする際のコツや例文については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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③発想力がある人

企画職は世の中にまだ存在しない商品やサービスを考える必要があることから、発想力は企画職の中核をなすスキルです。そのため、発想力がある人は企画職の適性が高いと言えます。

なお、発想力は訓練によって磨くことが可能です。「新しいことを考えるのが好き」という人であれば、企画職としての適性は十分にあると言えますよ

発想力を磨く方法の例
  • アイディアの材料となる知識を増やす
  • 多様な価値観に触れてさまざまな視点を持つ
  • 失敗を恐れず新しいことに積極的に取り組む
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逆にゼロから物事を考えるのが苦手な人は、企画職にはあまり向いていないかもしれません。

自己PRで発想力をアピールする際のポイントや例文については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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発想力は企業から見ても魅力的な強みなので、自己PRとしてはうってつけのテーマです。ただ、だからこそ多くの学生が自己PRに選んでいるため、印象づけるためには差別化の工夫が必須です。この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、発想力をアピールするためのテクニックから、職種別の自己PR例文を11個用意。発想力を就活で押し出すなら必見の内容なので、ぜひチェックしてくださいね。

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④プレゼン能力が高い人

企画職はさまざまな場面でプレゼンをする必要があることから、プレゼン能力が非常に重要です。

企画職でプレゼンが必要となる場面の例
  • 自分の企画を部署内で通す場面
  • 経営陣の承認を得る場面
  • 外注先に商品やサービスのビジョンを説明する場面
  • 社外に向けて商品やサービスの魅力を伝える場面

どんなに素晴らしい企画を考えても、相手に賛同してもらえなければ、その企画を実現させることはできません。そのため、プレゼン能力が高い人は企画職に向いていると言えます。

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プレゼン能力を磨くには、実際にプレゼンをするのが一番です。必要な情報をまとめ、資料を作成し、実際にプレゼンする。これを繰り返すことで、プレゼン能力は磨かれていきます。

⑤論理的思考力と分析力がある人

論理的思考力と分析力がある人も、企画職に向いていると言えます。自らの企画を通すには、「なぜこの商品やサービスが必要なのか」「なぜこのターゲットなのか」といった点について、明確な根拠をもとに説明しなければなりません。

その点、物事を体系的に整理して筋道を立てて矛盾なく考える論理的思考力があれば、説得力のある説明ができるようになります

また、企画職は勘や経験だけでなく、データに基づいた判断も求められますが、分析力があれば多くの情報を整理・比較し、本質的な要素を見抜くことができます。

自己PRで分析力をアピールする際のポイントや例文については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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キャリアアドバイザーが読み解く!企画職として活躍できる人が持つ素質

吉川 智也

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課題を客観的に分析して解決策を実行できる力が輝く

これまで企画職に向いている人の5つの特徴を解説してきましたが、それらに加えて、現状を客観的に分析し、課題を見つけ、その解決に向けて行動できる人が企画職として活躍できます。

企画職と聞くとプロジェクトを立案するといった華やかなイメージをしがちですが、実際には総務のようなバックオフィス業務や、業務改善といった役割を任されることもあります。そうした場面で、「現状の課題は何か」を的確にとらえ、具体的な解決策となるアイディアを生み出し、実行できる人が企画職として活躍していけるでしょう。

選考時に活用しよう! 企画職の志望動機の例文5選

企画職の志望動機は、単に「企画することが好きだから」「企画することが得意だから」とアピールするだけでは不十分です。魅力的な志望動機にするには、以下の基本構成に沿って組み立てていく必要があります。

企画職の志望動機の基本構成
  • ①企画職を志望する理由
  • ②企画職になりたいと思ったきっかけ・過去の経験
  • ③過去の経験から学んだこと
  • ④入社後に挑戦したいことや将来ビジョン

ここからは、企画職の志望動機の例文を5つ紹介するので、上記の基本構成と照らし合わせながら、全体の流れをつかむようにしましょう。

志望動機の履歴書への書き方や面接での答え方については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
印象に残る履歴書の志望動機の書き方|新卒の就活生必見!
11例文|面接官の心をつかむ志望理由は4ステップで作成できる!

例文①自分のアイディアで他人に影響を与えることにやりがいを感じるから

例文

私は自分の考えたことやアイディアで、他人に影響を与えることにやりがいを感じるため、御社の○○事業部の企画職配属を志望します。

大学では軽音サークルに所属しており、文化祭やライブハウスでのライブイベントを開催したことがきっかけで、企画職として働きたいと考えるようになりました。当時、私の所属する軽音サークルのライブをする機会は、文化祭のみでした。せっかく練習しても発表する機会が1年間に1回だけでは、メンバーのモチベーションが低下して、練習への参加メンバーも次第に減少していきました。

そこで私は、メンバーの練習モチベーションを上げるため、文化祭以外のタイミングでのライブを企画しました。ライブイベントは目標としていた200人の集客に成功し、メンバーの練習参加率も60%から75%に引き上げることができました。さらに参加率を引き上げるために、現在は別のライブイベントも企画中です。

この経験を活かし、御社でも企画職として自主的な行動をしながらやりがいを感じる環境で業績を上げていきたいと考えております。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「やりがい」をキーワードにした志望動機を魅力的にする方法

高橋 宙

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「なぜこの企業でないといけないのか」を深掘りしよう

この例文は、ライブイベントの開催での問題の洗い出しから行動、結果までを数値を用いて示しており、非常に伝わりやすい構成です。

しかし、「ほかの人に影響を与えることが楽しい」というやりがいは、企画職だけでなく、ほかの職種でも語られてしまう可能性があります。面接官が知りたいのは、数ある職種や企業のなかから、「なぜこの企業で企画職を志望しているのか」という、あなたならではの理由です。

多くの学生は、この「あと一歩」が足りず、「何となく関心があるから」といった漠然とした理由で面接が終わってしまいがちです。しかし、これでは面接官に本気度を伝えることができません。過去の経験を5回自問自答して振り返り、そして「この企業でどんなことに挑戦したいのか」を具体的に考え、過去の経験と未来の目標を明確に述べられるように準備しましょう。

例文②自分のアイディアで周囲に影響を与えたいから

例文

私は自分のアイディアで周囲に影響を与えたいため、企画職を志望しております。

学生時代は本屋でアルバイトをしていましたが、過去にある漫画の売上が良くなかったため、若者の目線から販促のアイディアを考えてほしいと頼まれたことがありました。私自身、そういった販促活動は初めての経験だったのですが、実際に漫画を読んでみたり競合店を見てみたりして、視覚が与える情報の受け取り方を私なりに勉強してみました。そして、本の並べ方を変え、POP作成や棚の装飾などをおこなった結果、横ばいだった売上が数%上昇しました。自分の取り組みで売上に影響を与えられることが嬉しく、非常にやりがいを感じました。

御社は若手にも積極的に仕事を任せていると伺っており、その点にとても魅力を感じております。入社後は自分から積極的にキャッチアップを図り、周囲に影響を与えていきたいです。売上ももちろんそうですが、私の取り組みで人が新たな価値と出会うことも促進できればと思っております。

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キャリアアドバイザー

企画職のなかでも、広告や販促に焦点を当てた内容です。売上が何%上昇したのか、具体的な数値を述べられるとさらに良くなりますよ。

例文③世に新しい価値を生み出したいから

例文

私は自分のアイディアで世に新しい価値を生み出したいため、企画職を志望しております。

大学時代にはゼミのボランティア活動で、町おこしのイベントをおこなったことがあります。地域の特性を活かしたイベントを考えたほか、当日は地域外の人にも多く来場してもらいたいと、チラシを作ったりSNSで周知したりして、集客にも力を入れました。その結果、来場予定者数の1.2倍の人にイベントに訪れてもらい、相乗効果で町の商店街の売上も上がりました。

この経験から、自分のアイディアが周囲に大きな影響を及ぼすことがあることを学び、そのことに大きなやりがいと魅力を感じました。働くうえでもこのやりがいを感じたいと思ったため、企画職を志望しています。

御社は町おこしのイベントをおこなっている企業であり、自分の過去の経験も活かせると考えております。入社後は自分のアイディアで多くの人に新しい価値を与え、町を豊かにしたいです。

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キャリアアドバイザー

取り組みの結果に具体的な数字が使われており、説得力があります。過去の経験と結び付けることで、自分の人柄やその企業を選んだ理由が効果的にアピールできていますね。

例文④これまでの経験を活かしたいから

例文

私は所属するサークルでの学生向けの情報誌の発行の経験を活かしたいと考え、御社の企画職を志望しました。御社の雑誌○○は高校生のころから読んでおり、その世界観に魅了されております。その○○の編集者として、魅力的な企画を考え、より読者を魅了したいと考えております。

サークルでの学生向けの情報誌の発行では、コンテンツの企画、取材、編集など、さまざまな業務を担当いたしました。そのなかでも私は特に、企画の立案に魅力を感じました。それは、さまざまな人と連携を取りながら一つの物事をやりきることに対して、今まで感じたことがないような達成感を感じたからです。

御社でもこの経験を活かして、魅力的な企画の立案をすることで、雑誌離れなど言われている若い世代の読者を増やしたいと考えております。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!経験を活かした志望動機を魅力的にするコツ

今井 祐大

キャリアアドバイザー

今井 祐大

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志望する企業と自身の関連性を伝えよう

この例文は、自身の経験が具体的に書かれていて素晴らしいです。学生時代にどんなことに取り組んでいたのかが詳しく伝わるので、入社後の仕事での再現性も高い印象があります。しかし、改善点として、志望している企業とあなた自身の関連性が書かれていない点が挙げられます。

雑誌の企画職に対しての熱意や意欲の高さはうかがえるものの、「なぜこの企業でなければならないのか」という点が弱く感じられます。雑誌の編集・企画の仕事は、恐らくこの企業だけではなく、さまざまな企業がおこなっていますよね。そのなかでも、「なぜ、数ある企業のなかからこの企業に行きたいのか」という明確な志望動機がなければ、企業側は「ほかの企業でも良いのでは」と感じてしまうかもしません。

だからこそ、これまでの経験と、志望企業ならではの特徴や強み、企業文化などとの具体的な関連性を伝えることが非常に重要です。

例文⑤自分の企画した商品で誰かの心に感動を届けたいから

例文

私は以前に御社のお菓子に胸を打たれたことがあり、私も自分の企画した商品で誰かの心に感動を届けたいという思いで、御社の企画職を志望いたしました。

大学時代は、個人経営のカフェでアルバイトをしておりました。実際に働いていくなかで、何か今後に活かせることはないかと、ほかのアルバイト数名と共同開発で四季ごとに季節の商品を企画・販売したことがあります。販売後は曜日や天気・気温なども加味しながら、この商品がどうしてこれだけ売れたのかも分析し、次の季節の商品企画にも役立てていました。

この経験を活かして、御社においても誰かの心を打つような商品企画をおこないたいと考えております。私の企画した商品で誰かを笑顔にして、そして御社の売上にも貢献したいです。

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キャリアアドバイザー

過去の経験について、詳しく述べている点が良いですね。実績やどのような点を意識して商品を考えていたのかについても説明すると、さらに完成度が高まりますよ。

選考でアピールになる! 企画職に役立つ資格一覧

最後に参考として、企画職に役立つ資格一覧を紹介します。

企画職になるのに特別な資格は不要ですが、特定の資格を持っていると企業や業界の理解が深まったり、熱意や意欲のアピールにつながったりします。選考まで余裕がある場合は、ぜひ取得を検討してみてください。

持っておくと良い資格

企画職の仕事内容を徹底的に理解して将来の選択肢として検討しよう!

企画職は非常にやりがいのある仕事ですが、その一方で大変な部分や厳しい部分も多い仕事です。ただ、厳しさやつらさがあるからこそ、大きなやりがいや達成感を得られるとも言えます。

新卒で企画職に就くのは簡単ではありませんが、決して不可能ではありません。この記事で企画職についての理解を深めて、自分に合っていると感じたのであれば、ぜひ将来の選択肢の一つとして検討してみましょう。

企画職については動画でも解説中‼

あなたが企画職に向いてるか、チェックしよう

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就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。

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