【回答例30選】面接で「好きな言葉」を聞かれた際の答え方を伝授

「好きな言葉」を面接で聞かれた際の回答例を参考に対策を進めよう！

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、

「面接で好きな言葉を聞かれたときは、どう答えれば良いのでしょうか？」
「好きな言葉がなかなか見つかりません」

といった質問をよく受けます。「好きな言葉は何ですか？」と突然聞かれてもなかなかパッと答えるのは難しいものです。ただ、大前提として好きな言葉に正解も不正解もありません。どう答えようとそれを否定できることは誰にもできません。

ただ、選ぶ言葉によってあなたの「印象」は変わります。面接は好印象を残して内定を得ることがゴールと考えれば、この記事で解説する好きな言葉を聞かれた際の答え方や回答例は、選考対策としてぜひ押さえておきましょう。

自分に合った好きな言葉の見つけ方も紹介していくので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

面接では座右の銘について聞かれることもあります。その際の伝え方や回答例文については、以下の記事で解説しています。

関連記事

一覧と例文つき｜面接で聞かれる「座右の銘」には3ステップで対策！

座右の銘を面接で聞かれてもすぐに答えるのは難しいので、事前に決めておくことが大切です。 この記事では、座右の銘を面接で聞く理由や上手な伝え方、アピール例文や注意点をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画もあるのでぜひ参考にしてくださいね！

記事を読む

理解しておこう！ 面接官が「好きな言葉」を聞く意図

面接官が好きな言葉を聞いてくるのは、単に学生の好きな言葉を知りたいわけではありません。好きな言葉の回答を考えるにあたっては、最初に面接官の意図を理解しておく必要があります。

そこでまずは、面接官が好きな言葉を聞く意図について見ていきましょう。

スキル以外の個性を知りたい

好きな言葉からわかるのは、学生のスキルや能力以外の内面的な個性です。好きな言葉は回答の自由度が比較的高いため、学生の個性が出やすく、回答を通じて面接官は多くの要素を推測することができます。

このように、好きな言葉からはさまざまな要素がわかるため、面接官は好きな言葉を聞くことで、ガクチカや自己PRだけではつかみきれない学生の個性を把握しようとしているのです。

自社との相性が知りたい

好きな言葉のとらえ方は人によって異なりますが、「その人が人生で大切にしてきたものを表わす言葉」であるととらえることもできます。

そのため、面接官は好きな言葉を通じて、その学生が人生の軸として掲げてきたものを把握し、それが自社の社風とマッチするかどうかを確かめようとしているのです。

たとえば、スピード感を重視する企業であれば、「継続は力なり」という言葉を好む学生よりも、「思い立ったが吉日」という言葉を好む学生のほうが相性が良いと判断できます。

新卒採用においては、多くの企業がスキルよりも自社との相性を重視しています。そのため、面接官は好きな言葉を通じて、自社との相性を知ろうとしているのです。

3つの種類別！ 面接で答えやすい「好きな言葉」一覧

好きな言葉を聞かれて何を回答するかは自由です。ただ、自由度が高いゆえに、どの言葉を選ぶべきか迷ってしまう人もいるかと思います。

そこでここからは、面接で答えやすい好きな言葉について、「困難を乗り越えたときに支えてくれた言葉」「自分の価値観を表す言葉」「なりたい姿を象徴する言葉」の種類別に30個紹介します。

これらの一覧を参考にしながら、自分に合った言葉を探してみましょう。

①困難を乗り越えたときに支えてくれた言葉10選！

つらいことがあったときに、言葉に支えられた経験はないでしょうか。「感銘を受けたセリフ」や「学生時代の恩師が悩んでいるときにかけてくれた言葉」など、あなたが苦しんでいたときに力をくれた言葉を取り上げることで、困難を乗り越える力や自己成長のプロセスをアピールすることができます。

②自分の価値観を表す言葉10選！

好きな言葉は、自分の性格や長所を簡単にまとめたキャッチコピーのような役割も果たすため、自分の価値観を表す言葉を取り上げるのもおすすめです。特に、その価値観が志望企業の理念や文化に合致している場合には、非常に効果的なアピールとなります。

③なりたい姿を象徴する言葉10選！

好きな言葉は過去や現状を表現する言葉だけでなく、未来の自分像を好きな言葉に重ねることもできます。将来自分がなりたい姿を象徴する言葉は、成長意欲や目的意識を示すことができ、将来のビジョンや目標を語る際に効果的です。

あなたにマッチした「好きな言葉」を見つける3ステップ！

面接で伝える好きな言葉は、四字熟語やことわざ以外にも、著名人の名言や身近な人の発言、本や映画からの引用でも構いません。ただ、選択肢が多くても、自分にマッチする言葉を見つけるのは意外と難しいものです。

そこでここからは、自分にマッチした好きな言葉の見つけ方を3ステップで解説します。迷ったときはこの手順に沿って、自分に合った言葉を探してみましょう。

ステップ①自己分析をして「原体験」を書き出す

自分にマッチした好きな言葉を見つけるにあたって、まずは自己分析をおこない「原体験」を書き出していきましょう。

面接で好きな言葉を回答する際は、単なる表面的な好みではなく、自らの経験と絡めて伝えたほうが説得力が増します。そのため、自己分析を通じてこれまでの人生を振り返り、自分にとって印象的だった経験を洗い出してみましょう。

自分史やモチベーショングラフの作成方法については、以下の記事でより詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
自分史の書き方3ステップ｜記入例や就活に役立つ自己分析方法を解説
テンプレ・見本付き！ モチベーショングラフの書き方＆活用法を解説

ステップ②原体験から価値観を表すキーワードを考える

原体験を書き出したら、続いてそこから価値観を表すキーワードを考えていきましょう。

具体的には、それぞれの原体験に対して「自分は何を大切にしたか？」「何を基準にして行動したか？」といった点を考え、それらをキーワードに変換していきます。

ステップ③「求める人物像」と親和性が高い言葉をピックアップする

価値観を表すキーワードを考えたら、最後に志望先が求める人物像と親和性が高い言葉をピックアップしていきましょう。

企業は好きな言葉を通じて、自社との相性も把握しようとしています。好きな言葉の方向性が志望先の求める人物像とぴったり重なる必要性はないものの、高評価を得るためにはなるべく親和性が高い言葉を選ぶことが重要です。

企業によって求める人物像は異なるため、企業研究を通じて志望先が求める人物像をしっかりと把握したうえで、なるべく親和性が高い言葉をピックアップするようにしましょう。

企業研究のポイントや方法については、以下の記事でより詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

関連記事

就活の企業研究を効果的にする4ステップ！ 見本つきで実施法を解説

就活では企業研究により自分に合う企業を見つけ、説得力のある志望動機を作成することで内定に近づきます。この記事では企業研究の目的、おすすめの方法、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 具体的な活用方法も紹介するので、ポイントを絞ったアピールで周囲と差をつけましょう！

記事を読む

例文付き！ 高評価につながる「好きな言葉」の答え方

自分に合った好きな言葉が見つかったら、面接での回答を考えていきましょう。その際は、例文を参考にしつつ、具体的なイメージをつかんでおくのが効果的です。

そこでここからは、高評価につながる好きな言葉の答え方について、例文付きで4つ紹介します。取り上げる言葉のジャンルによって、意識すべき点や注意すべき点も変わってくるため、それぞれのポイントを押さえておきましょう。

面接で尊敬する人を聞かれた際の回答のポイントや回答例については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

関連記事

「尊敬する人は？」面接で聞かれたら必ず押さえたいポイント3つ

面接で尊敬する人について聞かれたら、尊敬する理由も合わせて答えると面接官の意図に沿えますよ。 この記事では尊敬する人を質問する意図や、答え方のポイント、回答例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に充実した回答にしましょう！

記事を読む

押さえておこう！ 「好きな言葉」を面接で伝えるときのコツ

面接で好きな言葉を聞かれたときは、伝え方も重要です。どんなに素晴らしい内容であっても、面接官にうまく伝えることができなければ、なかなか高評価にはつながりません。

そこでここからは、好きな言葉を面接で伝えるときのコツを3つ紹介します。自分を最大限にアピールするためにも、ここでしっかりと押さえておきましょう。

面接での正しい受け答え方についておさらいしたい場合は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

関連記事

面接での正しい受け答え方｜評価を上げる3つのコツを伝授

面接の受け答えでは、話し方や態度を磨くことで好印象を与えられます。 この記事では、面接の受け答えで評価を上げるコツ、注意点、「聞き方」のテクニックをキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考に高評価を獲得しましょう！

記事を読む

1つ目のコツは、引用元の説明は簡潔にすることです。

本や映画であればストーリー、偉人であれば人物の背景などの説明を添えることで、好きな言葉の内容に説得力を持たせることができます。

ただし、面接官が知りたいのはあなたの好きな言葉であり、引用元の説明はあくまで補足です。引用元の説明が長くなると本題がぼやけてしまうため、なるべく簡潔に述べるようにしましょう。

2つ目のコツは、「好きな言葉」とのつながりを表すエピソードを挟むことです。

単に「私の好きな言葉は、○○です」と述べるだけでは、企業が学生を理解するための材料としては不十分と言えます。なぜなら、企業がもっとも知りたいのは「なぜその言葉が好きなのか」という、理由の部分だからです。

面接で好きな言葉を聞かれた際は、好きな言葉とのつながりを表すエピソードを挟むことで、よりリアルで説得力のある回答になります。

3つ目のコツは、企業の方針や価値観に沿って話すことです。

前述の通り、企業は学生の好きな言葉を通じて、自社との相性も把握しようとしているため、自分の価値観や考え方が企業の方向性と重なることを示すと、好印象につながりやすくなります。

「好きな言葉」が見つからないときの3つの対処法

ここからは、好きな言葉が見つからないときの対処法を3つ紹介します。好きな言葉がなかなか見つからずに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

①最近読んだ本や映画を振り返る

好きな言葉が見つからないときは、直近で読んだ本や観た映画を振り返ってみましょう。本や映画にはいろいろな価値観を持った登場人物や、心に残るセリフが数多く出てくるため、振り返ってみることで何らかのヒントを得られるかもしれません。

もし過去の作品で見つからない場合には、好きな言葉を探す目的を持って新たな本を読んだり、映画を鑑賞したりするのも良いですよ。

➁社長や企業の書籍を参考にする

好きな言葉が見つからないときは、自分が志望する企業の書籍、もしくは社長個人の名義で出版されている書籍を参考にするのも効果的です。

これらの書籍は、成功するためのマインドやメソッドが記載された内容のものが多いため、そのなかから共感できるフレーズを選べば、志望先企業との親和性を示しやすくなります。

もし書籍を出していない場合でも、「経営者のインタビュー記事」や「メディアによる企業の紹介記事」などが参考になることもあるため、インターネットを活用して探してみましょう。

③文章ではなく単語で探してみる

好きな言葉が見つからないときは、文章ではなく単語で探してみましょう。

好きな言葉は文章でなくても問題ありません。たとえば、

といったものも、好きな言葉として十分に機能します。

さらにそこから、好きな単語にまつわる名言や格言をインターネットで検索してみることで、自分の価値観に合う新たな好きな言葉が見つかるかもしれません。

好きな言葉がなかなか見つからないときは、文章から単語に視点に切り替えてみるのも一つの手ですよ。

「好きな言葉」の面接での伝え方を活用して印象アップを狙おう

好きな言葉に関する質問は、面接官が学生の内面を知るための質問であると同時に、学生が面接官に自己のイメージを発信できる質問でもあります。そのため、面接で好きな言葉を聞かれた際は、自分の個性をアピールできる絶好の機会ととらえることもできます。

ただし、自分を最大限にアピールするためには、入念な事前準備が欠かせません。今回解説した内容を参考にしながら、自分に合った好きな言葉を見つけ出し、効果的にセルフブランディングをしていきましょう。