目次
- 短所の質問に「優柔不断」と答えても問題ない
- 優柔不断な短所を印象よく伝えるには
- 優柔不断なことがわかるエピソードを交える
- 改善するための努力を伝える
- 優柔不断な短所を上手に伝える例文
- 例文①決断に時間がかかる
- 例文②ぎりぎりまで悩んでしまう
- 例文③考えをまとめるのに時間がかかる
- NG例文
- 優柔不断が短所と答える時の注意点
- 優柔不断を短所として伝えたい学生からよくある質問に回答!
- 優柔不断な短所は向き合い方を伝えることが大切
短所の質問に「優柔不断」と答えても問題ない
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「優柔不断なところが短所なんですが、どう伝えればいいでしょうか?」
「優柔不断だと正直に伝えると評価が下がりそうで不安です」
という声を多く聞きます。優柔不断とは、物事の決心がなかなかつかないことです。例えば飲食店で料理の注文など、選択が迫られているときになかなか決断出来ない人は、優柔不断と言えます。「優柔不断な性格を短所として伝えてもいいのか」と不安になる人は多いと思いますが、問題ありません。重要なのは伝え方であり、どのように伝えるかによって与える印象は大きく変わります。
短所として取り上げるので、多少なりともマイナスの印象があるのは事実です。しかし、工夫次第で改善でき、マイナスからプラスに転じられることもあります。優柔不断な性格を短所として伝える場合、どのようにアピールすべきかポイントを知っておきましょう。
優柔不断以外の短所を見つけたい場合は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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優柔不断な短所を印象よく伝えるには
短所は、アピールの方法次第で印象よく伝えることが可能です。ただ「優柔不断なところが短所です」と言うだけでは面接官にプラスの印象を与えられません。短所を印象よく伝えるにはどのような点を意識すべきか、上手に伝えるポイントは3つに分けられます。
優柔不断なことがわかるエピソードを交える
優柔不断なことが短所だと面接官にわかるように説明するために、具体的なエピソードを交えましょう。「優柔不断です」とだけ伝えても、面接官を納得させることができません。「結論」→「具体的なエピソード」→「改善する方法」の順番を心がけると面接官にわかりやすく話すことができます。
具体的なエピソードでは、どのような場面でどのような形で優柔不断な短所を露呈してしまったのかを伝えましょう。中学時代や高校時代の数年も前の話だと「まだ改善できていないのか」という印象を与えるおそれがあるので、できるだけ大学時代の経験から話題を選ぶといいですよ。
改善するための努力を伝える
短所は誰にでもあるため、優柔不断な性格をしているからといって、それだけでマイナス評価を受けるわけではありません。問題は「どのように短所と向き合っているのか」です。短所があっても、それをしっかり受け止め、改善を目指して努力していることを伝えましょう。改善のための努力をしていない人は、ぜひ今から始めてみてください。
単に改善していると伝えるだけでは信ぴょう性がなく、優柔不断という短所が本当かどうか面接官が判断できません。優柔不断な性格を直すためにどのようなことを意識しているのか、どのような取り組みをしているのかを明確に伝えることが大切です。努力した結果、どの程度改善されているのかも伝えられるとなおいいです。努力している姿勢を示せば、向上心や責任感もアピールできます。
キャリアアドバイザーコメント伴 美寿々
面談をする中で、直近の体験から改善の話をする学生さんが多い印象を受けますが、一時的な改善であると捉えられてしまう可能性が高いので伝え方が重要になってきます!本気で改善したものなのに、「就活用に作ったもの」と人事の方に捉えられてしまっては悲しいですよね。しっかりと過去の自分の言動から振り返る必要性があります。振り返ったうえで「なぜその時点では改善ができなかったのか」「その時点で改善しようとしたがなぜ達成できなかったのか」「過去に成し遂げられなかったことがなぜ改善できたのか」この流れで考えていくのがいいかと思います!やはり自己分析は非常に大事なのがわかりますよね!
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優柔不断を改善するためには完ぺき主義をやめよう
優柔不断な人は「失敗を避けたい」「正しい選択しかしたくない」という完ぺき主義な一面があるからこそ、選択を迫られた際に決めきれずに悩んでしまうという傾向があります。しかし、必ず正解の選択をするのは難しく、やってみないとわからないことのほうが多いです。
そのため、多少の妥協は必要と考えましょう。何事も完ぺきに進めようとせず「失敗したらまたやり直せばいい」と肩の力を抜くことも大切です。今は「絶対に正しい」と思ってした選択でも、数年後振り返ってみると「あれは間違っていた」と後悔することもあります。正解を求めすぎないことが、決断力を高めるのに大切です。
こちらの記事では、面接官が短所について質問する意図や、短所を答える時ポイントを紹介しています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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優柔不断な短所を上手に伝える例文
優柔不断な性格を短所として上手に伝えるためにも、例文を参考にしてさらに理解を深めていきましょう。具体的な例を知ることで、自分の話の魅力的にするイメージを膨らませやすくなります。また、NG例文を参考にすることも大切で、間違ったポイントをることでリスク回避にも繋がります。それぞれの例文を参考に、より評価されるアピールについて考えていきましょう。
例文①決断に時間がかかる
私の短所は優柔不断なところです。何かを決めるのに時間がかかり出遅れてしまいます。カフェでアルバイトをしていた際に自分が何をすべきか悩み、すぐに行動に移せなかったため改善しようと考えました。優柔不断を改善するために、常に物事の優先順位を考える癖をつけました。
今何をすべきか、後回しにできることは何かを考えることで、優柔不断な性格を改善でき、仕事でのミスも減りました。御社でも常に優先順位を考えて行動することでスムーズに仕事を進め、円滑の目標の達成を目指し、活躍したいと考えています。
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キャリアアドバイザーコメント桑原 翔
短所を自覚して改善を図ってきたということが端的にわかります。しかし「優柔不断を改善するために常に物事の優先順位を考える癖をつけました」という部分に、どのくらいの期間、優先順位を考えることを意識して癖づけを行ったのかが気になります。明確な日数などや回数などを入れることで内容に信ぴょう性が増すため、その点を付け加えるとさらにいいでしょう。また、どのくらい仕事のミスが減ったのか。ここについても「以前はこのくらいでしたが、今はこのくらいミスが減りました」と付け加えるのもいいでしょう。
例文②ぎりぎりまで悩んでしまう
私の短所は優柔不断なところです。選択が必要なときになかなか決められないことがあります。ものづくりのサークルに入っているのですが、自分が制作したいものをなかなか決めきれず、期限ぎりぎりになってしまうことがありました。
優柔不断なところを改善するために、自分の中で「人の役に立つもの」という大きなテーマを掲げることにしました。この基準に沿って決めることで、候補が複数ある際に取捨選択を早くできるようになりました。まだ悩むことがありますが、以前よりも早く決断できるようになってきました。
こちらは、ものづくりサークルで制作物をなかなか決められないという具体例を取り上げて、優柔不断な短所を伝えている例文です。そして、自分でテーマを決めてそれに沿った制作物を作るという、早く決断するための改善策を伝えることができています。「以前よりも早く決断できるようになった」と改善の度合いも伝えることで、ポジティブな印象を与えていると言えるでしょう。
例文③考えをまとめるのに時間がかかる
私の短所は優柔不断な性格です。部活動で「部費を上げるべきか・そのままにすべきか」を話し合う機会があったのですが、なかなかどちらがいいか決まらず、自分の意見を決定するまでに時間がかかったことがありました。
参加している部員の練習時間を削ってしまい、申し訳なく感じました。それ以降は選択を迫られているときは、5分以内に結論を出すと決めています。5分で決めきれないこともありますが、少しずつタイムを縮められるようになってきました。
この例文では、部活動の話し合いにおいて自分の意見を決定づけるのに時間がかかったことを取り上げています。「参加している部員の練習時間を削ってしまい~」とすることで、短所をそのままにしてはいけないという気持ちが伝わります。5分以内に結論を出すという方法を提示することで、改善に向けた行動力も伝わる例文です。
NG例文
私の短所は優柔不断なことです。何かを決める際に時間がかかってしまいますが、私はこれを慎重であるがゆえに起きていることと捉えるようにしました。慎重になっているからと考えることで物事の判断をゆっくりにしても焦ることもなく、じっくり納得いくまで考えられるようになりました。
出遅れて迷惑をかけることもありましたが、失敗するよりはましだと思い、とにかく何事も万全を期すために、悩み抜いてから行動することを心がけています。
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NG例文では、優柔不断な短所を言い換えようとしていますが、単に開き直っているだけになっているため、印象はよくありません。優柔不断な自分の行動を棚に上げ、周囲の人に迷惑がかかってもよしとする姿勢は、大幅に評価ダウンに繋がるでしょう。また、仕事での活かし方にも繋げられておらず、アピール力が低い点も問題と言えます。
優柔不断が短所と答える時の注意点
- 意志が弱いと思われないよう注意
- 周りに流されて決めるのもNG
- 悩んだあげく後悔するのもよくない
- 内定に対して優柔不断な対応をしないとアピール
優柔不断を短所として挙げる場合は、上記3つの点に注意が必要です。まず、意志が弱いと思われないよう、アピールの中で自分の意志で物事を決定できるようになったと触れておくのがおすすめです。周囲に流されるのも同様で、自分で決められず、いつも他の人に決めてもらっているという印象を与えないようにしましょう。
意思決定に悩むこと自体はある程度仕方ない部分もありますが、結果に後悔するのはよくありません。結果が何であれ、悩んで決めたなら納得できることが大切です。悩んだあげく後悔することが多いと伝えてしまうと、正しい選択ができないという面でも印象が悪くなるため注意しましょう。
最も注意しておきたいのが、面接官が「内定承諾の時も優柔不断なのかな」と考えることです。思われないように企業に対して熱意をしっかりと伝え、上記の心配を払拭できるように細心の注意を払いましょう。
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優柔不断を短所として伝えたい学生からよくある質問に回答!
優柔不断なところを短所と伝えると、印象が悪くなってしまうと不安になる学生が多くいます。また、優柔不断を短所として伝える際のコツを知りたいと考える学生もいるでしょう。そのような学生からの質問に、キャリアアドバイザーが回答します。
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短所で優柔不断な点を伝えても問題ないですか?
短所で優柔不断な点を伝えても、問題はありません。重要なのは、優柔不断であることそのものより、企業への伝え方です。優柔不断とは「いい選択にするために時間がかかる」などとも言いかえられるので、優柔不断を短所として伝える際は、なるべくプラスの印象になるような言い方を心がけましょう。
またただ優柔不断であることやそのエピソードを伝えるのではなく、改善に向けて取り組んでいることを言及することも重要です。 -
優柔不断を短所として伝える際の注意点はありますか?
優柔不断を短所として伝える際の注意点として、自分の意思はしっかりもっていると企業に示すことが重要です。優柔不断と聞くと、周りの意見に流されやすかったり、意見がブレやすい印象をもたれがちです。そうすると「自分の軸がない」とマイナスイメージにつながってしまいます。
相手にマイナスの印象を持たれないためにも、意思決定に時間がかかっても、最終的には他者の意見ではなく自分の考えで決断を下すことができると企業に伝えましょう。
優柔不断な短所は向き合い方を伝えることが大切
優柔不断な性格を短所として取り上げる人は少なくありません。上手に伝えるには短所をそのまま提示せずに、優柔不断な性格とどのように向き合っているかまで含めて述べることが大切です。仮に優柔不断だったとしても、改善を目指して努力していれば向上心や責任感がある印象を与えます。
短所だからといって、すべての場合でマイナス評価になるわけではなく、捉え方やアピール次第でプラスの印象を与えることも可能なのです。短所はいかに悪い印象をなくし、いい印象を与えられるのかが重要です。短所との向き合い方を上手に伝えましょう。
短所をプラスの印象に変える上手な伝え方と例文はこちらの記事でも紹介しているので参考にしてみてくださいね。
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短所をプラスの印象に変える自己PRの答え方|例文・NG例文
「短所がある=落ちる」というわけではありません。自己PRにて短所を効果的にアピールできればプラスの評価を得ることができますよ。 この記事では、短所を質問する意図やNG回答、伝えるポイントや例文をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考にして、短所で高評価を狙いましょう。
記事を読む
キャリアアドバイザーコメント桑原 翔
優柔不断を短所として伝えた場合、面接官はその短所が仕事でどのように影響するかを想像します。例えば業務を複数与えた場合に何から手をつければいいかという判断も中途半端になってしまうのではないか。何をするにも人の意見に振り回されてしまうのではないかといった印象を与えるかもしれません。
優柔不断が必ずしも面接の合否に大きく影響を与えるとまでは言いませんが、面接官に与えるひとつの一例として覚えておいて損はないかと思います。短所を伝えた後に面接官がどのような印象を抱くかを前もって考えておき、それに合わせて改善案などを考えていきましょう。