「面接時間が短いから不採用」とは限らない4つの理由と切り替え方

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目次

  1. 「面接時間が短いと不採用」は結論を急ぎすぎ
  2. 面接の平均時間は30分~1時間
  3. 面接時間が短くなりやすい面接もある
  4. 「面接時間が短いと不採用」とは限らない4つの理由
  5. ①応募人数が多いまたは採用担当者が多忙だったため
  6. ②回答が明快で迷う必要がなかったため
  7. ③書類選考で通過することが決まっていたため
  8. ④トップの承認だけが必要とされていたため
  9. 通過させるか悩ましい人のほうが長くなる場合もある
  10. 短時間でも通過している可能性のある面接の特徴
  11. 採用担当者が会社について熱心に語ってくれた
  12. 入社後の話を長めにされた
  13. 他社の内定状況について確認された
  14. 短い面接時間が不採用につながる可能性のある場合
  15. 明らかに身だしなみができていなかった
  16. 明らかにビジネスマナーに反した受け答えをした
  17. 「時間が短い」以外に就活生が不安に思いがちな「不採用フラグ」
  18. 自分の回答に質問されなかった
  19. 最後に退室するときの反応が薄かった
  20. 議事録やメモをとられなかった
  21. 本当に意味のある「面接が成功したかどうか」の考え方
  22. 自分の想いをしっかりと伝えられたか
  23. 面接官との会話が成立していたか
  24. 自分が会社に貢献できることをアピールできたか
  25. くよくよしている暇はない! 面接後の気持ちの切り替え方
  26. 終わった面接の結果は企業に委ねるしかない
  27. 反省点があれば次回に向けて克服することに注力する
  28. 悩んでいる時間があれば次の面接準備を
  29. 面接時間が短いからといって悩む必要はない

「面接時間が短いと不採用」は結論を急ぎすぎ

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活で面接を受けた学生から、

「面接時間が短かったから不採用なのではないかと不安」
「早々に見切りをつけられてしまったのではないか」

という声をよく聞きます。確かにすぐに面接が終わってしまうと、不採用だからあまり話す必要がなかったのではと思ってしまいますよね。

しかし、面接時間が短いからといって必ずしも不採用とは限りません。この記事ではなぜそう言えるのかという4つの理由と、時間以外に面接が成功したかどうかを自己判断するポイント、気持ちの切り替え方などを解説します。

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面接の平均時間は30分~1時間

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就活生

志望企業では、面接時間は40分程度と示されていました。それなのに20分ほどで終わってしまって、もう可能性はないのかなと落ち込んでいます。

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キャリアアドバイザー

そうとは限りませんよ。所要時間はあくまでも目安であり、念のため余裕を持って設定されていることがほとんどですので、気にしなくて大丈夫です。

面接にかかる平均的な時間は30分〜1時間程度です。

企業によってはあらかじめ「40分程度」などと所要時間が提示されていることもありますが、こうしたケースでは学生側の遅刻や何らかのトラブルも見込んであえて多めに時間を見積もっていることが多いです。

そのため、面接が予定時間より早く終わってもあまり気にする必要はありません。

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面接時間が短くなりやすい面接もある

同じ就活の面接でも、採用側が見たいと思っているポイントや担当面接官が異なれば、面接時間が違ってくるのは当然です

さらに面接のフェーズによって、時間が短くなる傾向がある場合もあります。もともとそういうものであるにもかかわらず、不必要に悩んでいる可能性もあるので、どのような面接が短時間で終わる可能性があるのか押さえておきましょう。

一次面接

一次面接が短時間で終わりやすいのは、面接の目的が顔合わせであり、合格ラインが低めに設定されていることが多いからです。

すでに書類審査をしているとはいえ、実際に会ってみなければその学生の雰囲気はわかりません。そんな状態でいきなり上部の人に面接してもらうわけにはいかないので、今後の面接に向けた顔合わせとして一次面接がおこなわれる場合があります。企業にとっては書類審査の最終確認・答え合わせのようなイメージです。

そのため、その学生の雰囲気・身だしなみなど、時間をかけなくても判断できる要素がチェックポイントとなっていることが多く、自然と面接時間が短くなる傾向にあります

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キャリアアドバイザー

もちろん、一次面接にじっくりと時間をかける企業もあるので、ケースバイケースといえます。

一次面接の特徴や対策はこちらの記事で解説しています。

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最終面接

最終面接が社長や人事部長など上層部の人への顔見せといった意味合いが強い場合、面接時間が短くなる場合があります。

企業によって最終面接が

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社員

これまでの面接ですでに重要なことはチェックしてあるので、社長や人事部長といった上部の人に最終チェックをしてもらおう。

という位置づけである場合、経験や人柄などを細かくチェックする必要はありません。上層部が「よし」とうなずけばそれで終了となる可能性があります

社長や人事部長などは基本的に忙しいので、面接にそれほど長い時間を割かないという事情もあります。ただし、最終面接が必ずしも顔見せ程度の意味合いしかないとは限らないので、油断は禁物です。

最終面接で落ちる理由や対策はこちらの記事で確認してください。

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「面接時間が短いと不採用」とは限らない4つの理由

「面接時間が短いと不採用」とはいえない4つの理由

実際には、一次面接や最終面接以外でも短い時間で終わってしまうことがあるでしょう。しかし、そんな場合でも「面接時間が短かったから不採用」とは限りません。その理由を解説します。

①応募人数が多いまたは採用担当者が多忙だったため

応募人数が多く、たくさんの学生の面接をする場合、一人ひとりにじっくり時間をかけていたら、いくら時間があっても足りませんよね。そのため、ある程度人数を絞り切れるまでは、短時間で面接を終わらせることがあります。

また、採用担当者が多忙な場合も、面接時間が短くなる傾向にあります。

特に面接官が現場の社員だった場合、その社員は通常業務の合間をぬって面接対応することになるので、できるだけスムーズに面接を終わらせたいと思う可能性があります

応募人数の多い面接では時間帯もポイントになります。こちらの記事で確認しておきましょう。

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②回答が明快で迷う必要がなかったため

面接が短い理由は、就活生が特に優秀だったからという場合もあります。質問に対する回答が明快だったからこそ、早い段階で面接通過と判断されるのです。

特に、自己PRや志望動機、強みなどすべての主張が一貫していてブレがない場合、面接官は短時間で学生について知ることができ、自社とのマッチ度もすぐに判断することができます。

そうした場合、必要以上に面接を長引かせるのは面接官にとっても学生にとっても負担になるため、面接が早く切り上げられることがあります

面接でよく聞かれる質問に備えておくと、明快な回答ができるようになります。よくある質問と回答例はこちらの記事で解説しています。

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③書類選考で通過することが決まっていたため

履歴書やエントリーシート(ES)の内容、これまでの面接での評価からほぼ通過が決まっており、「面接での態度が悪くなければ通過」「実際に会ってみて社風に合いそうなら通過」などと考えられていた場合は、面接が早く終わることがあります。

この場合、実際に会って話してみた印象が合否の判断基準となるので、込み入った質問をながながとしなくても良いのです

一次面接もこうした意味合いで早く終わりがちですが、フェーズが進んでからもボーダーより明らかに上にいる学生に対しては面接時間が短くなることがあります。

書類選考での通過率を上げる対策についてはこちらの記事で確認してください。

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④トップの承認だけが必要とされていたため

面接の合否は多くの場合、面接官1人だけの判断では決まりません。面接での様子・内容を面接官が他の人事や上層部に共有し、他の学生とも比較しながら合否を決めます

面接官はあとから関係者たちと情報共有・議論するために、学生からいろいろなことを聞き出しておかなければなりません。しかし、トップの承認だけが必要な場合は、そのトップが確認したがっていることを聞くだけで済むので、面接が早く終わります。

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キャリアアドバイザー

面接官の一存で合否が決まる場合も、面接官本人が納得すれば終了となるので面接が早く終わることがあります。

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石川 愛

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雰囲気や人柄は面接の初期段階でも充分判断できる

紹介したように、面接時間が短くても不採用にならないパターンはたくさんあります。面接で評価される要素として、話すエピソードの内容はもちろんですが、雰囲気や人柄など面接の初期段階で判断できるものもあります。とくに後者を重視する企業の場合は、面接開始すぐの段階でも合否の判断を下すことが比較的多い傾向にあるでしょう。

また、これまでのESや面接での評価が良い場合も面接時間が短くなることがあるとお伝えしました。評価が高いと面接の回数が短縮される企業もあれば、回数は変えられない企業もあります。後者のような企業だと、面接は実施するもほぼ通過が決まっているため、面接時間が短くなる可能性もあるのです。

このように、面接時間が短くても学生に良い印象をもっている企業は多いです。時間が短かったとしても自分の力が出しきれているのであれば、気を落とさずに自信をもって堂々と面接の結果を待ちましょう。

通過させるか悩ましい人のほうが長くなる場合もある

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就活生

面接時間が長いほうが良いというわけでもないのですね……。

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キャリアアドバイザー

そうですね。学生の言っていることがあいまいなので、面接官が理解しようとして長くなってしまう場合もあります。

面接時間が短いと不安になるかもしれませんが、むしろ、通過させるか悩ましい人の方が、面接時間が長くなる場合があるので要注意です。

質問をしても今ひとつ的を射ない回答だったり、決め手に欠ける印象だったりすると、合否を判断するために質問を重ねなければならないからです。

面接である程度長い時間話をして、盛り上がって雰囲気良く終わったと思っていたのに不採用だったというケースもよくあります。面接時間だけで一喜一憂しても仕方がないことがわかるでしょう。

面接時間が長い理由はこちらの記事でも確認してください。

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短時間でも通過している可能性のある面接の特徴

短時間でも通過している可能性のある面接の特徴

面接時間が短くても不採用とは限らないと思っても、やはり面接があっさり終わってしまうと不安になってしまうかもしれません。

そこで、面接時間が短くても通過している可能性のあるケースについてポイントを解説します。

採用担当者が会社について熱心に語ってくれた

会社は学生を採用する側ですが、学生もまた、会社を選ぶ立場にあります。実際、複数の会社を天秤にかけながら就活を進める学生は多いです。

そのため、ぜひ入社して欲しいと思った学生に対しては、会社側もアピールをします。面接の中で会社について熱心に語るのは、そのアピールの1つと言えるでしょう。

そもそも、不採用にする学生に会社のことを語る意味はないので、そういった面からも、会社について熱心に語ってもらえた場合は通過の可能性があります。

入社後の話を長めにされた

面接に通過している可能性のある「入社後の話」の例

・内定式や入社式の日程
・入社後の研修
・入社に伴う引越し
・通勤手段や通勤時間

入社後の話は、会社について熱心に語ってくれた場合と同じく、不採用にする学生にわざわざ話す必要のないことです。学生に面接通過の期待を持たせてしまうといった観点からも、不採用の可能性が高い学生にあえて入社後の話をすることは考えにくいです

そのため、面接の中で入社後の具体的な話を長めにされた場合は、面接通過の見込みがあると考えて良いでしょう。

他社の内定状況について確認された

たとえば、A社が採用したい学生がすでにB社から内定を得ていて、内定承諾の回答期限が迫っているとします。この場合、A社も早くその学生に内定を出さないと、学生は確実に入社できるB社を選んでしまうかもしれません

反対に、A社が面接を早く進めて内定まで出してしまうと、学生は選考中の会社に賭けたいからと内定を断ってしまうかもしれません。

こうしたことを防ぐために他社の内定状況を確認されたのであれば、その面接は通過している可能性があります。

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キャリアアドバイザー

企業側があなたを確実に採用するにはどうしたら良いか検討しているような質問をされた場合、通過している可能性が高いといえますね。

面接の合否を推測できるサインについてこちらの記事で解説しています。

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面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう

面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

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堀内 康太郎

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入社後のキャリアに関する質問も、通過していることの特徴

面接時間が短くても通過している可能性のある面接の特徴として、入社後のキャリアについてしっかりと面接官から話してもらえることも挙げられます。

面接では、志望動機やキャリアビジョンについて質問されることも多いかと思います。たとえば、メーカー企業で「御社の商品を海外に広めたい」と野望を語った後に「海外事業部への異動も積極的に募集しているため、チャンスはたくさんある」などと肯定的な反応をもらえると、企業からも良い印象をもってもらえていると考えて良いでしょう。上記のようなシーン以外でも、自分が希望しているキャリアを築けるかどうか、丁寧に説明してくれたりフォローしてくれたりする場面があれば嬉しいですね。

面接官がメモを取っているかも見ておこう

他にも、面接官が面接中にメモをたくさんとっていれば通過している可能性も上がります。学生が話す内容をメモに残すのは、学生に興味をもっている証拠ともいえます。また、面接を通過させる時には次の面接担当者に面接内容の引き継ぎをしなければならないため、メモをとっている可能性も高くなります。

これらはあくまで通過しやすい傾向のため、すべての企業が当てはまるわけではないですが、判断基準として参考にしてみてくださいね。

短い面接時間が不採用につながる可能性のある場合

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就活生

やっぱり、短い面接時間が不採用を意味することもあるのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

明らかな理由がある場合、ありえなくはありませんよ。

面接時間が短くても通過している可能性のあるケースを解説してきましたが、もちろん短い面接時間が不採用につながる可能性もなくはありません。

身だしなみができていなかったなど明らかな理由がある場合は、「不採用だからこれ以上質問をする必要はない」との判断で面接時間が短くなってしまう可能性もあります。当てはまると思ったら、反省点を活かしてこれからの面接に備えておきましょう。

明らかに身だしなみができていなかった

明らかに身だしなみができていない状態で面接に行った場合は、面接時間を短縮され不採用になっている可能性があります。

具体的には次のようなケースが該当するでしょう。

不採用につながる可能性のある身だしなみの例

・酷い寝癖や無精髭がある状態で面接に行った
・スーツやシャツが明らかにしわしわだった
・汗のにおいや生乾きのにおいが酷かった
・会社側が指定する服装に合っていなかった

最低限の身だしなみを整えておくことは、面接の場のみならず社会人としてのマナーです。さらに、身だしなみができていなければ面接官に良い印象を持たれないということはわかっているはずです

それにもかかわらず身だしなみができていなかったとすると、志望度が低いと判断されて不採用となっている可能性があります。

面接前には、就活の身だしなみについてこちらの記事で確認することをおすすめします。

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明らかにビジネスマナーに反した受け答えをした

面接で、明らかにビジネスマナーに反した受け答えや態度が見られた場合も、時間をかけて学生を吟味するまでもなく不採用になる可能性があります。

たとえば次のような受け答え・態度です。

不採用につながる可能性のある受け答えや態度の例

・タメ口など砕け過ぎた口調で受け答えをした
・面接官が入室してきても挨拶をしなかった
・面接官の目を一切見ずに面接を受けた

就活生はあくまでまだ社会人ではないので、多少ビジネスマナーに反する部分があっても大目に見てもらえる可能性はあります。

しかし、事前に調べておけば守れるような基本的なビジネスマナーができていない場合は、面接官から見た印象が悪くなりますし、準備不足とも取られてしまいます

よって、明らかなビジネスマナー違反があった場合は、想定時間よりも早めに不採用と判断される可能性があります。

面接で求められる言葉遣いはこちらの記事で確認しておきましょう。

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「時間が短い」以外に就活生が不安に思いがちな「不採用フラグ」

「時間が短い」以外に就活生が不安に思いがちな「不採用フラグ」
  • 自分の回答に質問されなかった
  • 最後に退室するときの反応が薄かった
  • 議事録やメモをとられなかった

面接が終わったあと、面接時間以外にもいろいろなことを「不採用フラグ」だと考えてしまいがちです。

では、具体的にどのようなことが「不採用フラグ」と思われがちなのか、解説していきます。中には必ずしも不採用フラグとは限らない場合もあるので、チェックしてみてくださいね。

不採用フラグについてはこちらの記事でも解説しています。

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自分の回答に質問されなかった

自分の回答をさらに深掘りする「追い質問」がなく、一問一答のような形で面接が進んでいくと、不安になりますよね。

「面接官に興味を持ってもらえなかった」という理由で質問がなかったのなら、確かに不採用の可能性もあるでしょう。

しかし、最初の回答で面接官の意図を汲んだ深い回答ができていた、「これ以上深い質問は次の面接でしよう」と判断されたといった理由で追い質問がなかった場合は、面接に通過している可能性があります

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「回答に対して質問されなかった」ということだけを考えるのではなく、どうして追い質問がなかったのか、どのように回答できていたか、改めて思い返してみましょう。

最後に退室するときの反応が薄かった

退室するときの面接官の反応が薄かった場合も、不採用フラグと捉えて不安に感じる学生がいます。

しかし、退室時の面接官の反応は、あまり合格・不合格の判断基準にはなりません。

学生が退室するときの面接官の態度については、特に定められていないことも多いです。また面接官も1人の人間なので、もともと学生のアピールに対しての反応が薄い面接官だった可能性もあります。

面接後の面接官の態度については、実際に次のようなケースもあるので、あまり気にしすぎないようにしましょう。

面接後の面接官の態度が参考にならなかったケースの例
  • 面接官に手厚く見送りをされたのに不採用だった
  • グループ面接後の見送りで面接官が別の学生とばかり話していたので不採用だと思ったら通過していた
  • 退室時に面接官と目が合わなかったので不採用かと思ったが通過していた

議事録やメモをとられなかった

面接では、学生の話を面接官がメモしながら聞くことがよくあります。それにもかかわらず面接官が自分の話をメモしていなかったら、不採用なのではないかと不安になりますよね。

しかし、これも不採用フラグとは言い切れません。

学生の話を聞きながらメモを取る面接官もいれば、できる限り学生の顔を見て話を聞き、あとからまとめて記録を残す面接官もいるからです。記録のタイミングで合否を判断するのは難しいでしょう

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面接官が学生のマイナスポイントをメモしていることもあるので、しっかりメモを取られているから大丈夫とは言えないでしょう。

堀内 康太郎

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不採用フラグを感じても気を強くもてば巻き返せる!

面接中に不採用フラグが立った時にもっとも避けたいのは、気分が落ち込んでしまい質問に回答できなくなったり、元気がなくなってしまうことです。不採用フラグが立った時こそ、巻き返すために気を強くもつことが面接通過の鍵となります。

巻き返すための効果的な方法は「最後に何かありますか」といった逆質問の時間を無駄にしないことです。逆質問は基本的に面接の最後に設けられますが、この時間こそ自分の熱意を再アピールするチャンスなのです。落ちてしまったかもしれないという不安から「とくに質問はありません」と回答してしまう学生もいますが、何の爪痕も残さないのは非常にもったいないです。逆質問の時間に「どうしても入社したい」「入社したら貢献できる」と意欲をアピールすることで、面接官からの印象が変わり不合格が合格になる可能性もあります。

新卒採用はポテンシャル採用のため、このような入社意欲が合否に大きく影響します。アピールして得することはあっても損することはありません。最後だからこそ、自分の気持ちをしっかりと伝えることができれば、面接官にその熱意は伝わるはずですよ。

本当に意味のある「面接が成功したかどうか」の考え方

面接が成功したかどうかを判断するポイント

ここまで、面接中の一部分だけに注目して合格・不合格を予想するのは難しいことをお伝えしてきました。

それでも、面接が終わったあとは「きちんとうまくできたかな」「成功したかな」と不安になりますし、次の面接に備えて振り返りもしたいですよね。

そこで今度は、本当に意味のある「面接が成功したかどうか」の考え方を解説していきます。

自分の想いをしっかりと伝えられたか

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就活生

面接時間は短くても、言いたいことはすべて言えた!という達成感がある面接は成功と考えて良いでしょうか?

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キャリアアドバイザー

自分が納得できているなら、成功と考えられますよ。

面接では、面接官の質問にしっかり答えることも大切ですが、この会社に入りたい、ここで働きたいという想いをしっかり伝えることも非常に重要です。同じような学生複数人から合格者を選ぶとなれば、意欲の高い学生の方が選ばれやすいのは当然でしょう

また、自分の想いをしっかり伝えることで、人柄が評価される可能性もあります。その会社に対する強い想いを言葉や態度でしっかり伝えられていたのなら、その面接は成功していたと考えて良いでしょう。

それでもだめだった場合、自分の想いと企業側の想いがずれていたことになるので、次回から話の焦点についてより研究する必要があります。

面接官との会話が成立していたか

緊張状態の中、そして面接という特殊な状況の中で自然な会話を成立させるのは確かに難しいですよね。しどろもどろで言いたいことが不明瞭になるなど、面接官との会話を自然に成立させられない学生は少なくありません。

そのような中でもきちんと面接官との会話が成立していれば、本番に強い、理路整然としているなど、良い評価が得られる可能性が高いです

面接官と会話が成立していなかったことを示すポイントの例
  • 話がかみ合っていなかった
  • 何度も同じ質問をされた
  • 「要するにどういうこと?」など何度も突っ込まれた

自分が会社に貢献できることをアピールできたか

採用側が合否を判断する重要な基準となるのが「この学生は会社の戦力として活躍してくれるか」という点です。そのため、そこをしっかりアピールできていれば、採用側の重要なチェックポイントをクリアできていると考えられるのです

自分が会社にどう貢献できるのかは、志望動機や自分の強み、学生時代に頑張ったことなどと絡めてアピールします。

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強みや学生時代に頑張ったことはただそのまま伝えるのではなく、それをどう企業に活かせるのかについても明確に言及するようにしましょう。

ただし、面接での手応えを過信するべきではありません。その理由をこちらの記事で解説しています。

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長尾 美慧

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「全力を出し切れたか?」も面接の成功を判断する基準になる

本当に意味のある面接の成功は「自分自身が力を出し切ったと言えるかどうか」が重要になります。面接中にうまくアピールできなかったり、言いたいことを伝えきれなかったりすると、面接後に後悔が残りますよね。たとえ結果的に面接が通過していたとしても、企業からの連絡がくるまではモヤモヤしながら過ごすことになるかもしれません。

しかし「面接で力を出し切った」という自信があれば、もし結果的に面接を通過できなくても「これほど頑張っても通過できなかったということは、相性が悪かったんだ」「反省点を次の面接に活かそう」などとうまく気持ちを切り替えることができるでしょう。

結局フラグはあくまで「フラグ」。大事なのは「力を出し切れたかどうか」

また、ここまで面接の時間や合否フラグについて触れて来ましたが、採用基準や面接での対応は企業によってさまざまなため、実際に面接官が何を考え合否を判断してるかについてはどう頑張ってもわかりません。そのため、面接の時間やフラグで合否を考えるのはやめましょう。

それよりも、自分が力を出し切ることができたかどうかに基準をあてることをおすすめします。結果的に面接後の達成感や自信にもつながるため、次の面接にも良い影響を及ぼすはずですよ。

くよくよしている暇はない! 面接後の気持ちの切り替え方

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就活生

面接後にあれこれと心配になり、落ち込んでしまいます……。

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反省して次に活かすことは大切ですが、わからないことに対してくよくよしている時間はありませんよ!

面接時間が短かったり、面接官の反応が良くなかったりすると、不採用になったのではないかと思って落ち込んでしまいますよね。

しかし、落ち込んでいる間にも別の会社の面接を受けなければならないので、くよくよしている暇はありません。

ここからは、就活中の学生が心得ておきたい、気持ちを切り替えるポイントを解説します。

終わった面接の結果は企業に委ねるしかない

終わったことをあれこれ考えて落ち込んだところで結果は変わりません。今できるのはあとに控える別の面接に備えることだけだと考えると、他の面接に向けて気分を切り替えられますよ。

頭ではそうとわかっていても、初めはなかなか気持ちがついていかないかもしれません。しかし、いくつか面接を受けて、うまくいかなかったと思ったけど通過していたという経験を重ねれば、こうした気持ちの切り替え方も自然にできるようになるでしょう

結果が遅いときの理由や問い合わせ方はこちらの記事で確認してください。

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反省点があれば次回に向けて克服することに注力する

ただ漠然と落ち込むだけでは、次回の面接に対する不安ばかりが大きくなってしまいます。

しかし、なぜ落ち込むような面接になったのかを考えて反省点を洗い出すことができれば、「次はこうしよう」と次回の面接に気持ちが向いていきますよ。

反省点を洗い出して克服していけばその分成長していくので、面接の通過率も上がるはずです。反省点はぜひ紙に書いて整理してみましょう。書くことで気持ちも落ち着いてきます。

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キャリアアドバイザー

就活では落ち込むこともあるでしょう。しかし、落ち込んだ気持ちに支配されて時間を過ごすのか、落ち込んだ気持ちをばねにし利用していくのかで未来は変わってきます。

悩んでいる時間があれば次の面接準備を

面接の時期というのは重なるものです。そのため、終わった面接について悩んでいる間に次の面接が来てしまいます。

うまくいかなかった、不採用になったかもしれないという気持ちをひきずって次の面接を受けると、自信のなさが面接官にも伝わり、悪循環に陥りかねません。

周りは皆うまく面接できているように感じるかもしれませんが、常に何の失敗もしない人はいません。

しかし、失敗を活かしてどんどん面接スキルを上げていく学生はいます。置いて行かれないよう、悩んでいる時間を次の面接準備に充て、前に進んでいくことが重要です

  • うまく答えられなかった質問への回答を考える
  • 緊張を和らげられるよう、模擬面接を繰り返す
  • 面接官により評価される自己PRや志望動機を練る

効果的な面接準備について、こちらの記事でも解説しています。

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面接時間が短いからといって悩む必要はない

面接時間が短くても不採用とは限らない、合格だからこそ面接時間が短いこともあるということを解説してきました。

面接がうまくできた・できなかったという自分自身の感触が必ずしも結果と一致しているとは限りません。大切なのは自分自身が納得のいくアピールができたかどうかです。面接時間の短さという不確かな理由で悩むのではなく、反省点を活かして次の面接に備えてくださいね。

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