一覧と例文つき|面接で聞かれる「座右の銘」には3ステップで対策!

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目次

  1. 座右の銘を面接で聞かれたら? 一覧や例文を参考に自分に合うものを選ぼう
  2. 面接対策前に知っておきたい「座右の銘」の基礎知識を解説!
  3. 座右の銘の意味
  4. 面接で座右の銘を聞く理由
  5. 面接での「座右の銘は?」への回答例文6選
  6. 例文①一期一会
  7. 例文②七転八倒
  8. 例文③塵も積もれば山となる
  9. 例文④情けは人の為ならず
  10. 例文⑤誰かの為に生きてこそ、人生には価値がある
  11. 例文⑥なんでもいいから、まずやってみる。それだけなんだよ
  12. 面接官に評価されやすい座右の銘一覧
  13. 面接までに準備しておこう! 座右の銘を考える3ステップ
  14. ステップ①自分に合う座右の銘を選ぶ
  15. ステップ②選んだ座右の銘が志望企業にどう活かせるかを考える
  16. ステップ③構成に当てはめて回答文を作成する
  17. 座右の銘を面接で伝える前のチェックリスト
  18. どうとらえてもマイナスな意味合いを持つものを選んでいないか
  19. 志望先の考えと異なりすぎていないか
  20. 言葉の意味を自分のなかで正しく理解できているか
  21. ほかの回答との一貫性があるか
  22. 座右の銘を面接で話すときの例文をヒントに自分をアピールできる回答をしよう!

座右の銘を面接で聞かれたら? 一覧や例文を参考に自分に合うものを選ぼう

こんにちは。キャリアパークエージェントの北原です。就活生から、

「面接で座右の銘を聞かれて答えることができませんでした」
「そもそも座右の銘なんてありません」

という声をよく聞きます。座右の銘は面接での頻出質問の一つですが、事前に自分の座右の銘が何なのかを理解しておかないと、回答方法に悩んでしまうものです。

この記事では、座右の銘の例や選び方、話し方などを解説します。面接官の心に刺さる座右の銘が何なのかを押さえ、あなた自身のことを存分にアピールしましょう。

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面接対策前に知っておきたい「座右の銘」の基礎知識を解説!

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就活生

そもそも「座右の銘」の意味が曖昧なため、なかなか行動に移せません。

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座右の銘について回答を考える前に、座右の銘に関する基礎的な情報を押さえておいたほうが、その後の行動にも移しやすいかもしれませんね。

就活生のなかには「そもそも座右の銘が何なのかがわからない」という人もいるでしょう。座右の銘が何かを正しく理解しておかないと、回答を考えるのも難しくなってしまいます。

座右の銘の意味はもちろんですが、押さえておいてほしいのは「なぜ面接官がわざわざ座右の銘を聞くのか」ということ。

ここでは、面接における「座右の銘」に関する基礎知識について解説します。

座右の銘の意味

座右の銘とは、「自分への励ましや戒めのために、常に自分の心に留めておく言葉」のことです。簡単に言うと、生きるうえで大切にしている言葉のことを指します。

あなたには、「苦難を乗り越えようとするとき」「落ち込んでしまったとき」などに、ふと思い出して心の支えになっている言葉はありますか。このような場面で頭に浮かぶ言葉を「座右の銘」ととらえると良いかもしれませんね。

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座右の銘の考え方に関しては、「面接までに準備しておこう! 座右の銘を考える3ステップ」で詳しく解説します。

面接で座右の銘を聞く理由

面接で上手に座右の銘を答えるには、面接官が質問する理由を知っておく必要があります。座右の銘を聞くということは、企業はそこから何かを知りたがっているのです。

企業が知りたがっていることを把握しておくと、「どのようにアピールすべきか」というような、一歩進んだポイントを理解することができますよ。この先の内容を確認して、どのようなことをアピールすべきか把握しておきましょう。

①学生の個性や人柄を知るため

個性や人柄を知るため

企業が面接で座右の銘を聞くのは、その人の個性や人柄を知るためです。座右の銘は人生で大切にしている言葉であり、その人を色濃く表すものでもあります。

たとえば、座右の銘が「七転び八起き」の人と「一期一会」の人では、持っている個性や考え方は異なるはずですよね。

つまり、その言葉がどのような性質を持っているかによって、その人の個性や人柄が把握できるのです。

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面接をする企業側は「短時間でいかに就活生の人となりを知ることができるか」を意識しています。座右の銘を聞かれたときには、「自分の本質の部分が見られている」と考えましょう。

②学生の価値観を知るため

学生が何十人、何百人もいると、座右の銘が被ってしまうこともあるでしょう。しかし、「座右の銘が同じ=個性や人柄が同じ」とはならず、なぜそれに感銘を受けたのか、なぜ座右の銘として大事にしているのかという考え方によって、価値観の違いが判断できます。

座右の銘の内容だけではなく、「なぜそれを座右の銘にしたのか」つまり、「何を大切にしているのか」という価値観まで見られているということです。

企業が価値観を知りたい理由や明確にする方法、自分が大切にしていること・価値観を見つける方法は以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
魅力的な「価値観」の例は? 回答例付きで作り方や伝え方も紹介
「大切にしていること」を自分らしくアピールするには|NG例文付き

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!座右の銘選定の基準は「あなたの個性」

吉川 智也

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吉川 智也

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「癖」のある回答でオリジナリティを出そう

座右の銘の回答において企業が特に期待しているのは、「その座右の銘を選んだ背景や理由が、実体験に基づいて具体的に言語化されているか」という点です。

「思考性」「人間性」「価値観」を効果的にアピールできるのが座右の銘を伝えるメリットのため、「実体験に基づく背景や具体的なエピソード」「それが自分にとって大切な理由」を伝えると良いでしょう。

座右の銘を聞く企業があまり多くない分、ありきたりな答えではなく、何かしら面接官の印象に残るような「癖」のある、オリジナリティのある回答だと良いかもしれませんね。

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面接での「座右の銘は?」への回答例文6選

座右の銘の基本事項がわかったところで、「実際に聞かれたら何て答えれば良いのだろう」と悩む人もいるでしょう。面接でのアピール内容が思い浮かばないなら、例文を参考にするのがおすすめです。

例文を見ながらどのような内容、言葉、構成になるかを細かく知ることで、回答の全体像がより明確にイメージできます。例を参考にして、アピールの方法を学びましょう。

座右の銘の答え方は動画でも解説中!!

例文①一期一会

例文

私の座右の銘は「一期一会」です。

一期一会とは「一生に一度のこと」を指します。この座右の銘を選んだ理由は、これまでの人生で人とつながることの大切さや、素晴らしさを学んだからです。

大学時代、居酒屋でアルバイトをしており、最初にお世話になった店長とは親しくさせてもらいました。店長は人脈が広く、一緒に食事に行くと必ず店長の友人を呼んでくれて、私にとっては常に新しい出会いがある環境を与えてくれました。

出会いは常に楽しいもので、人と接することの素晴らしさを改めて実感したため、「一生に一度の出会いを大切にしたい」と思うようになりました。

入社後もどのような人との出会いも大切にし、多くの人との縁をつないでいけるような働き方をしたいです。

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人との縁を大切にできる学生なんだなという印象を持ちます。企業に入ってからの他者とのかかわり方もイメージできますね。

例文②七転八倒

例文

私の座右の銘は「七転八倒」です。この四字熟語は「苦痛により、転げまわって倒れること」を意味しますが、私は「何度転んでも立ち上がる強さ」ととらえています。

この言葉を座右の銘にした理由は、何度試合に負け続けても、腐らずに立ち上がり続けたことで、全国大会に出場できた経験があったからです。

私は高校時代、サッカー部に所属していました。大会に向け数々の練習試合をしてきたのですが、負けてしまう機会が多くありました。部員の士気が下がっていたところ、私は「ここまで来たら七転八倒する気で勝ちにいこう」と部員を鼓舞しました。

そこから部内のスローガンが「七転八倒」となり、この言葉を胸に試合本番では勝ち進むことができました。

入社後も何度倒れても立ち上がる強さを持ってさまざまなことに挑戦していきます。

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マイナスな言葉でも、きちんと意味を説明することで自分なりにプラスに解釈していることがわかりますね。

例文③塵も積もれば山となる

例文

私の座右の銘は「塵も積もれば山となる」です。このことわざには「小さなものでも、積み重ねれば山のように大きくなる」という意味があります。

このことわざを座右の銘に選んだ理由は、毎日のコツコツとした勉強が実を結んだ経験があったからです。

大学2年の頃、簿記の資格を取るために勉強をしていました。しかし、勉強が苦手だったため、「1日3問必ず問題を解く」ということを心掛けていました。

継続的に勉強したことで、だんだんコツをつかむことができ、日商簿記1級を取得することができました。

御社に入社後も日々の努力を積み重ねて大きく貢献できるような社員になります。

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「苦手なことを克服するために毎日少しずつ努力した」という過程に具体性があります。結果を残すこともできているので、説得力のある内容になっていますね。

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例文④情けは人の為ならず

例文

私は「情けは人の為ならず」を座右の銘にしています。この言葉は「人に親切にすれば、自分にも返ってくる」という意味です。

「情けは人の為ならず」をモットーに生活したところ、気持ちが前向きになったような気がしたことから、この言葉を大切にしています。

大学時代、学園祭実行委員に所属していました。そこで、違うチームの後輩が企画の進め方に困っている場面に遭遇しました。そこで私は「情けは人の為ならず」のモットーを思い出し、「違うチームだから」と見捨てずに、協力するようにしました。

その企画は成功をおさめ、「先輩がいなければやり遂げられませんでした」と感謝の言葉ももらうことができました。

入社後もこの考えを忘れずに、困っている人がいたら必ず手を差し伸べます。

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普段から大切にしている考えが活きていることが、具体的な例によって明らかになっていますね。

例文⑤誰かの為に生きてこそ、人生には価値がある

例文

私の座右の銘はアインシュタインの「誰かの為に生きてこそ、人生には価値がある」という言葉です。この言葉は「誰かに尽くしてこそ、自分にも価値が生じる」ことを意味します。

この意味を知ったのは中学生のときで、「誰かが喜んでいる姿や楽しませることが好きな自分にぴったりだ」と思い、今まで大切にしています。

この言葉を胸に、大学時代は老人ホームでのボランティア活動に力を入れました。利用者の方から「ありがとう」と言われることで、誰かの役に立っていることが実感できうれしく感じました。

御社に入社後も、お客様第一の考えのもと、多くの人に喜ばれるサービスの開発に励みたいと考えています。

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実際に大学時代にボランティア活動をした経験を交え、ただ好きな言葉で終わらせるのではなく、実行する行動力も伝えている例文ですね。

例文⑥なんでもいいから、まずやってみる。それだけなんだよ

例文

私の座右の銘は「なんでもいいから、まずやってみる。それだけなんだよ」です。これは、芸術家の岡本太郎の名言で、「まずは挑戦してみることが大切」ということを表しています。

大学時代にゼミ長を務めた経験から、この言葉を座右の銘にしようと考えました。

私は自分に自信がない人間だったのですが、そのような自分を変えたくて、ゼミ長をやろうか迷っていました。そのときにこの言葉がふと頭に浮かび、ゼミ長に立候補することにしました。挑戦してみることで、ゼミ生の意見を聞き入れる傾聴力や、意見をまとめ上げ、良い方向に持っていくリーダーシップを培うことができました。

挑戦したことで、さまざまな強みが身に付き、自信を持つことができたと感じております。

入社後も積極的にさまざまな業務に挑戦し、強みを発揮していきたいです。

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この考えを受け入れたことにより、身に付いたさまざまな強みから、入社後も活躍してくれそうな様子が読み取れますね。

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面接官に評価されやすい座右の銘一覧

「自分の座右の銘は、面接官に受け入れてもらえるのだろうか」
「そもそもどのような座右の銘なら、面接官に評価してもらえる?」

面接で良い評価を残したいと思った時、このように考える人もいますよね。

面接官に評価されやすい座右の銘を押さえておけば、面接時にも好印象を残すことが可能になり、通過率が上がる可能性が高まります。

どのような座右の銘があるのかを確認していきましょう。

四字熟語
  1. 一期一会(人とのつながりを大切にすること)
  2. 粉骨砕身(物事に全力で取り組むこと)
  3. 七転八倒(失敗しても挽回を目指して挑戦すること)
  4. 初志貫徹(最初に決めた志を最後まで突き通すこと)
  5. 臥薪嘗胆(目標達成のために努力を続けること)
  6. 温故知新(古い考えを学ぶことで新しい考えを得ること)
  7. 不撓不屈(困難にもくじけずに立ち向かうこと)
  8. 質実剛健(飾り気がなくまじめで強くたくましいこと)
  9. 有言実行(言ったことを必ず実行すること)
  10. 不言実行(言わなくともすべきことを実行すること)
ことわざ
  1. 石の上にも三年(辛抱強く取り組むことが大切なこと)
  2. 千里の道も一歩から(何事にも堅実に取り組むこと)
  3. 情けは人の為ならず(人への親切は返ってくること)
  4. 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥(知らないことは素直に聞くべきだということ)
  5. 雨垂れ石を穿つ(小さなことでも根気強く続ければ成功につながること)
  6. 初心忘るべからず(始めたころの気持ちを忘れないようにすること)
  7. 案ずるより産むが易し(心配するよりも実行してみると案外うまくいくこと)
  8. 失敗は成功のもと(失敗も改善すれば成功につながること)
  9. 塵も積もれば山となる(小さなものでも積み重ねれば山のように大きくなること)
  10. 虎穴に入らずんば虎子を得ず(危険をな状況に飛び込まないと成果は得られないこと)
偉人の名言
  1. アイデアの秘訣は執念である(湯川秀樹)
  2. 自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人でも持ち上がらない(ゲーテ)
  3. 誰かの為に生きてこそ、人生には価値がある(アインシュタイン)
  4. 天才とは努力する凡才のことである(アインシュタイン)
  5. なんでもいいから、まずやってみる。それだけなんだよ(岡本太郎)
  6. できる、それをやる、と決断せよ。それからその方法を見つけるのだ(リンカーン)
  7. 勝つことばかり知りて負くるを知らざれば、害その身に至る(徳川家康)
  8. 何かが君の考えたとおりには運ばなかった、ということは、それが役に立たないということを意味しない(エジソン)
  9. 目的を見つけよ。手段は後からついてくる(ガンジー)
  10. 進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む(福沢諭吉)

座右の銘は、ことわざ、四字熟語、名言と幅広い選択肢から選べます。心に響く言葉なら、どのようなもの、誰の言葉でもかまいません。好きな作家やアーティストがいるなら、その人の発言を参考にしても良いでしょう。

尊敬する人物は面接でも聞かれることがある質問項目です。座右の銘とも共通する部分があるので、あわせて考えておくと良いですね。

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面接までに準備しておこう! 座右の銘を考える3ステップ

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面接で急に座右の銘を聞かれても、パッと出て来ません……。

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そのように悩む人は多いです。でも、しっかりと準備しておけば面接官の心に響く回答をすることができますよ。

座右の銘を考えるとなると、パッと言葉が浮かばなかったり、自分の経験とリンクさせることを難しく感じたりする学生は多くいます。

そうなってしまうのは、座右の銘を聞かれたことを想定できていないから。あまり聞かれない質問かもしれませんが、しっかりと準備しておくことで面接官へ好印象を残すことができるのです。

ここで座右の銘を考え、面接で回答するまでの3ステップを解説するため、準備万端な状態で面接に挑みましょう。

ステップ①自分に合う座右の銘を選ぶ

「座右の銘」と言っても、四字熟語やことわざなど、さまざまな言葉から選ぶことができます。そのなかで何よりも大切なのは、「自分に合う座右の銘を選ぶ」ということです。

これまでの経験や、自分の個性に合致するものということはもちろん、志望企業の考えから、将来の働き方を考えたうえで座右の銘を選択できると良いでしょう

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面接官に評価されやすい座右の銘一覧」から自分に合いそうな座右の銘を見つけてみるのも良いですね。

自分特有の経験や持ち前の個性にリンクするものにする

座右の銘は、自分のなかで大切にしている考え方のこと。そのため、面接官にとっては、「どのような経験からその言葉を座右の銘にしようと思ったか」「学生のどのような言動が座右の銘と一致しているのか」が重要になります。

この点が曖昧だと、「結局どのような学生なのかがわからない」と、ぼんやりとした印象のまま面接を終えることにつながります。人となりや経験から、自分のことが魅力的に伝わる座右の銘を選択してみましょう。

困難を乗り越えた経験からも、座右の銘としたい考えは生じるものです。この記事を参考に、困難を乗り越えた経験を思い返してみましょう。

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志望企業の考え方に通じるものにする

選んだ座右の銘が、自分のなかで一貫性があるかももちろん大切です。そのうえで、志望企業の考え方に通じる座右の銘を選べると、同時に企業研究ができていることのアピールにもなります。

たとえば、志望企業の考えが「広い視野を持つ」であるにもかかわらず、座右の銘が「一意専心(一つのことだけに目を向けて集中すること)」であった場合、「一つのことしか考えられず、自社に合う人材ではないのでは?」と思われかねません。

うまく伝えることができれば良いですが、志望企業の考え方に通じるものから座右の銘を選択したほうが、より納得感を残すことができるでしょう。

この記事から企業研究の方法を学び、座右の銘の選択に活かしてくださいね。

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仕事をする際に活かせるものにする

「個性や価値観の判断」が座右の銘を聞く理由であるため、基本的には自分らしさをアピールできているなら、評価の対象にはなります。ここからさらに高評価の獲得を目指すなら、仕事に結びつけて考えましょう。

座右の銘として大切にしていることを今後の社会人生活、志望先の企業での仕事にも反映できる旨を伝えると好印象を残せますよ。

仕事へ活かせる座右の銘
  • 精励恪勤(精力を尽くし真面目に取り組むこと)
  • 切磋琢磨(仲間同士で励まし合い向上を目指すこと)
  • 努力は必ず報われる(努力すれば必ず結果が出ること)

ステップ②選んだ座右の銘が志望企業にどう活かせるかを考える

面接は、学生の人となりを見る機会でもありますが、入社後に「どのように活躍してくれるか」ということを測る機会でもあります。

選んだ座右の銘が仕事をする際に活かしづらいイメージがあっても、「その座右の銘をどのように仕事に活かすのか」ということをきちんと説明できると、入社後の活躍イメージがしやすくなりますよ。

自身の大切にしていることと志望企業の考えが一致することで、企業との相性の良さをアピールでき、評価もされやすくなるでしょう。また、企業で活躍する姿もイメージしてもらいやすいです。

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具体的に仕事をしている情景を思い浮かべると、どのように活かすかもわかりやすくなりますよ。

ステップ③構成に当てはめて回答文を作成する

回答の流れの構成
  1. 結論
  2. 意味
  3. 理由
  4. エピソード
  5. 意欲

構成に当てはめて回答文を作成しておくことで、本番でも内容がスラスラと出るようになります。

順番としては、「結論→意味→理由→エピソード→意欲」の流れで話しましょう。始めに結論に答え、何について話しているかを説明できると、面接官もその後の話の流れをつかみやすくなります。

どのような回答もこの構成にあてはめることで、自分の意図が相手に伝わりやすくなります。意識して毎回の面接に臨むことで、次第に自然と流れが出てくるようになりますよ。

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回答時のポイントとして「一言一句内容を覚えない」ということを意識しましょう。構成を頭に入れておくことで、面接官に「暗記した内容をそのまま話している」と思われない、自然な回答ができます。

①結論

まず初めに座右の銘が何かを伝えます。

初めに「自分の座右の銘は何か」という結論を伝えることで、そのあとの内容をわかりやすくする効果があります。

面接官にとっても、「これからこの話を聞くのか」という前提が理解しやすく、話の主旨を見失うことも少なくなるため、結論から話すことは重要です。

例文

私の座右の銘は「切磋琢磨」です。

②意味

次に、その座右の銘の意味を答えます。難しい言葉ならもちろん、一般的に知られている言葉でもきちんと意味を説明するようにしましょう。

また、自分なりに解釈している意味合いがある言葉は、本来の意味を回答したうえで、解釈している意味合いを答えるようにすると、その後の回答に齟齬が出づらくなります。

例文

「切磋琢磨」とは、「学術などを磨くこと」という意味がありますが、「仲間同士で励まし合い向上を目指す」という意味もあります。私は後者の意味でとらえ、座右の銘にしています。

③理由

その座右の銘を選んだ理由を簡潔に答えましょう。簡単に言えば、「次に話すエピソードの概要を伝える」というイメージです。

次のエピソードの内容を入ってきやすくするためにも、簡単な取っ掛かりを話しておくと良いでしょう。

例文

「切磋琢磨」を座右の銘にした理由は、所属していた吹奏楽サークルでの経験が元になっています。

④エピソード

③で簡単に話した概要をもとに、座右の銘の裏付けとなったエピソードを話しましょう。ここが具体的であるほど、面接官にこれまでの回答内容との一貫性を示すことができます。

反対に、この部分が曖昧なものになってしまうと、「今考えたものかもしれない」「事前準備が足りない」と低評価になりかねません。

例文

私は吹奏楽サークルで、クラリネットを担当していました。とある曲の練習中、連譜が難しい箇所があり、皆なかなかうまく吹けませんでした。そこで私は、「この箇所を皆で毎日100回吹いて慣らす」ことを提案しました。かなりきつい練習でしたが、日を追うごとに吹けるようになっていきました。皆の頑張りがあったからこそ、私自身もその姿勢に鼓舞されて吹けるようになったのだと思います。

⑤意欲

最後に、「座右の銘をどのように仕事に活かすのか」ということを示し、入社意欲を見せるようにしましょう。

志望企業の考えと座右の銘が近いほど、企業研究が行き届いていることの証明にもなり、強い入社意欲が伝わりやすくなりますよ。

例文

入社後も、皆で助け合いをしてプロジェクトを遂行する場面が多くあると思います。そのようなときは、この座右の銘を思い出し、全員で高みを目指す精神で働きます。

これまでの例文をつなげると以下のようになります。

例文

私の座右の銘は「切磋琢磨」です。

「切磋琢磨」とは、「学術などを磨くこと」という意味がありますが、「仲間同士で励まし合い向上を目指す」という意味もあります。私は後者の意味でとらえ、座右の銘にしています。

「切磋琢磨」を座右の銘にした理由は、所属していた吹奏楽サークルでの経験が元になっています。

私は吹奏楽サークルで、クラリネットを担当していました。とある曲の練習中、連譜が難しい箇所があり、皆なかなかうまく吹けませんでした。そこで私は、「この箇所を皆で毎日100回吹いて慣らす」ことを提案しました。かなりきつい練習でしたが、日を追うごとに吹けるようになっていきました。皆の頑張りがあったからこそ、私自身もその姿勢に鼓舞されて吹けるようになったのだと思います。

入社後も、皆で助け合いをしてプロジェクトを遂行する場面が多くあると思います。そのようなときは、この座右の銘を思い出し、全員で高みを目指す精神で働きます。

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座右の銘を面接で伝える前のチェックリスト

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面接で座右の銘を回答する準備が整いました!

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それは良かったです! 最後に、このチェックリストを確認して万全な状態にしておきましょう!

座右の銘は上手にアピールするポイントを押さえることが大切ですが、意識しておかなければ評価が落ちてしまう可能性がある点もいくつかあります。

面接官にマイナスの印象を与えないためにも、注意点を正しく理解して上手なアピールにつなげましょう。

どうとらえてもマイナスな意味合いを持つものを選んでいないか

座右の銘は、自分で大切にしている考えを意味するものです。そのため、どうとらえてもマイナスな意味合いを持つ言葉を選択してしまうと、「その場しのぎの発言ではないか」「勉強不足なのではないか」と、マイナスイメージを抱かれてしまいかねません。

たとえば、以下のような言葉がマイナスイメージを抱きやすい言葉になります。

マイナスイメージを抱きやすい言葉
  • 誰かを侮辱、軽蔑するようなときに使用する言葉
  • 愚痴っぽい言葉
  • 高圧的に受け取られてしまう言葉

仮にプラスの解釈をしていても、マイナスイメージが払拭できない言葉や、むりやりプラスのイメージを付けることでかえってマイナスの印象になりかねない言葉も存在します。

一つひとつの言葉が、他者からどう受け取られるのかを考えたうえで、座右の銘を選ぶようにしましょう

志望先の考えと異なりすぎていないか

座右の銘は自分とリンクしていること、なぜそれを座右の銘としてとらえているのかを明確に説明することが大切です。しかし、これらの点を守っていたとしても、志望先の考えとあまりにかけ離れているとマイナスの印象を抱かれてしまう可能性があります。

たとえば「何事も自分の力でやり遂げる」といった内容の言葉を座右の銘としている場合、個人主義や実力主義の企業なら、おおむね高評価が得られるでしょう。

しかし、チームワークを大切にする企業や周囲との和を重んじる企業では、「自分勝手」「独りよがり」といった印象を抱かれてしまう可能性もゼロではありません。

志望先の考えと100%一致している必要はありませんが、まったく方向性が違う内容を座右の銘として取り上げると、その時点で「自社には適さない」と判断される可能性が高いです

キャリアアドバイザーが読み解く!座右の銘は実体験に基づくものにしよう

吉川 智也

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自分の経験と企業イメージに合う座右の銘を選ぶのが大事

座右の銘を話す際は、実体験に基づいて話すことが大切です。なぜなら、具体的な経験を通して語られる言葉には、「問題にどのように向き合い、どのように考え、行動するのか」といった、仕事における現状把握やPDCAサイクルを回すうえで重要なことが表れるからです。

面接は「その学生が企業に貢献できるかどうか」を判断する機会でもあります。そのため、自身の経験に基づいて座右の銘となる強みをアピールすることで、「この学生は自身の強みを理解していて、この会社で働くイメージや活躍イメージが付いている」ということが理解してもらいやすくなりますよ。

言葉の意味を自分のなかで正しく理解できているか

座右の銘には難しい言葉も多く、なかには勘違いしたまま覚えてしまっていることもあるでしょう。難しい言葉を座右の銘にしていると賢さのアピールにもなりますが、言葉の意味を正しく理解できていないと見せかけの知識と思われてしまいます。

意味を勘違いしやすい言葉の例
  • 臥薪嘗胆
    間違われがちな意味:苦しいことや我慢することを美徳とすること
    本来の意味:大きな目的を達成するために、苦難に耐え忍ぶこと
  • 天は自ら助くる者を助く
    間違われがちな意味:困った時には神頼みをすれば、天が助けてくれること
    本来の意味:神は努力する人を助けるということ
  • 泰然自若
    間違われがちな意味:どんな状況でも冷静でいること
    本来の意味:予期せぬ事態に直面しても、落ち着き払って動じないこと

ほかにも勘違いしやすい言葉は数多くあるため、座右の銘を選ぶ際には、正しい意味もチェックして自分が伝えたい内容と食い違っていないかを考えてみてくださいね

また、似たような質問としては好きな言葉を面接で聞かれることがあります。こちらの記事も面接前に確認しておきましょう。

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ほかの回答との一貫性があるか

面接で質問される内容は、座右の銘に限りません。そのため、ほかの回答との一貫性を持たせ、面接官に信頼性を残したり、自己理解の深さをアピールしたりすることが大事です。

座右の銘のことだけで頭がいっぱいになってしまうと、どうしてもほかの回答内容まで目が向かないこともあります。

あらかじめ想定される質問をいくつか用意して、座右の銘と見比べてみてください。そうすることで回答内容に齟齬がないかを確認しておきましょう。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!企業の求める人物像とかけ離れるものは避けるべき

吉川 智也

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「企業の方向性と合わない」と判断されることもある

特に「この座右の銘がダメ」ということはありませんが、強いて言うなら企業の求める人物像と大きくかけ離れた座右の銘は避けたほうが良いでしょう。企業の求める人材に合わないものを答えてしまうと、「企業の方向性と合わない」と判断される可能性があります。

たとえば、急成長を求める企業に対して「コツコツ努力する」といった座右の銘を伝えた場合などです。この場合は、「悩む前に行動」や「失敗は成功の元」というように、挑戦や行動に対して意欲的なことを示せるものを選ぶと良いでしょう。

この記事から、面接の準備方法を学び、万全な状態で臨めるようにしてくださいね。

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座右の銘を面接で話すときの例文をヒントに自分をアピールできる回答をしよう!

座右の銘は、ことわざや四字熟語、偉人の名言以外にも、故事成語や慣用句、アーティストの言葉まで、幅広いジャンルから選べます。

ただし面接で使う場合は、単に好きなだけではなく自分を一言で言い表す言葉でなければなりません。この前提があるからこそ、どのようなものを選ぶべきか、どのように話すべきかを迷ってしまいがちです。

自分の人となりや、価値観を伝えることが座右の銘をアピールする意図です。それらが伝わるよう、記事内で挙げた例文を参考に、面接官の印象に残る選び方や話し方を押さえてみてください。

自分のことを最大限にアピールできるよう、万全な準備をしたうえで面接に臨みましょう。

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