SPIの非言語ができない人へ|絶対に押さえたい頻出問題6問を解説

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6つの頻出問題を紹介 SPI非言語ができない人は〇〇をやろう!

目次

  1. SPIの非言語ができない人は6つの頻出問題を覚えて対策しよう!
  2. SPIの非言語ができない人に知っておいてほしいこと
  3. 満点を目指す必要はない
  4. 6~7割以上取れれば次の選考に進める可能性が高まる
  5. これだけはマスターしよう! SPIの非言語が苦手な人が覚えるべき頻出問題6選
  6. ①損益算
  7. ②割合・比
  8. ③仕事算
  9. ④速度算
  10. ⑤集合
  11. ⑥順列・組み合わせ
  12. SPIの非言語ができない人は最低限押さえるべきポイントを暗記して臨もう!

SPIの非言語ができない人は6つの頻出問題を覚えて対策しよう!

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。SPIの対策をしているものの、なかなか苦手が克服できない学生から、

「SPIの非言語が全然解けません」
「何回解いても理解できないのですが、どうしたら良いですか?」

という相談をよく受けます。SPIは企業が選考を進めるうえで「絞り込み」として実施する場合も多く、企業によっては非常に重要度が高くなります。特に非言語は差がつく部分でもあるので、うまく解けないと焦りを感じる人もいますよね。

キャリアアドバイザーとして伝えたいのは、「SPIは最低限やるべきことを押さえれば必ずできるようになる」ということ。この記事では、SPIの非言語が苦手な人がマスターすべき要点について解説していきます。選考のテーブルに乗るためにも、一緒に確認していきましょう。

なお、非言語だけでなくSPI全体についての攻略法を知りたい人は、以下の記事にも目を通してみてください。

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SPIの非言語ができない人に知っておいてほしいこと

SPIの非言語ができない人に知っておいてほしいこと
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あまりにもSPIの非言語ができないので焦っています……。もともと数学が苦手なので、できるようになる気がしません。

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それは焦りますよね。ただ、SPIができないからと言って必ずしも絶望的な状況ではありません。まずはSPIがどういったものなのかを正しく知り、気持ちを落ち着けることから始めましょう。

SPIの非言語に苦手意識を抱いている学生は少なくありません。しかし、SPIで重要なのは最低限のラインをクリアすることです。焦らず準備を重ねていきましょう。

ここからは、SPIの非言語ができない人にまず知っておいてほしいことについて解説していきます。

満点を目指す必要はない

SPIの非言語ができないと焦る人にまず伝えたいのは、満点を目指す必要はまったくないということです。そもそもSPIは応募者の絞り込みとしての役割である場合が多く、最低限の能力が備わっているかを確認するために実施されます

そのため一部の特殊なケースを除き、ほかの学生を圧倒するほどの高得点を取る必要はありません。平均を超えるための対策を重ねていきましょう。

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SPIの結果は参考程度で、面接を重視するという企業もあります。気負い過ぎなくても大丈夫ですよ。

6~7割以上取れれば次の選考に進める可能性が高まる

SPIは、一般的に6~7割以上取れれば面接に進めると言われています。難しい問題をすべて完璧に解く必要はないため、基本的な問題をミスなく解ければ、非言語があまり得意ではない人でも十分に達成できるラインです

一般的に言われるSPIの合格ラインの目安
  • 大手企業:7割以上
  • 中小企業:6割以上

そのため、難しい問題に無理に立ち向かうのではなく基礎固めを徹底する意識で対策に臨むようにしましょう。

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ただし、大手金融系やコンサルティング系などは8割以上の正答率を求める場合もありますよ。そういった企業を志望する場合は特に入念に準備するようにしましょう。

なお、業種別の基準については以下の記事で解説しています。気になる人はぜひチェックしてください。

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キャリアアドバイザーからあなたにメッセージSPIに苦手意識を持つ人へ

酒井 栞里

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酒井 栞里

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毎日30分の対策でも着実に前に進める

あまり大きな声では言えませんが、私も学生時代はSPIに非常に強い苦手意識を抱いていました。だから、「SPIがどうしても苦手」というみなさんの気持ちは非常によくわかります。なかには、苦手すぎてそもそもSPIが課されない企業だけ受ける、という人も。

しかし、面接といった相性も必要な部分で落ちてしまうならまだしも、SPIの点数という対策を積めば突破できる部分で行きたい企業をあきらめてしまうのは、あまりにもったいないです。

私の担当した学生さんで「SPIが全然できない」といつも嘆いていた人がいましたが、それでも毎日30分、2カ月真剣に対策に取り組めば、めきめき解けるようになっていましたよ。ぜひ「自分にはできない」とあきらめず、できることから始めてみてください。

これだけはマスターしよう! SPIの非言語が苦手な人が覚えるべき頻出問題6選

SPIの非言語が苦手な人が覚えるべき頻出問題6選
  1. 損益算
  2. 割合・比
  3. 仕事算
  4. 速度算
  5. 集合
  6. 順列・組み合わせ
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就活生

6~7割取れれば良いのですね! それなら頑張れるような気もしてきました。まず何から取り組めば良いでしょうか?

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それは良かったです。非言語に苦手意識が強い人は、問題数を絞って繰り返し対策するのがおすすめですよ。

SPIの非言語ができない人は、いろいろな問題に手を付けるのではなく、基本的な問題のなかから出題されやすいものに絞って対策をしていきましょう。ここからは、SPIの非言語における基本的な頻出問題と公式を6つ厳選して解説します。

なお、以下に詳しい勉強方法や問題集を解説した記事をまとめています。詳しく知りたい人はぜひ参考にしてください。
7つの手順で必ず高得点! SPI勉強法を分野別・形式別に徹底解説
SPI3対策は問題集選びが重要! 選び方やおすすめの問題集を解説

①損益算

SPIの非言語のなかでも最もポピュラーな問題として、「損益算」があります。損益算とは、商品の仕入れ〜販売まででどのくらいの利益や損失が出たかを計算するものです。損益算を理解するにはまず「原価」「定価」「売値」の3つの値段を区別しましょう

損益算で覚えておくべき3つの値段
  • 原価(仕入れ値):お店が商品を仕入れたときの「もとの値段」
  • 定価:原価に儲けを上乗せした値段
  • 売値(売価):割引などをして最終的に売った値段(=消費者が払う値段)

この3つが理解できたら、あとは文章題の内容を以下の公式に当てはめていくだけです。以下に例題を掲載するので、実際に解いてみましょう。

損益算で覚えておくべき公式
  • 【公式①】利益=売値 ー原価
  • 【公式②】売値=定価×(1ー割引率)
  • 【公式③】定価=原価×(1+[利益の割合])

<例題>

ある店では、商品に原価の4割の利益を見込んで定価をつけましたが、売れなかったため2割引きで販売すると、利益が600円になりました。この商品の原価はいくらか答えなさい。

<回答>

まずはそれぞれの値段を明らかにします。

原価=X(求める数をXとおく)
定価=X×(1+0.4)
  =1.4X

売値=1.4×(1ー0.2X)
  =1.12X

これらを【公式①】に当てはめると、

利益(600円)=1.12XーX
0.12X=600
  X=600÷0.12 
  X=5,000

よって、原価は5,000円となります。

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困ったら原価を100円と仮定して計算してみましょう。

②割合・比

「全体を1としたとき、比べたい部分がどれだけにあたるか」を計算する割合・比も、SPIでは頻出の問題となります。割合・比で大切なのは、文章に出てきたそれぞれの数字がどのような関係なのか図にして考えたうえで公式に当てはめることです

以下に公式と例題を掲載するので、参考にしながら解いてみてください。

割合・比で覚えておくべき公式
  • 比べられる量=もとにする量 × 割合

<例題>

ある企業では、従業員の84%が休日に運動をしています。休日に運動をしている従業員のうち、75%がランニングをしており、そのうちの30%が大会に出場します。大会に出場する従業員は、全従業員の何パーセントでしょうか(小数点以下第一位を四捨五入すること)

割合・比の問題の図

<回答>

まず、公式を使って全従業員のなかから「運動をする人」の人数を求めます。

もとにする量:全従業員の人数(いったん100人とおく)
割合:84%
比べられる量:運動する従業員の人数

運動する従業員の人数
=100×0.84
=84

ここから、「休日に運動をする従業員」の人数が84人とわかります。

次に、「運動をする人」のなかから「ランニングする人」の人数を求めます。

もとにする量: 運動をする従業員の人数 (84人) 
割合: 75% 
比べられる量: ランニングをする従業員の人数 

ランニングをする従業員の人数
=84×0.75
=63

これより、「ランニングをする従業員」の人数は63人とわかります。

次に、「ランニングをする人」のなかから「大会に出場する人の人数」を求めます。

もとにする量: ランニングをする従業員の人数 (63人) 
割合: 30% 
比べられる量: 大会に出場する従業員の人数 

大会に出場する従業員の人数
=63×0.3
=18.9人

よって、答えは19人=19%となります。

③仕事算

仕事算とは、働くペースが異なる人が協力して一つの仕事を終わらせるのにどのくらいの時間がかかるかを計算する問題です。仕事算のポイントは、全体の仕事量を1と置いて考えることです

以下に公式と例題を載せるので、参考にしながら解いてみましょう。

仕事算で覚えておくべき公式
  • 【公式①】全体の仕事量を「1」とおく
  • 【公式②】Aさんが10日で仕事を終える=Aさんの1日の仕事量は1/10とおく
  • 【公式③】かかる日数=1 ÷ みんなの1日あたりの仕事量の合計

<例題>

Aさんは、6日かけてプラモデルを完成させます。一方、Bさんは4日でプラモデルを完成させることができます。AさんとBさんが協力したら、プラモデルは最短何日で完成しますか。

<回答>

まず、公式①から全体の仕事量=プラモデルを完成させること=1とおき、公式②からAさんとBさんのそれぞれの仕事量を分数で表します。

Aさんの仕事量:1/6
Bさんの仕事量:1/4

次に、2人が協力したときの仕事量を計算します。

1/6+1/4
=2/12+3/12
=5/12

ここから、2人で協力すると、1日でプラモデルの5/12を完成させられることがわかります。

最後に、それぞれで出てきた数字を公式③にあてはめます。

かかる日数
=1÷5/12
=1×(12/5)
=12/5
=2.4

よって、答えは2.4日となります。

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困ったら全員の仕事量を分数にしてから足し算してみましょう。

④速度算

速度算は、「速さ」「距離」「時間」の関係を使ってそれぞれの数値を求める計算のことです。速度算では問題文に「時速」と「分」が混在している場合が多いため、それぞれの変換方法についてしっかりと押さえておきましょう

単位変換の例
  • 分→時間になおすとき:÷60する(例:30分→0.5時間)
  • 時間→分になおすとき:×60する(例:2.5時間→150分)
  • km→mになおすとき:×1,000する(例:3.2㎞→3,200m)
  • m→kmになおすとき:÷1,000する(例:1,500m→1.5km)

以下に、公式と例題、およびその回答を載せるので、ぜひチャレンジしてみましょう。

速度算で覚えておくべき公式
  • 【公式】距離=速さ×時間

<例題>

兄は2.5km/時、弟は3.5km/時で歩くものとする。兄が家を出発した12分後に弟が出発した。弟が兄に追いつけるのは何分後か。

<回答>

まず、計算しやすくするために単位をそろえましょう。速さが「時速(km/時)」なので、時間も「〇分」から「〇時間」に合わせます。

12÷60=0.2時間

次に、公式を使って「弟が出発するまでの0.2時間で兄がどれだけ進んでいるか」を計算します。

兄の速さ:2.5km/時
時間:0.2時間
距離=2.5×0.2
=0.5km

よって、弟が出発する時点で兄は0.5km地点まで進んでいることになります。

次に、二人の速度の違いを計算して、1時間あたりどれだけ距離が縮まるかを考えます。

速さの差
=弟の速さー兄の速さ
=3.5km/時ー 2.5km/時
=1km/時

1時間につき1kmずつ差が縮まることがわかったので、最後に「追いつくまでにかかる時間」を公式にあてはめて計算しましょう。

追いつくまでの時間
=距離の差÷速さの差

追いつくまでの時間
=0.5km÷1km/時
=0.5時間

よって、弟が兄に追いつけるのは30分後です。

⑤集合

集合は、一定のルールのもと集められたグループの人数を求める問題が出題されることがほとんどです。割合・比のときと同じように図を書いて考えるようにしましょう。以下に、同じく公式と例題、回答を記載するのでチャレンジしてみましょう。

集合で覚えておくべき公式
  • 【公式①】全体の人数=Aだけ+Bだけ+両方+どちらでもない
  • 【公式②】AまたはB=Aの人数 + Bの人数ー 両方

<例題>

ある企業では、100人を対象によく見る映画の種類について調査した。

ミステリーをよく見る人:54人
ラブストーリーをよく見る人:48人
アクションをよく見る人:18人

なお、上記3種類の映画をいずれも見ないという人は一人もいなかった。ミステリーをよく見る人のうち、ラブストーリーも見るという人は8人だった。ラブストーリーは見るがミステリーを見ない人は何人いるか。

集合の問題の図

<回答>

まず、ミステリーを見る人を「集合A」、ラブストーリー見る人を「集合B」としてベン図を描きます。

Aの人数 (ミステリーを見る人の人数): 54人
Bの人数 (ラブストーリーを見る人の人数): 48人
両方を見る人の人数(AとBが重なる部分):8人

今回求めるべきは「ラブストーリーは見るがミステリーを見ない人」であるため、ベン図で言うところの「どことも重なっていない、Bだけの部分」を考えます。

Bだけの部分は、「ラブストーリーを見る人の人数」から「両方見る人の人数」を引いて計算するので、

Bだけの人数
=B全体の人数ー両方の人数
=48人ー8人=40人

したがって、ラブストーリーは見るがミステリーを見ない人は40人となります。

⑥順列・組み合わせ

順列と組み合わせは、どちらも「いくつかのものから特定のものを選ぶ」場合の数を計算するものです。ただし、順列は選んだものの順番を気にしますが、組み合わせは順番は気にしません。目の前の問題がどちらに該当するのかをよく考えることが重要です

順列か組み合わせか見分けるポイント
  • 「順位を決める」「役職をつける」「選んで並べる」が出てくる:順列
  • 「代表を選ぶ」「グループを作る」「選ぶ(並べない)」が出てくる:組み合わせ

見分け方を押さえたら、さっそく以下の公式を使って例題を解いてみましょう。

順列・組み合わせで覚えておくべき公式
  • 【公式①】順列(P): nPr=n! / (nーr)!
      定義:異なるn個のなかからr個取り出して並べるときの総数をnPrと表す
      例:6個から2個を選んで並べる順列の総数は6P2=6×5=30
  • 【公式②】組み合わせ(C): nCr=nPr / r
     定義:n個のなかからr個取り出したときの組み合わせの総数をnCrと表す
     例:6個から2個を取り出す組み合わせの総数は6C2=(6×5)/(2×1)=15

<例題>

A組の生徒とB組の生徒が5人ずつ、合わせて10人います。このなかから、生き物係を4人選びます。A組の生徒が1人、B組の生徒が3人いるように選ぶと、選び方は何通りか。

<回答>

まず、今回の問題は「生き物係」を選ぶだけで、順番や役職は関係ないため、「組み合わせ」の考え方を使います。

最初に、公式②を使ってA組の生徒5人のなかから1人を選ぶ方法が何通りあるかを計算します。

5C1=5通り

次に、B組から3人を選ぶ方法が何通りあるか計算します。
5C3=(5・4・3)/(3・2・1)
=60÷6
=10通り

したがって、B組から3人を選ぶ方法は10通りになります。

最後に、A組の選び方かつB組の比べ方を計算します。

5通り×10通り=50通り

上記より、選び方は全部で50通りとなります。

SPIの非言語ができない人は最低限押さえるべきポイントを暗記して臨もう!

SPIの非言語に苦手意識がある人は、まず基本的かつ登場頻度の高い問題を解けるようにすることが重要です。6〜7割取れるようになれば、多くの企業のボーダーはクリアできるようになりますよ。

最低限のポイントと公式を覚えて、基礎的な問題は完璧に解ける状態にしてください。小さな「できた!」を積み重ねることで、適性検査を突破していきましょう。

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