目次
- 「会社に求めること」の答え方をアドバイザーが解説!
- 題材別! 選考突破者の例文3選|アドバイザー解説付き
- 【例文①若手に裁量権がある】早期選考 食品業界
- 【例文②幅広い業務に携われる】インターン選考 コンサル業界
- 【例文③社会課題の解決に貢献できる】本選考 コンサル業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①「成長させてほしい」という受け身な伝え方
- ②志望企業の実態とズレたことを求めてしまう
- ③働き方や福利厚生などの条件面を伝えてしまう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
エントリーシート(ES)で聞かれることのある「会社に求めることは何ですか?」という質問。正直に条件面の希望を伝えても良いのか、どう答えれば評価につながるのか悩んだ経験はないでしょうか。
そこでこの記事では、実際に大手企業の選考を突破した26卒学生の例文を紹介。評価ポイントや避けるべきNG例まで掘り下げて解説していきます。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
「会社に求めること」の答え方をアドバイザーが解説!
題材別! 選考突破者の例文3選|アドバイザー解説付き
【例文①若手に裁量権がある】
早期選考 食品業界
私が会社に求めることは、「若手にも裁量権が与えられ、主体的に挑戦できる環境」です。
私はITベンチャー企業での長期インターンにおいて、チームのリーダーとして面談成約率を5%から20%に向上させた経験があります。
この際、マニュアル通りに動くのではなく、自分で戦略を立て、営業文面の改善や新たなツールの導入などを提案・実行しました。自らの裁量で試行錯誤し、結果を出したことに大きなやりがいと成長を実感しました。
そのため、指示を待つのではなく、自ら課題を発見し、新しい価値を創造できる環境を重視しています。
裁量権のある環境でこそ、自身の強みである「主体的な課題解決力」を最大限に発揮し、事業拡大に貢献できると確信しています。
キャリアアドバイザーが読み解く!実際に自走して結果に結び付けた経験を語ろう
企業に求めることとして、「若手に裁量権がある環境」と回答する学生は多いです。しかし、企業側からすると「裁量を与えて、本当に結果を出せるのだろうか?」という疑念を抱きやすいポイントでもあります。
その点、この例文では長期インターンにおいて「戦略立てから実際の行動まで自走し、結果に結びつけた経験」がしっかりと語れているため、企業の懸念を見事に払しょくできる内容に仕上がっています。
また「面談成約率を5%から20%に上げた」というように、定量的な数値を用いて成果を伝えられている点も評価ポイント。このように具体的な数字を使うと説得力が格段にアップするので、意識してみてください。
【例文②幅広い業務に携われる】
インターン選考 コンサル業界
私が会社に求めることは、「部門の垣根を越えて、幅広い領域の業務に携われる環境」です。
私は大型スポーツ施設でのアルバイトにおいて、接客だけでなく、バックヤードの在庫管理やシフト作成など、さまざまな業務に横断的に挑戦する機会をいただき、売上向上に貢献しました。
この経験から、幅広い業務に携わることで課題に対して多方面からアプローチする習慣が身につき、自己成長につながることを学びました。
貴社のような総合コンサルティングファームは、部門間での協力体制が整っており、特定の領域に縛られない提案が可能だと伺っています。
多様な視点を取り入れながら最適解を追求できる環境であれば、私の「周囲を巻き込みながら柔軟に対応する力」を活かし、クライアントの成長に貢献できると考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「長続きしない」という印象にならないよう注意!
「幅広い業務に携わりたい」という希望は、伝え方によっては「一つのことが長続きしないのでは」というネガティブな印象につながりかねません。そのため、「なぜ幅広い業務を経験したいのか」という背景を説得力を持って伝えることが重要です。
この例文であれば、アルバイト経験を通じて得た「幅広い業務に携わることが自身の成長につながる」という明確な動機が端的に語られており、採用担当者がスムーズに納得できる構成になっています。
また、実際に志望企業が「特定の領域に縛られない提案をおこなっている」という点に触れている点も秀逸です。企業研究の深さをさりげなく覗かせることで、志望度の高さを効果的にアピールできています。
【例文③社会課題の解決に貢献できる】
本選考 コンサル業界
私が会社に求めることは、「利益の創出だけでなく、社会課題の解決に対して本気で向き合える理念と環境」です。
私は学生時代、地域ボランティアのリーダーとして、子どもたちの学習支援活動に取り組んできました。そのなかで、目の前の利益だけでなく、中長期的な視点でより良い社会基盤を構築することの重要性を痛感しました。
貴社は、単なる短期的な成長にこだわらず、顧客の経営課題を社会課題ととらえ、その解決に取り組む姿勢を徹底されていると認識しています。
そのような文化が根付く貴社であれば、私がこれまで培ってきた「課題分析力と他者を巻き込むリーダーシップ」を最大限に発揮し、データ利活用の側面から、貴社のビジネスと社会の双方に価値を提供し続けられると考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!具体的なエピソードで差別化を図ることが重要
「社会貢献」は数多くの学生が使いがちなフレーズのため、「なぜ社会貢献につながる仕事をしたいのか」という背景を具体的に盛り込むことで差別化を図りましょう。
この例文であれば、実際に自身の地域ボランティアの経験から、社会貢献の重要性を学んだというエピソードを盛り込めているため、採用担当者の心が動く魅力的な内容になっています。
また、冒頭で「利益の創出だけでなく~」と、企業活動があくまでビジネスであるという前提への理解を示せている点もお見事です。
単に社会貢献がしたいだけであればNPO法人なども選択肢に入るため、「なぜボランティアではなく、ビジネスを通じて社会貢献を果たしたいのか」を盛り込めると、さらに説得力がアップするでしょう。
社会貢献への意欲を盛り込んだ志望動機の作り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
志望動機で「社会貢献」を伝えて高評価を得るコツ|例文5つ付き
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NG例文|アドバイザー添削付き
①「成長させてほしい」という受け身な伝え方
私が会社に求めることは、手厚い研修制度と、若手をしっかり育ててくれる環境です。
私は大学で文学を専攻しており、ITの知識はまったくありません。
そのため、未経験からでもゼロから丁寧に教えていただき、一人前のエンジニアへと成長させてくれる会社を探しています。
貴社は研修が充実していると伺っておりますので、先輩方に質問しやすい環境のなかで、技術を早く吸収し、成長したいと考えています。
主体性を感じさせる内容に作り替えよう
企業は自ら能動的に学びに動ける主体性を持った学生を求めています。「成長させてほしい」といった受け身の姿勢では評価されません。
いち早く成長したいという意欲自体は素晴らしいので、主体性を感じさせる内容に書き換えましょう。
私が会社に求めることは、常に最新の技術に触れ、自己研鑽できる環境です。
文系出身ではありますが、現在は独学でプログラミングの基礎を学んでおり、IT技術で企業の業務効率化を支援したいという目標があります。
そのため、常に新しい技術に挑戦し、互いに切磋琢磨できる環境を求めています。
貴社のような、社員の自己啓発を支援し、若手にも実践的なプロジェクトを任せる環境であれば、いち早く技術を習得し、即戦力として貴社の開発プロジェクトに貢献できると考えています。
②志望企業の実態とズレたことを求めてしまう
私が会社に求めることは、チームワークを重視し、全員で足並みをそろえて目標を達成する温かい社風です。
私はサークル活動において、常にメンバー全員の意見を聞き、誰も置いてけぼりにしない運営を心掛けてきました。そのため、個人で数字を競い合うような殺伐とした環境ではなく、和気あいあいと協力し合える環境で働きたいです。
貴社の営業職では各メンバーに個人ノルマが設定されていると伺っています。そのような環境においても周囲と助け合いながら、マイペースに長く貢献していきたいと考えております。
志望企業のカルチャーに合わせて伝え方を変えよう
個人ノルマが設定されているような個人の裁量が大きい環境において、「周囲と助け合いながら、マイペースに貢献したい」というのはややズレている印象です。
「チームワークを重視する」という方向性は決して悪くないので、もう少し伝え方を志望企業の実態に合わせて調整してみましょう。
私が会社に求めることは、個人の目標達成だけでなく、チーム全体でノウハウを共有し合い、組織として高い成果を追求できる環境です。
私は大学のサークル運営において、各メンバーの強みを把握し、適切な役割分担をおこなうことで、過去最高のイベント集客数を達成しました。
この経験から、周囲と協働することでより大きな価値を生み出せると学びました。
貴社の営業職では各メンバーに個人ノルマが設定されていると伺っています。そのような環境においても、互いにノウハウを共有し協働することで、組織全体の目標達成に貢献したいと考えています。
実際に企業研究を深める具体的な方法については、以下の記事を参考にしてください。
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③働き方や福利厚生などの条件面を伝えてしまう
私が会社に求めることは、残業が少なく、有給休暇が取得しやすいワークライフバランスの整った環境です。
私はプライベートの時間も充実させたいと考えており、趣味の旅行や資格の勉強に時間を充てたいです。貴社は年間休日が多く、残業時間も平均して少ないと採用サイトで拝見しました。
しっかりとリフレッシュできる環境が整っているからこそ、仕事中も集中して業務に取り組むことができると考えており、貴社を強く志望しております。
「なぜその待遇が必要なのか」という切り口で語ろう
「企業に求めること」を考える際、本音として待遇面が浮かんできてしまうのはとても理解できます。しかし、待遇面ばかりを語ってしまうと仕事に対する熱意に欠ける印象になってしまうリスクも。
メインは「働き方」や「仕事内容」に焦点を当てて、条件面は「生産性を上げるために必要」といった形でそれとなく伝えられると良い内容に仕上がるでしょう。
私が会社に求めることは、限られた時間のなかで生産性高く働ける環境です。
私は大学の研究活動とアルバイトを両立させるなかで、徹底したタスク管理とスケジューリングをおこない、無駄な時間を削減して両方で高い結果を残すことに注力してきました。
ダラダラと時間をかけるのではなく、効率的に最大の成果を出す働き方に価値を感じています。
貴社は、DXの推進などにより業務効率化を徹底し、生産性の向上に努められていると伺っております。
そのような環境において、メリハリをつけて高い集中力を発揮し、貴社の業績に貢献したいと考えています。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!志望企業のカルチャーに合わせて回答しよう
キャリアアドバイザー
川﨑 瑛久
プロフィールをみる企業が「会社に求めること」を質問する目的は、「学生の価値観と自社の社風がマッチしているか」を確認することです。
たとえば、年功序列の風土が根強い企業に対して「若手のうちから裁量権を持って働きたい」と伝えてしまうと、企業側は「入社後にミスマッチが起きるのではないか」と懸念し、採用を見送る原因になりかねません。
そのため、志望度の高い企業であるなら、事前に企業研究を深め、カルチャーや文化をしっかりと理解したうえで、それに沿った「求めること」を伝えるようにしましょう。
また、給与や福利厚生といった待遇面を「求めること」として答えるのも避けた方が無難です。待遇ばかりを気にする姿勢は、採用担当者に「仕事への熱意に欠けるのでは」という懸念を抱かせるリスクがあるため注意してください。