目次
- 文系の「ゼミの研究テーマ」の伝え方を解説!
- 学部別! 内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
- 【内定者例文①文学部】26卒 聖心女子大学 人材業界
- 【内定者例文②法学部】26卒 神奈川大学 不動産業界
- 【内定者例文③経済学部】26卒 帝京大学 IT業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①ビジネスへのつながりが感じられない
- ②専門的な言葉を多用してしまう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
ESに記載を求められることも多い「ゼミの研究テーマ」。志望職種との関連性が薄いため、どのように記載すべきか悩む文系学生を多く目にします。
そこでこの記事では、実際に内定を獲得した26卒学生による例文を紹介。文系学生が自身の研究テーマを効果的にアピールする方法を、プロの目線から詳しく解説していきます。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
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文系の「ゼミの研究テーマ」の伝え方を解説!
学部別! 内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
【内定者例文①文学部】
26卒 聖心女子大学 人材業界
私は現在、文学部のゼミに所属し、日本語の歴史やその特性について深く学んでいます。
日本語の文法や語彙がいかにして現在の形に至ったのかを、古典から現代文学まで数多の文献を紐解き分析しています。
正解が一つではないため、膨大な資料から時代ごとの思想や価値観を読み取る根気強さと、客観的な証拠に基づき論理を構築する力が必要です。
私はこの研究を通し、関連性の薄い情報群を俯瞰して本質的な法則性を導く「深い洞察力」を養いました。
入社後も、研究で培った論理的アプローチと粘り強さを武器に、営業として顧客の潜在的な課題を見抜き、いち早く戦力として貴社に貢献したいと考えております。
キャリアアドバイザーが読み解く!「文学部」は分析力・洞察力を押し出すのがおすすめ
文学や歴史学といったテーマは、ビジネスとの結びつきが薄いと思われてしまいがち。そこでおすすめなのが、「膨大な文献のなかから情報を見つけ出す」という文学部特有の経験値をビジネススキルとして言語化することです。
たとえばこの例文であれば、文学部でさまざまな文献を分析してきた経験を、「深い洞察力」というビジネスに通じるソフトスキルに言い換えている点が秀逸。
さらにそれが「顧客の潜在ニーズを見抜くのに役立つ」と具体的な活用イメージまで言及できている点が素晴らしいです。
「文学部は就活に不利だ」と嘆く学生は多いですが、研究のなかで培ったスキルをしっかりと言語化すれば、十分評価される内容を作り上げることができますよ。
「分析力」という強みを効果的にアピールする方法は以下の記事で解説しています。
自己PRで分析力をアピールするには|OK・NG例文と注意点
【内定者例文②法学部】
26卒 神奈川大学 不動産業界
私は大学のゼミナールで、模擬裁判を通じた法解釈の研究に取り組んでいます。
実際の判例や学説を深く学び、グループごとに一つの題材について調べ、法的な根拠に基づいた自身の見解を発表します。
このゼミナールでは、大量の資料から必要な情報を抽出し整理する情報収集力と、導き出した答えに対して常に「なぜ」と問いかけ続ける批判的思考力が求められます。
私はこの活動を通じて、複雑な事象を論理的に紐解き、自らの発言に客観的な根拠を添えて伝える説得力を身につけました。
入社後は、この論理的思考力と説得力を活かし、根拠に基づく質の高い提案をおこなうことで、貴社のビジネスに貢献したいと考えております。
キャリアアドバイザーが読み解く!法学部は「論理的な思考力」をアピールしよう!
法学部の学生が研究テーマを伝える際は、「法律知識の豊富さ」ではなく「論理的な思考力」という切り口からアピールするのが効果的です。
この例文であれば、模擬裁判で養った論理的思考力にフォーカスを当てて、それが入社後の提案に活かせると見事に結びつけている点がお見事。入社後の活躍イメージが想起される内容になっています。
法務部などの法律の知識がそのまま活かせる職種ならば、自身の研究テーマをそのまま伝えるだけでも評価されるでしょう。
しかし、それ以外の職種の場合は「法律の知識が何の役に立つの?」と思われてしまう可能性もあるので、その懸念を払しょくできるような内容にできると、高評価を得やすいですよ。
【内定者例文③経済学部】
26卒 帝京大学 IT業界
私は会計および税法のゼミに所属し、財務諸表の分析や税制に関するディベートをおこなっています。
具体的には、実際の企業の財務諸表から必要な数値を抽出し、収益性や安全性の観点から分析をおこなうことで、企業の将来性を予測するスキルを養いました。
また、消費税率の変動が経済に与える影響について、社会情勢と絡めながら多角的に分析し、ディベートをおこないました。
この活動を通して、自分の意見を論理的に伝える力や、相手の意見を傾聴し客観的に反論する力を磨きました。
入社後も、このデータ分析力と論理的なコミュニケーション能力を活かし、チームでの円滑なプロジェクト推進やデータに基づく課題解決に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!研究の過程で養われたソフトスキルを示そう
経済・経営系の学部での研究はビジネスに活用するイメージが湧きやすいため、特にひねらずそのまま研究内容を伝えてしまう学生も多いです。しかし、ほかの学生から一歩抜きんでた評価を得るためにはそれでは不十分です。
この例文は、財務諸表の分析といった実務にそのまま活かせる経験だけでなく、ディベートを通して培った分析力や論理的なコミュニケーションといったソフトスキルもあわせてアピールできている点が評価ポイント。
こういった汎用的なビジネススキルを有していることを明確に示すことで、採用担当者にも「企業に入社後も活躍してくれそう」という印象を残すことができます。
たとえどれだけビジネスに直結する研究テーマであったとしても、研究の過程でどのような強みが養われたのかについても、あわせて言及することを忘れないようにしてくださいね。
NG例文|アドバイザー添削付き
①ビジネスへのつながりが感じられない
私は歴史学のゼミに所属し、中世ヨーロッパの都市形成について研究しています。
特に疫病の流行が都市の人口や経済にどのような影響を与えたのかについて興味を持ち、深く掘り下げてレポートにまとめました。
この研究を通して、歴史の奥深さを知ることができました。
ビジネスに活きる経験として言語化しよう
「歴史学」のような一見ビジネスとの結びつきが薄いテーマを伝える際は、ただそのまま研究内容を伝えるだけでは不十分。「それって業務の役に立つの?」という疑問を抱かれてしまいます。
歴史を学ぶ過程で培った、ビジネスにも活きるソフトスキルについて言及することを意識しましょう。
私は歴史学のゼミに所属し、中世ヨーロッパの都市形成と疫病が経済に与えた影響について研究しています。
膨大な過去の文献やデータを読み解き、事象の因果関係を紐解く作業をおこないました。
歴史研究には絶対的な正解がないため、断片的な情報から仮説を立て、客観的な史料を用いて論理的に検証するプロセスが求められます。
私はこの研究を通し、複雑な情報を整理し、論理的な仮説を構築する力を養いました。
入社後は、この情報収集力と仮説検証力を活かし、市場の動向を的確に分析したうえで、根拠のある施策を提案することで貴社に貢献したいと考えております。
②専門的な言葉を多用してしまう
私は社会学のゼミにおいて、エスノメソドロジー的アプローチを用いた相互行為分析をおこなっています。
具体的には、日常会話におけるターンテイキングのメカニズムや、隣接ペアにおける選好組織の構造についてトランスクリプトを作成し分析しました。
これにより、アクター同士がどのように社会秩序をローカルに達成しているのかを明らかにしました。
入社後もこのミクロな視点での相互行為分析のスキルを活かして、コミュニケーションの質を高めていきたいです。
誰にでも伝わる言葉で伝えることが重要
研究内容を語る際に最もありがちなミスが、専門性をアピールしようとするあまり、難解な用語を使いすぎてしまうことです。
採用担当者はほとんどの場合、あなたの専攻に関する深い知識は有していません。誰にでも伝わる平易な表現で話すことを意識してください。
私は社会学のゼミに所属し、「人々の日常会話がどのように成り立っているか」をテーマに研究しています。
具体的には、実際の会話を録音して文字に起こし、あいづちのタイミングや言葉の選び方が、相手の反応にどう影響を与えているかを分析しました。
この研究を通し、私たちが無意識におこなっているコミュニケーションの法則性を論理的に読み解く力と、相手の意図を細かく汲み取る観察力を養うことができました。
入社後は、この観察力と分析力を営業活動に活かし、お客様の潜在的なニーズや課題を的確に引き出し、最適な提案をおこなうことで貴社に貢献したいと考えております。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!研究の過程で得られたソフトスキルに焦点を当てよう
キャリアアドバイザー
北浦 ひより
プロフィールをみる文系学生のゼミでの研究は、ビジネスには直結しない内容であることも多いです。その際、どのように伝えれば採用担当者に好印象を残せるのか悩みますよね。
結論から言うと、学んだことそのものを押し出すのではなく、学びの過程で得たスキルに焦点を当てることがおすすめです。
文学部であれば「分析力」、法学部であれば「論理的思考力」といった形で、学問を通して培った強みを、ビジネスにも活きるスキルとして言語化しましょう。
その際重要なのが、それらの強みが養われたプロセスをしっかり盛り込むことです。ただ「法学部なので論理的思考力が身につきました」だけでは説得力に欠けるので、自身の専門分野を突き詰めるなかでどのようにその強みが養われたのかをしっかりと解像度を上げて伝えましょう。
そうすることで、あなたの研究テーマが単なる学問ではなく、ビジネスに活きるものとして評価されますよ。