例文4選|ESの自由記述欄の書き方と採用担当者の目を引くコツ

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目次

  1. 自由記述欄で自分らしさをアピールしよう
  2. 自由記述が出題されるパターンを押さえよう
  3. ESのフリースペース
  4. 履歴書の備考や自由記入欄
  5. 企業が自由記述欄を設ける4つの目的
  6. ①個性・人となりを知りたい
  7. ②志望度を知りたい
  8. ③適性を確かめたい
  9. ④スキルを見極めたい
  10. 自由記述を求められる業界・企業例を知ろう
  11. 広告代理店
  12. 食品メーカー
  13. マスコミ
  14. ブライダル
  15. 例文も紹介! 自由記述欄におすすめの4つの内容
  16. ①性格や特徴が伝わる情報
  17. ②入社後にやりたいこと
  18. ③事業のアイデア
  19. ④自己PRの補足情報
  20. 自由記述欄を作成する3ステップ
  21. ①アピールする要素を決める
  22. ②構成を練って下書きする
  23. ③第三者に確認してもらう
  24. 自由記述欄を書くときの注意点
  25. 企業からの指示内容は必ず確認する
  26. 空欄を作らない
  27. 情報を重複させない
  28. 採用担当者の目を引くための2つのコツ
  29. ①レイアウトや色にこだわる
  30. ②画像やグラフを効果的に使う
  31. 伝えたい要素を絞って効果的に自由記述を活用しよう

自由記述欄で自分らしさをアピールしよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「自由記述欄って何を書いたらいいんですか?」
「自由記述はスペースをどのくらい埋めなきゃいけないんだろう……」

就活生からこのような質問を受けることがよくあります。履歴書やエントリーシート(ES)で頻出する自由記述欄に、何をどこまで書けば正解なのかわからない人も多いのではないでしょうか。

自由記述欄はその名の通り、自由に記述して良いものですが、主に自身のPRポイントや自己紹介などを補足的に伝える用途で使用されます。今回は、企業が自由記述欄を設けている背景や、魅力的にアピールする方法などを、例文を交えて解説します。

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自由記述が出題されるパターンを押さえよう

自由記述が出題されるパターンは大きく分けて2つあります。1つ目はESのフリースペース、もう1つは履歴書の備考欄や自由記入欄です。

パターンごとに書くべき内容が異なる部分もあるので、内容を考える前に押さえておきましょう。

自由記述が出題されるパターン
  • ESのフリースペース
    →スペースが大きく記述方法などに指示がないことが多い
  • 履歴書の備考や自由記入欄
    →スペースが小さく企業に伝えておきたい情報を記入する

ESのフリースペース

ESのフリースペースの大きさは企業によって異なります。一般的なパターンは、真っ白なスペースとともに「何か伝えたいことがあれば自由に記述してください」などと指示が入るものです。

比較的大きなスペースが設けられている反面、記述の方法などについて明確に指示がないものが多いです。そのため何も知らないと、記載する内容や、書き方など迷ってしまう人が多いのです。

ESの他に、自己推薦書の提出が求められる場合があります。ESの自由記述欄との違いは次の記事で確認してください。

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履歴書の備考や自由記入欄

履歴書でも自由記述が求められる場合があります。履歴書の自由記述欄は、備考欄として設けられているケースもあり、ESに比べて記入スペースは小さいです。アルバイトなどで履歴書を提出する際に目にした人も多いのではないでしょうか。

履歴書の自由記述欄に記載する内容例
  • 勤務地や転勤有無の希望
  • 親族の介護や病気など特筆して伝えておきたい事項

上記のように、履歴書内に記載箇所がないものの企業に伝えておきたい情報が挙げられます。特に共有事項がなければ、志望動機や意気込みなどを記載すると良いですね。

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企業が自由記述欄を設ける4つの目的

企業が自由記述欄を設ける4つの目的

そもそも企業はなぜESや履歴書に自由記述欄を設けているのでしょうか。確認したいポイントがあれば、設問を設ければ良いのでは、と考える人もいるでしょう。

企業があえて自由記述欄を設けている目的を知ることで、書くべき内容がクリアになります。ここでは企業が自由記述欄を設ける4つの理由を紹介します。

①個性・人となりを知りたい

企業はあえて自由記述とすることで、就活生の個性や人となりを知りたいという狙いがあります。一問一答形式では、ある程度どのような回答が集まるか予想できますが、まったくのフリースペースであれば就活生それぞれの個性が出やすくなるためです

文章で表現したり、図やグラフを用いたり、中には絵を描いたりする人もいます。自己PRを多く記載する人、家族構成や自分のプロフィールを深掘りする人などさまざまでしょう。学生一人ひとりの個性を十分に引き出す狙いで、自由記述欄が設けられています。

②志望度を知りたい

新卒採用ではすぐに活躍できるようなスキルや経験以上に、仕事への意欲や志望度を重視しています。

志望動機の欄を設けている場合が一般的ですが、限られたスペースでは表現しきれない意欲や熱意を、自由記述で自由に表現してほしいと考える企業も多いのです

③適性を確かめたい

自由記述を設ける目的の3つ目は、就活生の適性を確かめるためです。具体的には、就活生が自社で求める人物像や採用要件と合っているかを確認しています。

自己PRや志望動機欄でも適性のチェックはできますが、自由記述にすることで、よりクリエイティブな部分や人となり、個性などを確かめられます。自由記述は文章だけでなく、全体の構成やデザイン、図や写真の活用、色合いなど工夫の幅が広いため、その人の持つ特性が色濃く出やすいためです

自由記述欄を記入する際は、応募先企業の社風や求める人物像をイメージしながら記載することが大切です。

社風を調べる方法はこちらの記事を参考にしましょう。

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④スキルを見極めたい

自由記述欄を通じて、就活生の保有するスキルを見極めることも目的の1つです。書き方が決まっていないからこそ、さまざまなスキルを把握することができます。

自由記述欄から確認されやすいスキルは、クリエイティブ力や企画構成力、プレゼンテーション能力などが挙げられます。それぞれどういった視点で評価されているのか確認しましょう。

クリエイティブ・発想力

クリエイティブ力や発想力は、ESの決まった設問に答えるだけでは見極めが難しい部分があります。そこで、自由記述欄の真っ白な用紙に、ゼロベースからどこまで内容を作り込めるか、という観点で発想力やクリエイティブ力を確認します

なお、何かを生み出す発想力や、創造性、クリエイティブ力は、広告代理店やテレビ局、出版社といった業界で重要視する場合が多いです。

企画力

自由記述のスペースは企画力を確認するのに適しています。企画力を何かを生み出す発想力と一緒にとらえる人もいるかもしれませんが、厳密には意味が異なります。

  • 企画力:何かを実行するために、課題や要件を整理して、その目的や内容、実行までの道筋を示したもの
  • 発想力:まったく何もないところから生み出す力、「0→1」のスキルのこと

何が課題かを明確にとらえ、解決策やゴールまでの道すじをわかりやすく整理してまとめる力は、どの仕事でも必要とされる社会人スキルです。営業であれば顧客の課題を解決するための提案の際に、マーケティング職であれば社内のマーケティング施策をプレゼンする際に企画力が必須となるでしょう。

自由記述欄を1つの企画書としてとらえたときに、どれだけ情報や課題を整理して、入社までの道すじが示せているかという視点から企画力をチェックされます

プレゼンテーション能力

自由記述欄は仕事でたとえれば、ゼロから提案内容を考える資料作成ともとらえられますよね。業務上求められる資料作成のスキルを自由記述欄から判断しているのです

チェックされるスキル
  • わかりやすくまとめる力
  • 論理的に構成する力
  • 相手の興味を引く力

対顧客とやり取りがある部署や、営業系職種、社内稟議やコンペなどプレゼンテーションの機会が多い企業では、特にプレゼンテーション能力を確認している可能性があります。

乾 花穂子

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自由記述は第2の自己PRともいえる

ESでは自由記述欄が大きく設けられているケースをよく目にしますね。学生に対して「型にはまらず、のびのびと自己表現をしてもらいたい」といった気持ちの表れでもあるでしょう。そのため自由記述欄は第2、第3の自己PRになることもよくあります。

自由記述で「個性や人となりを知りたい」という意図がある企業は、就活生の人間味あふれる自由記述を期待している採用担当者も多いと思います。堅苦しい文章や正解を求めているわけではないので、自分らしさが伝わる内容に仕上げると良いでしょう。

書類選考を通過した学生の中には、面接で「自由記述がとても人間味あふれていて、直接会って話をしたかった」と言われた人もいました。また自由記述で「自分らしさ」を表現できると、面接でも自信をもってアピールできるのではないでしょうか。

自由記述欄の「自由」という言葉のとおり、自分の個性や人柄を等身大で自分なりにアピールするようにしましょう。

自由記述を求められる業界・企業例を知ろう

自由記述はすべての業界・企業で求められるわけではありません。また自由記述の記載があっても重視する業界、重視しない業界は分かれています。

ESや履歴書に自由記述欄を設ける業界はどこなのか、自由記述欄を重視することが多い主な業界について4つ紹介します。これから紹介する業界を志望する際には特に、自由記述に力を入れると良いでしょう。

広告代理店

自由記述を重視する業界の1つが広告代理店です。広告代理店の仕事は一般的に創造力や発想力が求められる業務内容が大半を占めます

広告代理店の中でもコピーライターやプランナー職では企画力やクリエイティブ力が求められ、これらのスキルを把握するために自由記述を通してチェックする傾向にあります。

広告代理店を志望する場合はESで自由記述の設問があることを前提に、準備を進めておくと良いでしょう。

食品メーカー

志望度を確認する指標として自由記述を設ける業界に食品メーカーが挙げられます。食品メーカーは学生の知名度が高く、就活でも非常に人気のある業界です。

そのため毎年数多くの学生からエントリーがあり、書類選考に多くの時間が必要になります。採用する企業は採用担当者の人数に限りがあるため、ESに自由記述を設けることで書類作成のハードルを高くする工夫をしています

自由記述は作成に時間もかかり、頭を使うため、志望度が高くなければ途中で諦めてしまう学生が増えると考えられますね。いわゆる「記念受験」「記念就活」を暗に遠ざけるために、食品メーカーはESに自由記述欄を設けることが多いのです。

マスコミ

テレビ局や新聞社、出版社などのマスコミ業界では自由記述欄を設けることが多いです。マスコミ業界の仕事は、読み手や聞き手に伝えたい内容をわかりやすく、印象を残して伝える必要があります。

これらを実現するためにはクリエイティブ力や発想力、企画力が総合的に求められるため、自由記述を通してスキルチェックをおこなっています

またマスコミ業界は学生に人気の高い業界の一つです。書類選考する採用担当者の負荷を軽減する狙いで自由記述欄を設け、応募までのハードルを高めているとも言えるでしょう。このように、マスコミ業界ではスキルを測るため、また志望度の確認や大人数の就活生を一気にふるいにかけるために自由記述を活用する傾向にあります。

マスコミの中でも出版社への就職を目指す学生はこちらの記事も併せて参考にしてくださいね。

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ブライダル

ブライダル業界は人生にとって一大イベントである結婚式を運営しています。ブライダル業界で働くプランナーには結婚式当日の総合演出、ディレクターといった役割があるため、企画プロデュース力が高く求められる仕事といえます

結婚式を挙げるカップルの希望や要望を言語化し、数多くの関係者を巻き込んで本番に導く過程で企画力が発揮されるでしょう。

また、花嫁のヘアメイクやドレス、会場装飾などクリエイティブな感性も多く求められる職種です。これらの必要スキルを確認するために、自由記述欄を必須とする企業は多くなっています。

ブライダル業界を志望する人はこちらの記事も参考にしましょう。

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例文も紹介! 自由記述欄におすすめの4つの内容

自由記述欄におすすめの4つの内容

企業が自由記述欄を出題する目的や頻出業界をふまえたうえで、自由記述欄に適した記載内容はどのようなものか掘り下げていきましょう。

何を書いても自由ではあるものの、ある程度書くべき内容はパターン化されています。一から内容を考えるのは非常に骨が折れる作業です。自由記述欄におすすめの内容4つと、それぞれの例文を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

①性格や特徴が伝わる情報

自由記述欄には、自分自身の性格や特徴をテーマにするのがおすすめです。採用担当者は自由記述欄から学生の個性や人となりを知りたいと考えているケースが多いため、より自分らしさや人格が伝わる内容を盛り込むのがよいでしょう

性格や特徴をあらわす内容
  • 性格
  • 強み
  • 長所・短所
  • 趣味・特技
  • 周囲からどのように言われるか
  • 自分史 
  • 生まれ育った故郷、出身校 など

これらをテーマに自由記述欄で性格や特徴を表現してみましょう。

また、趣味や特技選びに悩んでいる学生はこちらの記事を参考にすると良いでしょう。

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例文

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私の強み さまざまな立場の人と円滑なコミュニケーションが取れる

エピソード① 海外留学
半年間の海外留学で10カ国以上の友人ができました。言葉は伝わらないこともありましたが、友達を介してお互いのことを知り、関係を深めることができました。この経験から、言葉が伝わらないからと臆することなく相手に関心を持ってコミュニケーションができます。

エピソード② アルバイト
飲食店のアルバイトではフロアリーダーを務めました。クレームをいただいたときの初期対応をおこないましたが、お怒りのお客様の意見を丁寧に聞き、真摯に対応しました。結果、私の対応でクレームを収めることができました。クレームやトラブル時にも慌てず、冷静に対応できる力を養いました。

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②入社後にやりたいこと

自由記述欄には、入社後にやりたいことをテーマにして志望度をアピールするのもおすすめです。履歴書やESに設けられている志望動機をより詳細に伝えるために、自由記述欄を活用しましょう

企業が自由記述欄を設ける目的の1つとして「志望度を確認したい」が挙げられるため、多くの採用担当者が関心を持ちやすい内容です。

ただ志望動機と似たようなことを書くだけでは、内容重複として手抜きと思われてしまう可能性があるため注意が必要です。以下のポイントを意識してみましょう。

  • 志望動機よりも一歩踏み込んだ内容を心掛けて記載する
  • イラストやグラフ、図、写真など見た目にもこだわって記載する

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入社後に実現したいこと 「新しいサービスで誰かを喜ばせたい」

私は、世の中の困りごとに対して、常に斬新な視点で、新規事業を多数生み出す貴社のビジネスに感銘を受けています。私自身も新しい発想を用いて誰かに喜んでもらうことにやりがいを感じており、貴社の新規事業部にて複数のサービス立ち上げを経験したいと考えています。

私は大学の学園祭実行委員会に所属していましたが、何年も続く委員会のしきたりや、例年代わり映えのないコンテンツを実施することに疑問を持っていました。そこで、新たな風をもたらすために他大学とコラボをしたステージイベントを企画し、あえて外部の大学生の集客を意識した結果、前年度比150%を超える来場者を達成しました。

この経験で発揮した、目の前の物事に対して「なぜこのやり方なのか」「もっと良いアプローチ方法はないか」と、疑問をもって俯瞰視する力を、貴社の事業立案で活かせると考えています。

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③事業のアイデア

自由記述欄には、志望先企業の事業アイデアや、新規事業の提案をするのもおすすめです。

事業提案をするためには、あらかじめ志望先業界の市場分析や、企業理解をおこなう必要があるため、事業アイデアの内容そのものだけでなく取り組んだプロセスも評価につながる可能性が高いです。事業内容や企業の特徴を的確に押さえつつ、1つの企画書としてまとまった内容を作成できるとよいでしょう。

また、自分らしい自由な発想で事業アイデアを出すことで、自分自身の個性や価値観を伝えることができます。事業のアイデアはスキルだけでなく、志望度や個性など多岐に渡るアピールが可能です。

事業アイデアの考え方例
  • 競合他社のサービスと比較する
  • 既存ターゲットと異なる層を狙ったサービスを企画する
  • サービス利用者を集めて使用感や改善案など意見出しする
  • 複数のサービスを組み合わせる

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新規事業のご提案 「高価格帯のブランド展開」

今後、貴社が更なる成長を遂げるために今まで展開をしてこなかった高価格帯のブランド展開を提案します。以下が具体的な提案の内容になります。

現状
・低価格帯のブランドはトップシェア
・利益率は横ばい

提案
・高価格帯のブランドを新規に展開

背景・理由
・今までのリソースを活かして展開可能
・低価格帯で培ったノウハウを展開できる
・利益率が高い高価格帯製品で利益率向上に寄与

方法
・新規に店舗を設けず、既存店舗内に高価格帯のコーナーを設ける
・高価格帯のブランドは新たなデザイナーに依頼しシニア層の取り込みを図る

私は貴社の店舗に1か月間で平日2回、土日どちらかに1回ずつ通うことで、店舗周辺にシニア層のお客さまが多く歩いている点に気付きました。そのうえで、各ブランドの公開情報を拝見させていただき、高価格帯製品であれば他社と差別化しやすいのでは、と考えました。

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④自己PRの補足情報

自由記述欄は自己PRを補足するために利用するのもおすすめです。ESに自己PR欄が別途設けられている場合でも、以下の例のように自己PRの根拠となる補足情報や、自己PRの欄が狭くて書き切れなかったエピソードなどを記載すると良いでしょう

  • 設問にはないが、応募までとくに準備に力を入れたこと…「OB・OG訪問を10人おこないました」
  • 自己PRの根拠となる話…「粘り強さが強みです。4年かけて〇〇賞を受賞しました」
  • 設問回答欄が小さく記載できなかった話…アルバイトやサークルの話を掘り下げる

自己PRの考え方や伝え方はこちらを参考にしてくださいね。

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例文

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ここでは、自己PRとして記載した「未経験から必ずトップの成果を出しきる信念」について、エピソードを記載します。

経験0からエースになるまでの取り組み

物事を始める際に、未経験でゼロベースだったとしても、必ず高い成果を出すまでやり遂げる信念が強みだと考えています。

ダンスサークルの経験

同期50名、高校からダンスをやっていた経験者40名の強豪サークルにて、1年目は立ち位置が一番後ろ。⇒毎日、朝・昼・晩と自主練習を平均5時間、コンテストエントリー年間2回、自腹でダンスレッスン週3日に3年間通い、大学3年のときにチームリーダーとして振り付け担当となりました。

社会に出ても、周囲にレベルの高い人はたくさんいると思います。しかし、必ず上にいくという信念と継続力があれば、未経験でも問題ないと信じています。必ずやり切るポリシーは、貴社の成果主義の風土に活かせると考えています。

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乾 花穂子

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応募先企業と自分の関係性を自由記述欄に書き込むのもあり

履歴書やESではさまざまな質問項目があり、すでに自分の体験や個性を書き切ったという人は、自由記述に何を書けば良いのか悩むかもしれませんね。そのような場合は、応募先企業と自分の関係性について振り返り、それを自由記述欄に書くのも手です。

たとえば、ある食品メーカーが製造しているお菓子を部活の帰り道にいつも食べていたなど思い出のエピソードがある人は、そのことを伝えると企業も喜ぶのではないでしょうか。担当した学生の中には「私の好きな商品ベスト3」とタイトルをつけて自分のエピソードを盛り込みながら、企業と商品に対する愛情を伝えていた人がいました。このように自分と企業との接点を自由記述に書くのもおすすめです。

過去にはインターンの御礼を書いた人も

またインターンシップでお世話になったことの御礼を書くという人もいましたね。インターンシップで学んだことや心に響いたことなどが自由記述欄に書けるでしょう。さらにその経験を現在の大学生活にどのように活かされているのかまでを書けると、志望度の高さと成長意欲の両方をアピールできますよ。

自由記述欄を作成する3ステップ

自由記述欄を作成する3ステップ

自由記述欄のテーマが決まっても、どのように作成すればよいか悩む人も多いのではないでしょうか。何も考えずに、書きたいことを盛り込むだけでは効果的なアピールにはなりません。

ここからは、取り組みやすいように3つのステップに分けて自由記述欄の作成方法を解説します。より魅力的に見せるコツも併せて紹介するので、一緒に確認してみましょう。

①アピールする要素を決める

まずはじめに、自由記述欄でアピールする要素を絞り込みましょう。志望する業界、職種、応募要件などを確認し、企業が最も求めていることは何か想像してみてください。

「自由記述欄では自己PRをする」と大テーマを決めたとしても、自己PRを5つも6つも詰め込んでしまうと、伝えたい要素がぼやけてしまいます。もっとも強調したいことは何か、アピールしたい要素を厳選するのが大切です

もしアピールしたい内容がまとまらなければ、改めて自己分析をおこなうのもおすすめです。志望する企業にどんな貢献ができるかを改めて考えてみましょう。

自己分析のやり方はこちらの記事を参考にしてください。

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個性や志望動機、スキルなどすべてのテーマをアピールするのは不可能です。大テーマを決めたうえで、もっとも強調したい要素を抜き出していくとよいでしょう。

②構成を練って下書きする

アピールする内容が決まったら、次に構成を練っていきます。選考用紙を2~3枚コピーをとって、まずは下書きをしていきましょう。下書きをする際は、以下の点もふまえて構成を検討していきます。

  • 絵や図、イラストを使用するのか
  • 文量や文字の大きさはどうするか
  • 色ペンは使うのか

③第三者に確認してもらう

下書きまで終えたら早速清書をするのではなく、第三者に確認してもらうのがおすすめです。自分で見返したときはバッチリと思っていても、客観的な目線で見ると想定外のイメージが伝わってしまったり、読みづらいと思われたりすることもあります。

下書きを確認してもらうのは社会人の先輩や学生課の職員、エージェントのキャリアアドバイザーなどがおすすめです。就職活動を経験したことがある、知見を持った人からのアドバイスのほうが安心ですよね。また、複数名からアドバイスがもらえると、より内容をブラッシュアップすることが期待できます。

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第三者のチェックが終わったらいよいよ清書に入ります。本番用紙に書く際も、万が一のときに細かく修正できるよう、鉛筆など消せるもので下書きするのがおすすめです。

自由記述欄を書くときの注意点

自由記述といっても、読み手の目線を忘れて全て自由に書いてしまうと評価が下がる可能性があります。記載する内容はあくまでも自由でOKですが、作成する際に必ず押さえてほしい注意点を3つ解説します。

企業からの指示内容は必ず確認する

自由記述欄を作り始める前に、書き方について企業から指示がないか必ず確認をしましょう。企業によっては次のような一定のルールを設けていることもあります。

  • 色は黒のみ
  • 画像の利用は禁止
  • 図や絵を必ず盛り込む

記載ルールを見落として自由記述を作成すると、どんなに良い内容でも評価を落としたり、最悪の場合は選考対象外になってしまう恐れがあります。企業ごとに自由記述欄の記載ルールや形式は異なるため、まずは指示の有無を見落とさずにチェックしてください

空欄を作らない

自由記述を作成する際は、空欄を作らないように注意してください。自由記述を白紙で提出する人はさすがにいないと思いますが、広いスペースに対して空白が多いと、志望度が低いと捉えられる可能性もあります

自由記述欄を設ける目的の1つとして志望動機を知りたい、という採用担当者の思いがあるため、ネガティブな印象を与えないよう必ずスペースは埋めきりましょう。

情報を重複させない

ESの他の設問項目に記入した内容をそのまま自由記述欄にも書いてしまうのは避けましょう。情報が重複していると、「手抜きなのかな」「ほかにアピールすることがないのでは」など、悪いように捉えられるかもしれません

ただし、他の設問項目で答えた内容を、より深く掘り下げて自由記述欄に書くのは問題ありません。志望動機や自己PRを一度答えていたとしても、プラスαの要素があれば、付け足して記載していきましょう。

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他項目の内容をそのまま使ったり、文末の表現を変更するだけといった書き方は控えましょう。

塩田 健斗

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事業アイディアや新規事業を提案する際は否定や批判をしないよう気をつけよう

企業研究に力を入れる学生も多く、自由記述欄に志望先企業の事業アイデアや新規事業の提案について記述する学生も増えていますが、留意点を確認しておきましょう。

ある学生は、志望先企業A社を応募するにあたり、ライバル会社B社との商品比較を熱心におこない、プレゼン型の新商品提案について自由記述欄に記載しました。本人は自信を持って書き上げたのですが、採用担当者から「非常によく書けているね」とお褒めの言葉をいただいた直後に「君は、B社が向いていると思うよ」と言われたそうです。

提出したESをあとから振り返って見てみると、志望するA社の製品よりもB社の方が優れているという点を前面に出し過ぎて、企業からすると自社の製品を否定されているように感じたのかもしれませんね。

事業アイデアや新規事業の提案をする場合は、否定や批判をしないよう注意してください。その企業の良い所をしっかりと把握し、そのうえでさらに良くするためにはといった視点で提案すると良いのではないでしょうか。

採用担当者の目を引くための2つのコツ

採用担当者の目を引くための2つのコツ

採用担当者は、数多くの自由記述欄を見ることになります。多くの就活生のESに埋もれずに、一目置いてもらうためのコツを2つ解説します。

パワーポイントでの資料作成や、社会人になった後の資料作りにも活かせるようなテクニックをお伝えするので、しっかり読んで実践していきましょう。

①レイアウトや色にこだわる

自由記述は文字だけで伝えるのではなく、全体のレイアウト・デザイン・配色といった要素にこだわってみましょう。具体的には、以下の項目を確認してみてください。

全体の構成で意識するポイント
  • 読みやすいように適宜余白を設ける
  • 文体、文字サイズを統一する
  • 似た情報をグルーピングする
  • 強調したい部分を大きくする・色付けする

上記を意識することで、強調したいポイントが相手に伝わりやすくなります。文字をたくさん書いても、全部読まれるとは限らないため、絶対に伝えたい要素は太文字の見出しにするなど強弱をつけましょう

②画像やグラフを効果的に使う

自由記述には画像やグラフを効果的に使い、視覚的に伝えることも重要です。自己PRや人となりなどの情報は、文字だけではなく画像やグラフなどの資料があると理解が促進されて伝わりやすいですよね

また画像やグラフを用いると、一目で情報を把握できるので、文字だけの内容よりも採用担当者の目に留まりやすくなります。

  • チームワークを重視する職場を志望していると記載し、サークルやゼミなど大人数で笑顔で写った写真を添付する
  • 継続力を強みとしてPRし、長年続けた物事の記録を図やグラフで時系列に見せる

上記のように、内容によっては画像やグラフのほうがぱっと見て伝わりやすい場合があります。

アップロードした画像


キャリアアドバイザー

自由記述欄は、一人あたり30分など時間をかけて見てもらえるものではありません。数十秒、数分見ただけで要点が伝わるかどうかを意識しましょう。

長尾 美慧

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図だけではなく画像も加えたほうが印象に残りやすくなる

採用担当者は毎年、学生が書いた多くの応募書類に目を通します。そのため、文字情報だけの応募書類では読むのも大変でしょう。もしかすると飽きてしまう場合もあるかもしれませんし、ほかの学生との差別化も図りにくいですよね。また心理学の「画像優位性効果」では、「文字情報だけで伝えるよりも、画像も合わせて伝えた方が記憶に残りやすいし理解もしやすい」といったことが言われています。

上記でも説明した通り、ESの自由記述欄はスペースが広いケースが多くあります。同じ内容でも文字で埋め尽くされたESより、レイアウトやデザインに工夫がなされている方が採用担当者の記憶に残りやすくなると思いますよ。またデータなどの数字情報を用いる場合はグラフ化するなど工夫を凝らすとよいでしょう。画像やイラストを盛り込むのもインパクトがありそうですね。

自由記述欄は、採用担当者の興味を惹きつけ記憶に残るような書き方をすることをいつもよりも心掛けるようにしましょう。

伝えたい要素を絞って効果的に自由記述を活用しよう

自由記述欄は、企業が意図をもって設けている項目です。活用次第で自身を効果的にアピールすることができます。

ただし、あれもこれも盛り込んでは読み手の負担になってしまうため、アピールしたい内容を絞り、効果的に自由記述を活用しましょう。自分本位で自由に記載するのではなく、採用担当者が知りたい項目を意識しながら作成してください。

自由記述欄の書き方を徹底解説!採用担当の目を引くコツも紹介【就活】

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