目次
- エントリーシートの資格欄は有効なアピールになる! 好印象を残す書き方を学ぼう
- まず押さえよう! エントリーシートに資格を書く4つのメリット
- ①熱意をアピールできる
- ②専門分野のスキルをアピールできる
- ③人柄や価値観を理解してもらえる
- ④面接で話題をつくりやすい
- エントリーシートの資格欄でアピールになる資格8選
- ①TOEIC
- ➁英検
- ③日商簿記
- ④運転免許
- ⑤MOS
- ⑥ITパスポート
- ⑦秘書検定
- ⑧国家資格
- エントリーシートへの記載は避けたほうがいい資格の特徴
- ①応募企業の職種・業界にまったく関係がない資格
- ②かなり昔に取得した有効期限切れの資格
- ③スコアや級が低い資格
- これで完璧! エントリーシートの資格欄の書き方
- ①正式名称で記載する
- ②「合格」と「取得」を適切に使い分ける
- ③日付の書き方はエントリーシート全体で統一する
- ④取得した年月順に記載する
- ⑤西暦・和暦はどちらかに統一する
- ⑥上位の級を記入する
- 要注意! エントリーシートに資格を書くときの3つの注意点
- ①募集要項から応募に必須の資格がないか確認する
- ②嘘は書かない
- ③資格がない場合でも空欄にしない
- 資格取得も自己PRのひとつ! 頑張っていることがあれば有効にアピールしよう!
- OK例文①資格を取るための目標達成・粘り強さがある
- OK例文②計画性・継続性がある
- OK例文③専門スキルがある
- エントリーシートの資格欄を差別化することで有利に進めよう
エントリーシートの資格欄は有効なアピールになる! 好印象を残す書き方を学ぼう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「エントリーシート(ES)の資格欄はどう書けば良いのでしょうか? 」
「就活ではどんな資格が評価されますか? 」
といった質問を受けます。資格の書き方が間違っていると自分の印象を悪くしてしまう可能性があるので、記入のポイントをしっかり押さえておくことが大切ですよ。
また「この資格は書いても意味がないかも……」と思い込み、持っている資格を書かない人もいますが、評価につながる資格を知っておけば資格欄を有効なアピールの場にすることも可能です。
この記事では、ESの資格欄の正しい書き方やESに書くべき資格の例などを紹介します。これらを理解しておけば、自信を持って企業にESを提出できますよ。
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まず押さえよう! エントリーシートに資格を書く4つのメリット
ほとんどの企業のESの資格欄は、学生時代に頑張ったことや志望動機、自己PRなどと比べると書ける文字数は多くありません。そのため、特段考えることなく持っている資格を記入したり、重要でないと判断して無記入で提出する学生も少なくありません。
しかし、企業が書類選考として資格の記入を求めるのには必ず理由があります。まずは、これから解説する「ESに資格を書くメリット」を理解しましょう。メリットをしっかり把握しておけば、資格欄を通して企業に自分のスキルや適性を効果的にアピールできますよ。
①熱意をアピールできる
志望する企業が求める資格をしっかりと見極めてESに記載すれば、志望企業への志望度の高さをアピールすることができます。
資格は時間をかけて勉強する必要があり、受験料や参考書代などのコストもかかりますよね。入社後の業務に直結する資格を持っているということは、企業の業務や業種に強い興味や関心があることを示す証拠になります。
そのため、たとえば書類選考でほかの学生と志望動機の精度で横並びになったとき、資格欄に企業が求める資格が記載されていれば、通過する可能性が高まりますよ。

キャリアアドバイザー
②専門分野のスキルをアピールできる
資格を持っているということは、客観的にその分野の知識やスキルが担保されているということです。
ガクチカや自己PRで記載する「リーダーシップ」や「企画力」のように証明が難しいスキルとは異なり、資格は第三者機関が知識やスキルの保有を保証してくれるため、企業に対して人材としての自分の魅力を効果的にアピールできます。
特に、財務や法務、海外営業などのように、業務において専門知識を必須とする職種や業種は資格が高く評価される傾向がありますよ。

キャリアアドバイザー
言葉や文字で「英語力がある」「会計の知識がある」と伝えるよりも、「TOEFL-iBT100点」や「公認会計士」と資格という形で示せることは選考において大きな利点になります。
③人柄や価値観を理解してもらえる
資格の取得には努力が必要であるため、興味や関心がなければ勉強を続けることができません。そのため、企業は資格から、学生の興味や志向といった人となりを読み取ることができます。
たとえば、ITパスポートやG検定、Javaプログラミング能力認定試験といったIT系の資格からは、パソコンやプログラミングへの興味を読み取ることができます。計算能力が高く、情報処理や論理的思考に長けているという印象にもつながりやすいです。
また、TOEICやスペイン語検定など言語系の資格からは、外国人とのコミュニケーションへの関心が高いことがわかります。このような学生は、社交的でオープンマインドであることが多く、営業職への適性が予測されます。

キャリアアドバイザー
自分の性格については自己PRの欄に書いてアピールする人が多いですが、資格欄もうまく活用すれば人となりを伝えることができますよ。
④面接で話題をつくりやすい
資格を使って、面接において面接官に対して印象を残すこともできます。資格を取得するまでに苦労したことや、なぜその資格を受験しようと思ったのかについて語ることで、ESに書いていない、もう1つのガクチカを伝えることができるのです。
資格欄に珍しい資格を記載してほかの学生と差別化するのも就活戦略の一つです。たとえば漢字検定1級や世界遺産検定、イルミネーション検定のような資格は、ビジネスにおいてあまり実利がなく、就活でもスキルや知識のアピールにはなりません。
しかし、以下のような話題で面接官との距離を詰めることで、ほかの学生との差別化につなげることはできますよ。
- その資格に興味を持ったきっかけ
- 勉強や受験のときの思い出・笑い話
キャリアアドバイザーが読み解く!資格を記入することのさまざまなメリット
最後までやり遂げる力や継続力をアピールできる
資格を取得するには、難易度にかかわらず、勉強や情報収集など何かしらの努力が不可欠です。資格を記載することで、継続的な努力ができる人であることをアピールできるでしょう。
特に、合否だけでなくTOEICのように点数が伸びていく資格であれば、「初めての受験では650点だったのが、800点まで伸ばせた」というような、成長の過程をアピールすることもできます。ただ取得・合格するだけを目的とせず、その先にある自分の目標などもあわせて語ることができれば、志望動機との関連性も深まり、より説得力が増すでしょう。
なお、社会人になった後は、所属部署や業界によって資格の一貫性が必ずしも求められない場合もありますが、学生のうちは将来の目標と資格に一貫性があるほうが、就活でのアピールになりやすいですよ。
エントリーシートの資格欄でアピールになる資格8選

ESの資格欄には基本的に入社後の業務に活かせる資格を記入する必要があります。どのような資格が活かせるのかは、募集要項を確認したりOB・OG訪問や会社説明会で業務内容について詳しく質問したりして確認することができます。
ここからは一般的にESに書くとアピールにつながりやすい資格を8つ紹介します。自分が持っている資格があれば積極的にESに記入しましょう。
①TOEIC
TOEICは、日本で開発された世界共通の英語力を証明する資格です。TOEICの公式ホームページによると、世界160カ国の企業や教育機関で英語力を客観的に評価する資格として採用されています。就活においても、ESの資格欄の記入例としてTOEICを記載している企業も多いですよ。
- ビジネスレベルの英語読解力・リスニング力があることを証明できる
- 英語を業務で多用する職種(海外営業・調達など)で重宝されやすい
- 英語力が求められる総合商社や外資系企業、社内公用語を英語にしている企業で評価されやすい
さらに、Speaking & Writing Testsのスコアを記入することで、英会話力やライティングスキルもアピールすることができます。

キャリアアドバイザー
日本企業全体の海外展開が加速しており、どのような企業であっても、TOEICは評価につながります。
TOEICスコアをアピールする方法はこちらで解説しています。
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➁英検
英検は、文部科学省が後援している、日本の英語学習で身に付けた英語力を証明する資格です。英検は難易度が低い方から、5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の7段階に分かれています。英検公式ホームページによると、大学3年目の英語力を証明するためには、2級〜準1級の合格が必要になります。
英検では、リーディング・リスニング・スピーキング(面接)・ライティングの4技能を評価していますが、スピーキングのスキルは、2級や準1級レベルでは高い英会話力をアピールすることはできません。英会話力が求められる職種(海外営業・コンサル・外資系の職種全て)では、TOEFL-iBTやIELTSの資格を記入することをおすすめします。

キャリアアドバイザー
英検は日本の教育機関のカリキュラムで身に付けられる英語力を証明する資格です。準1級以上では、難しい英文の読解力やリスニングを証明することが可能です。
③日商簿記
簿記は、企業経営の成績表である財務諸表を読み解くスキルを証明する資格です。難易度が低い順に、原価計算初級・簿記初級・3級・2級・1級の5段階に分かれており、就活の資格としては3級も評価されますが2級以上であれば専門性を高く評価されるでしょう。
- 財務
- 経理
- 会計コンサル
- 総合商社の営業職
- 銀行員
たとえば大手総合商社やコンサルティングファームでは、業務において企業の経営に携わるため、財務諸表を読み解くスキルとして入社前に簿記2級の合格が推奨されているケースもあります。
④運転免許
運転免許は、資格そのものが高く評価されることはないものの、ほかの学生と書類選考において横並びになったときに評価の基準になります。
汎用性の高い資格であるため、さまざまな業種でアピールしやすい資格です。特に地方勤務で外回りが中心の営業職は、移動のたびにタクシーを使用していては経費がかかりすぎるので、運転免許があり自動車で営業先まで移動できる人が重宝されますよ。

キャリアアドバイザー
物流関係の仕事では運転免許が応募の必須条件になっていることが多いため、必ず資格欄に記入しましょう。
⑤MOS
MOSとは、Microsoft Office Specialistの略称で、企業のオンライン業務の根幹を担うWordなどのインターネットスキルを保証する資格です。
- Word
- Excel
- Power Point
- Access(データベース管理ソフト)
- Outlook(電子メール)
こちらも、運転免許同様、資格単体が高い評価を受けることはないものの、インターネットを使った業務はすべての職種において当たり前になっているため、ほかの学生と横並びになったときの評価基準になります。
大学でWindowsを使って論文を書いたり、プレゼン資料を作ったりしていれば比較的容易に取得が可能です。Macユーザーの学生はMOSの勉強を通してWordやExcelに慣れておきましょう。

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ただし、システムエンジニアのようにプログラミングスキルを求めるような職種での評価にはつながらないことに注意してください。
MOS資格をアピールするコツはこちらで解説しています。
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⑥ITパスポート
ITパスポートは国家資格であり、情報セキュリティの基礎知識や思考に加え、ITを使った経営や法律に関する知識を保証する資格です。
ITパスポートは、基礎情報技術者試験やITコーディネータのような専門スキルを保証する資格への基礎知識を身に付けることができるため、学生は企業に対してITスキルのポテンシャルをアピールすることもできます。
- システムエンジニア
- IT関連の営業職
- ITコンサルタント

キャリアアドバイザー
ITパスポートはあくまでITスキルのポテンシャルの保証であって、プログラミングスキルの保証にはつながらないことに注意してください。
⑦秘書検定
秘書検定は、社会人に必要な身だしなみや職務知識、マナーやコミュニケーションなどを保証する資格です。営業職や事務職に必要なビジネスパーソンとしてのルールやマナーを身につけていることをアピールできます。

キャリアアドバイザー
技術職や開発職などの理系の職種や、法務や財務などの文系の専門職種では単独の資格としては評価されにくいです。
秘書検定のアピール方法は以下の記事で解説しています。
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数字に強い印象につながる「珠算検定」についてアピールしたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。履歴書の書き方を紹介していますが、エントリーシートに書く際にも取り入れてみてくださいね。
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⑧国家資格
業種によって就活で評価される国家資格としては、公認会計士、宅地建物取引士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、基本情報技術者試験などが挙げられます。
国家資格は知識やスキルの評価が厳しく、資格取得の難易度も総じて高い傾向にあります。そのため業務に直結する国家資格であれば、就活においてほかの学生に対して優位に立つことができます。

キャリアアドバイザー
就活のために取得を検討する際は、取得に相当な時間とコストがかかることに注意し、ES作成や面接対策に支障がないようにスケジュール管理をしましょう。
これまでに紹介した資格以外にも、就職に有利な資格はあります。くわしくは以下の記事で紹介しているので併せて確認してくださいね。
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キャリアアドバイザーが読み解く!選考で資格はどれくらい有利になる?
専門職と総合職で重要度はかなり異なる
これまでESに書くべき資格について解説しましたが、選考において資格がどれほど重視されるかは業界や職種によって異なります。特に、経理やIT、不動産といった専門職では非常に重要視されます。たとえば、「簿記2級以上」がESの必須条件になっている企業もあるほどです。
一方で、総合職の選考では、資格はプラスの評価につながりはするものの、合否を決定づけるほど重要ではありません。ポテンシャルや人柄、これまでの経験などがより重視される傾向があります。
そのため、自分が志望する業界や職種が資格を重視するかどうか、事前に調べてみましょう。
業界特有の質問にも対応!そのまま使えるESが作れるツールです
ESに何を書けばいいか困っていはいませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、ESだけに時間をかけてはいけません。
そんな時は穴埋めに当てはめるだけでESが完成する「ES回答作成ツール」を活用しましょう。業界別の実際の質問にも対応しているので、志望業界に合わせたESを作れます。
無料で使えるので、ぜひ活用して志望企業のESを突破しましょう。
エントリーシートへの記載は避けたほうがいい資格の特徴
これまで就活においてアピールになる資格を紹介しましたが、「持っている資格はすべてESに書くべき」というわけではありません。取得した資格の種類や時期、レベルによっては、ESに書くことで意図せずマイナス評価につながってしまう場合もありますよ。
- 応募企業の職種・業界にまったく関係がない資格
- かなり昔に取得した資格
- スコアや級が低い資格
ここからは、ESに書くのは避けておきたい資格についてくわしく解説します。自分が持っている資格を書いても良いのか迷ったときに参考にしてくださいね。
①応募企業の職種・業界にまったく関係がない資格
ESに書くのを避けておきたい資格の1つ目は、応募企業の職種・業界にまったく関係がない資格です。
企業は書類選考時に何千何万という膨大な数のESを受け取ります。1枚1枚のESをしっかりと読み込む時間はないため、関係のない資格を書いて少しでも採用担当者が違和感を抱いたら、不合格と判断されやすくなってしまいます。
自分が持っている資格が応募企業の職種・業界に関係があるかどうかわからない場合は、以下の方法で確認しましょう。
- 募集要項の「応募条件」や「保有が望ましい資格・スキル」の欄を確認する
- OB・OG訪問で先輩にどのような資格があれば業務に役立つか聞く
- 会社説明会で人事や採用担当者に高評価につながりやすい資格を聞く
②かなり昔に取得した有効期限切れの資格
ESに書くのを避けておきたい資格の2つ目は、かなり昔に取得した有効期限切れの資格です。資格のなかには、一定期間が経つと効力を失うものがあります。まずは自分が持っている資格の公式ホームページを見て、有効期限があるのか確認しましょう。
- 運転免許:5年(優良運転者の場合)
- 消防設備点検資格者:5年
- ボイラー溶接士:2年
また、多くの学生がスコアを持っているTOEICについては、有効期限はないもののスコアや試験日が記載された「公的認定証」を再発行できるのが試験日から2年以内とされています。公的認定証が手元にない場合は、企業側から提出を求められたときに備えて早めに再発行しておきましょう。

キャリアアドバイザー
企業によってはTOEICについて「◯年◯月以降に取得したスコアに限る」など条件を設けている場合もあるので、このような指定がないかESを提出する前に確認してくださいね。
③スコアや級が低い資格
志望企業に関連性のある資格であっても、スコアや級が低い資格は選考においてあまり役に立ちません。
資格の保有は必須条件ではないので、低いスコアや級の資格しか記入できるものがなければ、資格欄はあえて「特になし」と記載し、ガクチカや志望動機などで挽回する戦略をとったほうが、書類選考突破の可能性が高まるケースもあります。
たとえば、外資系コンサルティングファームに2人の学生が応募してきたとします。
国際教養学部を卒業見込みで、英語で経済や経営に関する授業を一通り学んでいるが、特に資格はなし
経営学部を卒業見込みで、TOEICが300点
この場合、英語で業務をおこなう企業にとって、Aの学生のほうが今後の成長が見込まれるため、Bの学生よりAの学生のほうが選考突破の可能性が高くなると考えられますよ。
TOEICは600点未満はアピールになりにくい
TOEICの公式ホームページによると、2023年度のTOEICテスト(Listening & Reading)の平均点は990点満点中、612点です。就活で評価されるために記入する資格としては、TOEICに関しては平均点を下回る600点未満はアピールにつながりません。
むしろ、英語力が全体平均に満たないと判断されマイナス評価につながることもあります。外資系企業や総合商社など、高い英語力が求められる企業に応募する場合は800点以上のスコアが望ましいです。
- TOEFL-iBT:90点
- IELTS:スコア7.0
- 英検:準1級
- 簿記:2級
漢字検定などはアピールには弱い
中学や高校受験で重宝された漢字検定は、就活においては評価につながりにくい資格です。漢字検定が証明する日本語能力の高さは、インターネットが普及した現代では予測変換などのPC機能で補填されてしまい、業務で活きる機会が減っています。
1級を取得していれば相当な努力の証拠としてアピール要素になることもありますが、それでも業務との関連性やビジネス上の有用性という観点で考えると、就活においてあまり効果は期待できません。

キャリアアドバイザー
仕事に関係ない資格でも、面接の話題づくりや自分の興味関心を伝える手段として役に立つことがあるので、資格を持っていること自体がまったくの無意味というわけではありません。
スポーツの段や級などは「趣味・特技欄」や「ガクチカ」への記入が無難
スポーツに関する段や級を資格欄に記入するのはおすすめしません。スポーツの段や級は、スポーツを極めている証明にはなるものの業務に対する自分のポテンシャルを伝えることはできず、就活においてあまり評価につながらないからです。
しかし、スポーツに打ち込んだ経験はほかの学生と差別化できるアピールポイントになるのも事実です。そのためスポーツの段や級についてESに書きたい場合は、資格欄ではなく「趣味・特技欄」や「ガクチカ」など自分の価値観や過去の経験について伝える欄を活用しましょう。
- 取得までにかかった期間や費やした練習時間を書く
- 取得までに経験した挫折や成功体験を説明する
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージアピールできる資格がない場合は?
資格の有無を必要以上に気にする必要はない!
ESでアピールできる資格がない、あるいはレベルの低い資格しか持っていないと不安を感じている人もいるかもしれません。しかし、そのことを特に気にしすぎる必要はありません。
総合職採用の場合、資格の有無だけで合否が決まることは基本的にありません。企業は、資格を持っていることをあくまでも「その学生の一面」として判断するためです。
空欄が気になる場合は、もし現在資格の勉強中であればその旨を記載しても良いでしょう。
ES対策は「ES回答作成ツール」を活用しよう!
ESに何を書けばいいか困っていはいませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、ESだけに時間をかけてはいけません。
そんな時は「ES回答作成ツール」を活用しましょう。選考突破のポイントを押さえたESが穴埋めだけで完成します。さらに業界特有の質問にも対応しているので、業界ごとの対策ができているESが作成可能です。
無料で使えるので、ツールを活用して志望業界のESを突破しましょう。
これで完璧! エントリーシートの資格欄の書き方

就活生
ESに書く資格の基準はわかりました。これであとは資格欄に記入するだけですね!

キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください。資格の書き方にはマナーがあるのでまずそれを押さえましょう。
ここからは、ESの資格欄の正しい書き方を解説します。書き方のポイントを押さえてから資格を記入すれば、後から修正する手間が省けますよ。ESを提出する前の最終チェック用のリストとしても活用できるのでぜひ参考にしてください。
①正式名称で記載する
ESに資格名を書くときは、必ず正式名称で記載しましょう。たとえば「英検」は「実用英語技能検定」が正式名称です。
日常生活では多くの資格が略称で呼ばれているので資格欄にもそのまま書いてしまう人がいますが、略称で記入すると雑な印象につながってしまう恐れがあります。
- 運転免許→普通自動車第一種運転免許
- 英検→実用英語技能検定○級
- TOEIC→TOEIC Listening&Reading Test 〇〇点
- 簿記→日商簿記検定○級
- 秘書検定→秘書技能検定○級
- ファイナンシャルプランナー→○級ファイナンシャル・プランニング技能士試験

キャリアアドバイザー
資格の正式名称は公式ホームページに記載されているので、資格欄に記入する前に一度確認してくださいね。
②「合格」と「取得」を適切に使い分ける
ESの資格欄では、資格名のあとに「合格」や「取得」といった習得したスキル・知識の状態を記入する必要があります。「合格」と「取得」には明確な違いがあるため、適切に使い分けることが大切ですよ。
- 合格:試験に受かった状態。合格証が交付される。
- 取得:資格が認められて特別な権利や称号を得た状態。免許証や資格証が交付される。
たとえば、英検は検定試験であり合格証が発行されるため「合格」が適切ですが、運転免許は運転できる権利を得るもので免許証が交付されるため「取得」が正しい書き方になります。
- 実用英語技能検定準1級 合格
- 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格
- 基本情報技術者試験 合格
- 普通自動車第一種運転免許 取得
- 宅地建物取引士 取得
- ファイナンシャル・プランニング技能士2級 取得

キャリアアドバイザー
TOEICは権利や称号を得るための試験ではありませんが、合否判定がない形式であるため「〇〇点取得」と記載する形になります。
③日付の書き方はエントリーシート全体で統一する
ESの資格欄には、資格名と合わせて、資格を取得した時期も記入する必要があります。一般的なESの資格欄には取得年と取得月の枠があるだけなので、枠に数字を記入するだけで問題ありません。
しかし、企業によっては独自のESのフォーマットを採用していて上記のような枠がなかったり、取得した日まで記載する必要があったりして、取得年月日の書き方に迷うこともあります。
この場合、どのような日付の書き方をしても問題ありませんが、ES全体で書き方を統一することを意識しましょう。
- 「20XX年X月X日」
- 「20XX年0X月0X日」(月日が一桁の数字の場合)
- 「20XX/X/X」
- 「20XX/0X/0X」(月日が一桁の数字の場合)

キャリアアドバイザー
書き方がバラバラだと大雑把な印象につながったり、ESの完成度が低いと思われたりする可能性があります。
④取得した年月順に記載する
ESに資格を記入するときは、取得した年月順に上から書いていきましょう。最初に取得した資格が資格欄の一番上に来るイメージです。
- ビジネス用の書類として完成度が高い印象になる
- 自分のスキルアップや興味の変化を企業側に伝えられる
ESの資格欄に取得年月の枠がない場合は、志望企業の業種やエントリーした職種に関連性のある順番で資格を記載しましょう。
- SEにエントリーする場合:ITパスポートなどのプログラミング系の資格
- 海外営業や外資系企業にエントリーする場合:TOEFL-iBTやIELTSなどの英語資格
⑤西暦・和暦はどちらかに統一する
資格の取得年は西暦(20XX年)や和暦(平成X年や令和X年など)で表記しますが、ES全体を通してどちらか一方に統一することが大切です。表記が混ざっているとパッと見たときに煩雑な印象になり、また取得順に並んでいるのかどうかもわかりづらくなってしまいます。
- 企業からの指定がある場合はそれに従う
- こだわりがないなら元号の変化がなく計算間違いが起こりにくい西暦がおすすめ

キャリアアドバイザー
西暦と和暦の変換は間違えやすいため、迷ったらネット上に掲載されている早見表を参考にしましょう。
キャリアアドバイザーが読み解く!ESの書き方のマナーは非常に重要
特に和暦と西暦は必ず統一しよう
これまで解説してきたように、書類全体で和暦と西暦は必ず統一しましょう。社会人になると、社外文書や公的文書など、ルールの厳守が求められる場面が増えます。そのため、就活の段階で基礎的なマナーを習得しておくことは、当然ながらプラスに評価されます。
企業と直接対面する前に届く履歴書やESは、第一印象を決めるといっても過言ではありません。資格取得が必須ではない新卒採用においては、資格の有無や名称そのものよりも、こうした書き方のマナーが見られる可能性が高いと考え、細心の注意をはらいましょう。
ただし、ESや履歴書はあくまで参考資料です。細かな部分ばかり気を取られるよりも、「なぜこの資格を取ろうと思ったのか」「取得後はどのように役立てていくつもりなのか」を話せるほうが大切です。まずは、丁寧に仕上げるという意識で書類作成に取り組んでみてくださいね。
⑥上位の級を記入する
英検や簿記など級の設定がある資格を持っていて複数の級に合格している場合は、もっとも上位の級だけを資格欄に記入しましょう。たとえば簿記2級と簿記3級を持っている場合、ESに書くのは簿記2級のみです。
- 空欄を埋めるための文字数稼ぎだと思われるリスクがある
- 上位の級の合格までにかかった期間がわかりスキルアップへの消極的な姿勢が伝わってしまう場合がある
級数違いの同じ資格を記入するメリットは特にありません。資格欄の空欄が多くなってしまうとしても上位の級のみ記載してください。
ESで悩んだら「ES回答作成ツール」を活用しよう
ESに何を書けばいいか困っていはいませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、ESだけに時間をかけてはいけません。
そんな時は大手企業に内定した先輩達のESをもとに開発された「ES回答作成ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、選考突破のポイントを押さえたESが穴埋めだけで作成できます。
業界特有の質問にも対応しているので、ぜひ活用して志望企業のESを突破しましょう。
要注意! エントリーシートに資格を書くときの3つの注意点

就活生
ESの資格欄の書き方はわかりました! 実際に書くときの注意点はありますか?

キャリアアドバイザー
募集要項で必須の資格が記載されていないかは確認しておきましょう。資格欄を空欄にしないことも大切です。
ESに資格を書くときは以下の3つの点に注意してください。
- 募集要項から応募に必須の資格がないか確認する
- 嘘は書かない
- 資格がない場合でも空欄にしない
ここからはそれぞれの注意点についてくわしく解説します。
①募集要項から応募に必須の資格がないか確認する
ESに資格を記入する際は、志望企業の募集要項をよく確認しましょう。希望する職種によっては、応募条件として特定の資格の取得や、スコアの最低点数が設定されていることがあります。
必須の資格やスコアの条件が書かれている場合は、自分が応募条件を満たしていることを示すため、募集要項の内容に沿う資格を記載することが大切です。
特に志望度が高い企業は、前年度の募集要項を読んで応募に必須の資格がないか、早い段階で確認しておくことをおすすめします。
資格の勉強時間を考慮すると、国家資格が必要になる専門職を除き、本選考のエントリーが始まる3月までちょうど半年間ある9月には前年度の募集要項を読み込んでおけると理想的です。
②嘘は書かない
「資格ってスコアや合格証を出すように求められてないし、少し盛っても良い 」と思うことがあるかもしれませんが、ESの資格欄に嘘を記入してはいけません。
資格を含むESの記入項目はすべて経歴として、企業に評価されます。そこに嘘があれば、経歴詐称として厳しく咎められる可能性がありますよ。もし内定後や入社後に資格の証明を求められて経歴を詐称したことがバレると、以下のようなリスクがあります。
- 内定取り消し
- 減給
- 左遷
- 懲戒処分
- 解雇
特にTOEICは、応募基準のスコアを設定している企業が多いです。もし基準の点数を満たしていなくてもスコアを盛ると経歴詐称になります。くわしくは以下の記事で解説しているのでリスクについて理解しておきたい場合はチェックしてみてください。
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キャリアアドバイザー
嘘の情報を書いてはいけないというのは、資格欄に限らずES全体に当てはまることです。内容の間違いがないようESを提出する前はしっかり確認してくださいね。
③資格がない場合でも空欄にしない
資格欄に記載できる資格がない場合、空欄のまま提出すると記載が漏れていると勘違いされることもあるので、資格名を記入する部分に「特になし」と書いて提出しましょう。
「資格欄が空欄だと勉強や努力をしていないと受け取られてしまうかも……」と思うことがあるかもしれませんが、志望する企業やエントリーした職種との関連性がない資格を無理に記入する必要はありません。

キャリアアドバイザー
ESの資格欄は、志望企業に自分が持つスキルや知識が業務に直結することをアピールする場であることを、覚えておきましょう。
取得見込みの資格を記入しよう
これまで「資格欄で嘘をついてはいけない」「取得していない資格を取得したと記載すると経歴詐称になる」と説明しましたが、まだ取得していないことがわかる書き方であれば取得見込みがある資格を記入するのは問題ありません。
- 試験結果がまだ出ていないが取得の可能性が高い場合:「〇〇資格 ◯月取得予定」
- 試験に向けて勉強に取り組んでいる場合:「〇〇資格 取得に向けて勉強中」
取得見込みがある資格を記載しておけば、スキルアップに向けて積極的に取り組んでいる姿勢をアピールできますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!資格を記入する際の注意点
嘘は絶対NG!重いペナルティが課される可能性も
まず、虚偽の情報を記載することは絶対にやめましょう。たとえばTOEICの点数を偽っていた場合、入社時に証明書類を求められれば、すぐにばれてしまいます。企業が応募者全員の経歴の調査をするかは企業によりますが、虚偽の情報で入社した場合、厳重注意や解雇といった重い処分が下される可能性も十分にあります。それほど重大な行為であることは自覚しておきましょう。
ただし、卒業と同時に取得予定である場合は、これまで学んできたことの証でもあるため、「取得見込み」などと記載しても問題ありません。何らかの試験に向けて勉強中である場合や、一次試験は合格したが二次試験はまだの場合も、現状を正しく記載する分には問題ありませんよ。
マイナーな検定を書く際は注意が必要
加えて、合格率が非常に高くほぼ全員が合格できるような検定試験や、マイナーすぎて認知度がかなり低い資格は書くのを控えたほうが良いでしょう。面接の話題にはなるかもしれませんが、「これを取得して何がやりたいんだ?」という目標が見えない学生という印象を持たれてしまう可能性があります。とはいえ、その取得に大学生活をすべて捧げた、くらいの熱量であれば自己PRにもなるので記載するのも良いでしょう。
興味本位や一貫性のない、さらに難易度の低いものであれば、限られた面接時間でそこに説明の時間を割くのももったいないですし、本来の志望動機や熱意などでアピールしたほうが良いと言えます。
ESを書く時間がない時はツールを活用しよう!
ESに何を書けばいいか困っていませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、ESだけに時間をかけてはいけません。
そんな時はESのポイントを網羅した「ES回答作成ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、選考を突破しやすいESをすぐに書くことができます。
作成した回答はそのまま使えるものです。ぜひ活用して志望企業の選考を突破しましょう。
・何を書けばいいか分からない人
・効率良く、ESを書きたい人
資格取得も自己PRのひとつ! 頑張っていることがあれば有効にアピールしよう!
努力して勉強を続けてようやく取得できた資格は、ESの資格欄だけでなく自己PRにも活用することができます。
資格合格をテーマにした自己PRには「目標を達成するまでに経験した挫折と乗り越えた方法」「継続して勉強を続けた忍耐力」「スキルをしっかりと身に付けてきた実績」の3つのアピールポイントがありますよ。
ここからは、資格取得をテーマにした自己PR例文を参考に、自分のスキルのアピールに結びつける方法をお伝えしていきます。
- OK例文①資格を取るための目標達成・粘り強さがある
- OK例文②計画性・継続性がある
- OK例文③専門スキルがある
OK例文①資格を取るための目標達成・粘り強さがある
資格を取得するまでに、ぶつかった課題や難題があったはずです。そして、それをどのように自分なりに分析して、どのようにして乗り越えて合格に至ったのか、合格の裏にはこれらのストーリーが隠れています。
特に課題を課題のままに終わらせず、分析して解決策を見出して成果を挙げた事実を際立たせることで、粘り強い性格や高い分析能力、課題解決力を備えていると企業にアピールすることができますよ。
私はやると決めたら必ずやり遂げる、粘り強い人間です。幼い頃から、外国人を相手にビジネス交渉し、海外で活躍することが夢でした。大学入学の際に、卒業後は英語を使う仕事をおこなうために、大学3年生までにTOEICで900点を超えることを目標にしました。
英語学習には留学が一番効果的ですが、学費と生活費を工面することができないため、国内で独学で英語力を磨かざるを得ませんでした。読解力は持ち前の粘り強さで毎日音読を続けることで点数が伸びていたのですが、リスニングが伸び悩んでいました。そこで、海外からの留学生に英語の学習方法をたずねると、BBCニュースのリスニングが効果的であると聞き、1日に8時間聞き続けた結果、点数が伸びて最終的にTOEIC950点を取得できました。
入社後は、持ち前の不屈の精神と英語力で貴社の目標である海外売り上げ50%達成に寄与したいと考えています。

キャリアアドバイザー
自己PRの最後に、自分が持つ人となりを通してどのように企業に貢献できるか記述しましょう。
OK例文②計画性・継続性がある
資格に合格するには、忍耐強く勉強を続ける必要がありますよね。そのため、資格取得のエピソードには、しっかりと決めた目標に対して、どのようにモチベーションを維持してきたのか、高い効果を挙げるためにどのように勉強方法を工夫したのかなど、アピールできるポイントが隠れているのです。
私は、目標に向けて自ら設定した計画を予定通りに遂行することができる忍耐力を持っています。私は将来、会計コンサルタントとして、企業を財務面でサポートするために、大学3年生までに簿記2級に合格することを目標にしました。
合格に向けて、毎日1時間は商業簿記の基礎知識を、そして1時間は工業簿記を学習すると決め、1年間このルーティーンを崩すことなく継続しました。大学の試験期間などの繁忙期には、移動時間を簿記の勉強に割くことで効率的に勉強時間を捻出しました。
ときには、勉強が嫌になることもありましたが、長期インターンシップで会計コンサルタントの業務の魅力を感じることでモチベーションを維持しました。その結果、初めての受験で合格を果たしました。

キャリアアドバイザー
なぜ長時間または長期間勉強を続けられたのか、詳細に記述することで資格への強い興味を伝えることができますよ。
OK例文③専門スキルがある
学生時代に専門的な資格があったからこそ実務においてどんな経験ができたのか、何を学んだのかをアピールすることも可能です。
たとえば、インターンやアルバイトなどで、専門スキルを証明する資格を持っていたからこそ経験できた実務や残せた成果などがあれば、資格だけでは伝わらなかった「スキルを使いこなした実績」を企業に伝えることができます。
私は、プログラミング言語Javaを駆使してシステムを開発するスキルを持っています。私は長期インターンとして、ベンチャー企業の〇〇に2年間在籍していました。
私が「Javaプログラミング能力認定試験」に合格したことから、大学生ながら企業の基幹システムの開発チームに選ばれました。社会人のシステムエンジニアの方々にサポートしていただきながら、実際にコードを構築してソフトウェアを作成して商品を開発しました。
この商品は▲▲といい、アプリストアにおいてダウンロード数No.1に輝き、◯万人のユーザーが使用しています。貴社に入社した後は、持ち前のJavaコーディングスキルで、アイデアに留まらず、コーディングも担うことで革新的な商品の開発に寄与します。

キャリアアドバイザー
資格を使って身に付けたスキルや実務的な経験だけでなく、スキルを通じて企業に貢献できることも記載することで、内容の訴求力がさらに高まります。
エントリーシートの資格欄を差別化することで有利に進めよう
この記事では、ESの資格欄の書き方や記入する際の注意点などについて解説しました。資格欄は志望動機や自己PRなどの欄に比べて「何を書けば良いのか……」と悩むことはあまりないと思いますが、取得している資格をただ列挙すれば良いというわけでもありません。
まずは正しい資格の書き方を押さえることが大切です。そのうえで書くべき資格を見極めれば、自分の強みや努力する姿勢をアピールすることができますよ。資格欄でのアピール効果を最大限活用して選考を有利に進めましょう。
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資格欄は、志望動機や自己PRのように言葉で伝わる企業への興味・熱意ではなく、興味・熱意そのものを形として伝えられる貴重な欄です。