目次
- 明確な対策方法がないTALは意図を知ることが重要
- 採用選考で実施される適性検査のTALとは?
- 潜在的人間力を把握する採用適性検査
- 企業が実施する目的はミスマッチの回避
- 2種類の検査方法から成り立つ
- TALを受検するにあたって大切な5つの心構え
- ①前提として明確な対策方法は無いと理解する
- ②素直な回答をする
- ③常識的な回答をする
- ④ポジティブな回答を選択する
- ⑤出題傾向を把握しておく
- 例題で紹介! 質問形式問題の解き方
- 質問例①「あなたがこの中で手に持ってみたい卵を2つまで選んでください。」
- 質問例②「自動販売機が故障していてお釣りが出ないときはどうする?」
- かなり難解!? 図形アイコン配置問題を攻略するコツ
- 顔マークを使用する
- 人間の形を作る
- できるだけ多くの図形を配置する
- TALを受ける際に注意したいこと
- 質問形式:無理に選択肢を2つ選ぶ必要がない場合もある
- 質問形式:1度解答をしたら前の画面には戻れない
- 図形アイコン配置:1度選んだ図形は元に戻せない
- 図形アイコン配置:15個目を置いたら強制終了
- TALは問題傾向を把握して適性をアピールしよう!
明確な対策方法がないTALは意図を知ることが重要
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「TALの対策は何をしたらいいのわからないです」
「他の人と違う解答をしてしまったけど、大丈夫なのか知りたいです」
就活での適性検査として実施されるTALですが、どのように対策をしたら良いのか不安を抱えている人も多いでしょう。
この記事では、適性検査TALを取り入れている企業の目的や受検の心構えをお伝えしていきます。TALとは何か、TALの具体的な対策方法がわからないという人は参考にしてみてください。
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採用選考で実施される適性検査のTALとは?
就活では書類審査や面接など、さまざまな方法で会社に適した人物かの判断がおこなわれます。TALはその判断の一つとして「応募者の内面を探る」ことを目的とした適性検査です。
まずはTALについて最低限のポイントを理解したうえで、受験に臨む対策をしていきましょう。
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潜在的人間力を把握する採用適性検査
応募者の性格や基礎能力を計るために一般常識の問題が多いSPIに比べ、内面を探ることを目的としたTALには回答に明確な答えがないことが特徴です。
人にはさまざまな特性があり、特性に対する評価は人によって異なります。たとえば、面接では笑顔でハキハキとした返事が好印象で合格を出したものの実際に働き始めると暗く無愛想だったなど、書類審査や面接だけでは応募者の内面まで判断するのは難しいのです。
これらの判断できない基準を潜在的な部分から把握し、会社に適性があるのかどうかを見極めて長期的に戦力として働いてくれるのかを判断しています。
- コミュニケーション力
- ストレス耐性
- 責任感
- 積極性
- 行動力
- 向上心
- メンタル傾向
- コンプライアンス傾向
企業が実施する目的はミスマッチの回避
TALを実施する大きな目的は、入社後に「思っていた人物像と違う」といったミスマッチを回避するためにあります。書類審査や面接だけで内面を見抜くのは容易ではありませんが、TALでは採用後に平均14%(7人に1人)出現する早期退職や問題行動を起こすリスク人物を見出すことが可能です。
現代は環境の変化に伴い、うつなどの精神疾患になる人が増加傾向にあり、メンタル休職者の発症後に人員補充の対応をしようとしても間に合わない会社が増えています。そのため、入社前の段階で前もってその傾向と兆候を把握する重要性が高まっているのです。
これらの経営に直結するリスクのある学生をなるべく見抜くために、精神的に安定していない人や社会人としての資質がない人を不合格の基準とし、ミスマッチが起きるリスクを回避しているのです。
高得点を狙う検査ではない
適性検査と聞くとその点数が合否に影響すると考えてしまいますが、TALの場合は高得点を狙う検査ではありません。TALは脳科学・統計学に基づいて問題の意図が読み取れないように作られています。応募者の表面上のポテンシャルを計るSPIなどの適性検査とは違い、内面の人間力を重視しているからです。
そのため、深く考えて回答を導き出しても点数が悪くなってしまったり、回答の意図も把握できない可能性もあります。したがってあまり深掘りして考えず、自分の直感を尊重して正直に回答をすることが大切です。
2種類の検査方法から成り立つ
TALは「質問形式」と「図形アイコン設置」の2種類の検査方法から成り立っています。質問形式は15分、図形アイコン設定は5分の検査時間が設けられています。
一般的な筆記試験とは異なりインターネット上で検査がおこなわれるため、誤った操作をしないことがポイントです。「質問形式」の検査では、次のページに進む場合「次へ進む」と書かれたボタンがあります。このボタンは1度押すと前のページへ戻ることができないので、自信を持った回答を心がけましょう。
テスト1:質問形式
質問形式の検査では、計36問の問題を7つの選択肢の中から2つ、あるいは1つ選んでいきます。出題の内容によって最大2つまで選ぶことができるということなので、適した答えがない場合は1つだけの回答でも問題ありません。
出題される内容は非常に独特で、有名なものでは「自動販売機が故障しておつりが出ないときはどうする?」や「7つの卵の中から自分が手に持っていいものは?」などを7つの選択肢の中から回答する問題が出題されています。
テスト2:図形アイコン配置
図形貼付形式の検査では、10〜15個の図形を出題されたテーマに沿って枠内に置いていく問題です。貼り付ける範囲にはあらかじめ線が引いてあるので、その線の中に丸や三角、ニコニコマークなどの図形を配置していきます。
貼り付ける範囲内に置いた図形は、1度置くと元には戻せません。質問が抽象的なものが多く、出題されたテーマのイメージがつかないと適当になりがちですが、時間内でしっかり考えることが大切です。全体の完成イメージを自分の中で組み立ててから進めていきましょう。
その他の適性試験について知りたい学生は、こちらの記事を参考にするとよいでしょう。
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TALを受検するにあたって大切な5つの心構え
明確な対策方法のないTALを受検するにあたって大切なことはなんでしょうか。一般的な適性検査とは違い、TALでは素直な回答や常識的な回答が求められます。
ここからは、TALを受検するにあたって大切な心構えを5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
①前提として明確な対策方法は無いと理解する
TALには前提として明確な対策方法は無いと理解しておきましょう。なぜなら、7人に1人の割合で出現する不適性者を見つけ出し、採用リスクを軽減することが目的だからです。そのため、TALでは常識的な回答をすることでマイナスなイメージを抑えることができます。
脳科学・統計学的に不適格の度合いを判断する適性検査であるため、正解もこれといったものがありません。論理的に間違っていないから正解といった一般的な適性検査とは大きく異なるので、明確な答えはないのです。
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②素直な回答をする
TALには明確な対策方法がないため、自分の直感を信じて素直な回答をしましょう。制限時間もあるため、あまり深く考え過ぎず明るいイメージのある回答を選ぶことがポイントです。
TALを制作している会社では、質問の意図が読み取りにくい形式で問題を出題しているので、対策で頭を抱え込み過ぎても得策とはいえません。明確な対策方法が無いからこそ、自分らしい素直な回答をすることが大切です。
③常識的な回答をする
TALの判断基準は、入社後のトラブルの元となる人材の採用リスクを軽減することなので、常識的な回答をしましょう。明らかにおかしい選択肢や常識から外れている選択肢を選ぶのは得策ではありません。
リスクのある人材は考え方が一般的な常識から少し外れています。適性検査で素直に回答する重要性はこちらでも解説しています。
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奇をてらった回答はマイナス評価につながることも
面接での自己PRや志望動機など、自分を売り込む場面では奇をてらった回答が効果的な場合もあります。しかし、TALは上記にあるように性格や基礎能力を計るための試験ではありません。
適性な人材を計る基準は、人間性や協調性があります。あまり奇をてらった回答になると、個性が強すぎて良いイメージを持ってくれない場合もあるでしょう。奇をてらった回答で悪目立ちをしてマイナスなイメージを持たれないように、常識的でありのままの自分の回答をすることが大切です。
④ポジティブな回答を選択する
ポジティブな回答を選択すれば、悪目立ちをしてマイナスなイメージを持たれるリスクが少なくなります。そのため、ネガティブに捉えられる回答はなるべく避けることで適性のある人物だと、プラスなイメージを持ってもらえる可能性が高まります。
しかし、よく見せようとするあまり、自分の回答と反してポジティブな回答ばかりを選んでいると協調性がないなどと判断される場合もあります。TALで回答するときは、自分の直感に従い、できるだけポジティブな回答を選択することが大切です。
⑤出題傾向を把握しておく
TALは他の適性検査と比べて非常に特徴的です。そのため、事前に過去に出題された傾向を見て、どのような問題が出るのかを把握しておくことで、適性検査時に悩むことが少なくなります。また問題集では解説があるため、問題の意図を少なからず知ることができます。
ある程度、出題傾向を把握していることで、気持ち的にも落ち着いて臨めるでしょう。出題傾向を把握したうえで、問題に対しては素直で常識的な回答をすることは大切にしましょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
学生時代には受験する学校の過去問を何度か解いた経験があるはずです。中には、過去問が売っていなかったり著作権の関係で解くことができなかったりした経験をしたことがある人もいるかもしれません。しかし、その場合でも合格をするためになんとか情報収集をしようと奮闘した経験はないでしょうか。
対策方法がないと言われるTALも同様に、検査を受ける前にできるだけ情報を集めておきましょう。書籍やインターネットなどで調べるとおおよその傾向を掴むことは不可能ではありません。すべてを鵜呑みにするリスクはあるかもしれませんし本番でまったく同じ問題が出るということは少ないですが、少なくとも傾向を知ることで面食らうことはなくなるでしょう。
また「素直に答える」という観点でいうと、普段から「天邪鬼」「ひねくれている」という自覚があったりそうした指摘を受けたことが少なからずある学生は、自分がどのような点でそのように言われてしまうのか他人に聞いてみるのも有効な対策です。自分の思考回路を振り返り、TALを受ける際にはあまりにも偏りすぎないように注意してくださいね。
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例題で紹介! 質問形式問題の解き方
ここからは質問形式で出題されるような問題の解き方を例題で紹介します。
TALには「この回答が正しい」という明確な回答がありません。自分の直感を信じて素直に回答をするように心がけましょう。
質問例①「あなたがこの中で手に持ってみたい卵を2つまで選んでください。」
・殻を剥いたゆで卵
・模型の卵
・殻を剥いて輪切りにしたゆで卵
・うずらの卵
・殻を剥いていないゆで卵
・生卵
・産卵すぐの温かい卵
●正しいと思われる選択肢 例「産卵すぐの温かい卵」
●間違いと思われる選択肢 例「模型の卵」
この問題では「暖かいイメージ」を持つ選択肢を選ぶことがポイントです。「産卵すぐの温かい卵」は、新しい命や新たな人生など前向きで明るいイメージが連想されるため、向上心があり、前向きに物事に取り組む人などと評価されることがあります。
一方で「模型の卵」は、人っぽさがなく冷たいなどマイナスなイメージが連想されるため、選ぶのを避けた方が良いでしょう。
質問例②「自動販売機が故障していてお釣りが出ないときはどうする?」
・自動販売機を蹴飛ばす
・悔しいと思う
・自動販売機の会社に電話して文句を言う
・おかしいと思う
・運が悪かったと思う
・むしゃくしゃした気持ちになる
・何もしないで諦める
●正しいと思われる選択肢 例「おかしいと思う」「何もしないで諦める」
●間違いと思われる選択肢 例「自動販売機を蹴飛ばす」「自動販売機の会社に電話して文句を言う」
この問題では「感情的なイメージ」を持つ選択肢を避けることがポイントです。仕事の取り組みに対しての平常心を見極めることができます。「おかしいと思う」や「何もしないで諦める」は、感情に起伏がなく理性的なイメージを連想させます。
一方で「自動販売機を蹴飛ばす」や「自動販売機の会社に電話して文句を言う」は、嫌なことが起こったら感情的になしそうなマイナスなイメージが連想されるため、選ぶのを避けた方が良いでしょう。
かなり難解!? 図形アイコン配置問題を攻略するコツ
図形アイコン配置問題では上記のような図で問題が出題されます。ここからは、この図形のアイコン配置問題を攻略するコツを紹介します。
TALは脳科学・統計学に基づいて問題の意図がわからないように作成されているため、完璧に対策することが難しいです。質問形式問題と同様に、素直で常識的な回答をすることを心がけましょう。
顔マークを使用する
図形貼付形式では、顔マークを必ず使用しましょう。この問題では「入社してから活躍している自分」を図形で表現しています。
画面内に配置されている線に対してアイコンを設置したときに「どのようなイメージになるか」を意識することが大切です。ポジティブな図形を配置していくことで、適性のある人材と評価される可能性も高くなります。
人間の形を作る
「入社してから活躍している自分」を表現する問題のため、人間の形を作ることが大切です。顔マークやハートマークなど、人間と関連するアイコンは必ず使用した方が良いでしょう。
また、ハートマークを心臓と表現する場合は、顔マーク近くに配置することでより人の雰囲気に近くなります。人間の形状を表現して、明るくポジティブな配置を心がけることで、好印象につながります。
できるだけ多くの図形を配置する
図形貼付形式では、できるだけ多くの図形を配置することがポイントです。できるだけ多くの図形を配置することで、その分表現の幅を増やすことができます。
配置できる図形は、18個の中から10~15個を選択できます。顔マークやハートマーク、星やひし形などたくさん種類があり、どれを使用しようか悩みますが、なるべく最大数である15個を使用することがおすすめです。
WEBテストの対策をするなら「WEBテスト模試」がおすすめです。WEBテストの問題を無料スマホやパソコンで手軽にで解くことができます。
WEBテスト模試で対策することで、同じ適性検査のTAL対策にもなります。書店で問題集を購入する前に、まずはこちらを解けるようになりましょう。
WEBテストを対策なしで臨むのは危険!
無料模試で実際の問題を解いてみよう
WEBテストは「対策しなくても点数がとれるだろう」と油断していると、慣れない問題形式にとまどってしまう場合も。
WEBテスト対策がまだできていない人は「WEBテスト模試」実際の問題を受けてみましょう。言語と非言語の問題を網羅的に収録しているので、受けてみるだけで頻出質問の対策が簡単にできます。
Webテスト模試ツールを活用して、選考を突破しましょう。
TALを受ける際に注意したいこと
TALについて例題やコツを紹介しましたが、TALを受ける際に注意しなければいけない点があります。よりテスト時間を有意義に使うために、TALを受ける前に頭に入れておきましょう。
質問形式:無理に選択肢を2つ選ぶ必要がない場合もある
質問形式では出題された問題の内容によっては、無理に選択肢を2つ選ぶ必要がない場合もあります。出題された問題に対して最大2つを選べば良いので、1つしか当てはまる回答がないと判断した場合は、その自分の直感に従いましょう。
深く考えて無理に回答を2つすると、他のもう一方の回答と矛盾してしまい、かえって悪いマイナスなイメージを与えてしまう可能性もあります。問題に対しての回答の意味はしっかり把握して、矛盾が起きないように気をつけることが大切です。
質問形式:1度解答をしたら前の画面には戻れない
TALでは1度解答をしたら前の画面には戻れないため、十分に考えてから次に進んでください。制限時間15分で、合計36問を回答しなければいけませんが、焦った結果入力ミスをしてしまう可能性もあります。1度解答をしたらすぐに次に進まず、答案を再度確認して入力ミスなどを防ぐことが大切です。
図形アイコン配置:1度選んだ図形は元に戻せない
上記でも説明したように、図形アイコン配置では1度選んで設置した図形は元に戻せません。制限時間5分の間に最大15個のアイコンを設置しなければいけませんが、質問形式と同様に焦ってこなしても意味がありません。一つ一つを考えなしに置くよりも、完成した後をイメージしてから進めていきましょう。
明日が本番でも大丈夫!
WEBテスト模試で時短で対策完了
WEBテスト本番が近いのに、対策が十分か不安になりますよね。 問題集で勉強はしたものの、ちゃんと点数がとれるのか自身がない人も多いはず。
今すぐ手軽に対策したい人におすすめなのが、「WEBテスト模試」です。言語と非言語の問題を網羅的に収録しているので、間違えたところを解説をもとに対策すれば、自信を持って本番に望めますよ。
スマホやパソコンで、本番を想定した問題を今すぐ解いてみましょう!
図形アイコン配置:15個目を置いたら強制終了
図形アイコン配置では、15個目を置いたら強制終了となります。全体像を頭の中で組み立ててから始めることで、最大15個の図形アイコンを後悔なく配置することができます。この項目では、精神面での安定度を計る要素が高いと考えられるため、配置する場所だけ考えたうえで、意図は深く考えすぎずに素直なイメージのまま作成してください。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
どのような適性検査でも同様の注意点ですが、時間配分には十分注意しましょう。前の設問に戻れない、質問の意図を汲み取りたい、矛盾のないように答えたい、などと考えすぎてしまうとあっという間にに時間が過ぎてしまいます。また、前半に時間とかけすぎてしまい図形の問題で時間をかけられなかった、というケースもあります。また、当然ながらとなりの答えを選んでしまった、などオンラインならではの選択ミスもご法度です。
何度も繰り返しますが、TALは統計学に基づいているため1つのミスによって答えに矛盾が生じたり、回答数が少なすぎることによって統計結果に歪みが生じる恐れがあります。そういった歪みを防ぐためにも、今一度回答時間内にできるだけ多くの問題に答えることも意識しておきましょう。
TALは問題傾向を把握して適性をアピールしよう!
「適性検査TALの対策は何をしたら良いのかわからない」「解答が他の人と違う」と不安を不安を抱いているかもしれませんが、TALには明確な答えがありません。そのため、どんな目的で実施されている適性検査なのか?どのように操作するのか?などの全体像を把握しておくだけでも十分な対策になります。
明確な答えが無いということは、間違った解答も決まっていません。問題に対しての正解・不正解を点数で見るわけではなく、内面的な適性を把握することが目的なので、自分らしく望むことが大切です。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
現在主流となっている適性検査は、脳科学系と心理学系どちらかの理論に基づいています。前者は、人間の行動は、コントロールすることが難しい脳や神経系そのものの動きによって作用する、ということに焦点を当てています。一方後者は人間の行動は過去の出来事や環境に影響を受けてコントロールができる心に左右されるとしています。
そういった観点で見るとTALは脳科学・統計学に基づいて作成されていますが、設問ごとの意図を読み取ることが困難なのは、私たちが普段脳の動きを意識せずに行動しているからとも考えられます。その点が、「あなたは〇〇という行動をとりますか」といった、普段の自分を顧みることができる設問で作成される心理学系の適性検査と大きく異なっているのです。