【BtoCとBtoBの違いとは】有名BtoC企業10選

この記事のアドバイザー

五反田 誉司

大学卒業後、大手アパレル企業にて販売と人材育成を経験。販売では個人成績で全国1位を獲得。また、店長として店舗のマネジメントも行い、赤字店舗を12か月連続予算達成店舗へと改善する。人材育成において、人の人生に関われる喜びを感じ、より多くの人の人生の選択のお手伝いをしたいと思い、人材業界に転身。 人の無限の可能性を信じ、広げるお手伝いをしております。 人と話すのが何よりも好きなのでまずはお気軽に何でもご相談ください。

コラムの目次

  1. BtoCとは対消費者のビジネス
  2. BtoCとBtoBの違い
  3. ブランド・ジャパン2018のBtoC総合ランキング
  4. その他のビジネスの形態
  5. BtoCとBtoBの違いを知って自分に合った企業を選ぼう

BtoCとは対消費者のビジネス

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。「BtoCという言葉を聞いたことがあるけど、意味までは分からない」という人は多いのではないでしょうか。就活をするにあたって、このような言葉の意味まで知っておくことは大切です。BtoCとはBusiness to Consumerの略で、製品やサービスを消費者に向けて販売することです。家電メーカーや食品会社など、日常の身近にある企業が該当すると考えていいでしょう。

BtoCとBtoBの違い

就活生

BtoCとBtoBってよく聞くけど、どう違うんだろう。

キャリア
アドバイザー

興味を持つのはいいことですね。ビジネスモデルについて知っておくと、業界研究に役立ちますよ!

次に、BtoCとBtoBの違いについてみていきましょう。まず、BtoBとはBusiness to Businessの略になります。BtoCとBtoBはそれぞれ、B2B、B2Cと表記されることもあります。BtoCは消費者に向けて製品やサービスを展開する企業でしたが、BtoBは企業がターゲットです

企業が企業に向けて製品やサービスを提供するため、ターゲットの範囲はBtoCほど広くありません。取引先の企業が固定されていることが多いです。BtoCが広く一般に向けて広告を打つのに対し、BtoBは新規で獲得したい企業相手に限定的なアピールをします。そのため、BtoCの企業ほど知名度がなく、知る人ぞ知る企業が多いのも特徴です。

キャリアアドバイザーコメント

やりがいを感じる相手や瞬間について考えてみよう

BtoC、BtoBの企業が向いている学生の特徴に、極論大きな差はないです。企業はユーザーからお金をもらい利益を得ているので「目の前の人の課題解決をしたい」「喜んで頂ける姿を見たい」などのやりがいはどちらも該当するはずです。ただ誰に対して、どんな瞬間にやりがいを感じるのかは職種によって異なるでしょう。

エンドユーザーに対してリサーチやマーケティングをしたい場合はデスクワークがメインであり、エンドユーザーと顔を合わせる事も最小限です。皆さんの中にもアルバイト経験がある方もいらっしゃると思いますが、小売りサービスであれば対面でお会いできます。その対価としてその場で商品やサービスを購入して頂けるため、お互いの満足感を得る瞬間を共有しやすいですよね。

営業であれば、アポ取りをしたのち、訪問へ繋げて自らの足で稼ぎます。華やかに見える営業部隊も、影では資料作成、プレゼン練習、電話など地道なことも多くおこなっています。どのフィールドで体現するかは皆さんの価値観になるかと思います。ご自身が対峙する相手が【企業】なのか【対面:消費者】なのか【数字に基づくリサーチ・マーケ】(企業様からのご依頼で動くので、企業側ですね)なのかを考えて進めていくといいと思います。「どんな瞬間にやりがいを感じるのか」を深めていきましょう!

ブランド・ジャパン2018のBtoC総合ランキング

ブランド・ジャパンBtoCランキング
  1. Google
  2. スタジオジブリ
  3. Amazon
  4. セブンイレブン
  5. コカ・コーラ
  6. サントリー
  7. 日清食品
  8. パナソニック
  9. カルビー
  10. ハーゲンダッツ

ブランド・ジャパンとは、5万人以上の消費者とビジネスパーソンが企業、商品、サービスの延べ1,500ブランドを評価する日本最大のブランド価値評価調査です。BtoCの評価は、フレンドリー(親しみ)、コンビニエント(便利)、アウトスタンディング(卓越)、イノベーティブ(革新)の4つのスコアで構成され、1,000の企業、サービス、商品を評価します。ここでは、2018年11月7日から12月5日までの期間に一般消費者(18歳以上の男女)を対象におこなわれた調査結果を紹介します。ランクインした各企業の企業情報などもまとめていきます。

①Google

1位のGoogleのスコアは89.4でした。2011年から7年ぶりの首位獲得です。コンビニエント(便利)とイノベーティブ(革新)の両方で1,000ブランドの中から1を獲得しました。Googleは1998年に設立され、2012年には世界で最もビジター数の多いサイトに選ばれています。

アメリカの主要なIT企業をあらわす「GAFA」「FAANG」の一員です。「GAFA」はGoogle、Amazon、Facebook、Appleの総称です。一方「FAANG」はFacebook、Apple、Amazon、Netflix、Googleの総称になります。Googleは既存のサービスの定着に止まらず、新しいサービスの展開や改良を継続的におこなっています。

②スタジオジブリ

2位のスタジオジブリは、1985年に設立されたアニメ制作会社です。スタジオジブリ初作品映画の天空の城ラピュタから21作品の長編アニメーションが公開されています。2001年に公開された千と千尋の神隠しは興行収入304億円、観客動員数2,350万人の記録を打ち立て、興行収入は日本歴代1位となっています。

また、ベルリン国際映画祭の金熊賞、アカデミー賞アニメーション部門を受賞するなど世界的にも高い評価を受けています。スタジオジブリは、宮崎駿監督の長編映画引退宣言を受けて映画の制作を中断していました。しかし、「作るに値する題材を見出したから」という理由で宮崎駿監督は引退を撤回。2017年5月には正式に新人募集がおこなわれ、11人の新人が選出されました。今後の新作の公開に期待が寄せられています。

③Amazon

3位のAmazonはワシントン州シアトルに本拠地を構えるECサイト、Webサービス会社です。アメリカ以外でサイトを運営している国は、日本を含めて14か国です。また、世界各地に175か所以上の物流センターを設置しています。社名の由来である世界最大の河川アマゾンの規模と同じように、2億種類の商品を取り扱う総合オンラインストアです。

Amazonはアメリカで新たな食品スーパーのチェーン展開を計画しており、実店舗での事業展開を本格的に始動させる見込みです。食品や日用品などは実店舗で購入したいという消費者の割合は依然高く、そのような客層を取り込もうとしているのでしょう。

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BtoC企業を志望する就活生はベクトルが外に向いている傾向にある

BtoC企業を志望する就活生の特徴としては「人々の生活を豊かにしたい・楽しくしたい」「地方との情報格差を改善したい」など、ベクトルが外に向いている人が多い傾向にあるかと思います。「多くの人に影響を与えることをしたい」という学生も多いですね。

ブランド・ジャパンのアンケート結果にもありますが、誰もが知っている有名な企業が名を連ねています。「皆が知っている企業で働きたい」などと発言する学生は当然通りません。会社のネームに引っ張られるのではなく、ご自身がその会社で何を実現させたいのか、その土俵がその会社にあるのかを見失わないでくださいね。

④セブンイレブン

4位のセブンイレブンは昭和48年に設立されました。2019年9月現在の国内店舗数は21,010店です。店舗数が最も多いのが東京都の2,765店、そして最も少ないのが鳥取県の37店となっています。競合であるファミリーマートの国内店舗数は16,499店(2019年9月30日現在)、ローソンの国内店舗数は14,659店(2019年2月末現在)となっています。

セブンイレブンが展開するセブンイレブンアプリは、2019年1月末に1,000万ダウンロードを突破しており人気を集めています。2018年には最も勢いのあったアプリに贈られる「App of the year 2018 優秀賞」を受賞しており、今後も「近くて便利」な店づくりが期待されます。

⑤コカ・コーラ

5位のコカ・コーラは1957年に日本飲料工業株式会社として設立され、翌年1958年に日本コカ・コーラ株式会社に社名変更しました。日本のコカ・コーラシステムは、規模と性質において重要な役割を担っているといいます。コカ・コーラ社の売上全体に占める日本の割合はとても高いです。コカ・コーラでは、年間100種類もの新製品が市場に登場しています。

トレンドに敏感で良質なものを求める日本の消費者を満足させるべく、味、健康機能、宣伝手法などの要素を考慮して開発に取り組むことが重要とされています。このことからも、機能性や健康価値を付加した商品である特定保健用食品(トクホ飲料)のさらなる成長が期待されるでしょう。

⑥サントリー

6位のサントリーは、1899年に創業者の鳥井信治郎が大阪に鳥井商店を開業したことが始まりです。今やヨーロッパやアメリカにもグループ会社を設置し、その数312社と世界的な企業になっています。食品や酒類、健康食品などを展開していますが、売上収益の57%を食品(飲料、健康飲料)が占めます。

食品部門では「水」「コーヒー」「無糖茶」を今後の成長カテゴリーと位置付けて取り組みを強化していくようです。それぞれの代表的な商品には「サントリー天然水」「BOSS」「伊右衛門」「やさしい麦茶」「烏龍茶」があげられます。これらのブランド価値の向上とさらなる成長が期待されます。

⑦日清食品

7位の日清食品株式会社は、日清食品ホールディングス株式会社の持ち株会社化に伴う事業会社として2008年に設立されました。2018年にはチキンラーメンが発売60周年を迎えました。日清食品の商品には、チキンラーメンの他にも「カップヌードル」「日清のどん兵衛」「日清焼きそばU.F.O」などがあります。

2014年3月には、東京都八王子に新たな研究施設「the WAVE」を開設しました。the WAVEのミッションは、「最も進んだフードテクノロジーの波を起こし、その力強い波動を絶え間なく世界中に発信していく」ことです。インスタントラーメンという食文化でさらなる創造を起こすことを目的としています。

⑧パナソニック

8位のパナソニックは1935年に設立されました。グループ会社は592社、従業員数は274,143名です。家電、デバイス、住宅および住空間、車載、BtoBソリューションの事業でブランドを展開しています。2018年には創業から100周年を迎え、今後も続く挑戦に期待がもたれます。

パナソニックは、社員教育や働き方支援にも力を入れています。「エンプロイヤーブランド・リサーチ 2018 ランスタッドアワード」という勤務先として魅力ある企業を世界共通基準ではかる日本調査において、最も魅力ある勤務先に選ばれました。社員を応援し、働きやすい仕組みや環境が整っている企業といえるでしょう。

⑨カルビー

9位のカルビーは1949年に創立されました。「ポテトチップス」「かっぱえびせん」「じゃがりこ」などの商品を中心にお菓子や食品の製造・販売をおこなっています。スナック菓子・シリアルの国内シェアNo.1を誇ります。国内生産量は19.8億袋であり、国内馬鈴しょの調達量は34.4万トンです。

産地の多様化とパートナーの開拓により、調達量を増やしてきたことで、安定的に量を確保することができています。また、カルビーでは購入したポテトチップスの生産地や生産者がわかるサービスも展開しています。ポテトチップスのパッケージに記載されているデータを入力すると情報を検索できるというもので、消費者に安心と信頼を与えるサービスといえるでしょう。

⑩ハーゲンダッツ

10位のハーゲンダッツは、アメリカの大手食品会社ゼネラル・ミルズが所有している高級アイスクリームブランドです。日本では、サントリーの関連会社であるハーゲンダッツジャパン株式会社が販売しています。ハーゲンダッツジャパン株式会社は、1984年に設立されました。

ハーゲンダッツは高級なイメージが強いですが、商品の安全面にも力を入れています。「総合衛生管理製造過程による食品の製造・加工」(厚生労働省HACCP)の認証取得、国際的な食品安全マネジメントシステムであるFSSC22000の認証も取得しているのです。ミニカップシリーズの限定フレーバーの発売や新カテゴリーの発売にも力を入れるなど、新たな価値とトレンドの創造を追い求める企業だといえるでしょう。

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五反田 誉司

自分に合ったBtoC企業を見つけるには社風やビジョンをチェックしよう

BtoC企業の中でも、お客様(カスタマー)に対して掲げている目標は企業によって大きく異なります。ここが顕著にあらわれているのが「社風」や「ビジョン」です。「商材を通じて誰にどんな影響を与えることを目標としているのか?」は、同じ商材を扱っていても方向性が様々ですよね。社風やビジョンをあまり見ない学生さんも多いと思いますが、これは非常に大事なポイントです。
例えば、サークルで考えてみましょう。あなたは大学内の野球サークルに入りたいと考えているとします。そして大学内には2つ野球サークルがあります。1つは関東の大学内大会で優勝を目指しているサークルで、もう1つは週末だけ練習をしてたまに大会に参加することを目標としているサークルです。それぞれ目指しているところが全然違いますよね。これが企業でいう社風やビジョンになります。
自身が目指している環境には同じ志を持った人が多いので一緒に働きやすくなりますよね!また、社風やビジョンは企業によって特徴的なものも多いので、そこに共感できれば「志望理由」としても唯一無二のものになりそうですよね。自分に合った企業を見つけるためにも、社風やビジョンに注目してみましょう。

その他のビジネスの形態

BtoCとBtoBのだけでなく、ビジネスの形態には他にもさまざまなものがあります。代表的なものには「BtoE」「BtoG」「CtoC」「GtoC」があげられます。それぞれ押さえておきましょう。

ビジネス形態
  • BtoE(Business to Employee) 企業と従業員の取引
  • BtoG(Business to Government)企業と行政の取引
  • CtoC(Consumer to Consumer)消費者同士の取引
  • GtoC(Goverment to Consumer)行政と消費者の取引

この中でも、CtoCは年々身近なものになっています。「メルカリ」「Yahooオークション」などのスマートフォンのアプリを使った中古品の売買や、「ランサーズ」「クラウドワークス」などのクラウドソーシングを使った作業の依頼と受注などもこれに該当します。今後も、CtoCをメインとした新しいサービスのリリースは活発になっていくでしょう。

BtoCとBtoBの違いを知って自分に合った企業を選ぼう

BtoCとBtoBの違いは、BtoCが消費者に向けて製品やサービスを展開するのに対し、BtoBは企業に向けて展開するというものでした。BtoCは広く一般に認知される必要があるため、ブランド力の確立やリピーターとして継続的に購入してもらうための工夫を惜しまずおこなっています。

ブランド・ジャパン2018で紹介したBtoC企業はどれも有名なものでしたが、どれもフレンドリー(親しみ)、コンビニエント(便利)、アウトスタンディング(卓越)、イノベーティブ(革新)が高いことが納得できる取り組みをおこなっていることがわかりました。現状に満足せず改善を繰り返すことが、愛される製品やサービスづくりの根底を支えているのです。

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