目次
- 座談会は就活を有利に進められるチャンス
- そもそも座談会って?
- 開催タイミング:説明会の後がスタンダード
- 概要:学生が自由に質問をする
- 参加社員:現場の社員を含めた複数の社員
- 選考への影響:影響する可能性もある
- 企業が座談会を設ける目的を知ろう
- 自社を知ってほしい
- 学生のことを知りたい
- 座談会に参加する4つのメリット
- ①ほかの学生の質問を聞ける
- ②企業の雰囲気に触れられる
- ③複数の社員の生の話を聞ける
- ④採用担当者に覚えてもらえる
- 座談会の流れを押さえよう
- 企業から連絡が来る
- ~座談会開始まで
- 座談会開始・質問開始
- 座談会終了
- テーマ別の質問例
- 業務や事業内容、業界の方向性
- 社風や雰囲気
- 求める人物・人材
- 社員の性格や企業への思い
- 気を付けたい質問・避けるべき質問
- ①調べればわかる質問
- ②説明会と同じ内容を聞く
- ③フランクすぎる内容
- ④待遇や福利厚生
- 質問時に避けたほうがいい3つのこと
- ①自己PRをする
- ②社員やほかの学生に意見する
- ③自分ばかり質問する
- 選考の一環と捉えて万全の準備で参加しよう
座談会は就活を有利に進められるチャンス
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「座談会ってどんな目的なんだろう」
「説明会の座談会ってどんな質問をすればいいんだろう」
座談会を前に、こんな悩みを抱えている就活生がいるかもしれません。座談会は説明会よりもカジュアルな雰囲気のため質問しやすく、企業や働いている社員への理解を深められるチャンスです。積極的に参加し、質問することをおすすめします。
この記事では、企業側が座談会を設ける目的のほか、就活生にとってのメリットを説明します。質問例もテーマ別に網羅していますので、充実した座談会にできるようぜひ役立ててください。
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そもそも座談会って?
座談会は、就活生にとって社員とざっくばらんな交流ができる貴重な機会です。企業の採用担当者が自社の事業や採用情報を説明する説明会のような形式でなく、学生が気軽に質問できる双方向のコミュニケーションが基本です。
説明会などで聞き逃したことなどを質問でき、有効に活かすことができれば就活を有利に進められます。それでは座談会の特徴について見ていきましょう。
開催タイミング:説明会の後がスタンダード
座談会がおこわれるタイミングとして最も一般的なのは、説明会の後です。企業側から事前に開催が知らされる場合がありますが、事前告知なしで説明会後にスタートする場合もあります。
そのような場合に備えてあらかじめ案内されていなくても、質問したい内容などをある程度の準備をしておくことをおすすめします。
キャリアアドバイザー
概要:学生が自由に質問をする
座談会は学生発信の場であり、質問があれば手を挙げて自由に質問する流れが一般的です。時間の関係もあるので、一人当たり1~2問くらいが目安と考えておきましょう。
詳しい流れはこのあと説明しますが、質問する際は自分の所属と氏名を伝えた後に聞きたいことをたずねます。説明会よりも打ち解けた雰囲気なので、実際の業務における実感や思いなど生の話が聞けるかもしれませんよ。
聞いておきたい質問内容の例はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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参加社員:現場の社員を含めた複数の社員
基本的に説明会は人事・採用担当者が登壇し自社の説明をしますが、座談会ではさまざまな部署の社員が参加します。興味のある部署の人がいれば、人事・採用担当者よりも具体的な仕事内容について教えてもらえるのも大きなポイントですね。また、たいていは複数の社員が出席するので、社員同士の関係性も垣間見え企業の雰囲気を知るには良い機会となります。
それほど多くはありませんが、複数企業の社員がひとつのテーブルを囲むタイプの座談会もあります。このようなタイプの座談会は業界限定などのイベントで開催されることがあり、企業ごとの特徴を比較したり、業界動向について理解を深めるのに最適です。
選考への影響:影響する可能性もある
基本的に座談会での態度や姿勢が選考に直接影響する可能性は小さいですが、「熱心に聞いている」「鋭い質問をする」と社員の印象に残っていれば採用担当者がチェックする可能性もゼロではありません。名前を控えるまでしなくても、面接などで「あの時しっかりしていた学生だ」と思い出してくれる可能性があります。
一方、失礼な態度や失礼な質問をした学生が覚えられることもあるでしょう。いずれにしても選考への影響の有無に関係なく、「選考を受けているつもり」で参加するのがいいでしょう。
企業が座談会を設ける目的を知ろう
説明会でも質問を受け付けているのに、その後に座談会を設ける企業の意図はなんだろう。そんなことを思う学生もいるかもしれません。より適切な質問や対応をするために、企業側が座談会を設ける目的を整理しましょう。
自社を知ってほしい
就活生にとって座談会は、現場社員の生の話を聞ける貴重な機会です。Webサイトや書籍などで手に入らない生の声は、企業をより深く理解することにつながるでしょう。学生が自社を深く理解することは、学生だけでなく企業側にもメリットとなります。
自社のことをしっかり知ってもらった方が志望度の高い学生が集まりますし、逆に「なんとなく受ける学生」は減りますよね。採用の効率化を図るためにも、企業としては自社をしっかり理解して選考を受けにきてほしいのは当然です。また、座談会では「仕事の大変だったこと・きつかったこと」といったマイナスな点も学生は知ることができます。そうすることで入社後のミスマッチを防ぎ、早期退職を防げる効果も期待されるのです。
学生のことを知りたい
座談会は会社説明会や面接に比べてフランクな雰囲気で進みます。学生の緊張もほぐれ、より素に近い学生の姿が見えるのではないでしょうか。人柄を知りたい企業にとって、学生の素顔を見られる座談会は非常に貴重な機会なのです。
また現在は売り手市場である就活市場にとって、企業側も優秀な人材の確保を目指しています。座談会で学生の心配事や疑問点を知ることで、「学生に自社がどのように見られているのか」を把握できます。企業側が学生のことを知ることで、学生に寄り添った採用情報の発信が可能になるという側面もあるのです。
キャリアアドバイザー
座談会で特別熱心な人や志望度の高そうな人がいれば、メモをしたり顔を覚えておき、選考で優遇することもあるかもしれませんね。
座談会に参加する4つのメリット
企業がなぜ座談会を開催するのか、その目的をお伝えしましたが、座談会は企業だけでなく学生にとっても座談会ならではのメリットがあります。「座談会に行くのは面倒」と思っている学生もメリットを理解し、すすんで参加しましょう。
①ほかの学生の質問を聞ける
座談会では複数の学生が参加し、それぞれの疑問点を社員にぶつけるため、自分が思いつかなかった質問を聞けるメリットがあります。自分では思いつかないような角度からの質問は、情報収集や企業研究を進めるのに役立ちますね。
また、ほかの学生が企業のどんな点に興味を持っているのかも知ることができます。企業の魅力を再認識できる絶好の機会といえるでしょう。社員の生の声を聞ける点では座談会はOB・OG訪問と同じですが、ほかの学生によって良い影響がもたらされる点は座談会ならではのメリットです。
②企業の雰囲気に触れられる
就活生にとっては企業の事業内容も志望理由のひとつですが、社風も企業選びにかかわる重要な要素のひとつです。たとえその事業にどれだけ魅力を感じていても、周囲の社員との関係や、事業の進め方、評価の仕方が自分に合わなければ働く魅力が半減していまいます。
Webサイトや説明会で社風を紹介している企業も多いですが、実際に社員とコミュニケーションをとることで、より実態に即した雰囲気を掴むことができます。またひとつの企業での社員の雰囲気が似通っていることも多々ありますし、座談会中の社員同士がどのようなコミュニケーションを取っているかも見ることができます。そうした点からも社風を知ることができるはずですよ。
社風についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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③複数の社員の生の話を聞ける
座談会には複数の社員が参加します。営業部の社員もいれば、開発やバックオフィスの社員、さらには年齢や役職も異なるなどさまざまな社員がいることでしょう。複数の社員の話を聞けるので、異なる角度から企業について知ることができます。
たとえば、自分の希望する職種の社員がいれば、業務内容や現場のやりがいや大変なことを聞き、より深い業務理解につなげられます。まだ若い社員であれば、仕事のことはもちろん就活の話を聞くこともできますし、新卒時代の苦労話も教えてもらえますね。管理職の社員と若手社員では、同じ部署に所属していても仕事の見え方が違うかもしれません。
座談会は多面的に企業や職種について理解できる良い機会です。
④採用担当者に覚えてもらえる
鋭い質問や熱心な質問をする人は採用担当者に覚えてもらえる可能性もあり、選考を有利に進められるかもしれません。実際に優秀な人の名前をメモしておく採用担当者もいますし、名前を控えていなくても印象が強く顔や名前を覚えている時もあります。
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座談会の流れを押さえよう
就活生
志望企業から座談会開催の連絡が来たんですけど、参加したことないので流れとか進み方とかがわからなくて……。
キャリアアドバイザー
初めて臨むとなると不安が大きいですよね。事前に軽くでも座談会の流れを把握しておきましょうか!
ここまでは座談会そのものについて細かく説明をしてきましたが、ここからは座談会がどのように進むか、一連の流れを説明します。今後座談会が控えている人は、イメージをつかむためにもぜひ一緒に確認しておきましょう。
企業から連絡が来る
先ほどもお伝えした通り、基本的には座談会は会社説明会と併せておこなわれます。会社説明会のお知らせとともに「説明会後には座談会を開催します」などといった連絡が来ることが多いでしょう。
説明会や座談会の参加を決めたら、以下の記事を参考に参加承諾メールを送っておくと良いですね。
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服装
会社説明会にはリクルートスーツで参加するのが一般的ですから、座談会にもそのままスーツで参加しましょう。座談会のみの開催の場合でも、特に指定がなかった場合はリクルートスーツで行くのが無難でしょう。
企業によってはオフィスカジュアルや私服の指定がある場合もあります。私服の場合はTPOを意識することを忘れないようにしてください。
オフィスカジュアルを指定された場合にはこちらの記事を読んでおくと良いでしょう。
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~座談会開始まで
会社説明会の後に開催される座談会の場合、説明会終了間際に「これから座談会をおこないますので、しばらくそのままでお待ちください」などとアナウンスが入る場合があります。その場合は企業の指示に従いましょう。
またもし会場の設営などが必要な場合は自分から準備に参加しても良いですね。ただし逆に邪魔になってしまうことも考えられるので、近くにいる社員に「お手伝いしましょうか」などと一言声をかけると良いでしょう。
座談会開始・質問開始
先ほどお伝えしたように、座談会は学生からの質問がメインの場になります。実際に質問をする流れについても押さえておきましょう。実際の流れをイメージし、座談会当日にあたふたしないようにしておきましょうね。
①挙手する
基本的に座談会での質問は挙手制です。参加社員や司会の社員から「質問がある人はどうぞ」などと声がかかります。声がかかったら積極的に手を挙げてみましょう。
②お礼・挨拶をする
当てられたら、まずは学校名と名前を伝えます。その前に「本日はお忙しいところ貴重なお時間をいただきありがとうございます」などと、座談会開催のお礼を述べられると気遣いができる印象になりますね。
説明会後の座談会などの場合は、「先ほどは貴重な話を聞かせていただき、ありがとうございました」などと添えておくと良いでしょう。
就活生
本日はお忙しいところ貴重なお時間をいただきありがとうございます。就活大学の港太郎と申します。
③質問をする
挨拶とお礼を述べた後はいよいよ質問に入ります。質問する際は、ただ「入社を決めた理由は何ですか?」というようにいきなり質問に入るのではなく、「御社の〇〇という点や〇〇という点に魅力を感じているのですが、〇〇と言っていた〇〇さんが入社を決めた理由は何ですか?」といった感想や質問の意図を付け加えましょう。 意図が伝わらない質問だと求めている回答を得られないこともあるので、気を付けてください。
最後に忘れがちなのは、回答をもらったことに対するお礼です。回答に対する感想を付け加えると、より印象がよくなります。
キャリアアドバイザー
ここで説明した流れはあくまでも基本的な流れになります。お礼を言うタイミングなどはその場の雰囲気もありますので、柔軟に対応するようにしましょう。
座談会終了
座談会はおよそ30分から1時間ほどで終了します。終了のアナウンスがかかった後は丁寧にお礼を述べ、会場を後にしましょう。もし聞きそびれた質問や追加でしておきたい質問についてはここですると良いですね。
ただし社員の中には本来の業務が立て込んでいる人もいるので、「数分お時間いただいてもよろしいでしょうか」などと配慮することは気をつけてください。
お礼メールを送る
座談会終了後は、まずはお礼メールを送りましょう。基本的には、こういった機会を設けてくれたことへのお礼と面談で得られた内容について伝えられると良いですね。
社会人になると、さまざまな場面でクライアントや取引先にお礼メールを送る機会があり、これは基本的なマナーのひとつです。お礼メールを送ることそのものが直接合否にかかわることはあまりありませんが、社会人としてのマナーを持ち合わせていることのアピールにもつながりますよ。
お礼メールの書き方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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テーマ別の質問例
それでは、肝心の質問はどのようなものがあるでしょう。カテゴリー別に紹介しているので、企業や自分の疑問に合わせてアレンジして聞いてみてください。
業務や事業内容、業界の方向性
企業を選ぶうえで、もっとも重要な要素が自分の業務内容です。良いこと、悪いことも含めて業務や事業をしっかり理解することは、選考を有利に進められるだけでなく、モチベーションアップにもつながります。
- 営業部(〇さん)の具体的な業務内容を教えてください。
- 日々の業務を進めるうえで、特に気を付けていることはありますか?
- 仕事で特につらいことや大変なことは何ですか?
- 仕事の日々のやりがいを教えてください。
- 仕事の1日(一週間)の流れを教えてください。
- 実際の業務で感じる御社の強みと弱みを教えてください。
- 御社の業界内での立ち位置を教えてください。
- 業界の現状の課題と展望を教えてください。
社風や雰囲気
社風や雰囲気が自分と合っているかは、長く働くうえで重要です。企業情報サイトや説明会でも紹介されていることが多いですが、座談会ではよりリアルな声を聞くことができます。
一方で、業務や事業内容よりも、社風や雰囲気のことばかり気にしていると「この就活生は企業の本質的な部分よりも、働きやすさに重点をおいているんだな。うちの企業で働くモチベーションは高くなさそうだなぁ」と思われかねないので注意が必要です。
- 社風や雰囲気をどのように感じていますか?
- 風通りの良い職場と聞きましたが、具体的にどのようなところに風通しの良さを感じますか?
- 社員間の交流はどのようなものがありますか?
- 上司や先輩社員との関係性はどのようなものですか?
- 男性が多い職場と聞きましたが、女性でも活躍できる職場ですか?
求める人物・人材
エントリーシート(ES)や面接でも直接的に役立つのが、この質問です。得られた回答を活かし、「座談会でこのようなスキルが必要を教えてもらったので、勉強しています」などと面接でアピールすると評価は上がるでしょう。
- 後輩(部下)として入社するならどのような人材がほしいですか?
- どのようなタイプやスキルを持った人が多くいますか?
- 活躍している社員にはどのような特徴がありますか?
- 学生時代の経験(スキル)で実際に活かせたものはありますか?
- 〇〇社(〇部署)で働くためにどのような勉強をしましたか?
- 入社後に必要となるスキルはありますか?
社員の性格や企業への思い
社員のことを知ることで、社風・雰囲気がわかり、どのような人材が必要とされているのかも理解できます。社員にとっても、企業情報よりも答えやすい質問です。より深い答えが得られるかもしれません。
- これまでの失敗とそれを乗り越えた経験を教えてください。
- 学生時代の経験を聞かせてください。
- 入社を決めた理由は何ですか?
- 入社前に御社でやりたかったことはありますか?それを実現できましたか?
- 業界・企業を選ぶ際に重視していたこは何ですか?
- 就活中、業界の中でも特に御社を選んだ理由を聞かせてください。
- 入社前と入社後でイメージが変わったことはありますか?
- 仕事を通じて実現したいことや夢はありますか?
- 休日の過ごし方を教えてください。
キャリアアドバイザーコメント吉田 実遊プロフィールをみる
座談会は選考とは違い、リラックスした雰囲気でお話ができるので少し踏み入った話も聞けることが魅力です。具体的なイメージを持つ材料にもなるので、担当してくださっている社員さんにしか聞けないような内容を聞くのがベターでしょう。
一方で、膨らみがない質問をすると少し会話が広がりにくいので、オープンクエスチョンを心がけ、回答してくださったことに対してさらに深く質問していけると良いです。あくまで座談会は対話することが大事ですので、一問一答になりすぎないようにし、伺ったことを面接のアピールにも使っていきましょう!
気を付けたい質問・避けるべき質問
座談会は社員がある程度の質問は快く答えてくれる一方、NGな質問もあります。また、聞いても問題ないけれど、聞き方を気を付けた方がいい質問もあります。
①調べればわかる質問
企業のホームページや採用情報で調べればすぐにわかる質問は避けましょう。そのためには、公開されている情報をしっかりチェックする必要があります。よくあるのが、数字や事業内容です。売上高や業界シェア、男女比率などはインターネットで調べればすぐにわかる可能性が高いので、あらかじめ調べてから質問をしましょう。
- 企業・採用ページ
- IR
②説明会と同じ内容を聞く
説明会ですでに聞いた質問や紹介された内容も避けましょう。説明会をしっかり聞いていなかったことを自分からアピールすることになってしまい、マイナスのイメージがつく可能性があります。説明会の内容をさらに聞きたい場合は、「説明会の話でもう少し聞きたいのですが、」といった前置きを付け加えましょう。
③フランクすぎる内容
説明会よりも打ち解けた雰囲気に加え、中にはリラックスさせようとして雑談などをはさんでくれる社員もいます。だからといってあまりにフランクすぎる質問には気を付けましょう。家族やプライベートに立ち入った質問をする場合は特に気を付けましょう。
真剣な空気のなかであえてフランクな質問をするなど、自分から場をつくりにいくこともあまりおすすめしません。
④待遇や福利厚生
絶対にしてはいけないわけではありませんが、聞き方やタイミングに気を付けたいのが待遇や福利厚生の質問です。座談会第一弾の質問で「福利厚生について教えてください」と聞かれれば、「一番重要視しているが福利厚生なのか」と判断されてしまします。
こうした質問は、直接的な聞き方にならないように注意が必要です。ぶしつけな言い方にならないようにクッション言葉などを使いながら質問しましょう。
①残業は多いと聞きましたが、本当ですか?
②業界は縮小していますが、大丈夫でしょうか
① ワークワイフバランスを大切にしたいと考えているですが、残業時間(育休・産休の取得状況)など働きやすさはどのような感じでしょうか
② 厳しい業界の環境のなか、御社の打開策や展望を教えて下さい
こちらの記事では、面接で使えるクッション言葉を紹介しています。面接での基本的な言葉遣いについて網羅しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
関連記事
面接での正しい言葉遣いとは|印象を下げる言葉遣いもチェックしよう
面接で正しい言葉使いができると人柄の面で好印象になるかもしれません。 この記事では、面接での基本的な言葉遣い・間違った言葉遣い、話し方のポイントをキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考にして、周囲と差をつけましょう!
記事を読む
キャリアアドバイザーコメント桑原 翔
経験も知識もある中途採用をすることのほうが一見すると企業にメリットがあるように感じますが、企業がなぜ新卒採用をするのかということを考えてみると、基本的にはポテンシャル採用となります。
いずれは中途や今の既存社員よりも成長してくれるだろうという期待をこめて採用をしています。もちろん福利厚生なども大事ではありますがそれよりもどのように会社や社会に貢献したいか、どんな成長をしたいかそのためには何をしておくべきかというポジティブな質問をするほうがいいでしょう。
質問時に避けたほうがいい3つのこと
企業が座談会を開く目的のひとつは、企業のことを知ってもらうため、ギャップをなくすためです。そうした理由から、マイナスな内容も含めて基本的にはOKです。一方で、質問の内容以外でも座談会の振る舞いとして注意したいことがいくつかあります。
①自己PRをする
座談会で自分を熱心に売り込もうとするあまり、自己PRをしてしまうのはNGです。あくまで座談会は就活生が社員に疑問をぶつける場です。質問の前置きに長々と自己PRをしたりすることは避けましょう。
直接的には自己PRではありませんが、ほかの就活生にとって関係のない質問もやめましょう。「自分の強みは〇〇なので、この強みは御社で評価されますか?」といった具合です。
キャリアアドバイザー
また、業界・企業研究をしてきたことをアピールしようとして、質問の前に長々と企業情報などを話すのも控えましょう。知識をひけらかしているように見えてしまいますよ。
②社員やほかの学生に意見する
社員やほかの学生の回答に対して、意見したり否定したりする人がまれにいますが、これは評価を下げるポイントになりかねません。社員の回答が気になって深掘りするのは問題ありませんが、あまりにしつこく聞けば、印象が熱意から嫌味や否定に変わってしまいます。バランスを考えましょう。
③自分ばかり質問する
座談会の時間や人数は限られているので、自分ばかりが質問するのは避けた方がいいです。自分ばかり質問をし過ぎると、ほかの学生が質問をする機会を奪ってしまうことにもなります。
どうしても聞きたい場合は、自分の他に質問者がいないタイミングを狙いましょう。もしくは、座談会が終わった後に採用担当者に聞くことがおすすめします。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
座談会に臨むにあたって2つのことを意識しましょう。
①目的を決める
なんとなく座談会に参加して、なんとなくお話が聞けて「よかったなー」だけになってしまうと、次の選考につながらなかったり、参加した意味がなくなってしまうので「今日は●●をはっきりさせよう!」「▼▼の為にこれを確認しよう!」という目的を立てて参加しましょう。
②事前に調べられることは十分に調べていく
座談会は人事ではなく社員の方や様々な部署の方と交流を持てる機会にもなります。そのため、説明会資料やHPを見ればわかる内容を聞くよりも、それを踏まえたうえで聞いてみたいことや、社員の方しかわからないようなことを質問しましょう。
具体的には、実際の1年目の時の過ごし方や社員同士のオフの過ごし方、社員が就活をしていたときの就活の軸などは座談会のような場でしか聞けないことだと思うのでぜひ、質問してみましょう!
選考の一環と捉えて万全の準備で参加しよう
座談会は選考に直接結びつく可能性はそれほど高くありません。一方、座談会でしかわからない部分や生の部分を聞けるので、選考に役立つ情報を手に入れることができます。リラックスしすぎずに、できる限りの企業研究をし質問内容のリストをあらかじめつくっておくなど、選考に臨む気持ちで万全の準備をして参加しましょう。
座談会とは|質問例や注意点を理解し企業研究に活かそう
説明会の後のほかにも、選考の途中でおこなわれることもよくあります。また会社説明会と座談会がセットになっているものもあるようですね。