化粧品業界の構造から将来性まで徹底解説|職種別の志望動機4選

この記事のアドバイザー

目次

  1. 化粧品業界で働くメリット・デメリットを理解して選考に臨もう
  2. 化粧品業界について理解を深めよう
  3. 化粧品業界は美を追求する商品を扱っている
  4. 化粧品業界のビジネスモデル
  5. 4つの流通チャネル
  6. 化粧品業界の現状と将来性
  7. 化粧品業界の現状
  8. 化粧品業界の将来性
  9. 化粧品業界の代表的な職種
  10. 商品企画
  11. 研究開発
  12. 生産・製造
  13. 販売・営業
  14. 知っておこう! 化粧品業界のメリット・デメリット
  15. メリット
  16. デメリット
  17. あなたに当てはまる?化粧品業界に向いている人の特徴4選
  18. ①化粧品や美容に興味がある人
  19. ②化粧を通じて美を人に提供したい人
  20. ③責任感のある人
  21. ④コミュニケーションスキルが高い人
  22. 化粧品業界に就職するのにあると有利な資格
  23. 日本化粧品検定
  24. 化粧品検定
  25. スキンケアアドバイザー
  26. コスメマイスター
  27. 化粧品業界を代表するTOP企業5選
  28. ①花王
  29. ②資生堂
  30. ③コーセー
  31. ④ポーラ
  32. ⑤マンダム
  33. 化粧品業界の志望動機で盛り込むべき3つの要素
  34. ①なぜ化粧品業界なのか
  35. ②化粧品業界の中でもなぜその企業なのか
  36. ③入社後にどのように貢献したいか
  37. 職種別! 化粧品業界の志望動機の例文
  38. 研究開発
  39. 生産・製造
  40. 商品企画
  41. 販売・営業
  42. 化粧品業界を知って自分が行きたい企業を見つけよう

化粧品業界で働くメリット・デメリットを理解して選考に臨もう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「化粧品業界について特徴を知りたいです」
「男性でも化粧品業界は進めるのかを知りたいです」

就職先として化粧品業界を検討しているけれど、化粧品業界の将来性や、メリット・デメリットについて知りたくて悩んでいる人も多いでしょう。化粧品業界の業界研究をおこなうことで、本当に進むべき業界かどうかを判断できるようになります。

この記事では、化粧品業界で働くメリット・デメリットや、女性の比率が高いとされる化粧品業界の中で男性だからこそ有利に働く可能性があることをお伝えしていきます。化粧品業界に本当に進んで良いのかを知りたい・化粧品業界に行くならどこに行けば満足の行く就職先が見つけられるのかを知りたい・男性でも化粧品業界に進めるのかを知りたい、と考えている人は参考にしてくださいね。

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化粧品業界について理解を深めよう

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就活生

化粧品業界ってどのような特徴のある業界なのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

化粧品業界は美を追求する商品を扱っている業界で人気業界の1つですよ。まずはビジネスモデルなど業界の特徴を解説していきますね。

化粧品業界の業界研究を進めて進むべき業界かどうかを判断できるよう、化粧品業界についての理解を深めていきましょう。

化粧品業界は美を追求する商品を扱っている

化粧品業界では美を追求するための商品を扱っています。世の中には、美しくなりたいという気持ちに応える化粧品がたくさんあります。化粧品の種類は多岐に渡り、メイクアップのために用いるファンデーションやアイシャドウ、美容室向けの頭髪化粧品などさまざまです。

シャンプーやボディーソープ、リップクリームなど、化粧品は男女問わず、日常的に誰もが使用しています。化粧品には、人の悩みに合わせて種類ごとにさまざまな効能があります。また、肌を綺麗に見せるためのコンシーラーや、保湿力に優れたアンチエイジングのための商品など、コンプレックスをカバーし、もともとの美しさをより引き立たせるための化粧品があります。

化粧品業界のビジネスモデル

化粧品業界のビジネスモデル

化粧品業界のビジネスモデルは、「研究開発」「製造」「マーケティング・ブランディング」「販売」などに分けられます。化粧品は、これら研究開発から工場での製造、マーケティング、販路の開拓など、多くの工程を経ているのです

大手企業の化粧品メーカーでは、化粧品の研究開発から製造、マーケティング、販売までのすべての工程をおこなっているケースが多いです。

中小企業の化粧品メーカーでは、化粧品の研究から製造までをおこなったり、ブランディングに力をいれていたりするなど、自社の強みを活かして特定の工程に特化した事業を展開している企業もあります。

原価率を抑えられるかが収益性のカギ

化粧品業界では、原価率を抑えられるかが収益性のカギです。たとえば化粧品の主成分は水ですので、原材料自体は高価格ではありません。

しかし、より良い化粧品を消費者に届けるための研究開発費はもちろんのこと、サプライチェーンのなかでの販管費や広告費、人件費などが重なり原価率があがっていくのです

したがって、化粧品業界では原価率を抑えられるかが収益性のカギになります。原価率の大部分を占める広告費を抑えるために、CM等の広告を一切せずに独自の販売ルートを開拓している企業もあります。

4つの流通チャネル

化粧品業界は、「制度品流通」、「卸売業者経由」、「無店舗販売(訪問・通販)」、「業務用販売」の4つの流通チャネルに分けることができます

それでは、それぞれの特徴をくわしく解説していきますね。

①制度品流通

制度品流通

制度品流通とは、メーカーが直接、もしくは系列の販売会社や営業所などを通じて契約した小売店に商品を販売するシステムのことです。小売価格の設定などは、制度品メーカーが管理しています。美容部員などは、小売店に制度品メーカーから派遣します。そして、顧客に対して対面販売をおこないます。

化粧品店で、肌診断をしてもらい自分にあった化粧品を提案してもらえるなどの、カウンセリングを受けたことはありませんか。小売店頭では、このようなカウンセリングをしながら、顧客とじっくり対話して販売できることから、高額化粧品の販売に向いています

②卸売業者経由

卸売業者経由

卸売業者経由とは、化粧品メーカーが問屋に製品を販売流通し、それを小売業者が仕入れて販売するシステムのことです。特定の流通に対して販売するわけではないので、「開放流通」と呼ばれることもあります。

卸業者は多くの化粧品メーカーから商品を仕入れ、多くのドラッグストアやコンビニエンスストアなどの小売店に商品を流通・販売します。卸売業者を通すため、小売店とメーカーが一社ごとに取引をする必要がないという利点がありますよ

③無店舗販売(訪問・通販)

無店舗販売

無店舗販売は、店舗を持たない化粧品メーカーです。無店舗販売には、訪問販売と通信販売があります。訪問販売は、販売員が直接顧客へ化粧品を販売するものです。

通信販売は、顧客からのインターネットやカタログなどによる注文で、化粧品を販売するものです。インターネットが普及するに従って、通信販売をメインにおこなう化粧品メーカーが増えていますよ

化粧品メーカーのなかには、ファンケルのように無店舗販売だけでなく、店舗販売をおこなっているメーカーもあります。

④業務用販売

業務用品流通

業務用販売は、美容院やエステティックサロンで使用される業務用化粧品を専門としていることが特徴です。業務用化粧品市場の中心は、理美容サロン向けの化粧品となっていますよ

理美容サロン向けに業務用販売する業務用化粧品には、ヘアカラー剤や、パーマネントウェーブ剤、ヘアケア剤、スタイリング剤があります。業務用販売で有名な化粧品メーカーには、業界最大手である「ミルボン」や「ウエラジャパン」、「コタ」などがあります。

鴨川 未奈

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顧客や商品が顧客に届くまでのルートを知り、企業選びに役立てよう

どの化粧品会社がどんなブランド製品を製造販売しているかや、どこで購入できるかをよく知っていたとしても、製品が手に入るまでの流通チャネルが4種類あることまでは知らない人が多いのではないでしょうか。

たとえば、制度品流通の会社であれば、対面販売をしていることから美容部員は顧客と同じ女性向きの仕事と言えるでしょう。卸売業者経由や業務用品流通では、問屋や代理店に営業するため男女関係なく携わることができますね。どの会社がどのルートを経て製品を販売しているのかもそれぞれ違います。たとえば制度品流通と卸売業者経由では顧客となる存在が大きく違いますから、かかわり方やそれぞれの手間や利点も変わってくるでしょう。

どの企業がどんな流通ルートを持ち、化粧品の研究開発から販売までの中でどのような工程を担っているのかをまずは把握しましょう。その中で自分が取り組みたいルートやポジションが見つかるはずです。多くの化粧品会社の絞り込みと差別化、「なぜその会社なのか」という志望動機にも役立ちますよ。

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化粧品業界の現状と将来性

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就活生

化粧品業界って将来性がある業界なのでしょうか? やはりそこが気になります。

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キャリアアドバイザー

まず化粧品業界の現状は国内需要が少し厳しいですが、将来性という意味では楽しみな業界とも言えますよ。具体的に解説していきますね。

化粧品業界の現状と将来性について知って、化粧品業界についての理解を深めていくことが大切です。それでは、化粧品業界の現状と将来性について詳しく見ていきましょう。

化粧品業界の現状

化粧品業界の現状は、国内市場はターゲット顧客層の減少しており、コロナ前はインバウンド需要が旺盛です

化粧品業界では、ほかの業界からの新規参入が少なくありません。最も多いのは、医薬品や化学メーカーなどで、さまざまな企業からの参入により、活発に競争がおこなわれています。

中国をはじめとするアジア諸国では、質の高さが人気を呼び、日本製品のニーズが非常に高いです。日本の化粧品メーカーから発売される化粧水やボディクリームなどを求めてドラッグストアやデパートに中国人観光客が訪れるシーンも見たことがありますよね。

国内市場はターゲット顧客層の減少

国内市場はターゲット顧客層が減少している傾向にあります。

少子化による人口減少は、化粧品業界にとって大きな打撃を与えています。世界的にも特に急速なペースで少子高齢化が進む日本では、化粧品の購入機会の多いターゲット顧客層がどんどん減少しているのです。

そのため、従来のマーケティングプランのままでは、国内の化粧品業界の売上高は減少していきます。国内市場はターゲット顧客層が減少しているなかでも売上を伸ばしていくには、グローバルな視野を持つことや新たなビジネスの開拓が必須になるといわれています

コロナ前はインバウンド需要が旺盛

新型コロナウイルス流行前は、化粧品業界でもインバウンド需要が旺盛でした。日本の化粧品メーカーから発売される化粧品は、品質の高さが海外でも高く評価され、外国人観光客によるインバウンド需要が増えていました。

しかし、新型コロナウイルス流行によって、インバウンド需要は消失してしまい、化粧品全体の売り上げは大幅に減少しています。また、国内でもマスク生活により、メイクアップをする機会が格段に減りました。

特に、マスクで隠れる口紅やリップグロスなどのリップメイクに関する化粧品は、需要が低迷しています。

化粧品業界の将来性

化粧品業界の将来性は、越境EC導入による海外展開強化、男性向けの市場を開拓することで、さらなる飛躍を狙っています。

生活必需品である化粧品は、景気に左右されない業界とされてきましたが、新型コロナウイルスの世界的まん延により、化粧品業界は事業戦略の見直しをせざるを得ない状況になっています

現状は非常に厳しく、早急な対策が求められています。しかし、将来性がまったくないわけでもありません。人々の生活様式が変わり、化粧品の需要も変わった厳しい現状のなかでも、戦略を見直して新たなビジネスを開拓している企業もあります。

越境EC導入による海外展開強化

越境ECとは、ECサイトを通じたグローバルな取引のことです。インターネット上の通信販売サイトを通じて、海外の消費者に商品を提供することを「越境EC(Electronic Commerce、電子商取引)」といいます。

越境ECを活用することによって、旅行中に日本の化粧品に関心を持った海外からの観光客が、帰国後に日本のECサイトで購入することができるのです

コロナ禍においても、越境ECは盛んにおこなわれています。なぜなら、インバウンド需要が消失したため、海外からの収益が低迷している現在、越境ECを活用してグローバルに展開しているのです。

男性向けの市場を開拓

多くの化粧品メーカーでは、男性用化粧品のニーズ高まりに合わせて、男性向けの市場を開拓しています。

ワックスやジェルなどの男性用整髪料のほかに、制汗スプレーなどの匂いケア製品では、ドラッグストアでも男性用化粧品コーナーが設置されていますよね。

近年では男性がスキンケアやメイクアップすることが一般化しており、化粧水や乳液、日焼け止めやファンデーションにおいても、男性向けの製品が多く発売されています。また、男性用シャンプーや育毛剤などの男性の悩みに特化した商品が、次々と新発売されています。

これまで顧客ターゲットではなかった男性顧客の需要を取り込むことで市場開拓につながり、売上拡大を見込むことができるでしょう。

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化粧品業界の代表的な職種

化粧品業界は華やかなイメージが強いですが、店頭で働く美容部員以外にも、研究開発、生産・製造、商品企画など、さまざまな職種があります。

ここからは、化粧品業界の代表的な職種について詳しく見ていきましょう。

商品企画

化粧品業界の商品企画職は、新商品の企画立案やマーケティング、デザインの考案などをおこなう職種です。市場調査やモニター調査など、マーケティングで得たデータをもとに、商品のコンセプト、ターゲット層、商品イメージ、パッケージデザインなどを企画します。

消費者心理を分析し、消費者の化粧品に対するニーズを汲み取り、今後どのようなものが流行しそうなのかなどを調査し、ターゲット層を明確にし、商品開発をおこなうのが仕事です

自分の考えた企画が商品として世の中に出ていくことは大きなやりがいにつながることでしょう。

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キャリアアドバイザー

化粧品業界の商品企画職は、新商品の企画立案だけでなく、パッケージデザインやマーケティングなど、商品企画の業務内容は多岐に渡ります。そのため、マーケティングの専門知識やデータの分析力や、流行をキャッチできる視野の広さも求められるでしょう。

企画職の仕事についてはこちらで解説しています。

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研究開発

化粧品業界の研究開発職は、化粧品の開発や成分などの研究をおこなう職種です。より効果の現れやすい化粧品を開発できるよう、有効成分の研究や、既存製品の改良をおこなっています

化粧品は、消費者の肌に直接触れるものになるので、かぶれたり荒れたりしてしまうなどの肌トラブルが起きないように、安心・安全な化粧品開発に力を入れています。そして、消費者が安心して商品を使用できるように、日々研究をかさねているのです。

研究開発職は、基本的に理系専門職です。危険物取扱者乙種4類や、国内化粧品管理人などの資格を持っていると、仕事で活かせるでしょう。

未知の商品を開発することで肌トラブルなどで困っている人の多くを笑顔にすることにつながることはやりがいを感じやすいでしょう。

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化粧品業界の研究開発職は、消費者の肌に直接触れるものを開発するので、非常に責任の大きな仕事です。成分の分析や研究など、細かい作業も多いので責任感とともに集中力が求められるでしょう。

研究職の仕事についてはこちらで解説しています。

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生産・製造

化粧品業界の生産・製造職は、文字通り化粧品の生産・製造をおこなう職種です。化粧品の製造に必要なものを原料や素材を調達して生産・製造をおこないます。化粧品の製造にかかわる設備や新規製造ラインの管理などをおこないます。生産管理や、製造や包装などに関した設備の保守・管理などもおこなうので、機械を扱う作業もありますよ。

化粧品の品質に関することも担当し、在庫調整もします。常に新しい製品を消費者に提供する必要があるので、生産管理として在庫が過剰に生産されることを防ぐために調節します。また、品切れを防ぐために仕入れの調整もしますよ。

直接、消費者との接点がないためやりがいを感じにくいかもしれませんが、効率的な生産・製造をおこなうことで会社の収益アップに貢献でき、遅延なく製造することで結果的に滞ることなく消費者のもとに商品を提供できる点はやりがいを感じることでしょう

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キャリアアドバイザー

化粧品業界の生産・製造職は、在庫や仕入れの調整や、設備管理などもするので、マネジメント力と設備に関する専門知識が求められるでしょう。

販売・営業

化粧品業界の販売・営業職は、個人や法人に商品の販売や営業活動などをおこなう職種です。

販売職は、デパートやドラッグストアの店頭に立っている美容部員のイメージの通り、自社の化粧品を店頭で接客販売をおこないます。顧客の肌状態に合わせた化粧品を提案したり、顧客がイメージする美しさに近づくためのアドバイスをしたりしますよ。

営業職は、個人及び、百貨店やバラエティショップスーパー、ドラッグストア、美容室などの法人向けに商品の営業や、自社製品を取り扱ってもらうための提案、商品説明などをおこないます。

いくら良い商品を開発・企画しても商品を販売できなければ消費者には届きません。そのため1人でも多くの消費者に商品を提供できるように営業をすることは自社製品を世の中に広げるという観点で大きなやりがいにつながることでしょう

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化粧品業界の販売・営業職は、商品の営業・販売するためのコミュニケーション力や、売上動向の確認や、販売現場のケアなどもおこなうので、マネジメント力が求められるでしょう。

美容部員に興味がある人はこちらの記事も併せてチェックしておきましょう。

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知っておこう! 化粧品業界のメリット・デメリット

化粧品業界のメリット・デメリット

化粧品業界に就職するうえで入社後に後悔しないためにも就職するメリット・デメリットを把握しておくことは大切です。

化粧品業界に就職するメリットは、人の美に携わることや身近な物のモノづくりができる一方で、デメリットとしては、クレームがあることや、安全性に常に注意しなければならないことが挙げられます。

それでは、化粧品業界のメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

メリット

化粧品業界のメリットには、人の美に携わることができること、身近な物のモノづくりができること、ワークライフバランスが取りやすいことなどが挙げられます。

もともと化粧品が好きな人や、メイクアップが趣味である人にとっては、化粧品業界で働くことは非常に楽しく感じられるでしょう

特に、商品企画職では、消費者のニーズや今後流行するものを把握する必要があります。そのため、化粧品などの美容関係以外にもファッションやアートのトレンドに敏感な人は、能力を最大限に発揮しながら働けるでしょう。

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人の美に携わることができる

美を追求する商品を扱っているだけあって、化粧品業界で働く社員も美意識が高い傾向にあります。そのため、美容や化粧品についての知識を身につけることができます。プライベートでも活かせることも化粧品業界で働くメリットですね

化粧品には、シャンプーなどの頭髪化粧品から、化粧水や乳液などのスキンケア商品まで、さまざまな種類があります。消費者のニーズに合わせた化粧品を生産することにより、人の美に携われるため、人を笑顔にすることにつながるためやりがいを見出せます。

身近な物のモノづくりができる

化粧品は生活必需品なので、私たちの身近な物ですよね。身近な物であるため、商品企画においてもイメージがしやすく、商品企画したり生産・製造したりしたものが店頭に並んでいるのを見た際にやりがいを感じられるでしょう

身近な物のモノづくりをしているため、消費者の声も聞き取る機会が多くなります。家族や友人など周りで自社製品を使用している人がいれば、直接感想を聞ける機会もあるでしょう。

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テレビコマーシャルや広告で自社製品が掲載されていたり、実際に店舗に並んでいるのを見かけたりした際には、喜びを感じられるでしょう。

ワークライフバランスが取りやすい

企業や職種にもよりますが、基本的に販売・営業職以外は、休日出勤が少なく、有給も取りやすく残業も少ない傾向にあります。また、土日祝休みの企業が多いため、家族との時間やプライベートを大切にしたい人にとっては、働きやすい環境だといえるでしょう。

化粧品業界は女性が多い職場なので、産休や育休制度が整っており、職場の人たちからの理解も得やすいです。時短勤務などの制度がある企業もあり、仕事と育児の両立がしやすいでしょう。

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キャリアアドバイザー

ワークライフバランスが取りやすいと長く安定して働けるので、就職先を決める際には、重要なポイントですよ。

デメリット

化粧品業界のデメリットには、クレームがあること、安全性に常に注意しなければならないこと、女性が多い職場という点は理解しておく必要があることなどが挙げられます

化粧品業界は、女性が多く華やかな職場のイメージがあるかもしれませんが、女性が多いために精神的に苦労することもあります。化粧品業界は、女性が7〜8割を占めているため、男性が入社すると初めのうちは馴染めないこともあるかもしれません。

クレームの対応がある

化粧品に欠陥があった場合や、化粧品の成分が原因のトラブルが起きた場合などには、消費者からクレームが入ります。

また、製品に欠陥がなくてもクレームが入ることは多くあります。化粧品の効果の感じ方は、人によって異なります。そのため、「効果を感じられなかった」「化粧品を使用したら、肌荒れが起きた」など、個人的な効果の違いによるクレームが寄せられることもあるのです。

化粧品は生活必需品であり身近な物なので、クレームも入りやすいです。化粧品業界で働く以上は、クレーム対応があることは覚悟のうえで働く必要があります。

ストレス耐性の高い人の特徴はこちらで解説しています。

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安全性に常に注意しなければならない

特に研究開発職では、さまざまな成分を扱うので、安全性に常に注意しなければなりません。また、生産・製造職の場合は、大きな機械設備を扱うこともあるので、ケガをしないように安全性に常に注意する必要があります。

また、化粧品は直接消費者の肌に触れるものなので、成分が不確かで安全性の証明できないようなものは、消費者に届けることができません。そのため、消費者が安心して安全に使用できる化粧品を開発する必要があります。

女性が多い職場という点は理解しておく必要がある

化粧品業界では男性社員も働いていますが、職場によっては女性が7〜8割を占めています。そのため、男性で化粧品業界に就職したいと考えている人は、女性の方が圧倒的に多いということを理解しておくと、就職してから驚くことはないでしょう。

基本的に化粧品を販売する美容部員はほとんどが女性です。また、商品企画職なども女性が多いため女性視点の会話が多くなる一方で、男性目線で感じることなど有益な意見を出せることも事実ですので、存在感をアピールしていきましょう。

酒井 栞里

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デメリットよりもメリットにときめくか? という視点で考えてみよう

化粧品業界に限らず、どんな仕事にもメリット・デメリットは必ずあるものです。ここで紹介したクレーム対応や常時安全性への配慮は製造業であれば、どの企業にも共通する課題です。女性が多い職場も、生命保険会社やアパレル業界、介護職など数多く存在します。

このデメリットだけを見て、志望業界を安易に変えないようにしましょう。クレームに関しては、毎日延々と続くわけではありませんし、仮にクレームを受けたとしても、仕事はチームでおこなっていますので、一人で問題を抱えはせず、上司への報連相を怠らずにチームで連携して対応をしていけばいいのです。クレーム対応研修やマニュアルもあるはずです。

化粧品業界を志望するのは、この業界に興味と魅力を感じ、数々のメリットもあるからではありませんか。デメリットよりもこの業界で働ける喜びのほうが勝っていれば、あなたはこの業界にマッチする人物でもあると言えるでしょう。化粧品業界を志望するか考える際は、デメリットは頭に入れておく程度にし、メリットに目を向けて考えてみるようにしてくださいね。

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あなたに当てはまる?化粧品業界に向いている人の特徴4選

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就活生

自分が化粧品業界に向いているかどうか不安です。化粧品業界に向いている人の特徴などはあるのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

化粧品業界に向いている人の特徴には、化粧品や美容に興味がある人、化粧を通じて美を人に提供したい人、責任感のある人、コミュニケーションスキルが高い人が挙げられます。

自分が向いている業界へと進むことが仕事が長続きする秘訣ですよね。化粧品業界に向いている人には、特徴があります。それでは、化粧品業界に向いている人の特徴を詳しく見ていきましょう。

①化粧品や美容に興味がある人

もともと化粧品や美容に興味がある人は、自分でもさまざまな化粧品を使ってみるなど、化粧品に関する研究や勉強が楽しみながらできます。

また、化粧品業界では、消費者のニーズやトレンドを敏感にキャッチし続ける必要があります。化粧品や美容に興味がある人であれば、プライベートでもインターネットやテレビ、雑誌などで、情報収集をしていることも多いので、仕事にも活かせるでしょう

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キャリアアドバイザー

化粧品や美容に興味がある人は、好きなことを仕事にできるというメリットがあるので、モチベーション高く仕事に励めるでしょう。

②化粧を通じて美を人に提供したい人

自分の美を引き立たせたい、今よりもっと美しくなりたいと思う人はたくさんいますよね。化粧品を通じて、そのような想いを実現するお手伝いをすることができるのは、非常にやりがいのあることでしょう

化粧品は生活必需品でわたしたちの身近なものなので、消費者の声を聞きやすいこともやりがいにつながりやすいでしょう。

③責任感のある人

化粧品は、消費者が直接肌に触れて使用するものなので、安心・安全な化粧品を届ける必要があります。そのため、化粧品業界で働く、研究開発職や生産・製造などすべての職種において、消費者や化粧品に対して、責任感を持って仕事をすることが求められます

商品企画では消費者のニーズや流行を、責任を持って新商品に反映する必要がありますよね。また、クレーム対応では、さまざまな年齢層の消費者から意見が寄せられます。そのため、責任を持って誠実に向き合うことで、より良い化粧品を消費者に届けることができるのです。

責任感のアピールの仕方はこちらで解説しています。

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④コミュニケーションスキルが高い人

研究開発職から販売・営業職など、さまざま部署が連携して業務を進めるので、どの部署のどの職種の人とでも、円滑にコミュニケーションをとる必要があります

さらに、販売・営業職であれば、個人や企業のニーズに合わせて、自社の化粧品を提案するスキルが求められます。消費者と接することも多いので、コミュニケーションスキルの高さは必須でしょう。

コミュニケーション能力を差別化してアピールする方法はこちらで解説しています。

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それでは、化粧品業界に就職するのにあると有利な資格を詳しく見ていきましょう。

一般的に就活に有利になる資格はこちらで解説しています。

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就職に有利な資格は3軸で判断! 役立つ27の資格を業界別に大公開

日本化粧品検定

日本化粧品検定は、生涯学習を目的とする一般の方々をはじめ、学生、美容従事者を中心に幅広い年齢層の方を対象に、化粧品・美容に関する知識の向上と普及を目指した検定です。合格率としては70%を超えているので難易度は高くありませんが、化粧品・美容に関する知識を向上させたい場合はぜひチャレンジしてもよい資格と言えるでしょう

美容皮膚科学、化粧品の基礎知識、法律など各分野の専門家40名以上に監修された内容に基づき、体系的に専門的な化粧品や美容の知識を学ぶことができるので、化粧品業界に就職してから活かせるような専門的な知識を身につけることができます。

化粧品検定

一般社団法人日本コスメティック協会が実施する検定には、美容総合検定の「スキンケアマイスター」、化粧品検定の「コスメマイスター」、化粧品基礎検定の「コスメマイスターライト」があります。

それぞれ専門的に学べる内容が異なるので、どの領域を専門的に勉強したいのかによって、選ぶと良いでしょう。

化粧品検定の「コスメマイスター」の合格率は85%程度ですので難易度はそれほど高くありませんが、化粧品業界に必要な総合的な専門知識を得ることができるので取得にはおすすめの資格です

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キャリアアドバイザー

スキンケアマイスター・コスメマイスターの資格取得者は、情報発信のサービスが提供できる、日本コスメティック協会インストラクター資格の受験ができます。販売・営業職を目指している人は取得しておくと、アピールになるでしょう。

スキンケアアドバイザー

スキンケアアドバイザーは、消費者の満足度を上げるために必要な、美容の知識だけでなく接客スキルなども学べます。

また、スキンケアのプロとしての心得から、身だしなみ、良い印象を与える話し方、聴き方、座る位置による意識の変わり方など、接客に大切なポイントやノウハウを学べるので、販売・営業職で活かせるでしょう

スキンケアアドバイザー資格を取得するには実技試験と筆記試験などは受験不要で、6ヶ月間の通信講座を受講のうえレポートを提出することで資格を取得できます。そのため難易度としては易しいですが、半年もかかるため取得したい人は計画的に受講する必要があります。

コスメマイスター

コスメマイスターは、化粧品に関する基本的知識から化粧品関連の仕事に従事できる専門知識を学べます。正しい知識を持つことで、消費者が安心して化粧品を購入できるよう、信頼できるアドバイスができるようになりますよ。

普段から化粧品が好きな人にとっては、仕事だけでなくプライベートでも使える美容知識として、日々の生活のさまざまな場面で活用できるでしょう

ちなみに、コスメマイスターの合格率は85%と高い合格率なので難易度としてはそれほど高くありません。化粧品業界で働くのに必須ではありませんが、化粧品の基本知識を身につけスキルアップを図りたい人にはおすすめの資格です。

化粧品業界を代表するTOP企業5選

化粧品業界を代表する企業5選
  • 花王
  • 資生堂
  • コーセー
  • ポーラ
  • マンダム

上記の5企業が化粧品業界を代表します。いずれも大手の有名化粧品メーカーなので、みなさんも一度は耳にしたことがある企業がそろっていますね。大手企業は、福利厚生などの働きやすさにも力を入れているので、ワークライフバランスが取りやすい傾向にあります。

それでは、化粧品業界を代表するTOP企業5選を具体的に見ていきましょう。

あなたが受けないほうがいい職業は?
3分でできる適職診断で確認してみよう

入社後の早期離職を避けるためには、自分に適性のある職業を選ぶことが大切です。しかし、それがどんな職業なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

そんな人におすすめなのが「適職診断」です。40の質問に答えるだけ適性のある職業や受けないほうがいい職業を診断できます

自分に適性のある職業を早めに知って、就活を成功させましょう。

①花王

花王は化粧品業界国内最大手の企業でシャンプーやボディソープ、入浴剤、デオドラントスプレーなどの、肌や髪の毛などを清潔に保つ商品を扱うトイレタリー業界においては、抜群の知名度を誇っています。

花王は、自社系列の販売会社を置くことで小売業と直接取引をしています。卸業者を通さないので消費者のニーズを聞き取りやすく、強い販売力が魅力です。花王としては「花王ウェイ」 を実現するために成長意欲があり将来の成長に向けてチャレンジしていく人材を求めています。

②資生堂

資生堂は、メイクアップを日常的にしている人であれば、非常に馴染みのある企業です。資生堂から発売されている化粧品ブランドはたくさんありますよね。メイクアップのための化粧品以外にも、資生堂は、トイレタリー事業やヘルスケア事業など幅広く事業を展開していますよ

2019年に新しく策定された企業理念は次の3つから構成されています。

  1. 「OUR MISSION(企業使命)」である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」
  2. 創業時より脈々と受け継いできた私たちの遺伝子「OUR DNA」
  3. 大切にする心構え「OUR PRINCIPLES」

資生堂としてはこの企業理念に共感をし、仕事に対して情熱を持ち、成長のために自らの専門性を高めていける人材を求めています。

③コーセー

コーセーは1946年の創業以来、美を通じて人々に夢と希望を与え続けることを使命としてきました。創業80周年に向けて更なる成長ステージを目指した中長期ビジョン「VISION 2026」を推進しています。

コーセーの企業メッセージとして、「美しい知恵 人へ、地球へ。」という言葉があります。コーセーは美の創造企業として、美にまつわるあらゆる知恵を出し合い、人々のために、そして大切な地球の未来のために、役立てていこうという企業姿勢を表しているのです

また、コーセーでは柔軟な発想で臆せず挑戦し、独自の個性を活かせる、多様な個性を持った人材を求めています。

④ポーラ

ポーラは「最上のものを一人ひとりにあったお手入れとともに直接お手渡ししたい」という創業以来の想いを大切にしながら、対面販売やカウンセリング力を強みに、国内海外問わず変革と進化を続けています。また、「Science. Art. Love.」を企業理念とし、美と健康を願う人々および社会の永続的幸福の実現を掲げています。

ポーラの商品や接客は国内外を問わず高い人気を誇っており、全国の有名百貨店などでポーラコーナーを展開しています。そのため、グローバルな視点で社会課題を見つけ、未知なることにも挑戦していける人材を求めています。

⑤マンダム

マンダムは、主力ブランドの「ギャツビー」をはじめとした、男性用整髪料やフェイシャルペーパーなどを展開しており、男性用化粧品においてシェアは国内トップに位置しています。

男性用化粧品を取り扱っているので、男性社員ならではの目線や意見を出せるなど、男性が活躍できる企業でもあります。また、男性社員が育児休業を取得しやすい環境づくりに取り組んでおり、仕事と育児が両立しやすい環境が魅力です。

マンダムは「創造的破壊力」「協創力」「自己研鑽力」「共感力」「体現力」の5つの力を養い、一丸となって未来を創造する人材を求めています。

化粧品業界の志望動機で盛り込むべき3つの要素

化粧品業界の志望動機で盛り込むべき3つの要素

化粧品業界の選考を勝ち抜くためには、まずは志望動機をブラッシュアップしていくことが大切です。ここで解説する志望動機に盛り込む要素をしっかりと考えておくことで、面接の場では説得力のある志望動機になるに違いありませんし、ライバルに差をつけることにつながることでしょう。
それでは、化粧品業界の志望動機で盛り込むべき3つの要素を詳しく見ていきましょう。

志望動機を差別化するコツはこちらで解説しています。

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志望動機を箇条書きで書くと、採用担当の印象に残りやすくなります。今回は志望動機を箇条書きで書くことのメリットや、箇条書きを効果的に使う3つのポイントをキャリアアドバイザーが紹介します。箇条書きを使った志望動機の例文も紹介していますよ。

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①なぜ化粧品業界なのか

志望動機を裏付ける内容として、「なぜ化粧品業界なのか」を明確に伝えることはおすすめです。企業を志望する理由を説明できる学生はいても、業界を志望する理由をきちんと説明できる学生はあまり多くはないからです

採用担当者は業界の志望理由を聞くことで、化粧品業界への理解度だけでなく、学生の価値観を見ます。そのため、「化粧品や美容に興味があるから」や、「化粧を通じて美を人に提供したいから」など、化粧品業界を志望した理由を具体的なエピソードを用いてより価値観が伝わるように工夫をして伝えましょう。

②化粧品業界の中でもなぜその企業なのか

「なぜ他の企業ではなく自社なのか」は、採用担当者が応募者の志望度や企業への理解度を知るために、見極めているポイントです

志望先の企業が、化粧品業界の中でどのような強みを持っているか、どのような商品を事業の軸としているのか、どのようなサービスを提供し、業界の中でどのようなポジションにいるのかなどといった、情報を整理することが大切です。

自分のモチベーションや、やりがいをどのようなときに感じるのかを再確認して、自分の仕事に対する軸を明確にして、志望先の企業のどこに魅力を感じるのかを採用担当者に伝えましょう。

③入社後にどのように貢献したいか

入社後に貢献する方法を盛り込むことで、現在の自分の強みや将来のビジョンをアピールすることができます。即戦力ではなくても、入社後に活躍して貢献できる人材だと伝えられれば、評価につなげられるでしょう

入社後にどのように貢献したいかを答えるには、自己分析も必要になります。自分の強みを伝える場でもあるので、日本化粧品検定や、スキンケアアドバイザー、コスメマイスターなどの資格を取得している場合は、資格で学んだ専門知識を活かして貢献したいなど、資格をアピールするのも良いでしょう。

清水 沙也香

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「好きになったきっかけ」を、業界・企業を志望する理由を考えてみよう

化粧品業界は人気が高く、多くの志望者の中から内定を得るには、徹底した企業研究に基づき志望動機を念入りに組み立てる必要があります。

まずは化粧品に興味を持ったり、好きになったきっかけや理由を掘り下げて書き出してみましょう。また、こんな化粧品が作りたい、こんな化粧品で解決したい課題があれば、そう思うきっかけから、具体的エピソードにつなげるのも一案です。

実際に志望先企業の商品を使ってみたり、美容部員のカウンセリングを受けて、各社の模範メイクの仕方や接客の違いを実感したり、美容部員に仕事についての質問をしてみるのもいいでしょう。CMやポスターの比較、ターゲット層やコンセプトの違いなどもリストアップしましょう。加えて、コロナ禍の中、花王のようにマスク、アイメイク、髪のカラーを組み合わせたトータルメイクを提案している会社もあります。コロナ禍だからこその各社の取り組みの比較も各社独自のものが多く、参考になるでしょう。

これらを書き出して見える化することで、その企業にしかない特徴や強みが浮き彫りになり、志望動機に「なぜその企業なのか」を反映させることにつながりますよ。

職種別! 化粧品業界の志望動機の例文

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就活生

化粧品業界の志望動機で盛り込むべき3つの要素は理解できました。さっそく、志望動機を作成していきたいと思います。

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キャリアアドバイザー

それでは、志望動機の例文を参考にしながら作成してみましょう。書き方がわかると、作成しやすいですよ。

職種別に、研究開発職、生産・製造職、商品企画職、販売・営業職用の化粧品業界の志望動機の例文をご紹介します。それでは、職種別に化粧品業界の志望動機の例文を詳しくみていきましょう。

研究開発

例文

私が貴社を志望する理由は、化粧品の研究開発を通じて人々の幸せを支えたいからです。私は、もともと敏感肌で肌荒れがひどく、高校生まで化粧をすることなく過ごしていました。

しかし、大学に進学してから、貴社の敏感肌用のファンデーションや下地の存在を知りました。貴社の化粧品のおかげで、敏感肌の私でも化粧ができるようになりました。その経験から、私は敏感肌で化粧をすることに抵抗のある方も、日常的に使用してもらえるような化粧品を作りたいと感じました。

貴社は、敏感肌やアトピー肌の方などデリケートな肌向けの製品の開発に力を入れているので、研究で学んだ生物学の知識を活かし、誰でも気軽に、安心して使える、お肌に優しい化粧品の開発に取り組みたいと思い、貴社を志望いたしました。

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キャリアアドバイザー

自分の体験談を交えて志望する企業の化粧品を褒めつつ、うまく志望動機までつなげられていますね。

生産・製造

例文

私が貴社を志望する理由は、人を幸せにする化粧品を提供したいと考えているからです。私が初めて化粧をしたのが大学生の頃であり、初めて使用した化粧品が貴社の化粧品でした。

化粧をすることで美しく変われることを知り、自分に自信を持てるようになることを知りました。貴社は、先進的に化粧品の研究を進めていらっしゃるので、化粧品の本質に迫ることができると考えます。さらに海外展開されているので、世界中で貴社の化粧品が愛されています。

私は、化粧品の生産・製造に真摯に向き合い、顧客が安心できる化粧品を生み出したいと考えています。素晴らしい化粧品を生産・製造することで、一人でも多くの人に提供し、人々に幸せを届けたいと思い、貴社を志望いたしました。

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キャリアアドバイザー

先進的に化粧品の研究を進めているという企業の強みを、自分の志望動機としてしっかりアピール出来ていますね。

商品企画

例文

私が貴社を志望する理由は、優れた化粧品を提供することで人の幸せに貢献したいと考えているからです。貴社ではファンデーションや下地などのベースメイクの商品に強みがあり、アトピー肌でも使用できるデリケート肌用のラインアップが他の企業に比べて非常に充実しています。

ベースメイクは化粧品の土台になるため、最も大切だと考えています。さらにデリケート肌で悩んでいる人でも使用できるという特性のある商品を提供することで、多くの女性の美しさに貢献したいと考えています。

私は大学時代にアパレルショップでアルバイトをし、トレンドを敏感にキャッチする力を身に付けました。貴社でも常にアンテナを張り、顧客のニーズや市場のトレンドをキャッチすることで、新たな商品の開発、提供に貢献したいと考えて、貴社を志望いたしました。

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キャリアアドバイザー

アルバイトの中で培った経験が入社してから活かせるということを、志望動機の中に盛り込めているところが良いですね。

販売・営業

例文

私が貴社を志望する理由は、男女問わずより多くの人に綺麗になる喜びを知ってほしいと考えているからです。

貴社では、ドラッグストアにある低価格帯の化粧品からデパートにある高価格帯の化粧品まで、幅広く取り扱っていらっしゃいます。美容部員の教育にも強みがある貴社で、顧客の一番近くで多様なニーズのある人々に、化粧をする喜びを届けることのできるところに魅力を感じています。私は大学時代にアパレルショップでアルバイトをし、売り上げは地区で常に1位でした。

貴社でも個人成績だけでなく、店舗の売上をアップできるように、精一杯顧客と向き合いたいと考えています。将来的には、ロールモデルとして会社全体にノウハウを広げていける存在になりたいと思い、貴社を志望いたしました。

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キャリアアドバイザー

販売・営業職に必要な営業力を、アルバイトでの売上が地区で常に1位だったという体験談から、入社後に活躍できる人材としてアピールできており良いですね。

化粧品業界を知って自分が行きたい企業を見つけよう

化粧品業界がどのような業界か理解できたでしょうか。化粧品業界での仕事は、職種によっても求められるスキルが異なりますよね。

化粧品業界は女性が多いイメージですが、男性が活躍できる環境も整っています。男女問わず、美容や化粧品が好きな人にとっては、楽しくやりがいを持って働ける業界でしょう。

志望動機の例文を参考に、採用担当者に好印象を抱いてもらえるような志望動機を作成しましょう。そして、化粧品業界をより深く知ることで、自分が行きたい企業を見つけましょう。

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