目次
- 大企業の特徴と向いていない人の特徴それぞれを把握しよう!
- 【仕事編】大手企業が向いていない人の特徴
- ①仕事のための仕事をしたくない
- ②自分の意思で仕事を進めたい
- ③マニュアル通りではなく裁量ある仕事がしたい
- ④スピード感を持って仕事したい
- 【人や環境編】大手企業が向いていない人の特徴
- ⑤周りに合わせるのが苦手
- ⑥経営層の近くで仕事がしたい
- ⑦学歴よりも実力で評価してほしい
- ⑧会社を人で選びたい
- 【志向や性格編】大手企業が向いていない人の特徴
- ⑨将来的に独立・起業を考えている
- ⑩好奇心が旺盛で常に変化をしたい
- ⑪リスクを取ることに抵抗がなく挑戦をしたい
- ⑫ジェネラリストよりもスペシャリストを目指したい
- 【制度や条件編】大手企業が向いていない人の特徴
- ⑬ネームバリューより成長できる環境で働きたい
- ⑭年功序列よりも成果主義を望んでいる
- ⑮転勤をしたくない
- ⑯福利厚生にこだわらない
- 大企業が向いてる人の5つの特徴
- ①新しい仕事より決まった仕事を担当したい
- ②ひとつの仕事をメインに担当したい
- ③ワークライフバランスを充実させたい
- ④知名度を重視したい
- ⑤計画的に物事を進めたい
- ミスマッチのリスクとは? 大企業に向いてない人が就職した場合のデメリット
- ①転勤や異動でプライベートが左右される
- ②やりたくない仕事をやらなければならない
- ③思い通りに働けない可能性がある
- ④仕事とのかかわりが少なくやりがいが感じられない
- ⑤スケールが大きくプレッシャーがかかる
- 大企業が向いていない人におすすめの5つの選択肢
- ①中小企業へ就職する
- ②スタートアップ企業へ就職する
- ③ベンチャー企業へ就職する
- ④副業に挑戦する
- ⑤フリーランスとして独立する
- 大企業が向いていない人に当てはまるかチェックする方法
- 自己分析をする
- 就職活動の軸を決める
- 企業の分析をする
- 就活エージェントに相談する
- 自己分析をして大企業に向いていない人に当てはまるかチェックしよう
大企業の特徴と向いていない人の特徴それぞれを把握しよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「大企業に向いている人と向いていない人にはどのような特徴がありますか? 」
「大企業に興味あるのですが、向いていないのではないかと不安です。」
就活中の学生からこのような質問や相談をされることがあります。たしかに、企業規模によって働き方が異なるため、はじめての就活で失敗しないためには向いているか不安になりますよね。
結論からお伝えすると、大企業は組織が細分化されていることやルールが細かく決まっていることが多く、中小企業やベンチャー企業とは働き方は大きく異なります。そのため、自分が向いているかどうか判断をして、エントリーする企業を選ぶことが就活の成功を左右するほどです。
この記事では、大手企業が向いていない人の特徴だけでなく、向いているかどうか判断する方法、向いていない人がどのようなキャリア選択をすべきかまで解説します。最後まで読んで後悔しないキャリア選択をしましょう。
【仕事編】大手企業が向いていない人の特徴
大手企業は規模が大きく安定して働けるイメージがあり、憧れを持っている人もいるのではないでしょうか。たしかに、大きいために組織的に動かなければならない部分も多く、人によっては仕事がしにくいことも大手企業にはあります。
入社して「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、自分が大手企業に向いているかどうかを見極める必要があります。まずは、仕事面から向いていない人の特徴を4つ紹介します。
①仕事のための仕事をしたくない
大手企業では個人に権限移譲がなされていないことが多く、何かをしようとするたびに上司や会社から複数の承認を得る必要があるケースが多いです。そのため、進捗状況を確認・報告するための会議や資料作成などに時間をとられてしまうことも少なくありません。
大手だからこそ、リスクを避けるために個人ごとの権限がベンチャー企業などに比べて弱い傾向があるため、仕事の承認を得るための資料作成のような「仕事のための仕事」をすることが多く、スピード感をもって仕事を進めたい人にとっては思い通りに仕事ができないと感じることもあるでしょう。
②自分の意思で仕事を進めたい
大手企業は組織を重んじ、上司の命令は断りづらい風土があります。意思決定の仕組みが決まっているため、何かをおこなうときには独断で行動できません。「上司から部長への確認」や「部長から役員への確認」が必要になるため、承認や社内調整に時間がかかってしまいます。
業務についても部や課で細分化されているため、自分の担当分野に特化した働き方になります。「良いことは部門に関係なくすぐに取り入れる」のように仕事を進めることはハードルが高いです。
③マニュアル通りではなく裁量ある仕事がしたい
大手企業はこれまでの成功事例に基づいたマニュアルが作成されていることが多く、その通りにすすめなければなりません。
もちろんマニュアルをつくると業務の明確化や標準化ができるため、全員が同じレベルで業務をおこなうことができるメリットがあります。一方で、マニュアルや手順に固執しすぎると臨機応変に対応できなくなる点はデメリットです。
前例のないことや創意工夫の余地は少なく、決まったことを決まった通りにこなさなければならない不自由さを感じることもあるでしょう。
④スピード感を持って仕事したい
大手企業は新しい施策や予算の執行の決裁に時間がかかります。会社内にいくつもの部署や組織が存在し、それぞれ責任者の承認が必要です。責任者が増えるほど、コミュニケーションの量や必要な手続きが増えていき、決済スピードが遅くなります。
「思い立ったらまず行動」と考えるフットワークの軽い人は、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
【人や環境編】大手企業が向いていない人の特徴
派閥や社内政治など、独特の企業風土が苦手で仕事内容は問題がなくても、仕事を取り巻く環境が自分に合わないということも少なくありません。人や環境面から大手企業には向いていない人の特徴を4つ紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
⑤周りに合わせるのが苦手
大手企業では、他部署と連携して仕事を進めることが多く、意見の調整や仕事のペースを合わせることが必要です。自分の意見を主張しすぎ自分のペースでどんどん進めていくと、仕事がうまく回らず逆に滞ってしまう可能性があります。
周りに合わせることが苦手な人は、自分のスピード感で働ける企業の方が向いています。
⑥経営層の近くで仕事がしたい
経営層の近くで仕事ができると、経営者目線の考えなどを吸収することができ、自分の成長にもつながります。しかし、大手企業は経営層との距離が遠く、直接意見を述べる機会はほとんどありません。
一方で、中小企業やベンチャー企業であれば、規模が小さいため経営者と近い距離で仕事をすることができます。企業によっては経営者と同じプロジェクトを担当することもあります。
経営者に近い距離で仕事をしたい人は、大企業よりも中小企業やベンチャー企業の方が向いている可能性もあるでしょう。
⑦学歴よりも実力で評価してほしい
高学歴の学生は受験というハードルを乗り越えてきており、継続した努力ができる人材であるという安心感があります。そのため、大手企業は採用の段階から学歴でフィルターをかけることも少なくありません。入社後も実力だけではなく、学歴を加味して出世が決まることが多く、大企業ほど出世には学歴が必要です。
一方で、中小企業であれば書類上だけでなく一人ひとりを把握しているため、学歴ではなく実力で評価される風土の環境が多いです。そのため、仕事の実力を評価した欲しいと感じている学生も大企業で働くとギャップに苦しむ可能性があります。
⑧会社を人で選びたい
大手企業は人数が多いため、違う部署に配属になれば全く知らない人と仕事をすることも多くなります。ひとつの部門だけで小さな企業と同じくらいの人数がいることも珍しくなく、周りは知らない人ばかりだと人間関係の再構築が必要になりますね。誰と働くかが不透明で、配属される部署によって仕事がしにくくなるケースも大企業では少なくありません。
面接官の印象が良く「この人と働きたい」と思った人と一緒に仕事ができる可能性も低く、入社後に人材の魅力に対するミスマッチが発生する可能性もあります。組織の風土ではなく実際に働いている人の印象で会社を選びたい学生は、規模が小さい会社の選考を受けると入社後のミスマッチもなくなりますよ。
【志向や性格編】大手企業が向いていない人の特徴
「大手企業で働きたい」という理由だけで入社すると、入社後に会社の体質に違和感を感じ、思い描いていた将来像を描けないことにストレスを感じることがあります。会社の規模によって働く人の志向性が異なるため、どのような人が活躍しているのか把握することも重要なポイントです。
ここからは、志向性や性格面から向いていない人の特徴を4つ紹介します。
⑨将来的に独立・起業を考えている
大企業は入社してすぐに裁量の大きな仕事を担当することは少ないです。入社した後は集合研修を受けて、配属後はOJT研修期間となり先輩社員のサポートがメインとなります。そのため、独立・起業に役立つノウハウは入社してから数年が経たないと学ぶことができません。
一方で中小企業やベンチャー企業は、社員数が少ないため社歴が浅い社員であっても裁量ある仕事を担当することがあります。担当する仕事によっては、大きな予算のプロジェクトもあり、経営視点を養う経験ができます。
早期に独立・起業に役立つ経験を積みたい学生にとって大手企業は、最短でキャリアを実現するためにはハードルが高い特徴があります。
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大企業に向いていない人の特徴として、将来的に独立や企業を考えている学生をあげましたが、大企業から独立して起業をしている人も多くいます。そのため起業したいからといって一概に大企業が向いていないわけではありません。
大企業には大企業なりの長年培ってきた経営スキルや技術などのノウハウや良さがあります。同様に中小企業には中小企業ならではのスピード感や裁量権の大きさなどの良さがあるでしょう。そのため起業を目指している人は、起業の規模で就職先を選ぶのではなく、どのようなスキルや知識を身につけ、どのような経験を積むことで何の起業をしたいのか、目的と目標を明確にしたうえで就職先を選ぶことが重要です。
また、仕事の内容ややり方からだけでなく、先輩や上司、取引先から学べるものや得られる情報もたくさんあります。どんな事業を起こしたいのか、将来を見据えたうえで自分に必要なものを得られる仕事を選ぶようにしましょう。
⑩好奇心が旺盛で常に変化をしたい
大手企業は仕事がスムーズにできるよう、業務内容がマニュアル化されおこなうべき仕事内容が決まっているため、仕事に変化がありません。企業としても変化を好まない傾向があり、新しいものを取り入れることは少ないです。また、取り入れるときには社内で決済が必要になることがほとんどです。
そのため、好奇心が旺盛な学生は大企業では思い通りに仕事をすることができずに、苦痛に感じてしまいます。
⑪リスクを取ることに抵抗がなく挑戦をしたい
大手企業は全体的に安定して保守的な傾向にあります。知名度がある企業がほとんどなので、新規事業の立ち上げなどはマスコミも注目し広く報道されることも少なくありません。もし失敗してしまったときに、企業イメージが悪くなり株主から追求を受ける可能性もあるため、リスクは負わず現状維持ですすめることが多くなります。
チャレンジすることにやりがいを感じる学生にとっては、大手企業よりもリスクを取る傾向がある中小企業やベンチャー企業などの方が働きやすいと感じられます。
⑫ジェネラリストよりもスペシャリストを目指したい
大手企業では多岐にわたって業務を行っているため、オールマイティに活躍できる人材をもとめる傾向にあります。ジョブローテーションで多方面の知識を幅広く得られる代わりに業務範囲が狭く、1つの分野を極める専門的な知識は身につきにくくなります。
そのため、すでに興味がある分野が定まっている学生や専門的な知識を身につけてスキルアップしたいと考えている学生は、思い通りのキャリアが歩めない可能性があります。
【制度や条件編】大手企業が向いていない人の特徴
大手企業は知名度も高く、福利厚生なども充実しているので働きやすいと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、企業の大きさが人によっては弊害になることがあります。
次は、制度や条件面から向いていない人の特徴を4つ紹介します。
⑬ネームバリューより成長できる環境で働きたい
「大手企業に勤めている人は優秀」というイメージを持った人が多く、周りから好印象が得られることが多いです。たしかに、大企業の方が長期的に経営されていることが多いですが、仕事は細分化されておりマニュアル通りに仕事を進めることも多いです。そのため、自分で考えて仕事をすることが少ないこともあります。
一方で、中小企業やベンチャー企業などはゼロから自分たちで作り上げていく仕事が多く、同時に複数の業務を掛け持ちすることも少なくありません。会社と一緒に自分も成長できる環境にあるため、学べることが多く成長スピードが早い傾向にあります。
ネームバリューに守られ周囲からの名声を得るのではなく、自身の成長を望んでいる人には大手企業は向いていないことも多いです。
⑭年功序列よりも成果主義を望んでいる
大手企業は年功序列の人事制度を採用していることが多く、在籍年数を重ねることで昇進や昇給できる傾向にあります。
一方で、ベンチャー企業は年齢や役職に関係なく、成果を上げた人が評価されることが一般的です。成果を上げれば、若くても昇進や高い給料をもらうことができるので、成果で評価されることで仕事のモチベーションが上がる人や、やりがいを感じる人には、大手企業はおすすめしません。
⑮転勤をしたくない
大手企業は全国に拠点があることが多く、転勤や別会社へ出向を命じられる可能性があります。県外に配属となれば転居が必要で、住む場所が変われば環境も変わるため、結婚して家族がいても単身赴任をしなければならないことも少なくありません。
一方で、中小企業やベンチャー企業は拠点が少なく転勤の可能性も少ないのが特徴です。地域限定社員制度を導入している企業もありますが、一般的に大手企業は転勤が多い傾向があります。
同じ場所に住み続けたい人は慎重な会社選びが必要です。
⑯福利厚生にこだわらない
「福利厚生が充実しているか」を就職先の選定基準にしている人も多くいます。中でも「法定外福利厚生」が大手企業では充実しており、旅行や飲食店の割引サービス、ジムや英会話レッスンの割引サービスなどがあります。
中小企業やベンチャー企業は福利厚生の整備をおこなっていないこともあり、このようなサービスが受けられないこともあります。しかし、学生によってはこのような福利厚生サービスの利用を検討していない人もいますよね。そのような人にとっては、大企業で働く魅力が少ないとも考えられます。
こちらの記事には、福利厚生の例を多く掲載しているのでぜひ参考にしてみてください。
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大企業が向いてる人の5つの特徴
「向いていない」「つまらない」と思いながら働き続けて、仕事への意欲が低下してしまいますよね。大企業に憧れて働きたいと思っても、自分が大企業の働き方にあっていないとミスマッチにつながってしまいます。
ここからは、向いている人の特徴を5つ紹介します。
①新しい仕事より決まった仕事を担当したい
大手企業は部門ごとに担当業務が決められていることが多く、新しい業務をおこなう機会は少ないという特徴があります。一方で、中小企業やベンチャー企業は新規事業へ参入したり、人材が足りずに一人の社員が複数の仕事を担当することも多いです。
そのため新しい仕事をすることが苦手な人や、マニュアル通りに業務を行いたい学生には大企業の働き方はピッタリです。
②ひとつの仕事をメインに担当したい
大企業では業務が細分化されており、中小企業やベンチャー企業のようにひとつの部署で複数の仕事を受け持つようなことはありません。また、職種単位だけでなく仕事の内容も分業制になっていることがあります。
たとえば、経理担当であっても「仕分け業務担当者」と「決算業務担当者」に分かれていることがあります。業務が細分化されているので、ひとつの仕事の専門性を高めることができますよ。
目の前の仕事に集中してひとつのことをやり遂げる人にとっては、大企業は向いている環境ですね。
③ワークライフバランスを充実させたい
規模が大きい会社はサポート体制が整備されており、誰かが休んでも業務に支障のない仕組みが整っているためです。実際に、企業規模が大きくなるほど休みが取りやすいというデータがありますよ。
企業規模 | 労働者1人平均年間休日総数 |
1,000人以上 | 119.7日 |
300〜999人 | 117.4日 |
100〜299人 | 114.3日 |
30〜99人 | 110.4日 |
ワークライフバランスを重視したメリハリのある仕事をしたい人に大企業がおすすめです。
④知名度を重視したい
大企業は業績が安定していて給料が高く、高学歴の人しか入れないというイメージを持たれていることが多いです。実際に中小企業に比べるとエントリー希望者が多いため、選考倍率が高い傾向があります。誰もが知っているため、社名を出すことで何をしている会社なのかをすぐに理解してもらえることもメリットです。
このように誰もが知っている企業で社会や人に貢献したいと考えている学生にとっては、大企業で働くことでやりがいを感じることができます。
⑤計画的に物事を進めたい
中小企業やベンチャー企業などは大企業に比べるとノウハウが少なく、思いがけないアクシデントが起こることが珍しくありません。そのため、仕事の計画を立てたとしても、計画通りに進められないことがあります。
一方、大手企業はマニュアルが用意されていることが多く、イレギュラーな対応がもとめられる可能性がベンチャー企業や中小企業に比べると低いです。また、イレギュラー対応が発生したときにも、過去のノウハウや対応マニュアルがあるためスムーズに解決できることが多いです。
イレギュラーな対応が苦手な人や綿密な計画を立ててから動く性格の人は、大手企業の方が安心して働けます。
こちらの記事でも、大企業のメリットや向いている人について解説していますので、併せて読んでさらに理解を深めてください。
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ミスマッチのリスクとは? 大企業に向いてない人が就職した場合のデメリット
- 転勤や異動でプライベートが左右される
- やりたくない仕事をやらなければならない
- 思い通りに働けない可能性がある
- 仕事とのかかわりが少なくやりがいが感じられない
- スケールが大きくプレッシャーがかかる
ここまで読んだ学生の中には、「向いてる人に当てはまらないけど大企業に興味がある」という人もいるのではないでしょうか。しかし、向いていない学生が大企業に就職すると、メリット以上にマイナスを被ってしまう可能性が高いです。
自分が就活で重視しているポイントがデメリットに当てはまる人は、大企業ではない方がマッチングしやすいと考えられます。
ここでは、大企業に向いてない学生が大企業に就職するデメリットを5つ紹介します。あなたが重視する働き方ができるかどうか確認しながら読み進めてくださいね。
①転勤や異動でプライベートが左右される
会社の規模が大きく全国各地に勤務地があるため、望まない転勤命令やジョブローテーションで配置換えになる可能性があります。企業によっては海外に拠点があり、海外転勤の可能性もあります。
家を購入した途端に県外へ転勤になったり、絶対に行きたくない部署に異動になったという例も少なくありません。特に総合職は、全国転勤や部署異動を前提にしている企業も多く、同じ場所で仕事を続けられる可能性は低いことは覚えておきましょう。
②やりたくない仕事をやらなければならない
入社するまでは「こんな仕事がしたい」と思っていても、入社後に必ずやりたい仕事に就くことができるとは限りません。新人は5年から20年といった長期的なスケジュールで成長を考えられているため、職種によっては入社をしてすぐに興味ある仕事に携われないこともあるでしょう。
また、希望する職種によっては高い成果を残さなければ異動できないケースもあり、長年希望の仕事を担当できない可能性もあります。興味ある分野や仕事が定まっている学生は、ジョブローテーションの制度がない中小企業やベンチャー企業の方が高い満足度で働くことができます。
③思い通りに働けない可能性がある
一人ひとりの仕事の裁量が少なく仕事の範囲が決まっているため、自身のアイデアや提案がなかなか反映されにくいのが大企業の特徴とも言えます。大企業ならではの培ったノウハウがあるため、マニュアルを変更するときには上司からの承認が必要になることもあります。
いろんなアイデアを提案して仕事をしたい、自分ならではのやり方で仕事をしたいと考えている学生にとっては窮屈な環境と感じることもあるでしょう。
④仕事とのかかわりが少なくやりがいが感じられない
大企業の仕事は分業になっていることが多く、業務が細分化されているため仕事の全体像が見えにくい傾向があります。そのため、仕事の意味や貢献度が感じられないまま進めていくことに、やりがいを感じなくなる人も少なくありません。
たとえば、営業職のサポートとして事務職を担当している人は、クライアントと直接やりとりをする機会がほとんどありません。そのため、自分の仕事がクライアントや自社へどのように貢献しているのかイメージしづらいです。
仕事を一貫して担当し、クライアントやカスタマー、企業への貢献を肌で感じたい人にとっては、大企業はやりがいを感じづらいこともあります。
⑤スケールが大きくプレッシャーがかかる
大企業では大きなプロジェクトを立ち上げることがあり、中には多額の費用を投入したプロジェクトや国と一緒に進めていくような規模の大きな事業などもあります。仕事の規模が大きくなる分、プレッシャーも大きくなり精神的に耐えられなくなる人も少なくありません。
大企業は資金力があり大規模なプロジェクトにかかわる機会があるため、プレッシャーに感じる仕事を避けたい人は企業や職種の選び方に注意が必要です。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
どんな企業にもメリットもあればデメリットもあります。またある人にとってはメリットと感じることも、別の人にとってはデメリットになることもあるでしょう。そのため就職先を決める際は何を重視したいのかといった自分の価値観を知り、優先順位をつける必要があります。
自分の価値観を知るためには、自己分析が欠かせません。自己分析をおこなう際は、過去に自分がやりがいを感じたこと嬉しかったことだけでなく、その理由まで深掘りすると価値観を見つけやすいですよ。またポジティブな感情だけでなく、自分がされて嫌だったことやモチベーションが上がらなかったときなど、ネガティブな気持ちのときの分析もおすすめです。
自己分析をすることで自分の理想とする働き方や条件が浮き彫りになってくるでしょう。さらにその中から何を優先するのか順位をつけ、どうしてもこれだけは譲れないもの、場合によっては妥協できるものを明確にしておくことが重要ですよ。
大企業が向いていない人におすすめの5つの選択肢
大企業への就職以外に、どのような就職先があるのか具体的なイメージが湧いていない学生もいるのではないでしょうか。
普段の生活をしていると、テレビコマーシャルや街頭で大手企業の広告を見ますが、大手企業は日本の企業のうち一部です。そのため、大企業以外にも就職先は多数あります。ここからは、大企業以外に就職したい人が選べる就職の5つの選択肢を紹介します。
①中小企業へ就職する
大手企業は人気があり応募者が多く、その分採用のハードルも上がります。一方で、中小企業は大手企業に比べると知名度が低いため応募者が少なく、企業数も多いため採用されやすくなります。
働き方に関しても中小企業は経営層との距離が近く、変化に対して柔軟に対応できる傾向にあります。大企業と比較すると人数が少ない分、コミュニケーションも活発で、現場や個人の意見が反映されやすい特徴があります。
中小企業への就職に興味ある学生は、こちらの記事で中小企業の探し方を解説しているので参考にしましょう。
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②スタートアップ企業へ就職する
スタートアップ企業は、今までにない発想でイノベーションを起こし新しいビジネスモデルを構築していく企業です。世の中に大きなインパクトを与えるビジネスを展開する特徴があります。スタートアップは、0からビジネスを作り上げていくための良いアイデアや新しいやり方は、どんどん採用されるので短期間での成長もできますよ。
意思決定のスピードが早く、一人ひとりに裁量権が与えられていることが多いので、新しいことにチャレンジしたいと考えている人にはおすすめの環境です。
スタートアップ企業については、こちらの記事で解説しています。
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③ベンチャー企業へ就職する
ベンチャー企業は、既存のビジネスを元に新しい事業を立ち上げたり、中長期で試行錯誤しながら新たな展開を行っていく特徴があります。既存の事業を元に新たな事業を生み出していくには柔軟な対応が必要で、できるだけリスクは負わないという大企業の考え方は通用しません。
大企業のように部署が細かく分かれていないことがほとんどで、総務と広報を兼務するなども多いため幅広い業務に携われる可能性が高いです。
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④副業に挑戦する
学生によっては大企業で働く一部のメリットに魅力を感じているものの、デメリットにも当てはまるということもあるのではないでしょうか。そのような学生は、学生のうちから副業につながる経験をし、就職後にも副業としてやりたいことを継続することも選択肢のひとつです。
たとえば、大企業の社風は好きなものの、好きな文章を書く仕事を実現するハードルが高いとします。このような学生は学生期間中からWebライターとして活動をして、就職後にもWebライターとして活動することでやりたいことを副業で実現することができます。
このように、就職先の仕事だけでなく複数の仕事で自分がやりたい・働きたい方法を実現することも選択肢のひとつですね。
⑤フリーランスとして独立する
すでに個人として生計を立てられる実績がある学生であれば、フリーランスとしての働き方を選ぶことも選択肢のひとつです。フリーランスであれば、自分が住む場所や働く時間だけでなく仕事を選ぶこともできます。そのため、自分が望む働き方をすることができますよ。
ただし、未経験で就職ができる新卒採用の期間を逃すと、即戦力人材として「経験者採用」になってしまいます。フリーランスとしてのキャリア選択をするときには注意が必要です。
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キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
上記で紹介した大企業に就職する以外の選択肢にもメリット・デメリットがあります。たとえば、スタートアップ企業やベンチャー企業は、裁量権の大きさや幅広い業務に携わることができるのが魅力ですが、その分残業や休日出勤が多くなる傾向があります。新たな事業へのチャレンジも魅力ですが、必ずしもうまくいくとは限らず、業績が不安定なリスクもあります。また、創立年数も浅いことから、福利厚生や研修制度が整っていない企業も少なくありません。
また、フリーランスの場合も自由度の高い働き方ができるのが最大の魅力ですが、企業での仕事経験がなく、年齢が若い場合は仕事先から実力を疑問視され、信用を得るのは容易ではありません。安定した収入を得るにはある程度の年数をかけ、経験と実績を積むことが必要です。また経理などのさまざまな事務処理、その他の雑務、宣伝、営業活動なども1人でやらねばならず、本来の仕事以上に忙しい場合もあるでしょう。
何を重視して働くのかによって、メリットになるかデメリットになるか、感じ方が異なってきます。自分の価値観を明確にし、各々のメリットとデメリットを把握したうえで、就職先や働き方を選びましょう。
ちなみに、安定した収入を得るには年功序列の企業で働くのも選択肢の1つとなるでしょう。こちらの記事で解説していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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大企業が向いていない人に当てはまるかチェックする方法
ここまでに大企業に向いている人と向いてない人の特徴を紹介しましたが、自分に向いてるか分からない人も多いのではないでしょうか。
ここからは、自分が大企業への就職が向いているかどうかをチェックする方法を紹介します。
自己分析をする
自己分析することで、自分の強みや価値観を明確にすることができます。自己分析を通じて今までに自分の強みを発揮することができた経験を振り返ることで、ミスマッチがない企業選びをすることができます。自己分析にはさまざまな方法があり、自分にあった方法で実践することがおすすめです。
- 自己分析ツール
- 自分史
- モチベーショングラフ
- マインドマップ
- 他己分析
これらのどの分析方法が自分にあっているのかイメージができない学生もいるのではないでしょうか。そのような学生は、こちらで自己分析について詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
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就職活動の軸を決める
エントリーする企業や内定承諾先を決めるときには、どのような価値観を元に判断をするかが重要なポイントです。このときに、企業選びの判断軸である「就職活動の軸」を設定していると、大企業か中小企業などエントリーすべき企業もスムーズに判断ができるようになります。
また、企業によっては「就活の軸」について質問をされることもあるため、基準を定めておくことは直接的に面接対策にもなります。
就活の軸の見つけ方が分からない学生は、こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
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また、こちらの記事では就活の軸の例を100個紹介していますので、併せて参考にしてみてくださいね。
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就活の軸に迷ったときは一覧から探すことも1つの手段です。この記事ではキャリアアドバイザーが、就活の軸の必要性を踏まえて一覧から自分に適した軸を見つける方法などを解説します。職種別に例文も掲載しているのぜひ参考にしてくださいね。
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企業の分析をする
就職活動において企業分析は必須です。
企業についての知識はもちろん、自分と企業がどの程度マッチングしているかどうかを見極めるために分析は欠かせません。企業のホームページや説明会などで次の点を調べましょう
- 企業の基本情報
- 企業の強み
- 企業の社風や企業理念
- 企業の事業戦略
- 企業で働いている人
面接の志望動機にもつながる部分なので、最低でもこの5つは見るようにしてください。より詳しく企業研究の方法を知りたい人は、こちらで解説しているのであわせてチェックしましょう。
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就活エージェントに相談する
就活エージェントは、求人紹介から内定獲得までの一貫したサポートや、キャリア相談もできるので、自己分析に自信がないという人にもおすすめです。面談結果をもとに、エージェントが保有する求人の中から自分に合う企業を紹介が受けられるため、自分に合った求人と出会える確率は高くなりますよ。
また、履歴書の添削や面接の練習など、受けたい企業が決まった後の対策もしてもらえるので、早期に内定がもらいやすくなるのもポイントです。
自己分析をして大企業に向いていない人に当てはまるかチェックしよう
大企業に向いていない人の特徴を詳しく紹介しましたが、最も大切なポイントは自分が「向いていない人」に当てはまるかどうか判断することです。自己分析が足りていない状態では、大企業が向いているにもかかわらず誤って向いていないと判断してしまう可能性もあります。
このようなミスマッチが起こらないように、きちんと自己分析をして就職後に後悔しない企業選びをおこないましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
上述した大手企業の特徴はあくまでも一般的な傾向であり、すべての大企業に当てはまるわけではありません。ここ数年の政府主導の働き方改革により、多くの大企業が社内の体質改善、業務改善、人事評価制度の見直しに取り組んでいます。
その理由として多様な人材のニーズに柔軟に対応し、魅力ある職場づくりをしていかなければ、今後ますます進む少子高齢化社会において優秀な人材の確保が難しくなる点があげられます。そのため大企業を中心にさまざまな社内改革が行われ、誰もが働きやすい環境整備と組織作りがされつつありますよ。
一方従業員規模が小さい企業ほど、働き方改革が進んでいないという現状があり、なかにはワンマン社長によって自由度の低い職場環境もあります。また経営トップが交代すれば、組織風土も大きく変わることもありえることです。企業規模の大きさで先入観を持たず、個々の企業研究を入念におこない、しっかりと確認したうえで志望先を決めることが重要です。