ジョハリの窓活用5ステップ|本当の自分を見極めるワーク術を伝授

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目次

  1. ジョハリの窓で自己分析! 自分の軸や特徴を明確にしよう
  2. そもそもジョハリの窓とは
  3. 心理学者が考えた「自己分析のためのフレームワーク」
  4. ジョハリの窓で用いられる「4つの窓」を詳しく解説!
  5. 開放の窓
  6. 秘密の窓
  7. 盲点の窓
  8. 未知の窓
  9. どうしておすすめ? ジョハリの窓を使用する2つのメリット
  10. ①自分と他人の認識のずれを理解することができる
  11. ②自分の知らなかった強みや弱みを見つけられる
  12. 知っておこう! ジョハリの窓は3つのパターンで実施できる
  13. パターン①紙とペン使用して複数人でおこなう
  14. パターン②アプリを使用して複数人でおこなう
  15. パターン③適性検査ツールをもちいて1人でおこなう
  16. この手順で進めよう! ジョハリの窓を使った自己分析5ステップ
  17. ステップ①複数人を集めて紙とペンを準備する
  18. ステップ②「自分」に該当する性格項目を書き出す
  19. ステップ③「他者」に該当する性格項目を書き出す
  20. ステップ④それぞれの窓ごとに分類する
  21. ステップ⑤振り返りをおこなう
  22. ジョハリの窓を成功させる5つのポイント
  23. ①疑問は積極的に質問する
  24. ②具体的な回答を心がける
  25. ③あらかじめ自己分析を済ませておく
  26. ④忖度せず素直に回答する
  27. ⑤話しやすい雰囲気づくりを心がける
  28. 要チェック! ジョハリの窓をおこなう際の注意点
  29. メンバーによって結果が変わることがある
  30. 結果を重く受け止めすぎると逆効果になることも
  31. 強みと弱みが見つかる! ジョハリの窓の結果を就活に活かす方法
  32. ①「開放の窓」「盲目の窓」の結果をまとめる
  33. ②結果に対してのシチュエーションをヒアリングする
  34. ③見つけた強みと弱みを説明できるエピソードを考えておく
  35. ジョハリの窓で自己分析をする際に学生から良くある質問に回答
  36. 自分の強みと弱みを発見! ジョハリの窓で自己分析を深めて内定につなげよう

ジョハリの窓で自己分析! 自分の軸や特徴を明確にしよう

こんにちは! キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、

「ジョハリの窓って何ですか?」
「ジョハリの窓を使った自己分析の方法を教えてください。」

といった質問をよく受けます。就活を成功させるためには自己分析の質を上げることが重要ですが、自己分析でおすすめの方法の1つに「ジョハリの窓」があります。

ジョハリの窓を使う事で自分自身のことを主観的かつ客観的に見つめなおす事ができ、自分の強み・弱みを見つけることができるようになるなど、自己分析としてはとても有効な手段です。

この記事ではジョハリの窓を使うメリットや使い方を解説していくので、自己分析の精度を高める方法として就活に役立てていきましょう。

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そもそもジョハリの窓とは

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自己分析にはジョハリの窓を使うのがおすすめと聞いたのですが本当でしょうか?

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本当です! ジョハリの窓を使えば自分の特性や他人から見た自分を理解することができます。就活でこそぜひ取り入れておきたい自己分析法ですね。

就活で役立つ自己分析法としてジョハリの窓はありますが、普段生活しているなかではあまり触れる機会もなく、その中身についてはよく知らないということもありますよね。

うまく活用して就活に活かしていくためにも、まずはジョハリの窓の基本知識についてチェックしていきましょう。

心理学者が考えた「自己分析のためのフレームワーク」

1955年に、米国の心理学研究者であるジョセフ・ルフトとハリ・インガムの2人が考えた「対人関係の気付きのグラフモデル」を、それぞれの名前(ファーストネーム)を組み合わせて「ジョハリの窓」と呼んだことが始まりです。

自己分析をしながら他人との関係を理解し、自分をどう表現する癖があるのか、相手にどういった印象を与えているのかを知ることができるフレームワーク、これがジョハリの窓の中身となっています

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塩田 健斗

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長く役立つフレームワークだからこそ早いうちに触れておこう

ジョハリの窓は、第三者の目をとおして自分をより深く知るためのツールです。学生のうちからこのツールに触れておくことで、これまで気づいていなかった自分の一面を早いうちから知ることができますよ。

また自分を知ることで周りの人とのかかわり方をより良くする方法がわかります。そのため就職活動だけでなく、チーム作りやコーチングの際にも役立ちますよ。

たとえば未知の環境に飛び込んだときに適切に対応する力を身につけることができるため、ガクチカや自己PRのエピソードに盛りこむことで就活で多面的に自分のことを伝えられるようになります。また社会に出た際の人間関係もスムーズに構築できたりと、多くの場面で役立つでしょう。

ジョハリの窓で用いられる「4つの窓」を詳しく解説!

ジョハリの窓の中身

ジョハリの窓の前提が理解できたところで、次に気になるのはその中身ですよね。「ジョハリの窓」では自分自身の特性を「自分は知っている/自分は気付いていない」「他人は知っている/他人は気付いていない」という2つの軸で評価し分析していきます。

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この軸に基づいて、「開放」「秘密」「盲目」「未知」の4つの窓に要素を分類しています。詳しく解説していきますね。

開放の窓

開放の窓は、英語で「open self」と呼ばれ、自分も他人も認知している(公開されている)個性領域を指すものです。周囲の人、自分自身、それぞれで「自分のことをどう思っているか」という点で共通している部分になります。

開放の窓が大きい人は自己開示が得意で、周囲とのコミュニケーションが円滑である傾向があります。また、自己理解が深いため、自分自身を客観的に捉えることができ、自分の強みや弱みを理解したうえで、適切な行動をとることができるのが特徴です

秘密の窓

秘密の窓は「hidden self」と呼ばれ、自分では気付いておりながら他者からは認知されていない、他者には隠している個性領域です。

ここに該当するということは、意図して隠しているか、自己開示がうまくおこなえていない状態ということになります。

意図的に隠しているものはコンプレックスやトラウマが含まれていることもありますが、これらは開示する必要性が低いため、「意図していない隠された領域」をうまく開示していくことが大切です

盲点の窓

盲目の窓は英語で「behind self」と呼ばれ、自分では気付いていないものの他人からは認知されている個性領域になります。

自身のことを客観的に見ることができていない人はこの領域が大きくなる傾向にあり、特にこの領域を発見し、整理することが自己理解を深めていくための手掛かりとなります。

一方で、自己理解と他人からの認識のズレが大きいということで、自分では当たり前と思っていたことが、他人から見るとすごいことというように、自分では気づかなかった意外な強みとして表現されるものもあります

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まさしく盲点といえる要素になるため、ここの窓についてもしっかりと深めていくことが大切です。

未知の窓

未知の窓は「unknown self」と呼ばれ、まだ誰からも知られていない領域で、未知の可能性を秘めている部分です。今後新たに見つけ、獲得していく個性領域になります。

「弱み」とも受け取ることができますが、この領域を小さくしていくことが成長につながるため、現状を受け止め、分析することが大切です

どうしておすすめ? ジョハリの窓を使用する2つのメリット

実際に自己分析のフレームワークには多くの種類が存在しますが、なぜ「ジョハリの窓」が有効な自己分析のフレームワークとして活用されているのか、2つのメリットを紹介します。

就職活動で大切な自分の強みや弱み、価値観などを理解することに役立つのでメリットを理解したうえで取り入れてみましょう。

①自分と他人の認識のずれを理解することができる

「盲目の窓」に現れた個性は、自分では認識できていないものになります。自分で見ている姿と他人から見られている姿のギャップを知ることができます。

また「秘密の窓」には、自分しか知らない個性が表現されています。自分ではアピールしているつもりでも上手に表現できていない、伝わっていないという認識のずれを理解することができます。

自分では認識できていない客観的な見られ方や、相手の自分に対する捉え方を自覚することができるということは、その分面接での見られ方を理解し、改善などを的確におこなうことも可能となります

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アドバイザー

自己理解を深め、客観的な視点で自分をブラッシュアップしていけると考えれば、このジョハリの窓の就活における有効性がよくわかりますね!

②自分の知らなかった強みや弱みを見つけられる

「盲目の窓」には、意外な自分が現れてきます。自分では思っていなかった個性が表現されることになります。これは、自分では気付かなった「強み」となります。

そのうえで「未知の窓」を小さくしていくことが、自身のスキルアップにもつながるため、「弱み」として把握することも可能です。

ジョハリの窓を活用して自分の知らなかった強みや弱みを見つけられることで、自己理解が深まるだけではなく、成長のための筋道を立てられることもメリットといえるでしょう

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北浦 ひより

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ジョハリの窓で深めた自己理解を成長に活かそう

ジョハリの窓で自己分析をすることで、自分が気づかなかった成長の糸口や課題を明らかにできます。特に②に書いたような「他者は知っているが自分は知らない」部分は、他者の視点から見た自分の弱点や改善点を知るのに役立ちますよ。

弱点や改善点がわかれば、自己成長のために何ができるか、何に取り組めば良いのかが明らかになります。なりたい人物像や実現のための目標設定がしやすくなるので、効果的に自己成長に向けた取り組みができますよ。

ジョハリの窓は自己理解を深めるだけでなく、自己成長につながる効果が期待できるのです。

自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう

就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。

そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけあなたの強み・弱みが簡単にわかります

無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。

知っておこう! ジョハリの窓は3つのパターンで実施できる

ジョハリの窓を使った分析の実施方法

ジョハリの窓の中身が理解できたら、次はさっそく実践に移っていきましょう。実践する際には大きく3つの方法があります。どの方法を用いても有効に自己分析ができるので、自分が一番取り組みやすい方法で挑戦してみましょう。

パターン①紙とペン使用して複数人でおこなう

「ジョハリの窓」は紙とペンがあれば気軽に実施できます。自己や他人に対する認識を4つの窓に分類するという前提のもと、自由なフォーマットで表現してみましょう

ただ複数人でグループワークのように内容の量・質を統一したい場合には、「20程度の個性・特性から選択しよう」など、事前に選択する内容などをすり合わせておくと分析もスムーズに進められますよ。

パターン②アプリを使用して複数人でおこなう

PCまたはスマホで簡単にできる無料Webアプリも有ります。基本的には4人以上の参加者×1台のパソコンで「ジョハリの窓」を診断することができます。

アプリを使用して複数人でおこなうメリットは場所や道具などにとらわれずいつでも実施できる手軽さにあります。一度限りでなく、定期的に実施したり、参加メンバーを変えることでより精度の高い結果を得られやすいため、この気軽さを活かして繰り返し実施するのがおすすめです

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パターン③適性検査ツールをもちいて1人でおこなう

自己診断ツールや「ジョハリの窓」に関連するアプリをインストールして実施する方法も有ります。複数人で集まる時間と場所の調整の必要がなく、これまで解説した手法のなかでは一番簡単に実施できます。

客観的な他者からのフィードバックを得られないという点もありますが、ジョハリの窓は必ずしも複数人でおこなう必要があるというわけではありません。まずはこの手法で実施してみて、時間があるときに他の人も交えた方法でジョハリの窓を使った分析に取り掛かるのがおすすめですよ

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この手順で進めよう! ジョハリの窓を使った自己分析5ステップ

ジョハリの窓を使った自己分析5ステップ

ジョハリの窓を活用するメリットと実施方法を理解できたところで、次は実際の手順を5ステップでみてみましょう。先ほど解説した「紙とペンを用意して複数人でおこなう」の王道の方法を基準に、「ジョハリの窓」の具体的な進め方について紹介します。

今回は一番取り組みやすい方法として王道の方法を解説しますが、他の方法もあるのでやりやすい方法で挑戦してみてくださいね。

ステップ①複数人を集めて紙とペンを準備する

最低2人からでも実施できますが、多角的な視点を取り入れることでワークの精度も上がるため、4人程度で集まるのがおすすめです。

ここで集まったメンバーの関係性(親しい友達、恋人、親兄弟、先輩後輩等)も相手からどう見えているかに影響してきます。より客観性の高い情報を得ようとするなら、それぞれの関係性を変えたメンバーにお願いするのもぜひ視野に入れておきましょう

ステップ②「自分」に該当する性格項目を書き出す

書き出していく最初のステップとして、まずは自分の性格項目についてをそれぞれで書き出していきましょう。

ただ、それぞれがまったくバラバラのものを書いてしまうと、分析が難しくなってしまうこともあります。事前に「この中から当てはまるものを選ぼう」などと、一定の要素を決めておくのがオススメです。

またもう1つの注意点として、このときに書き出した内容がほかのメンバーに見られてしまうと、結果に影響が出てしまいます。それぞれが書き出す性格項目を見られないようにするために、それぞれが反対を向いて書き出すようにしましょう

以下では自分の内面を書き出すうえでの参考例をピックアップしているので、ぜひ参考にしてください。

「自分」に該当する性格項目例
  • 頭がいい
  • 発想力がある
  • 段取り力がある
  • 表現が豊か
  • 行動力がある
  • 向上心がある
  • 話上手
  • 聞き上手
  • 親切
  • 情報通
  • 空気が読める
  • リーダー資質がある
  • 根性がある
  • 責任感がある
  • プライドが高い
  • 真面目
  • 頑固
  • 自信家
  • 慎重

ステップ③「他者」に該当する性格項目を書き出す

次のステップでは、他のメンバーに対して自分がどう思うか、という点で要素を書き出していく作業に入ります。4人でおこなう場合は自分以外の3人もメンバー全員分を書き出してくださいね。

ここでの注意点は、遠慮なく書いてもらうために無記名で誰が書いたかわからないようにすることです。他者の性格項目を書き出すときに気を使ってしまいがちですが、正確な分析結果を得るためにも、遠慮せずに書き出すようにしましょう。

相互理解を深めるために、遠慮せずに他者の性格項目を書き出すことはもちろんのこと、その性格をあらわす具体的なエピソードを添えて伝えてあげると納得感を持ってもらえるようになりますよ

ステップ④それぞれの窓ごとに分類する

全員分書き終えたら、4つの窓にそれぞれ分類していきましょう。最初に選ぶ要素にある程度制限を設けるのは、ここで重なる要素があるかどうかがそれぞれの窓の分類基準になるためです。

  • 自分も他者も選択した項目→「開放の窓」へ
  • 自分だけが選択した項目→「秘密の窓」へ
  • 他者だけが選択した項目→「盲目の窓」へ
  • 自分も他者も選択しなかった項目→「未知の窓」

ステップ⑤振り返りをおこなう

分類ができたら、次は分析結果をもとに全員で振り返りを実施しましょう。ジョハリの窓を使った自己分析では、ここが一番大事なところになりますよ。

それぞれの「窓」の中身
  • 「開放の窓」「盲目の窓」:強みが表現されやすい部分
  • 「秘密の窓」:他人にうまく表現できていない、伝えられていない部分で伝え方に「弱み」がある
  • 「未知の窓」:現在持っていない才能、いわゆる「弱み」「のびしろ」と言われる部分

メンバーから、なぜこの項目を選択したのか、具体的なエピソード、ストーリー等を聞きながら、分析してみましょう。自分の認知と他人の認知のズレを知り、自己開示の方法を見直すことが大事です

ジョハリの窓を成功させる5つのポイント

ジョハリの窓を活用するうえでの5つのポイント
  1. 疑問は積極的に質問する
  2. 具体的な回答を心がける
  3. あらかじめ自己分析を済ませておく
  4. 忖度せず素直に回答する
  5. 話しやすい雰囲気づくりを心がける
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ジョハリの窓を使った自己分析についてはよくわかったのですが、グループで実施するとなったら意識してしまってうまくできないかも……。

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初めて実施するとなれば、緊張してしまって正確な分析結果が得られないかもしれませんね。でも安心してください。これだけ意識しておけば大丈夫というポイントを解説します。

「ジョハリの窓」を成功させるためには、積極的に質問したり、話しやすい雰囲気作りを心掛けるなど、さまざまなポイントがあります。これらをしっかり押さえておくことで、「ジョハリの窓」のグループワークの質がぐっと高くなります。

具体的に5つのポイントをここからは解説するので、一つひとつチェックしていきましょう。

①疑問は積極的に質問する

相手の事をしっかりと把握するためにどんどん質問していきましょう。相手の考えを理解することで、その信頼度も上がっていきます。

また、ジョハリの窓は、メンバーとの人間関係によって見えてくる部分が変わります。たとえば、恋人の前ではしっかり者でも、家族の前ではだらしない一面も出たりします。

そういった点まで考慮して、積極的に質問することで自分自身をしっかりと見つめてもらうように心がけましょう

②具体的な回答を心がける

ワークの仲間からの質問には丁寧に答えることで、相手にも自分をわかってもらえるうえに、自己開示の練習につながります。どんどん質問しあうこと、一つひとつに具体的に答えること、これらがよいワークを形作っていきます。

具体的な回答を意識するうえではエピソードを交えて根拠を持たせることも大切です。「こう思うのは○○というエピソードがあって……」と具体的に伝えれば、相手も納得しやすくなるだけでなく、自身への理解をより深めてもらうことにもつながりますよ

③あらかじめ自己分析を済ませておく

質問に対して具体的に答えるためには、ある程度自己理解を深めておく必要がありますよね。可能であればジョハリの窓を使ったワークを始める前に、簡単にでも自己分析を実施しておきましょう。

1人でもできる自己分析としては「モチベーショングラフ」や「マインドマップ」があります。1つだけでなく複数を組み合わせることで、深く自分の理解することができますよ。まずはどれかに取り組んでみて、自分にマッチする方法を探すことから始めていきましょう。

おすすめの自己分析法
  • マインドマップ
  • モチベーショングラフ
  • 自分史

モチベーショングラフを使ってみたい人には、こちらの記事がおすすめですよ。

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④忖度せず素直に回答する

有意義なワークをおこなうために、相手に忖度せず、どう思っているかを正直に答えることが必要です。相手の心を読み取って答えてあげる本来の忖度が、このワークではかえって邪魔になってしまいます

他者からの見え方、自己認識のズレを評価するのがこの「ジョハリの窓」のキーポイントになるため、ここを意識できるかは特に重要であると覚えておいてくださいね。

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上村 京久

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正直な意見を伝えることが相手のためになる

グループワークでジョハリの窓を実施する際には率直な意見を伝えることが大切ですが、学生のなかには「この意見を言っても大丈夫かな」と不安に感じてしまうこともあるでしょう。

しかしジョハリの窓の目的は、自分自身や他者との理解を深めていくことです。相手のためにも遠慮はせずに正直に意見を伝えることが大切ですよ。本当のことを言えなかったせいでお互いの理解が深められず、結果として自己分析がうまくいかなければ本末転倒です。

逆の立場になったときも「新しい自分が発見できた」とポジティブにとらえて改善につなげましょう。そうすることで人間関係をより良いものに変えることができます。この経験は就活だけでなく、将来のキャリア形成においても非常に価値がありますよ。

⑤話しやすい雰囲気づくりを心がける

相手に忖度しない意見を率直に伝えたり、どんどん質問し合えるかどうかは、その場の雰囲気に大きく左右されるものです。威圧的な雰囲気を出していたり、意見をもらって不機嫌な態度を見せてしまうようでは、相手も素直に回答できない状況ができてしまいます。

相手を傷つけたりする意図はないという前提で、正しく分析し就活に活かせる情報をお互いが得られるよう、率直な質問や意見を交し合おう、という意思疎通は事前にしっかりとしておくことが大切です

自己分析がまだの人は、ツールを活用して今月中に終わらせよう

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要チェック! ジョハリの窓をおこなう際の注意点

ジョハリの窓をおこなう際の注意点
  • メンバーによって結果が変わることがある
  • 結果を重く受け止めすぎると逆効果になることも

さて、ここまで「ジョハリの窓」の有効性や積極的に取り組むことのメリットを解説してきました。しかし、実施するうえでは押さえておきたい注意点もあります。

主に挙げられる2つの注意点をここからは解説していくので、的確な分析結果を得て、それを十全に活かすためにもしっかりとチェックしておきましょう。

メンバーによって結果が変わることがある

集まったメンバーの関係性によって結果が違ってしまうことがあります。あなたも恋人への対応と親への対応とでは、異なることがあるはずです。そのため、恋人が見ているあなたと親が見ているあなたとでは、見え方が異なっていることは当然と言えます。

また、先輩への態度と後輩への態度にも差が出てしまうこともあるでしょう。このように、相手との関係性によって普段から見えている姿が違ってくるものなのです。

この見え方の違いは、ジョハリの窓の結果にも影響してくることを理解しておきましょう。ジョハリの窓は一回で終わるのではなく複数回やることと、相手を固定せずに変えてみることがポイントですよ

キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也

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ジョハリの窓は異なるシチュエーションで繰り返し実施しよう

ジョハリの窓は、自己認識と第三者からの認識を比較することで自己理解を深めるツールです。そのため実施する相手との関係性によって結果が変わることがあります。

たとえば親しい友人や親と一緒におこなう場合と、初めて会った学生同士や先輩後輩とおこなう場合では異なる結果になる可能性がありますが、これは決して不思議なことではありません。相手との接し方が違えば相手が受ける印象が変わるのは当然ですよね。

そのためジョハリの窓は複数回、さまざまな相手と試すのがおすすめです。多くの意見をもらうことで自分の特性を多面的にとらえることができます。回数を重ねれば自己理解の精度が高まり、自分をより深く理解することにつながりますよ。

結果を重く受け止めすぎると逆効果になることも

自分が思っていることと分析結果が違って、ショックをうけることもあるかもしれません。ただメンバーによって結果が代わるように、タイミングによって結果が左右されることもあります。一喜一憂しすぎずにそういうものと思って、結果と適切な距離で向き合いましょう。

結果よりもそこから見つけ出された自身の強み、弱み、軸の分析をしっかりおこなうことがなにより重要と考えて、結果にこだわりすぎないことが大切です

強みと弱みが見つかる! ジョハリの窓の結果を就活に活かす方法

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ジョハリの窓を使った自己分析法はしっかり理解できました! さっそく実践に取り掛かってみます!

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良いですね! ただこれはあくまで手段であって、目的は得られた結果を就活に活かすことです。結果を就活にどう活用していくかを解説するので、チェックしておきましょう!

ジョハリの窓を活用すれば自分の内面の分析と、客観的な評価をいっぺんに知ることができますが、大切なのは、それらの結果を活かして就活を突破していくことです。

ここからはその活用という点にフォーカスして、具体的な活用方法を3段階で解説していきます。すぐに取り入れられるよう、1つずつ確認していきましょう。

ジョハリの窓の結果を就活に活かす方法
  • ①「開放の窓」「盲目の窓」の結果をまとめる
  • ②結果に対してのシチュエーションをヒアリングする
  • ③見つけた強みと弱みを説明できるエピソードを考えておく

①「開放の窓」「盲目の窓」の結果をまとめる

「開放の窓」「盲目の窓」から知れること
  • 「開放の窓」:強みや弱み、価値観を客観的に把握できる
  • 「盲目の窓」:強みや弱み、価値観を「新たな視点」から知ることができる

相手からどう見えているかが表現されるのが、自分も理解している「開放の窓」と、自分ではわからなかった「盲目の窓」です。

ジョハリの窓を通じて把握した開放の窓の結果をまとめることで、自分の強みや弱み、価値観を客観的に把握することができます。また、盲目の窓の結果をまとめることで、自分の強みや弱み、価値観を新たな視点から知ることが可能です。

これらの結果を通じて、自分の強みや弱み、価値観を客観的に把握することで、就活の軸を考えたり、志望企業を考えたりするなど就活に活かしましょう

②結果に対してのシチュエーションをヒアリングする

相手がそれぞれの窓にそれぞれの要素を含めた理由について、具体的なエピソードがあれば聞いてみるとよいでしょう。

どのようなときにそう思ってもらえたかのストーリーやシチュエーションを聞き取り、自身の強みをエピソードとしてもっておくことは就活でも必ず役立つ対策となります。

エピソードから自身をわかってもらい、会社でどのように活躍できるのかを伝えていくことができるようになる手掛かりをつかむためにも、詳細にヒアリングしておきましょう

③見つけた強みと弱みを説明できるエピソードを考えておく

ジョハリの窓を通して把握できた強みと弱みを企業側に伝えるうえでは、単にそのまま伝えるだけでなく、採用するうえでの魅力を感じてもらえるようなアピールにつなげることが大事です。

ジョハリの窓で知った強みと弱みをただ説明するのではなく、相手が納得できる具体的なエピソードを交えて話すことが説得力が増し、アピールにつながることでしょう

ジョハリの窓で自己分析をする際に学生から良くある質問に回答

ここからは、学生から「ジョハリの窓」について寄せられた質問に対して回答していきます。まとめとして振り返りつつ、あらためて理解を深められるようチェックしていきましょう。

  • 自己分析ができる「ジョハリの窓」って何ですか?

    「ジョハリの窓」は、アメリカの心理学者が考え出した、他者の視点・意見も含めた自己分析のためのフレームワークです。本来は他人との認識のズレを意識して、コミュニケーションを改善する手段として考えだされました。その手法をつかって、他者との認識のズレと自身の認識と自己表現の方法について考えることで、自身の強み、弱みを知る事ができ、自己分析にも有効な手法であると考えられ、広く活用されています。

  • ジョハリの窓のやり方を教えてください

    ジョハリの窓は色々なやり方ができる分析手法です。
    ・紙とペンを使用し、2~4人のメンバーでおこなう方法
    ・アプリを活用して、4人でおこなう方法
    ・1人でおこなう方法
    大まかな流れは、以下のステップを意識しましょう。

    ①自分は自分の事をこう思うということを書き出す
    ②相手に自分の事をどう思うか書き出してもらう
    ③それぞれをまとめて、「開放の窓」「盲目の窓」「秘密の窓」「未知の窓」に分類する
    ④それぞれの窓に当てはまった理由を、エピソードを交えて分析する

  • ジョハリの窓を成功させるコツが知りたいです。

    「ジョハリの窓」はワークショップをおこなうメンバーとの関係性が結果に大きな影響を与えます。主には以下の5つの点に気を付けて進めていくことが大切ですよ。
    ①質問は積極的にし合う
    ②具体的に回答する
    ③事前に自己分析をしておく
    ④素直に、忖度なく回答する
    ⑤話しやすい雰囲気づくりを心掛ける

自分の強みと弱みを発見! ジョハリの窓で自己分析を深めて内定につなげよう

「ジョハリの窓」を活用して自己分析をおこなうと、自己の強み、弱みを把握することができます。ワークをおこなったメンバーからエピソードとストーリーを聞きとり、面接で活用できるような具体的なエピソードまで仕上げることができれば、就活に大いに役立つ対策ともなりますよ。

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