旅行会社就職人気ランキング|仕事内容4種と志望動機例文付き

この記事のアドバイザー

熊野 公俊

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間在籍後、22歳で都内の大学へ入学。大学では心理学・教育学などを学ぶ。卒業後、大手総合人材サービス企業にて人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPOでの勤務を経て現職。将来の目標はキャリアコンサルタントとして幅広い人たちの前向きな一歩をサポートすること。皆さんのより良い一歩を応援できるご支援が出来ればと思います。

コラムの目次

  1. 旅行会社へ就職するために旅行業界について理解する
  2. 旅行業界の特徴とは
  3. 旅行会社人気ランキング
  4. 旅行会社が求める人材とは
  5. 旅行会社の主な仕事内容4種
  6. 旅行会社に就職するための必要な資格3選
  7. 旅行会社の志望動機例文2選
  8. 旅行会社に就職するために事前対策をしておこう

旅行会社へ就職するために旅行業界について理解する

まず旅行会社へ就職するためには「旅行業界」について深く知る必要があります。面接やエントリーシートで必ず「なぜ旅行業界を志望するのか?」という質問があるからです。順序としてはこの質問があり、その上で「なぜこの会社を志望するのか?」という志望理由を問われます。

また旅行業界について詳しく理解することは、自分が本当に旅行会社へ就職したいのか、ということを再確認することにつながります。なんとなく旅行会社へ就職したいと思っていたけど、調べるうちに「旅行会社は自分には合わなそうだ」と感じてしまう可能性もあるでしょう。入社後のミスマッチを防ぐため、詳しく旅行業界を知った上で、旅行会社への入社意欲を自分で確かめることが大切です。

ここでは旅行業界について、旅行会社について、など旅行会社へ就職したい人に知っていてもらいたい事について解説していきます。

旅行業界の特徴とは

まずは旅行業界の特徴について紹介していきます。上でも伝えましたが、旅行会社への就職を希望するのであれば、まずは旅行業界について知ることが大切です。旅行業界には旅行業界ならでは特徴があります。ここでその概要について紹介しますので、把握しましょう。

旅行業界の特徴を把握することで、面接やOB訪問、説明会で業界の話題になった時に、より深い話ができ、質の高い情報を得ることができます。より質の高い業界の情報を得ることで、面接での評価につながったり、自分のやりたいことが具体的にイメージしやすくなります。

旅行業と旅行業者代理業の2つに分かれている

旅行会社は「旅行業」と「旅行業者代理業」の2つの種類に分かれています。旅行業者は主に旅行の企画を立て、それを商品にしている企業です。有名な旅行業者は「JTB」「HIS」がこれにあたります。さらに旅行業者は以下3つに分けられています。

第1種:国内、海外の旅行全般を企画、取扱できる
第2種:国内のみの旅行全般を企画、取扱できる
第3種:一定の条件の元、国内の旅行全般を企画、取扱できる

一方、旅行業者代理業は旅行業者の商品である旅行のパッケージツアーや旅行のプランを代理店として販売する会社です。旅行業者が企画、パッケージ化した旅行商品を販売のみ担当して、仲介手数料を得ることで収益を上げています。

近年インターネットを介した取引が増加している

近年はインターネットを介しての旅行商品の売買が増加しています。有名な旅行ツアーを購入できるサイトは「楽天トラベル」「じゃらんnet」「Yahoo!トラベル」「るるぶトラベル」があります。

インターネットを使って旅行商品を販売することで、店舗にかかるコスト(店舗開設費用、店舗の維持費)、人件費を下げることができるので、より低価格で旅行商品を提供できることができます。様々な業界でインターネットを活用した取り組みが目立ちますが、旅行業界も漏れなくインターネットを活用することで、市場の拡大を狙っています。

日本では外国人旅行客が年々増加している

訪日外国人旅行者数は近年、年々増加しています。JNTO(日本政府観光局)の調査では2016年は約2400万人、2017年は約2900万人、2018年は3100万人と発表されています。年々増加しているため、訪日外国人旅行者をターゲットにした旅行商品の企画やパッケージ化などが、現在旅行会社が注力しているポイントでしょう。

また2020年に東京オリンピックが開催されることもあり、旅行業界は益々の盛り上がりを見せるでしょう。オリンピックを目的に訪れた外国人も「せっかく日本に来たんだから」と観光して帰国する人もいますし、観光メインで東京オリンピックに訪れる人がいる可能性もあります。今旅行業界では2020年の東京オリンピックの開催に向けて、来日外国人に満足してもらうための商品を開発しています。

旅行会社人気ランキング

マイナビに掲載されているマイナビ2018就職企業ランキングの結果をもとに、就活生の志望先として人気の高いホテル・旅行会社をランキング形式でご紹介します。

1位JTBグループ
2位エイチ・アイ・エス(H.I.S)
3位近畿日本ツーリスト
4位Plan・Do・See
5位日本旅行
6位ミリアルリゾートホテルズ
7位星野リゾート・マネジメント
8位ANAセールス
9位リゾートラスト
10位阪急交通社

ホテル業界を含めてもJTBグループがランキング1位となっていました。続けて、2位エイチ・アイ・エス(HIS)、3位近畿日本ツ―リストなど旅行業界大手に人気が集まっています。JTBでは、旅行事業・地域交流事業・IT関連事業・出版事業・広告事業・イベント事業・福利厚生事業などおこなっています。

旅行会社が求める人材とは

旅行会社にはどこの企業も共通して求める人材像があります。ここでその求める人材を把握することで、エントリーシートや面接での自己PRで評価を上げることもできます。面接で話すエピソードや、自己PRでは下で紹介する2つの能力について、積極的に盛り込みましょう。

コミュニケーション能力がある

旅行会社での仕事は下で詳しく紹介しますが、たくさんの人と関わりながら進めることが多いです。そのため、コミュニケーション能力が高いかどうかを重視する企業が大半をしめます。

旅行商品を購入するお客様とは、最適な旅行プランを組んだり、購入手続きなどコミュニケーションを取る機会が多いでしょう。また旅行を企画する時は、様々な企業を巻き込む必要があります。交通機関、ホテル、レジャー施設などです。それぞれの企業との円滑なコミュニケーションが欠かせないため、旅行会社へ就職したいならコミュニケーション能力は必須と言えるでしょう。

企画力がある

企画力も旅行会社に就職したいなら、必須のスキルと言えます。お客様の希望に沿った最適な旅行プランを企画する、旅行のプランに巻き込む関連会社へお互いが良い関係を築けるよう企画を立てる、季節に合わせたパッケージ商品を企画するなど、旅行会社ではこの「企画力」が様々場面で必要とされます。

また「企画力」とは新たな旅行プランを企画することだけを指しません。会社の求める「企画力」とは「課題を解決する作戦を考える能力」のことです。とりわけ旅行業界は変化の激しい業界です。インターネットの活用、外資企業の日本参入など、状況が速いスピードで変化しています。そのため状況が変化していく中で、何が課題でどうすれば解決できるのか、道筋を立てて考える「企画力」を持った人材を必要としているのです。

旅行会社の主な仕事内容4種

次に旅行業界の主な仕事を4つ紹介していきます。旅行会社と言っても、様々な仕事や職種が存在します。もちろんメインはお客様に最適な旅行プランを購入してもらうことです。そのためには様々な仕事が存在しています。交通機関の調整、旅行損害保険の加入手続きのサポート、レジャー施設への問い合わせなどです。

これらをどのように役割分担しているのか、ここでは詳しく紹介します。自分がどの職種や仕事に向いているのか、考えながら見ることで就職へのモチベーションも高まるでしょう。またより具体的な志望理由の作成へとつながるので、4つすべて覚えましょう。

①ツアープランニング

ツアープランニングは旅行の企画をする仕事です。個人のお客様に最適なプランを企画、提案したり、複数のお客様のための旅行のパッケージ商品を企画、運用します。観光する場所や施設の選定、宿泊施設の選定、交通機関の選定をメインに、お客様に最適なプランを提案します。お客様の意見を聞き、旅行に関連する宿泊施設や交通機関の調整することの両方を合わせてツアープランニングと呼びます。

ツアープランニングには旅行好きが向いています。なぜなら、企画する観光地や宿泊施設について詳しくなければ、お客様に最適な提案ができないからです。「好きこそものの上手なれ」ということわざにもある通り、観光地や宿泊施設について詳しくなるには「好き」という感情が必須です。ほとんどの場合、旅行会社に入社後、下で説明する「ツアーコンダクター」を経て、ツアープランニングに携わります。

②ツアーコンダクター

ツアーコンダクターはパッケージ旅行や団体旅行に同行して、案内する役割です。よく観光地などで目立つ旗を持っている人がこれにあたります。まず、自分が添乗するツアーの下調べ、準備、旅行会社の担当者との打ち合わせをします。日程が近づくにつれて、スケジュールの詳細確認、航空券やバスのチケット、ツアー客のリスト、各種書類のチェックを行います。

当日には現地の特徴や歴史などをお客様に伝えたり、海外の場合は出国手続きのサポート、トラブル対応、タイムキーパーなど、ツアー客が安心して旅行を楽しめるよう、隅々まで配慮します。常にツアー客が旅行を楽しめるよう、先回りして考えることができる人が向いていると言えます。

③ツアーオペレーター

ツアーオペレーターは、海外旅行について宿泊施設、交通機関など様々な調整と手配をします。ツアープランニングと兼任で担当する場合が多いです。国内旅行では、必要な手配はツアープランニングを担当した人がする場合がほとんどですが、海外の場合は専任のツアーオペレーターが担当する場合もあります。

旅行先となる現地のツアーオペレーターやツアーコンダクターと連携を取りながら進めます。ツアーコンダクター同様、先回りしてお客様が安心して旅行を楽しめるよう、配慮する能力が求められます。

④カウンターセールス

カウンターセールスは、旅行会社の支店での窓口業務です。支店の窓口で来店したお客様の対応をします。来店するお客様は、旅行に興味があって足を運んでいるので、予算や日程、希望場所などヒアリングして、最適なプランやパッケージ旅行を提案します。カウンターを通してする営業なので「カウンターセールス」と呼ばれています。

また来店してくれたお客様以外にも電話での対応もします。旅行についての問い合わせや、契約したお客様のサポートもします。カウンターセールスは、人と接する仕事なのでコミュニケーションスキルは必須です。自分の考えやイメージをわかりやすく相手に伝えられることや、お客さまの気持ちを汲み取ることが得意な人に向いている仕事といえるでしょう。

キャリアアドバイザーコメント

熊野 公俊

声のトーンや表情・話し方などのテクニックが重要

大前提ですが、コミュニケーション力は誰にでも備わっているものです。しかし、その力が強いかどうかはテクニックでも変わってきます。それは声のトーンであったり、表情や話し方というテクニックの点です。これは接客のアルバイトをしている学生や、コールセンターのアルバイトをしている学生は自然とできていることが多く見受けられます。

もちろんそれ以外の学生でも「昔から年上の人と話すことが多い」や「大人数の団体をまとめている」人などは同じくテクニックの面が長けていることが多いです。加えて、話す内容もとても大切です。

人に伝えることが得意な人は一般的に言う「オチのある話が出来る人」が多いですね。逆に「何を言っているのかわからない」と思われがちな人は話が脱線してしまったり、話の道筋が立てられていない傾向にあることが多いです。

旅行会社に就職するための必要な資格3選

旅行会社に就職する際に必須の資格はありません。しかし、旅行代理店での業務において「旅行業務取扱管理者資格」を取得していると、旅行に対する関心や能力をきちんと備えているという強いアピールになります。

ここでは「旅程管理主任者資格」「旅行地理検定試験」「旅行業務取扱管理者資格」の3つをご紹介していきます。上記のような資格を取得すれば手当が付いたり、業務の幅が広がったりするので、ぜひチャレンジしてみてください。

①旅程管理主任者資格

旅程管理主任者資格は、旅行会社が企画するツアーや団体旅行に同行するツアーコンダクターに取得が義務づけられている資格です。ひとつの旅行を担当する複数の添乗員の中で最低1人は持っておく必要があるというルールなので、資格取得者の同行があれば資格がなくても添乗員にはなれます。旅程管理主任者資格は2種類あり、国内旅行のみ添乗できる「国内旅程管理主任者」と、国内に加え海外旅行の添乗も可能な「総合旅程管理主任者」があります。

資格取得には、国土交通大臣登録の機関による「旅程管理研修」を修了することと、テストの合格、また、旅程管理業務の実務経験が必要になります。資格取得までに少々時間はかかりますが、決められた研修さえきちんと受講すれば、決して難易度の高いものではありません。

②旅行地理検定試験

旅行地理検定試験は観光地や地理についての知識を問う問題が中心に出題される検定試験です。旅行地理検定協会が実施、運営していて、1〜4級まであります。旅行をより楽しく、充実させることを目的に設けられた試験となっていて、学生や旅行会社で働く社員の受験者が多いのが特徴です。

必須の資格ではありませんが、旅行会社への就職を考えているなら持っていて損はしません。旅行を企画する時に様々な地理や観光地について知識があれば、その土地への旅行を希望する人にそれだけ色々な提案ができることになります。また採用面接の時に、「旅行が好き」という説得力が増すので、評価の対象となるでしょう。

③旅行業務取扱管理者資格

旅行業務取扱管理者資格は国家資格であり、旅行業法で必ず営業所に1人以上この資格を持った人を配置しなければなりません。旅行業界では国家資格はこの旅行業務取扱管理者資格しかないため、持っているだけで評価されます。簡潔に紹介すると「旅行のプロである証明」と言えます。

「国内旅行業務取扱管理者」と「総合旅行業務取扱管理者」の2種類があり、国内旅行のみを扱うのか、海外旅行も含めて扱うのかで別れます。それぞれ試験の合格率は大原学園グループの情報によると「国内旅行業務取扱管理者」が平成28年度32.1%、「総合旅行業務取扱管理者」は平成28年度12.8%となっています。

旅行会社の志望動機例文2選

旅行業界は就活生に人気の高い業界であり、就活を成功させるためには志望動機を練り上げることが大切です。旅行会社の志望動機では、旅行が好きだからという理由だけではいけません。旅行会社に入社するということは、旅行に関心が強いことが前提なので、相手を説得するにはいまひとつな内容になってしまいます。

志望動機は、自分がなぜその会社を志望するに至ったのかというエピソードと、自分が企業で実現したいことを伝えると説得力のある志望動機を作ることができます。モチベーションの高さを伝えられる志望動機が重要になるといえるでしょう。ここからは、旅行会社の志望動機例文2選をご紹介します。下記の例文を参考にして、実際に志望動機を考えてみましょう。

例文①

例文

私は大学3年生の時に、半年間オーストラリアへの留学を経験しました。留学前に下見も兼ねて友人と行ったツアーで旅行会社の方を見て、就職では旅行業界へ入ろうと思うようになりました。旅行会社の方は私が留学前でナーバスになっているのを察してくれて、心優しい気遣いをしてくれました。
それが今でも印象的です。貴社では、留学で一生懸命学んだ英語を活かして、海外旅行を企画から運用までする仕事に就きたいと考えています。海外旅行をメインの商品として扱っている貴社で、英語を活かして現地の人とコミュニケーションを取りながら、お客様の満足できるわくわくするツアーを企画したいです。

キャリアアドバイザーコメント

熊野 公俊

「具体的」かつ「定量的」な情報を交えよう

この例文は、学生時代の経験を交えて書けている点がいいですね。旅行会社を受験する以上、旅行会社で働きたいのは当たり前です。他の誰でもなく、あなたが受験する理由になるのは「原体験」です。自身が留学へ出発する不安な心境と、志望するに至った背景があるので面接官に志望度が伝わりやすいです。
ただ、この例文は抽象的な表現が多いことがもったいないですね。旅行会社の方からどのようなアドバイスを貰い、その後どうなったのでしょうか。「一生懸命学び」という部分はどんな風に学んだのでしょうか。「具体的」かつ「定量的」な情報を交えて志望動機を考えてみて下さいね!

例文②

例文

私は大学生で計4回、バックパッカーとして世界を旅し、自身の好奇心を満たしてきました。その経験を活かして、世界中の魅力的な場所のツアーを企画がしたいと考え、貴社を志望しました。他の企業にはない珍しい旅行プランが様々ある貴社では、自分なりの柔軟なプランが企画できると考え、魅力を感じています。貴社ではバックパッカーとして経験を活かして、海外が好きな人の希望に寄り添った最適なプランやパッケージを開発、企画し貢献していきたいと考えています。

キャリアアドバイザーコメント

熊野 公俊

入社後の展望について伝えると意欲をアピールできる

この志望動機は、旅行会社志望者であれば全員が考えるような内容が目立ちますね。また、学生時代に世界中を旅したという経験も自身の好奇心を満たすためということで、入社後も自己満足のために旅行プランを企画しそうな印象を与えてしまうのではないでしょうか。
旅行会社の社員がどういった目的を持って仕事しているかをしっかりイメージできていれば、「自身の好奇心を満たした」という表現には至らないでしょう。ただ、志望するに至ったきっかけや、入社後自身が成し遂げたいことなどバランスよく書けている点はいいですね。特に入社後の「こういうことをやりたい・挑戦したい」という話があると、意欲的な学生だと評価されやすくなります。

旅行会社に就職するために事前対策をしておこう

旅行業界は就活生に人気の高い業界であり、志望者は年々増加しています。就職難易度の高い業界でもあるため、就活を攻略するには、旅行会社のことを事前に理解しておくことが大切です。旅行会社の仕事内容は複数の分野に分かれています。どの分野もお客様に喜んでいただくためのサービスを提供する業務であり、それぞれ仕事内容変わってきます。

また、やりたい仕事内容によって必要な資格も異なります。資格は必須ではありませんが、資格の取得が就職後も有利になることもあるので、ぜひ挑戦してみてください。各企業の特色をしっかり調べ、自分に合った働き方をみつけましょう。

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